フリーランスエンジニアとは?仕事内容や今から目指す人が知るべき実情

こんにちは、ITプロパートナーズ編集部です。

IT業界で働くエンジニアには、フリーランスという働き方を選ぶ人が少なくありません。フリーランスエンジニアは仕事選びや働き方の面での自由度が高く、スキルや実績があれば高収入を目指せますが、その一方で収入や仕事量が安定しないという側面があるのも事実です。

この記事ではフリーランスエンジニアの働き方や仕事内容といった実情について解説します。さらに、フリーランスエンジニアを目指す際に身につけておきたいスキルや案件の探し方なども紹介します。フリーランスエンジニアという働き方に興味がある人やこれから目指す人は、ぜひ参考にしてください。

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フリーランスエンジニアの働き方や仕事内容とは?

さまざまな職種があるエンジニアは技術力が重視される専門職であり、身につけたスキルを活用してフリーランスとして活躍できます。まずはフリーランスエンジニアの働き方や会社員との違いについて解説します。

フリーランスエンジニアの働き方

そもそも「フリーランス」とは、特定の組織に属さず、クライアントに提供する成果物やサービスに対して報酬を得る独立した働き方のことです。「フリーランスエンジニア」とは、企業や団体などに雇用されるのではなく、業務委託契約を結んで働くエンジニアを指します。いわば自営業の一種であり、仕事の量や業務内容などをある程度自分で決められるのが最大の特徴です。まずは一般的なフリーランスエンジニアの働き方の3パターンを具体的に解説します。

常駐型

常駐型のフリーランスエンジニアは、クライアントのオフィスや現場に出勤して仕事をします。この場合、SES(システムエンジニアリングサービス)と呼ばれる準委任契約が取られることが多く、成果物に対する報酬ではなく実際に仕事をした時間に応じて報酬を受け取るケースが少なくありません。基本的には常駐先に出勤する必要があり、働く場所や時間には縛りがあるため、自由度はさほど高くないでしょう。

リモート型

SES契約の仕事では、自宅やコワーキングスペースなどでリモートによる作業ができる場合もあります。出勤する必要がなくなるため、プライベートの時間を確保しやすいことや出勤で体力を消耗しないことがメリットです。

ただしリモート可能な仕事でも、「フルリモート可」や「一部リモート可」など、どの程度の割合でリモートワークできるかは案件によって違いがあります。一部リモート可の仕事は「週3日はリモートで2日は出勤」のように、リモートワークと出勤が組み合わされているものが少なくありません。

個人開発

個人開発とは、クライアントと請負契約を結んだうえで仕様書に従いつつアプリやゲームを制作し、成果物を納品するスタイルの働き方です。基本的には完成したものを納期までに納めればよく、自由度の高い働き方だといえるでしょう。パソコンやインターネット回線さえあれば作業場所を選ばないうえ、夜中や早朝に作業をしても問題ありません。とはいえ、クライアントと打ち合わせやミーティングが発生することはあります。

また個人開発には、クライアントから仕事を請ける受託開発のほか、自分で作りたいアプリを制作し個人でリリースすることも含まれます。

会社員とフリーランスエンジニアの違い

会社員のエンジニアとフリーランスエンジニアには、あらゆる点で違いがあります。相違点を一覧でチェックしてみましょう。

 会社員フリーランスエンジニア
働き方与えられた仕事をこなす仕事を選べる
契約形態雇用業務委託
働く時間や場所会社の指示に従う案件によって異なる
収入安定している仕事量により変動する
福利厚生手厚い最低限
トラブル発生時会社として対処自己責任で対処

このように、会社員は基本的に会社が定めたルールや方針に従って仕事を進めます。一方でフリーランスエンジニアは、自分自身で案件を選択可能です。そのため作業内容や働き方などに関してもある程度は自由がきくのが大きな特徴といえます。

フリーランスエンジニアの実情とは?今からでもなれる?

エンジニアには、会社を辞めフリーランスという働き方を選ぶ人が少なくありません。その理由やどのような人がフリーランスを選択するのかなど、フリーランスエンジニアの実情について解説します。

フリーランスエンジニアが増えている理由

ITフリーランス関連の調査によると、2021年における「ITフリーランス人口」は前年比約15%増の23.1万人となっており、フリーランスエンジニアの人口は増えている状況です。フリーランスエンジニアが増えている理由は、企業側の需要が伸びているのに加えて働く側にメリットがあるからです。事実、エンジニア人材への需要は伸びており、多くの企業では人材不足です。つまりエンジニアを正社員として雇用するのが難しく、フリーランスであってもエンジニアを確保したいと考える企業が増えています。

このような状況から高いスキルを持つエンジニアはさらに確保が難しくなっています。そこでフリーランスに参画してもらうことによって知見を獲得し、社内ナレッジを蓄積していこうと考えている企業も少なくありません。

さらにエンジニア向け案件の単価は上昇傾向にあり、フリーランスという働き方に魅力を感じるエンジニアが増えています。エージェントサービスも増え仕事を探しやすくなったことも1つの要因といえるでしょう。フリーランスエンジニアになることで会社員時代よりも収入アップを見込める、自由な働き方ができるといった魅力もあります。フリーランスの魅力については、後ほど詳しく解説します。

フリーランスエンジニアの年収事情

フリーランス白書2019」によると、IT・エンジニア系フリーランスのうち、「年収400万〜600万円未満」が最も多く、このあたりが相場といえそうです。

一方、弊社ITプロパートナーズが行った現役ITフリーランスへの独自調査結果によると、年収についての回答のうち割合が高いものは、「800万以上1,000万未満」が32.1%、「1,000万以上1,500万未満」が21.4%でした。このことから、半数以上の人が年収800万円以上を達成していることが分かります。

ただしこの額は、フリーランスとしての収入を含めた全体の収入であり、本業や自身の会社を持っているケースも含まれています。

フリーランスエンジニアの年収に関してはこちらの記事もご覧ください。

フリーランスエンジニアの年収は?会社員と比較した収入目安や魅力

フリーランスエンジニアの近年の需要・将来性

ギークス株式会社の調査によると、案件を求めるIT系フリーランス1名に対する企業案件の数を示す倍率は、2021年の時点で10倍前後でした。つまりフリーランスエンジニア1人に対して10件以上の案件がある状態です。

具体的なIT系フリーランスの人口については、2020年の調査で「20.1万人」というデータがあります。一方で経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には少なく見積もっても約16万人、最大で約79万人のエンジニアが不足するといわれています。

つまり現状でも「フリーランスエンジニアの力を借りたい」と考える企業は多く、売り手市場だといえるでしょう。DX推進の時流もあり、将来的に需要が低下する可能性も低いと推測されます。

フリーランスエンジニアとして活躍できる年齢

フリーランス白書2022」によれば、調査に回答したフリーランスのうち40代が36.4%、30代が28.2%でした。フリーランスエンジニアについても一定の経験・スキルや体力が求められることから30〜40代がボリュームゾーンになりそうです。フリーランスエンジニアの年齢制限はありませんが、時に長時間労働が必要になることや新しい技術・知識にキャッチアップすることも考えると、現実的にシニア層になっても活動するのは難しい可能性があります。

弊社の独自調査の結果によると、フリーランスエンジニアが独立した時点の平均年齢は「35.2歳」でした。

30代で独立した人は45.6%と、およそ半数にのぼります。その一方、20代後半で独立した人は19.2%、40代前半で独立した人は15.8%と、いずれも少なくありません。

ただし今回のアンケートでは、50代以降に独立した人は該当者が存在しませんでした。多くの人が少なくとも40代までに独立を決めたことがうかがえます。

フリーランスエンジニアとして活動できる主な職種

フリーランスとして活動できるエンジニアの職種は多岐にわたります。どのような職種のエンジニアがフリーランスとして独立できるのかを、相場単価や必要スキルと合わせて一覧でご紹介します。

職種単価相場案件の数必要スキル
Webエンジニア40万〜70万円多い・Web関連言語の知識
・データベースに関する知識
システムエンジニア40万~80万円多い・プロジェクトに応じたプログラミング言語の知識
・コミュニケーションスキル
インフラエンジニア50万~80万円多い・サーバーに関する知識
・ネットワークに関する知識
PM/PL70万~100万円多い・IT全般の高度な知識
・マネジメントスキル
ITコンサルタント70万~100万円少ない・IT全般の高度な知識
・提案能力
ネットワークエンジニア60万~80万円多い・ネットワークやクラウドに関する知識
・コミュニケーションスキル
サーバーエンジニア60万~80万円普通・OSに関する知識
・サイバーセキュリティに関する知識
データベースエンジニア50万~80万円普通・各種データベースの知識
・システム開発関連のスキル
テストエンジニア50万~70万円少ない・テスト技法に関する知識
・ソフトウェア開発関連のスキル
セールスエンジニア50万~70万円少ない・コミュニケーションスキル
・仕様を分かりやすく伝える能力
セキュリティエンジニア50万~70万円少ない・サイバーセキュリティに関する知識
・コンプライアンスへの意識
保守運用エンジニア50万~70万円少ない・扱うシステムに関する理解
・コミュニケーションスキル

特にフリーランス向けのニーズが高い職種は次の通りです。

フリーランスエンジニアになるメリット

会社員からフリーランスエンジニアになる人が多いのは、会社員のままでは得がたいメリットや魅力があるからです。ここからはフリーランスエンジニアになるメリットについて、弊社が行った調査結果も交えながら紹介していきます。

自由な働き方ができる

フリーランスエンジニア向けの案件のうち、常駐する必要がない請負契約のものは、決められた納期さえ守れば仕事の進め方は自由です。時間や場所に縛られずに働けるため、ワークライフバランスの改善やプライベートとの両立に役立ちます。

実際、弊社が行った独自調査でも、以下のような回答がありました。

  • 自由に使える時間が増えた
  • やる/やらないの決定権が自身にある
  • フルリモートになった

自由度の高さをメリットだと感じているフリーランスエンジニアが多いことが分かります。

工夫次第で収入アップしやすい

フリーランスエンジニア向けの案件は高額なものが多く、収入アップを見込めます。特に高度なスキルを要求される案件は報酬も高めで、フリーランスになったことで収入が上がったという人は珍しくありません。さらに複数の案件をかけ持ちしたり副業を持ったりすることで、より高収入を得るケースもあります。

弊社が行った独自調査では以下のような回答が見られました。

  • 成果が報酬に直結するようになった
  • 収入の柱が増えて(分散されて)心のゆとりができた

一方で会社員の場合、仕事の量や難易度が変化しても急激に給与が上がることは少なく、スキルが収入に直結するとは限りません。

契約する案件を自由に選べる

フリーランスエンジニアの場合、どの仕事を請けてどの仕事を断るかは自由です。そのため、得意な分野や興味のある業界に絞って案件を探せます。

例えば弊社の独自調査で見られた、実際の回答は以下の通りです。

  • 案件が豊富なので好きなプロジェクトにアサインしやすい
  • 自分の方針に従って仕事を選ぶことができる

報酬と作業内容が合わない案件やおもしろみがない仕事には、無理して取り組む必要がありません。このことは、基本的に会社の方針に従って仕事を進める会社員との決定的な違いだといえます。

フリーランスエンジニアのリアルな現実をもっと知り方は以下の記事も参考にしてください。

フリーランスエンジニアの現実は?経験者が教える厳しさと魅力

フリーランスエンジニアになるデメリット・きついとされる理由

フリーランスはエンジニアにとってメリットの多い働き方ですが、当然のことながらデメリットも存在します。フリーランスエンジニアのデメリットやきついといわれる理由について、こちらも弊社の調査結果を交えながら解説します。

収入が安定しない・不安感がある

多くのフリーランスエンジニアがデメリットに感じているのが、先行きの不安定さです。エンジニアは売り手市場だといわれていますが、知識のアップデートやスキルアップを怠ってトレンドに取り残されてしまえば、仕事が獲得できなくなってしまう可能性はあります。

弊社の調査では以下のような声がありました。

  • 案件の不安定さ、先行きの不安
  • 将来も案件を確保し続けられるかという不安がある

会社員のように定年を迎えるまで仕事ができることが保障されているわけではなく、クライアントしだいでは「明日から仕事がない」といった状況になるかもしれません。

税金・経理などの手続きが面倒

エンジニアに限らず、フリーランスは諸々の事務作業を全て自分でこなさなくてはなりません。請求書や納品書の作成、確定申告の準備や手続きなどをわずらわしいと感じる人は意外にも多いのです。

弊社の調査で見られた内容は以下の通りです。

  • 事務作業が増えた
  • 労務周りや確定申告などが面倒

専用ツールを導入したり外注したりすれば作業負担は軽減できますが、コストがかかってしまいます。会社員であれば税務や労務に関することは専門部署に一任できるうえ、書類作成も事務スタッフが代わりに行ってくれることがほとんどです。

仕事と休みの境目が曖昧になる

セルフマネジメントができていないフリーランスエンジニアは、休息日を作れないことがあります。さらに前述のような将来に対する不安感があると、「休むと収入が減るような気がして不安」と感じ、心が休まらないケースも散見されます。フリーランスエンジニアは自由度が高いからこそ、スケジュール管理が苦手な人や、休みを取ることで逆に不安が増してしまう人にはきついと感じられるでしょう。

弊社の調査のうち、フリーランスエンジニアの稼働時間に関する回答では、「週40時間前後」が49.1%と圧倒的多数でした。しかし「70時間以上」も10.5%と、長時間労働をこなしている人も一定数存在することが分かっています。

フリーランスエンジニアのきつさや厳しさに関しては、こちらの記事もご覧ください。

フリーランスエンジニアはやめとけと言われる7つの理由と実際の声

フリーランスエンジニアに向いている人・活躍できる人の特徴

フリーランスエンジニアは、個人によって向き不向きがあります。フリーランスとして独立後、問題なく食べていける人や活躍しやすい人の特徴について解説します。

自己管理スキルがある

フリーランスには、スケジュール管理や体調管理を行えるセルフマネジメントスキルが必須です。もしも納期に間に合わなければ信用を失いますし、体調を崩して作業ができなくなってしまえば収入が減ってしまうでしょう。体が資本という意味合いが強い以上、仕事とプライベートの区別をつけ、休むべき時はしっかりと休むことも重要です。

高いスキルと実績がある

フリーランスエンジニアには、プロジェクトにおいて即戦力となることが求められます。そのために重要なものはスキルと実績です。高報酬の案件を獲得したければ、それに見合う実力がなければなりません。

フリーランスエンジニアとして需要の高いジャンルでの実績があれば、独立して成功する確率は高いでしょう。具体的には、前述の「フリーランスエンジニアとして活動できる職種」にピックアップした職種で、クライアントに提示できる実務経験があるかどうかがカギとなります。

1人での作業が苦にならない

フリーランスエンジニアは、職種や職場によって差はあるものの、1人で作業することが少なくありません。出勤してもオフィスやサーバールームで1人ということも多く、リモートワークであれば自宅で1人です。そのため1人での作業が苦にならない人は、フリーランスエンジニアに向いているでしょう。

反対にオフィスでコミュニケーションを取ることが好きな人や、休憩時間のおしゃべりが息抜きになる人は、フリーランスエンジニアに向いていない可能性があります。

フリーランスエンジニアに必要なスキル・知識や経験

IT業界とは、「スキル」「実績」「経験」が重要視される業界です。ここでは、フリーランスエンジニア全般に求められるスキルや経験について解説します。

IT/Webに関する基礎スキル

エンジニアとして独立するのであれば、どのような職種であってもプログラミング言語に関するスキルは必須です。どのような言語を扱うかは分野やシステムによって異なります。また、ITやWebに関する全般的な知識も重要です。その内容はソフトウェアやハードウェア、ネットワーク、サーバー、データベース、サイバーセキュリティなど多岐にわたります。

契約したい案件分野での実務経験

フリーランスエンジニアは、即戦力として稼働できることが期待される存在です。そのため実務経験がない場合は案件を獲得するのが難しく、最低でも1年から3年程度の実務経験が求められます。つまりプログラミングができればフリーランスエンジニアになれるというものではなく、現場での開発・運用経験があり、実務における対応力も備わっていることが前提となります。

コミュニケーションスキル

フリーランスエンジニアは、クライアントからヒアリングをしたり開発チームで打ち合わせをしたりと、他者とコミュニケーションを取る機会が少なくありません。そのため相手の要望を聞き取る能力や、情報を正確に伝える能力が求められます。PMやPL、ITコンサルタントなど人と接する機会が多い職種を目指すのであればなおさらです。

ロジカルシンキングスキル

ロジカルシンキングとは、ものごとに筋道をつけて考える論理的な思考方法のことです。思い込みや先入観を取り除いて考えることは、状況を正確に分析し正しく判断することに役立ちます。結果として仮説や結論に説得力が生まれ、問題解決や意識の共有がスムーズになります。ロジカルシンキングスキルは、IT業界で生きていくために特に重要なスキルだといえるでしょう。

金銭管理・税金の知識

フリーランスエンジニアになると、さまざまな事務処理や経費の管理、確定申告を自分自身でこなさなくてはなりません。具体的には社会保険の手続きや社会保険料の支払い、帳簿への入力、確定申告に必要な書類の準備などです。これは本業を別に持っている副業フリーランスエンジニアでも必要なことであり、怠ると税金未納などの思わぬトラブルにもつながるため、注意が必要です。

案件を獲得するスキル

フリーランスエンジニアにとって仕事は与えられるものではなく、獲得するものです。そのため自分自身で案件を探し売り込んでいく営業スキルや、単価アップや納期の調整などを行うための交渉スキルも欠かせません。

また、案件を獲得するにはクラウドソーシングサービスやフリーランスエンジニア向けのエージェントなどが役に立ちます。自分に合う方法を客観的に分析し、活用していくスキルも身につけておきましょう。

フリーランスとして独立する際に身につけておくべきスキルについては、以下の記事で一覧紹介しているので、あわせて参考にしてください。

フリーランスエンジニアに必要なスキル一覧!スキル不足だと厳しい?

フリーランスエンジニアになる方法

会社員として働くエンジニアがフリーランスになり、実際に案件を獲得して生計を立てていくにはどうすればよいのかを具体的に解説します。

最低1年以上の実務経験を積む

まずはエンジニア職で就職や転職をし、雇われながら実務経験を積みましょう。すでに解説した通り、フリーランスエンジニアは実績や経験が重視されるからです。それが難しい場合は、クラウドソーシングで初心者向けの案件をこなしたり、プログラミングスクールから案件を紹介してもらったりすることで、実務経験を経ずにフリーランスになるという道もあります。

副業でフリーランス案件を契約してみる

いきなり会社員の立場を手放して独立するのは、リスクが高いといわざるを得ません。まずは会社勤めをしながら副業向けの案件をこなすことをおすすめします。クラウドソーシングであれば、土日や終業後の時間でこなせる案件が見つかりやすいでしょう。すでにある程度のスキルと実績を持つ会社員エンジニアであれば、エージェントに副業向けの案件を紹介してもらうのもよい方法です。

エンジニアが稼げる副業は?週1案件の探し方やおすすめサイトも紹介

ポートフォリオやスキルシートを作成する

独立する前に、それまでの実績をポートフォリオやスキルシートなどにまとめておきましょう。フリーランスとして独立した際、営業をかけて案件を獲得するために必要になるからです。記載する情報は、実務経験年数や扱えるプログラミング言語、開発に携わったアプリやサービスの一覧、プロジェクトでどのような業務を担当したかといったことです。

案件の受注経路を計画する

スムーズに独立できるかどうかは、受注経路を確保し安定的に案件獲得できるかどうかがポイントになります。案件のリサーチや営業スキルに自信があれば、自力で探す方法をメインに計画を立てるとよいでしょう。営業力やPR力に自信がなければ、希望に添った案件を紹介してくれるエージェントに登録しておくのがおすすめです。案件の探し方については、次の段落で詳しく解説します。

フリーランスエンジニアとして独立を考えているのであれば、こちらの記事も参考にしてください。

フリーランスエンジニアになるには?具体的な流れと最適なタイミング

フリーランスエンジニアの案件の探し方

実際にフリーランスエンジニアとして仕事をこなしている人は、どのように案件を獲得しているのでしょうか?ここでは、フリーランスエンジニアの主な案件獲得方法を、弊社の独自アンケートによる調査結果も交えながら紹介します。

人脈

フリーランス白書2021」によると、案件獲得の経路として最も多かった回答は「人脈」(69.2%)でした。この結果から、人づてに仕事が舞い込むケースが最も多いことがうかがえます。

人脈からの案件獲得には「同業者から紹介された」「事業を立ち上げる知人から直接声がかかった」など、さまざまなパターンがあります。いずれにしても信頼関係が重要となるため、日頃から人間関係の構築にも注力しておくとよいでしょう。

過去・現在の取引先

前掲の「フリーランス白書2021」によると、「過去・現在の取引先」から仕事を請けているという回答は60.2%で、人脈に次いで多い結果となりました。仕事ぶりやクオリティーが評価されれば、クライアントから「継続してお願いしたい」「次のプロジェクトにも参画して欲しい」といわれることも非常に多いようです。この結果は、確かな仕事をすることが次の案件獲得につながることを示しています。

エージェントサービス

近年、フリーランスエンジニアが案件探しをする際に活用されているのがエージェントサービスです。IT系エージェントのなかだけでも「副業フリーランス向け」「本業フリーランス向け」などさまざまな種類があり、エンジニアの案件探しをサポートしています。

フリーランス白書2022」によると、「最も収入が得られる仕事獲得経路」は、2020年時点では「エージェントサービスの利用」の回答割合が7.7%でしたが、2022年には14.0%に上昇しており、収入を得るための案件探しの方法としてエージェントサービスの重要度が増している状況が見てとれます。

弊社アンケートでも、ITフリーランスのうち、最も多い64.3%の人が案件探しで利用しているのが「エージェントサービス」という回答でした。

フリーランスエンジニア向けのエージェントとは、プロフィールや実績、スキルなどを登録しておくことで希望や条件に合う案件を紹介してもらえるサービスです。自分から営業をかける必要がなく、営業力やPR力に自信がない人に向いています。また登録から間を置かず案件に参画できる場合も多く、独立後すぐに仕事を紹介してもらいたいときにも役立ちます。

エージェントごとに案件の傾向や付帯サービスなどが異なるため、利用する場合はまず自分に合うエージェントを探しましょう。

フリーランスエージェントおすすめ18選!職種別に比較して一覧紹介

クラウドソーシング

同「フリーランス白書2021」では、案件獲得の手段として「クラウドソーシング」と回答した人は13.4%という結果でした。「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサービスでは、初心者向けから熟練者向けまで、さまざまな案件を探せますが、初心者向けの低単価案件が多いこともあり、駆け出しフリーランスエンジニアが実績作りのために利用することが多いです。また、基本的には自分を売り込んで契約を勝ち取る必要があるため、営業力のある人に向いています。

SNS・ブログ

SNSやブログ経由で仕事が来るケースもあります。よくあるのは、エンジニアとしてのノウハウや役に立つ情報を発信し、スキルや実績をPRすることで声がかかるというパターンです。自身のWebサイトを立ち上げ、ポートフォリオを掲載するのもよい方法です。ただし作りっぱなしで放置してしまうと逆に印象が悪くなることもあるため、コンテンツをマメに更新できる人に向いています。

ビジネス・IT系交流会・コミュニティ

同業者との交流会や、フリーランスが集まるコミュニティなどを通して案件を獲得する方法もあります。こういった集まりでは、案件をシェアしたり紹介し合ったりすることが珍しくありません。また、仕事を得られるだけでなく、困った時に相談できたり、交流を目的としたイベントに参加できたりなど、多くのメリットがあります。

フリーランスエンジニアにおすすめのエージェント

ここでは、数あるフリーランス向けエージェントのなかからエンジニアにおすすめのエージェントをご紹介します。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズ」はIT業界に特化したフリーランス向けのエージェントです。主にエンジニア、Webデザイナー、マーケター向けに、「週2日のみ」「フルリモート可」といった多種多様な案件を取り扱っています。エンド直で高単価の案件が多く、実績やスキルのあるエンジニアであれば大幅な収入アップも実現可能です。

さらにクライアントにはトレンドの技術を取り入れた企業も多く、エンジニアとしてのやりがいを持って働けるのに加え、新しい分野への挑戦やスキルアップも可能。これまでの経験を生かして週5日しっかり働きたい人はもちろんのこと、フリーランスとして独立したばかりの人、副業を始めたいという人にもおすすめです。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランス」はITエンジニア向けのエージェントです。取り扱っている案件数は業界トップクラスで、エンジニアやPM/PLなど、さまざまなポジション向けの仕事が掲載されています。利用者の平均年収は876万円、累計契約社数は5,000社以上、利用者満足度は92.6%と実績は申し分ありません。

また、首都圏エリアの案件だけでなく関西・東海・九州での仕事もあり、地方で働きたいというニーズにも対応しています。

Midworks

引用元:Midworks

Midworks」はフリーランスITエンジニア向けのエージェントで、手厚い福利厚生を備えているのが大きな特徴です。仲介された仕事を受注することで、賠償責任補償や各種優待が付いてくる「フリーランス協会」の年会費が無料になるほか、仕事が途切れてしまった時のための「報酬保障サービス」や経理支援のプログラムも用意されています。案件数も豊富で、「週3日からOK」「リモート可能」など、自分に合った働き方が選べます。

フリーランスエンジニアとして案件を継続的に獲得するには?

すでにご紹介したように、フリーランスエンジニアとして生きていくには「案件を継続的に確保できるかどうか」が大きな課題となります。コンスタントに案件を獲得していくために必要なことを解説します。

複数の受注経路を確保する

フリーランスとして、1つのクライアントに依存するのはリスクが高いといわざるを得ません。クライアント側が新しい案件を紹介しないと決めれば、いきなり仕事がなくなってしまいます。また、事業や会社そのものが消滅する可能性もゼロではありません。受注経路は複数確保し、1ヶ所が断たれても別の経路で仕事を獲得できるようにしておくと、さまざまなリスクに対応できます。

新しい手法・技術に柔軟に対応する

IT業界は、技術の進歩や新サービスの登場によってトレンドが目まぐるしく移り変わる業界です。現状維持を続けていれば、いずれ時代の流れに取り残されてしまうでしょう。フリーランスエンジニアとして長く活動を続けたいのであれば、新しい手法や技術を積極的に吸収し、自分自身をアップデートし続けることが大切です。

どのような人であれば継続して案件を獲得できるのかについては、こちらの記事でも紹介しています。

フリーランスエンジニアとして案件を獲得・継続できる人の6つの特徴

フリーランスエンジニアに関するよくある質問と回答

最後に、フリーランスエンジニアにまつわるよくある疑問と回答をまとめました。

フリーランスとして活躍しやすいプログラミング言語は?

プログラミング言語にはさまざまな種類があります。業種や分野によって求められる言語が異なるため、言語ありきではなく働きたい分野で考えましょう。例を挙げると、Web系エンジニアであれば「PHP」や「Ruby」、スマホアプリの開発であれば「Java」や「Swift/Objective-C」が選択肢に入ってきます。

そのなかでも、AI(人工知能)やデータ処理システムに使われる「Python」、Web制作に欠かせない「JavaScript」などは、汎用性が高く幅広い案件で使用できるという点でおすすめです。

フリーランスエンジニアが稼げる言語については、こちらの記事でも紹介しています。

フリーランスエンジニアが稼げるプログラミング言語おすすめ8選!

フリーランスになる時に必要な手続きは?

会社員を辞めてフリーランスになる場合に必要な手続きは以下の通りです。

このうち早急に手続きをする必要があるのは「国民年金と国民健康保険への加入」です。退職したらすみやかに手続きをしてください。「開業届の提出」は事業を開始した日から1ヶ月以内が原則です。「青色申告承認申請の提出」は必須ではありませんが、控除が受けられるというメリットがあります。

未経験からフリーランスエンジニアとして活動できる?

すでに解説した通り、フリーランスエンジニアは即戦力としての活躍が求められるため、未経験から目指すのは大きな困難が伴うでしょう。フリーランスエンジニア向けの案件はほとんどが経験者向けであり、多数の案件を抱えているエージェントであっても、実務経験のない人には案件を紹介するのが難しいのが現状です。

フリーランスエンジニアになりたいのであれば、まずは実務経験を積むことを最初のステップと考えましょう。

フリーランスエンジニアは資格を取っておくと有利?

フリーランスエンジニアにとって、資格は必ず取得しなければならないものではありません。どちらかといえば、資格の有無よりも実務経験や実績が重視されます。ただし一定のスキルがあることの証明になるのは間違いなく、資格取得に向けて勉強することがスキルアップにもつながるでしょう。

フリーランスエンジニアの仕事に役立つ資格には、次のようなものがあります。

  • 基本情報技術者試験/応用情報技術者試験
  • 情報セキュリティスペシャリスト試験(情報処理安全確保支援士)
  • マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)

まとめ

フリーランスエンジニアには、「仕事選択の自由度が上がる」「働く場所や時間を選べる」といった魅力があります。エンジニア不足は今後も続くと予想されるため、仕事がなくなったり、単価が極端に下がったりする可能性は低いでしょう。

その一方で、現役のフリーランスエンジニアからは「収入が安定しない」「継続して案件を獲得できるか不安」という声もあがっています。独立してから「自分はフリーランスに向いていない」と気づくこともないとはいえません。

リスク回避のためにまずは独立前から準備を進め、受注経路のめどをつけながら自分の適性を見極めるのがおすすめです。フリーランス向けエージェントを活用すれば、副業向けの案件を紹介してもらいつつ実績を積めるため、独立の足がかりとすることもできます。

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この記事を書いた人
ITプロパートナーズ編集部
ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「アトオシ」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。