「SESはやめとけ」と言われる6つの理由!実態や契約形態も解説

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こんにちは、ITプロパートナーズ編集部です。

エンジニアとしてスタートを切ろうとした時、SES企業への所属を考える人も多いのではないでしょうか。

未経験者や新卒者の場合、SES企業の契約形態などについてよく知らない人が多いのも事実です。知っていてうまく活用するのであればよいですが、知らないまま入社し、後から後悔するエンジニアの方もいらっしゃいます。

そして、「SESはやめとけ」と世間でよく言われているのも事実です。しかし、そう言われる理由はなんなのでしょうか?

今回は、SES企業の概要を紹介するとともに、「SESはやめとけ」と言われる理由を解説します。また、反対にSESに所属することのメリットも紹介するのでぜひ参考にしてください。

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そもそもSESとは?

SESとは「System Engineering Service」の略で、エンジニアをクライアントに派遣するサービスを指しています。また、エンジニアの契約形態の一種としてもSESという用語は使われます。そのSES契約の中身について具体的に見ていきましょう。

SES契約とは準委任契約を指す

SES契約とは「準委任契約」にあたります。準委任契約ではクライアントから仕事を委任されるものの成果物への責任は負わず、業務の遂行に対して報酬が支払われます。また、業務に関する指示は雇用主(SES企業)が行い、派遣先がエンジニアに対して指示することは禁じられています。

「委任契約」というものもありますが、委任契約は法律行為を行う場合に対してのみ使われる用語です。たとえば、弁護士や行政書士がクライアントと取り交わすのは委任契約です。

準委任契約とは?請負契約と委任契約との違いを徹底解説

SES契約と派遣契約・請負契約との違い

SES契約と似た形態に派遣契約や請負契約があります。それぞれの違いとはなんでしょうか。以下に表でまとめました。

契約形態成果物への責任指揮命令権仕事の領域
準委任契約
(SESなど)
持たない雇用主
(SES企業)
法律行為は含まない
派遣契約持たない派遣先企業法律行為は含まない
請負契約持つ雇用主法律行為は含まない
委任契約持たない雇用主法律行為は含む

SES契約と派遣契約の違いは「指示を出すのが誰か」ということにあります。SES契約では雇用主が指示を出しますが、派遣契約の場合には派遣先のクライアントが行います。

また、請負契約との違いは成果物の納品に責任が生じるかどうかということです。SES契約は責任がありませんが、請負契約では責任があります。また、SES契約では報酬がクライアントから時間給として支払われますが、請負契約では成果物に対していくらという考え方になります。

IT業界でSES契約が多い背景

IT業界ではSES契約が多く取り交わされています。その理由として、IT業界では短期のプロジェクトで働くスタッフが求められることが多いという点が挙げられます。また、業務内容も単純作業を必要とするものが多く、自社でエンジニアを育てるよりもSES企業に依頼したほうが得だと考える企業が多いからです。

また、SES契約の場合には、作業分担や残業時間なども雇用主が行うため、クライアントとしては余計な手間がかからないという魅力があります。

ITエンジニアが知っておくべきSESが抱える問題点

SES契約については、さまざまな構造上の問題点も指摘されています。知らないとエンジニアが不利になることも多いので、SES企業に所属する前によく業界のことをチェックするようにしましょう。

多重下請け構造

SES契約の問題として、多重下請け構造になっているということが挙げられます。

たとえば、A社へ20人のエンジニアを揃えて欲しいと話があっても、A社では10人しか揃えられない場合、A社は日ごろから親しいB社へと残りの人員を依頼します。しかし、B社は5人しかエンジニアを揃えられないとC社に残りのエンジニアを依頼するという形で、二次請け、三次請けが発生します。

派遣契約では違反の状態ですが、SES契約ではグレーゾーンのため、広く一般的にこのような仕事の発注が行われています。

曖昧な指揮命令系統

「クライアントは直接エンジニアに指示を出せない」「多重下請け構造が起こりやすい」というSESの特徴は、指揮命令系統を曖昧にするというデメリットをもたらすことが多くあります。

クライアントの指示がエンジニアに届くまでに複数の人を通過するため、指示が曖昧になったり、ずれてしまったりするのです。また、本来、クライアントは指示を出せない決まりになっていても、それを知らないクライアントが口を出してしまい、エンジニアもSES契約について理解していないために、現場が混乱するということがあります。

「SESはやめとけ」といわれる6つの理由

先輩エンジニアなどから「SESはやめとけ」などと言われたことはないでしょうか。経験の浅いエンジニアにとっては就職しやすい会社に思えますが、なぜ、そのようにいわれるのでしょうか。6つの理由を紹介します。

1.給料が上がりにくい

上述の通り、SESでは二次請け、三次請けが起こりやすいという特徴があります。クライアントとエンジニアの間にいる複数の会社も仲介料を必要とするため、クライアントが提示した金額からどんどん抜かれていき、下流になるほどエンジニアの手元に払われる報酬は少なくなります。

また、SESのエンジニアに求める作業は、比較的に簡単で単純なものが多く、エンジニア自身も経験の浅い若手が多いことから、報酬が低めに設定されていることもあるようです。

2.勤務先が変わりやすい

短期のプロジェクトへの参加が多いため、その都度、常駐先が変わってしまいます。常駐先が変われば、オフィスを使う上でのルールなど、新しい環境に慣れなくてはなりません。落ち着いて業務にあたりたい人にとってはストレスになるという場合もあります。

また、最初の勤務地が家から通いやすい範囲であっても、次に常駐するクライアントのオフィスが通勤しやすい場所にあるとは限りません。常駐先を転々とするなかで、通いづらくなることもあります。

3.スキルを身につけにくい

プロジェクトへの参加は短期が多く、仕事を覚え始めたと思ったら、次のクライアントのプロジェクトへと異動となることがよくあります。そのため、継続してスキルを習得しにくいというデメリットがあります。

また、仕事を依頼するほうも、短期かつ経験の浅いスタッフに対しては、アプリケーションのテストのような簡単な業務だけを任せるということが多くあり、なかなか新しい技術を覚えられません。

4.長期的なキャリアパスを描きにくい

常住先が転々と変わるということは、キャリアパスが描きにくいということにつながります。次はどこのプロジェクトに常駐するかが分からず、その都度求められることも変わると、継続してキャリアについて考えることが難しくもなります。

また、SES企業に所属するベテランエンジニアは少ないため、目標となるような先輩に出会えるケースが少なくなります。そのため、将来の理想のエンジニア像が描けないという難点もあります。

5.責任を抱え込みやすい

同じSES企業から常駐先へ派遣されるエンジニアが少ない場合、自分で責任を抱え込んでしまうということがあります。

同じSES企業から複数人で常駐先に派遣されていれば、相談し合うことは可能です。しかし、1人で派遣されるということもあり、業務やそのほかの雑事で迷った時も自分で判断しなくてはいけなくなります。もちろん、大枠では雇用主からの指示はありますが、細かい点で相談できる相手がなく、自分で責任を抱え込んでしまうことがあります。

6.頼れる人が少ない

雇用主であるSES企業への帰属意識が持てず、頼れる人が少ないと感じることがあります。

定期的に帰社日を設けるなどの工夫をしているSES企業もあります。しかし、そのような工夫がない企業では、帰属意識が育たないエンジニアも多く出てきます。

帰属意識を持てず頼れる人がいないと、常駐先の人間関係などの悩みもそのままとなってしまい、孤独を感じてしまうケースがあります。

面接時に派遣中のフォロー体制についても確認しておくとよいでしょう。

SESで働いているエンジニアのリアルな声

TwitterでSESに関するリアルな声を見てみたところ、以下のような声がありました。

なかなか給与が上がらないという実態はあるようです。クライアントやSES企業のなかには、エンジニアはその場だけの人員とするところもあり、給与に反映されないのかもしれません。また、上述のように多重構造により現場のエンジニアになかなか利益が反映されないことも原因として考えられます。

https://twitter.com/johngineerr/status/1425031668834856964?

SESについてはあくまでも足掛かりという使い方をするのも良策です。実際にフリーランスに転向したという声もありました。ただし、フリーランスとして成功するには、自らの強みややりたいことをしっかりとアピールすることが大切なようです。

 SES企業で働くメリット

ここまでSESに関するネガティブなポイントを紹介してきましたが、決して悪いことばかりではありません。優良企業であれば、もしくは自分の考え方次第ではプラス面もあります。ここからはSES企業で働くメリットについて紹介していきます。

未経験からでも正社員になれる

未経験からエンジニアを目指し、安定した環境で働きたい場合にSES企業は適しています。未経験でも正社員として雇用されやすいからです。

現在、さまざまな現場でエンジニアが望まれています。そのため、SES企業の募集では未経験を歓迎するケースも豊富。学生時代は文系でプログラミングなどの専門的な勉強が乏しいという人もチャレンジできます。

また、優良なSES企業であれば基礎的なことからレベルに合わせ研修を行っています。実務を前提に基礎から教えてくれるので、エンジニアとしてのスキルを身につけたい未経験者にはうってつけです。

大規模プロジェクトに関われる

SES企業のエンジニアであれば、なかなか入社できないような大手企業の現場や、個人では携われないような大規模プロジェクトに関われる可能性があります。多くのユーザーに関わるようなプロジェクトに携わることは、働くモチベーションにつながるでしょう。

また、大規模プロジェクトのなかでは、高スキルの他社のベテランエンジニアなどとも一緒に働けることがあります。先輩エンジニアを見て、学べることも多くあるはずです。

大規模プロジェクトに関わり業務を全て終えた時には、大きな達成感も手に入ります。

さまざまな現場経験を積める

SES企業であれば大小さまざまなプロジェクトに関わることができます。たしかに、一件ごとの業務の期間は短くスキルアップが難しい面はありますが、多くの現場を経験することで得られるものもあるのは事実です。さまざまなプロジェクトの業務を体験することで、仕事に対する柔軟性も生まれます。

プロジェクトによっては、要件定義や設計などの上流工程に関わることができ、スキルアップを図れる場合もあります。SES企業ごとにエンジニアに求めることは異なるので、入社前に上流工程にも関われる可能性があるのか確認しておくとよいでしょう。

人脈を増やせる

プロジェクトの規模が大きくなると複数のSES企業からエンジニアが派遣されていますが、そこで人脈を築くことができます。

人脈が増えると仕事の悩みも相談することができ、場合によっては好条件の職場へ、転職の紹介をしてくれるかもしれません。また、将来フリーランスになった時に、お互いに仕事を紹介し合ったり、個人では手に負えない仕事が入った時にチームを組んだりすることも可能となります。

さらに、プロジェクトで真剣に仕事をしたことが評価され、クライアントのスタッフから別の案件を紹介されたりするということも出てきます。

将来的にフリーランスを目指せる可能性も

人脈を広げ基本的なスキルを身につけることで、将来的にフリーランスになることも可能となります。

さまざまな現場を渡り歩くSESの働き方は、フリーランスに似ている面があります。たとえば、複数のプロジェクトに柔軟に対応することが必要である点もSESとフリーランスに共通しているポイントです。指示を的確に把握して仕事を仕上げるという点も、両者に共通している点です。

もちろん、SESで覚えたエンジニアとしてのスキルはフリーランスになってからも役に立ちます。

将来、フリーランスとして活躍するためにも、先輩エンジニアの良いところをどんどん吸収するようにしましょう。

フリーランスエンジニアとして案件を獲得・継続できる人の6つの特徴

エンジニア未経験者や新卒者がSESで働くか迷っているなら

エンジニア未経験者や新卒の場合、考え方次第ではSES企業に入るのは悪くはないといえます。

「SES企業で長く働いても昇給や専門性獲得、昇進などは望みにくいため、できることであれば、初めから自社開発会社や元請け会社を目指したほうがよい」という人も多くいます。

ただし、自社開発会社や元請け会社はある程度のスキルが求められ、未経験者にとっては狭き門となっています。そこで、未経験からスキルや経験を積む目的で一定期間、未経験者を歓迎しているSES企業で働き、その後転職や独立を目指していくのがよいでしょう。

上述のようにSES企業には研修を充実させているところがあるので、エンジニアの基礎を学ぶことを目的に入社するのは有効な手段と考えることもできます。

エンジニア経験者がSES企業に入るメリットはある?

経験を一定以上持つエンジニアがSES企業に入るメリットがあるかどうかといえば、かなり薄いと考えられます。

そもそも「SES=準委任契約」ということになりますが、フリーランスも準委任契約を結ぶのが普通なため、報酬を中抜きされるSESよりもフリーランスのほうがよいということになります。また、SESではさまざまな決定権が所属会社にあるために自由度が低く、裁量で働けるフリーランスのほうが魅力的です。

そのため、フリーランスで働く実力がある人にとっては、SES企業に入るメリットはさほどありません。

もちろん、実力があるエンジニアでも、営業代行や社会保険・税金手続きを任せるという目的でSES企業に入る人もいます。フリーランスにありがちな「仕事量の波」を避けることもできます。

ただし、営業の手間の省略や社会保険などを目的とするならば、適正な仲介手数料を売りにし、手続き面のサポートも豊富なフリーランスエージェントを利用しながらフリーランスで働く方法もあります。

ITエンジニアにおすすめのキャリアパス

これからエンジニアとしてやっていくためには、SES企業で学んだ後に条件の良い会社に転職したり、フリーランスになるという道があります。そこで、SES企業で転職を目指したい受託開発会社と自社開発会社について解説します。

エンジニアのキャリアパスの変化とまとめ!

受託開発会社

受託開発会社とはさまざまな企業からアプリケーションやシステムなどの開発を請け負い、開発から運用、保守点検まで一括で行う会社です。受託開発会社に入社した場合、エンジニアは所属している会社のオフィスに通うか、リモートで作業を行うことになります。

自社内で全行程を行うため、指示が不透明になることもなく、一貫して安定した作業をすることが可能となります。社内には同じ業務にあたる同僚がいるため相談がしやすいのもメリットです。

自社開発会社

自社開発会社とはその名の通り自社でアプリケーションやシステムなどを開発し、販売を行っている会社です。ここに就職した場合は社内エンジニアとして働きます。

自社開発のため最初のコンセプトからスタッフ間で情報が共有しやすく、SESにありがちな指示命令系統の不透明さという問題点もさほどありません。

開発したアプリケーションやシステムがヒットした場合には、報酬にもしっかりと反映されます。

自社開発とは?受託開発・客先常駐と比較したメリット・デメリット

経験者はフリーランスという選択肢も

もちろん、受託開発会社や自社開発会社に転職する以外に、フリーランスになるというキャリアパスもあります。

現在は会社に勤め、経験があるエンジニアであれば、独立してフリーランスになるのもよいでしょう。フリーランスであれば自分で内容を確かめて仕事を受けられるので、業務と自分のスキルのミスマッチが起こりません。

弊社「ITプロパートナーズ」のようなフリーエンジニア向けエージェントを活用し、活躍してはいかがでしょうか。

まとめ

エンジニアの働き方としてSES企業に所属するケースがあります。未経験者でも就職しやすいなどのメリットがある一方で、短期のプロジェクトが多いために長期的なスキルアップが図れない、多重下請けによる報酬の少なさなどの問題もあります。

そこで、ある程度経験を重ねたらフリーランスとして独立するというのも手です。IT起業家やフリーランスを対象に高品質の案件を紹介している弊社「ITプロパートナーズ」であれば、福利厚生も活用できるので安心して働くことができます。

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この記事を書いた人
ITプロパートナーズ編集部
ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「アトオシ」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。