フリーランスエンジニアの年収は?会社員との比較や職種別の収入

こんにちは、ITプロマガジンです。

フリーランスエンジニアとしての独立を考えた時、気になるのは年収事情かと思います。独立した後に「やっぱり会社員の方がよかった」と後悔したくないものです。

この記事では、フリーランスエンジニアの年収事情を詳しく解説します。職種・年代・プログラミング言語別に年収の目安を解説しているので参考にしてください。フリーランスエンジニアとして年収アップする方法や、フリーランスに向いている人・向いていない人の特徴もまとめています。

なお、まずフリーランスエンジニアの仕事内容や実態など基本情報を知りたい方は、以下の記事を併せて参考にしてください。

▶︎ フリーランスエンジニアとは?仕事内容や今から目指す人が知るべき実情

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Contents

フリーランスエンジニアの平均年収は?会社員エンジニアとの比較

フリーランスエンジニアとして独立することを検討している時に知っておきたいのがフリーランスエンジニアと会社員エンジニアの平均年収の違いです。ここでは両者を比較して紹介します。

フリーランスエンジニアの年収

フリーランス白書2023によると、フリーランス全体の年収については以下のようなデータが出ています。

年収割合
200万円未満19.5%
200~400万円未満27.9%
400~600万円未満20.9%
600~800万円未満11.3%
800~1000万円未満8.9%
1000万円以上10.0%
無回答1.4%
※引用元:フリーランス白書2023のデータより表作成

フリーランス全体としては年収200〜400万円未満が最も多い割合となっていますが、同資料の職種別の年収を見ると、フリーランスエンジニアは77.0%の人が年収400万円以上と回答しています。

また、フリーランスエンジニア向けのエージェントであるITプロパートナーズには、想定月収60万円から90万円ほどの案件も多くあります。これらを考慮すると、フリーランスエンジニアの平均年収は600万円から700万円程度といえそうです。

会社員エンジニアの年収

求人ボックス」によると正社員のITエンジニアの平均年収は「485万円」でした。また、dodaの職種別平均年収ランキングに関する調査によると「技術系(IT/通信)」の平均年収は442万円です。このことから、フリーランスエンジニアの収入水準の方が、全体的に見ると高いといえます。

ただしフリーランスの年収事情は、職種や年齢によって異なることに注意が必要です。次の項目から、職種別の平均年収をまとめているので参考にしてください。

フリーランスエンジニアの手取りの目安は?

ここまで紹介してきた年収は税金などを引く前の金額で、実際の手取りは年収から税金や社会保険料を引いた金額になります。

フリーランスの年収別の手取り金額の目安は、以下のとおりです。

年収税・保険料等(経費除く)手取り額
300万円46万878円253万9,112円
500万円82万9,189円417万811円
800万円166万3,656円633万6,344円
1,000万円230万936円769万9,064円
2,000万円571万6,853円1,428万3,147円

経費の金額などによって税金は変わってくるため上記はあくまで目安ですが、基本的に年収が高くなるほど差し引かれる税金も高くなります。

詳しい計算方法や計算の条件は以下の記事でまとめているので、あわせて参考にしてください。

フリーランスエンジニアの手取りは?計算方法と共に年収・月収別で紹介

職種別フリーランスエンジニアの平均年収

職種平均年収
システムエンジニア700万~900万円
Webエンジニア500万~800万円
インフラエンジニア600万~800万円
サーバーエンジニア500万~700万円
ネットワークエンジニア500万~800万円
データベースエンジニア500万~600万円
プログラマー500万~600万円
組み込み系エンジニア600万~800万円
クラウドエンジニア600万~800万円
テストエンジニア400万~500万円
セキュリティエンジニア500万~700万円
プロジェクトマネージャー600万~700万円
ITコンサルタント800万~900万円

上記の各職種の収入事情や市場ニーズ、年収を高くするために必要な要素などについて、以下に詳しく解説していきます。

システムエンジニア

平均年収700万~900万円
単価相場(月額)60万~90万円

システムエンジニアのフリーランス向け案件は単価相場が高く、「月額90万円」などの高額案件も珍しくありません。

開発して終了ではなく「保守・運用」まで長期的に任されることもあるため、フリーランスでも安定した収入源が期待できる職種です。

ITコンサルタントなど、上流工程も担当できるようになれば、さらに年収アップが期待できます。

Webエンジニア

平均年収500万~800万円
単価相場(月額)40万~70万円

Webエンジニアはリモートで仕事が完結しやすく、フリーランス向けの案件が多いジャンルです。ホームページやメディアの制作だけでなく、SaaSやECサイトなど担当できる分野も多岐にわたり、さまざまな案件が見つかります。

年収アップを目指すには、フロントエンドだけでなくバックエンドも担当できるスキルを身につけ、契約できる案件の選択肢を広げることが重要です。

インフラエンジニア

平均年収600万~800万円
単価相場(月額)50万~70万円

サーバーやネットワークなどを担当するインフラエンジニアは、常駐で働くことも多くありますが、フルリモートで働くこともできます。フリーランス向けに「保守・運用・監視」の仕事が任されることもあり、1つの案件で長期的な収入を得やすい職種です。

AWSなどのクラウドを扱えるスキルがあれば、契約できる案件の選択肢が広がり、年収アップが期待できます。

サーバーエンジニア

平均年収500万~700万円
単価相場(月額)40万~60万円

サーバーの立ち上げや保守・監視などを担当するサーバーエンジニアも、フリーランス向けの案件があり、フルリモートで働くことも可能な職種です。

IT分野に不可欠なスキルであり、安定したニーズも期待できます。年収アップするには、ネットワークやクラウド、フロントエンドなど、スキルの幅を広げることが重要です。

ネットワークエンジニア

平均年収500万~800万円
単価相場(月額)40万~70万円

ネットワークエンジニアも、IT/Webに不可欠な職種です。リモートワーク環境の整備などのニーズもあり、多くの企業が必要としています

フリーランスのネットワークエンジニアとして年収を上げるには、要件定義などの上流工程も経験し、スキルの幅を広げることが重要です。

データベースエンジニア

平均年収500万~600万円
単価相場(月額)40万~70万円

データベースエンジニアも、安定したニーズがあります。データベースがパッケージ化されることが増えているため、データベースを専門で扱う職種の募集は減少傾向ですが、データベースを管理するニーズ自体が減っているわけではありません。

年収アップを目指すには、「データベースエンジニア」という肩書にとらわれず、インフラエンジニアやWebエンジニアなど広範囲にカバーできる職種へスキルアップしていくことが重要です。

プログラマー

平均年収500万~600万円
単価相場(月額)40万~60万円

プログラマーは、上流工程で作成された設計書などに基づいて、実際のコード作成・実装作業を担当する下流工程の職種です。オンラインで仕事が完結しやすいため、フルリモートのフリーランス向け案件も多くあります。

安定した収入を得るには、ニーズのある言語を扱えることが基本です。またプログラマーとして下流工程を担当し続けるのではなく、企画・設計などの上流工程も担当できるスキルを身につけることが重要といえます。

組み込み系エンジニア

平均年収600万~800万円
単価相場(月額)50万~70万円

組み込み系はIoT(モノのインターネット化)やAI(人工知能)、ドローンなどトレンドの分野とも関連性が深く、ニーズの高い分野です。

Webやクラウドなどと連携することもよくあるため、組み込み系にとどまらない横断的なスキルを身につけることが、年収アップのポイントだといえます。

クラウドエンジニア

平均年収600万~800万円
単価相場(月額)50万~70万円

クラウドエンジニアはトレンド性があり、ニーズの高い職種です。Web・インフラ・組み込みなどの募集で、歓迎スキルとしてAWSやAzure、Google Cloudなどの主要クラウドサービスのスキルを求められることがよくあります。

保守・管理が必要なジャンルでもあるため、長期的な契約も多く、収入が安定しやすいことも魅力です。

テストエンジニア

平均年収400万~500万円
単価相場(月額)40万~60万円

テストエンジニア(またはQAエンジニア)は、アプリやシステムの品質を保つために不可欠な存在です。

決められたテストを実行するだけの「テスター」とは異なり、品質管理のために開発行程全体についての知識や経験が求められます。そのためシステムエンジニアなどの経験があるとスキルを評価されやすく、フリーランスとしても契約を取りやすくなるでしょう。

セキュリティエンジニア

平均年収500万~700万円
単価相場(月額)60万~70万円

セキュリティの仕事はITシステムを安定稼働させるために不可欠であり、クラウド化やリモートワーク推進などにもニーズがあります。

機密情報を扱うこともある職種ですが、フリーランスとして契約することも珍しくありません。

年収水準は高めですが、セキュリティコンサルタントや要件定義などの上流工程も担当できるようになると、さらに高い収入を得やすくなります。

プロジェクトマネージャー

平均年収600万~700万円
単価相場(月額)60万~90万円

プロジェクトマネージャーは管理職ですが、エンジニアとしての技術力や豊富な知識も必要な、総合的なスキルが求められるポジションです。プロジェクト全体に責任を持つ立場として、高い収入が期待できます。

フリーランスのプロジェクトマネージャーとして単価の高い案件を契約するには、さまざまなプロジェクトに携わってきた実績が必要です。

ITコンサルタント

平均年収800万~900万円
単価相場(月額)70万~90万円

ITコンサルタントは、クライアントの状況をヒアリングして課題を洗い出し、IT投資計画やツールの導入などについてアドバイスや支援を行う仕事です。IT分野に関する幅広い知識はもちろん、クライアントの業界事情や経営戦略などの知見も求められます。

高いスキルや知識が求められる分、ほかの職種と比較して単価や年収が高く設定されている案件が多いです。

プログラミング言語別フリーランスエンジニアの平均年収

TECH Street」が2020年に実施した調査によると、30代のITエンジニア全般の言語別年収は以下の通りです。この調査で対象となったのは転職サービスサイト「doda」に2020年1月1日〜2020年9月30日の間に登録したITエンジニアで、年代は20~50代です。有効回答数は5,599名でした。社員・フリーランスを問わず集計されたデータですが、参考値として使えるでしょう。

言語平均年収
Python546万円
C++521万円
Ruby520万円
COBOL514万円
Java505万円
Swift479万円
PHP493万円

特に「Python」や「C++」の年収が高く、言語として人気が高いことが分かります。

フリーランスエンジニアが稼げるプログラミング言語おすすめ10選

実務経験年数別:フリーランスエンジニアの平均年収

フリーランスエンジニアの平均年収は、実務経験の年数によって大きく変わってきます。ここでは、例として人気言語であるPythonエンジニアの実務経験年数別の月収と年収を紹介します。

実務経験年数月収年収
1年未満35万円前後420万円前後
1〜2年42万円前後504万円前後
2〜3年60万円前後714万円前後
3〜5年70万円前後840万円前後
5年以上84万円前後1008万円前後
引用元:フリーランススタート

実務経験年数が長くなるほど高いスキルを持っているとみなされ、高単価案件を獲得しやすくなり、年収も上がっていく傾向にあります。

フリーランスエンジニアに必要な実務経験年数と経験別の単価相場

会社員エンジニアがフリーランスになるメリット

フリーランスエンジニアの「収入面でのメリット」について、主な3つのポイントを解説します。

分野・職種を自由に選べる

会社員とは違い、働く分野や職種を自由に選べることは、フリーランスエンジニアの大きなメリットです。

会社員エンジニアの場合、社内の方針で決められた分野の仕事をすることになります。ポジションや職種についても、組織編制や社内の評価などに左右されるでしょう。

一方フリーランスなら、好きな分野の仕事を自由に選んで契約できます。「マネージャー」「ディレクター」など、就きたいポジションの案件だけを選んで働くことも可能です。

得意な分野や高収入の職種を選ぶことで効率的に仕事ができ、年収アップがしやすくなります。

自分にとって働きやすい環境を作りやすい

「好きな方法」「好きな場所」で働けるという点も、年収アップにつながるフリーランスエンジニアのメリットです。

会社員エンジニアの場合、オフィスの居心地が悪かったり人間関係に問題があったりなど、働く環境によって仕事の邪魔をされるリスクがあります。

フリーランスなら、自宅やお気に入りのカフェなど、好きな環境で働くことが可能です。時間帯も自由なので、朝方・夜型など、自分にとって最もパフォーマンスの出る働き方を追及できます。

成果が報酬に直結する

出した成果がそのまま報酬アップにつながることも、フリーランスエンジニアが年収アップしやすい理由の1つです。

会社員エンジニアが結果を出しても、それが必ずしも昇給につながるとは限りません。

一方のフリーランスエンジニアは「成果物」を完成させて納品した数が多いほど、多くの報酬を得られます。高度な技術が必要な案件では「1件あたりの報酬」も高くなりやすい傾向です。

仕事が早い人やスキルの高い人は、フリーランスエンジニアとして独立することで年収アップしやすいといえます。

フリーランスエンジニアのメリット・デメリットを徹底解説

会社員エンジニアからフリーランスになるためのステップ

会社員エンジニアからフリーランスを目指す場合は、以下のステップで進めましょう。

  • 1.会社員で必要な実務経験を積む
  • 2.副業から始める
  • 3.フリーランスとして独立する

それぞれのステップについて、以下で詳しく見ていきましょう。

1.会社員で必要な実務経験を積む

フリーランス案件を獲得するには実務経験が必要なため、まずは会社員エンジニアとして働いて経験を積みましょう。3年以上の実務経験があれば、多くのフリーランス案件に対応できるようになります。

2.副業から始める

「すでに十分な実務経験がある」という人も、まずは副業から始めるのがおすすめです。なぜなら、事前準備が不十分なままフリーランスになってしまうと、思うように案件が取れずに収入が途切れてしまう可能性があるからです。

副業なら、本業で安定した収入を確保しながら、個人で仕事を請け負う経験が積めます。「今のスキルでどの程度の単価の案件が獲得できるのか」「どのくらいの作業量でどの程度の報酬が得られるのか」など、独立してからの働き方や収入のシミュレーションもできるため、まずは副業からチャレンジしてみてください。

3.フリーランスとして独立する

副業案件を安定して獲得できるようになってきたら、具体的な独立の計画を立て始めましょう。退職のための手続きと並行して、開業届や確定申告などフリーランスになってから必要となる手続きについて調べ始めておくとスムーズです。

フリーランスエンジニアになるには?具体的な流れと最適なタイミング

フリーランスエンジニアになって年収アップ・成功しやすい人の特徴4つ

フリーランスという働き方に向いている人なら、会社員の時よりも年収アップする可能性が高いといえます。どのような人がフリーランスに向いているのか、主な4つの特徴を確認しておきましょう。

場所を選ばず高パフォーマンスを発揮できる

働く場所を選ばず、どこでも集中して働ける人は、フリーランスとして働くうえで有利です。

フリーランスエンジニアは短期で終わるプロジェクトを渡っていくこともあり、複数の案件を同時に掛け持ちすることもあります。案件ごとに出勤先が変わることもあり、環境の変化に対応していくスキルが求められる働き方です。

フルリモートの案件を契約するとしても、カフェなどいろいろな場所で集中して働くのが得意な人は、効率的に稼ぎやすいといえます。

変化が好き・向上心がある

仕事内容が変わることが苦にならない「変化が好き」な人であることも、フリーランスエンジニアとして働くには重要です。

フリーランスエンジニアは取引先や仕事内容が頻繁に変わることが多く、案件ごとに臨機応変な対応が求められます。

年収アップを目指すには、技術の進歩やトレンドに合わせて学び続け、自分を高めていく「向上心」も必要です。

いつも同じ仕事を繰り返すのではなく、情報収集や工夫をしながら「変化のある仕事」がしたい人に向いている働き方だといえます。

孤独が苦にならない

ずっと自宅で1人で仕事をすることになっても、それが苦にならないことは、フリーランスエンジニアとして成功するために重要なポイントです。

1人で作業していると孤独を感じたり、人と話したくなったりする人にとって、フリーランスエンジニアという働き方はストレスになるかもしれません。

一方「1人の方が気楽」と感じられる人なら、楽しく働くことができ、年収アップにつながりやすいといえます。

経費や税金の計算ができる

経費や税金の知識があり、節税などの工夫ができることもポイントです。

フリーランスエンジニアとして独立すると、経費の計算や確定申告など、会社員の時には不要だった手続きが必要になります。経費や税金の計算が上手くできないと、必要以上に税金が高くなったり手続きに余計な手間がかかったりなど、いろいろと不都合が起こりかねません。

経費や税金の計算をしながら計画的な働き方ができることは、フリーランスとして効率的に稼ぐために重要なスキルです。

なお、フリーランスエンジニアになると手取りの収入(可処分所得)が減る場合もあります。会社員エンジニアの場合は、年金や健康保険などの社会保険料の半額を会社が負担しています。しかしフリーランスは全額自己負担しなければいけません。さらに諸経費も自分の手元にあるお金から出す必要があります。

保険料や諸経費の支払いを考えると、自由に使える金額はかえって会社員時代より減ってしまう可能性があります。フリーランスになると保険料をどれくらい払うことになるのか、経費はどれくらいかかるのかを考えて、会社員時代より手取りが増えるかどうかを計算しておきましょう。

フリーランスエンジニアの単価相場は?100万円目指す方法も紹介

フリーランスエンジニアになって年収ダウン・失敗しやすい人の特徴4つ

次に「フリーランスに向いていない人」の特徴を見ていきましょう。以下の4つのいずれかに該当する人は、フリーランスとして独立すると年収ダウンするリスクがあるかもしれません。

スキルの範囲が狭い・古い

エンジニアとしてできる仕事の範囲が狭いと、フリーランスとして働くうえでは不利になります。

特定の企業の社内システムだけを担当していて、経験してきた分野が限られる人や、レガシーシステムなどの古い技術を扱った経験しかない場合などです。

スキルの範囲が狭いと、契約できる案件の種類が限られるため、そのままフリーランスとして独立しても年収ダウンにつながりやすくなります。

断るのが苦手

なんでも引き受けてしまいがちな「断るのが苦手な人」も、フリーランスエンジニアに向いていない可能性があります。

引き受ける仕事の取捨選択やペース配分ができないと、「仕事のクオリティを保てない」「忙しいのに稼げない」などの問題につながり、年収ダウンしてしまうことになりかねません。

フリーランスエンジニアとして効率的に稼ぐには、時には「案件を選ぶ」ことも必要です。ほかの重要な仕事とスケジュールが重なる依頼や、年収アップにつながる見込みの低い案件などは断っていく判断力が求められます。

自己管理ができない

「自宅だとサボってしまう」など自己管理が苦手な人は、フリーランスエンジニアに向いていないかもしれません。

「出社しないと集中できない」「モチベーションを保つのが苦手」など、自己管理ができないことは、仕事のクオリティ低下や納期の遅れなどに直結するマイナス要素です。

体調などにも気を配り、常に高いパフォーマンスを発揮するための自己管理ができないと、会社員エンジニアの時と比べて年収ダウンしてしまう可能性があります。

交渉や売り込みが不得意

報酬や納期の相談などの「交渉」が苦手な人も、フリーランスエンジニアとしての年収を上げるのが難しいことがあります。

「交渉」とは単に要求を伝えるだけでなく、クライアントと自分の双方が満足できる条件になるよう「すり合わせ」をするスキルが必要です。

新しい仕事を獲得するための、「売り込み・営業スキル」も求められます。

交渉や営業が苦手な人は、好条件の仕事を獲得することが難しくなり、年収ダウンしやすくなるといえるでしょう。

フリーランスエンジニアが年収1,000万円を目指す方法

フリーランスエンジニアとして年収1,000万円を得ることは十分可能です。そのために必要な行動として、以下の8つのポイントを意識しましょう。

将来性・ニーズのあるジャンルを選ぶ

年収1,000万円を目指すには、担当するジャンルや職種をよく選ぶことが重要です。

将来性があり、ニーズの高いジャンルを選んで契約するなら、単価の高い案件に出会いやすくなります。また、身につけたスキルが古くなることを避け、安定した需要のある人材であり続けるためにも重要なポイントです。

クラウドやAIなどのトレンド技術はもちろん、「需要の安定性」という点では、Webやインフラなど歴史の長いジャンルにも注目しましょう。

上流工程を目指す

プログラミングなどの下流工程だけでなく、企画や要件定義・設計などの上流工程から担当できるようになると、年収1,000万円を目指しやすくなります。

最初のうちは下流工程を担当するとしても、ある程度の実績や信頼関係を積んだら、上流工程を担当できないか交渉してみましょう。

ただし下請け企業など、クライアントによってはそもそも上流工程のポジションが存在しないこともあります。上流工程を担当できないクライアントを避け、上流工程から一貫して開発している企業の案件を選ぶなどの工夫も必要です。

営業・交渉力を上げる

前述の通り、フリーランスエンジニアは「営業・交渉」のスキルが年収アップに大きく影響します。

フリーランスの報酬は、契約の際に相談して決定するケースも珍しくありません。給与とは異なり「対等の立場」で見積り・価格交渉ができるのは、フリーランスのメリットでもあります。

とはいえ単に高い金額を提示すればよいというわけではなく、クライアントの予算や相場を考慮した「適切な価格」を提示することが重要です。

相場と、自分のスキルレベルを把握しながら、適切な価格を上手く提示できるようにしておくことが年収アップに貢献します。

フリーランスの営業方法7選!案件獲得のコツや営業せず仕事を取る方法も

作業効率を上げる

1件あたりの単価を上げる以外に、単純に多くの案件をこなすのも収入をアップさせる方法のひとつです。作業効率を上げてより多くの案件をこなせるようになれば、それだけ多くの収入が得られます。

作業効率を上げて納期よりも前に納品すると、クライアントに「仕事がはやい」というイメージを持ってもらえるのもメリットです。クライアントから信頼されて、より多くの仕事を依頼してもらえるかもしれません。

ただし、スピードを重視しすぎて仕事の質を落としてしまわないように注意してください。いくら納品がはやくても、成果物の精度が悪いとクライアントからの信頼を失ってしまいます。

最新技術を身につける

IT業界は新しい技術が次々と登場するため、積極的に最新技術を身につけることも大切です。特定の言語やツールについて高いスキルを持っていたとしても、そのスキルへのニーズが低いと年収1,000万円には届かないでしょう。

注目の最新技術についての知識や、これからニーズの高まりが予想されるツールのスキルなどをいち早く身につけておけば、その分野で重宝されるエンジニアになれます。業界の最新情報について常にアンテナを張って、ニーズを先読みして行動する姿勢が重要です。

信頼関係・人脈を大切にする

クライアントとの信頼関係を作り、広い人脈を作っていくことも年収アップを目指すために重要です。

フリーランスエンジニアが仕事を獲得する経路として、「人脈」は大きな比重を占めています。

フリーランス白書2022」によると、仕事獲得経路について「人脈」と回答したのは65.9%(815人)で、「過去・現在の取引先」と回答したのは58.3%(720人)と高い割合です。

「またお願いしたい」と言ってもらえる取引先や、仕事を回してもらえる人脈を作ることは、フリーランスエンジニアとして成功するために大切な要素です。

積極的に情報発信する

フリーランスエンジニアとして安定して仕事を得るには、SNSやブログなどで情報発信することも重要です。

エンジニアとしての活動内容や、ほかの人にも役立つ情報などを発信することで、さまざまな人との接点を増やすことができます。SNS経由で仕事の依頼が来ることも珍しくありません。企業の公式アカウントで求人情報が投稿されるケースもあります。

年収1,000万円を目指すには、日々の仕事をこなしながらも常にSNSなどを活用し、定期的な情報発信を欠かさないようにしましょう。

高単価案件を扱うエージェントを利用する

営業やSNSでの発信が苦手な人も、エージェントを利用すれば効率的に案件を探すことができます。

エージェントは「仕事探し」を代行する仲介サービスです。登録すると、案件探しの専門スタッフが、自分のスキルや実績に合った案件を探してくれます。

フリーランスエージェントおすすめ18選!職種別に比較して一覧紹介

「正社員向け」「クリエイター向け」など、エージェントごとに特徴が異なるので、「フリーランスエンジニア向け」のエージェントを選んで利用しましょう。年収アップを目指すには、できるだけ単価の高い案件を扱うエージェントを選ぶことも重要です。

高単価案件獲得を狙えるおすすめエージェント

高単価案件を獲得するには、エージェントの利用がおすすめです。個人では契約が難しい大企業の案件も、エージェント経由でなら獲得できる可能性があります。

ここではおすすめのフリーランスエージェントを3社紹介するので、エージェント選びの参考にしてください。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズは週2〜3日から働ける案件やリモート可能な案件など、柔軟に働きたい人におすすめのエージェントです。フリーランス案件はもちろん、独立前の副業案件探しにも活用できます。

エンド直の高単価案件が多く、単価が70万円から90万円のものも少なくありません。稼働日数が少ない高単価案件を掛け持ちすれば、月収100万円以上も目指せるでしょう。

Midworks

引用元:Midworks

Midworksは利用者平均年収が840万円以上と、多くの利用者が高収入を達成しているエージェントです。公開案件だけで3300件以上あるうえに、非公開案件が全体の80%となっているため、案件数の豊富さも特徴。また、最短1日で案件決定というスピード感も魅力です。

PE-BANK

引用元:PE-BANK

PE-BANKは、30年以上の実績がある老舗エージェント。平均単価は120万円以上と高単価案件が多く、平均年収847万円、最高月収は350万円です。契約内容や報酬がすべてオープンにされる共同受注契約を採用しているため、詳細まで確認して納得したうえで案件を受注できます。

フリーランスエンジニアとして年収2,000万円を目指すことは可能?

年収2,000万円を目指すには、単純計算で月単価が166万円以上の案件を毎月受注し続ける必要があります。本記事の冒頭で紹介したとおり、エンジニア案件の単価は高くても100万円ほどなので、エンジニアのままでは年収2,000万円以上を達成するのはほぼ不可能でしょう。

フリーランスとして年収2,000万円を目指すには、エンジニアからキャリアアップする必要があります。エンジニア案件に単価160万円以上のものは見当たりませんが、例えばコンサルタント案件なら160万円以上の案件も多く見られます。

エンジニア向けのエージェントでは160万円以上の案件はほぼ見当たらないため、ハイパフォコンサルなどコンサルタント案件に特化したエージェントを利用しましょう。

フリーランスエンジニアで年収2000万円は可能?達成に必要な4つの要素

フリーランスエンジニアの将来性

現代ではITツールを利用していない企業のほうが少ないといえるほど、ITが普及しています。そのため、IT人材であるフリーランスエンジニアの需要は今後も高く、将来性は明るいといえます。

IT人材は不足していて、経済産業省の試算では2030年には少なく見積もったとしても約16万人の需給ギャップが生まれるといわれています。IT人材に対する需要が高まれば人材の取り合いになり、案件の単価がより上がっていく可能性もあるでしょう。

しっかりとしたスキルと実績を積み重ねていけば、フリーランスエンジニアとして長く活躍し続けられます。

まとめ

成果が報酬に直結し、働きやすい環境を自由に選べるフリーランスエンジニアは、努力と工夫次第で年収アップしやすい働き方です。

フリーランスという働き方に向いている人なら、会社員の時よりも仕事が楽しくなり、モチベーションが高まることも期待できるでしょう。

フリーランスエンジニアとして成功するには、いかに条件のよい案件を獲得するかがポイントです。独立する前に、副業でフリーランスエンジニアの仕事を始めてみて、仕事探しのコツを掴んでおくという手もあります。

ITプロパートナーズでは「週2稼働」など、副業でも可能な案件を多く扱っています。独立に向けた準備のためにも、ぜひご利用ください。

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ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「ITプロマガジン」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。