こんにちは、ITプロマガジンです。
IT人材に対する需要は高く、フリーランスエンジニアを求める企業も多い状況です。しかし、フリーランスエンジニアとして働く場合、年齢が上がると不利になるのではないか?と不安を抱いている人もいるのではないでしょうか。
フリーランスエンジニアは、年齢によって自分自身を取り巻く環境が変化します。この記事では、フリーランスエンジニアの年齢の限界や年代別の実態などについて解説します。年齢が影響するといわれる理由や年代にあわせた生存戦略についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、まずフリーランスエンジニアの仕事内容や実態など基本的なことを知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
▶︎ フリーランスエンジニアとは?仕事内容や今から目指す人が知るべき実情
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・事業会社の自社開発案件が多い
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
フリーランスエンジニアとして活躍できる年齢は何歳まで?
フリーランスエンジニアには定年の概念がないため、「働きたい」と思う限り何歳まででも活躍できます。スキルや経験を積み上げていて実績が豊富な人なら、年齢を重ねてもコンスタントに仕事を獲得できるでしょう。そのためには、自分なりの戦略を立てて働き続けることが大切です。
ただし、年齢が上がってきて40代、50代になると獲得できる案件の数が減る恐れもあります。フリーランスエンジニアとして長く働き続けるためには、さまざまな工夫が必要です。年代別にどんなことを心掛けるべきかについては後述します。
フリーランスエンジニアは年齢に限界があると言われる3つの理由とは?
フリーランスエンジニアとして働く場合、年齢が影響するといわれているのはなぜでしょうか。具体的な理由は以下の3つです。
- 案件によっては年齢制限がある
- 体力・気力が衰えてしまう
- 新しい技術についていけなくなる
それぞれ解説していきます。
1.案件によっては年齢制限がある
フリーランスエンジニア向けの案件のなかには、年齢制限が設けられているものもあります。年齢が高くなると条件に合致しなくなり、応募できる案件の数が少なくなる可能性があるでしょう。
年齢制限がなくても、現場を管理するマネージャーが年下ということもありえます。立場の違う様々な人たちとコミュニケーションが円滑に取れるかどうかが、重要なポイントになってくると言えます。
2.体力・気力が衰えてしまう
40歳を超えると、どうしても体力的な不安が顧客側にも出てくるようです。また残業が多いプロジェクトや、若いチームで無理な突貫工事のような仕事を進めている現場もあります。そうすると、実際に体力の問題が出てくる場合があるでしょう。
3.新しい技術についていけなくなる
IT業界は、新しい技術が次々と生まれています。それまでの現場で主流だったことが、次の現場では使えなくなっていることもあります。それまで当たり前だった技術が、いつしか時代遅れとなる業界なのです。つまり、常に新しい技術を吸収し、学んでいく姿勢が大切になります。
しかし、年齢が高くなるとどうしても吸収力が衰えやすくなってしまうため、それを懸念して高年齢のフリーランスエンジニアを避けるクライアントもいます。このあたりも、「年齢に限界がある」と言われてしまう理由の一つでしょう。
フリーランスエンジニアとして独立・活躍している方の年齢の実態
フリーランスエンジニアは、どの年代が多く活躍しているのでしょうか。ここでは、フリーランスエンジニアが多い年代について確認しましょう。
活躍している半数以上は40代・50代
フリーランス白書2023によれば、フリーランスとして活躍している人の半数以上は40代、50代です。
フリーランスの内訳をみてみると、クリエイティブ系やエンジニア系は約3割となっています。
フリーランスは40代以上の人が多く活躍しており、高年齢になってからもフリーランスエンジニアとして十分に働けるとわかります。
独自調査によると独立時の年齢は30代がボリュームゾーン
ITプロパートナーズが実施した独自調査では、フリーランスとして独立した年齢は30代がボリュームゾーンとなっていて、全体の約45%が「30代前半」もしくは「30代後半」と回答しました。
現在活躍しているのは40代・50代が多い一方で、多くの人は30代でフリーランスとしての活動を始めたことが伺えます。
独立時の年齢で30代に次いで多かったのは、40代です。この結果から、会社員として一定の経験を積んでスキルを身につけてから独立する人が多いと考えられます。
20代でも十分に独立可能
IT人材は多くの企業で不足しているため、実務経験があれば年齢が若くてもフリーランスエンジニアとして案件を獲得できる可能性があります。
IT 人材需給に関する調査によると、IT需要の伸びが低かった場合でも、2030年には16.4万人のIT人材が不足すると考えられています。いまのうちからフリーランスエンジニアとして独立できるように努力すれば、将来的に活躍できる可能性が高いです。
また、X(旧Twitter)の口コミを確認すると、「20代のフリーランスエンジニアは業界が求めている」という声も上がっています。
20代のフリーランスエンジニアは業界から求められてる。若い人の方が指導しやすいしそもそも優秀だし。一方、当の20代エンジニアの多くは「自分にフリーランスはまだ早い」と思ってる。ここに歪みがある。
— やまもとりゅうけん (@ryukke) May 1, 2018
20代は本当チャンス。自分を過小評価してる場合じゃない。
フリーランスエンジニアは加齢に厳しい。
— ニートのSE (@neet_se) December 16, 2018
「40歳ぐらい迄」と記載されている案件がなんと多いことか。
逆に、「20代中盤ぐらい」まではフリーランスでもポテンシャルを見て起用してくれる案件もあったりする。
とにかく、一生できる人はほとんどいなそうなので、ステップアップ程度に考えるべき。
上記のことから、独立を目指しているなら早いうちにスキルや経験を積み、20代のうちにフリーランスエンジニアになると成功しやすいといえます。
完全未経験からフリーランスエンジニアを目指せる年齢の限界は何歳まで?
完全未経験の状態からフリーランスエンジニアを目指せるのは、30代が限界と考えておくべきです。フリーランスエンジニアとして活躍できるようになるまでには、単に知識を身につけるだけでなく、実務経験も積まなければなりません。
フリーランスエンジニアは独立する前に企業に就職して実務経験を積むのが一般的です。未経験で年齢が高い人材は採用されにくいため、なるべく早めに取り組み始める必要があります。
年代別フリーランスエンジニアの強みと弱み
フリーランスエンジニアは、年代によって強みや弱みが変化します。年代によってどのような強みや弱みがあるのでしょうか。年代別にフリーランスエンジニアの強みと弱みを紹介します。
20代・30代の強みと弱み
強み | 弱み |
---|---|
・体力・気力がある ・吸収力・柔軟性が高い ・コストが安い(企業視点) | ・実績が少ない ・単価が低い |
20代、30代はまだ若いため、柔軟に業務に対応できます。体力もあるので、仕事がハードでもついていける可能性が高いです。ただし、実績がそれほどあるわけではなく、1つの案件で得られる報酬が低い場合もあります。
40代・50代の強みと弱み
強み | 弱み |
---|---|
・実績が豊富 ・マネジメントスキルがある ・人脈がある | ・扱いにくい ・体力・気力の低下 |
40代、50代のフリーランスエンジニアは、さまざまな案件を受注してきた実績があります。マネジメントスキルを身につけていたり、人脈が豊富でさまざまなつながりがあったりする人も多いです。
ただし、若い年代に比べると柔軟性に乏しく、扱いにくいと評価される場面が増えます。また、体力が低下するため仕事が忙しすぎると体調を崩す恐れもあります。
年代別フリーランスエンジニアの平均年収
フリーランスエンジニアの平均年収は、どの程度なのでしょうか。フリーランスエンジニアの年収は年代によっても異なります。ここでは、エージェントの案件情報を参考に年代別にフリーランスエンジニアの平均年収をみてみましょう。
20代・30代の平均年収
20代、30代のメンバーが中心となって進める案件の場合、週3日の勤務で月収は40~70万円程度です。年収に換算すると480~840万円となります。
20代、30代のフリーランスエンジニアが1つの案件で得られる収入は、スキルや実績によっても変化するでしょう。20代、30代のうちに高年収を目指すためには、マネージャーやリーダーの経験もあると強みになります。
40代・50代の平均年収
40代、50代が活躍できる案件で獲得できる月収は80万円程度です。年収に換算すると、960万円。そのような案件を受注するためには、専門的なスキルや経験が求められています。
条件にぴったり合致するスキルや経験がなくても、類似するスキルや経験があれば応募できるケースもあります。
フリーランスエンジニアの年収や年収アップの方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
20代・30代のフリーランスエンジニアが活躍する為のポイント
20代・30代のフリーランスエンジニアは、まだ経験が足りていないことも多いため、とにかく様々な経験をしながら多くのスキルを身に付けていくという努力が重要になります。
この項目では、フリーランスエンジニアとして長く活躍するためにどんなことを心掛ければよいのか、という点について具体的に解説していきます。
とにかく実績を積み重ねる
20代や30代のうちは、とにかく実績を積み重ね、スキルを高めていくということを強く意識してください。フリーランスエンジニアの場合、大事なのは「年齢」ではなく「実績やスキル」です。会社のように年功序列で給料が上がる仕組みではなく、「何ができるのか」「どのような実績があるのか」がもっとも重視され、収入に大きな影響を与えるのです。
また、将来的に案件探しで困らないように、実務経験を積み重ねつつ、人脈形成についても怠らないようにしましょう。仕事で関わった人たちと一期一会の関係で終わるのではなく、いつでも自分から連絡したり、相手から連絡をもらったりできるような関係を構築しておくべきです。
一定の貯金は確実に行う
20代、30代といった若い年齢でフリーランスエンジニアとして独立するならば、一定の貯金をしておきましょう。実績が少ないうちは、なかなか案件を獲得できず、経済的に困窮する恐れがあるからです。また、一度案件を受注できても、契約終了後に次の案件をすぐに受注できない可能性もあります。
フリーランスエンジニアとしての経験が浅い時期に、仕事が途切れて苦しむことがないように、ほとんど仕事がなくても半年~1年程度は生活できるくらいの貯金は持っておくべきです。
20代・30代ならではの柔軟性・向上心を活かす
20代・30代の若いフリーランスエンジニアは、柔軟性や向上心が強みになります。特に実績が少ないうちは、これらをアピールしながら案件を獲得する意識を持ちましょう。クライアントによっては、「単価が高く融通のきかないエンジニアよりも、実績は少なくても柔軟に対応してくれるエンジニアに頼みたい」というケースもあります。
柔軟性・向上心を活かして案件を獲得し、若さならではの吸収力でスキルを身につけていけば、フリーランスとして活動していくうちに高単価案件の獲得も目指せるようになるでしょう。
案件獲得経路を増やしておく
クラウドソーシングやエージェント、SNSなど、フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法はさまざまです。案件獲得経路は1つに絞るのではなく、若いうちにさまざまな手段で案件を獲得する意識を持っておくことで、収入が安定しやすくなります。
1つの案件獲得経路に依存していると、万が一その手段で案件を獲得できなくなったときに収入が途絶えてしまうため、注意してください。
弊社ITプロパートナーズではフリーランスエンジニア向けに高単価な案件を数多くご紹介しています。9割がエンド直案件となっているので、実務経験のあるフリーランスであれば大きな収入を得ることができます。どのような案件があるか気になる方は、以下からチェックしてみてください。
状況に応じて一度正社員に戻る選択肢もあり
20代、30代でフリーランスエンジニアとして独立した場合、思うように仕事を獲得できない可能性もあります。収入が不安定になると気持ちも安定せず、辛いと感じる人も少なくありません。
フリーランスエンジニアとして一度独立しても、会社員としての再就職は可能です。フリーランスエンジニアとしての働き方に不安を感じているなら、会社員に戻るのもひとつの方法といえます。20代や30代ならばまだ若いので、再就職の難易度はそれほど高くありません。再就職を希望するなら早いほど成功しやすいため、早い段階でよく検討することが大切です。
40代・50代のフリーランスエンジニアの生存戦略
40代、50代になると、さまざまなスキルや経験を活かせるようになります。ただし、それに甘んじることなく、挑戦を続けることが重要です。40代、50代のフリーランスエンジニアの生存戦略を紹介します。
新しい付加価値をつけておく
40代、50代のフリーランスエンジニアは、豊富なスキルや経験が武器になります。ただし、ほかにも新しい付加価値をつけておくと、さらに活躍の場が広がるでしょう。たとえば、年齢が高い人材にはマネジメントスキルが求められるケースも多いです。マネジメントスキルがあれば選べる案件の幅が広がるだけでなく、単価もアップできる可能性があります。
また、IT業界では技術の発展のスピードも早いです。常に新しい技術に対してアンテナを張り、自分自身に必要な知識やスキルを学ぶ必要があります。
講師やコンサルタントとして活動する
40代、50代まで積み上げてきたスキルや経験を活かせば、エンジニアとして技術を提供するだけでなく、ほかの仕事も受けられる可能性があります。たとえば、これからエンジニアになりたいと考えている人に指導する講師を務めることも可能です。豊富な実績があると生徒からも信頼されやすく、実務に役立つ指導ができるでしょう。
また、エンジニアとしてのスキルや経験を活かし、コンサルティングを行うのもひとつの方法です。40代、50代のエンジニアは実務経験に裏打ちされた確かな知見があるため、本質的なアドバイスができるでしょう。
自分でサービスを開発する
それまでのスキルや経験を活かして、自分でサービスを開発するという方法もあります。世の中のニーズを捉えて役立つサービスを開発すれば、多くの人に利用してもらえる可能性があります。
ただし、自分でサービスを開発しても、必ず売れるとは限りません。あくまで企業からの案件受注をメインにしながら、空いた時間でサービスを開発する、といった進め方がよいでしょう。
クライアントと信頼関係を構築しておく
40代・50代になると、年齢によって新しい案件の獲得が難しくなってくるケースもあります。案件を獲得しつづけるためには、既存の案件でクライアントとの信頼関係を構築しておくことが大切です。クライアントと長く良好な関係を築けていれば、年齢だけを理由に案件の継続を断られることはないでしょう。他のクライアントを紹介してもらえる可能性もあります。
年齢を重ねるほど新規案件の獲得が難しくなってくることを見越して、既存のクライアントとのつながりを大切にする意識を持ちましょう。
シニア向けのエージェントサービスを活用する
年齢を重ねてから新規案件を探す場合は、シニア向けのエージェントサービスをチェックしてみてください。40代から60代をターゲットとしたフリーランスエージェントもあるため、必要に応じて活用しましょう。
フリーランスエンジニアの年齢に関するQ&A
最後に、フリーランスエージェントの年齢に関するよくある質問にお答えします。
フリーランスエンジニアが廃業する年齢は?
本記事の冒頭で紹介したとおり、フリーランスエンジニアに定年はありません。そのため、廃業する年齢は自分で自由に決められます。廃業する年齢は人によって異なりますが、体力的に厳しさを感じやすい70代が目安となるでしょう。
年齢によってクライアントとの関係構築が不利になる?
年齢によって、同じ振る舞いでも相手に与える印象が変わってくる点に注意してください。40代・50代のベテランエンジニアがプロジェクトに参画する場合、謙虚さを忘れてはいけません。自分のやり方を強引に突き通すような言動をすると、「扱いづらい」と思われて関係構築に失敗してしまう可能性があります。
一方、20代・30代の場合は遠慮せずに提案をしていく姿勢が大切です。若さを活かして積極性や向上心をアピールできれば、相手に好印象を持ってもらえるでしょう。
フリーランスから再就職する場合年齢によって影響は出る?
フリーランスエンジニアとしてうまくいかなかった場合は再就職の選択肢もありますが、年齢が上がるにつれて就職が難しくなるのが現実です。もちろん、スキルや実績があって40代や50代でも再就職に成功する人もいますが、一般的には20代・30代と比べて就職の難易度は上がる点に注意してください。
「独立したものの、思うように稼げない」と思ったら、早めに再就職を目指すのもひとつの方法です。
まとめ
フリーランスエンジニアとして努力を続ければ、年齢に関係なく長く活躍することが可能です。若いうちから積極的に経験を積むと、案件を獲得しやすくなります。20代、30代であれば再び会社員に戻る方法もあるため、思い切った挑戦もしやすいです。
40代、50代になればそれまでの豊富なスキルや経験を活かして、高単価な案件も受注しやすくなります。ただし、年齢制限が設けられている案件もあるため、付加価値をつけておくことも大切です。
年齢に応じた生存戦略を意識し、フリーランスエンジニアとして長く活躍しましょう。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
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