フリーランスエンジニアの現実は?経験者に聞いた厳しさや魅力

こんにちは、ITプロマガジンです。

フリーランスエンジニアになるか検討中の方のなかには、フリーランスになることについて不安や疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、フリーランスエンジニアの現実や実態を、現役フリーランスを対象にしたインタビューも用いながら解説していきます。リアルな現実やメリット・デメリットを知りたい方はぜひ参考にしてください。

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エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

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Contents

フリーランスエンジニアの現実は厳しい?

フリーランスエンジニアの現実が厳しいかどうか、これはフリーランスエンジニアへの転身を検討している方の多くが気になる点ではないでしょうか。

捉え方次第ではありますが、最も厳しいと思われる点は、収入が不安定になりがちで、仕事が途切れることがないよう案件獲得の努力を続けなければならないことでしょう。過去の取引先へ営業をかけるなど、自ら仕事を探さなければ十分な収入を得ることは簡単ではありません。また、無事に案件を獲得しても、契約を継続してもらうためにはクライアントが期待する以上の結果を残す必要があります。そのため、「厳しいからやめておけ」といった声も聞かれるようです。

とはいえ現在は、案件を獲得するためのさまざまなフリーランスエージェントが存在しているため、それらを活用することで負担を軽減することも可能です。また、実際に厳しい面がある一方で、後述する通りフリーランスエンジニアには多くのメリットやプラス面もあります。

フリーランスエンジニアと正社員の違い

フリーランスエンジニアの現実を詳しく解説する前に、まずは正社員エンジニアとの違いを確認しておきましょう。

最も大きな違いとして、「契約方法」が挙げられます。正社員エンジニアは会社と「雇用契約」を結び、雇用契約の内容や労働関連法によって守られますが、フリーランスエンジニアは特定の組織に所属せずクライアントと「業務委託契約」を結び、その契約内容のなかでしか守られないということになります。

以下の表に、フリーランスエンジニアと正社員エンジニアとの主な違いをまとめました。

フリーランスエンジニア正社員エンジニア
収入面・不安定になりやすい
・案件を獲得しなければ無収入となる
・安定収入が得られる
自由度・クライアントや案件を選べる
・時間や場所に制限も無く自由度が高い
・会社の方針や指示に従って業務を遂行するため自由度は低い
責任・基本的に全てが自己責任・個人だけでなく上司や所属会社が一緒に対応する

収入面やトラブル時の責任から考えると、正社員エンジニアの方がサポートが手厚いといえそうです。ただ、フリーランスエンジニアも努力次第で安定収入を得られますし、案件選択や働き方においては自由度が高くメリットが大きいといえるでしょう。

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フリーランスエンジニアのリアルな現実・実態を紹介

ここからはフリーランスエンジニアのリアルな現実や実態を紹介します。以下7つの観点について、現実を現役フリーランスの方へのインタビュー調査も踏まえて解説していきます。

  1. 活躍しやすい年齢層
  2. 収入・手取り金額
  3. 稼働時間
  4. 自由度
  5. 案件の種類
  6. 案件の獲得方法
  7. 将来性

順番に見ていきましょう。

1.フリーランスエンジニアとして活躍できる年齢層は?

フリーランスとしての働き方には年齢制限がありません。経験やスキルが不足している20代でも、クライアントによってはポテンシャルを見込まれて採用に至るケースがあります。

30代や40代になると即戦力として、継続的に案件を受注できる人が多くなります。50代以上の場合も、豊富な実績とスキル、長い経験に基づく的確な判断力などが見込まれたエンジニアは案件を受注できます。

ただし、高齢の場合は案件内容によっては体力や気力が追いつかないケースも考えられるため、相当な実績やスキルがないと、案件を獲得できる可能性が低くなるのも事実です。実際、50代以上となると人数が限られてくるのは確かで、大半は規模の大きな企業の役職付の方だったりと、ポジション的にもかなり上です。

なお、弊社ITプローパートナーズで活躍されているフリーランスエンジニアの年齢層は以下の通りです。

※調査対象は57名です。

平均年齢は「39.4歳」となりました。1つの参考にして頂ければと思います。

20代の方もいますし、50代の方もいますが、進化のスピードの早いこの業界で、しかもフリーランスとして仕事を継続的に受注するためには、「自分も進化しつづけること」が必須になってきます。

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2.フリーランスエンジニアの収入・手取り額は?

2020年3月時点でCREATIVE JOBによればフリーランスエンジニアの平均年収は636万円と記載があります。

これはあくまで安定して仕事を受注できた場合の金額であると思われ、現実的にはフリーランスエンジニアになったことで年収400万円を切ってしまった(安定して仕事がもらえなかった)という方もいないわけではありません。

逆にフリーランスになったことで人脈も駆使して安定してよいポジションの仕事を得続けることができれば、年収1,000万円も現実的になってきます。

申告の内容次第で青色申告の結果も変わってきますから、フリーランスエンジニアの手取り額については一概には言えませんが月収ベースで50万~80万円を得ている人は多くいます。

また、上述した内容を参考に、弊社ITプロパートナーズがフリーランス57名を対象に独自調査したところ、「フリーランスとしての年収はいくらですか?」との質問に対しての回答は以下の通りです。

最も多かった回答が「800万〜1,000万円」(18人、31.6%)となり、このあたりの金額がボリュームゾーンになっているようです。

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3.フリーランスエンジニアの稼働時間は?

フリーランスエンジニアの働き方は、「クライアント企業に常駐するケース」と「在宅(リモート)で仕事をするケース」の2つに大別されますが、両者の稼働時間に大きな違いはないようです。

クライアント企業に常駐するフリーランスの場合は、基本勤務時間が9~18時、もしくは10~19時といった現場が多く、休憩を除いて1日8時間(週40時間)、1ヶ月20日間勤務で160時間の稼働となります。

在宅(リモート)フリーランスの場合も、多くの場合は1日6~8時間を基本としているようです。ただし、始業・終業の時間については自由というケースも多いため、スキルを高めることによってより短い稼働時間で成果を残すことも可能といえます。

こちらも弊社ITプロパートナーズの独自調査では、「フリーランスとして週何時間業務を行っていますか?」との質問に対して最も多かった回答が「40時間前後」(49.1%)で、ほぼ半数が上述した一般的な稼働時間と同程度という結果になりました。

次いで多かったのが「30時間前後」で全体の15.8%、「50時間前後」が12.3%で、このトップ3で全体のほぼ8割を占めます。先ほどの年収に関する調査を踏まえて、時給換算で比較してみると、会社員時代よりも高い収入を実現している人々が多いと予想されます。

フリーランスエンジニアの労働時間はどれくらい?実態を実例付きで紹介

4.フリーランスエンジニアになると自由度は上がる?

フリーランスエンジニアになると自由度は上がるのでしょうか?弊社ITプロパートナーズの独自調査では、「フリーランスとして独立した理由はなんですか?(複数選択可)」との質問に対し、「働き方の自由度を求めて」という項目を選択した方が約85%に達しました。

フリーランスとして独立した目的

企業の就業規則や社内ルールなどに縛られることのない、自由な働き方を求めてフリーランスになる人はやはり多いようです。

また、「フリーランスとして独立した目的は果たせていますか?」との質問も設けましたが、これに対して「十分果たせている」「どちらかというと果たせている」と答えた方が合わせて90%以上でした。

フリーランスとして独立した目的を果たせているか

この結果から、働き方の自由度を求めてフリーランスになった方のほとんどが、実際に自由度の向上を感じているようです。フリーランスエンジニアは働き方だけでなく、案件を自分で選べることもあり、自由度は高いと言えます。

5.フリーランスエンジニア案件の種類は?

フリーランスエンジニアの案件の種類は、業務方法や契約の方法によってそれぞれいくつかに分けられます。

まず業務方法という点では、「客先常駐」「フルリモート」「一部リモート」の案件に分けられます。常駐案件は客先が指定するオフィスなどの開発現場に出向いて仕事をする方法で、従来、フリーランスであってもこの業務方法が一般的でした。しかしコロナ禍を経てリモートワークが普及したことをきっかけに、現在ではフルリモートのフリーランスエンジニア案件も多くあります。

契約の方法としては、クライアント企業からSES企業に依頼された業務やプロジェクトである「SES案件」や、エンドクライアントと直接契約する「エンド直案件」などがあります。「エンド直案件」は直接契約するため最も高い単価が期待でき、自社開発に携われるチャンスも多い一方、案件の母数は多くなく、またエンドクライアントから信頼を得るうえでスキル・経験も求められます。

弊社ITプロパートナーズの案件はエンド直が9割ですので、高単価な案件提供を実現しています。どのような案件があるか気になる方は、ぜひ無料登録し、案件を閲覧してみてください。

6.フリーランスエンジニアの案件の取り方は?

フリーランスエンジニアが案件を取得する方法としては、知人からの紹介、クラウドソーシングの利用、SNS・ブログを通じての募集、フリーランス向けエージェントの活用などがあります。

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会がフリーランスを対象に実施した実態調査に基づく「フリーランス白書2022」では、フリーランスの仕事獲得経路として、知人からの紹介を含む「人脈」が65.9%とトップになっているようです。次いで、「過去・現在の取引先」が58.3%、「自分自身の広告宣伝活動」が26.2%と続きます。

また、「エージェントサービスの利用」も21.5%で4番目にランクインしているうえ、「最も収入が得られる仕事獲得経路」の項目では、コロナ禍前に比べて2倍近くの伸び(7.7%→14.0%)を見せているなど、エージェントサービスの利用が増えていることもうかがえます。

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フリーランスエンジニアのシビアな現実とは

フリーランスとしての働き方は、メリットばかりではありません。正社員のころには味わう必要がなかった、次のような困難に直面することになります。ここではフリーランスエンジニアのシビアな現実について紹介します。

収入が不安定になる

案件により報酬金額が異なるため、収入が不安定になりがちです。特に信用がない駆け出しの頃や、スキルや実績が不足している場合は案件受注もすんなりとは進まないため、運転資金も不足し、生活が困窮する恐れがあります。

このようなリスクをできる限り抑えるには、エージェントサービスを活用するなどして、安定して案件を獲得するための工夫をすることが重要です。

スキルや実績がないと案件を獲得できない

フリーランスは成果に対して報酬が支払われるため、スキルや実績がある人でなければ案件を任せてもらえません。

仮に案件を受注できたとしても、身の丈に合わない内容で低品質の仕事しかできず、信用を失う結果となり、以後の案件受注にも響きます。そのため、自己投資をしながらでもフリーランスエンジニアとしてスキルアップを図る必要があります。

弊社ITプロパートナーズの独自調査では、「フリーランスになって不満な点はなんですか?」との質問に対し、「先行き・将来への不安」を訴えるものが多く、具体的には「契約が切られる不安感」「仕事の継続性の不安」「将来も案件を確保し続けられるかという不安があること」などが挙げられました。

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会社の福利厚生を利用できない

フリーランスは、福利厚生や社会保障制度の面で不利な点がデメリットといえます。

会社員であれば何らかの福利厚生を受けられるはずです。会社によっては旅行やスポーツ施設の割引、健康診断などを提供しているケースもあるでしょう。厚生年金への加入などにより社会保険からも手厚い保障が受けられます。

しかし、フリーランスエンジニアは、会社の用意してくれる社会保険やその他の福利厚生を利用できません。社会保険料は全額自己負担となり、加入するのは国民年金のみとなるため民間の保険会社に加入するなどして自分で福利厚生を整える必要があります。

事務処理や確定申告などの業務が増える

フリーランスは営業のほか、事務処理や確定申告なども自分で対応する必要があります。会社員の頃は総務や経理が対応してくれたため、ノウハウを知る必要がなかった業務も改めて学ぶ手間も増えます。

会社員時代から、あらかじめ副業などで事務処理や確定申告を経験し、それらの手続きに慣れておくことが理想といえるでしょう。

フリーランスの確定申告のやり方は?必要ないケースや節税のコツも紹介

孤独を感じる場合がある

フリーランスは、基本的に1人で仕事をすることから孤独を感じる場合があります。

前述したように人間関係のストレスから解放される点はメリットです。しかし、チームで協力して業務を行う正社員のようにすぐに相談できる相手がそばにいないため、「疑問や悩みが生じた場合にすぐに質問できない」「サポートを受けられない」環境ともいえます。

クライアントとの連絡もメールやチャットツールを使用することが多く、1日中誰とも会話をしない時があるかもしれません。コミュニケーションを取る機会が極端に減少するため、フリーランスは孤独を感じやすくなる働き方といえます。

なるべく孤独を感じないようにするには、意識的に人とのつながりを大切にするなどの工夫が求められるでしょう。

トラブルなど有事の際は自己責任となる

全てを1人で担当するフリーランスエンジニアは、伴う責任が正社員よりも大きいといえます。

トラブルを起こしてしまった際、正社員の場合は本人だけでなく、上司や会社もサポートと対応にあたります。故意によるものでなければ損失も会社側が負ってくれるでしょう。

しかし、フリーランスは全てを個人で対応しなければなりません。あらゆる業務において自己責任となり、それらへの対応・成果が収入へとつながります。万が一、賠償問題に発展した際にも自分で責任を取らなければならないため、リスクを考えた行動をする必要があるでしょう。

このようなリスクを抑え、万が一の際の負担を最小限に食い止めるためには、普段からトラブルに備えておくことが重要です。詳しくは、後述する「トラブル対策を十分に行う」の項で解説します。

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フリーランスエンジニアのメリット・プラス面の現実

フリーランスエンジニアとしての働き方には、多くのメリットがあります。正社員との違いも踏まえて、具体的なメリットをいくつか紹介していきましょう。

仕事を自分で選べる

正社員の場合、会社に決定権があるため方針や指示に従わなければならないことがほとんど。参画するプロジェクトを自由に選ぶことはできません。

ですがフリーランスなら面談を受ける時点でも自分の希望で選べますし、面談でOKが出たとしても受けるかどうかは自分で決定できます。

低すぎる案件は受けない、プライベートを重視したいから週3・4日稼働の案件を選ぶなど、目的やライフスタイルなどに合わせて、自分の裁量でコントロールが可能です。

時には案件数が少なくてわがままを言える状況ではない、ということもありますが、自分の希望で選びやすいのはフリーランスのメリットといえます。

人間関係の悩みが少ない

フリーランスエンジニアは基本的に個人で仕事をするため、人間関係の悩みを持ちにくいといえます。

正社員の場合、上司や同僚など頼れる相手がそばにいて心強い反面、いったん人間関係が悪化すると精神的なストレスにつながります。業務に支障をきたせば、異動や退職を余儀なくされるケースもあるかもしれません。

フリーランスでもクライアントなどと最低限のコミュニケーションは必要ですが、正社員のような人間関係の煩わしさに悩む機会は減ります。ストレスも軽減され、業務に打ち込める時間をより多く確保できるでしょう。

時間や場所の融通が利く

フリーランスエンジニアは「いつでも・どこでも」働けるのが大きなメリットです。

常駐型の案件も多くありますが、時間や場所に縛られずフレキシブルに働きたいフリーランスのニーズに合わせて「完全リモート」あるいは「一部のみ出社」などリモート可の案件も増えています。

頑張り次第で収入を増やせる

納品物などの成果に対して報酬が設定されるフリーランスエンジニアは、スキルさえあれば自分次第で収入を増やすことが可能です。

駆け出しのころはスキル・経験不足で、条件の良い案件獲得は困難かもしれません。しかし、努力してスキルを増やし、実績を積むことを通じて信頼を得られれば、より条件の良い高単価案件を継続的に受注しやすくなり、高収入が実現します。

フリーランスエンジニアの単価相場は?100万円目指す方法も紹介

定年退職をしなくてよい

フリーランスなら「定年退職をしない」という選択も可能です。

会社員ではいずれ定年退職をしなければならず、「年金だけで生活できるか?」「仕事がない生活は退屈じゃないか?」など退職後の生活について不安を感じるかもしれません。再就職も年齢的な面で難しいケースが多いでしょう。

一方、フリーランスは定年退職という制度がないため、働き続けるという選択肢を選べます。スキルや知識があれば、働きたい年齢まで働き続けることができますし、新しい仕事にチャレンジすることも可能です。

フリーランスエンジニアのメリット・デメリットを徹底解説

フリーランスエンジニア経験者の実際の声

実際にフリーランスエンジニアとして働いた経験のある人の声を、良かったこと、きつかったことの2つの面からそれぞれご紹介します。

フリーランスエンジニアになって良かったことは?

チャレンジ精神の旺盛な人は、多少の困難はありつつも、フリーランスエンジニアとしての自由な働き方にポジティブな気持ちを抱いている様子が伺えます。

フリーランスエンジニアになってきつかったことは?

フリーランスになったからといって、必ずしもバラ色の将来が待っているわけではなく、現実は思い通りにはいかない、厳しい状況が伺えます。

フリーランスエンジニアに向いてる人ってどんな人?

これまで見てきたような現実を踏まえると、フリーランスエンジニアにはどのような人が向いているのでしょうか。ここでは、フリーランスエンジニアに向いている人の主な特徴として、次の3点を紹介します。

  • 人脈形成が得意な人
  • 積極的に新しいスキルも習得するハングリーな人
  • 自己管理が得意な人

順番に詳しく見ていきましょう。

人脈形成が得意な人

前述の通り、フリーランスの仕事獲得経路では、知人からの紹介を含む「人脈」が大きな割合を占めています。そのため、関係者と適切なコミュニケーションを図りながら、上手く人脈を形成できる人は有利といえるでしょう。

人脈形成によりクライアントとの信頼関係が構築できれば、継続して案件を依頼してくれるリピーターとなり、長期間に渡って収入が安定することも十分に考えられます。コミュニケーションの手法が多様化している昨今だからこそ、周りの人との良好なつながりを形成・維持するスキルは重要です。

積極的に新しいスキルも習得するハングリーな人

フリーランスとして活躍し続けるためには、時代の変化も柔軟に取り入れていくことが求められるのがこの業界です。

特にWeb系システムの開発では、どんどん新しい言語も開発され、それを使いこなせるエンジニアの需要が出てくる時代。

安定して仕事を受けられるエンジニアでいるためにも、積極的に新しいスキルを習得していくことができるかどうかがポイントです。

自己管理が得意な人

フリーランスエンジニアになると、就業規則や社内ルールなどに縛られることがないため働き方の自由度が高くなる半面、全てを自らこなさなければならず、前述した通り事務処理や確定申告などさまざまな業務が増えることになります。

そのため、スムーズに仕事を進めるには、自身の体調管理はもちろん、あらゆるタスクのスケジュールや金銭面に対する管理を適切に行うことが重要です。これらが得意な人はフリーランスエンジニアに向いているといえるでしょう。

一方で、自己管理ができず、1人ではどうしても怠けてしまうような人は不向きです。それでもフリーランスエンジニアになりたいのであれば、これまでとは大きく意識を変える必要があります。

フリーランスに向いている人・向いてない人の特徴とは?

フリーランスエンジニアのマイナス面の現実への対処法

これまで見てきた通り、フリーランスにはメリットだけではなくマイナス面もあり、それらへの適切な対処が必要です。ここでは、フリーランスが直面するマイナス面の現実に向けた主な対処法を紹介します。

安定して案件を獲得する経路をつくる

フリーランスの現実が厳しいとされるポイントの1つに、継続して案件を獲得する必要性があります。そのため、日頃から人脈の形成に心がけるなど、安定して案件が獲得できる経路をつくっておくことが重要です。

自分の営業力に自信のない方は、エージェントサービスやクラウドソーシングなど、さまざまな方法を積極的に活用できるよう、常に準備しておくことをおすすめします。

弊社ITプロパートナーズでは、エンド直で高単価な案件を数多く用意しています。自社開発案件などエンジニにとってスキルアップに繋がる案件も豊富ですので、まずはお気軽に無料登録して案件を閲覧してみてください。

副業としてスタートする

同じく収入面の不安への対処法として副業から始めるという方法もあります。副業であれば正社員として安定収入を得ながらスキルや実績を作りつつ、フリーランスになれるためおすすめです。

収入減少のリスクヘッジにもなりますし、手厚い保障制度や福利厚生をそのまま受けられる安心感は大きいといえるでしょう。空いた時間の有効活用ができ、必然的に収入もアップします。

将来的に独立・起業を考えている人も失敗のリスクを抑えながら、準備を進められる点がメリットです。ただし、企業によっては副業を禁止している場合がありますので、事前に就業規則などを確認しましょう。

副業フリーランスの始め方は?メリット・注意点とおすすめ職種

人とのつながりを大切にする

孤独を感じるというマイナス面への対処法として、フリーランス仲間を作るのも1つの方法です。コミュニティや交流会に参加し、同じ境遇同士で悩みを共有したり意見交換したりすれば、よりスムーズに問題が解決するかもしれません。

また、SNSの活用もおすすめ。同じような悩みや課題を持つ人とつながりを作りやすいため孤独解消に役立ちます。交流から仕事につながるケースも期待でき、積極的に活用したいツールです。

また、1人作業に孤独を感じる場合はコワーキングスペースを利用する手もあります。同じように1人で作業している人が多い環境で仕事をすれば、孤独感も薄らぎやすいでしょう。

さらに、エンジニアが集まるイベントに参加して、人脈を広げたり、他のフリーランスエンジニアと交流したりするのもおすすめです。

フリーランスにおすすめのコミュニティ12選!選び方も紹介

フリーランス向け福利厚生サービスを活用する

先述の通り、フリーランスは会社員のような福利厚生を利用できず、社会保障の面でも不利であるというのがデメリットの1つです。

しかし現在では、主に次のような内容を扱っているフリーランス向けの福利厚生サービスが数多く存在します。

  • 案件の紹介
  • 小規模事業者共済
  • 各種損害保険・生命保険の相談
  • 弁護士保険の取り扱い
  • トラブル時の無料相談
  • 税理士による確定申告支援
  • 関連イベントやセミナーの実施
  • 民間サービスの優待割引

福利厚生サービスは、フリーランス向けエージェントを運営する会社が提供しているもの、クラウドソーシング企業が提供しているもの、公的機関が提供しているものなど、さまざまです。扱う内容も提供元によって異なるため、慎重に比較検討のうえ、自分に合ったサービスを選択する必要があります。

フリーランス向け福利厚生サービス12選一覧!特徴や選び方も解説

トラブル対策を十分に行う

フリーランスの多くが、本来受け取るべき報酬の未払いや踏み倒しを経験しているといわれています。また、先述の通りトラブルがあった際は全てが自己責任となり、作成した成果物によってクライアントが損害を被った場合には、大きな賠償責任が発生する恐れもあります。

そのため、報酬未払いのリスクを低減するための契約書を作成する、損害賠償に備えて保険に加入するなど、さまざまなトラブルを想定した十分な対策を講じておくことが重要です。

業務委託契約の注意点は?トラブル事例やフリーランス必見のポイント

フリーランスエンジニアになる際の注意点

まとめに入る前に、フリーランスエンジニアになることを検討中の皆さんに、これだけは注意しておくべきかなと思えるポイントをお伝えしたいと思います。

  • 自立したスキルが必要
  • 未経験エンジニアだと難しい

それぞれどういうことなのか、続けて解説していくのでチェックしてみてください。

自立したスキルが必要

常にわからないことを人に聞いて解決していたり、バグが発生した時に1人では解決できないというのが日常茶飯事という方にはフリーランスエンジニアは不向きです。

フリーランスは基本的に1人で現場に参入していくことが多く、正社員のように会社内でチームを組んで現場に出るということはまずありません。

自分である程度のことができていて、何かあった時には自分でどうしたらよいのか判断し、質問しなくてはいけない時には誰に聞くべきかも判断できるくらいのスキルは必要です。

助け合いという言葉の美しい面ばかりを強調して正当化するのは、自立とは言えません。特にフリーランスとして活躍したいと考えるのであれば自分で行動し、行動に責任を持てるように意識しておくべきでしょう。

スキル不足のフリーランスエンジニアが陥る状況とその解消方法

未経験エンジニアだと難しい

なかには募集要項に「未経験OK」となっている求人広告もありますよね。

ですが現実的には、未経験からフリーランスエンジニアというのはかなり厳しいといわざるを得ません。

現場に出るのは基本的に1人であるということと、フリーランスと聞けばある程度能力が高い即戦力がくることを期待されがちという事情もあるからです。またフリーランスの良さは収入の高さでもありますが、未経験でフリーランスとなると収入もそれほど見込めません。

そのうえで正社員なら受けられる保証もなく、安定もしないので案件が終了すればすぐに生活が成り立たなくなる可能性も否定できません。

フリーランスエンジニアになるには?具体的な流れと最適なタイミング

まとめ

フリーランスエンジニアは事務処理を始め対応すべき業務の範囲が広がり、責任も大きくなるなど、会社員エンジニアと比べてマイナス面があるのは事実です。

特に、仕事が途切れることのないよう案件獲得のための努力を続けなければならず、収入が不安定となる点は、フリーランスが直面する厳しい現実の1つとして認識されています。

とはいえ、働き方の自由度が高くなり、努力次第では高収入も狙えるなど、魅力が大きいのも確かです。本記事を参考に、自分に合うエージェントサービスを活用して案件獲得の経路を作っておくなど、マイナス面に向けて適切に対処すれば成功する可能性は高まるでしょう。

なお、IT/Webフリーランス向けエージェントのITプロパートナーズは、高単価かつ柔軟な働き方ができる仕事を多数掲載しており、フリーランスの案件獲得経路を確保するのに最適なサービスです。ぜひ積極的にご活用ください。

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