常駐型フリーランスとは?働き方やメリット・デメリットを解説

こんにちは、ITプロマガジンです。

フリーランスには、「常駐型」「請負(在宅)型」などさまざまな働き方があります。そのなかで、先方の企業に出向いて案件に参画する「常駐型フリーランス」として働くことを検討している人も多いのではないでしょうか?

常駐型フリーランスは向き不向きがあるため、自身の状況やメリット、デメリットを把握しておくことが大切です。

この記事では、常駐型フリーランスの概要や他の働き方との違い、メリットやデメリットなどを詳しく解説します。フリーランスとして自分に合った働き方を選択するためにぜひ参考にしてください。

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Contents

常駐型フリーランスの働き方とは?

常駐型フリーランスとは、会社員と同じようにクライアントの企業に一定期間参画して、働くフリーランスです。常駐型フリーランスの契約期間は、1ヵ月〜3ヵ月程度で契約を結び勤務します。

常駐型フリーランスは、主にフリーランスエージェントを通して契約することが多いです。常駐型はオフィスで勤務するため、企業文化やコミュニケーション能力が求められます。また一定の時間帯を勤務するため、自由度も制限されますが、情報共有をリアルタイムで解決できる特徴があります。

他にもフリーランスには、以下の働き方があります。

常駐型サービス開発型請負型派遣
働き方出社自由主に在宅基本的に出社
収入作業時間に対する報酬自らのサービスによる収益納品物に対する報酬派遣会社からの給与
契約準委任契約なし請負契約派遣会社による雇用
福利厚生なしなしなし派遣会社による

常駐型以外の働き方との違いについて解説します。

在宅型(請負型)との違い

在宅型(請負型)フリーランスは、主に自宅はカフェなどのインターネットが接続できる好きな環境で仕事をするフリーランスです。プロジェクトの進捗状況はオンラインで報告し、コミュニケーションも主にツールを使いリモートで行われます。

在宅(請負)フリーランスは自由度が高い分、自己管理やコミュニケーション能力が求められます。常駐型と違い、リアルタイムでコミュニケーションが取れない部分に違いがあります。

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サービス開発型との違い

サービス開発型のフリーランスは、主に自らサービスやアプリを開発し収益を得る働き方です。自分のアイデアやスキルを活かし、独自の事業を展開できるため、サービスが売れれば数千万や数億といった収益を出すことも可能です。

しかし収益が安定しないことや、開発と運営などマーケティングや初期費用など、さまざまな部分を1人でこなさなくてはいけません。常駐型よりも、収入面で安定しない分、一攫千金を狙いやすい点が特長です。

派遣との違い

派遣とは派遣会社を通じて一定期間、クライアント企業に就業し報酬を得る働き方です。報酬はクライアントから直接もらうのではなく、派遣会社を経由して支払われます。また契約もクライアント企業ではなく、派遣会社と労働契約を結び、クライアントの指示や監督のもと業務を行います。

常駐型と違い派遣は、福利厚生や労働条件が一定の水準で保証されていることが多いです。

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常駐型フリーランスとして働くメリット

常駐型フリーランスには、どのようなメリットがあるのか気になる方もいるでしょう。主に常駐型には以下のメリットがあります。

  • 一定のリズムで生活できる
  • 周りの社員と一緒に仕事ができる
  • 基本的に細かい指示は出されない
  • 経済的に安定した生活が送れる
  • 人脈が広がる可能性もある
  • 参画するプロジェクトを選べる
  • 人間関係で悩むことが少ない
  • 仕事での発生したお金を経費に計上できる
  • さまざまな現場での経験を得られる
  • 作業環境が整っている
  • 常駐先が有名企業の場合もある
  • モチベーションが維持しやすい

それぞれの内容を紹介します。

1.一定のリズムで生活できる

常駐型フリーランスは勤務時間も定められているため、会社員の頃と同じように一定のリズムで生活できます。勤務時間は常駐先の営業時間や就業時間などに合わせて設定され、昼間に働く場合が多いです。そのため、夜はしっかり休んで昼に働くというワークスタイルを確立できます。毎日のルーティンを決めやすく、健康面や生活習慣の維持がしやすいです。

請負型のフリーランスは働く時間が自由な分、生活のリズムが崩れがちな人も少なくありません。常駐型フリーランスを選択すれば、生活リズムを崩さずに済みます。

2.周りの社員と一緒に仕事ができる

クライアント企業に出向いて仕事をするため、社員と直接コミュニケーションを取れます。情報共有がスムーズに行われるので、問題解決やアイデアの共有に役立ちます。フリーランスがリモートで仕事に対応する場合、意思疎通がうまくいかず悩む場面も少なくありません。常駐型フリーランスなら、不明点を随時確認しながら仕事を進められます。

また、社員と一緒に仕事をすることで、モチベーションもあがるでしょう。プロジェクトに参画していても、在宅で1人で働いていると仕事に対するやる気を維持するのは簡単ではありません。常駐型フリーランスは常に社員と顔を合わせられるため、モチベーションを高く保ちやすいです。

3.基本的に細かい指示は出されない

クライアント企業に出向いて仕事をしていても、常駐型フリーランスは細かい指示を出されることは少ないです。フリーランスは企業に雇用されているわけではないため、業務内容や進め方に対してある程度の自由度が与えられます。求められている成果を最終的に出せるのであれば、自分の考えを優先して仕事に取り組むことが可能です。

よって、自分のやり方や経験をもとに効率的に仕事を進められます。特に幅広い実績や知見がある人が常駐型フリーランスになると、自分の力を最大限に発揮して高い成果を出せる可能性が高いです。

4.経済的に安定した生活が送れる

常駐型フリーランスは、3ヵ月程度の契約を結ばれることが多いです。契約期間中は、安定した収入を得られます。フリーランスの収入は不安定だといわれる場合が多いものの、常駐型フリーランスであれば比較的安定した生活を送ることが可能です。

また、常駐型フリーランスはスキルや経験に応じて報酬を交渉できます。状況によっては、より高い収入を受け取るための交渉もできるため、経済的な安定が期待できます。

5.人脈が広がる可能性もある

クライアント企業に勤めている社員と一緒に仕事をするため、人脈が広がる可能性もあります。単なる知り合いとしてではなく、一緒に働いた仲間として信頼関係を形成できます。その結果、近い将来に新しい仕事につながる場合もあるでしょう。

過去に常駐していた企業から再度案件を受注してもらえる可能性もあります。フリーランスが人脈を通して案件を獲得するケースはよくあります。常駐型フリーランスなら、仕事につながる幅広い人脈を作りやすいです。

6.参画するプロジェクトを選べる

常駐型フリーランスは、参画するプロジェクトを自分で選べます。正社員とは違い、参画するプロジェクトが会社の命令によって強制されることはありません。

自分のスキルや得意分野の案件や高額報酬が得られる案件など、希望に合う案件を自由に選べます。紹介された案件が自分に合わないと感じれば、断ることも可能です。基本的には、打診された案件を断ったからといって次の仕事で不利になる心配はありません。

7.人間関係で悩むことが少ない

常駐型フリーランスは、正社員と比べて人間関係で悩まされる心配は少ないです。特定の人間関係の中で仕事に取り組むのは、プロジェクトに参画している間だけだからです。たとえ人間関係に問題を感じても、悩むのはプロジェクトの期間だけで済みます。

常駐型フリーランスの場合、プロジェクトが終了すると、新しい企業へ移ることが多いです。職場での人間関係のいざこざに巻き込まれるリスクは少ないといえます。

8.仕事での発生したお金を経費に計上できる

フリーランスは、仕事のための出費を経費として計上できます。常駐型のフリーランスであっても、プロジェクトに参画しながら使ったお金はすべて経費にできます。

具体的には、交通費、パソコン、仕事に関係する書籍代、事務用品代といった幅広い内容を経費にすることが可能です。一般的にフリーランスが経費にできるとされているものはすべて計上できるため、節税につながります。

9.さまざまな現場での経験を得られる

常駐型フリーランスは、プロジェクトごとに異なるクライアント企業と働くことが多いです。よって、多様な業界や企業文化の経験を積めます。企業によって、プロジェクトの進め方もそれぞれ異なります。

常駐型フリーランスとしてさまざまな企業での業務経験を増やせば、スキルや知識の幅を広げることが可能です。まったく異なる幅広い現場での経験を積めるのは、常駐型フリーランスならではの魅力だといえます。正社員では決して積めない、多様な経験ができるでしょう。

10.作業環境が整っている

常駐型フリーランスはクライアント企業のオフィスで働くため、作業環境が整っていることが一般的です。インターネット回線やパソコンなど、必要な機器がそろっているため効率的に仕事ができます。

通常、フリーランスは働くための環境を自分で整備しなければなりません。インターネット回線やパソコンなども自分で手配する必要があります。常駐型フリーランスならそういった手間やコストをかけずに済むため、安心感もあります。フリーランスとして働くのが初めてでも、仕事の環境づくりで悩まずに済むでしょう。

11.常駐先が有名企業の場合もある

常駐型フリーランスとして働く機会が増えると、有名企業の案件に参画できる可能性があります。有名企業での経験があれば、その後の案件獲得において実績としてアピールしやすいです。どのような業務に携わってきたかスムーズに説明できるようになるでしょう。

特にフリーランスエージェントを活用すると、実績やスキルから有名企業の案件を紹介されやすいです。自分の希望をあらかじめ明確に伝えておけば、それに合致する案件が発生した際に優先的に声をかけてもらえる可能性もあります。

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12.モチベーションが維持しやすい

常駐型フリーランスはプロジェクト単位で働くため、新しい環境でのチャレンジが常に待っています。正社員として働く場合、別のプロジェクトに参画できる可能性はあるものの、まったく新しい環境で挑戦ができるわけではありません。

常駐型フリーランスなら、各現場のメンバーから仕事を通じてさまざまな刺激を受けられます。幅広い案件に参画するとスキルアップや実績にも繋がるので、モチベーションも維持しやすいです。モチベーションが高い状態をキープできると、仕事を通した自己成長を実現しやすくなるでしょう。

常駐型フリーランスとして働くデメリット

常駐型フリーランスにはメリットもありますが、以下の注意点を把握したうえで働き方を選ぶ必要があります。

  • 社内で孤独になりやすい
  • 福利厚生が適用されない
  • 会社都合で契約終了する可能性もある
  • 自由度が高くない
  • 成果を出し続けるプレッシャーがある

それぞれの内容を紹介します。

1.社内で孤独になりやすい

常駐型フリーランスは、クライアント企業の社員と一緒に働くものの、正社員ではないため人間関係で悩む可能性が少ないです。しかし正社員ではないため、社内で孤立しやすい面もあります。

同じオフィスで働いていても正社員から見ると「あの人はフリーランスだから」となるため、壁を感じることもあります。また常駐型フリーランスは、プロジェクトが終了すると別の企業に移るため、深い人間関係を築きにくいです。

2.福利厚生が適用されない

常駐型フリーランスは、正社員と同様の福利厚生が適用されないことが一般的です。また正社員であれば、仕事の成果に応じて賞与がでるでしょう。しかし常駐型フリーランスが、正社員以上の成果を出しても決まった報酬しか受け取れません。

さらに体調が悪くても有給休暇も使えないため、自己管理を徹底する必要があります。福利厚生の部分で常駐型フリーランスは、デメリットとなるでしょう。

3.会社都合で契約が終了する可能性もある

常駐型フリーランスは、一定期間の契約が基本です。しかしクライアント企業の業績によっては、契約が終了する可能性があります。長くお付き合いしていた信頼関係が構築されている企業でも、業績が悪化すると契約解除の対象にされる可能性もあります。

正社員の場合は、雇用契約を結んでいるため、業績が悪化しても簡単に解雇するのは難しいです。このように会社の業績や都合の良い労働力として扱われる点も、デメリットになります。

4.自由度が高くない

常駐型フリーランスは、クライアント企業で働くため、時間や場所の自由度が制限されます。また企業によっては、スーツで働くといった服装の制限に従う必要があるケースもあるでしょう。

時間や場所を制限されるため、請負型よりも常駐型は自由度が高くありません。

5.成果を出し続けるプレッシャーがある

正社員の場合、成果がでなくてもすぐに解雇はされません。しかし常駐型フリーランスだと、即戦力として契約をしているため、常に成果が求められます。正社員よりもプレッシャーを感じる方もいるでしょう。

また企業が求める成果が出せなければ、契約を終了させられてしまう可能性もあります。

常駐型フリーランスに向いている人の特徴

以下のような人は、常駐型フリーランスに向いています。

  • 専門的なスキルを持っている
  • コミュニケーション能力・協調性がある
  • 柔軟な働き方に適応できる

上記3点について、以下で詳しく見ていきましょう。

専門的なスキルを持っている

クライアントは自社のチームの一員として即戦力になる人材を求めているため、専門的なスキルを持っている人は常駐型フリーランスとして活躍できます。特にニーズの高い分野のスキルや経験があれば、安定して案件を獲得できるでしょう。

コミュニケーション能力・協調性がある

クライアントが進めるプロジェクトに参画して他のメンバーと同じオフィスで仕事をするため、コミュニケーション能力や協調性も必要です。必要な連絡や報告を怠らず、チーム全体で協力しながらプロジェクトを進める姿勢が求められます。

柔軟な働き方に適応できる

常駐型フリーランスは、案件が変わると勤務先や勤務時間も変わります。例えば勤務先が変わると通勤時間が変わり、起床時間や帰宅時間も変更になります。慣れた生活リズムを崩したくない人にとっては、ストレスになるかもしれません。

また、9時から17時ときっちり勤務時間が決まっている職場もあれば、フレックスタイム制を導入していて勤務時間が自由な職場もあります。そのため、柔軟な働き方に適応できる能力が求められます。

常駐型フリーランスに向いていない人の特徴

一方、以下のような人は常駐型フリーランスには向いていません。

  • 働く場所や時間を自分で決めたい
  • 新しい環境で人間関係を構築するのが苦手
  • 実績やスキルが少ない

上記3点について、以下で解説します。

働く場所や時間を自分で決めたい

常駐型フリーランスの案件は働く場所や時間が条件に含まれているため、自分で働き方を決めたい人には向いていません。「自宅で仕事がしたい」「日によって働く時間を変えたい」といった人は、常駐型ではなく請負型の案件を選ぶのがおすすめです。

新しい環境で人間関係を構築するのが苦手

常駐型フリーランスは、案件が変わるたびに働く場所やメンバーが変わります。新しい環境で人間関係を構築するのが苦手な人にとっては、大きなストレスになるでしょう。人間関係の構築が苦手な人やコミュニケーション能力に自信がない人は、自分で自由に開発できるサービス開発型が向いています。

実績やスキルが少ない

先述のとおり、クライアントは即戦力となれる人材を求めています。そのため、そもそも実績やスキルが少ない人は、常駐型フリーランスの案件を受注するのは難しいでしょう。これは、請負型フリーランスも同様です。まずは、フリーランスエンジニアとして一人で案件に対応できるスキルを身につける必要があります。

フリーランスエンジニアに必要なスキル一覧!スキル不足だと厳しい?

常駐型フリーランスが案件を獲得する方法

フリーランスが常駐型案件を見つける方法を3つ紹介します。

  • フリーランスエージェントを活用する
  • 営業活動をする
  • 人脈を活用する

フリーランスエージェントを活用する

十分なスキルや実績がある人は、フリーランスエージェントの活用がおすすめです。フリーランスエージェントは専門スキルを持つフリーランスと企業をマッチングするサービスで、それぞれのスキルや実績に合う案件を紹介してくれます。営業が苦手な人にとっては、自分で営業をしなくても案件を獲得できる点も大きなメリットです。

エージェントを活用する際は、そのエージェントがエンドユーザーと直接契約しているかどうかを重視しましょう。エンドユーザー(常駐先)とエージェントの間に何社も仲介会社が入っていると、なにかあったときに常駐先企業とスムーズにやりとりができない可能性があります。

自分自身のスキルや能力を活かしながら良いパフォーマンスを上げるという観点で考えても、できる限り常駐先企業=エンド企業と直接契約を締結している案件を受けると良いでしょう。

エンドユーザーと直接契約する案件を、「エンド直案件」といいます。フリーランスエージェントのITプロパートナーズはエンド直案件が全体の9割を占めていて、高単価な案件が多いのが特徴。スキルアップにつながる自社開発案件も多く取り扱っているため、ぜひお気軽にご相談ください。

営業活動

直接営業活動とは、自分で企業やクライアントにアプローチし、常駐型案件のオファーを獲得する方法です。主に以下の手法があります。

  • SNSやブログでの宣伝
  • 前の職場からの紹介
  • 口コミや紹介
  • セミナーやイベントへの参加

自分のスキルや実績をSNSやブログで発信すると、興味を持った企業からのお問い合わせが増える可能性があります。また業界関連のセミナーやイベントに参加すると、人脈を広げるとともに、最新情報やトレンドを把握できます。

フリーランスの営業方法については以下の記事でも詳しく解説しています。

フリーランスの営業方法7選!案件獲得のコツや営業せず仕事を取る方法も

人脈を活用する

フリーランスの案件の獲得方法としては、人脈も有効です。人脈を通して大きなプロジェクトや魅力的なプロジェクトへ参画するケースはよくあります。人脈を通して案件を獲得するには、日頃から人脈作りに力を入れることが大切です。単に知り合いを増やすのではなく、定期的に近況を伝えて関係を強化しましょう。

常駐型フリーランスとして働く際の注意点

常駐型フリーランスとして働く際は、気をつけたほうがよいこともあります。ここでは、常駐型フリーランスとして働く際の注意点を解説します。

体調管理を徹底する

常駐型フリーランスに限らず、フリーランスは体調管理の徹底が重要です。常駐型フリーランスの場合、体調を崩すと現場への出社が難しくなり、プロジェクトに対して迷惑をかける恐れがあります。重要なタイミングで休んだり、欠勤が多発したりすると、信頼関係が損なわれる原因にもなるでしょう。休んだ分、収入も少なくなります。

発注条件の精算時間をしっかり確認

業務委託案件の場合、1ヶ月○時間という業務時間を指定されているケースが大半です。
多くの場合120~160時間程度となることが多いでしょう。ですが、この設定は案件によって異なります。

「8時間勤務/1日」で「20日間/月」勤務したと仮定して160時間の勤務となります。土日や祝日の日数、年末年始などの休暇がある場合は稼働日数はもっと減ってきます。となると一日当たりの業務時間が長くなるということが考えられるでしょう。業界特性上、定時で毎日帰宅するというのは難しいかもしれません。

ですが、この精算時間が長いとなると、必然的に残業が多いということとなります。また、もちろん業務時間が指定されての契約金額となるので範囲内であれば残業手当が別途支給されることもありません。上記内容を踏まえて、自身として納得のいく時間と金額の設定なのかを確認してから受注を決定すると良いでしょう。

精算幅とは?フリーランスが業務委託契約の際に知るべき仕組み

先方の社員と積極的にコミュニケーションをとる

常駐型フリーランスはプロジェクトの一員として働くため、先方の社員と積極的にコミュニケーションをとりましょう。もともとのコミュニケーションが少ないと、仕事上で重要なやり取りをする際に支障が出る恐れがあります。働きやすい環境を作るには、普段からコミュニケーションをしっかりとって双方の理解を深めておくことが大切です。

情報漏洩には細心の注意を払う

現場で働く常駐型フリーランスは、情報漏洩にも細心の注意が必要です。情報漏洩を引き起こさないようにするためには、企業のデータを外部に持ち出さないようにしましょう。

データを持ち出すと、本人に悪意がなくても紛失や盗難によりデータが拡散されるリスクがあります。無用なトラブルを避けるには、事前の対策が必要です。情報漏洩のトラブルが発生すれば自分自身の信用も著しく低下するため、特に注意しなければなりません。

違法な常駐案件には注意する

なかには違法な常駐案件も存在するため、注意しなければなりません。その代表例が、偽装請負です。

偽装請負とは、業務委託契約を結んでいるのに実態としては派遣契約になっている案件を指します。本来は企業側が業務指示や仕事ぶりの評価などをしてはいけない契約ですが、実際には派遣社員のように細かく業務の進め方などの指示を請けているケースも存在します。

また、契約に含まれない業務を依頼したり、残業や休日出勤をさせたりするのも禁止です。上記のような違法な常駐案件に遭遇したら、労働基準監督署やエージェントの担当者など、然るべき窓口に相談してください。

業務委託契約の注意点は?トラブル事例やフリーランス必見のポイント

フリーランスとして良質な常駐案件を見極めるためのポイント

ここでは、先述のような違法案件を避け、良質な常駐案件を見極めるためのポイントを4つ紹介します。契約前の判断に役立ててください。

企業として業務委託人材を積極的に採用している

積極的に外部人材を採用している企業なら、雇用のノウハウが確立されています。実際の現場も常駐型フリーランスの参画に慣れていて、受け入れの体制が整っている可能性が高いです。常住案件の経験があまりない人でも、安心して働けるでしょう。

企業の窓口担当者の対応が良い

企業の窓口担当者の対応やコミュニケーションも、チェックしておきたいポイントのひとつです。働き方や契約条件について相談したいことが出てきた場合にやりとりをする相手になるため、窓口担当者の対応が良い企業は安心できます。一方、「態度が高圧的」「コミュニケーションが取りづらい」といった印象を持った場合、契約には慎重になったほうが良いでしょう。

交通費の支給がある

交通費の支給がある案件は、フリーランスに対して良心的な企業であると判断できます。このように、外部人材が働きやすい案件かどうかは、契約内容をしっかり確認することで自然と見えてきます。

プロジェクトの内容やスケジュールが明確

プロジェクトの内容やスケジュールを事前に把握しておける案件なら、余裕を持った働き方ができます。反対に仕事量やスケジュールが曖昧な案件は、参画後にハードワークに陥る可能性があるため注意してください。

常駐型フリーランスとして働く人の体験談

実際に常駐型フリーランスとして働いた経験をもつ人からは、さまざまな体験談が寄せられています。

例えば、以下の口コミでは常駐型フリーランスのメリットとして「出会い」を挙げています。案件ごとにさまざまな人と出会えるのは、常駐案件の特徴です。

求められる実務経験については、「3年程度」という意見が見られます。常駐型フリーランスとしての独立を考えている人は、3年を目安に実務経験を積みましょう。

常駐型フリーランスに関するQ&A

最後に、常駐型フリーランスに関するよくある質問にお答えします。気になるポイントがある人は、チェックしておきましょう。

常駐型フリーランスの休みの取り方は?有給はある?

常駐型フリーランスの休日については、事前に契約で取り決めます。基本的には常駐先の勤務形態に従う形で、例えば土日祝日を休みとする企業なら常駐型フリーランスも土日祝日が休みとなります。シフト制の場合は契約で月間の休日日数を取り決め、いつ休みを取るかはチームで相談して決めることになるでしょう。

決まった休日以外に休みを取る場合は、職場と別途調整が必要です。フリーランスに有給はなく、契約で定められた日数は働かなければならないため、休んだ分の工数は別日の勤務時間を伸ばして補填するといったケースが考えられます。対応については案件によって異なるため、詳細は契約前に確認しておきましょう。

フリーランスの休日事情は?賢い休みの取り方とコツを紹介

常駐勤務でトラブルがあった場合はどうする?

常駐勤務で何らかのトラブルが生じたときは、エージェントを介して参画している案件ならまずはエージェントの担当者に相談しましょう。トラブルの内容に応じて適切に対応してくれます。

エージェントを介していない場合は、労働基準監督署や弁護士など、然るべき機関に相談してください。近年はフリーランス人口が増えているため、厚生労働省による「フリーランス・トラブル110番」など政府主導の相談窓口も整備されています。

常駐型フリーランスが経費にできるものは?

常駐型フリーランスも請負型フリーランスと同様に、仕事に必要な出費は経費として計上できます。具体的には、以下のようなものが挙げられます。

  • 交通費
  • 書籍の購入費
  • パソコンなど必要機器の購入費
  • 会計ソフトの利用料
  • 資格試験の受験料
  • 事務用品の購入費
  • 税理士や弁護士への相談費用 など

フリーランスが経費にできるものは?どこまで計上できるかも解説

まとめ

今回は常駐型フリーランスの働き方を紹介したうえで、メリットや注意点を解説しました。常駐型は、主に企業のオフィスなどに出向いて働くフリーランスです。常駐型フリーランスの働き方を参考にしたうえで、どのような働き方が自分に合うか検討してみてください。

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