フリーランスエンジニアに必要な実務経験年数と経験別の単価相場

こんにちは、ITプロパートナーズ編集部です。

フリーランスエンジニアを目指している人のなかには、どれくらい実務経験を積んでおけばよいのか、そもそも実務経験は必要なのか迷っている人も多いのではないでしょうか。

結論からいえば、フリーランスとして生活できるほど稼ぐためには、数年程度実務経験を積んだうえで独立することが重要です。この記事では、具体的にどれくらいの実務経験が必要で、そのなかでどのようなスキルや経験を得ておくべきなのかを解説していきます。

なお、まずフリーランスエンジニアの仕事内容や実態など基本情報を知りたい方は、以下の記事を併せて参考にしてください。

▶︎ フリーランスエンジニアとは?仕事内容や今から目指す人が知るべき実情

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フリーランスエンジニアに必要な実務経験は何年程度?

フリーランスエンジニアに必要な実務経験は3年程度です。3年ほど経験を積めば上流工程から下流工程までを一通り把握できるようになるため、独立後にさまざまな案件を請けやすくなります。

一方、実務未経験でいきなりフリーランスエンジニアになるのは難しいです。未経験可の案件もありますが、基本的に低単価なので生活できるほど稼ぐのは厳しいでしょう。

フリーランス案件は即戦力を求めるものが大半なので、実務経験を積んでから独立することが基本なのです。

実務未経験のフリーランスエンジニアが活躍できない理由

実務経験がなくても独学でスキルを身につければフリーランスエンジニアになれるのでは、と思われるかもしれませんが、やはり実務経験は必要です。なぜ実務未経験だと活躍できないのか、理由を3点解説します。

テクニカルスキルが足りていない

エンジニアとして独学だけで学習できる内容には限界があります。

実務で役立つプログラミングのコツやプロジェクト全体の流れは現場でしか学べませんし、独学で身につけたスキルも、いざフリーランスになっても現場に不慣れだと発揮できない可能性があるでしょう。

よって、実務未経験だと実務で活きるテクニカルスキルが足りず、クライアント側が求める即戦力にはなれないのです。

ビジネスパーソンとしてのスキルが足りていない

主に学生や社会人経験が少ない人の場合は、実務未経験だとそもそもビジネスパーソンとしてのスキルが不足している可能性もあります。

エンジニアとしてチームで仕事にあたったりクライアントとやり取りしたりするには、コミュニケーションスキルや論理的思考力などが必要です。

実務経験を踏まないとこうしたスキルは身につかないため、実務未経験のフリーランスエンジニアは活躍しにくいのです。

応募できる案件が少ない

フリーランスエンジニア向けの案件は必須条件として実務経験を挙げているものがほとんどなので、実務未経験の場合はそもそも応募できる案件が非常に少ないです。

実務未経験可の案件であっても、実務経験のあるエンジニアが応募すればそちらの方が優先的に採用されるでしょう。

こうした点からも、実務未経験だとフリーランスになっても仕事を得にくいのです。

実務経験年数別に見るフリーランスエンジニアの単価相場と活躍レベル

実務経験年数に応じた単価の目安を表にまとめると以下の通りです。

経験年数単価目安
実務経験年数1年未満~50万円/月
実務経験年数1~2年程度50万円~/月
実務経験年数2~3年程度70万円~/月
実務経験年数3年以上80万円~/月

エンジニアとしての実務経験年数と、フリーランスになった場合の案件単価の目安は上記表の通りです。案件で使う言語などによっても単価は変わるため、あくまでも目安程度と考えてください。

具体的にどの程度フリーランスとして活躍できるのか、実務経験の年数別に見ていきましょう。

実務経験年数1年未満

実務経験1年未満の場合、不可能ではないものの基本的にフリーランスエンジニアとして活躍するのは難しいでしょう。

実務経験1年未満では大きなプロジェクトに参加した経験は少ないため、クライアントから見ても「経験・実績ともに豊富なエンジニア」とは判断できません。

よって、まだ応募できる案件は少なく、あっても低単価であることがほとんどでしょう。引き続き実務経験を積み、新しい知見を吸収したり強みとなる実績を積んだりすることがおすすめです。

実務経験年数1~2年程度

実務経験が1~2年程度あれば比較的案件も獲得しやすくなるため、この時点でフリーランスエンジニアとして独立する人もいます。しかし、活躍するにはまだ若干経験不足というべきでしょう。

1年以上実務経験を積めばプロジェクトの流れは一通り把握できていると考えられますが、参画したプロジェクト数はまだそれほど多くありません。

多様なプロジェクトへの対応力は低いと見なされやすいため、似たような案件しか得られなかったり、難易度の高い案件に採用されにくかったりするのです。

実務経験年数2~3年程度

実務経験が2~3年程度あれば、フリーランスエンジニアとしての独立も十分視野に入ってきます。

エンジニアとしてのスキルに加えビジネスパーソンとしてのスキルもあると考えられますし、提示できる実績も多くなっているため、クライアントも安心して案件を任せられるのです。

開発経験に加えて組織のリーダーを務めた経験もあると、より上流・高単価の案件を請けやすくなります。

なお、以下の記事ではフリーランスエンジニアの単価交渉術を紹介しているので、単価アップを目指す方は参考にしてください。

フリーランスエンジニアの単価交渉のやり方と4つのコツ【例文付き】

実務経験年数3年以上

実務経験が3年以上あれば、フリーランスエンジニアとして活躍できる可能性がぐんと上がります。

「開発経験3年以上」などの条件がついている案件にも問題なく応募できますし、そもそもエンジニア自体が不足しているなか、実務経験が3年以上あるエンジニアは希少価値が高いです。

よって、むしろフリーランスになった方が稼げる場合もあります。組織の規模やプロダクトにもよりますが、実務経験2年または3年をフリーランスとして独立する目安と考えるのがおすすめです。

フリーランスエンジニアとして自分に最適な案件をお探しの方は、ぜひ弊社「ITプロパートナーズ」をご利用ください。実務経験があれば、フルタイムの高単価案件はもちろん、フルリモート、週2日30万円〜など、ご希望に応じた案件をご紹介致します。

フリーランスエンジニアとして活躍するために必要な実務経験・スキル

フリーランスエンジニアとして活躍したい場合、単に実務経験の年数さえあればよいというわけではありません。

実務経験の内容やそれを通して身につけるスキルも重要です。どのような経験・スキルが必要なのか見ていきましょう。

特定のプログラミング言語の使用経験・知見

まずは、特定のプログラミング言語や最新技術の使用経験・知見が必要です。ほとんどのフリーランスエンジニア案件では、これらが必須条件となっているからです。

多くの場合プログラマーなら3年程度のコーディング経験が必要ですし、コードを書かないSEでも扱う言語の仕組みやトレンドを把握していなければ活躍は難しいでしょう。

なお、さまざまな言語に広く浅く触れるよりも特定の言語を極めた方が即戦力と判断されやすいので、各言語の需要や案件相場から言語を選ぶことがおすすめです。

システム開発経験

システム開発経験は、多くのフリーランスエンジニアの案件で必須となる項目です。実際に弊社ITプロパートナーズにて募集されている案件の応募条件を見てみましょう。

例えばこちらの案件では、必須スキルとしてTypescript(Vue/Nuxt)での開発経験や、AWS・Azureを利用した開発経験などが挙げられています。

もう少し単価の低いこちらの案件でも、開発経験が必須スキルとなっています。

なかには開発経験が必須となっていない案件もありますが、開発経験がある方が応募できる案件の幅が広がりますし、採用されやすくもなるでしょう。

プロジェクトマネジメントスキル

プロジェクトマネジメントスキルとは、プロジェクトの品質や納期、予算を管理するスキルのことです。プロジェクトの代表者としてクライアントと交渉したり問題発生時に打開策を考えたりするスキルも含まれます。

エンジニアとして実務経験を積むなかでプロジェクトマネージャーを務めると、こうしたスキルが身につくでしょう。

プロジェクトマネジメントスキルがあれば、フリーランスとして独立したあと上流工程に携わる高単価案件を得やすくなります。

組織マネジメントスキル

組織マネジメントスキルとは、組織構築やメンバー育成・アサイン調整などをするスキルを指します。エンジニアとしての技術力・知見を踏まえて俯瞰的に組織をマネジメントする必要があるので、他業種でマネジメント経験があるだけでは不十分です。

エンジニアとしてある程度実務経験を積んで上流工程まで一通り把握し、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを経験すると、組織マネジメントスキルが身につきふりーんランスとしても活躍の幅が広がるでしょう。

コミュニケーションスキル

エンジニアとして活躍するには、コミュニケーションスキルが必要です。

特にフリーランスエンジニアはチーム開発の案件に携わったり、案件ごとに違う客先に常駐したりするため、その都度一緒に働く人とスムーズにコミュニケーションをとることが求められます。

例えば企業で会社員として数年働いた経験があると、ある程度社会人としてのコミュニケーションスキルがあると判断されやすいです。

そうした意味でもフリーランスになる前に企業などで実務経験を積んでおくことは重要でしょう。

フリーランスエンジニアに必要なスキル一覧!スキル不足だと厳しい?

実務未経験者がフリーランスエンジニアになる方法

フリーランスエンジニアになる前に実務経験を積んでおいた方がよいといわれても、そもそもどうすれば実務経験を積めるのか分からない人もいるでしょう。

そこで、実務未経験者がフリーランスエンジニアになるまでの方法を解説していきます。

学習する分野・言語を決める

まずは学習する分野・言語を決めましょう。いきなりいくつもの分野・言語に手をつける必要はないため、自分が将来的にフリーランスエンジニアとしてやってみたい仕事や各言語の将来性などを踏まえて何を学ぶか決めることがおすすめです。

例えばAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット化)、Webアプリ開発に携わりたいならPython、VRやAR、ゲーム開発に携わりたいならC#がおすすめです。

需要の高い言語ならPHP、汎用性の高い言語ならJavaScriptを検討してみるのもよいでしょう。

プログラミングスクールなどで学習する

どの分野・言語を学ぶか決めたら、プログラミングスクールなどで学習することがおすすめです。

分からないことがあれば質問できるためスピーディな学習ができますし、フリーランスエンジニア向けの案件をあっせんしてくれるスクールもあるため今後就職して実務経験を積むのに役立つでしょう。

プログラミングスクールにはTechAcademyDMM WEBCAMPなどがあります。いずれもマンツーマンで教えてもらえるため、初心者でも周りについていけずに焦る心配はありません。

別の方法で実務経験を積む

エンジニアとして実務経験を積む方法には、他にも会社員として働く、副業をする、独学で実績を積むといったものがあります。

会社員エンジニア

フリーランスを目指すにあたって手っ取り早くスキルを磨き、深い実務経験を積みたい場合は正社員としてエンジニアになることがおすすめです。IT関連の企業に就職するほか、派遣のエンジニアになる方法もあります。

正社員はハードルが高いと感じる場合は、アルバイトもおすすめです。アルバイトの方が採用基準が低いため、スキルや経験が不十分でもエンジニアとしての経験を積める可能性があります。

未経験可の副業案件

別に本業があるなどの事情で正社員エンジニアになることが難しい場合は、未経験可の副業案件を請けることがおすすめです。

未経験でも応募できる案件は低単価なことがほとんどですが、コツコツ実務経験を積めば単価を上げていくことも可能です。

経験が浅いうちは単価よりも経験を積むことを優先し、積極的に案件を請けていく方が将来的にもよいでしょう。

エンジニアにおすすめの副業は?週1案件の探し方や初心者が稼ぐ方法

独学でのシステム開発

独学でシステム開発をしてみることもおすすめです。

システムを自作し、開発者のためのプラットフォームGitHub、エンジニアの知識共有サービスQiita、個人ブログなどでポートフォリオとして公開すると、フリーランスとして案件を探す際に実績として提示できます。

他のエンジニアが開発したシステムを見れば勉強にもなるでしょう。

上流工程に携わる

正社員や副業などで現場のスキルを身につけるだけでも独立は可能ですが、もう少し実務経験を積んで上流工程に携わっておくと、独立後の案件獲得・収入アップがしやすくなります。

フリーランスの案件は上流工程になるほど高単価な傾向にあるうえ、上流工程まで担当できるフリーランスエンジニアは希少価値があるからです。

特に組織マネジメントに興味がある場合は、独立前に経験を積んでおくことが必須です。

営業力を磨く

実務経験を積むなかでエンジニアとしての技術力・知識を深めるだけでなく、積極的に自分を売り込む営業力も身につけておくと独立後に役立ちます。

フリーランスとして独立すると、自分で自分のスキルや実績を売り込み、案件を獲得する営業も必要になるからです。

例えば正社員エンジニアとして実務経験を積む傍ら、副業案件にも応募してみるとよいでしょう。

ただし、営業力に関してはフリーランスエージェントの力を借りるという方法もあります。詳しくはのちほど解説するので確認してみてください。

案件を探す

ある程度の実務経験を積めたら、フリーランスエンジニアとしての案件探しを始めましょう。

自分で案件を探して応募する、SNSや友人・知人経由で案件を請けるといった方法もありますが、効率的な案件探しを望む場合はフリーランスエージェントの利用もおすすめです。

フリーランスエンジニアになるには?具体的な流れと最適なタイミング

実務経験豊富なフリーランスエンジニアにおすすめの案件獲得サービス

フリーランスエージェントは複数ありますが、それぞれで特色が違います。まずは、実務経験3年以上を目安とした経験豊富なフリーランスエンジニアにおすすめの案件獲得サービスを紹介します。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズは、週2日~の案件や高単価案件、リモート案件が豊富にそろったITフリーランス・副業向けエージェントです。

並行して請けやすい案件が多く、中間マージンが引かれないことから高収入を狙うエンジニアにおすすめです。

スタッフから案件を紹介してもらえるため自分で案件探し・営業をする手間が省けるだけでなく、保険関係トラブルの無料相談、小規模企業共済への加入案内といった充実したサポートも提供しています。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスも、高単価案件が多くそろったITフリーランス向けエージェントです。

案件参画中にもスタッフからのフォローを受けられたり、案件が途切れないように次の案件を紹介してもらえたりと手厚いサポート体制が評判です。

中間マージンは引かれますが平均よりも低く抑えられているので、効率よく稼ぐことができるでしょう。

ただし、案件参画の基準が厳しい傾向にあるため、実績やスキル次第では紹介を受けられなかったり、案件に応募しても採用されにくかったりする可能性があります。

Midworks

引用元:Midworks

Midworksは、フリーランスであっても正社員並みの福利厚生を受けられる点が魅力のITフリーランス向けエージェントです。

上で紹介した2つのエージェントに比べると高単価案件は少ない傾向にありますが、正社員時代の各種社会保険の代わりとなる保険代理店の紹介、報酬保証サービス(審査あり)などがあります。

案件受注期間中は生命保険料を半額負担してもらえるサービスも受けられるため、独立後の保障に不安がある場合におすすめです。

実務経験が乏しいフリーランスエンジニアにおすすめの案件獲得サービス

続いて、実務経験3年未満のフリーランスエンジニアにおすすめの案件獲得サービスを紹介します。

単価が低い案件が多いですが、ここで実績を積むことで徐々に上で紹介したようなエージェントの案件も受けられるようになるでしょう。

クラウドワークス

クラウドワークスは、人材を探している企業が案件の募集を掲載し、それを見た登録者が案件に応募し採用されることで契約が成立するクラウドソーシングサービスです。

単価の低い案件が多いですが、その分実務経験が少なくても採用されやすいですし、自身の希望に合った案件を探すこともできます。プロフィールや実績を見たクライアントからスカウトが届くこともあります。

確定申告サポートや法律・税務の無料相談などの福利厚生もあるため、独立したてのエンジニアにおすすめです。

ランサーズ

引用元:ランサーズ

ランサーズも、クラウドワークスと同じクラウドソーシングサービスです。

ランサーズも案件の単価は低めですが、相場に比べて単価が低すぎる案件や納期に無理がある案件などがあれば社内の監視組織「品質向上委員会」に伝えられる仕組みがあるため、悪質な案件を受注してしまうリスクを減らせます。

また、ランサーズ内にはランク制度もあり、フリーランスエンジニアとしての実績を積むことで少しずつランクを上げていけるためモチベーションも高まるでしょう。

ココナラ

引用元:ココナラ

ココナラは、自身のスキルを掲載することでクライアントから仕事を依頼してもらえるサービスです。IT系であればWebサイト制作、Webデザイン、プログラミングなどのスキルが売られています。

クライアント側から仕事を依頼してもらえるので、クラウドソーシングのように案件に応募したけれど不採用だったということにはなりません。

ただし実績が少ないと仕事の依頼を受けにくいので、クラウドワークスやランサーズなどと並行して利用し、経験を積むことがおすすめです。

まとめ

フリーランスエンジニアとして独立するには、事前に実務経験を積んでおくことが重要です。実務経験は最低でも1年以上、理想としては上流工程も含めて3年以上あることが理想的です。

なお、フリーランスとして活躍するには案件を獲得するための営業力も重要です。「営業に時間や労力をかけたくない」「営業が苦手」という場合は弊社ITプロパートナーズのようなエージェントの利用もご検討ください。

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この記事を書いた人
ITプロパートナーズ編集部
ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「アトオシ」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。