こんにちは、ITプロマガジンです。
フリーランスとしてのキャリアをスタートする際、1年目は特に重要な時期です。自分のスキルや知識を活かし、自由な働き方を追求する一方で、新たな課題や困難に直面することも少なくありません。
本記事では、フリーランス1年目に必要な準備や手続き、遭遇しやすい問題、そして安定的に仕事や収入を得るためのポイントを詳しく解説します。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
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目次
フリーランス1年目に入る前に必要な11の準備
フリーランス1年目に入る前に必要な準備としては、以下の11項目があります。
- 参入分野のスキル・知識を棚卸しする
- スキル・知識をより磨く
- マーケティング・営業力をつける
- 案件獲得の方法を計画する
- 業界の動向・仕組みを再度確認する
- 人脈を作る
- 当面の運転資金を貯める
- 身内と相談する
- 退職の準備・引き継ぎをする
- 体調管理・スケジュール管理を習慣化する
- フリーランスの税金について知っておく
それぞれの準備を詳しく解説します。
1.参入分野のスキル・知識を棚卸しする
フリーランスとして活動するためには、まず自身が持っているスキルや知識を棚卸しすることが重要です。これにより自分の強みを明確に把握し、それを活かした仕事を探しやすくなります。
具体的には、自分が得意とする技術や、これまでの経験から得た知識を整理し、それらをどのように活用できるかを考えるのが重要です。フリーランス1年目は、自分の強みを活かして安定した仕事を獲得するための基盤作りの期間といえます。
スキル・知識の棚卸しに加えて、自分のスキルや経験を示すポートフォリオや実績を整理しておくのも重要です。これまでに手掛けたプロジェクトの詳細や結果をまとめておくと、クライアントに対して自分の価値を具体的に示しやすく、仕事の受注に役立ちます。
2.スキル・知識をより磨く
スキルや知識を棚卸した後は、それらをさらに磨くことが求められます。フリーランス1年目から競争力を確保・維持するためには、常にスキルをアップデートし、最新の知識を得ることが必要です。
例えば、プログラミングスキルを持っている場合、最新の技術トレンドを追い、新しい言語を学ぶなどしてスキルをアップデートします。また、自分の専門分野に関する最新の知識を得るために、書籍を読んだり、オンラインコースを受講したりすることも有効です。
3.マーケティング・営業力をつける
フリーランスとして成功するためには、自分のスキルやサービスを適切にマーケティングし、営業するスキルも必要です。特にフリーランス1年目においては、自分のスキル・経験をより多くの人に知ってもらい、クライアント候補に自己PRすることが不可欠だからです。
具体的には、「自分自身をどのようにプロモートするか」「クライアントとの交渉をどのように進めるか」などを検討します。これにより、自分のスキルや価値をより多くの人に知ってもらい、仕事の機会を増やしやすくなります。
4.案件獲得の方法を計画する
フリーランスとして仕事を始める際は、案件獲得の方法を計画するのも重要です。例えばフリーランスの主な案件獲得として、フリーランスエージェントがあります。
エージェントとは、仕事を探している個人と、その人のスキルを必要としている企業との間で仲介役を務めるサービスです。両者の橋渡しをするだけでなく、契約交渉や志望動機の添削などもサポートします。
フリーランスの仕事の探し方は以下の記事でも詳しく解説しています。
5.業界の動向・仕組みを再度確認する
フリーランスとして参入を目指している業界の動向や仕組みを理解しておくことも重要です。フリーランス1年目において好スタートを切るには、業界の動向・変化を見極めたうえで、適切な戦略を立てる必要があります。
例えば、自分が参入する業界の最新のトレンドや、その業界で成功するためのポイントなどを調べましょう。また、業界固有のルールや法律なども把握しておくことが求められます。
6.人脈を作る
フリーランスとして活動するうえで、人脈は非常に重要な要素です。これは、仲間と最新情報を交換したり困りごとを相談したりできるのに加えて、フリーランスとして自分の存在・価値を広く知ってもらい新たな仕事の機会を得るためには、広範な人脈が不可欠だからです。
業界のイベントに参加したり、SNSを活用したりなどして、同業者や潜在的なクライアントとのネットワーキングを積極的に行いましょう。また過去の仕事仲間や取引上の人脈とも継続的に連絡を取り続けることも重要です。
7.当面の運転資金を貯める
フリーランスとして独立する際には、当面の生活費や事業資金を確保しておくことが重要です。フリーランス1年目においては安定した収入を得られないことも多く、当面の生活費や事業費用を賄うための資金が必要だからです。
目安としては、最低でも3ヶ月分の生活費と、事業を開始するための初期費用を貯めておくことが推奨されます。
8.身内と相談する
フリーランスとしてのキャリアを始める前には、身内や信頼できる人々と相談をしておくことも重要です。フリーランス1年目においては慣れないことも多く家族の支えも必要となりますが、自分の計画や決断に対する客観的な視点を得るため、そして必要な支援や助言を得るためには近い人との相談が欠かせません。
具体的には、自分がフリーランスとして独立する意向や、そのための計画を共有し、意見やアドバイスを求めておきましょう。
9.退職の準備・引き継ぎをする
フリーランスとして独立するためには、現在の職場からの退職もスムーズに行う必要があります。新たなキャリアへの移行をトラブルなく行い、現職の職場との良好な関係を維持することで、フリーランス1年目としてスムーズなスタートを切ることが可能です。
独立する意思が固まったら、前もって退職の意向を上司に伝え、引き継ぎの準備を行います。また、退職後の生活設計や、新たなキャリアへの移行計画もしっかりと立てておきましょう。
10.体調管理・スケジュール管理を習慣化する
フリーランスは、自分自身が最大の資産です。そのため、体調管理やスケジュール管理を着実に行うことが求められます。フリーランス1年目は会社員時代とは異なることばかりですが、自己管理を徹底することで自分自身の健康とパフォーマンスを維持し仕事でもパフォーマンスを発揮できるのです。
「規則正しい生活を送る」「適切な休息を取る」「バランスの良い食事を摂る」「適度な運動をする」などの体調管理を心掛けます。また、仕事のスケジュールを管理し、効率的にタスクをこなすことも重要です。これにより、長期的に安定したパフォーマンスを維持できます。
11.フリーランスの税金について知っておく
フリーランスの税金の種類や、納付の方法などを把握しておくのも重要です。主な税金は以下の通りです。
- 所得税:年間の所得合計金額に応じて課せられる累進課税の税金
- 住民税:都道府県と市区町村に対して支払う税金
- 個人事業税:所得が290万円以上の場合に、個人事業主にかけられる地方税
- 消費税:免税事業者以外が対象となる税金
- 固定資産税:持ち家などにかかる税金
税金の計算や納付を適切に行わないと、後で税金の追納だけでなく延滞税といったペナルティが発生する可能性があります。
納付方法は従来の窓口納付だけでなく、振替納税やダイレクト納付(e-Taxによる口座振替)、クレジットカード納付などさまざまです。これらをあらかじめ把握し、フリーランスの活動をスタートしてから手続きで困らないようにしましょう。
フリーランス1年目にやること・必要な手続き
フリーランス1年目にやること・必要な手続きは、以下の通りです。
- 開業届・青色申告承認届出書の提出
- 経費の領収書・レシートの保管
- 帳簿の作成
- 確定申告
- 国民年金・健康保険の切り替え
- 事業用の銀行口座・クレジットカードの用意
- 仕事用のメールアドレス・連絡先の作成
- その他備品を揃える
それぞれ詳しく解説します。
開業届・青色申告承認届出書の提出
フリーランスとして独立する際には、まず税務署に「開業届」を提出する必要があります。
開業届とは、フリーランスが個人事業主としての活動を開始する際に税務署に通知する書類です。また、青色申告を選択する場合は「青色申告承認申請書」も提出しましょう。青色申告とはe-Taxで確定申告を行うなど特定の要件を満たすことで、最大65万円の特別控除が受けられる仕組みです。
これらの手続きは、税金の管理を円滑に行うために必要なものです。
経費の領収書・レシートの保管
フリーランスとして活動する際は、経費の領収書・レシートの保管をしましょう。確定申告をして、税務調査があった際に必要となるからです。
領収書・レシートは、「宛名」「支払った日付」「購入金額」「購入した商品・サービスの内容」が明記されているかどうか確認しましょう。内容に不備があると、経費として認められない可能性があります。
2022年1月1日施行の改正電子帳簿保存法により、電子データとして受け取った領収書・レシートは、電子のまま保存する必要があります。今後は電子データを紙として印刷しても、領収書・レシートとしては認められないため注意しましょう。
帳簿の作成
フリーランスとして活動を続けるためには、帳簿の作成も必要です。帳簿とは、収入・支出や資産・負債など、お金の流れを管理するための台帳です。決算書類などとは異なり、税務署へ提出する必要はありませんが、作成が義務付けられています。
フリーランスが扱う帳簿は、仕訳帳や総勘定元帳などの「主要簿」と、補助記入帳・補助元帳からなる「補助簿」の2種類です。帳簿は、原則として7年の保存期間が定められています。
帳簿を一から作成するのは難しいため、会計ソフトを活用するのがおすすめです。自分の力だけで帳簿を作成できない場合は、必要に応じて税理士などの専門家に相談するのもよいでしょう。帳簿の付け方の詳細は、以下の記事を参照してください。
確定申告
フリーランスのやるべきこととして、確定申告も重要です。厳密にいえば、確定申告をするのは、フリーランスとして活動を開始した年の翌年になります。ただし確定申告には手間や時間がかかるため、1年目の段階でさまざまな準備をしておく必要があります。
確定申告の期間は、フリーランスとしての活動をスタートした翌年の2月16日から3月15日です。青色申告もしくは白色申告から選択し、確定申告書を作成・提出します。
確定申告は手作業でもできますが、昨今では確定申告に対応した会計ソフトを活用するのが主流です。会計ソフトであれば、国税電子申告・納税システム「e-Tax」を経由して、確定申告書の作成・提出が全てオンラインで完結します。
国民年金・健康保険の切り替え
フリーランスは、自己負担で社会保険に加入する必要があります。会社を退職したら、健康保険と国民年金に加入し、適切な納付を行います。これらは、病気・怪我の際に医療費の補助を受けたり、老後の生活を支える年金を確保したりするために欠かせません。
会社員の場合は、会社側が給料から源泉徴収したうえで、会社が行政に納付する手続きまで行ってくれますが、フリーランスでは自己責任・自己負担となります。また、会社は社会保険料を半分負担しているのに対し、フリーランスでは全額自己負担となるため、その点も考慮する必要があります。
事業用の銀行口座・クレジットカードの用意
フリーランスとしての収入や支出を管理するためには、事業専用の銀行口座やクレジットカードを用意することが推奨されます。これにより、プライベートとビジネスの取引を明確に分けられ、経費の管理や税金の計算をスムーズに行えます。
個人事業主であっても、「営業性個人口座」などの名称で、個人事業主向けの口座を開設できる金融機関もあります。
また、クレジットカードは多くの会社が個人事業主向けのカードを提供しているので、そちらも検討するとよいでしょう。
仕事用のメールアドレス・連絡先の作成
フリーランスとして活動を始めるにあたって、仕事用のメールアドレス・連絡先を用意するのも重要です。Gmailなどのフリーメールでも業務の遂行自体に問題はないですが、できれば独自ドメインを用意するのが理想です。
独自ドメインは、その道のプロフェッショナルとしての印象を与え、自己ブランディングにつながりやすくなります。独自ドメインは、ドメイン取得業者を利用し、レンタルサーバーを契約すれば設定可能です。
詳しくは、以下の記事を参照してください。
その他備品を揃える
その他、フリーランスとして必要な備品を最初に揃えておきましょう。必要な備品は、活動の内容や業種によって異なりますが、例えば以下のものです。
- PC
- インターネット回線
- 専門ソフトウェア
- プリンター
- スキャナー
- 名刺
- はんこ
- ノート・ペン・ファイル整理用品などの基本的なオフィス用品
インターネット回線に関しては、安定性のために、光回線を用意するのがおすすめです。戸建てタイプが理想ではありますが、Web会議など軽く使う程度であれば、マンションタイプでも十分対応できます。
専門ソフトウェアは、業務に使用するものを選びましょう。例えば、Microsoft OfficeやAdobe Illustrator、Adobe Premiere Proなどです。
フリーランス1年目に遭遇しやすい問題
ここまでフリーランス1年目が行うべき手続きについて紹介しましたが、トラブルに備えるためにはフリーランス1年目に遭遇しやすい問題について把握して備えておくことも重要です。ここではフリーランス1年目に起こることが多い問題を紹介します。
社会的な信用不足
フリーランスとしての活動を始めると、特に1年目では社会的な信用が不足するという問題に直面することがあります。
具体的には、賃貸物件の契約が難しくなる、金融機関からの信用スコアが低下するといった問題があります。また、フリーランスは収入が不安定であるため、ローンや賃貸の契約などで収入証明が求められる場合、困難を感じることもあります。
フリーランス1年目で、いきなりこのような問題に直面すると、本業にも影響を及ぼす可能性があるため、あらかじめ資金を用意したり、フリーランス経験者にアドバイスを求めたりするなどの対策が大切です。
リード・仕事の不足
フリーランスは自分で仕事を探し、獲得する必要がありますが、特に1年目では「仕事が見つからない」または「希望の条件に合う仕事が見つからない」ことも珍しくありません。
これは、「自分のスキルや経験を適切にアピールする方法が分からない」「自分のスキルや経験に適した仕事を見つける方法を知らない」という理由から生じることが多いです。自分の業務に関してはプロフェッショナルであったとしても、リードの獲得や実際に案件を受注するというフローについてはあまり検討しないままフリーランスになるケースが多いという点も理由の1つです。
スケジュール管理の困難
フリーランスとしての活動を始めると、特に1年目ではスケジュール管理が困難になることがあります。具体的には、「仕事が多すぎて手が回らない」または「与えられた仕事をこなす時間がない」という問題があります。
フリーランスになったばかりの時期では、フリーランスならではの仕事の進め方を把握しにくいのに加えて、自分のスキルや時間を適切に評価し、スケジュールを管理するのが難しいという理由から生じることが多いです。
事務手続きのトラブル
フリーランスとしての活動を始めると、特に1年目では事務手続きに関するトラブルに直面することがあります。具体的には、「確定申告の方法が分からない」「経費処理の方法が分からず、正確な経費処理を行えない」という問題があります。
フリーランスとしての活動を始めたばかりの段階では、税金の申告や経費処理の方法をじっくり学ぶのが難しいのも事実です。独立当初の手続きや案件への対応などに追われ、事務手続きまでなかなか手が回らないケースも少なくありません。
体調・精神面での問題
フリーランスとしての活動を始めると、特に1年目では体調や精神面での問題に直面することがあります。
フリーランスの働き方によっては1人で仕事をすることが多く孤独感を感じることがあり、これがメンタルヘルスに影響を与える可能性もゼロではありません。また、フリーランスは収入が不安定となりがちで、将来に対する不確実性が高いため、漠然とした不安を感じることもあります。
フリーランス1年目の収入目安
「フリーランス名鑑」の調査によると、フリーランスとしてのキャリアをスタートしたばかりの1年目の収入は、多くの場合、200万円以下となることが多いようです。具体的には、フリーランス1年目のうち82%の人が年収200万円以下、12%が300万円台、そしてわずか5%が400万円台となっています。
しかし、これはあくまで1年目の目安であり、フリーランスとしてのスキルや経験を積むことで、年収は着実に上昇していくものです。この記事の後半では、フリーランスが1年目から年収を高めていくための具体的な方法について解説していきます。
フリーランス1年目に利用できる案件獲得の方法
フリーランスとして成功するためには、安定した仕事と収入を得ることが重要です。特にフリーランス1年目では、仕事・収入を確保するための具体的なアクションが求められます。以下に紹介するポイントを活用し、フリーランス1年目からでも安定したキャリアを積み重ねていきましょう。
知人からの紹介や所属していた会社のつながり
まずは、知人からの紹介や所属していた会社のつながりです。1年目はクライアントとのつながりが薄いため、新しく人脈を作るより、既存の人脈を活用して実績を作ることを意識しましょう。
フリーランスになりたての頃は、契約面での知識が乏しく、悪徳業者に騙されてしまうリスクもあります。知人からの紹介であれば、トラブルに巻き込まれる確率は低くなるでしょう。
SNSのアカウントがあれば、フリーランスとして独立したことをアピールし、同じような人がいないかどうか探します。以前勤務していた会社の同僚や上司とも、なるべく定期的に連絡を取り合い、良好な関係を維持しましょう。
フリーランスエージェントを活用する
フリーランスエージェントは、フリーランスとクライアントをつなげるサービスです。エージェントを活用することで、自分に合った仕事を見つけやすくなります。また、エージェントは契約や報酬の交渉など、ビジネス面でのサポートも提供してくれるため、フリーランスとしての活動をスムーズに進められます。
特にフリーランス1年目では、自分のスキルを適切にアピールするためのサポートが必要となることが多く、エージェントはその点でも有効です。
弊社「ITプロパートナーズ」は、IT/Web分野に特化したフリーランスエージェントです。
仲介会社を挟まず、直接クライアントと契約しており、高単価案件を多く揃えています。スタートアップやベンチャーなど、トレンドを取り入れた案件も豊富です。
週2・3日から働ける案件もあり、フレキシブルに働きたい人にもおすすめです。まずはサイト上から会員登録をしていただき、面談をするだけで、条件にマッチした案件をご紹介できます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
クラウドソーシング・スキルシェアサイトを利用する
クラウドソーシングサイトやスキルシェアサービスは、フリーランスにとって有用なツールです。これらのサイトを利用することで、自分のスキルを活かした仕事を見つけられます。また、自分のスキル・知識をもとにコンサルティングやティーチングを行うことで収入を得ることも可能です。
エージェントと比較すると単価が低く難易度も低い案件が多い傾向がありますが、なかには高単価のものもあり、また実績作りという点では役立ちます。特にフリーランス1年目は、これらのサイトも活用しながら、多様な収入源を確保することが重要です。
フリーランス向けコミュニティ
1年目に利用できる案件獲得の方法として、フリーランス向けコミュニティもおすすめです。フリーランスとして活動するうえで、人脈の構築は欠かせません。特に1年目は、同業者やクライアントとのネットワークがほとんどないため、コミュニティに入って人脈を広げるのがおすすめです。
フリーランス向けコミュニティは、所属している人々のモチベーションにもよりますが、業界の最新情報を得るのにも役立ちます。1年目だけでなく、長期にわたってさまざまなメリットを得られるでしょう。
フリーランス1年目に必要なマインドセット
フリーランス1年目に必要なマインドセットとして、「信頼獲得のための報連相の徹底」「付加価値の意識」の2点が重要です。それぞれのマインドセットを詳しく解説します。
信頼獲得のために報連相を徹底する
まずは、信頼獲得のために報連相を徹底することです。組織で働くのとは異なり、お互いに独立した個人・企業がやりとりをするため、信頼が何よりも重要になります。案件の継続や、新規案件(既存クライアントから紹介されたりなど)につなげるため、必要以上でもよいので報連相を徹底しましょう。
例えばプロジェクトの進捗状況を報告する場合、クライアントに求められてから答えるのではなく、自分から説明します。「今このプロジェクトをここまで進めている」「○日までにここまで進められる」など、クライアントが安心できるように仕事を進めましょう。
付加価値を意識する
フリーランス1年目には、付加価値も意識しましょう。フリーランスの数は年々増え続けており、これからも増加するとみられています。こうした状況では、即戦力としてのスキルはもちろん、どれだけ付加価値をつけられるかが重要です。
例えば、自ら課題やその解決策を提案できると、「依頼されたことをやる」だけのフリーランスとは大きく差別化できます。正社員以上にコミットするようなマインドを持っていると、クライアントにもその熱意が伝わるかもしれません。
フリーランスが2年目以降にさらに活躍するためにすべきこと
フリーランスとしての活動を続け、さらにスキルや収入を向上させるためには、具体的なアクションが必要です。以下に、2年目以降のフリーランスが取り組むべきポイントを紹介します。
実績を重ねて公開する
フリーランスとしての信頼性を高めるためには、自身の実績を積み重ね、それを公開することが重要です。これにより、クライアントからの信頼を得やすくなり、新たな案件を獲得する機会も増えます。1年目に参加したプロジェクトでの役割や成果、受注実績などを自身のポートフォリオやSNSで公開するなどのアクションを起こしましょう。
高単価・大規模案件にも挑戦する
フリーランスとしての収入を増やすためには、高単価・大規模案件に挑戦することも必要です。高単価の案件を獲得することは、フリーランスとして活躍する土台を築くうえで重要です。
大規模案件はクライアントの予算規模が大きいため、高単価になりやすく、継続的に案件を得られる可能性も高まります。また、一般的に、高単価の案件ほど求められるスキルや経験が高く、自身のスキルをブラッシュアップする機会にもつながります。
関連スキルも磨く
フリーランスとしての活躍を続けるためには、1つのスキルだけでなく、関連するスキルも磨くことが重要です。
例えば、フロントエンドエンジニアとしてUI部分の開発設計ができるのであれば、サーバーサイドのスキルも習得することで、アプリケーション全体の設計ができるようになることを目指します。また、コーダーとして要件に沿ったUIを実装できるのであれば、次にはUI/UXデザイン・画面設計も自分で行えるようにスキルアップを図ることが考えられるでしょう。
このように長期的な視野でスキルを磨くことで、2年目以降もフリーランスとして活躍するチャンスを増やせます。
案件を獲得する仕組みを確立させる
安定した収入を得るためには、案件を獲得する仕組みを確立することが重要です。
例えば、「既存の取引先だけでなくエージェントを活用して新たな案件の紹介を受ける」「自身のスキルや経験をもとにプロフィールを作成・更新する」「ミートアップなどの機会で人脈を増やす」などが挙げられます。これにより、仕事を受注できる可能性が増え、安定した収入を得ることが可能となります。
フリーランス1年目の初心者によくある疑問
最後に、フリーランスとして1年目を迎えると生じる疑問のうち、よくあるものと、その回答を紹介します。
フリーランスと自営業の違いは?
フリーランス協会による「フリーランス」の定義は以下の通りです。
特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人
引用元:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2020」
一方で自営業は、自ら事業を営むこと・あるいはそのような事業者の総称です。フリーランスは「人」「働き方」を指しますが、自営業は「営みそのもの」を含めてより幅広い意味を持つ概念です。
フリーランスの手取り額の計算方法は?
フリーランスの手取り額の基本的な計算方法は「売上-経費-(社会保険料+税金)」です。例えば収入25万円、経費5万円、社会保険料と税金の合算が6万円の場合は、手取り14万円になります。
フリーランスの手取り早見表などもあるため、インターネットで検索してみるのもよいでしょう。詳しくは以下のページをご覧ください。
フリーランスは稼げないって本当?
「フリーランス白書2023」によれば、回答者のなかで「年収200万円未満」が19.5%、「200万〜400万円未満」が27.9%となっています。確かに厳しい面があるのは事実ですが、努力や工夫次第で年収を高めることは十分に可能です。
同じ調査で、「1,000万円以上」と回答した人は10.0%でした。データを確認する限り、必ずしも「稼げない」とはいえないでしょう。
まとめ
フリーランス1年目は、新たな働き方への適応と自己成長の期間です。スキルや知識を磨き、マーケティングや営業力をつけることはもちろん、事業の運転資金や税金の管理、体調やスケジュールの管理など、自己管理能力も求められます。
また、社会的な信用を築き、安定した仕事や収入を得るための仕組みを確立することも重要です。これらの準備と努力を通じて、フリーランスとしてのキャリアを確立し、2年目以降もさらに活躍するための基盤を築いていきましょう。
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