こんにちは、ITプロパートナーズ編集部です。
「フリーランスプログラマー」というと、自由な働き方をイメージする方も多く、実際に転身を希望される方も増えてきています。しかし、フリーランスプログラマーへの転身を考えているのであれば、その実態や注意点、案件単価目安などを把握したうえ、具体的な計画を立てる必要があります。
そこで本記事では、フリーランスプログラマーのなり方から注意点・年収目安にいたるまで、事前知識として身につけておきたい情報を紹介していきます。実際のフリーランス案件例や仕事獲得の流れも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
弊社では、数多くのエンジニアの方にフリーランス案件を獲得していただいています。経験とスキルさえあれば、週2日から高収入案件をご紹介できます。まずは無料登録をして色々な案件を見てみてください。弊社からおすすめの案件をご紹介することも可能です。
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Contents
- 1 フリーランスプログラマーの働き方や実態
- 2 フリーランスプログラマーの年収や案件単価の目安
- 3 フリーランスプログラマーの案件の傾向や実例
- 4 フリーランスプログラマーのメリットや魅力
- 5 フリーランスプログラマーになるデメリット
- 6 フリーランスプログラマーに向いている人・向いていない人
- 7 フリーランスプログラマーになるために必要なスキルや実務経験
- 8 フリーランスプログラマーになるには?独立する3つのパターン
- 9 フリーランスプログラマーの主な仕事獲得方法
- 10 フリーランスプログラマーになって仕事を獲得するまでの7ステップ
- 11 フリーランスのプログラマーにおすすめのエージェント5選
- 12 フリーランスプログラマー年収アップのコツ
- 13 プログラマーはフリーランスの前に副業から始める選択肢も
- 14 フリーランスプログラマーのよくある質問と回答
- 15 まとめ
フリーランスプログラマーの働き方や実態

フリーランスプログラマーとは、「フリーランス」という働き方と「プログラマー」という職種を組み合わせた言葉で、企業に属さずプログラマーとしての業務を生業とする人を「フリーランスプログラマー」と呼びます。
まずはフリーランスプログラマーの働き方や仕事内容を見ていきましょう。
フリーランスの種類
「プログラマー」という職種に対象を絞ると、代表される2つの種類として「独立系フリーランス」「副業系フリーランス」の2種類があります。両者の違いは以下の表の通りです。
フリーランスの種類 | 独立系フリーランス | 副業系フリーランス |
---|---|---|
特徴 | 企業や組織に属さず、 雇用関係を持たない働き方 | 企業や組織に雇用されて、 隙間時間で個人で仕事をする働き方 |
稼働時間 | 長い(週5日勤務など) | 短い(週1日、2日勤務) |
報酬単価 | 高くなる傾向 | 低くなる傾向 |
プログラマーの仕事内容
日本国内では、プログラマーの仕事はシステムエンジニアが設計したシステムを実装する作業者のことを主に指します。
ただしフリーランスプログラマーの場合には、設計業務を含めたプログラミング全般の工程を仕事としている方が多いようです。
設計から開発・テストに至るまで、各種工程を基本的に一人称で完結できるレベルが求められます。
案件が取りやすい年齢
フリーランスとして案件が取りやすい年齢に関しては、30〜40代がボリュームゾーンといえます。
実際、ITプロパートナーズで50名を対象に行った調査によると、フリーランスエンジニアとして活躍している人の平均年齢は39.2歳でした。実際の年齢の分布は以下の通りとなっています。
平均年齢:39.2歳 | |
---|---|
年齢 | 人数 |
20代前半 | 0人 |
20代後半 | 3人 |
30代前半 | 9人 |
30代後半 | 12人 |
40代前半 | 14人 |
40代後半 | 12人 |
20代ではスキル不足となるケースも少なくないことが要因です。
30代以上であれば、経験やスキルが十分身についた方が多く、若さという面でも仕事がしやすいため案件を獲得しやすい傾向にあります。今回の調査で活躍している人のなかで、最高年齢は49歳の方もいらっしゃいました。
なお、50代以上になると、案件を獲得しづらくなるので注意が必要です。
フリーランスプログラマーの年収や案件単価の目安
続いて、フリーランスプログラマーの年収や経験別の案件単価相場を紹介していきます。
フリーランスプログラマーの平均年収
Relane「【2023年版】フリーランスエンジニア白書」によれば、フリーランスプログラマー(エンジニア)の平均年収は約576万円です。
さらに同調査では、「専業フリーランスエンジニアとしての年商はいくらですか?」という質問に対して、最も多かった回答は「500万円以上800万円未満」(約29.1%)となっています。
弊社ITプロパートナーズでの掲載案件でも、月収目安で50万円前後の案件が多く見られます。
フリーランスプログラマーの経験年数別の単価相場
フリーランスプログラマーの単価相場は、経験年数によって異なります。また、言語によっても、単価相場はそれぞれです。例えば、PHPを扱うフリーランスプログラマーの経験年数別の単価相場は、フリーランススタートによると以下の通りです。
経験年数 | 月収 | 年収 |
---|---|---|
1年未満 | 33万円前後 | 390万円 |
1~2年 | 39万円前後 | 468万円 |
2~3年 | 55万円前後 | 663万円 |
3~5年 | 65万円前後 | 780万円 |
5年以上 | 78万円前後 | 936万円 |
フリーランスプログラマーの案件の傾向や実例
続いて、フリーランスプログラマーの案件の傾向や実際の例についても確認していきましょう。
ITプロパートナーズの公開案件よりいくつかピックアップして紹介していきます。
フリーランスプログラマーの案件例
ここでは3つの案件例を紹介します。
自社の顧客管理認証基盤から、ユーザー情報取得APIを開発する案件です。週4日勤務で想定月収が100万円、リモートOK。高収入を得ながら自由な環境で仕事ができるフリーランスならではの案件です。OpenAPI・AWSの設計・構築経験のほか、自身で提案・推進できる主体性が求められます。
エンジニアチームに参加し、PM・ディレクターの元でRubyエンジニアとして開発・運用保守を担う案件です。リモート可能で週3日勤務、想定月収が50万円と比較的好条件の案件です。バックエンド開発の経験が求められますが、フロントの経験もあればさらなる活躍が見込めます。
週3日勤務で月収が50万円以上の案件は比較的多く、リモート可能な案件を選べばワークライフバランスを保ちやすいのでおすすめです。
エンタメ系配信サービスのフロントエンドからバックエンド開発まで幅広く手がける案件です。高いスキルが要求されますが、フルリモートかつ週に3日勤務で想定月収は70万円と、かなり高額です。
案件が多い・単価が高いプログラミング言語
レバテックフリーランスの調査(集計期間2021年10月〜2022年10月)によれば、案件が多いプログラミング言語は、「Java」「JavaScript」「PHP」の3つです。
- 1位 Java:案件数5,564件
- 2位 JavaScript:案件数3,902件
- 3位 PHP:案件数2,836件
また同調査では、「Go」「Ruby」「Swift」の3つが、単価が高いプログラミング言語として紹介されています。
- 1位 Go:平均月単価88万円
- 2位 Ruby:平均月単価87万円
- 3位 Swift:平均月単価86万円
フリーランスプログラマーのメリットや魅力
フリーランスプログラマーとして働く場合、正社員として働いていた頃にはなかったメリットが得られます。
今回は特に多くの方が該当する4つのメリットを紹介していきます。
働く時間や場所の自由度が高い
働く時間・場所を自分で得られることはフリーランスプログラマーの大きなメリットです。
案件によって業務時間や場所を指定されるケースもありますが、その案件を引き受けるかどうかは自分で決められます。
正社員の場合は週5日企業に通勤するという働き方が一般的ですが、フリーランスプログラマーであればフルリモート勤務はもちろん、週2,3日だけの出勤や時短勤務などの働き方を実現しやすい点も魅力の1つです。
働く時間の例として、下記は一般的な会社員の方に近い勤務体系ではありますが、休憩を長めに取ったり昼寝を挟んで生産性を上げるなど、自分に合った働き方を選択できるのもフリーランスならではの魅力です。

ちなみにフリーランスプログラマーの方のなかには、夜の22時頃から朝5時頃の間をメインの作業時間にしている人もいます。
仕事を選べる
フリーランスプログラマーの場合、時間や場所だけでなく、仕事内容についても自分で選択することが可能です。
正社員の場合、企業から支持された仕事は基本的に断れないため、自分の希望に沿った仕事ができるとは限りません。
一方でフリーランスプログラマーの場合、案件の内容・使用するプログラミング言語・担当する工程など、自分が望む働き方に近い案件を探し受注できます。
人間関係の悩みが減る
企業で働く場合、人間関係に悩みを抱えている方は多く、仕事の内容や待遇よりも転職の原因となるケースも少なくありません。
フリーランスプログラマーになったからといって、人間関係の悩みが完全になくなるわけではありませんが、自分の決断で状況を変えやすいメリットがあります。
プロジェクトが自分に合わなければ短期間で変更することも可能ですし、苦手な企業や担当者と無理に付き合う必要もないため、結果として会社員として働いている頃よりも人間関係の悩みが減る傾向にあります。
仕事内容や価値観が合う人と付き合うことで、精神的に安定した人間関係を築くことができます。
収入アップの可能性がある
フリーランスに転身するプログラマーの多くが、収入アップを期待できます。
フリーランスでは会社員のように毎月の収入が担保されない分、本来企業が受け取っていた報酬をそのまま自分で受け取ることが可能です。
営業や契約作業はもちろん各種事務作業など、企業が負担してくれていた作業を自分で補う必要が出てくる分、報酬も全て自分で受け取れるメリットがあります。
独立当初は小さな仕事からスタートしても、徐々に案件が増えサラリーマン時代の収入を上回ることも可能です。
需要が高く将来性がある
需要が高く将来性があるのも、フリーランスプログラマーのメリットです。先ほども紹介したように、フリーランスプログラマーの平均年収は他の職種と比べても高めの傾向にあり、「需要が高い」といえます。
さらにAI(人工知能)やクラウド技術などの分野は、将来性にも期待できるでしょう。例えば総務省の「令和4年 情報通信に関する現状報告の概要」によれば、世界のパブリッククラウドサービス市場は拡大傾向にあり、今後もその流れが続くと見られています。
経費計上を工夫して節税できる
フリーランスになると自分で確定申告をする必要がありますが、その際に会社員では経費にできなかった出費を経費として計上できます。経費にできる項目の一例はこちらです。
- 家賃
- 光熱水費(電気・ガス・水道など)
- 通信費(インターネットの接続料金やスマホの月額料金など)
- 事務用品代(コピー用紙・プリンターのインク・文房具代など)
- 書籍代
こういった出費をきちんと帳簿を付けて管理することで、節税できる可能性があります。
フリーランスプログラマーになるデメリット

フリーランスプログラマーとして働くうえでは、メリット以上にデメリットを認識しておくことが重要です。安易に独立すると失敗してしまう可能性もあります。
フリーランスとしての活動を始める前に、ここで紹介する4つのデメリットは最低限把握しておきましょう。
正社員のような福利厚生・保証・教育環境がない
フリーランスプログラマーとして働く場合、福利厚生や保証を会社員のように受けられるわけではないため注意が必要です。仕事が途切れてしまった場合、収入がゼロになってしまう可能性も否定できません。
Relane「【2023年版】フリーランスエンジニア白書」によれば、フリーランスエンジニアになってからの収入の変化に関して、以下のような調査結果が出ています。
- 収入が上がった:54.52%
- 変わらない:36.6%
- 収入が下がった:8.88%
収入が変わらない、むしろ収入が下がる人もいるため、注意が必要です。
さらに企業から支給されている住宅手当や交通費などの各種手当も全て自己負担となるため、得られる報酬だけでなく、実質の負担額などを考慮したうえで収入を見積もることが大切です。
ただし全く福利厚生がないわけではなく、会社員とは違う形で利用可能です。公的機関や福利厚生の専業会社、エージェントなどが提供している福利厚生サービスをチェックしてみてください。
税金や保険を自分で支払う必要がある
フリーランスプログラマーとして働く場合、税金や保険といった企業が代行して手続きしてくれていた事務作業に関しても自分で行うことになります。
社会保険や厚生年金といった企業が一部負担してくれていた費用に関しても、国民保険・国民年金に切り替えたうえで全額負担する必要があります。
確定申告に関しても自分で行う必要があるため、受け取った報酬から必要経費を計算し管理することが大切です。
自ら営業して仕事を獲得する必要がある
会社員として働いていた頃は、営業担当者が仕事を受注してくるため、決まった案件に参画すれば良かっただけの方が多いかと思います。
フリーランスプログラマーの場合、営業担当者も自分であるため、案件を受注する事自体も業務の一部です。
また、自身のスキルに合った仕事を選ばないと仕事を完遂できないリスクもあります。フリーランスの場合、案件の質も自身で担保しなければならない点は理解しておく必要があります。
フリーランス向けのエージェントに依頼することで自分に合った仕事が探しやすくなりますが、エージェントとの契約は自分で行う必要があるため、少なからず営業活動は必須になることを理解しておいてください。
与信審査で不利になることがある
収入が常に変動するフリーランスプログラマーは、安定した収入がある正社員と比べると「返済能力が低い」とみなされ、社会的信用が低くなりがちです。このため、住宅ローンや車のローン、クレジットカードなどの審査に落ちてしまうことがあります。
今後、会社員を辞めてフリーランスとして独立するつもりの人は、できれば会社勤めをしている間にローンやクレジットカードの申し込みを済ませておきましょう。
フリーランスプログラマーに向いている人・向いていない人

フリーランスプログラマーに向いている人と向いていない人がいるというのも事実です。
自分がどちらのタイプかを客観的に確認してみてください。
フリーランスプログラマーに向いている人
フリーランスプログラマーに向いているのは、以下の特徴をもつ人です。
- スケジュール管理が得意な人
- 新しいことに挑戦することが好きな人
- メリハリが付けられる人
それぞれについて、以下でくわしく見てみましょう。
スケジュール管理が得意な人
フリーランスプログラマーに限った話ではありませんが、フリーランスとして働く場合は、自分で仕事のスケジュールを管理する必要があります。状況に合わせてスケジュールを決めたうえで、それに沿って作業を進めなければなりません。スケジュール管理が苦手な場合、予定通りに作業できずクライアントに迷惑をかける可能性があります。
新しいことに挑戦することが好きな人
フリーランスプログラマーは案件ごとに契約するため、比較的短期間でさまざまな案件に携わります。そのため、どんどん新しいことにチャレンジできます。新しいことに挑戦するのが好きな人であれば、それまで経験がないような案件でも楽しみながら挑戦できるでしょう。
メリハリが付けられる人
フリーランスは、働く時間や場所が自由な場合も多いです。しかし、自由だからこそ、自分でメリハリを付けられないと仕事とプライベートが曖昧になります。フリーランスとしてライフワークバランスを保ちながら働くには、自分自身でメリハリを付けながら働くことが重要です。働く時はしっかり働き、休む時は思い切り休むという切り替えができる人は、フリーランスプログラマーにも向いているでしょう。
フリーランスプログラマーに向いていない人
フリーランスプログラマーに向いているのは、以下の特徴をもつ人です。
- 自己管理が苦手な人
- コミュニケーションが苦手な人
- 責任感が薄い人
それぞれについて、以下でくわしく見てみましょう。
自己管理が苦手な人
フリーランスとして働き続けるには、自己管理ができるかどうかが大きなカギになります。自己管理ができないと、仕事に使う時間を十分に確保できなかったり、無理をしすぎて体調を崩したりする恐れがあるでしょう。自己管理が苦手であれば、フリーランスの仕事そのものに支障をきたす可能性があるため、注意が必要です。
特にフリーランスプログラマーの場合は、プロジェクトの進行によって、とても忙しくなる時期があります。無理をしてしまう頻度が増え、体調を崩してしまう人も珍しくありません。こうしたなかでも、自己管理をできるかどうかが、自分自身のパフォーマンスや他者からの評価につながってくるでしょう。
コミュニケーションが苦手な人
フリーランスとして活躍するには、コミュニケーションのスキルも重要です。フリーランスは個人で働くというイメージが強いため、人と関わる機会が少ないと思われがちです。しかし、実際は、営業活動や条件交渉のためにクライアントとやり取りする機会があります。また、参画するプロジェクトにおいてスムーズに業務を進めるには、どのような相手とも意思疎通できる必要があります。よって、コミュニケーションが苦手な人がフリーランスになると、苦労する可能性があるでしょう。
特にフリーランスプログラマーの場合は、「話す」部分もそうですが、「聞く力」がとても重要とされています。特にキャリアのなかで、プロジェクトマネージャーのような立場を目指している人であれば、「聞く力」を中心としたコミュニケーションのスキルは必須です。
責任感が薄い人
フリーランスプログラマーとして働くうえでは、責任感も求められます。会社員とは異なり上司がいないため、自分の仕事は自分で責任をもって完了させなければなりません。契約の範囲内で自由に働けるとはいえ、責任感がないとその後の仕事を獲得できなくなるリスクもあります。
フリーランスプログラマーになるために必要なスキルや実務経験

フリーランスプログラマーとして生計を立てていくには、必要なスキルを身につけなくてはなりません。会社員時代はさほど重要でなかったスキルが、フリーランスという立場になるとほぼ必須になることもあります。フリーランスプログラマーに必要なスキルや実務経験について解説します。
できれば3年以上の実務経験
フリーランスプログラマーになるには、3年以上の実務経験があると有利です。3年以上の実務経験があると、フリーランスになっても比較的スムーズに案件を獲得できます。
経験が少ない場合も、なるべく経験を積んだうえで独立することをおすすめします。例えば実務経験が1年以上あれば、簡単な副業案件を獲得できる可能性が出てくるでしょう。
フリーランスプログラマーは未経験からでも目指せないわけではないものの、独学でスキルや知識を身につけて独立するのは決して簡単ではありません。よって、基本的には、実務経験を積んで準備を整えたうえで、フリーランスになることをおすすめします。
プログラミングスキル
フリーランスプログラマーにとって、プログラミングスキルが重要なのはいうまでもありません。会社員であれば、困った時や行き詰まった時には周囲の人が手助けしてくれますが、フリーランスの場合は基本的に1人で解決することになります。案件の難易度を問わず、1人で仕事をこなし完了させられるスキルが求められると考えておきましょう。
コミュニケーションスキル
フリーランスプログラマーといっても完全に1人で仕事をすることは少なく、複数のスタッフで結成されるプロジェクトチームの一員として働くのが一般的です。つまりプログラミングだけしていればよいというわけではなく、メンバーと情報を共有し、業務を円滑に進める工夫が求められます。
コミュニケーションスキルはそのために必要なものです。自分の仕事をこなすだけでなく、チーム全体のことも考えながら働く力を身につけておきましょう。また、営業をかけて案件を獲得する際にも必要になってきます。
リサーチスキル
リサーチスキルは、次のような場面で役に立ちます。
- 自分のスキルや希望に合った案件を見つけたい時
- 業界全体の傾向やトレンドを知りたい時
- より質の高い仕事をするための方法を知りたい時
特にIT業界は日進月歩で新しい技術が登場し、そのようなトレンドを的確にキャッチし、自身の知識・スキルとしてスピーディに取り入れられるかどうかはフリーランスプログラマーとして死活問題です。
さらに確定申告などを自分でこなす以上、分からないことを調べる力があるに越したことはありません。業務に必要なことは自分自身でこなすのがフリーランスの基本だからです。
セルフマネジメントスキル
フリーランスプログラマーが滞りなく仕事をこなしていくには、セルフマネジメントが欠かせません。仕事の量やスケジュールをコントロールしつつストレスや体の不調を回避し、心身の健康を管理するためのセルフマネジメントスキルを身につけておきましょう。セルフマネジメントは単に日々の業務に必要なだけでなく、将来的な目標を見定め、スキルアップや収入アップを目指す礎にもなります。
ロジカルシンキングスキル
ロジカルシンキングスキルとは論理的な思考方法のことで、ものごとを客観的に見つめ性格に判断するのに役に立ちます。フリーランスプログラマーのみならず、仕事をしていくうえでは、どのような職種においても重要なスキルです。
思い込みや先入観を取り除き、フラットに考えることは、問題解決や意識の共有に欠かせません。立場もスキルも異なるエンジニアと一緒に仕事をすることの多いフリーランスプログラマーにとって、必須だともいえるでしょう。
フリーランスプログラマーになるには?独立する3つのパターン

ここからはフリーランスプログラマーになる主なパターンとして、具体例を3つ紹介していきます。
いずれの方法でも、最低限のプログラミングスキルが必要であることは認識したうえで、ご自身に合った手段を検討してみてください。
1.正社員プログラマーを経て独立
フリーランスプログラマーになる一般的な方法は、正社員プログラマーとして数年経験した後に独立する方法です。
フリーランスは即戦力が求められることから、求人案件にも実務経験3年以上などと記載されていることが少なくありません。数年のキャリア形成が必要な分、実務経験のあるプログラマーの方であれば、フリーランスとして案件の選択肢は大きく広がります。
フリーランスとして案件を獲得する際、実務経験が大きなアドバンテージとなることは多いため、正社員プログラマーを経てから独立する方法は最もおすすめできるパターンです。
ただし正社員とフリーランスでは、仕事の進め方が異なります。正社員であれば営業や事務作業は他のスタッフが担当するのが一般的ですが、フリーランスは営業やクライアントとの交渉・契約、進行管理、確定申告などを全て自分でこなさなくてはなりません。できれば会社員時代に副業をして、個人で仕事をすることに慣れておくとよいでしょう。
2.プログラミングスクールを経て独立
スクールを経てフリーランスプログラマーになるメリットは、ポートフォリオなどの案件探しに必要なスキル証明の素材を、スクールのサポートを借りながら完成させられることです。プログラミングスクールに通ったからといって、企業がプログラミング技術を評価してくれることはほとんどありません。
あくまでスクールの卒業は最低限のスキル証明と認識し、ポートフォリオなどの成果物を見せることで企業に自分の実力を証明することが大切です。なかには独立に向けたサポートを行うスクールもあるので、授業内容だけでなく、学んでスキルを身につけてからの支援体制についてもチェックしておくとよいでしょう。
初心者におすすめのプログラミングスクールとしては、「COACHTECH」「Tech Acdemy」の2つがあります。
COACHTECHは、フリーランスとして独立することに特化したスクールです。アウトプット型の教材が使われているため、自己解決するための力を養いつつスキルアップできます。案件獲得や転職といった最終目標までのサポートが受けられるため、独立を考えている人にもおすすめです。
Tech Acdemyは、3万名を超える教育実績を持つスクールです。短期間で学べるコースから、本格的にプログラミングを学びたい人向けのコースまで、多彩なカリキュラムが用意されているのが特徴になります。授業料が比較的リーズナブルで、学習コストを抑えたい人におすすめです。
3.独学から独立
独学でプログラミング技術を身につけ、フリーランスプログラマーを目指すことも不可能ではありません。近年では、インターネット上に優秀な学習素材も多く、独学でも時間と労力さえ掛ければ実務でも通用するスキルは十分に得られます。
ただしフリーランスとして働く際には、勉強していたというだけでは企業からの信頼を得ることは難しく、ポートフォリオやWebサイト・アプリを作成するなどして客観的に実力を証明することが必要です。初心者におすすめの学習サイトとしては、「Progate」「ドットインストール」の2つがあります。
Progateは、およそ260万人ものユーザーが利用しているWebプログラミング学習サービスです。イラストを使ったスライド学習が基本で、プログラミングに馴染みがない人でも取り組みやすくなっています。初級レッスンは無料になっているため、お試しで利用したい人にもおすすめです。
ドットインストールは、再生時間が3分以内の短い動画でプログラミングを学べるWebサービスです。Progateと同様、初心者向けのコンテンツであれば無料で利用できます。「音声も使って勉強したい人」「隙間時間を有効活用したい人」におすすめです。
フリーランスプログラマーの主な仕事獲得方法

前述の通り、フリーランスになると自身で案件を獲得する必要があります。ここではフリーランスプログラマーの定番の仕事獲得方法として、下記の5つの方法を紹介します。
- フリーランスエージェント
- クラウドソーシング
- 人脈
- 自身のHPやSNS
- 直接営業
順番に見ていきましょう。
フリーランスエージェント
1年以上実務経験を積んでいれば、エージェントサービスの利用がおすすめです。専任の担当者が自分のキャリアやスキルに合った案件を提案してくれるため、直接クライアントに営業せずに案件確保が可能です。
エージェントサービスで募集されている案件は、信頼性が高く高単価な企業案件が多いのも魅力。案件選びの失敗は収入に大きく影響するため、フリーランスになったらぜひ登録しておきたいサービスです。
クラウドソーシング
フリーランス初期は、案件が豊富なクラウドソーシングを活用しましょう。
クラウドソーシング大手のクラウドワークスでは、「システム開発」で9,828件、「アプリ・スマートフォン開発」で1,509件の案件が募集されています。(2022年10月時点)
実績や継続案件が少ない独立当初は、案件確保に非常に有効です。一方で、掲載内容と異なっていたり、悪質なクライアントがいたり、案件の当たり外れがあるため、案件内容を検討して応募することが大切です。
人脈
前職の同僚や取引先、友人など、これまで築いてきた人脈は積極的に活かしたいものです。自分の人間性やスキルを理解している人から紹介を受けることで、自分に合った仕事を得やすく、勤務条件も柔軟に調整しやすいメリットがあります。
一方で、知人だからこそ、一度取引を始めると簡単にやめづらかったり、曖昧な条件で契約がなされる面もあります。
事前にしっかりとすり合わせを行い、お互い納得したうえで契約を行うと良好な関係を保ちながら柔軟な働き方が実現できるでしょう。
自身のHPやSNS
活躍しているフリーランスプログラマーのなかには、自身のHPやSNSから仕事を獲得している人もいます。インターネットを介して仕事を得るには、HPやSNSで自分の実績やスキルをアピールすることが大切です。発信を始めてすぐに反響がなくても、続けていけば後から仕事の相談が舞い込む可能性があります。フリーランスプログラマーとしての自分の強みが伝わるよう、クライアントの目線を意識して投稿しましょう。
GitHubやQiitaといった、ソースコード共有サイト、ノウハウ共有サイトを経由して仕事を獲得することもできます。
例えばGitHubであれば、自分のアカウントで公開しているソースコードを見せることで、スキル・経験を示すことができます。企業にもよりますが、GitHubを使いこなせること自体が評価につながるケースも珍しくありません。
直接営業
クライアント候補を洗い出し、直接営業をするといった方法もあります。契約につながった場合は、当然企業との直接契約になるため、エージェントやクラウドソーシングのように手数料がかからないのが大きなメリットです。
ただしクライアント側の視点で考えると、単なる個人と契約を結ぶのはリスクが高いため、なるべく信頼できる相手に絞って契約をするのが基本になります。直接営業を成功させるには、フリーランスプログラマーとしての高いスキルに加えて、営業力や事務処理スキルが必要です。
フリーランスプログラマーになって仕事を獲得するまでの7ステップ
ここからはフリーランスプログラマーになって仕事を獲得するまでの過程を、7つのステップに切り分けて紹介していきたいと思います。
自分の現在の立ち位置を確認しながら、どのステップのスキルや準備が必要か確認してみてください。
1.プログラミング言語を勉強する
まずプログラマーとして働く以上、プログラミング言語の知識は最低限必要です。言語を勉強する方法としては、「独学」と「プログラミングスクール」の2つに大きく分けられます。
プログラミングは専門性も高いため、費用問題さえ解決できるのであればスクールに通った方が独学よりも効率的に学習することが可能です。独学で勉強する場合には、先述したドットインストールやProgateといったオンラインで学習可能なサービスの利用がおすすめです。
最終的にはどちらの学習方法を選んだとしてもポートフォリオによるスキルの証明が必要となります。正社員として経験がある人は、いきなりポートフォリオの作成へ取り掛かりましょう。
2.ポートフォリオを作成する
フリーランス案件を獲得する際、依頼企業がスキルを判断する方法として「経歴」と「ポートフォリオ」の2つが挙げられます。
実務経験がない人の場合、ポートフォリオの作成は必須と考えた方がよいでしょう。実務経験がある方の場合でも、ポートフォリオは用意しておくに越したことはありません。
作成するポートフォリオ自体に決まりはないのですが、模写サイトなどよりもオリジナルのサイトやアプリを作成する方が企業から関心を示してもらいやすくなります。
3.SNS・エンジニア交流サイトで発信・交流をする
FacebookやTwitterなどのSNSアカウントを持っていないのであれば、作っておきましょう。SNS上に経歴やレジュメを掲載したり、同業者と交流を持ったりすることで、仕事の獲得やコネ作りにつながる可能性があります。
この他にもSNSは、業界の情報を仕入れたり、実際にフリーランスプログラマーとして働いている人の生の声を見られたりと、情報収集にも役立ちます。さらに人脈を作っておくことで思わぬところから声がかかる可能性もゼロではありません。
先述のように、GitHubやQiitaといった、エンジニアの情報シェアサイトでの発信もおすすめです。
4.小さな仕事から始め実績を作る
会社員としての実務経験の有無を問わず、フリーランスとして働いたことの無い方は、個人としての実績を公開することは難しいのが実情です。
ただ、依頼元の企業としても実績を確かめられないと大きな仕事を依頼するのはリスクが高く感じてしまいます。まずは小さな仕事から実績を作り、企業からの信頼を集めて徐々に大きな案件獲得を目指す方法が一般的です。
5.フリーランスエージェントなども活用する
フリーランス向けのエージェントもぜひ積極的に活用したいサービスです。
スタッフが本人の代わりに営業活動するだけでなく、企業としか契約しないような大手の案件に参画できる可能性も広がります。基本的には実務経験がある前提の求人案件が多いのですが、実務経験の無い方でも、フリーランスエージェントへの相談自体は無料なので1度利用してみることをおすすめします。
弊社ITプロパートナーズでも、随一のスタッフがあなたのフリーランス活動を支援しております。無料でご相談に乗りますので、まずはお気軽にご相談ください。
6.独立・開業に必要な手続き・準備をする
フリーランスプログラマーとして独立する際には、下記のステップで独立を進めましょう。
- 1.案件を確保する
- 2.税務署に開業届・青色申告承認申請書を提出する
- 3.仕事用の口座を作る
- 4.会計ソフト・ツールを導入し複式帳簿に対応する
- 5.仕事環境・名刺や印鑑を整える
- 6.クレジットカードを作る
- 7.国民年金・国民健康保険に加入する
フリーランスとして独立する前には、まずは案件を確保し収入の見通しを立てることが最も大切です。いきなり独立をせず、正社員として安定収入を得ながら副業からスタートするとよいでしょう。
また、名実ともにフリーランスになるには、開業届を提出する必要があります。活動開始後1ヶ月以内に、青色申告承認申請書とともに、最寄りの税務署に提出をしましょう。青色申告では、複式帳簿での確定申告が必要です。「freee」や「マネーフォワードクラウド」など、収支管理や申告書の作成が容易になる会計ソフト・ツールの導入を済ませておきましょう。
個人事業主、特に独立当初は正社員時代よりもローンやクレジットカードの審査に通りにくくなるといわれています。必要なクレジットカードやローンの申請は独立前に済ませておくとよいでしょう。
その他にも、国民年金・国民年金保険への加入など、正社員の時には会社がやってくれていた手続きを自分で行う必要があります。
7.資格取得も考慮する
IT系の資格は取得する意味が無いという声もありますが、実績のない状態では有効なスキルを証明する方法の1つです。
必ずしも資格が必要な業界ではなく、実績や経歴が重要視される傾向にあることも事実ですが、何もないよりは資格でスキル証明できた方が当然案件獲得の確率も上がります。
特に自分のスキルを証明する方法が他にない場合など、必要に応じて資格取得を検討してみるのもよいでしょう。
フリーランスのプログラマーにおすすめのエージェント5選
前述の通り、フリーランスプログラマーとして案件を獲得するには、エージェントを利用する方法があります。エージェントに登録すると仕事を紹介してもらえるため、自分で営業をする必要がありません。実務経験があれば、高単価案件を獲得できる可能性が高いのでおすすめです。
ここではフリーランスプログラマーにおすすめのエージェントを紹介していきましょう。
1.ITプロパートナーズ

「ITプロパートナーズ」は、IT業界の案件に特化したエージェントです。プログラマーやIT系エンジニアをはじめ、Webデザイナーやマーケター、ディレクターなど、幅広い職種向けの案件を取り扱っています。
想定月収は平均50万円ほどと高めで、なかには月収100万円に届くような高額案件もあります。すでにプログラマーとしてのスキルを持っている人や確かな実績がある人なら、大幅な収入アップも難しくありません。さらに「週に2~3日稼働」「フルリモート稼働」といった、自由度の高い働き方を実現できる案件も豊富です。
収入アップを目的に独立したい人や、身につけたスキルを生かして一定の収入を確保したい人におすすめです。
2.レバテックフリーランス

「レバテックフリーランス」は、プログラマーやITエンジニア、Webエンジニア向けの案件を取り扱っているエージェントです。非常に多くの案件を扱っていることで知られ、プログラマー向けのものだけでも8,000件以上が登録されています(2022年6月時点)。上級者向けの高額案件も豊富で、プログラマーの最高単価は100万円を超えています。
ただし、利用対象としているのは1年以上の実務経験を積んだ人のみと明記されているため、実務未経験での利用は難しいかもしれません。また、リモート可能な案件となると、ぐっと数が減ってしまいます。すでに実務経験のある人や、常駐型の案件に取り組みたい人におすすめのエージェントです。
3.PE-BANK

「PE-BANK」は1989年に設立されたITエンジニア向けのエージェントサービスです。業界内では老舗であり、早くから全国展開してきたため、東京や大阪だけでなく、名古屋・福岡・札幌・仙台・広島などにも拠点を構えています。そのため他のエージェントよりも地方の案件が多く、東京以外でフリーランスプログラマーとして生計を立てたい人におすすめです。
また、30年を超える実績から、国内大手企業やその関連会社の案件も多く、報酬も高め。ジャンルはWeb系や開発系のみならず、少ないながらも組込系などを扱っているため、他のエージェントとはカラーの異なる案件と出会える可能性があります。
4.ポテパンフリーランス

「ポテパンフリーランス」は、フリーランスエンジニアに特化して案件を紹介しているエージェントです。スキルや今後のキャリアの希望を考慮したうえで、最適な案件を紹介しています。また、案件を受注した後も、次の案件を見据えたサポートをしています。ブランクを作らずに働けるよう配慮されているため、安心して仕事探しを任せられるでしょう。
さらに、独立したての人へのサポートも充実しており、税や保険などについても相談が可能です。
5.Midworks

「Midworks」は、フリーランスのエンジニアやデザイナー向けのエージェントです。中小企業から大手企業まで、幅広い案件を豊富に扱っています。扱っている案件のうち80%以上が非公開案件であり、コンサルタントがそれぞれに合う案件を吟味して紹介しています。
また、正社員並みの保障を受けられるサービスが用意されている点も大きな特徴です。フリーランスとして安心して働ける環境が整えられています。
フリーランスプログラマー年収アップのコツ

収入アップを目指してフリーランスプログラマーになる方も多いように、年収1,000万以上も狙うことももちろん可能です。
ここからは稼げるフリーランスになるために、押さえておきたい3つのコツを紹介していきます。
1.スキルの幅を広げる
専門のスキルを磨くことも大切ですが、幅広い仕事内容に対応できるようなスキルを身につけることも年収アップには欠かせません。
特に上流工程の仕事に対応できることは、稼げるフリーランスプログラマーとして必須と考えておくべきです。再度になりますが、フリーランスは即戦力を求められる傾向にあるため、全くの未経験では仕事を獲得することは難しいといえます。
少しでも仕事を経験できるチャンスがあれば、積極的に挑戦し、スキルの幅を広げておくことが高単価案件の獲得に繋がります。
2.需要の高い言語を習得する
フリーランスプログラマーとして効率的に高収入を得るには、需要の高い言語を扱いましょう。需要の高い言語が必要とされる案件は、高単価である場合が多いからです。
特に需要の高い言語をあげると、以下の通りです。
- Python
- JavaScript
- R
- Ruby
- Go
言語に対する需要は今後変化する可能性があるため、状況に応じて求められている言語を習得する必要があります。そのためには、常に世の中の様子に目を向けておかなければなりません。
3.リーダーやコンサルタント職を目指す
年収をアップさせるには、単なるプログラマーではなくプロジェクトマネージャーとしての役割を果たせる人材になるのも1つの方法です。プロジェクトを統括するリーダーとして活躍できるスキルがあれば、同じ案件に携わるとしてもより高単価となる可能性があります。
また、プログラマーの知識や経験を活かし、コンサルタント職を目指す方法もあります。ITコンサルタントとしての評価が高まると、高単価案件の相談も多くなるでしょう。
なお、フリーランスのプロジェクトマネージャについてはこちら、ITコンサルタントについてこちらの記事で詳しく解説しているので将来的なキャリアアップも検討している人は参考にしてください。
4.交渉術を覚える
フリーランスプログラマーとして仕事をするうえで稼げる案件を獲得するためには、案件獲得後の働きだけではなく、案件獲得前の交渉に力を入れるのも重要です。特にプログラマーであれば、単価交渉のために揃えられる材料が豊富にあります。
スキルの証明のためにGitHubを活用するなど、さまざまな付加価値を用意したうえで、希望単価の決定・提案を行います。最大限に報酬を引き上げられるように交渉できるスキルは、稼げるフリーランスプログラマーに欠かせません。
5.常に情報のキャッチアップを意識する
常に情報のキャッチアップを意識するのも、フリーランスプログラマーが年収を上げるためにとても重要です。IT業界はトレンドの移り変わりが激しく、数年前の技術が時代遅れとなってしまうことも珍しくありません。
例えばQiitaのトップページには、毎日更新される人気記事が掲載されており、新しい情報を選んで仕入れることが可能です。さらに実務を通して最新技術を身につければ、ライバルの少ない分野で希少性を獲得でき、報酬アップに繋げられる可能性もあります。
プログラマーはフリーランスの前に副業から始める選択肢も
プログラマーとしていきなりフリーランスになるのではなく、まずは副業から始める選択肢も検討しておきたいところです。
フリーランスには一定のリスクが伴うため、副業で案件や収入の見通しを立ててから独立しても遅くはありません。ここではプログラマーの副業からのステップアップでフリーランスを目指すメリットを解説します。
土日に副業するプログラマーが増えている
「副業・兼業の促進に関するガイドライン」の策定に伴い、社員の副業を解禁する企業が増えています。
エンジャパンの調査では「現在、副業を希望していますか?」という問いに対し、2022年は60%の回答者が「希望している」と回答。2020年と比較し、副業を希望する人が約10%増えています。

実際、フリーランスを目指すだけでなく収入アップやスキルアップを図るため、平日の夜や土日など、オフタイムを活用して副業を行うエンジニアやプログラマーも増えています。
また、他社の業務に触れることで、新たな可能性が見出せるかもしれません。最初から独立を目的とせずとも、まずは気軽に副業を始めてみましょう。
リスクを最小限に収入・スキルアップができる
雇用された状態で副業をすることで、毎月一定の給与を得つつ、新たな収入源を得ることができます。副業収入が給与と同等か、それ以上が見込めるタイミングで独立することで、下記のようなフリーランスにありがちな収入面のリスクを回避することが可能です。
- 毎月決まった金額が得られるとは限らない
- 案件・契約が突然途絶える可能性がある
- 病気や体調不良の休業が収入源に直結する
また、副業では他社の業務に触れたり、より専門性の高い業務にチャレンジしたり、勤務先では得られない経験を積むことも可能です。
副業は収入不足を補う目的だけでなく、独立後の収入源・クライアントの確保、スキルアップなど、フリーランスとしての準備にも有効です。
副業プログラマー向けの案件は豊富にある
弊社「ITプロパートナーズ」には、フリーランスのエンジニア・プログラマー向けの案件が3,640件掲載されています。(2023年5月時点)
こちらのECサイト構築案件では、HTML・CSS・JavaScriptを用いたコーディングをします。月間20時間〜30時間程度の稼働になるため、副業としても取り組みやすい案件です。
業界や言語、業務内容などさまざまな案件が募集されているため、案件内容をチェックしてみるとよいでしょう。
副業プログラマーとして働く際の注意点
副業プログラマーとして働く際は、まず会社の就業規則を見て、「そもそも副業が可能かどうか」を確認しましょう。就業規則で禁止されているのにもかかわらず、無断で副業をした場合、懲戒処分の対象になる可能性もあります。
さらに副業プログラマーであっても、フリーランスと同様、確定申告が必要になる場合があります。確定申告の条件は複雑なので、詳しい内容については国税庁のページを参照してください。
フリーランスプログラマーのよくある質問と回答
フリーランスのプログラマーが気になるポイントについて紹介します。独立に伴う疑問や不安を解消しましょう。
完全未経験からでもフリーランスプログラマーになれる?
IT業界の発展とフリーランスが自由な働き方というイメージから、プログラム未経験の方がいきなりフリーランスプログラマーを目指すというケースも増えてきています。
完全未経験の状態からフリーランスプログラマーになれるのかという疑問には、結論として可能です。
ただし、フリーランスのプログラマーは基本的に「教育や研修が必要ない即戦力」としての活躍が求められます。第三者の指導やサポートがなければ仕事をこなせないような人では、案件を獲得できません。
フリーランスとして案件を獲得するにあたっては、基本的なプログラミングスキルが必須なのはもちろんのこと、現場の開発経験があることが前提です。そのため、最初は会社員プログラマーとして働くか、システム開発に関わる仕事に就くなどして、実務経験を積んでおくと有利だといえるでしょう。
フリーランスプログラマーを目指すのであれば、段階を踏みながら少しずつ必要なスキルを身につけることが大切です。
では完全未経験の方がフリーランスプログラマーになって仕事を獲得するには、どのようなスキルや準備が必要か確認していきましょう。
フリーランスプログラマーに将来性はある?
フリーランスプログラマーの将来性は、高いと考えてもらって間違いないでしょう。
経済産業省の試算によると、2025年時点で36万人、2030年には45万人のIT人材が不足するとされています。
日本国内でもフリーランスとしての働き方が増えつつある昨今、フリーランスプログラマーをプロジェクトの一員として採用する企業や案件が今後も増えていくことが予測できます。
リモートワークが一気に普及したことも追い風となり、フリーランス・プログラマーともに時代のトレンドに乗っていることからも将来性は高いと考えられるでしょう。
フリーランスプログラマーにありがちな失敗と対策は?
フリーランスプログラマーにありがちな失敗としては、例えば以下のことがあげられます。
- 体調を崩して仕事ができない
- スキルが不足している
- 自分の方向性を見失う
- 悪質なクライアントに遭遇してトラブルに悩む
フリーランスとして働く場合、基本的に自分で全ての責任を負う必要があります。そのため、問題が生じても自分で解決しなければなりません。なるべく問題が発生しないようにするには、あらかじめ以下の対策を取っておきましょう。
- フリーランスになる目的を明確にする
- 実務経験をしっかり積む
- クライアントは契約前に吟味する
フリーランスプログラマーとして活躍するには、自分の目的をしっかり意識して経験を積むことが大切です。また、さまざまなクライアントがいるため、新しいクライアントと契約する際は相手についてよく検討する必要があります。
フリーランスはやめとけといわれる理由は?
「フリーランスプログラマーになるのはやめとけ」と上司や同僚にいわれたり、SNSの投稿を見たり、独立に否定的な声もあります。
理由は前述の通り、フリーランスには収入や社会的信用の面でデメリットやリスクがあるためです。
一方で、フリーランスエンジニアとして活躍する人も多く、独立に伴うリスクは以下の努力や工夫で回避することができます。
- 副業で独立後のシミュレーションを行う
- 独立前に十分な貯蓄を作る・案件を確保する
- 収入源を複数持つ・分散させる
- スキルを積み高収入案件を獲得する
企業に勤めていても破綻やリストラのリスクはゼロではありません。また、フリーランスには、雇用環境では得られないチャレンジングな経験を積める機会もあります。
否定的な声に不安にならず、リスクを把握し対策をすることでフリーランスとしての成功確度を高めることができるでしょう。
まとめ
本記事ではフリーランスプログラマーの実態について、メリット・デメリットから年収、実際になる方法まで紹介してきました。
必ずしもフリーランスプログラマーとしての働き方が優れているというわけではなく、ご自身に適した働き方かどうかを見極めたうえで選択肢の1つとして検討してもらいたいと思います。
フリーランスプログラマーをこれから目指す方はもちろん、キャリアを歩み始めた方も再度客観的に自分の状況と照らし合わせて、効率的なキャリアプランを計画してみてください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
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