こんにちは、ITプロマガジンです。
近年は家事や育児と両立しながらフリーランスとして働く女性も増えています。とはいえ「女性フリーランスに最適な仕事は何か」「未経験でもチャレンジできる仕事はあるのか」「働き方のイメージが湧かない」などの疑問を抱えている人もいます。
そこでこの記事では、女性フリーランスにおすすめの仕事を未経験者向け・経験者向けにわけ、在宅可能かどうかも含めて紹介します。女性がフリーランスとして安定して働いていくコツや独立する際の注意点も解説するのでぜひ参考にしてください。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
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初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
フリーランスとして働く女性の仕事事情とは?
まずは女性フリーランスの割合や収入の目安、労働時間、フリーランスになりたいと思う理由など、その仕事事情の実態について解説します。
フリーランスの男女比率
「フリーランス白書2023」で回答者の基本属性を見ると、男女比は男性が43.1%に対して女性は54.1%でした。女性フリーランスの数は、男性フリーランスの数を上回っています。職種で見ると「クリエイティブ・Web・フォト系」「通訳翻訳系」「出版・メディア系」の女性比率が高く、特に出版・メディア系で働くフリーランスは、81.0%が女性です。
女性フリーランスの年収
女性フリーランスの年収はどのくらいでしょうか。フリーランス協会の「フリーランス白書2020」によると、200万円未満が30.8%と最も多く、200万~400万円が28.9%、400万~600万円未満が17.4%、600万~800万円未満が8.9%、800万~1,000万円未満が6.2%、1,000万~1,200万円未満は3.3%などとなっています。
女性フリーランスは年収が上がれば、割合が減少していく傾向にあります。
また、200万円未満と回答した女性フリーランスが多かった背景の1つには、夫の扶養控除の範囲を超えない働き方をしている人が一定数いることも考えられます。
女性フリーランスの平均年齢
「フリーランス白書2020」を見ると、女性のフリーランスで最も多いのは30代で、全体の34.8%を占めています。他の年齢は、40代が26.2%、20代が21.1%、50代が14.7%です。
20代のうちにフリーランスになる人もいますが、働き盛りの30~40代になってある程度の経験を積んでから独立する人が多いようです。この世代は子育てや介護をしながら働いている人も多くいます。フリーランスは働く時間や場所の制約が少ないため、子育てや介護との両立がしやすいと考えられます。
女性フリーランスの労働時間
女性フリーランスの労働時間は、140時間以上200時間未満が26.2%と、最も多くなっています。男性フリーランスも同じく140時間以上200時間未満と回答した人が最も多く41.6%ですが、女性よりも割合が大きいです。
なお女性の場合、20時間未満が9.2%、20時間以上60時間未満が20.7%、60時間以上100時間未満が14.1%などと、就業している時間が短い人の割合が大きくなっています。
女性がフリーランスになる理由
男性に比べると女性のほうが短時間就労の人が多いという点から、女性がフリーランスになる理由の1つが、子育てや家事などと両立することが目的ではないかと考えられます。
もちろん、前述の通り女性でも月に200時間以上働く人たちもいます。その場合には男性とフリーランスになった理由は同じだと考えられます。
ちなみに、フリーランス協会の「フリーランス白書2020」における、フリーランスを始めたきっかけは以下のとおりです。
割合が最も多かったのは「自分の裁量で仕事をするため」(56%)、「働く時間/場所を自由にするため」(50.2%)などとなっていました(男女/複数回答)。
女性がフリーランスで仕事をするメリット・体験談
会社に頼ることなくフリーランスで働くことは大変な面もありますが、大きなメリットもあります。ワークライフバランスやキャリアパス、働き方の面から見ていきましょう。フリーランス女性の体験談も参考にしてください。
家庭との両立ができる
フリーランスであれば時間が自由になりやすいため、家庭との両立が可能です。クライアントの都合で予定外の時間に働かなくてはいけないことも多いですが、会社に勤めるのと異なり事務処理や通勤時間が少ない分、自分の時間を確保しやすくなります。
もちろん、男女で家事も子育ても協力して行うのが理想ですが、万一、子どもが熱を出したりケガをしたりした場合や、親に介護が必要になった時に、夫婦のどちらかの時間が自由になると安心です。
事実。女性が在宅フリーランスで働くことはメリットが多い。出産、育児と仕事の両立がしやすく、できるだけ子どものそばにいてあげられる。子供の体調不良による仕事の早退もない。家にいるので家事もスムーズにできる。中でもデザイナー歴15年の私が本当に良かったと感じたことはプロフにあります。
— あん|アンデザ運営 (@anchan1315) June 12, 2023
特に、在宅の仕事は働きやすいという意見が見られました。忙しい女性がワークライフバランスを保つには、家を拠点とできる在宅フリーランスは恰好の働き方といえます。
高い年収を目指せる可能性がある
男性だけに限らず女性でも、フリーランスとして独立すれば高年収を十分に狙えるでしょう。
国税庁によると、女性の平均年収は280万円程度というデータが公表されています。一方で女性フリーランスは、年収400万円を超える割合が全体の35%と平均年収を上回っている女性も少なくありません。
もちろん独立するだけでは年収は上がらず、多くの案件を受注したりスキルを磨き価値を上げたりすることが重要と言えます。
キャリアが途切れない
女性は結婚や出産、子育てなど、ライフステージごとに退職、休職を考えることがあります。また、配偶者の転勤により、退職を余儀なくされることもあります。
その点、フリーランスであればキャリアを途切れさせずに働けます。出産の際にもギリギリまで働き、在宅ワークであれば出産後も体調を考えつつ早い段階で復職ができます。
引っ越しが必要になった場合にも、完全にリモートワークができるスタイルにしておけば、そのまま作業を続行させることが可能です。
ここ数年はフリーランスになり、妊娠出産、仕事復帰、引っ越しなど激動でしたが、出会いと経験によって成長できたなと。同時にキャリアにすごく悩んだ数年でもありました。その時に出会ったストレングスファインダー。
— しばさき しほ|自分を知り、活かす。 (@shihovreov) May 24, 2024
受けるだけではなく腹落ちさせ活かすとこまでやらないとほんともったいない!
こちらの女性は、出産や引っ越し、保活に至るまで、フリーランスのライターとして精力的に働いています。
スキマ時間を活用できる
フリーランスはスキマ時間を有効活用できるという利点もあります。
子育て以外にも資格取得の勉強中や、別の本業を持っている人もいるでしょう。そういった場合でも、自分で時間のやりくりをしながら、手が空いた時間に働けます。
午前中に家事を終え、子どもを保育園に迎えに行くまでの間や、本業の仕事を終えて帰ってきた後などの時間も有効活用できます。収入は家族旅行のための資金づくりや、試験勉強のための資金などに活用できます。
今日は朝から子供と遊びながら
— モコモコ@フリーランス (@mokota122) September 16, 2023
隙間時間に勉強✍️
フリーランスといえども
努力は怠らない💪
必ず結果につながるから!!
スキマ時間を活用して働くなら、アクセスできる媒体が多いほど捗るでしょう。
人間関係をコントロールしやすい
一緒に働く相手を選べる点も、フリーランスのメリットです。自分が尊敬できる人、仕事ぶりを見習いたい人など、気になる人と働きましょう。人間関係に悩まずに済むと、仕事に集中できます。
一方、会社勤めでは、周囲の人間関係を選べません。ストレスを感じつつも、仕事のために協力し合う必要があります。働き方の自由度が高いフリーランスだからこそ、人間関係にもこだわって気持ちよく働きましょう。
フリーランスのWebライターになり、人間関係のストレスが無くなりました。「あれ?なんか違和感…」の場合は辞退し、次の案件を探すことを徹底したからです。会社員時代は仕事相手を選べず、ストレスの塊でしたから。この1年半、月1休みで乗り切れた理由はコレ。
— かいすみれ|主婦Webライター×ブロガー (@sumirekaisun) August 24, 2022
職場の人間関係で、多大なストレスを抱える人は少なくありません。こちらの女性は、フリーランスになって人間関係のストレスから解放され、のびのび働けているようです。フリーランスは案件ごとにかかわる人を変えられるため、ミスマッチを感じたら仕事を見直してみましょう。
体調を考慮しながら仕事ができる
女性特有の体調の悩みにも、フリーランスなら柔軟に対応できます。生理中や妊娠中には、女性ホルモンの働きにより強い眠気を感じたり、頭痛や倦怠感などに悩まされたりする女性は多いものです。フリーランスには会社のように定時時間がないため、体調がよい時を選んで働けます。
また、不妊治療など、頻繁に通院が必要な場合も、フリーランスならば時間の融通が利くため安心です。平日でも病院に行けるため、ストレスの軽減になります。
体調わろすぎ日ゆえ、のろのろタスクをこなします。
— 水島結子◆琵琶奏者 (@biwayunkoro) June 3, 2020
体調によって仕事量調整できるフリーランスはもう絶対やめられんよ。。特に女性は気圧とか天気とか月のもので体調悪い日が多いからね…
先日の師匠稽古の復習と「祇園精舎」についてまとめるのが目標。
土曜日から通常稽古に戻るから楽しみ🎵
仕事量やスケジュールに余裕を持たせておけば、体調と相談しながら仕事を進められます。1人で進める仕事なら、上司や同僚に「体調が悪いから仕事を代わりに進めてほしい」と相談しなくても大丈夫です。仕事を肩代わりしてもらう申し訳なさから解放されると、自分のペースで働けます。
未経験でもチャレンジしやすい女性におすすめのフリーランスの仕事
未経験でも挑戦可能なフリーランス女性におすすめの仕事は、以下の通りさまざまあります。
職種 | 在宅 | あると良い資格例 |
---|---|---|
ライター・編集者 | ◯ | ・Webライティング能力検定 ・SEO検定 |
ブロガー・アフィリエイター | ◯ | 特に必要なし |
インフルエンサー | ◯ | 特に必要なし |
Webデザイナー | ◯ | ・Webデザイン技能検定 ・色彩検定 |
イラストレーター | ◯ | ・Illustratorクリエイター能力認定試験 |
動画編集者 | ◯ | 特に必要なし |
営業アシスタント | △ | 特に必要なし |
事務職 | △ | 特に必要なし |
家事代行 | × | ・ハウスキーピング協会認定資格 |
サービス職 | △ | 特に必要なし |
フォトグラファー・写真家 | × | ・写真技能士 ・フォトマスター検定 |
資格があると役立つ可能性がありますが、これらの仕事では必ず資格が必要なわけではありません。ここでは、未経験でもチャレンジしやすい女性におすすめのフリーランスの仕事について、それぞれ解説します。
ライター・編集者
ライターは原稿を書き、編集者はクライアントと企画についてすり合わせをして、ライターが書いた原稿をチェックします。企業サイトなどのWeb媒体や、雑誌や新聞といった紙媒体など、ライター・編集者の活躍の場はさまざま。とりわけ未経験者は、Web媒体の仕事なら取り組みやすいでしょう。ライター・編集者に必要なスキルは以下のとおりです。
- 正しい日本語の知識
- SEOに関する知識
- 専門性
ストレスなく読める文章をつくるには、正しい日本語の知識が欠かせません。また、Webで活躍するには、SEOに関する知識は必須となります。SEOとは担当した記事を検索結果で上位表示させるためのスキルです。
専門性も重要です。リサーチや取材で記事をつくる場合もありますが、専門性の高いライター・編集者は重宝されやすいといえるでしょう。
単価はスキルやクライアントによりまちまちですが1文字1円前後からあり、スキルが上がるほど文字単価は上がっていきます。5,000文字程度で5,000~2万円程度と見ておくとよいでしょう。また、文字単価ではなくプロジェクトごとに報酬が設定されている場合もあります。
フリーランスライターについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
ブロガー・アフィリエイター
ブロガー・アフィリエイターは、ブログやSNSを介した発信により収入を得ています。多くのブロガー・アフィリエイターは、アフィリエイトやアドセンスが収入源です。人気のある発信者の中には、有料サロンやnoteなど、さまざまな方法で稼ぐ人もいます。ブロガー・アフィリエイターに必要なスキルは以下のとおりです。
- SEOに関する知識
- アクセス解析・マーケティングの知識
Web媒体で活動するためには、SEO関する知識が不可欠です。Webサイトのアクセスを伸ばすには、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使いこなしましょう。また、売上を伸ばすには、物が売れる仕組みを知る必要があります。マーケティングの知識の備わったブロガー・アフィリエイターは、稼ぎやすいといえるでしょう。
上記のデータは、「アフィリエイトマーケティング協会の調査」になります。
ブロガー・アフィリエイターは、駆け出しの頃には収入がないことも珍しくありません。ただし、継続年数が長いほど収入が増え、なかには月に100万円以上稼ぐ人もいます。
インフルエンサー
インフルエンサーは、インターネット上で影響力をもつ人のことです。主にSNSでの情報発信を行っており、多くのフォロワーがいます。たくさんの人がインフルエンサーの投稿に注目しているため、インフルエンサーの投稿をきっかけに商品やサービスが人気になるケースもよくあります。インフルエンサーに必要なスキルは以下のとおりです。
- 流行の把握
- フォロワーのニーズに対する理解力
- 粘り強さ
インフルエンサーになれば、ブログやYouTubeなどの投稿により収入を得ることも可能です。企業からの依頼によるPR案件で収入を得ているインフルエンサーもいます。ただし、急にインフルエンサーになれるわけではないため、まずは内容を工夫して地道に投稿を続ける必要があります。
Webデザイナー
Webデザイナーはインターネットに接続できるパソコンがあれば作業ができるため、フリーランスに適した職業の1つです。Webデザイナーは、文字や画像、動画などを組み合わせ、クライアントが伝えたいことをビジュアルで表現します。Webデザイナーに必要なスキルは以下のとおりです。
- グラフィックソフトの操作スキル
- プログラミングのスキル
- トレンドへの感度の高さ
多くの職場で使われるグラフィックソフトには、IllustratorやPhotoshopが挙げられます。プログラミングもできると、仕事の幅が広がるでしょう。制作会社やデザイン会社などで数年働いた後に、フリーランスとして独立する人も多いようです。また、世間に受け入れられるデザインを作るには、トレンドを意識する必要があります。
フリーランスWebデザイナーについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
イラストレーター
イラストレーターは会社に勤めるよりも、フリーランスとして働く人が圧倒的に多い仕事です。自分で作品を作成して制作会社などに直接売り込むか、オンライン上で紹介するなどして仕事獲得につなげている人が多いようです。イラストレーターに必要なスキルは以下のとおりです。
- イラストのスキル
- グラフィックソフトの操作スキル
- オリジナリティ・ユニークさ
イラストのスキルとは、デッサン力やカラーコーディネートなどのスキルを指します。アナログな手法に加え、グラフィックソフトも使えると表現に幅が出るでしょう。また、ぜひ依頼したいと思わせるイラストレーターの作品は、オリジナリティやユニークさが際立っています。
報酬はイラストのサイズや点数、クライアントによってさまざまですが、クラウドソーシングでは1点500円以上の案件が見つかります。また、ゲーム関連のイラストレーターは単価が高い傾向があります。
フリーランスイラストレーターについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
動画編集者
動画編集者は撮影から編集までを担当し、クライアントの望む映像を制作します。編集とは映像を加工したり、テロップ挿入や音声加工をしたりする仕事です。また、動画編集の対象には、SNSの広告用動画や、YouTubeの動画、結婚式などのイベントに使われる動画などが挙げられます。動画編集者に必要なスキルは以下のとおりです。
- 動画編集スキル
- CG・音声関連スキル
- グラフィックソフトの操作スキル
基本的な編集は市販のアプリでもできるため、動画編集者には高いスキルが必要です。サムネイルの作成などもできると、クライアントから重宝されます。サムネイルをつくる際は、グラフィックソフトを操作できると便利です。
動画の時間にもよりますが、案件は3,000円程度から、高いものでは1万5,000円を上回る案件も少なくありません。また、企画の段階から参加できると、高収入を得られる傾向です。フリーランス動画編集者について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
営業アシスタント
営業アシスタントとは、企業の営業職の業務をサポートする仕事です。資料の作成、ミーティングのファシリテーター、メールや電話の対応など、営業に関わるさまざまな業務に対応します。営業アシスタントになるには、特別なスキルは必要ありません。必要なスキルは以下のとおりです。
- コミュニケーションスキル
- 社会人としてのマナー
- Microsoft officeの基本的なスキル
営業アシスタントはさまざまな人とやり取りする機会があるため、どのような相手ともスムーズにコミュニケーションが取れなければなりません。そのうえでは社会人としてのマナーも身につけるべきです。また、資料を扱う場面も多いので、Microsoft officeも操作できる必要があります。
事務職
特別なスキルがなくても始めやすい人気の職種が事務職です。事務職には、一般事務のほか経理事務、人事事務、総務事務、医療事務、法務事務などの種類があります。電子ハンコや電子書類の推進、セキュリティの強化などが図られた結果、事務職には在宅として働ける案件が増えてきました。事務職に必要なスキルは以下のとおりです。
- Officeの操作などを含むパソコンスキル
- 柔軟性
- ビジネスマナー
基本的に、オフィスで働く人と必要なスキルは変わりません。パソコンスキルとしては、正確性とスピードが求められます。仕事の優先度を考えて、臨機応変に立ち回る柔軟性も必要です。また、事務職に加え秘書や電話応対などを任される場合もあるため、ビジネスマナーのある人が採用されやすいでしょう。
収入については会社によって大きくばらつきがありますが、時間給で1,000~2,000円程度の案件や、データ入力1本につき500~1,000円といった仕事が多く見つかります。
家事代行
家事代行は、お客さまの自宅に訪問して、家事全般を代行する仕事です。サービスの範囲は、掃除・洗濯・調理・ゴミ捨てなどの一般的な家事に留まりません。子どもの習い事の送迎のように、ベビーシッターのような役割を求められる場合もあります。
家事が好きな人や、細かい作業や気配りが得意な人は、家事代行に向いているでしょう。家事代行に必要なスキルや経験は以下のとおりです。
- 家事のスキル
- ペットの飼育やガーデニングなどの経験
- 子育て経験
ペットや観葉植物の世話なども求められる場合もあるので、家事代行はこれまでの経験を活かして働ける仕事といえます。
無資格でも働けますが、整理収納アドバイザーや保育士、調理師などの資格を持っている人は重宝されるでしょう。なお、家事代行の収入の目安は、時給にすると1,000円〜2,000円程度です。
サービス職
人に接する仕事でフリーランスが多いものには、スポーツやダンス、ヨガなどのインストラクター、スポーツトレーナー、塾講師、ネイリストなどが挙げられます。弁護士や税理士などの士業も、広い意味ではサービス職といえるでしょう。サービス職に必要なスキルは以下のとおりです。
- コミュニケーションスキル
- 専門性
- 経営の知識
人に接するサービス職には、コミュニケーションスキルが欠かせません。専門性も重要です。前職でスキルを磨いてから独立したり、専門性を証明できる資格を取得したりすると、スタジオやジム、事務所、塾などと契約してもらえるでしょう。個人で店舗や事務所を開く場合は、経営の知識も身につける必要があります。
収入はスタジオやジムでインストラクターをする場合、60分で3,000~5,000円程度が相場のようです。塾講師などは担当する授業のコマ数により収入が変わりますが、時給の場合は1,500~2,500円程度が多いようです。ただし、大手の塾であれば時給5,000円という場合もあります。
フォトグラファー・写真家
フォトグラファー・写真家は、クライアントの要望に添って撮影する人と、アーティスティックな写真を撮影する人に分かれます。フォトグラファー・写真家に必要なスキルは以下のとおりです。
- 機材を取り扱うスキル
- 体力や機動性
- 根気強さ
機材として、一眼レフカメラとライト、データを編集し編集者に送信するために十分なスペックのあるパソコンなどが必要です。また、このような機材を持って撮影現場に行くには、体力や機動性がものをいいます。さらに、クライアントに喜んでもらったり、思わず目を奪われる写真を撮ったりするには、シャッターチャンスを根気強く待たねばなりません。
スキルは自分で磨くこともできますが、写真の専門学校を出たり、スタジオなどに勤め先輩から仕事を教わったりする人が多いようです。案件の報酬はまちまちで安い場合には1件数千~1万円台ということもありますが、ある程度名が売れてくると1案件数10万円などということもあります。
経験・スキル・資格が必要な女性におすすめのフリーランスの仕事
以下の通り、経験・スキル・資格が求められるフリーランスの仕事もあります。
職種 | 在宅 | あると良い資格例 |
---|---|---|
ITエンジニア | ◯ | ・ITパスポート ・基本情報技術者試験 |
Webマーケター | ◯ | ・ウェブ解析士 ・GAIQ |
コンサルタント | △ | ・キャリアコンサルタント ・PMP ・MBA |
翻訳 | ◯ | ・TOEIC ・TOEFLE |
経理・人事 | △ | ・日商簿記 ・ビジネス会計検定 ・人事総務検定 ・メンタルヘルス・マネジメント検定 |
インストラクター・トレーナー | × | 各種スポーツ・トレーニングの資格 |
カウンセラー | △ | ・メンタル心理カウンセラー ・臨床心理士 ・公認心理師 |
営業代行 | △ | 特に必要なし |
店舗経営 | × | 特に必要なし |
ここでは、経験・スキル・資格が必要な女性におすすめのフリーランスの仕事について、それぞれ解説します。
ITエンジニア
エンジニアはリモート環境で働きやすく、在宅の仕事を見つけやすいかもしれません。システムやソフトウェアを設計するエンジニア、Webサービスを設計するエンジニア、インフラエンジニアなど、エンジニアが活躍する分野はさまざまです。エンジニアに必要なスキルを以下にまとめました。
- プログラミングに関するスキル
- クライアントの業界に関する知識
- コミュニケーションスキル
どの分野で働くにしても、プログラミングに関するスキルは求められます。業界ごとに専門性が問われるため、働きたい業界について勉強しておきましょう。また、クライアントの意向をくみ取るには、コミュニケーションスキルも欠かせません。
弊社「ITプロパートナーズ」でエンジニア案件を検索すると3,000件以上がヒットします。週1日からフルタイムまでの案件を見つけられます。言語としては「Python」「Java」「C++」あたりが人気となっています。
フリーランスエンジニアとしての独立を考えている方は以下の記事も参考にしてください。
Webマーケター
そもそもマーケティングとは、見込み客の獲得と育成、売上を向上させる仕組み作りです。Webマーケターは、オンラインのマーケティングにかかわります。Webマーケターに必要なスキルは以下のとおりです。
- データ分析のスキル
- ロジカルシンキング
- コミュニケーションスキル
顧客のニーズを把握するためには、データ分析が必要です。クライアントの企業や商品のWebサイトから得られる顧客の行動履歴や、購買データ、SNSの情報などを分析して、顧客のニーズを読み解きましょう。
データ分析で得られた結果をもとにロジカルシンキングすると、課題の抽出と施策の立案が可能です。施策の効果もデータ分析で判断できるため、課題を改善していきましょう。コミュニケーションスキルは、クライアントと打ち合わせしたり、プレゼンテーションや会議の場で自分の意見を伝えたりする際に必要となります。
「イールドマーケのデジマブログ」によると、フリーランスのWebマーケターの年収は、約300万~400万円が最も多い割合となっています。推定月収に換算すると、25万~33万円程度になります。
コンサルタント
コンサルタントは、特定の専門分野についてクライアントの悩みを解決する仕事です。コンサルタントは自分では手を動かしませんが、戦略を立て、クライアントの事業をサポートします。戦略系・財務系・業務系・IT系・マーケティング系など、コンサルタントの専門分野はさまざまです。コンサルタントに必要なスキルを以下に示しました。
- 専門分野のスキル
- ロジカルシンキング
- コミュニケーションスキル
- 精神力
クライアント以上に専門分野に詳しくないと、適切なアドバイスができません。ロジカルシンキングとコミュニケーションスキルは、課題抽出と施策立案するために必須です。また、クライアントからのハードな要望に応えるには、精神力も求められるでしょう。
コンサルタントの報酬は、レベルやジャンルによって大きく変わります。「High Performer Consultant」の案件を参考にすると、アナリストの推定月収は「100万~140万円」、コンサルタントなら「120万~180万円」が相場です。
翻訳
翻訳は、日本語から外国語、外国語から日本語に文章を訳す仕事です。単語を別の言語に置き換えるだけでなく、文脈を捉えて分かりやすく表現する必要があります。翻訳に必要なスキルをまとめると、以下のとおりです。
- 語学力
- 理解力
- リサーチ力
日本語以外に得意な言語がある人は、翻訳の仕事をこなせる可能性があります。翻訳のスキルがあれば、在宅でも仕事に対応できます。
経理・人事
経理や人事は、どの企業にも必要な仕事です。いずれも事務系の仕事ですが、事務の中では専門性が求められる職種です。最近は、フリーランスとしてクライアントの経理・人事の業務を担当している人も増えています。経理に必要なスキルとしては、以下のものがあげられます。
- 会計知識
- 帳簿作成
- 税務
一方、人事に必要なスキルをまとめると、以下のとおりです。
- 採用
- 労務管理
- 研修
経理や人事は同じ職種の中でも担当が分かれているケースが多く、必ずしもすべてのスキルを持ち合わせている必要はありません。自分の得意分野を活かすことが大切です。
インストラクター・トレーナー
インストラクター・トレーナーは、主にスポーツ関連の指導を行う人です。さまざまなスポーツがあり、自分が得意なスポーツのインストラクター・トレーナーを目指せます。インストラクター・トレーナーに必要なスキルをまとめると、以下のとおりです。
- 技術力
- 指導力
- 説明力
- 相手に対する理解力
フリーランスのインストラクター・トレーナーとして活躍するには、単に技術があるだけでなく、相手に配慮した指導ができる必要があります。
カウンセラー
カウンセラーは、相手の話を聞いたり、状況に応じて助言を行う仕事です。人によって悩みはさまざまであるため、相手の話をよく聞いて適切なアドバイスをする必要があります。カウンセラーに必要なスキルをまとめると、以下のとおりです。
- 傾聴力
- 分析力
- 言語化力
カウンセラーとしてのスキルは、実務経験を積むとさらに磨けます。
営業代行
営業代行は、クライアントの代わりに営業活動を行う仕事です。クライアントの意向に合わせて営業活動を行い、売上アップに貢献します。営業代行に必要なスキルをまとめると、以下のとおりです。
- 営業力
- コミュニケーション力
- 分析力
- 問題解決力
特に自分の営業のスキルに自信がある人は、フリーランスとして営業代行の仕事をすると活躍できる可能性が高いです。
店舗経営
フリーランスとして店舗経営に取り組むことも可能です。美容院、ネイルサロン、エステサロンなどさまざまな種類の店舗があり、自分の興味関心や得意分野を活かして取り組めます。店舗経営に必要なスキルをまとめると、以下のとおりです。
- 接客スキル
- マーケティングスキル
- コストコントロールスキル
店舗経営をしているとクレームが入るケースもあります。適切に対応しないと口コミで悪い評判が広がる恐れもあるため、対応方法を事前によく確認しておきましょう。
フリーランス女性として未経験から独立する手順
未経験から女性フリーランスとして独立する方法について、以下の順で紹介します。
- 家族と話し合い理解を得る
- 保育園などの利用条件を調べておく
- フリーランスとしての方向性・分野を決める
- 必要に応じてスキルを習得する
- ポートフォリオを作成する
- 開業の手続きを行う
- 案件を獲得する
1.家族と話し合い理解を得る
フリーランスになろうと考えたら、まずは家族と相談しましょう。所得が発生すると扶養にも影響が出るためです。もともと夫の扶養に入っていた場合、フリーランスとして一定以上の所得を得るようになれば、扶養を外れて本人が社会保険料を支払う必要があります。
また、子どもがいるなら、フリーランスの仕事と子育てをどう両立するかも重要です。
2.保育園などの利用条件を調べておく
小さな子どもがいる場合、保育園の利用条件も事前に調べておきましょう。自治体にもよりますが、フリーランスと会社員では保育園の利用条件が異なるケースがあるからです。また、その他の行政サービスの利用条件にも違いがある可能性があるため、気になるものは確認しておくと安心です。
3.フリーランスとしての方向性・分野を決める
上述した仕事の種類を参考に、フリーランスとしての方向性・分野を決めましょう。方向性を決めるということは、仕事分野をはじめとして「理想の仕事」を明確にすることです。どの程度働きたいか、どの程度の報酬を得たいか、どのような人と働きたいか、どのような仕事を断るかなどを考えてください。
4.必要に応じてスキルを習得する
フリーランスとして働くには、仕事の種類に合わせてスキルを習得する必要があります。新しくスキルを身につける場合、スキルによっては独学も可能です。よりスムーズにスキルを磨きたいなら、SHElikesやHerTechなどのスクールで学ぶ方法もあります。
なお、会社員時代の経験を活かしてフリーランスになる人はすでにスキルがあるため、改めて学習の時間を取る必要はありません。状況に応じてスキルの習得の必要性について検討しましょう。
5.ポートフォリオを作成する
ポートフォリオとは、経歴やスキル、実績をまとめたものです。クライアントはフリーランスのポートフォリオを見て、案件を依頼する人を決めています。
noteのように、無料で使えるプラットフォームでもポートフォリオを掲載できるので、経験やスキルを洗い出してポートフォリオを作成してみましょう。実績が増えたら、ポートフォリオに掲載する内容を適時追加・変更してください。
6.開業の手続きを行う
フリーランスとして本格的に活動するなら、開業届を提出しましょう。開業届の提出は義務ではありませんが、提出すると個人事業主として認められます。開業届と同時に青色申告承認申請書も提出しておくと、青色申告の特別控除による節税が可能です。
7.案件を獲得する
スキルを身につけたら、いよいよフリーランスとして働き始めます。未経験からフリーランスになる際は、無資格でも働ける仕事が狙い目です。ライター・ブロガー・デザイナーなどのWeb系の仕事は無資格でも始められます。特にブロガーは納期を気にせずに済むため、自分のペースで取り組めるでしょう。
フリーランスの女性が仕事を獲得する6つの方法
ここからは具体的に、女性フリーランスが仕事を獲得する方法を紹介します。フリーランスはどこで仕事につながるか分からないので常にアンテナを張り巡らせておくことが大切です。
主な方法としては、
- フリーランスエージェント
- 女性向けのフリーランスエージェント・マッチングサイト
- 人脈からの紹介
- 営業活動
- クラウドソーシング
- 求人情報サイト
があります。それぞれの特徴を詳しく解説していきましょう。
1.フリーランスエージェント
フリーランスエージェントとは、あなたの経験やスキルをもとに最適な案件を探してくれ、案件獲得後のサポートまで一貫して行ってくれるエージェントサービスです。フリーランスエージェントなら、自分で営業活動しなくても、条件に合う仕事を紹介してもらえます。エージェントによっては休業補償やキャリア相談など、福利厚生やサポートが充実しているのも魅力です。一度エージェントに登録しておけば継続して案件を紹介してもらえるので、その時々の自分の時間を考えながら受託できます。
弊社ITプロパートナーズはエンド直の案件が9割を占めており、高単価を実現しています。週3日の案件やリモート案件も豊富です。スキルアップにつながる自社開発案件も多く、希望に応じて魅力ある案件を紹介できます。フリーランスとして安定的に仕事を確保するために、ぜひ相談してください。
2.女性向けのフリーランスエージェント・マッチングサイト
女性向けのフリーランスエージェントやマッチングサイトもあるため、うまく活用しましょう。たとえば、女性向けのフリーランスエージェントとしてはWaris、マッチングサイトとしてはママワークスがあります。女性の登録者が多数を占めており、女性ならではのニーズに合う案件が多く集められています。
3.人脈からの紹介
「フリーランス白書2020」によると、フリーランス女性の「最も収入が得られる受注経路」としては「人脈」(48.5%)や「過去・現在の取引先」(28.2%)が多く、人脈をもとに仕事を広げている人が多いようです。
例えば、同じプロジェクトに所属した人と親しくなったり、フリーランスが集まるセミナーや会合などに出席して顔を広めたりすることで人脈は作られていきます。そのようなつながりを大切にすることで、安定して仕事の受注ができるようになるのです。
また、引き受けた仕事を熱心に行うと、クライアントや編集者と親しくなり、以降もさまざまな案件を紹介してもらえることもあります。
4.営業活動
「フリーランス白書2020」によると、人脈以外で女性フリーランスの「最も収入が得られる受注経路」として多かったのは「自分自身の広告宣伝活動」(9.2%)でした。男性は3.4%と低めのため、女性のほうが営業活動は適しているのかもしれません。
営業活動では自身の職務経歴書やポートフォリオ(作品集)をあらかじめ用意し、こまめにアップデートしながら提出するようにしましょう。
5.クラウドソーシング
クラウドソーシングを利用して案件を獲得する方法もあります。
クラウドソーシングとはWeb上で、仕事を探しているフリーランスと、仕事を発注したい企業をマッチングさせるサービスです。
探せる職種としてはデザインやライター、写真、動画などのクリエイティブ系や、システム開発・運用、Web制作などのIT系、事務・コンサルタントなどがあります。
登録は多くの場合無料で、スキルに合った案件についてお知らせメールもくれます。
6.求人情報サイト
「indeed」のような求人情報サイトでもフリーランス向けの案件が見つかります。特に最近はテレワークや働き方の多様化が進んでいることから、フリーランスでも受けやすい案件が増えています。
フリーランス向け案件の多くは、業務委託として紹介されています。「シフト自由」「在宅可」「週1からOK」などの条件が書いてある場合にも、フリーランス向け案件の可能性があります。
求人サイトのフリーランス向け案件の場合は、時間給の場合と出来高制の場合があるので、応募の時点で確認するとよいでしょう。
フリーランスの仕事が向いている女性の特徴
フリーランスが向いている女性は下記のような人です。
- コミュニケーション力が高い人
- 自己管理能力がある人
- 成長意欲がある人
- 1人での作業が苦ではない人
それぞれ詳しく解説します。
コミュニケーション力が高い人
基本的に、フリーランスにはコミュニケーション力が必須です。営業活動、人脈作り、クライアントとのミーティングなどでさまざまな相手と話す機会があるからです。特に未経験からフリーランスになる場合、高いコミュニケーション力があれば仕事を獲得できるチャンスも得やすくなります。コミュニケーション力を高めるには、自ら積極的に人と関わる機会を増やすことが大切です。
自己管理能力がある人
フリーランスになると複数企業からの仕事を請け負うことが多くなり、納期の管理が大変になります。そのため、自分で仕事の進行管理や納期のスケジュール管理ができる人はフリーランスに特に向いているといえます。
また、フリーランスは会社員とは異なり、起きる時間が決まっていないため生活リズムが崩れやすい傾向にあります。起床時間・食事の時間・運動など生活リズムを崩さず自分でスケジュールを立てられることも必要な能力です。
成長意欲がある人
フリーランスは、スキルや実績をもとに仕事を依頼するか判断されます。そのため、成長意欲がある人は、フリーランスとして活躍できる可能性があります。特に未経験からフリーランスになるなら、スキルの習得から案件の獲得まですべて自分の力だけで取り組まなければなりません。成長意欲がなければ、途中で挫折する恐れがあります。
また、一定以上のスキルを身につけた後も、案件獲得のチャンスを広げるにはスキルを深掘りしたり、新しいスキルの習得を目指したりする必要があるでしょう。
1人での作業が苦ではない人
フリーランスは1人で作業する時間が長いため、孤独な環境でも苦を感じない人が向いています。1人で黙々と集中して作業するのが得意な人がフリーランスになれば、自分の能力をさらに引き出して活躍できる可能性が高いです。
一方、同僚と一緒に協力しながら働くのが好きな人は、フリーランスより会社員のほうが向いているでしょう。
女性がフリーランスとして成功するためのコツ
女性がフリーランスとして成功するコツをまとめると、以下の通りです。
- 副業から小さく始める
- 先方と信頼関係を構築する
- 常にスキルアップする
- 人脈を広げる意識を持つ
- 複数の案件獲得経路を開拓する
- 必要なサポートを受ける
以下で詳しく解説します。
副業から小さく始める
未経験でいきなりフリーランスとして独立するとリスクが大きいため、最初は副業から始めましょう。まずは本業の空き時間を活用して案件を受注してみてください。副業でも基本的な流れはフリーランスと変わらないので、フリーランスの働き方を試してみることができます。慣れてきたら受注する案件を増やしていき、独立してもやっていけそうだという自信がついてからフリーランスになりましょう。
先方と信頼関係を構築する
フリーランスとしてスムーズに仕事を進めるには、先方との信頼関係が重要です。そのためには納期を厳守し、成果物の納品が遅れないようにしましょう。万が一提出が遅れる場合は、早めに連絡することが大切です。また、丁寧なコミュニケーションを徹底すれば、先方からの印象を高められます。信頼関係は日々のやり取りを通して構築する必要があるため、意識して仕事に取り組みましょう。
常にスキルアップする
フリーランスとして活躍し続けるためには、常にスキルアップする必要があります。ビジネスを取り巻く環境は常に変化しており、フリーランスに求められるスキルも少しずつ変わっていきます。そのような状況で自分にとって理想的な働き方を続けるには自分の目標を具体的に意識し、どのようなスキルが必要か考えることが大切です。ロードマップを作り、努力の方向性を明らかにしましょう。
人脈を広げる意識を持つ
人脈を広げるには、コミュニティへの加入をおすすめします。「CORE」のように、女性限定コミュニティもあるので加入を検討してみましょう。
人脈を上手く活用すると、案件獲得につながる場合があります。人脈を通じて業界の動向に詳しくなったり、悩み事を相談できたりすると、フリーランスとして働きやすくなるでしょう。
複数の案件獲得経路を開拓する
案件の獲得経路は、複数あったほうが安心です。1つのクライアントのみに頼っていると、依頼が途絶えた際に収入がゼロになる恐れがあります。複数の案件獲得経路があれば、1つのクライアントとの契約が終了しても収入を得られます。最初は1つでも構いませんが、経験を積みながら少しずつ案件獲得経路を増やしていくことが大切です。
必要なサポートを受ける
フリーランスは自由という魅力がある反面、案件の獲得方法や税のこと、仕事の進め方などの相談がしにくく、不安を募らせることもあります。
そこで、仕事探しやキャリアなどについて相談ができるエージェントや求人サイトに登録するのも手です。もちろん、仕事の紹介を受けることもでき、効率よく働けます。また、フリーランスも集まるような交流会を開催することもあり、そこに参加して人脈を広げたり、福利厚生を利用できたりする場合もあります。
女性がフリーランスとして仕事をする際の注意点
フリーランスとして仕事をするなら、以下のことに注意しましょう。
- 自ら仕事を獲得する必要がある
- 収入が安定するまで時間がかかる場合がある
- 責任が伴う
- 自己管理を徹底する
- 税金面の知識を身につけておく
それぞれについて詳しく解説します。
自ら仕事を獲得する必要がある
フリーランスは自由度が高い働き方ですが、仕事を得るには自分で動く必要があります。特に最初のうちは実績が少ないため、自らアピールしなければ仕事の相談はなかなかきません。仕事が増えず必要な収入を得られなければ、フリーランスとして活動を続けるのが難しくなります。自発的に行動することを大切にしましょう。
収入が安定するまで時間がかかる場合がある
フリーランスになってもすぐに多くの収入を確保できるわけではありません。一定の収入を維持できるようになるまでには時間がかかります。特に未経験から始めるなら、職種を決めてスキルを身につけたうえで案件の獲得を目指す必要があります。実際に仕事をして収入を得るまでに複数のステップを踏む必要があるので、時間がかかる可能性が高いです。その点を理解したうえで、計画的にフリーランスを目指しましょう。
責任が伴う
クライアントの信用を失わないために、納期や制作物のクオリティに責任を持ちましょう。無責任な仕事をしても、クライアントに喜ばれません。個々の仕事に真摯に向き合い、次の仕事につなげましょう。
女性は、育児や家事に割く時間が多くなりがちです。突発的な用事が発生すると、仕事のスケジュールを見直す必要に迫られます。イレギュラーな事態にも対応できるよう、自分のできる仕事のレベルや量を見極めて仕事を請け負いましょう。
自己管理を徹底する必要がある
自己管理とは、案件ごとの納期管理やプライベートも含むスケジュール調整、無理なく働くための健康管理などです。自己管理を徹底しなければ、納期を守れない、クオリティの低い状態で納品するといった状態に陥ります。
自分を犠牲にして働きすぎる人は少なくありません。特に、女性は家族関連の仕事に追われがちです。睡眠時間を削るなど無理をしても、ストレスや体調不良で長く働けないでしょう。納期に余裕のある案件を選ぶ、案件を詰め込みすぎないなど、自己管理しやすい環境を整える意識も大切です。
税金面の知識が必要になる
全てのフリーランスには、確定申告の知識が必要です。納税は国民の義務であるため、収入が少なくても確定申告は外せません。申告書の作成方法が分からなければ、税理士に依頼したり、会計ソフトを利用したりして対処しましょう。
また、女性で結婚している場合は、扶養内で働くかどうかがポイントです。扶養内で働くと、配偶者の所得税を抑えつつ、自分の税金や社会保険料を払わずに済みます。ただし、扶養内に収めるには収入をセーブしなければなりません。扶養に入った状態でフリーランスになり、多く稼げる目処が立ったタイミングで扶養を外れる女性もいます。
フリーランスとして働く女性が抱えがちな悩み
仕事をするうえでさまざまな悩みが出てくるものですが、特に女性フリーランスならではの悩みについて考えてみましょう。
- 仕事・勉強時間を確保できない
- 相談相手がいない
- キャリアパスを描けない
- 賃貸を借りられるか不安
- 育児と両立できるか心配
- 継続的に稼げるか自信がない
先に悩むポイントについて知っていれば、いざという場合に戸惑わずにすみます。
仕事・勉強時間を確保できない
男女かかわらずスキマ時間で働こうという場合、十分に仕事や、業務のスキルを上げるための勉強の時間を確保できないことがあります。
また、クライアントから急ぎで仕上げてほしいというオーダーが入ったり、納品したものに対して修正依頼が入ったりした際に、すぐに作業に取り掛かれそうもなく、困ることがあります。どうやって時間のやりくりをするかは、フリーランスにとっては大きな課題となります。
時間を確保するためには、余裕をもって予定を決めておきましょう。余裕があればプライベートと仕事、勉強などの時間を確保でき、万が一イレギュラーな事態が起きた場合も対応可能です。タスク管理を徹底し、タスクごとの所要時間を把握しておくと予定を組みやすくなります。
また、効率的に稼げるよう工夫することも大切です。単発の案件だけでなく長期的なプロジェクトに参画したり、複数の案件を掛け持ちして収入源を多様化したりしましょう。同じ時間でより多く稼げるようになれば、自由に使える時間を増やせます。
相談相手がいない
男性と比べて女性フリーランスの数は少なく、自分と同じ仕事をしている人が近くにいないため、相談ができないということがあります。仕事のスケジュールや、仕事内容についてはある程度はクライアントに相談はできますが、小さなことはなかなか相談できるものではありません。そのため、孤独に陥りやすい面があります。
そのような時は、同業者が集まるようなセミナーや交流会に顔を出すなどして、同業者に知り合いを作るというのも手です。同業者の知り合いができると、自分以外の働き方について知るきっかけになります。特に自分よりフリーランス歴が長い人や年上の人と話す機会があれば、キャリアパスがイメージしやすくなります。
賃貸を借りられるのか不安
女性に限った話ではありませんが、会社員と比べると、フリーランスは社会的信用が低い傾向が見られます。特に独立したての時期は、収入の不安定さから、なおさら賃貸の審査が厳しくなるでしょう。
賃貸の審査をクリアするためには、収入に対して無理のない家賃の物件を選ぶ、十分な預金残高があると説明する、収入の安定した連帯保証人を立てる、などの手立てが有効です。
育児と両立できるか心配
フリーランスとしてのキャリアは柔軟性が魅力ですが、母親である女性にとって育児との両立が大きな悩みです。
自宅で仕事をすることは子供との時間を増やす一方で、仕事と家庭の境界を設けることが難しくなります。もし育児と仕事を両立できなければ、どちらにも十分な時間を避けず、仕事の質が低下したり、家庭内に支障をきたす恐れがあるでしょう。
時間管理や仕事のスケジュール調整も重要ですが、そもそも時間的に余裕を持って働けるような案件を選ぶと良いです。
女性フリーランスに関するQ&A
以下では、Q&A形式で女性フリーランスに関する疑問を解決していきます。
在宅でも仕事ができる?
可能です。
WebライターやデザイナーなどのWeb系の仕事は、リモート案件が多い傾向です。ただし、エンジニアにはクライアントの元で働く常駐案件も多く見られます。募集要項で、リモート可能な案件か確認して応募しましょう。
在宅フリーランスとして働きやすい職種は以下の記事で詳しく紹介しています。
40代からでもフリーランスになれる?
可能です。
フリーランスには年齢制限がありません。スキルが伴い仕事を受けられれば、何歳になっても働けます。また、「フリーランス白書2021」では回答者の40.1%が40代でした。40代からフリーランスを目指したい人は、以下の記事も参考にしてください。
フリーランスに資格は必要?
資格は必ずしも必須ではありません。ただし、職種によってはアピール材料になり、勉強を通じてスキルの向上が可能です。例えば、Webデザイナー向けの資格なら、Webデザイナー検定やマルチメディア検定などが挙げられます。Webエンジニアなら、ITパスポート試験や、各プログラミング言語に関する認定試験などの合格を目指しましょう。
まとめ
現在、男性に比べて女性のフリーランスは少なめです。また稼働時間も短めとなっていますが、その背景には女性の場合には家庭と両立させたり、スキマ時間を有効活用したりするためにフリーランスを選ぶことが多いからかもしれません。
フリーランスで働くには仕事の獲得方法などで悩むこともありますが、エージェントやクラウドソーシングなどを活用することで安心して働けます。弊社「ITプロパートナーズ」にはフリーランスのエンジニアやクリエイター向けの案件が豊富です。クライアントとの直案件が中心なため、案件の単価が高めという魅力もあります。まずはお気軽にご登録ください。
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