フリーランスでも子供を保育園に預けられる?審査通過のポイント

こんにちは、ITプロマガジンです。

あらゆる対策によって、年々減少傾向にある待機児童。とはいっても、まだまだ住む自治体によっては、保育園に入園しにくいというのが現状ではないでしょうか。さらにフリーランスとなると、会社員に比べて入園審査が不利になるというイメージが根強いことから、不安になっている人もいるでしょう。

今回はフリーランスは保育園の審査で不利になるのかという疑問についてと、審査を通過するポイントや落ちたときの対処法について詳しく解説していきます。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

ITプロパートナーズでは、

・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・約7割がリモートのため、働く場所を選べる

などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。

初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?

⇨ ITプロパートナーズの詳細を見る

フリーランスは認可保育園の審査で不利?

国から認可を受けて運営している認可保育園の場合、入園を申し込む際は自治体による審査を受ける必要があります。その審査によって入園の優先順位が決まりますが、フリーランスの場合だと、自治体によっては評価が低く設定されていることから、会社員に比べて入園が不利になるケースもあるようです。

しかし、書類審査により営業実績があり、継続した収入や安定した仕事をしていることが確認できれば、フリーランスでも書類審査で高得点を獲得できます。そのため、認可保育園への入園を検討する際は、お住まいの自治体でどのような審査基準を設けられているか、細かく確認するようにしましょう。

保育園の審査に影響する指標とは

認可保育園に入園するためには、選考を受ける必要があります。入園選考はほとんどの自治体で家庭状況をポイント化した点数制を基準に実施しています。指数の設定は自治体によって異なるため注意が必要ですが、下記3種類の区分はすべての自治体共通です。

  • 基準指数
  • 調整指数
  • 優先順位

それぞれの指数について詳しく見ていきましょう。

基準指数

基準指数とは、保護者の基本情報をポイント化したものです。フルタイム勤務か就学か、病気や障害といった健康状態はどのようなものかといった情報を、ポイント化します。

ここでは、会社員もしくは自営業関係なく、働く日数や時間でポイントがつくため、月に働く日数や時間が少なくなればなるほど、ポイントは減点されるのが特徴です。

基準指数の例
・週5日の就労で1日8時間以上のフルタイム勤務の場合は20点
・週5日の就労で1日8時間以内の勤務時間の場合は17点

このように、同じ週5日の就労でも勤務時間の違いでポイントが異なることがあります。さらに、共働き夫婦の場合は夫婦それぞれの就労状況をポイント化します。夫婦それぞれの状況を合計し、ポイント化する仕組みです。

調整指数

調整指数とは、家庭の状況に応じて加点したり減点したりするポイントのことです。ひとり親世帯か兄妹がいるか、同居中の保育可能な親族がいるかなど、家族の状況によって細かく項目が設けられています。

調整指数の例
・希望する保育園に兄妹が在園している(加点)
・就労中でベビーシッターや認可外保育園の利用実績がある(加点)
・ひとり親世帯(加点)
・自営業で子供を見ながら就労できる(減点)
・同居の祖父母が子供を保育できる(減点)

優先順位

優先順位とは、申請している世帯の中で指数が同点になった場合、入園できる人を決定するための順位付けの基準です。優先順位を判断する基準や材料は自治体によって異なり、公表されていないケースも多いのですが、優先される主な例としては下記のようなものが挙げられます。

優先順位の例
・所得が低い世帯
・自治体の居住歴が長い世帯
・認可外保育園やベビーシッターの利用実績がある
・保護者のいずれかが単身赴任である

フリーランスで保育園を申し込む際に必要な書類

会社員で保育園を申し込む場合は、就労証明書を就労先に記入してもらい、提出すればOKというケースが多いですが、フリーランスの場合はそうではありません。

フリーランスは会社員とは提出する書類が少し異なるため、必要な書類の内容については、住んでいる自治体へ早めに確認し、準備しておくと良いでしょう。ここでは、フリーランスが保育園に申し込む際に必要な、代表的な書類について解説していきます。

勤務に関する書類

フリーランスが保育園に申し込むためには、しっかりと働いていることを証明する必要があるので、「就労証明書」と「就労実績表」、2つの勤務に関する書類を提出する必要があります。

就労証明書

先ほどお伝えした通り、就労証明書は雇用関係がある場合、就労先に記入してもらうことができますが、フリーランスは雇用関係がないため、就労証明書を自分で書きます。就労証明書は自治体でテンプレートを用意しているケースが多いので、役所の窓口で受け取る、もしくはWebサイトからダウンロードして記入しましょう。

就労証明書には主に、下記のような内容を記入します。

  • 児童や就労する人の氏名
  • 希望する保育園
  • 屋号、従業員数、事業内容など
  • 就労場所および連絡先
  • 勤務時間
  • 休みの曜日
  • 就労時間
  • 税申告

事業所が記入する項目もありますが、フリーランスの場合は空欄となります。

就労実績表

就労実績表は就労形態や就業時間が不規則な場合に提出する書類です。自治体によって提出は必須ではありませんが、就労証明書と一緒に提出すれば、保育が必要不可欠であること証明できます。

就労実績表には、直近3ヵ月間や6ヵ月間の仕事内容、それぞれ何時から何時まで働いたか記入できるようになっています。

収入が分かる書類

きちんと収入を得ているかどうかも、保育園の入園選考の審査基準になります。フリーランスになってから確定申告をしたことがある場合は、最新年分の確定申告書の写しを提出すれば、収入がある証明になります。

開業を証明できる書類

フリーランスに転身して期間が短いと、きちんとした収入が得られていないこともあるでしょう。そんなときは開業届など、開業を証明できる書類があれば、フリーランスとして実際に働いていることを証明することができます。

開業届は税務署の窓口へ直接持参する方法もありますが、郵送やe-Taxを使って提出する方法もあります。ただし、税務署の受領印がついた開業届の控えをもらうためには、コピーまたはもう一部作成した開業届を添付する必要があるので、注意しましょう。

フリーランスに開業届は必要?提出のメリット・デメリットやタイミング

フリーランスが保育園の審査に通過する6つのポイント

フリーランスでも保育園の書類審査に受かる方法を、伝授します。書類審査は積み重ねポイントなので、一つ一つコツコツとやっていくことで、評価が高まります。

1.収入や勤務に関する書類を用意する

会社員の場合に勤務証明書という書類が必要になりますが、フリーランスの場合は自分で申請書を作成することになります。

内容はシンプルに勤務時間や収入などの事項ですが、しっかりと書いておきましょう。他にも就労実績表、前年の確定申告表の写し、クライアントからの仕事の依頼書、仕事の内容の分かるものの提出を求められることもあります。

2.入園の1年前から保活をスタートする

保活は待機児童数が多い自治体であれば、できるかぎり早めにスタートしておきましょう。おすすめは1年前からのスタートです。産後は慣れない家事育児に追われて、保育園の情報を調べたり、検討したりする時間がなかなかとれないもの。

さらに赤ちゃんを連れて保育園を見学するのは、思いのほか大変です。赤ちゃんが生まれてから始めればいいと考えている人も多いかもしれませんが、妊娠中から下調べや見学をしておくと、心身ともに余裕を持って保活を進められます。

保活の具体的な手順については下記の通りです。

1.保育園の情報収集

ず、保育園の種類や園の情報を調べましょう。保育園の情報はWebサイトで検索するより、役所が提供している「入園のしおり」という保育園情報をまとめた冊子の方が、保育園に関する情報がしっかり記載されています。

2.通える保育園をリストアップ

自宅から通園できる範囲の保育園をリストアップします。車や電車込みで探すのも良いですが、保育園は日中のお迎えコールも多いので、まずは徒歩もしくは自転車で通える範囲で探した方が通いやすいでしょう。

4.保育園の見学

通園できる保育園をピックアップしたら、実際に見学します。見学するときは保育園の雰囲気や方針などを確認しておきましょう。

5.保育園の選定

見学した保育園の中から選定します。自治体によって書ける希望数は異なりますが、できるだけ書いた方が入れる確率が上がるので、第一希望だけでなく複数候補を出しましょう。

6.ポイントの計算、計画

保育園の選考基準となるポイントを計算します。ポイントは自治体によって入園できる可能性の高い点数のラインがあるので、役所に相談してから計算すると良いでしょう。

7.申し込みについて確認

認可保育園の場合は、4月1日入園だと前年の10〜11月に申し込みをするケースがほとんどです。入園の申し込みにはあらゆる提出書類が必要なため、自治体から保育園の募集が出たら、早めに準備するようにしましょう。

3.保育実績を作っておく

保育実績とは、一時保育サービスやベビーシッターなど過去に依頼し、家事と育児、仕事の両立ができていないという証明のことです。これがあることによって、以前にも仕事に影響があったことを伝え、理解してもらいましょう。

4.就業実績を作っておく

保育園の書類審査はポイント制なので、過去の就業実績も作っておきましょう。週5日、1日8時間で満点なので、たくさん働いていたという実績も作っておけば、書類審査も有利になります。

5.0歳から入園させる

保育園に一番入りやすい年齢は0歳です。0歳児のクラスは他の年齢のクラスのように持ち上がりがなく定員分の枠があります。また、1歳までは我が子の成長を見守りたいと、育休を取得している人が多いことから、他の学年より競争率が低い状態で入園を狙うことが可能です。

6.入園しやすい場所に引っ越す

都会や都市圏は人口の過密が原因で、保育園の待機児童問題にも発展しています。リモートで仕事ができるなら待機児童がいなく、誰でもお金を払えば入れる地方の保育園を探すのもひとつの手です。

地方や田舎は、家賃や保育費が安いので、都会での収入で田舎暮らしができ、資金的にも余裕が生まれることもあります。

フリーランスが認可保育園に落ちたときの対処法5選

認可保育園の審査に落ちてしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか。認可保育園に入れなかったときの対処法は、大きく5つあります。

1.認可保育園の二次募集に応募する

認可保育園の一次選考に落ちたときは、二次募集している認可保育園がないか確認しましょう。

二次募集とは一次募集が行われた後に追加される募集で、「保育園内定後に転勤が決まった」、「保育園が内定後に募集数を追加した」といった理由で二次募集が行われます。一次募集と比べて募集枠は少ないですが、応募すれば二次募集に受かる可能性があるので、役所に確認しましょう。

2.認可外保育園を検討する

認可保育園に落ちたときは、認可外保育園への入園も視野に入れましょう。認可外保育園は認可保育園と比べて保育料が高い、施設が狭いというイメージがあるかもしれません。しかし企業主導型保育園なら、認可保育園と同等の保育料、あるいは世帯年収によっては安い保育料で利用することができます。

さらに企業主導型保育園は国の補助を受けることから、開園にも厳しい条件が設けられています。安全面はもちろん、英語や知育など最新の教育を小さい頃から受けられるのも、認可保育園にはない魅力のひとつです。

3.一時保育を利用できる保育園を探す

フリーランスでスケジュールの調整がしやすいなら、一次保育を利用するのも良いでしょう。ほとんどの保育施設では、1時間もしくは1日単位で子供を預けられる一時保育を実施しています。

認可保育園や認定こども園では通常の保育枠とは別に、一時保育を設定しています。ただし、一時保育は就労している保護者優先ではなく、リフレッシュ目的でも利用できる制度であるため、申し込み枠が埋まると預けられないこともあります。

4.ファミリーサポートを利用する

ファミリーサポートとは、子育てをサポートしてもらいたい人(依頼会員)に対して、サポートしたい人(提供会員)が子供を預かったり、保育園への送迎を行ったりする活動です。

自治体によって多少異なりますが、1時間あたり500〜800円ほどで利用できるケースがほとんど。提供会員は基本的に50〜60代の子育てが落ち着いた方が多く、なかには保育士の資格を持っている人もいるので、同じ地域の人たちとの交流を深めながら、子育てをサポートしてもらえます。

5.ベビーシッターを利用する

ベビーシッターというと保護者が不在のときに利用するイメージがあるかもしれませんが、仕事をしているときも、利用することができます。ベビーシッターの対象年齢は0〜12歳が一般的で、保育園に落ちたときも、入園が決まるまで利用することが可能です。

また、ベビーシッターの利用実績があれば、認可保育園の選考基準の調整において加点になります。料金は会社によってさまざまですが、1時間あたり1,000〜4,000円と幅広いです。

状況に応じて幼稚園も検討しよう

保育園に入れなかった場合は、状況に応じて幼稚園も検討しましょう。幼稚園は基本的に3歳から入園できますが、なかには3歳未満の子供でも預かってくれるところがあります。幼稚園に通うメリットとデメリットを、詳しく見ていきましょう。

幼稚園のメリット

幼稚園の最大のメリットとしては、3歳以上なら誰でも入園できるという事です。保育園は審査がありますが、幼稚園なら年齢に達していれば誰でも預けられるので、書類の準備や保育園探しに時間がとられないことがメリットです。

他にも、みんなで歌を歌ったり遊んだりするなど、集団行動の大切さや友達作りにも適しています。運動会や遠足など、イベントが多いのも魅力です。

幼稚園のデメリット

デメリットは、基本的に3歳以下の子供は預けることができないことです。都会なら近くに保育園が多くありますが、田舎の場合には幼稚園しかない場合もあり、子供が3歳になるまでは、どこにも預けることができない状況にもなります。

幼稚園用の制服や、バッグなどをおそろいのものを購入することが多く、保育料の他にもいろいろと費用が掛かってしまいます。

フリーランスの保育園に関するよくある質問と回答

最後にフリーランスの保育園に関するよくある質問と回答をまとめました。

入園後にフリーランスになった場合は?

会社員からフリーランスへ転身した場合も、保育園の継続利用は可能です。雇用形態が変わったとしても必要書類を提出し、保育が必要と判断されれば保育園は継続して利用することができます。

フリーランスになりたての頃は、会社員時代より収入が少ない、もしくはほぼないというケースもあるでしょう。しかし、保育園の継続に必要なのは収入ではなく「就労日数」と「就労時間」、「働いているという証拠資料」です。

開業届なしだと絶対に入れない?

フリーランスとして働きはじめるのに、開業届の提出は必須ではありません。しかし、開業届を提出すれば、いつからフリーランスとして活動し始めたか日付が明確になります。

また、自治体や保育園によっては、フリーランスの開業届の提出を求めてくるケースもあるので、フリーランスに転身する際は、税務署の押印がついた開業届の控えをもらうようにしましょう。

審査に通過するコツを押さえて、保育園に入園しよう!

フリーランスの人口が増加している中、保育園の入園に関してはいまだに自治体によって差があるというのが現状です。とはいっても、フリーランスとして働いている証明を自治体や保育園にアピールできれば、入園できる可能性は高くなるので、保活や必要書類など、事前準備をしっかり行いましょう。

提出書類や保活でわからないことがある場合は、自分だけで解決しようとするのではなく、直接役所に行って相談してみてください。そうすれば役所の人から、どういった点に注意すれば入りやすくなるかなど、保活に関する的確なアドバイスをくれるので、まずは相談するところから始めてみてはいかがでしょうか。

フリーランスの方でこのようなお悩みありませんか?
  • 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
  • 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
  • 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい

そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!

フリーランスの方に代わって高額案件を獲得
週2日、リモートなど自由な働き方ができる案件多数
専属エージェントが契約や請求をトータルサポート

まずは会員登録をして案件をチェック!

この記事を書いた人
アバター画像
ITプロマガジン
ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「ITプロマガジン」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。