フリーランスコンサルタントになるには?年収やメリット・デメリット

こんにちは、ITプロパートナーズ編集部です。

企業に変化が求められる今の時代、変化への対応をサポートできるフリーランスコンサルタントの重要性が増しています。変化に対応できるスキルと経験を持ち、自由な発想で事業をサポートできるのがフリーランスコンサルタントの強みです。

また、報酬が高いことも魅力ですが、どのようにしてフリーランスコンサルタントになり、案件を獲得していけばいいのでしょうか?また、どんな案件の種類があり、どのような働き方をしているのでしょうか?

この記事ではフリーランスコンサルタントになりたい方に向けて、必要なスキルや実際の案件例、案件獲得方法などを解説します。フリーランスになるメリット・デメリットも紹介するので、お役立てください。

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フリーランスコンサルタントの働き方や報酬体系

まずフリーランスコンサルタントについて、仕事内容と働き方、そして報酬形態について解説します。

フリーランスコンサルタントの仕事内容

フリーランスコンサルタントは、専門分野の知識や経験を活かし、企業の課題を解決する仕事です。具体的な施策を提案し、時には適した人材を選抜する場合もあります。

企業の内部では解決できない課題を解決するにあたって、フリーランスコンサルタントには高い専門性と実績が必要です。顕在化している課題、潜在的な課題の両方を把握するためには、ヒアリング力や論理的思考力なども求められます。加えて、フリーランスであれば、自分で案件を獲得しなければいけません。営業スキルも重要といえるでしょう。

フリーランスコンサルタントの働き方

フリーランスコンサルタントの働き方は、常駐型とリモート型の2つに大別できます。常駐型は、クライアントの企業に直接出向いて働く方法です。クライアントと直接関わりながら提案やアドバイスをします。

それに対してリモート型は、クライアントの企業とは離れた場所から連絡を取って仕事を進める方法です。比較的自由度が高く、在宅でも仕事をこなせます。

特にIT系のコンサルタントはリモート型で働ける可能性が高いです。もちろん、企業によっては直接コンサル先の企業に出向く必要がある場合もあります。

フリーランスコンサルタントの報酬体系

フリーランスコンサルタントの報酬体系は、条件によってさまざまです。主に、以下の3つの報酬体系があります。

  • タイムチャージ方式
  • 定額方式
  • プロジェクト方式

タイムチャージ方式は1時間あたりの料金があらかじめ決まっており、コンサルティングの業務を提供した時間に応じて報酬が決まる方法です。定額方式は月額制のことであり、契約期間中は毎月一定の報酬が発生します。プロジェクト方式はプロジェクト単位で報酬が決まっており、ひとつのプロジェクトに対して一定の報酬が支払われます。

フリーランスコンサルタントってどんな業種があるの?

一口にコンサルタントと言っても担当する仕事の内容によってそれぞれ業種毎の専門家がおり、フリーランスコンサルタントも同様に業種毎に分けられます。

では、フリーランスに向いているコンサルタントとはどのような業種でしょうか。具体的には以下があります。

  • IT・Webマーケティングコンサルタント
  • 経営戦略コンサルタント
  • 財務戦略コンサルタント
  • 人事戦略コンサルタント
  • M&Aコンサルタント

それぞれ業種ごとの仕事内容や特徴について詳しく解説していきましょう。

IT・Webマーケティングコンサルタント

ITコンサルタントは、システム開発またはソリューションの導入など、ITを活用して顧客の課題を解決したり、プラスの効果をもたらす職種です。

なおITコンサルタントの仕事として最も多いのは、システム構築プロジェクトのサポートで顧客への開発提案や、開発を請け負う企業との調整などを担当します。そのため、ちょうどシステムエンジニアが担当する仕事も含むことからシステムエンジニアからステップアップし、ITコンサルタントになられた方もいます。

ただし、ITシステムの話だけしていれば良いということはありません。コンサルタントとして、顧客の企業にとってプラスになることを提案できる方に向いている仕事です。

特に、SAPコンサルタントに対する需要があります。SAPはドイツのソフトウェアメーカーであり、ERPとよばれるパッケージソフトを扱っています。SAPコンサルタントは、SAPのソフトウェアをスムーズに導入して活用するためのサポートを行う仕事です。

ITコンサルタントがフリーランスで独立した際の案件例や獲得方法

またITコンサルタントに付随してWebマーケティングのコンサルタントもあります。業務内容としては、GoogleやFacebookの広告運用やSEO関連の仕事になります。

経営戦略コンサルタント

経営戦略コンサルタントは、フリーランスコンサルタントのなかでも最上流に位置する職種で、顧客企業の経営戦略の構築から実行にも関わる職種です。そして、最も多いケースは業務改革とM&Aで顧客の企業がこれまでやったことが無い改革を指導します。そのため、フリーランスコンサルタントのなかでも最も報酬の高い職種と言えるでしょう。

一般企業の経営をサポートするだけでなく、飲食店の経営を支援する経営戦略コンサルタントもいます。それぞれの飲食店の経営状況をチェックし、売上や利益を伸ばすために必要なことを具体的にアドバイスする仕事です。自分の得意分野を活かし、飲食店向けの経営戦略コンサルタントとして活躍するのもひとつの方法でしょう。

なお、フリーランスとして経営戦略コンサルタントをやるためには経営者に信用してもらうためのネームバリューが欠かせません。SNSなどによる発信やセミナーでの講師など、積極的に名前を売りその上で実績を積む必要があります。

財務戦略コンサルタント

日本の企業の中には古い会計システムを使っており、それが経営判断が遅れる原因の1つとなっているケースもあります。

そのような古い会計システムを更新、会計業務の改善や経営判断を活かす方法を提言するのが財務戦略コンサルタントです。

そのため、フリーランスとして財務戦略コンサルタントとして働くためにはITに関する知識はもちろん、会計業務に関する知識も必要です。

さらに、企業の会計システムとしてよく利用されているSAPなどのソリューションを利用したコンサルタント業務の経験も必要です。

人事戦略コンサルタント

今の日本は、年功序列をベースにした人事システムから成果主義をベースにした人事システムへの切り替えが求められていますが、うまく切り替えできていない企業がほとんどです。

さらに在宅勤務で働く社員が増えており、少子化で採用もうまくいかないなど人事システムに課題を抱えた企業が増えています。

そして、そのような企業の人事システムの改革を指導するのが人事戦略コンサルタントです。

また、企業の課題に合わせて人事評価制度や組織改革を指導するコンサルタントや採用や人材育成を指導するコンサルタント、海外の人材活用を指導するコンサルタントなどと細分化されており、それぞれの専門家がフリーランスとして活躍されています。

M&Aコンサルタント

M&Aコンサルタントは、M&Aに特化して案件を受注します。後継者の不在などを理由に、M&Aを検討する企業が増えました。しかし、当事者のみでM&Aを進めようとしても、トラブルが起きたり、不利な条件を結んだりするかもしれません。M&Aを円滑に進めるには、多くの専門的な知識を持ち、交渉能力に長けたM&Aコンサルタントが必要です。

M&Aコンサルタントの業務には、戦略策定、M&Aの候補企業の調査や選定、相手企業の資産価値判断、買収金額や各種条件の交渉、契約や統合のサポートなどが挙げられます。幅広い業務をこなすために、M&Aコンサルタントには、経営・財務・法務などに関する幅広い知見が欠かせません。

また、1人のM&Aコンサルタントが企業同士をマッチングさせる場合もあれば、それぞれの企業に依頼されたM&Aコンサルタント同士が交渉する場合もあります。

フリーランスコンサルタントの平均年収と単価相場

以下では、フリーランスコンサルタントの平均年収と単価相場について解説します。具体的な案件例、業種ごとの単価相場も紹介するので、詳細を見ていきましょう。

フリーランスコンサルタントの平均年収

コンサルタントは、フリーランスのなかでも報酬が高い職種です。フリーランス向けのエージェントの案件報酬から平均年収を推測すると、その年収は1000万円にも達します。

また、コンサルタントの報酬は人によって大きな差があるのも特徴です。例えば、高い報酬をもらう方は月に200万円以上受け取っており、年収3000万円を超える方もいます。会社員コンサルタントの平均年収は、「求人ボックス」によると473万円です。そのため、フリーランスコンサルタントになると大幅な収入アップが期待できます。

ただし、コンサルタントの案件は数が少ないことから、同業者と競合するケースがほとんどです。そのため、自分の得意分野を明確にし、差別化を図りながら活動する意識が大切です。

また、コンサルタントの仕事は景気の影響を大きく受けるため、安定して受注できるとは限りません。このように、フリーランスコンサルタントは高い報酬が期待できるもののリスクがあることも理解しましょう。

コンサルタントの年収は?種類・企業別で紹介!収入UPの方法も解説

フリーランスコンサルタントの業種別の案件単価相場

フリーランスコンサルタントの案件単価相場は、業種ごとに異なります。以下では、「High Performer Consultant(ハイパフォコンサル)」と「PERSAONA」に掲載中の案件を基に、業種別の月毎単価を比較しました。

業種月毎単価
ITコンサルタント100万円~150万円
経営戦略コンサルタント100万円~200万円
財務戦略コンサルタント100万円~170万円
人事戦略コンサルタント100万円~150万円
M&Aコンサルタント100万円~170万円

今回比較した5つの業種では、いずれも月毎単価が100万円以上となりました。先ほど紹介したようにフリーランスコンサルタントになると、年収1,000万円以上を狙えることがわかります。なかでも、企業の運命を大きく左右するM&Aコンサルトや経営戦略コンサルタント、会計からITまで幅広い知識を問われる財務戦略は、高収入を得られる可能性があります。

フリーランスコンサルタントのレベル別の案件単価相場

コンサルタントは、レベルによっても月毎単価が異なります。以下に、「High Performer Consultant」と「FreeConsultant.jp」に掲載中の案件を参考に、フリーランスコンサルタントのレベル別に月毎単価を比較しました。

業種月毎単価
アナリスト100万~130万円
コンサルタント120万~150万円
マネージャー130万~180万円
パートナー100万~220万円

アナリスト、コンサルタント、マネージャー、パートナーの順にレベルアップして、月毎単価が高くなる傾向です。

アナリストは、コンサルタントのサポートとして資料作成や情報収集に従事します。コンサルタントとは、アナリストの資料や調査を基に、クライアントに対して提案する仕事です。

マネージャーは、コンサルタントへの役割分担や、クライアントとの折衝や予算管理などをこなします。また、パートナーとは、コンサルティングファームでいうところの共同経営者的なポジションです。

フリーランスコンサルタントの案件例

フリーランスコンサルタントの種類や単価相場などを紹介してきましたが、具体的にどのような案件が募集されているのでしょうか?ここでは弊社「ITプロパートナーズ」が扱っている案件例をいくつか紹介します。

週2日・3日稼働で出来る案件例

フリーランスコンサルタントの案件には、週2日や週3日といった、少ない稼働で行える案件もあります。以下は週2日稼働のITコンサルタント案件例となります。

  • 週稼働日数:2日
  • 想定稼働時間:64時間
  • 想定月収:〜¥600,000

想定稼働時間は64時間で、月収は最高60万円まで見込めるので、時給換算すると9000円を超えてきます。実務経験やスキルは必須ですが、非常に高単価な案件と言えるでしょう。

続いて、以下は週3日稼働から可能なIT系のフリーランスコンサルタント案件例となります。

  • 週稼働日数:3日
  • 想定稼働時間:96時間
  • 想定月収:〜¥700,000

こちらも時給換算すると最大で7000円前後が見込めます。先ほど単価相場を紹介しましたが、やはりフルタイムで働いた場合は月収100万円を超える可能性が十分あると言えます。

リモート稼働が可能な案件例

また、フリーランスコンサルタントの案件にはリモートで行えるものもあります。以下はその実例となります。

  • 週稼働日数:3日
  • 想定稼働時間:96時間
  • 想定月収:〜¥900,000

このように、IT系のコンサルタント案件はリモート可能となっている場合が多いです。

弊社「ITプロパートナーズ」では、この他にも週2〜3日の在宅・リモートでこなせるITコンサルの案件が豊富にあります。また、副業(正社員で働きながらの参画)案件も数は少ないものの取り揃えておりますので、ぜひご相談ください!

コンサルタントがフリーランスになるメリット・デメリット

コンサルタントがフリーランスとして独立する場合、メリットとデメリットの両方があります。ここでは、具体的なメリットとデメリットについてそれぞれ解説します。

コンサルタントがフリーランスになるメリット

コンサルタントがフリーランスになるメリットは以下の4つです。

  • 自分の得意に集中して働ける
  • 働く場所・時間を自由に決められる
  • 適正な単価で受注できる
  • コンサルファーム出身の人は独立しやすい

フリーランスになるメリットについてそれぞれ詳しく解説します。

自分の得意に集中して働ける

会社員であれば、会社に割り当てられた案件に従事しなければいけません。一方、フリーランスコンサルタントは、自分が得意とする仕事のみを選べます。気が進まない、クライアントの要望を叶えられるかどうか分からない、キャリアの向上に繋がらないなどの理由があれば、案件を断っても大丈夫です。

得意な仕事を選べば効率的にスキルを高められ、クライアントからの評価を得られるでしょう。

働く場所・時間を自由に決められる

上述したように、フリーランスコンサルタントの働き方は、常駐型とリモート型に分かれます。働く場所や時間に柔軟性を持たせたければ、リモート型で働ける仕事を選びましょう。

会社員とは異なり、フリーランスコンサルタントは就業ルールを自分で決められます。案件にも寄りますが、月の前半にまとまって仕事をして、後半は旅行やプライベートを充実させるといった働き方も可能です。

適正な単価で受注できる

フリーランスコンサルタントは、個人で案件を請け負います。そのため、コンサルファームよりも低単価での提案が可能です。クライアントとしては、同じパフォーマンスを発揮してくれるのであれば、より低単価で働けるコンサルタントと契約したいものです。クライアントを満足させ、ビジネスチャンスを増やしましょう。

コンサルファーム出身の人は独立しやすい

コンサルファームでの実務経験が評価されると、クライアントから高単価な仕事を任されやすくなります。コンサルファームでは、資料作成やプロジェクトを管理するスキルなどを学べ、数々のジャンルに関わる案件を経験可能です。しかも、独立後は月給制ではなくなるため、同じような仕事をしていても、より高収入を得られるでしょう。

コンサルタントがフリーランスになるデメリット

コンサルタントがフリーランスになるデメリットは以下になります。

  • 自分で仕事を獲得しなければならない
  • 社会的信用が低い
  • 労働時間が長くなる可能性がある
  • 報酬や契約が景気に左右される場合もある

フリーランスコンサルタントのデメリットについて具体的にみていきましょう。

自分で仕事を獲得しなければならない

フリーランスコンサルタントにはライバルが多く、スキルに自信があっても簡単に仕事を得られるとは限りません。フリーランス以外では、副業でコンサルタントを始める人も増えています。仕事を獲得するためには、クライアントに実績をしっかり提示できるようポートフォリオを用意しておき、提案力を身につけておきましょう。のちほど仕事獲得方法については詳しく解説するので、上手く営業できるか心配な人は参考にしましょう。

社会的信用が低い

コンサルタントに限りませんが、フリーランスは社会的信用が低くなりがちです。収入が不安定であるとして、クレジットカードの審査に通らなかったり、ローンを組めなかったりする恐れがあります。車や家のローンなどの予定があれば、可能な限り独立する前に済ませておきましょう。

労働時間が長くなる可能性がある

会社の後ろ盾がないフリーランスは、労働時間が長くなる恐れがあります。長時間働いたとしても、目標を達成できなかった、スキルが低すぎるなどの言い分で、報酬を支払ってもらえないケースも少なくありません。仕事を始める前には必ず契約書を作成し、労働時間や報酬に対し、不利にならないようにしましょう。

報酬や契約が景気に左右される場合もある

不景気になると、フリーランスコンサルタントは報酬や契約に影響が出る恐れがあります。
フリーランスコンサルタントの月毎単価は一般的な会社員の給料よりも高く、コスト削減の対象となりやすいためです。

継続案件が打ち切られる、新規案件が見つからないといった状態になると、収入が大幅に減ってしまうでしょう。複数のクライアントに仕事を分散させる、貯蓄を用意しておく、などのリスク対策をしておきましょう。

フリーランスコンサルタントに必要なスキル・経験は?

もしコンサルタントファームで働いた経験のある方なら、コンサルタントに必要なスキルや経験とはどのようなものかご存じでしょう。

しかし、社員として働くこととフリーランスとして働くこととは違います。その違いを理解していないと、フリーランスコンサルタントとして長く働くことはできません。

  • コンサルタントとして3年以上の実務経験
  • コミュニケーション能力
  • 営業力
  • 情報収集力
  • 自己管理力

次から、フリーランスコンサルタントに必要なスキル・経験について解説します。

コンサルタントとして3年以上の実務経験

コンサルタントファームに所属していると会社のネームバリューで仕事ができます。つまりあなたの提案は会社のネームバリューのバイアスがかかった状態で、顧客に届いていると理解してください。

しかし、同じ提案をあなた個人の名前で出した場合顧客がどれだけ注目してくれるでしょうか。フリーランスコンサルタントとして働くためには、顧客にどうやって自分の話を信じてもらえるかが重要です。

そしてその信頼を得るのに最も有効なのが実務経験です。例えば、あのコンサルタントファームに所属しこれだけの企業のコンサルタントを担当したといった実務経験があれば、顧客はきっとあなたを信用してくれます。

自分の実務経験を振り返り、新しい顧客にアピールできるようにしておきましょう。

コミュニケーション能力

コンサルタントの仕事は、顧客の問題点の本質を聞き出しそれを解決する方法を提案して、顧客に実行してもらい問題点を解決することです。問題点を聞き出す際には、仕事の様々なシーンでコミュニケーション能力が必要です。

なお、個人で行動することの多いフリーランスコンサルタントは特に、顧客企業の経営者と密接にコミュニケーションを取らなければなりません。そのためビジネスマナーはもちろんプレゼン能力など、経営者を意識したコミュニケーション能力を鍛えておきましょう。

さらに、コミュニケーション能力とは聞いたり話したりするスキルだけではありません。特に1人で全て担当しなければならないフリーランスコンサルタントには、顧客に対して要点を的確に使える文書や報告書などを短時間で仕上げる能力も必要です。

こういった総合的なコミュニケーション能力を身につける事がフリーランスで活動するためには極めて重要となってきます。

営業力

フリーランスコンサルタントとして仕事を獲得するには、営業力が必要です。自分のスキルや実績をしっかり伝える能力が重要になります。

会社員としてコンサルティングの仕事をしている場合、コンサルティングのスキルや実績を積めばどんどん活躍できるでしょう。しかし、フリーランスになるなら、実力をしっかりアピールするための営業力がないとなかなか案件を獲得できません。営業活動を行っても必ず仕事を獲得できるとは限らないため、断られてもめげずに行動し続ける必要があります。

情報収集力

ビジネスを取り巻く環境は日々変化しているため、フリーランスコンサルタントとして最適なアドバイスや提案をするには、常に最新情報をキャッチしておく必要があります。

会社員として働いている場合は、企業を通してさまざまな情報を得られるでしょう。しかし、フリーランスになれば自ら情報を集めにいかないとトレンドに乗り遅れるリスクがあります。

情報をうまく収集できていないとコンサルタントとしての信頼が落ち、仕事が減る恐れもないとはいえません。フリーランスコンサルタントになるなら、常にアンテナを張って情報収集に務めるべきです。

自己管理力

フリーランスコンサルタントとして活躍し続けるには、自己管理力が必要です。フリーランスは自由度が高いため、自分を律することができないと業務に支障が出る可能性があります。

たとえば、フリーランスなら休みを自由に設定できますが、休みすぎると得られる報酬も少なくなるでしょう。反対に、仕事を詰め込みすぎれば体を壊して働けなくなり、クライアントに迷惑をかける恐れもあります。自己管理し、常に最高のパフォーマンスを発揮できるようにしなければなりません。

未経験でもフリーランスコンサルタントとして独立は可能?

なかには、未経験からフリーランスコンサルタントになりたいと考えている人もいるでしょう。コンサルタントとして働いた経験がなくても、状況によってはコンサルタントの仕事を受注できる可能性があります。

たとえば、ビジネスにおいて一定以上のノウハウや実績をもっている場合、仕事としてコンサルティングをしたことがなくても案件を受注できるかもしれません。ただし、基本的にはコンサルタントとしての実務経験をもつ人材に依頼する企業が多いため、未経験では採用されにくいと言えます。

また、ビジネスに関するノウハウや実績もない状態であれば、いきなりコンサルタントの仕事を受注するのは困難です。まずは専門知識を学んでコンサルファームで働き、スキルや実績を増やしていく必要があります。ある程度の実務経験を積めば、フリーランスとして独立できる可能性が出てくるでしょう。

経験が浅く、これからフリーランスコンサルタントになろうと考えている方は、まずは副業から初めてみるというのも一つの手です。副業コンサルティングの始め方は以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

副業コンサルティングの始め方とおすすめサイト5選!単価相場も紹介

フリーランスコンサルタントの仕事獲得方法

コンサルタントとして働いた経験のある方なら、一度は、独立してフリーランスとして働きたいと考えたことがある人もいるのではないでしょうか。

しかしながら、会社に所属していれば上司が仕事を割り当ててくれますが、独立したらそうはいきません。自分で仕事を探す必要があります。

では、既にフリーランスコンサルタントとして働いている方はどうやって独立したのでしょうか。

そこで次から、コンサルタントがフリーランスとして独立するにはどうすれば良いかについて解説します。

  • フリーランスエージェントを利用する
  • コンサル専門のマッチングサイトを利用する
  • クラウドソーシングサービスを利用する
  • 友人や昔の同僚から業務委託で仕事を貰う
  • SNSで案件を募る
  • 直接営業する

それぞれの仕事獲得方法について解説します。

フリーランスエージェントを利用する

コンサルティングファームから経験を軸にフリーランスになる場合、よく利用されるのが「フリーランス向けのエージェント」です。エージェントは、数多くの案件の中からスキルや経験の合う仕事を紹介してくれる上に、契約などの面倒な手続きも代行してくれます。

なお、フリーランス向けのエージェントの中にはコンサルタントの仕事を扱っている会社もあります。そして、フリーランスとして独立するなら、そのようなエージェントを利用するのが最も簡単な方法です。

コンサル専門のマッチングサイトを利用する

コンサル専門のマッチングサイトに登録すると、コンサル案件に絞って仕事を紹介してもらえます。マッチングサイトを選ぶ際は、マッチングサイトが得意とする業種や、報酬の相場、取り扱い案件数、サポートなどに注目しましょう。

クラウドソーシングサービスを利用する

フリーランス向けの仕事を探すなら、クラウドソーシングサービスを利用するのも方法の1つです。ただし、コンサルタントのような信頼を必要とする仕事をクラウドソーシングサービスのような誰でもアクセスできる環境で探すのはおすすめできません。

また、もし条件の良い案件があったとしても多くのライバルがいると考えてください。さらに、仕事を依頼している業者が全て信用できる会社という訳ではありません。

もしクラウドソーシングサービスを利用するなら、このような特徴を理解した上で利用してください。

クラウドソーシングサイトおすすめ15選!初心者が副業で稼ぐコツとは

友人や昔の同僚から業務委託で仕事を貰う

フリーランスとして独立した方が仕事を探す方法として昔から使われている方法は、それまで働いていた会社から仕事を紹介してもらうか、先にフリーランスになった先輩や友人などから仕事を紹介してもらう方法です。

この方法では、エージェントやクラウドソーシングサービスのような手数料がないため、報酬を全額手にできます。しかも、依頼者はあなたのスキルや経験を把握しているので、あなたに合った仕事を紹介してくれるなど、メリットの多い方法です。

しかし、知り合いからの依頼だけにその期待を裏切ることはできません。

また、コンサルタントの場合は同じ分野の専門家として先輩や元の同僚がライバルになりやすいのが特徴です。

そのあたりのしがらみをクリアに進められる人にはおすすめの方法です。

SNSで案件を募る

最近は、SNSを介して仕事を募集しているフリーランスの方も増えています。ただし、SNSを利用するにはある程度の知名度が必要なので、誰でもできる方法ではありません。

例えば、自分のWebサイトを持ちそこで情報発信しつつ、案件を募るフリーランスもいます。また、セミナーなどで講師を担当し自分の名前を知ってもらってSNSで発信もしている方もいます。

また、過去の仕事の評判が高ければ、その顧客から指名されるケースがあります。さらに、SNSでもそのような口コミが広がり次の仕事につながりやすくなるでしょう。

直接営業する

企業の公式サイトやSNSを通じて、直接売り込むことも可能です。セミナー・交流会などで築いた人脈から仕事に繋げたり、自分のブログやYouTubeを立ち上げ、実力をアピールしたりする人もいます。

直接営業をすると、公開されていない良質な案件を得られるかもしれません。専門分野・得意分野がはっきりしており、自分と契約するメリットをしっかり訴求できる人は、直接営業に挑戦しましょう。

フリーランスコンサルタントにおすすめのエージェント・マッチングサイト

ここからは、フリーランスコンサルタントにおすすめのエージェント・マッチングサイトを紹介します。

フリーランスエージェント

主にIT系のフリーランスエージェントを紹介します。多くの企業がDX化を検討中で、ITコンサルタントの需要は年々増加しています。ITコンサルタントは、IT系のフリーランスエージェントを活用すると魅力的な案件が見つかるでしょう。

ITプロパートナーズ

弊社「ITプロパートナーズ」は、IT起業家・フリーランス向けの仕事を掲載しています。スタートアップやベンチャーの案件が多く、高単価な案件も豊富です。また、リモートや週2~3日から働ける柔軟性の高い案件が多い傾向です。2023年2月時点で、掲載されているコンサルタントの案件は「約110件」でした。

IT・Web系のコンサル案件を探している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

フォスターフリーランス

フォスターフリーランス」は、フリーランスITエンジニアの案件・求人サイトです。任意でスキルカウンセリングを受けられます。技術的な部分や自分の強みと弱み、キャリアプラン、興味ある仕事などの相談に乗ってもらえ、条件が合えばその場で案件を紹介してもらうことも可能です。2023年2月現在、フォスターフリーランスに掲載中のコンサルタント案件は「約30件」でした。

PE-BANK

引用元:PE-BANK

PE-BANK」では、地方の案件が多い傾向です。1989年に設立したPE-BANKは、30年を超える歴史のなかでクライアントとの関係を築いてきました。豊富な案件から、コンサルタントの案件を探せます。「PM/PMO/コンサル等」で検索したところ、2023年2月時点で、「約320件」の案件が掲載されていました。

コンサル専門マッチングサイト

ここからは、コンサル案件に特化したマッチングサイトを紹介します。

ハイパフォーマーコンサルタント

High Performer Consultant」は、2023年2月現在、2万6,000人以上のフリーランスコンサルタントが利用しています。IT・戦略系・業務系・SAPなど、専門分野はさまざま。上場企業案件が多く、好待遇の案件が多い傾向です。外資企業の案件のように、独自の人脈だけではつながることが難しい案件も開拓できます。

Strategy Consultant Bank

Strategy Consultant Bank」は、戦略ファーム出身者が中心となり、高単価な案件を仕入れています。これまでのキャリアを考慮して案件を紹介してもらうことが可能です。官公庁・金融・製造業・飲食・小売など、業界をしぼらずチャレンジできます。また、希望稼働率を入力して検索できるため、仕事量を調整しやすい点も強みです。

Pro Connect

引用元:Pro Connect

Pro Connect」の案件紹介は、マージンが低く設定されているため高収入を得やすい傾向です。スクリーニング制度により、書類審査をパスすると高単価な案件を受けられる点も魅力。高単価な案件は、2023年2月時点で平均月毎単価が「170万円」です。

フリーランスコンサルタントとして活動する際のポイント

フリーランスコンサルタントとして活動するうえでは、さまざまなポイントがあります。

  • 得意分野を明確にする
  • 見込み顧客とコンタクトをとっておく
  • 無料・有料コンサルの線引きをしておく
  • 顧客と中長期的な付き合いをする
  • コンサルファームでしっかり経験を積んでおく
  • 常にスキルアップをする
  • 健康管理を徹底する

ここでは、活躍するために必要なことについて具体的に解説します。

得意分野を明確にする

フリーランスコンサルタントとして効率的に仕事を獲得するには、自分の得意分野を明らかにすることが大切です。コンサルティングの分野は幅広く、ITやマーケティングなどさまざまな分野があります。自分が専門的に扱っている分野が分かりにくいと、顧客側も依頼しにくくなるでしょう。

なるべく多くの案件を獲得するために、あえて対応範囲を広げるケースもあるかもしれません。しかし、分野を広げすぎると専門性が低下し、クライアントが満足するようなアウトプットができなくなる恐れがあります。長くフリーランスコンサルタントとして活躍するためには、得意分野に集中して取り組むのがおすすめです。

見込み顧客とコンタクトをとっておく

独立する前に、顧客になりそうな知人などに声をかけておきましょう。会社に属していないフリーランスにとって、案件を確保できる手段は大いに超したことはありません。

いったんコンタクトを取っておけば、自分を印象づけられます。本当に案件を回してもらえそうか、手応えも感じ取れるでしょう。本格的に仕事を引き受ける際も、面識があったほうがやりやすくなります。

無料・有料コンサルの線引きをしておく

顧客を獲得するための手段として、一部の相談を無料で受け付けている人もいるでしょう。ただし、無料でコンサルティングを提供する場合は、有料のコンサルティングとの線引きをはっきりさせておくことが大切です。

線引きが曖昧だと、本来は有料のコンサルティングまで無料で対応してしまう恐れがあります。また、相手によって無料の範囲が異なれば不公平となり、顧客が不満をもつリスクもあるでしょう。無料相談を実施するなら、必ず最初に対応範囲を明確に定めるようにしてください。

顧客と中長期的な付き合いをする

継続的に何度も案件を獲得するためには、すでに契約を交わしたことがあるクライアントと良好な関係を築く必要があります。良好な関係ができていれば、新しいプロジェクトについてコンサルティングを依頼される可能性があるでしょう。

メールやSNSで定期的にコミュニケーションをとり、ちょっとした情報提供を行うのも効果的です。クライアントにとって頼りになるコンサルタントであることを常にアピールしましょう。

コンサルファームでしっかり経験を積んでおく

コンサルファームで、十分に経験と実績を積んでから独立することをおすすめします。コンサルファームの在席歴が長いほど、高単価な案件を受注できる可能性が高まるためです。在籍歴が長いと、コンサルタントからマネージャーに昇格できる場合があります。マネジメント経験を武器にすれば、高単価なマネージャーレベルの案件を獲得しやすくなるでしょう。

また、実績がないと、案件獲得に影響すると考えられます。コンサルファームで経験と実績を積みましょう。

常にスキルアップをする

コンサルタントに限りませんが、フリーランスは常にスキルアップを心がけるべきです。フリーコンサルタントがスキルアップすると、マネージャーレベルの案件を受注でき、高収入を得られるようになります。

ただし、マネージャーレベルになるには、専門性を高めるだけでは不十分です。クライアントとやり取りしたり、コンサルタントに役割を分担したりするマネージャーには、コミュニケーションスキルが求められます。

また、時代の流れを読んで、ニーズが高い分野のスキルを磨くとよいでしょう。例えばDX化の進行に対応するため、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット化)、SAPなどを勉強するフリーランスコンサルタントもいます。

健康管理を徹底する

フリーランスコンサルタントは、労働時間を会社に管理してもらえません。自分で労働時間を決めるなどして、健康管理を徹底する必要があります。また、働く時間を自由に選べる場合もありますが、規則正しい生活をした方が、健康を保てるでしょう。

フリーランスコンサルタントが体を壊しても、会社員のように有給休暇や各種手当は使えません。長く働くために、健康には気をつけましょう。

また、コンサルタントが独立する際にありがちな失敗パターンや対策について以下の記事で解説しているので、チェックしてみてください。

コンサルタントが独立する際に失敗しないためのポイントや必要準備

フリーランスコンサルタントの将来性

フリーランスコンサルタントは、基本的に将来性のある仕事です。さまざまなビジネスがあり、自社の経営状況を改善したいと考えている企業は常にたくさんあるからです。

特に、ITやWeb系は今後ますます発展していく分野であると考えられるため、コンサルタントに対する需要は高いと言えます。ITやWeb系を得意分野として実績を積んでいけば、将来的にも第一線で活躍できる可能性が高まるでしょう。

まとめ:積極的にフリーランスコンサルタントを目指そう!

これまで説明したように、IT業界ではコンサルタントは最も報酬の高い職種で、フリーランスコンサルタントになれば、年収1000万円を超える方も珍しくありません。

しかし、案件そのものが少なく競合するケースが多い点も特徴の1つです。もし、フリーランスコンサルタントとして長く働きたいなら、その実績から企業からの指名を受ける信頼されるコンサルタントでなければなりません。さらに、その実績をどうやってアピールするかも重要です。

ぜひ、フリーランスとして多くの企業を成功に導くコンサルタントを目指してください。

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この記事を書いた人
ITプロパートナーズ編集部
ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「アトオシ」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。