こんにちは、ITプロマガジンです。
フリーランスコンサルタントは高収入を得られる職種です。更なる収入アップを実現するため、転職ではなく、独立を検討している人も多いことでしょう。
結論、フリーランスコンサルタントとして稼ぐには、フリーランス特有の年収事情、案件獲得方法を熟知しておく必要があります。フリーランスとコンサルファームに勤める人では立場が違うため、スキルや実績だけでは高収入を得られない可能性があるからです。
この記事では、フリーランスコンサルタントになりたい方に向けて、分野別の年収事情や報酬体系、高収入を稼ぐポイント、おすすめの案件獲得サイトなどを紹介します。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
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初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
- 1 フリーランスコンサルタントの働き方や報酬体系
- 2 フリーランスコンサルタントの年収の特徴
- 3 業種別フリーランスコンサルタントの単価・年収相場
- 4 レベル別フリーランスコンサルタントの単価相場・年収
- 5 フリーランスコンサルタントになるメリット・デメリット
- 6 フリーランスコンサルタントになるには?
- 7 フリーランスコンサルタントになるために必要なスキル・経験は?
- 8 フリーランスコンサルタントの仕事獲得方法
- 9 フリーランスコンサルタントにおすすめのエージェント・マッチングサイト
- 10 フリーランスコンサルタントとして高収入を稼ぐポイント
- 11 フリーランスコンサルタントの将来性
- 12 フリーランスコンサルタントに関するQ&A
- 13 まとめ:積極的にフリーランスコンサルタントを目指そう!
フリーランスコンサルタントの働き方や報酬体系
まずフリーランスコンサルタントについて、仕事内容と働き方、そして報酬形態について解説します。
フリーランスコンサルタントの仕事内容・働き方
フリーランスコンサルタントは、専門分野の知識や経験を活かし、企業の課題を解決する仕事です。
企業内では処理できない問題の解決を求められるため、フリーランスコンサルタントには高い専門性と実績が不可欠。ヒアリング力と論理的思考力を駆使し、顕在化している課題だけではなく潜在的な課題も見つけ出し、解決に導きます。そのうえ、フリーランスである以上、営業スキルも重要です。
フリーランスコンサルタントの働き方は、常駐型とリモート型の2つに大別できます。常駐型は、クライアントの企業に直接出向いて働く方法です。クライアントと直接関わりながら提案やアドバイスをします。
それに対してリモート型は、クライアントの企業とは離れた場所から連絡を取って仕事を進める方法です。IT系の案件にはリモート型が比較的多いことから自由度が高く、在宅でも仕事をこなせます。
フリーランスコンサルタントの報酬体系
フリーランスコンサルタントの報酬体系として、以下の3つがあげられます。
- タイムチャージ
- 定額方式
- プロジェクト方式
それぞれの報酬体系について詳しく解説していきます。
タイムチャージ
タイムチャージとは「時給制」のことを指し、稼働した時間に応じて報酬が支払われます。比較的フリーランスとして駆け出しのコンサルタントは、この報酬形態になることが多い傾向です。
例えば「人月単価80万円、稼働率100%」という案件の場合であれば、週40時間(1日約8時間×週5日稼働)目安で80万円/月という報酬イメージに、「人月単価100万円、稼働率50%」であれば週20時間目安で50万円/月というイメージになります。
プロジェクトの規模感や仕事内容によって報酬は変わりますが、比較的駆け出しのフリーランスコンサルタントは、このタイムチャージ形態で契約を結ぶことが多いです。
定額方式
定額方式とは月額制のことを指し、毎月一定の報酬が発生します。顧問契約やアドバイザリー契約と呼ぶこともあります。
定額方式で契約できるコンサルタントはハイレイヤー層で、契約期間も数ヶ月から年単位になることが多いです。
当初想定していたタスクとは別で、追加作業が発生することもあり、その場合の報酬についてすり合わせすることが大切です。
プロジェクト方式
プロジェクト方式とは、プロジェクト単位で報酬が決まっており、1つのプロジェクトに対して一定の報酬が支払われます。
この場合の報酬は、契約時にすり合わせる月間稼働時間やポジション、責任範囲など、案件によって変わります。当然、稼働時間が長く難易度も高いプロジェクトであれば報酬は高くなりやすいです。
プロジェクトの終了と同時に、契約も終了することになります。
フリーランスコンサルタントの年収の特徴
コンサルタントの年収は、働き方や担当領域によって大きな差があります。さらに、フリーランスの場合は、報酬や契約が景気に左右されがちです。フリーランスとして働く前に、会社員との年収の違いや、高収入が見込める担当領域、景気を意識したリスク対策について把握しておきましょう。
会社員コンサルタントより大幅に年収が高い
「フリーランスコンサルタント年収実態調査(2024年最新版)」では、会社員コンサルタントがフリーランスに転身すると、年収は「約1.1~1.6倍」ほど上がると試算されています。年収が高くなる主な理由は、月給制ではなくなることです。同じような仕事をしていても、より高収入を得られるでしょう。
また、コンサルファームでの実務経験が評価されると、即戦力としてクライアントから高単価な仕事を任されやすくなります。資料作成やプロジェクトを管理するスキルを学び、数々のジャンルに関わる案件を経験しておきましょう。
担当領域によって報酬が異なる
詳しくは後述しますが、専門分野や領域、スキルによっても報酬の相場は異なります。
IT系やWebマーケティング系のように、需要があり高い専門性が求められる分野や領域では、稼ぎやすい傾向。戦略立案やM&Aなどのように高度な知識とスキルが問われる分野や領域でも、高報酬が期待できます。
一方で、競合が多い分野や領域で働くコンサルタントや、スキルが見劣りするコンサルタントの場合は、報酬が低くなりがちです。
報酬や契約が景気に左右される場合もある
不景気になると、フリーランスコンサルタントは報酬や契約に影響が出る恐れがあります。
フリーランスコンサルタントの月毎単価は一般的な会社員の給料よりも高く、コスト削減の対象となりやすいためです。
継続案件が打ち切られる、新規案件が見つからないといった状態になると、収入が大幅に減ってしまうでしょう。
優れたスキルや経歴に関係なく、どのようなフリーランスコンサルタントにも打ち切りのリスクは存在します。また、企業勤めなら退職金を受け取れますが、フリーランスには退職金のような制度はありません。急な契約解除でも自分の身を守れるように、以下のようなリスクマネジメントを実行してください。
- 複数のクライアントに仕事を分散させる
- 契約解除に備えて営業先を検討しておく
- 貯蓄を用意しておく
- 所得補償保険に加入しておく
コンサルタントの年収については以下の記事でも紹介しています。
業種別フリーランスコンサルタントの単価・年収相場
前述の通り、フリーランスコンサルタントの案件単価と年収の相場は、業種によって異なります。以下では、「High Performer Consultant(ハイパフォコンサル)」と「PERSONA」に掲載中の案件を基に、業種別の月毎単価を比較しました。
業種 | 月毎単価 | 想定年収 |
---|---|---|
ITコンサルタント | 100万~150万円 | 1,200万〜1.800万円 |
Webマーケティングコンサルタント | 100万~200万円 | 1,200万〜2,400万円 |
経営戦略コンサルタント | 100万~200万円 | 1,200万〜2,400万円 |
財務戦略コンサルタント | 100万~170万円 | 1,200万〜2.040万円 |
人事戦略コンサルタント | 100万~150万円 | 1,200万〜1,800万円 |
M&Aコンサルタント | 100万~170万円 | 1,200万〜2,040万円 |
それぞれの具体的な仕事内容や単価相場について詳しく解説していきましょう。弊社「ITプロパートナーズ」で扱っている実際の案件例も合わせて紹介していきます。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、システム開発やソリューションの導入など、ITを活用して顧客の課題を解決する職種で、月単価100万〜150万円が相場です。
例えば弊社「ITプロパートナーズ」では、以下のようなフリーランスITコンサル案件を扱っています。
案件名 | 【PM/コンサルタント】大手不動産DX子会社におけるPMの案件・求人 |
---|---|
案件単価 | 〜1,000,000円/月 |
勤務地 | 基本リモート一部出社 |
スキル | 基幹システム開発およびリプレイス案件を担当した経験5年以上,開発ベンダーと事業会社の間に入りプロジェクトを推進した経験 |
職種・ポジション | プロジェクトマネジメント,コンサルタント |
ITコンサルタントの多くは、システム構築プロジェクトのサポートで顧客への開発提案や、開発を請け負う企業との調整などを担当します。システムエンジニアが担当する仕事も含むことからステップアップし、ITコンサルタントになられた方もいます。
フリーランスのITコンサルタントについて詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してみるとよいでしょう。
Webマーケティングコンサルタント
Webマーケティングコンサルタントは、クライアントの経営戦略に基づくWeb開発や制作、運営に関するコンサルティングを行う仕事で、月単価は100万〜200万円が相場です。
Webマーケティングコンサルタントの実際の案件例は、以下のとおりです。
案件名 | 【マーケティング戦略立案/市場調査/分析】自社サービスにおけるSEO/マーケ戦略の案件・求人 |
---|---|
案件単価 | 90,000円/月 |
勤務地 | 基本リモート一部出社 |
スキル | メディアの0→1グロース経験,事業戦略やマーケティング戦略の立案経験,SEOにおける戦略立案から実行経験 |
職種・ポジション | マーケター,マーケティングコンサルタント |
この案件では、自社サービスの成長を牽引し、2025年までに業界シェアNo.1を目指すための事業戦略やマーケティング戦略の立案を担当します。具体的には、ターゲティング、市場調査・競合調査、事業戦略・マーケティング戦略の立案、そして戦術と施策への落とし込みが主な業務内容です。
Webマーケティングコンサルタントについて、より詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです。
経営戦略コンサルタント
経営戦略コンサルタントはフリーランスコンサルタントのなかでも最上流に位置し、顧客企業の経営戦略の構築から実行にも関わる職種であり、月単価100万〜150万円程度が相場です。
業務改革とM&Aで顧客の企業がこれまでやったことが無い改革を指導しているため、フリーランスコンサルタントのなかでも最も報酬の高い職種といえるでしょう。
経営戦略コンサルタントの案件例は、以下のとおりです。
案件名 | 【コンサルタント】BtoB向けマーケティングコンサルの案件・求人 |
---|---|
案件単価 | 〜700,000円/月 |
勤務地 | 基本リモート一部出社 |
スキル | 5年以上のマーケティング経験,専門的なマーケティング知識,コンサルティング支援経験 |
職種・ポジション | マーケター,コンサルタント |
こちらの案件は、BtoB企業向けのマーケティングコンサルタントとして、経営戦略や事業戦略の立案支援、マーケティングやCRM戦略の策定、プロジェクトマネジメントなどを行う仕事です。具体的には、BtoB企業のビジネスやマーケティングの支援を通じて、企業価値の最大化や顧客提供価値の最大化を目指します。
財務戦略コンサルタント
財務戦略コンサルタントは財務・会計の観点から経営課題の解決を支援するコンサルタントであり、主に数字に関するさまざまな業務を実施します。
具体的にはM&A案件の検討・資金調達や投資戦略の立案・経営戦略の立案・不正調査・業務プロセス改善などを行い、月単価は100万〜170万円程度となっています。
財務戦略コンサルタントの案件例は、以下のとおりです。
案件名 | 【コンサルタント】SAP又は業務システムにおけるコンサルの案件・求人 |
---|---|
案件単価 | 〜1,000,000円/月 |
勤務地 | 基本リモート一部出社 |
スキル | 会計システムの経験,金融知識,DX関連のPJ参画経験 |
職種・ポジション | コンサルタント |
こちらの案件は、SAPコンサルタントまたは業務コンサルタントのいずれかの役割を担い、スキルに応じて作業を遂行するのが業務内容です。
人事戦略コンサルタント
人事コンサルタントは、企業の人事システムの改革を指導するのが仕事内容で、月単価は100万〜150万円程度が相場です。
企業の課題に合わせて人事評価制度や組織改革を指導するコンサルタントや採用や人材育成を指導するコンサルタント、海外の人材活用を指導するコンサルタントなどと細分化されています。
人事戦略コンサルタントの案件例は、以下のとおりです。
案件名 | 【マーケティング/SaaS】各種施策/育成におけるマーケアドバイザーの案件・求人 |
---|---|
案件単価 | 〜900,000円/月 |
勤務地 | フルリモート |
スキル | Web広告の経験,コンテンツマーケティング及びtoBSaaSの経験etc |
職種・ポジション | マーケティングコンサルタント |
こちらの業務内容は、プロパーの育成と各種マーケティング施策へのアドバイスです。具体的には、Webマーケティング(Web広告運用、SEO、サービスサイトやオウンドメディアの運営・分析など)とコンテンツマーケティング(コンテンツ制作、サイト流入分析・運営、SEO分析・企画など)に関するアドバイスを行います。
M&Aコンサルタント
M&Aコンサルタントの業務には、戦略策定、M&Aの候補企業の調査や選定、相手企業の資産価値判断、買収金額や各種条件の交渉、契約や統合のサポートなどが挙げられます。月単価は100万〜170万円程度です。
M&Aコンサルタントの案件例は、以下のとおりです。
案件名 | 【コンサルタント】M&A事業におけるアドバイザーの案件・求人 |
---|---|
案件単価 | 〜500,000円/月 |
勤務地 | 基本リモート一部出社 |
スキル | M&A仲介事業の営業経験,調整,交渉力がありクライアント状況に応じて柔軟に稼働できる方 |
職種・ポジション | コンサルタント |
こちらの案件では、M&A仲介事業を展開する企業でのアドバイザーとしての役割を担います。主な業務内容は、M&Aプロジェクトの基本合意から調整・交渉等の推進です。具体的には、自走しながらプロジェクトをリードし、売り手に対して1人、または正社員と2名体制で業務を行います。
レベル別フリーランスコンサルタントの単価相場・年収
コンサルタントは、レベルによっても月毎単価が異なります。以下に、「High Performer Consultant」と「FreeConsultant.jp」に掲載中の案件を参考に、フリーランスコンサルタントのレベル別に月毎単価を比較しました。
レイヤー | 月毎単価 | 想定年収 |
---|---|---|
アナリスト | 100万~130万円 | 1,200万〜1,560万円 |
コンサルタント | 120万~150万円 | 1,440万〜1,800万円 |
マネージャー | 130万~180万円 | 1,560万〜2,160万円 |
パートナー | 100万~220万円 | 1,200万〜2,640万円 |
アナリスト < コンサルタント < マネージャー < パートナーの順にレベルアップして、月毎単価が高くなる傾向です。こちらもそれぞれの仕事内容や年収について詳しく解説していきます。
アナリスト
アナリストはコンサルタントのサポート役として市場調査やアンケート調査、インタビュー調査などの実施、財務分析や統計分析などの実施及びデータ分析などを行います。
ジュニアスタッフと呼ばれることもあり、新卒や第二新卒の方が入社して最初のポジションになることが一般的ですが、フリーランスの場合の月単価は100万〜130万円程度となっています。
コンサルタント
コンサルタントは、アナリストに求められる基本的なコンサルスキルを身につけていることを前提として、プロジェクトの実務を担当するポジションです。
アナリストのように細かく指示を受けるのではなく、一定の裁量をもち自ら課題解決の進め方を考え、スケジュール管理をしながら業務を進めていきます。月単価報酬は、120万〜150万円程度になります。
マネージャー
マネージャーはプロジェクトの責任者としての役割を担います。プロジェクトの計画や立案、実行をしたり、コンサルタントに指示や指導、評価などを行うのが業務内容で、月単価報酬は、130万〜180万円程度です。
シニアマネージャーもプロジェクトの責任者ですが、マネージャーよりも広範囲を管轄します。マネージャーは課長クラス、シニアマネージャーは部長クラスをイメージするとよいでしょう。シニアマネージャーは、マネジメントや人材育成に加え、クライアントとの関係構築や上位役職との交渉なども行います。月単価報酬は150万~200万円程度です。
パートナー
パートナーは、コンサルタントとしての最高職位で、コンサルティングファームでいうところの共同経営者的なポジションを指します。具体的には、新規事業の開拓やクライアントとの関係構築、ファームの運営管理及び人材育成が業務内容になります。
パートナーの月単価報酬は、100〜220万円程度です。
フリーランスコンサルタントになるメリット・デメリット
フリーランスコンサルタントには、メリットとデメリットの両方があります。ここでは、具体的なメリットとデメリットについてそれぞれ解説します。
フリーランスコンサルタントになるメリット
コンサルタントがフリーランスとして働くメリットは以下の3つです。
- 自分の得意に集中して働ける
- 働く場所・時間を自由に決められる
- 適正な単価で受注できる
フリーランスになるメリットについてそれぞれ詳しく解説します。
自分の得意に集中して働ける
会社員であれば、会社に割り当てられた案件に従事しなければいけません。一方、フリーランスコンサルタントは、自分が得意とする仕事のみを選べます。気が進まない、クライアントの要望を叶えられるかどうか分からない、キャリアの向上につながらないなどの理由があれば、案件を断っても大丈夫です。
得意な仕事を選べば効率的にスキルを高められ、クライアントからの評価を得られるでしょう。
働く場所・時間を自由に決められる
上述したように、フリーランスコンサルタントの働き方は、常駐型とリモート型に分かれます。働く場所や時間に柔軟性を持たせたければ、リモート型で働ける仕事を選びましょう。
会社員とは異なり、フリーランスコンサルタントは就業ルールを自分で決められます。案件にも寄りますが、月の前半にまとまって仕事をして、後半は旅行やプライベートを充実させるといった働き方も可能です。
適正な単価で受注できる
フリーランスコンサルタントは、個人で案件を請け負います。そのため、コンサルファームよりも低単価での提案が可能です。クライアントとしては、同じパフォーマンスを発揮してくれるのであれば、より低単価で働けるコンサルタントと契約したいものです。クライアントを満足させ、ビジネスチャンスを増やしましょう。
フリーランスコンサルタントになるデメリット
コンサルタントがフリーランスとして働くデメリットは以下になります。
- 自分で仕事を獲得しなければならない
- 社会的信用が低い
- 労働時間が長くなる可能性がある
フリーランスコンサルタントのデメリットについて具体的にみていきましょう。
自分で仕事を獲得しなければならない
フリーランスコンサルタントにはライバルが多く、スキルがあっても簡単に仕事を得られるとは限りません。
しかも、フリーランスばかりではなく、コンサルファームもライバルとなります。人材、資金、設備などが充実した法人に対し、個人で活動するフリーランスはリソースが限られるでしょう。また、ファームを辞めた後は、守秘義務の関係で、これまでかかわってきた案件を実績として提示できない場合もあります。
コンサルファームの後ろ盾がなくなれば、フリーランスは案件獲得において不利になりがちです。
フリーランス以外では、副業でコンサルタントを始める人も増えています。仕事を獲得するためには、クライアントに実績をしっかり提示できるようポートフォリオを用意しておき、提案力を身につけておきましょう。のちほど仕事獲得方法については詳しく解説するので、上手く営業できるか心配な人は参考にしましょう。
社会的信用が低い
コンサルタントに限りませんが、フリーランスは社会的信用が低くなりがちです。収入が不安定であるとして、クレジットカードの審査に通らなかったり、ローンを組めなかったりする恐れがあります。車や家のローンなどの予定があれば、可能な限り独立する前に済ませておきましょう。
労働時間が長くなる可能性がある
会社の後ろ盾がないフリーランスは、労働時間が長くなる恐れがあります。長時間働いたとしても、目標を達成できなかった、スキルが低すぎるなどの言い分で、報酬を支払ってもらえないケースも少なくありません。
仕事を始める前には必ず契約書を作成し、労働時間や報酬に対し、不利にならないようにしましょう。フリーランスの休みの取り方や休日事情について気になる方は、以下の記事を確認しましょう。
フリーランスコンサルタントになるには?
フリーランスコンサルタントになる際は、コンサルファーム出身者か、もしくはほかの企業で得た専門的なスキルを武器にコンサルタントとして独立するのか、によってルートが変わっています。
コンサルファーム経験者の場合
コンサルファーム経験者の場合、基本的にコンサルタントとしてのスキルや経験はあるので、独立しても問題なく業務を遂行できるでしょう。
しかしフリーランスの場合、コンサルファームのような会社員時代とは異なり、自ら営業活動を行い案件を獲得する必要があります。そのため人や組織を指導するようなコミュニケーション能力だけでなく、交渉や自分を売り出すセルフプロモーションスキルが重要です。
現時点でコンサルティング会社に就業している方は、幅広いプロジェクトに参画し柔軟な対応力や専門性を磨いたり、ポートフォリオ作成したり、資格を取得するなどし、独立する準備をしておくとよいでしょう。
コンサルタント未経験の場合
コンサルファーム出身ではなくとも、事業会社でPM経験があったり、何かしら専門性の高いスキル・ノウハウなどを持っていれば、それを武器にフリーランスコンサルタントとして独立し、案件を獲得することも可能です。
ただし、基本的にはコンサルタントとしての実務経験をもつ人材に依頼する企業が多いため、コンサル未経験では案件受注のハードルは高いことを覚えておきましょう。
なお、コンサルタントとしての経験が浅く、独立に不安を感じている方は、まずは副業から初めてみるというのも一つの手です。副業コンサルティングの始め方は以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
フリーランスコンサルタントになるために必要なスキル・経験は?
コンサルタントファームで働いた経験のある方なら、コンサルタントに必要なスキルや経験とはどのようなものかご存じでしょう。
しかし、社員として働くこととフリーランスとして働くこととは違います。その違いを理解していないと、フリーランスコンサルタントとして長く働くことはできません。ここからはフリーランスコンサルタントに必要なスキルや経験について詳しく解説していきます。
コンサルタントとして3年以上の実務経験
基本的にはコンサルタントとして3年以上の実務経験を積んでおきましょう。
コンサルタントファームに所属していると会社のネームバリューで仕事ができます。つまりあなたの提案は会社のネームバリューのバイアスがかかった状態で、顧客に届いていると理解してください。
しかし、同じ提案をあなた個人の名前で出した場合顧客がどれだけ注目してくれるでしょうか。フリーランスコンサルタントとして働くためには、顧客にどうやって自分の話を信じてもらえるかが重要です。
その信頼を得るのに最も有効なのが実務経験です。例えば、あのコンサルタントファームに所属しこれだけの企業のコンサルタントを担当したといった実務経験があれば、顧客はきっとあなたを信用してくれます。自分の実務経験を振り返り、新しい顧客にアピールできるようにしておきましょう。
コミュニケーション能力
コンサルタントの仕事は、顧客の問題点の本質を聞き出しそれを解決する方法を提案して、顧客に実行してもらい問題点を解決することです。問題点を聞き出す際には、仕事のさまざまなシーンでコミュニケーション能力が必要です。
なお、個人で行動することの多いフリーランスコンサルタントは特に、顧客企業の経営者と密接にコミュニケーションを取らなければなりません。そのためビジネスマナーはもちろんプレゼン能力など、経営者を意識したコミュニケーション能力を鍛えておきましょう。
さらに、コミュニケーション能力とは聞いたり話したりするスキルだけではありません。特に1人で全て担当しなければならないフリーランスコンサルタントには、顧客に対して要点を的確に使える文書や報告書などを短時間で仕上げる能力も必要です。
こういった総合的なコミュニケーション能力を身につける事がフリーランスで活動するためには極めて重要となってきます。
論理的思考力
フリーランスコンサルタントとして働くうえでは、論理的思考能力も重要です。コンサルティングでは、クライアントが抱える課題を整理し、それを解決するための道筋を考える必要があります。課題を解決に導くには、どのような要素が何に影響しているか正確に理解するための論理思考能力が必要です。
論理的に物事を考えられれば、現状をもとに高い効果を期待できる対策について根拠をもって選択できます。クライアントにもきちんと説明できるため、納得を得やすいです。
営業力
フリーランスコンサルタントとして仕事を獲得するには、営業力が必要です。自分のスキルや実績をしっかり伝える能力が重要になります。
会社員としてコンサルティングの仕事をしている場合、コンサルティングのスキルや実績を積めばどんどん活躍できるでしょう。しかし、フリーランスになるなら、実力をしっかりアピールするための営業力がないとなかなか案件を獲得できません。営業活動を行っても必ず仕事を獲得できるとは限らないため、断られてもめげずに行動し続ける必要があります。
情報収集力
ビジネスを取り巻く環境は日々変化しているため、フリーランスコンサルタントとして最適なアドバイスや提案をするには、常に最新情報をキャッチしておく必要があります。
会社員として働いている場合は、企業を通してさまざまな情報を得られるでしょう。しかし、フリーランスになれば自ら情報を集めにいかないとトレンドに乗り遅れるリスクがあります。
情報を上手く収集できていないとコンサルタントとしての信頼が落ち、仕事が減る恐れもないとはいえません。フリーランスコンサルタントになるなら、常にアンテナを張って情報収集に務めるべきです。
自己管理力
フリーランスコンサルタントとして活躍し続けるには、自己管理力が必要です。フリーランスは自由度が高いため、自分を律することができないと業務に支障が出る可能性があります。
例えば、フリーランスなら休みを自由に設定できますが、休みすぎると得られる報酬も少なくなるでしょう。反対に、仕事を詰め込みすぎれば体を壊して働けなくなり、クライアントに迷惑をかける恐れもあります。自己管理し、常に最高のパフォーマンスを発揮できるようにしなければなりません。
フリーランスコンサルタントの仕事獲得方法
フリーランスコンサルタントとして仕事を獲得する方法は以下のとおりです。
- フリーランスエージェントを利用する
- コンサル専門のマッチングサイトを利用する
- クラウドソーシングサービスを利用する
- 友人や昔の同僚から業務委託で仕事を貰う
- SNSで案件を募る
- 直接営業する
ただし、自身の経験やスキルレベルによって、おすすめの案件獲得方法は変わってきます。それぞれの仕事獲得方法について解説していきましょう。
フリーランスエージェントを利用する
コンサルティングファームから経験を軸にフリーランスになる場合、よく利用されるのが「フリーランス向けのエージェント」です。エージェントは、数多くの案件のなかからスキルや経験の合う仕事を紹介してくれる上に、契約などの面倒な手続きも代行してくれます。
なお、フリーランス向けのエージェントのなかにはコンサルタントの仕事を扱っている会社もあります。そして、フリーランスとして独立するなら、そのようなエージェントを利用するのが非常に簡単な方法です。
例えば弊社「ITプロパートナーズ」では「コンサルタント」と検索すると2024年3月時点で273件と多くの案件を掲載しています。60〜100万円と高い月単価報酬も数多く用意しているので、確認してみてください。
コンサル専門のマッチングサイトを利用する
コンサル専門のマッチングサイトに登録すると、コンサル案件に絞って仕事を紹介してもらえます。マッチングサイトを選ぶ際は、マッチングサイトが得意とする業種や、報酬の相場、取り扱い案件数、サポートなどに注目しましょう。
以下の記事ではフリーコンサルタント向けのマッチングサイトを紹介しているので、合わせて参考にしてください。
クラウドソーシングサービスを利用する
フリーランス向けの仕事を探すなら、クラウドソーシングサービスを利用するのも方法の1つです。ただし、コンサルタントのような信頼を必要とする仕事をクラウドソーシングサービスのような誰でもアクセスできる環境で探すのはおすすめできません。
また、もし条件のよい案件があったとしても多くのライバルがいると考えてください。さらに、仕事を依頼している業者が全て信用できる会社という訳ではありません。
もしクラウドソーシングサービスを利用するなら、このような特徴を理解したうえで利用してください。
友人や昔の同僚から業務委託で仕事を貰う
フリーランスとして独立した方が仕事を探す方法として昔から使われている方法は、それまで働いていた会社から仕事を紹介してもらうか、先にフリーランスになった先輩や友人などから仕事を紹介してもらう方法です。
この方法では、エージェントやクラウドソーシングサービスのような手数料がないため、報酬を全額手にできます。しかも、依頼者はあなたのスキルや経験を把握しているので、あなたに合った仕事を紹介してくれるなど、メリットの多い方法です。
しかし、知り合いからの依頼だけにその期待を裏切ることはできません。また、コンサルタントの場合は同じ分野の専門家として先輩や元の同僚がライバルになりやすいのが特徴です。そのあたりのしがらみをクリアに進められる人にはおすすめの方法です。
SNSで案件を募る
最近は、SNSを介して仕事を募集しているフリーランスの方も増えています。ただし、SNSを利用するにはある程度の知名度が必要なので、誰でもできる方法ではありません。
例えば、自分のWebサイトを持ちそこで情報発信しつつ、案件を募るフリーランスもいます。また、セミナーなどで講師を担当し自分の名前を知ってもらってSNSで発信もしている方もいます。
また、過去の仕事の評判が高ければ、その顧客から指名されるケースがあります。さらに、SNSでもそのような口コミが広がり次の仕事につながりやすくなるでしょう。
直接営業する
企業の公式サイトやSNSを通じて、直接売り込むことも可能です。セミナー・交流会などで築いた人脈から仕事につなげたり、自分のブログやYouTubeを立ち上げ、実力をアピールしたりする人もいます。
直接営業をすると、公開されていない良質な案件を得られるかもしれません。専門分野・得意分野がはっきりしており、自分と契約するメリットをしっかり訴求できる人は、直接営業に挑戦しましょう。
フリーランスコンサルタントの案件の取り方については、以下の記事でも解説しています。
フリーランスコンサルタントにおすすめのエージェント・マッチングサイト
フリーランスコンサルタントが利用できるエージェントやマッチングサイトは、複数あります。ここでは、特徴ごとにおすすめのエージェントやマッチングサイトを紹介します。
IT・PMO案件に強いエージェント・マッチングサイト
エージェントやマッチングサイトのなかには、IT・PMO案件を中心に扱っているところもあります。以下でおすすめを紹介します。
ITプロパートナーズ
「ITプロパートナーズ」は、IT関連のフリーランスや起業家向けの案件を扱うエージェントです。フルタイム案件はもちろん、3日〜の稼働など柔軟な働き方を実現でき、IT関連のコンサルタントの案件も豊富に扱っています。
最大の特徴としては、クライアントと直接契約しているため、高単価な案件の紹介を実現している点です。スタートアップやベンチャーの案件も多数あり、幅広い経験を積みたい人にもおすすめです。
ハイパフォーマーコンサルタント
「ハイパフォーマーコンサルタント」は、フリーランスコンサルタント向けに案件を紹介しているサービスです。運営会社は東証グロース市場へ上場しています。上場企業や外資企業など幅広い案件を扱っており、戦略系案件も豊富です。運営実績が約20年あり、登録者数は33,000人を超えています。
BTCエージェントforコンサルタント
「BTCエージェントforコンサルタント」は、フリーランスITコンサルタントに特化しているエージェントです。IT業界で活躍している20~40代のコンサルタントが主な対象となっています。エンジニアからコンサルタントへのステップアップをサポートしているところも大きな特徴です。
コンサルフリー
「コンサルフリー」は、マーケティング、DX、事業開発などを扱うコンサルティング人材とクライアントをマッチングしているサービスです。フリーランスと企業を結びつける役割を果たしています。登録すると人材データベースに登録され、クライアントからスカウトが届く場合もあります。
SAP系案件に強いエージェント・マッチングサイト
SAP系案件を多く扱っているエージェント・マッチングサイトもあります。以下でおすすめを紹介します。
グランパスエージェント
「グランパスエージェント」は、SAPを扱うフリーランス専門のエージェントです。大手コンサルティングファームやSlerに直接営業して案件を確保しており、高単価な案件が豊富です。案件の紹介を受けた後も、キャリアに関する相談やクライアントからの評価に関するフィードバックなどを受けられます。フォローが手厚いため、安心感があります。
SAPフリーランスジョブズ
「SAPフリーランスジョブズ」は、SAPに特化して高単価の案件を紹介しているサービスです。JSUGプラチナサポーター企業として唯一フリーランスコンサルタントに案件を紹介しています。JSUGとはSAPユーザーが自ら運営しているコミュニティで、約600社が加盟しています。SAPに関する情報発信や技術研修にも力を入れている点が特徴的です。
クイックフロー
「クイックフロー」は、高単価なSAP案件を紹介しているプラットフォームです。通常は報酬の発生から入金まで時間がかかりますが、クイックフローには即払いの制度があります。よって、締め日から最短1日で報酬の入金が可能です。これから独立する人や独立したばかりの人向けのプランもあり、金銭面に関する不安を払拭しやすくなっています。
戦略系案件に強いエージェント・マッチングサイト
戦略系案件の受注を目指す場合も、豊富な案件の紹介を期待できるエージェントやマッチングサイトがあります。以下でおすすめを紹介します。
フリーコンサルタント.jp
「フリーコンサルタント.jp」は、サービス登録者が19,000名以上、取引企業数880社以上の大規模なサービス(2024年5月現在)。高いマッチングスキルを持つスタッフが、フリーコンサルタントのスキルや経験を重視して案件を紹介します。非公開案件が豊富に保有され、稼働後にはサービス経由でクライアントからのFBを受けることが可能です。
Strategy Consultant Bank
「Strategy Consultant Bank」は、ハイクラスなコンサルタントを対象とするサービスです。戦略ファーム出身者の人脈を活かして案件を紹介しており、戦略系案件を多く扱っています。登録、面談、クライアントへの提案などのプロセスを徹底的にサポートしているため、マッチングの精度が高いです。オーバーワークが発生した際の調整にも対応しており、無理なく働ける環境が整っています。
SENJIN Platform
「SENJIN Platform」は、 戦略系案件やBizDev案件に特化しているエージェントです。対象は、戦略・総合コンサルファーム出身のフリーランスコンサルタントです。常に100件以上の案件がプールされており、スキルや希望に応じて最適な案件を紹介しています。報酬水準は150万円以上(※100%稼働)となっており、なかには180万円以上の案件も存在します。
フリーランスコンサルタントとして高収入を稼ぐポイント
フリーランスコンサルタントとして活動するうえでは、さまざまなポイントがあります。
- 得意分野を明確にする
- 顧客と中長期的な付き合いをする
- 常にスキルアップをする
- 無料・有料コンサルの線引きをしておく
- 複数のエージェントやマッチングサイトに登録する
ここでは、活躍するために必要なことについて具体的に解説します。
得意分野を明確にする
フリーランスコンサルタントとして効率的に仕事を獲得するには、自分の得意分野を明らかにすることが大切です。コンサルティングの分野は幅広く、ITやマーケティングなどさまざまな分野があります。自分が専門的に扱っている分野が分かりにくいと、顧客側も依頼しにくくなるでしょう。
なるべく多くの案件を獲得するために、あえて対応範囲を広げるケースもあるかもしれません。しかし、分野を広げすぎると専門性が低下し、クライアントが満足するようなアウトプットができなくなる恐れがあります。長くフリーランスコンサルタントとして活躍するためには、得意分野に集中して取り組むのがおすすめです。
顧客と中長期的な付き合いをする
フリーランスコンサルタントとして高収入を稼ぐには、顧客との中長期的な関係構築が重要です。クライアントと良好な関係を築けると、根本的な課題を突き止められ、期待以上の成果を上げられる可能性があります。実力を認められると、契約更新や単価アップ、新規案件の紹介などに発展し、年収アップが期待できるでしょう。
また、前述のように、独立後に案件を獲得できないコンサルタントは少なくありません。独立する前に、顧客になってくれそうな知人に声をかけ、コンタクトを取っておきましょう。面識がある知人であれば仕事がやりやすく、独立後の実績をスムーズに作れます。
常にスキルアップをする
コンサルタントに限りませんが、フリーランスは常にスキルアップを心がけるべきです。フリーコンサルタントがスキルアップすると、マネージャーレベルの案件を受注でき、高収入を得られるようになります。
ただし、マネージャーレベルになるには、専門性を高めるだけでは不十分です。クライアントとやり取りしたり、コンサルタントに役割を分担したりするマネージャーには、コミュニケーションスキルが求められます。
また、時代の流れを読んで、ニーズが高い分野のスキルを磨くとよいでしょう。例えばDX化の進行に対応するため、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット化)、SAPなどを勉強するフリーランスコンサルタントもいます。
無料・有料コンサルの線引きをしておく
顧客を獲得するための手段として、一部の相談を無料で受け付けている人もいるでしょう。ただし、無料でコンサルティングを提供する場合は、有料のコンサルティングとの線引きをはっきりさせておくことが大切です。
線引きが曖昧だと、本来は有料のコンサルティングまで無料で対応してしまう恐れがあります。また、相手によって無料の範囲が異なれば不公平となり、顧客が不満をもつリスクもあるでしょう。無料相談を実施するなら、必ず最初に対応範囲を明確に定めるようにしてください。
複数のエージェントやマッチングサイトに登録する
案件を継続的に受注するために、複数のエージェントやマッチングサイトに登録しましょう。リモート案件が豊富だったり、週2~3日といった短時間の案件が多かったり、スポット案件が中心だったりと、サイトごとの案件の性質はさまざまです。自分のニーズや希望に合ったサイトを選びましょう。
また、単純に多くのサイトに登録することで、出会える案件の数が増えます。ただし、登録するサイトが多すぎると、管理が大変になる可能性もあるので、適度な数に絞ることも検討してください。
フリーランスコンサルタントの将来性
結論として、専門知識を有するコンサルタントの需要は高く、将来性はあるといえます。
調査PR「RRP」を提供する株式会社リンクアンドパートナーズは、「フリーランスコンサルタントの実態に関する調査」を実施しています。
調査によると、近年もっとも多くの企業を悩ませている課題は「インターネットやデジタル技術の活用方法」であると分かりました。この結果を踏まえると、デジタル化の波に上手く対応できるコンサルタントは、将来が明るいでしょう。
時代とともに企業の課題は変わると推察されます。ニーズを見極め対応するコンサルタントは、今後も活躍の機会に恵まれるでしょう。
フリーランスコンサルタントに関するQ&A
フリーランスコンサルタントとして気になる疑問は、ここで解決しておきましょう。名刺の必要性や、エージェントやマッチングサイトの選び方、独立後のキャリアパスを解説します。
フリーランスコンサルタントに名刺は必要?
営業を軸に案件受注するなら名刺は必須です。コンサルタントに限りませんが、フリーランスは、会社員と比較すると信用度に大きな課題があります。信頼性を高めるためにも、名刺を作っておいて損はありません。
セミナーや交流会などで名刺を配る、自分を紹介してくれるようにと知人に名刺を配るなど、名刺を使えば案件獲得のチャンスも増やせます。ビジネスの場にふさわしい信頼感や誠実さを与えるデザインの名刺を作成し、クライアントに好印象を与えましょう。
エージェントやマッチングサイトはどう選ぶ?
以下を重視して、自分のニーズや希望に合うエージェントがマッチングサイトを選びましょう。
- 案件の種類・得意領域
- 単価相場
- 勤務地・リモート案件の有無
- サポート体制
フリーランスコンサルタントの独立後のキャリアパスは?
フリーランスコンサルタントの独立後のキャリアパスとして、以下が挙げられます。
- 起業して自社事業を展開する
- フリーランスのままやりたい仕事や、よりよい働き方を追求する
- コンサルティングファームに再就職する
自社事業を展開する際は、専門知識や経験、ネットワークを活かせる分野を選ぶとよいでしょう。法人化すると、社会的信用を得られ、さらに高収入を得られる可能性があります。
スキルアップして仕事の幅を広げたり、暮らしを充実させるためにワークライフバランスの維持に取り組んだりと、フリーランスのままでもキャリアの選択肢はさまざまです。
なお、人には向き不向きがあるもの。フリーランスが自分に合わないと感じる人もいるかもしれません。合わないと感じたら、コンサルティングファームに再就職するのも1つの手です。
まとめ:積極的にフリーランスコンサルタントを目指そう!
これまで説明したように、IT業界ではコンサルタントは最も報酬の高い職種で、フリーランスコンサルタントになれば、年収1,000万円を超える方も珍しくありません。
しかし、案件そのものが少なく競合するケースが多い点も特徴の1つです。もし、フリーランスコンサルタントとして長く働きたいなら、その実績から企業からの指名を受ける信頼されるコンサルタントでなければなりません。さらに、その実績をどうやってアピールするかも重要です。
ぜひ、フリーランスとして多くの企業を成功に導くコンサルタントを目指してください。
手前味噌ですが、弊社サービス「ITプロパートナーズ」では週2日〜週3日でこなせるITコンサル案件を数多く取り扱っています。ぜひご相談ください!
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