副業フリーランスとは?始め方やおすすめ職種、メリットと注意点

こんにちは、ITプロマガジンです。

多様な価値観や働き方が広がるなか、会社に勤めながら、副業フリーランスとして働く人が増えています。しかし副業フリーランスを検討する際、

  • 会社員でも副業フリーランスとして働ける?
  • 本業フリーランスとは何が違う?
  • 副業フリーランスの始め方や注意点は?

など、様々な疑問が湧いてくるかと思います。結論、副業でフリーランスの活動を始めることはメリットが非常に多いので、可能な方はすぐに始めることをおすすめします。

本記事では、副業でフリーランスとして働くメリットや具体的な始め方、注意点など、事前に知っておくべき情報についてまとめました。副業フリーランスを検討している方はぜひ参考にしてください。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

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目次

副業フリーランスとは?どんな働き方?

副業フリーランスとは「本業の傍ら、特定の組織に雇用されずにフリーランスとして別の仕事をする人」を指します。

そもそもフリーランスとは「決まった勤め先を持たない働き方」を指しますが、その定義は人によって異なります。「フリーランス白書2020」では、以下のように定義されています。

”特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人”

引用元:フリーランス白書2020

つまり副業フリーランスとは、「会社員として企業に勤めたり、自営業で別の本業を持っていたりする一方、夜間や休日を利用して自ら請け負った業務をこなしている人」や、「アルバイトとして特定の企業や店舗で定期的に働きながら、空き時間に別の仕事をしている人」などを指します。

副業フリーランスの場合、「スポット案件を請ける」「土日を活用する」「まとまった時間を確保して重めの案件を請ける」の3つが主な働き方になります。副業での働き方は、本業に影響の出ないものを選ぶことが大切です。

ちなみに、副業フリーランスに対して「本業フリーランス」、いわゆる一般的なフリーランスは「企業や組織に所属せず、フリーランスとしての活動のみで生計を立てている人」を指します。

副業とフリーランスの違い

副業とフリーランスは混同しやすい概念ですが、異なる意味を持つため注意しましょう。

副業とは、本業をこなす傍らで、あくまでサブの位置付けで行う仕事を指します。会社員としてメインの仕事に携わる一方で、それとは別に休日や空き時間を使ってこなすような副次的な仕事です。「サイドビジネス」と呼ばれることもあります。

一方、フリーランスは特定の組織に所属することなく、独立した状態で業務をこなしながら報酬を得る人、もしくはそのような働き方を指します。多くは業務委託契約の形でクライアントと契約し、自らの専門性やスキルを活かしながら報酬を得る方法です。

つまり、副業は仕事そのものを指すのに対し、フリーランスは人や働き方を指すところに大きな違いがあります。

フリーランスとは?主な職種や仕事内容を紹介

フリーランスとは?代表的な職種と仕事内容、メリットデメリットを解説

副業フリーランスは増えている

ランサーズの「フリーランス実態調査2021」によると、2020年まで減少傾向にあった副業・複業フリーランスが、2021年には104万人と急増しており、副業でフリーランスをする人は増加していることがわかりました。

急増したきっかけは、新型コロナウイルスの影響により「在宅ワークが増えたこと」と推測されています。通勤時間がなくなり、時間に余裕ができたことなどが原因といえるでしょう。また、副業フリーランスが増えた背景には、「副業を認める企業の増加」「将来への不安から収入アップを目指す人が増えた」といった要素もあると思われます。

社員に副業を許可することで、自社で給料を上げるのが難しい部分を補うことができますし、副業は社員のスキルアップにも繋がります。こうした理由から、副業解禁へと舵を切っている企業は少なくありません。実際、パーソル総合研究所の第三回 副業の実態・意識に関する定量調査によると、2023年では調査に協力した企業のうち副業を解禁している企業は60.9%となっており、この数字は2018年の調査時より10%増という結果です。

このような流れがあることから、副業フリーランスとして活動する人は今後も増え続ける可能性が高いでしょう。

副業でフリーランスとして働くメリット

フリーランスとして副業に取り組む主なメリットは、次の通りです。

  • 節税効果が増える
  • 収入が増える
  • スキル・知識が増える
  • 在宅も可能で時間を有効活用できる
  • 独立・起業の基盤作りになる
  • 働き方次第では本業に良い影響を与えられる

以下、それぞれについて順に解説します。

節税効果が増える

フリーランスとして副業を行う際、事業に関連する費用は経費として計上可能で、これが節税に直結するメリットがあります。

これらの費用を単なる個人的消費としていた場合、税金の節約は見込めませんが、副業を始めることで、経費として計上でき、税金を減らせる可能性があります。

例えば、フリーランスとして仕事をするために必要なパソコンや専門書籍、さらには光熱費や通信費、さまざまな事務用品も、事業経費として申告することが可能です。

もし経費が30万円発生した場合、副業収入から30万円を差し引くことができ、税金が軽減されます。フリーランスとしての副業は、単に収入を増やす手段以上の価値を持っています。税金を効率的に管理し、ビジネスの成長を賢くサポートする方法として、経費計上は大きな役割を果たすでしょう。

ただし当然ですが、経費として申請できるのは、副業の業務で必要な費用だけです。経費にできるものの目安については、以下の記事も参考にしてください。

フリーランスが経費にできるものは?どこまで計上できるかも解説

収入が増える

本業の給料とは別に副業の報酬を受け取れるため、単純に収入を上げられます。副業でも収入を稼げれば、本業の収入では賄えなかったことにお金を充てられるでしょう。

例えば、月に5万円の収入が上がれば、生活費の足しになるだけでなく、将来のための貯金・自分磨き・投資などにお金をあてることができます。

しかし、副業で受け取れる金額は業務内容や業務量によって異なります。本業に影響を与えないためにも、副業で無理なく働ける業務量と得たい収入のバランスを考えながら取り組むことが大切です。

副業フリーランスによってどのくらいの収入が得られるか、具体例を紹介します。

週1〜2日のフリーランスの副業平均月収は10万〜30万円程度

実務経験のある領域で、週1〜2日で働いた場合のフリーランスの副業平均月収は、10万〜30万円程度です。特に需要の高いIT系の資格・能力・経験を持っている人は、副業の案件を安定して請け負いやすいので、平均月収だけでも会社員の給与レベルを実現できます。

現在はフリーランスに案件を紹介しているエージェントサービスが多数あるため、上手に利用することで週1日〜2日の稼働だけでも平均月収を高めることができるでしょう。例えば以下は弊社ITプロパートナーズで募集しているフリーランス案件例となります。

案件名【PHP/AWS】アプリ開発における案件単価エンジニアの案件・求人
案件単価〜300,000円/月
勤務地フルリモート
スキルPHP,JavaScript,AWS
職種・ポジションアプリケーションエンジニア

エージェントを利用しない場合、自分で副業の案件を探し単価交渉などを行わなければならないため、仕事に集中してリソースを割けなくなります。エージェントを活用することが、会社員のフリーランス副業で平均月収を高めるポイントになるでしょう。

週2〜週3のフリーランス案件は意外と多い!案件例と獲得方法を解説

週2日の副業で月に70万円以上稼ぐ人も

会社員として副業を行っている人のなかには、週2日の業務でも月に70万円以上稼ぐ優秀な方もいます。

IT技術やコンサル関係の知識やその他特殊な資格を必要とする業務に携われる人は、副業だけで十分な収入を確保することも可能でしょう。また会社員として働いている人は、これまで培ってきた経験や知識・技術があるため、それを上手に活用していくことで高い副業収入を得ることができます。

現代はリモートワークの普及によって会社員向けの副業案件も増えてきているため、需要のあるスキルや経験を持っていれば、月収70万円以上も決して夢ではありません。

土日の2日間×4週間だけで70万円以上を稼げる可能性がある現代の副業事情は、会社員にとって魅力的なものとなるのではないでしょうか。

スキル・知識が増える

スキルを磨き、知識を増やすことができるのも、フリーランスとして副業に取り組むメリットの1つです。

これまでの経験を活かして副業に携わることで、さらなるスキルアップや知識のブラッシュアップができます。自身の専門とする分野の周辺の仕事にもチャレンジすれば、新しいスキルや知識を身につけることも可能です。

いずれの場合も、今後のキャリア形成に役立つ財産となるでしょう。

在宅も可能で時間を有効活用できる

フリーランスとして副業に取り組めば、時間という貴重な資源を有効活用できるというメリットもあります。

本業に携わっていない夜間や休日などの時間は、基本的にプライベートの時間ともいえますが、特にやることがなくだらだらと過ごしてしまうというケースもあるでしょう。その時間を副業に充てることで、上述したように収入を増やしたり、スキルや知識を磨いたりでき、充実した生活が実現できます。

また、フリーランス案件の多くは在宅で対応できるため、副業で取り組みやすいというメリットもあります。通勤が不要な在宅の副業なら、自宅で過ごす時間を最大限に活用できるため、本業が忙しい人でも対応しやすいでしょう。

ただし、健康を維持するためには、休息時間を確保するのも忘れないようにしてください。

独立・起業の基盤作りになる

フリーランスとして副業することで、独立や起業の基盤を作ることができます。将来的に独立や起業を考えている人にとっては、独立・起業に必要な新たなスキル・経験を得るチャンスになるでしょう。

個人事業主になったり、自分で企業を経営したりするためには、業務に必要なスキルや知識だけでは足りません。経理や対人スキル、セールススキルなど幅広い能力が求められます。

しかし、企業に勤めているだけでは、これらのスキルを学べるとは言い切れません。一方で副業では、業務の経理や案件の獲得、クライアントとのやりとりなど、本業では経験できなかった経験を積むことができます。独立・起業を考えている人にとっては、良い経験となるでしょう。

働き方次第では本業に良い影響を与えられる

副業案件の内容によっては、副業で得たスキルや知識が本業に役立つことがあります。副業で得たスキルや知識を本業で活かすことができれば、役職や給与のアップにつながる可能性もあるでしょう。

例えばプログラマーの場合、「副業案件で扱った開発ツールを、本業の勤め先でも導入することになった」といったケースがあるでしょう。そのほか、「副業でWebデザインに取り組んだら、本業で関わるWebデザイナーと意思疎通がしやすくなった」などのケースも考えられます。

このように、副業によって知見が広がると本業にも良い影響があり、本業と副業の相乗効果が期待できます。

ただし、本業や副業ノウハウを双方に漏らすことはしないようにしましょう。ノウハウやアイデアは、会社に帰属するものなので、勝手に持ち出してはなりません。契約違反になるリスクがあるため、自分のスキルを上げてスキルや経験を双方で活かすのみにとどめてください。

副業でフリーランスとして働くデメリットは?

メリットの多い副業フリーランスですが、次のような点には注意が必要です。

  • プライベートの時間が減る
  • 本業に影響が出る可能性がある

副業でフリーランスとして働く場合、必然的に自分の自由な時間が減るのが代表的なデメリットです。本業の終業後や休日の時間を副業に充てることになるため、趣味や休息の時間が十分に取れなくなる可能性があります。

そのため、プライベートを優先させたい人や、オンオフの切り替えが苦手な人には向いていないかもしれません。副業に取り組む際は、自分の時間と働く時間のバランスを意識することが大切です。

また、副業フリーランスの活動で無理をしすぎると、本業に悪影響が出る可能性がある点にも注意が必要です。例えば、夜間や休日に副業を詰め込みすぎて疲労が蓄積し、本業の業務で集中力が低下したり、ミスが増えたりすることも考えられます。

あくまで本業がメインであるため、体調管理や十分な休息を意識し、無理のない範囲で副業に取り組むことが大切です。

副業フリーランスの始め方

副業フリーランスを始めるには、以下の流れで進めましょう。

  • 1.副業の目的や自身のスキルセットを整理する
  • 副業に必要な準備を行う
  • 案件を獲得する

それぞれのステップで具体的にどのような対応が必要なのか、以下で詳しくみていきましょう。

1.副業の目的や自身のスキルセットを整理する

はじめに、副業を始める目的を明確にしましょう。例えば「月5〜10万円の副収入を得たい」という人は、案件の獲得しやすさや単価相場を考慮して仕事内容を選ぶ必要があります。一方、「スキル磨きのために副業を始めたい」という場合は、報酬よりも仕事内容を重視して案件を選ぶことが大切です。

副業で活用する分野を選ぶ際は、自分の強みや経験も考慮しましょう。これまでの職務経歴や得意分野を棚卸しすると、自分に合った仕事やスキルを活かせる案件を見つけやすくなります。

このように、目的やスキルによって選ぶべき仕事内容や案件が変わってきます。これらを明確化しないまま副業の職種や案件を選んでしまうと、本来の目的を達成できない可能性があるため、はじめに「なぜ副業をしたいのか」を改めて考えてみてください。

2.副業に必要な準備を行う

副業の目的や取り組む分野を明確にしたら、実際に副業を始めるための準備を進めましょう。まず重要なのは、本業の勤務先が副業を許可しているかどうかの確認です。社内規定で副業が禁止されている場合もあるため、必要に応じて勤務先へ事前に申告し、許可を得ることが大切です。

次に、税務関連の準備も欠かせません。副業を継続して行う場合は、税務署への開業届の提出や、節税効果の高い青色申告のための申請を検討してみてください。開業届は提出しなくても副業フリーランスとして仕事はできますが、提出して個人事業主になることで、青色申告を選択できるようになります。

会社員の副業で開業届は必要?提出の基準やメリット・出さないリスク

収支管理や確定申告をスムーズに行うために、会計ソフトの導入もおすすめです。

このように、副業を始めるには事前に確認・準備すべきことが多くあります。本業に支障をきたさないよう、スキマ時間を使って計画的に準備を進めましょう。

3.案件を獲得する

副業に必要な準備が完了したら、いよいよ実際の案件の獲得を目指しましょう。スムーズに案件を獲得するためには、自分のスキルや実績を分かりやすくアピールするポートフォリオが役立ちます。また、SNSアカウントを運用して日頃から自分のスキルや人となりを発信しておくと、信頼性が高まり仕事の依頼につながる可能性があります。

副業案件を獲得する具体的な方法については次項で詳しく紹介しているので、そちらも参考にしながら、自分に合った案件を見つけて副業をスタートさせてください。

副業フリーランスの案件獲得方法

ここでは、副業フリーランスが案件を獲得する具体的な方法を見ていきましょう。

副業・フリーランスエージェントを活用する

副業エージェントフリーランスエージェントは、人材を求める企業と副業ワーカーやフリーランスをマッチングするサービスです。エージェントの担当者が希望やスキルに合った案件を紹介してくれるため、自分で案件探しや営業を行う手間が省けるというメリットがあります。

ただし、エージェントが扱う案件の多くは即戦力人材を対象としているため、未経験や初心者は案件の獲得が難しい点に注意が必要です。一方、スキルや実績がある人なら、高単価案件を紹介してもらえる可能性が高いため、「豊富なスキル・実務経験があり、案件探しの手間や交渉を任せたい」人はエージェントの活用がおすすめです。

弊社ITプロパートナーズでは、副業でも取り組みやすい週2・3日案件を多数取り扱っています。約7割がリモート案件であるため自分の都合にあわせてフレキシブルに働きたい人はぜひご利用ください。

クラウドソーシングを活用する

クラウドソーシングは、案件探しから受注、納品までオンラインで完結するため、副業でも取り組みやすいのが特徴です。案件の難易度や報酬も幅広く、自分のスキルレベルに合わせて選べるため、初めて副業をする人におすすめです。特に、未経験の分野にチャレンジしたいと考えている人は、クラウドソーシングを上手に活用して実績を積み上げていきましょう。

クラウドソーシングサイトおすすめ14選!初心者が副業で稼ぐコツとは

求人サイトを活用する

求人サイトは正社員やアルバイトの情報が中心というイメージがありますが、「業務委託」「副業」といったキーワードで検索すると、副業ワーカーやフリーランス向けの案件も見つかります。特に大手求人サイトは取り扱う案件数が膨大なため、自分のスキルや希望条件に合った仕事を探しやすいのが特徴です。

幅広い業種や職種の案件が掲載されているため、クラウドソーシングだけでなく求人サイトも積極的に活用しながら効率的に案件を獲得しましょう。

業務委託の募集・求人マッチングサイトおすすめ15選!探し方のコツも紹介

知人や友人から案件の紹介を受ける 

案件を獲得するには、人脈も重要な要素です。実際に、知人や友人から案件を紹介されて仕事を得ている人も多くいます。副業を始めることを周囲に伝えておくと、「こんな仕事があるよ」と声をかけてもらえるチャンスが生まれるかもしれません。人とのつながりを大切にして、積極的に副業の意思を発信していきましょう。

副業フリーランスとして始めやすいおすすめの職種

副業フリーランスにおすすめの主な職種は、次の通りです。各職種の経験者はもちろん、案件によっては初心者も可能なケースがありますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

  • ITエンジニア・プログラマー
  • デザイナー
  • ライター・編集者
  • 動画クリエイター
  • Webマーケター
  • 講師
  • 翻訳

以下、それぞれについて順に解説します。

フリーランスの仕事一覧!職種別の必要スキル・年収・案件の探し方

ITエンジニア・プログラマー

仕事内容・システムの設計
・プログラミング言語によるコーディング
必要スキル・プログラミング言語
・論理的思考能力
・コミュニケーション能力
報酬目安20万~70万円

ITエンジニアやプログラマーは自宅でも作業でき、かつニーズも高いことから、副業フリーランスにはぴったりの仕事です。

ITエンジニアはさまざまな種類があり、Webサイト・Webサービス・アプリケーションの開発やバグの調査・修正などを行います。プログラマーはITエンジニアの1つで、システムエンジニアが設計したシステムをプログラミング言語で記述・修正する職業です。いずれもプログラミング言語を使用します。比較的独学がしやすいので、本業がITエンジニア・プログラマーではないという人でも、数ヶ月勉強すれば簡単な案件を受けられるようになるでしょう。

エンジニアにおすすめの副業は?案件獲得サービスや稼ぐコツも紹介

デザイナー

仕事内容・Webサイトのデザイン・レイアウト
・UI/UXデザイン
必要スキル・デザインの知識
・デザインソフトを扱うスキル
報酬目安15万~30万円

デザイナーも、自宅で作業ができるため、副業フリーランス向きの仕事といえます。

現在、特にニーズが高いのは、Web系のデザイナーです。Webサイトのデザイン・レイアウトのほか、ユーザーの使いやすさを追及するUI/UXデザイン、異なるデバイスでの利用を想定したレスポンシブWebデザインなど、Webサイトやアプリケーションの開発に欠かせない存在です。こちらもデザインやマーケティングなど専門スキル・知識が必要となるため、これから目指す人はまずは技術の習得を目指す必要があります。デザイナー案件の難易度はさまざまですが、初心者でも学習しやすいHTML・CSSを身につければコーディング案件の獲得が目指せます。

Webデザイナーの副業の始め方!月収や案件の取り方を初心者向けに解説

ライター・編集者

仕事内容Webサイトに掲載する記事の執筆・編集
必要スキル・文章力
・リサーチ能力
・SEOの知識
報酬目安文字単価0.5円~1.5円

Web系のライター・編集者は、特別なスキル・知識がなくても始めやすい副業です。そのため、未経験や初心者でもチャレンジできます。

Webライター・編集者は、WebサイトやWebサービスに欠かせないコンテンツ、特に文章を作ります。「記事を作成する」というと難しく聞こえますが、求められる文章力や表現方法は案件によって異なり、初心者でライターとしてすぐに携われる仕事も存在します。本職に関わる記事作成であれば、本職のスキル・知識・経験を活かすこともでき、単価アップもしやすいのでおすすめです。

Webライターの副業の始め方!未経験から稼ぐ手順や案件獲得のコツ

動画クリエイター

仕事内容・動画撮影
・動画編集
必要スキル・カメラを扱うスキル
・動画編集スキル
・編集ソフトを扱うスキル
報酬目安1本5,000円~1万円

動画投稿サイトの人気が高まるなか、事業者の多くが動画作成に力を入れています。そこで活躍するのが動画クリエイターです。

動画クリエイターとは、映像制作に関わる職業で、カメラマンや動画編集者、CGデザイナーなどを指します。映画やテレビ制作の仕事をいきなりフリーで受けることは困難ですが、動画投稿サイトに投稿する動画の編集や動画広告の作成であれば、未経験でも受けられる仕事が見つかるでしょう。未経験の場合は、動画制作・編集のスキル・知識の習得から始めてみましょう。

動画編集の副業の始め方!未経験から案件を取る方法や収入目安も紹介

Webマーケター

仕事内容・Webサイトの運用支援
・SNSアカウントの運用代行
・Web広告の運用
必要スキル・Webマーケティングに関する知識
・各種SNSの特徴や操作方法についての理解
報酬目安10万〜30万円

Webマーケターは、Webに関連したマーケティング活動を行います。具体的な仕事内容は案件によって異なりますが、Webサイトのアクセス数アップの支援やSNSアカウントの運用代行、Web広告の運用などが代表的です。

本業でWebマーケティングに携わっている人はもちろん、個人で運営しているWebサイトやSNSアカウントの読者やフォロワーが多い場合も、Webマーケティングのスキルをアピールできます。

Webマーケティング副業の始め方は?未経験から稼ぐ方法と収入目安

講師

仕事内容スキルや知識の指導
必要スキル各種専門スキル・知識
報酬目安1時間1,500~2,500円

ハードルが高いと思われがちな講師業も、フリーランスの副業であれば気軽に始められます。

「講師」と聞くと、学校で学術的な知識を提供する先生を想像する人も多いでしょう。しかし、ビジネスにおいては自分の持つスキル・知識・経験を共有してくれる人材は、全員が講師となり得ます。たとえば、英語・プログラミング・動画編集・ライティング・美容など、何でも構いません。本業で培ったスキルや経験が多くあれば、講師業で活かせるでしょう。

プログラミング講師は副業でも可能?時給相場や案件獲得サイトを紹介

翻訳

仕事内容日本語から外国語へ・外国語から日本語への翻訳
必要スキル語学力
報酬目安時給1,000円~

翻訳は豊富な経験や高いスキルが必要と思われがちですが、未経験でも需要のある副業です。初期費用をほとんどかけずに始められます。

翻訳は、日本語を外国語へ、外国語を日本語へ変換する仕事です。仕事内容は、ITや経済・金融・医療分野などの文書を翻訳する「実務翻訳」、海外の書籍や雑誌を翻訳する「出版翻訳」、そして映像作品を翻訳する「映像翻訳」などがあります。もちろん翻訳スキルは必須ですが、「未経験OKの案件」などで経験や実績を重ねれば、徐々に高単価案件を受けられるようになるでしょう。

副業でフリーランスとして働く際の注意点

メリットの一方、会社員がフリーランスとして副業をする際には、いくつか注意しておきたいポイントもあります。

特に以下の要素は会社員として副業を続ける際に注意しておきたい部分になります。

  • スモールスタートを意識する
  • 会社によっては副業禁止の場合がある
  • 機密情報は慎重に扱う
  • 確定申告を忘れずに行う
  • フリーランス新法への理解を深めておく

実際にフリーランスとして活動する前にチェックしましょう。

スモールスタートを意識する

本業とうまく両立するために、副業はスモールスタートを意識しましょう。フリーランスの副業を始めたばかりの頃は、慣れない業務に追われてパンクしてしまう人も少なくありません。

キャパオーバーにならないためには、自分がどのくらいの作業量なら問題なく対応できるのかを慎重に探っていくことが大切です。最初は小さな案件からスタートし、無理のないペースで副業に慣れていきましょう。

また、自己管理やスケジュール管理が甘いと、納期遅れなどのトラブルに発展する恐れがあります。個人で仕事を受ける場合、責任の所在はすべて自分にあるということを理解しておかなければなりません。

会社によっては副業禁止の場合がある

副業を禁止している会社もあるため、フリーランスとして副業を始める際には、会社の決まりをよく確認することが重要です。

近年、働き方改革に伴い副業推進の流れが強まっているとはいえ、依然副業を認めていない会社や、条件を設けている会社は少なくありません。トラブルになる前に、就業規則やその他副業にあたってのルールを慎重に確認しましょう。

分からない場合は、上司や労務担当者などしかるべき人に相談することをおすすめします。

機密情報は慎重に扱う

本業や副業で知り得た機密情報は、当然ながら慎重に取り扱わなくてはなりません。特に本業と関連する副業案件に取り組む場合、技術情報や顧客情報などを流出させてしまうと、損害賠償請求や懲戒処分にまで事態が発展する恐れがあります。

情報流出や利益相反が起こらないように、同業他社との副業を禁止している企業もあり、トラブルを避けるために情報の取り扱いには十分注意しましょう。

確定申告を忘れずに行う

フリーランスとして副業をした際には、所得や税金に関する一連の手続きである確定申告を忘れずに行いましょう。収入が会社員としての給与のみであれば、税金などの処理は会社が取り扱ってくれるために確定申告の必要はありませんが、副業として収入が発生した場合には個人で対応しなければなりません。

具体的には、副業による所得が20万円を超えると確定申告が必要です。1年間の収支を確定申告書にまとめて提出する必要があるため、請求書や領収書は捨てずに管理し、必要に応じて会計帳簿を作成しておきましょう。

会計ソフトを活用すると、毎月の収入や支出を入力するだけで確定申告書を簡単なステップで作成できるうえ、オンライン申請に対応しているものも多くあります。確定申告にかかる手間を大幅に削減できるため、ぜひ活用を検討してみてください。

確定申告は毎年2月から3月が申告期間ですが、この時期は年度末を控えて本業が忙しくなる人も少なくありません。副業の確定申告に十分な時間を確保できない可能性もあるため、日頃から会計ソフトへの入力や帳簿の作成を進めておくのがおすすめです。

フリーランスの帳簿の付け方は?基礎知識や使えるアプリ・ソフトも紹介

フリーランス新法への理解を深めておく 

2024年11月1日に、フリーランスと発注事業者の間の取引の適正化や、フリーランスの就業環境の整備を目的とした「フリーランス新法(正式名称:特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)」が施行されました。

この法律は、業務委託で仕事を請け負い、かつ従業員を雇っていない個人が対象です。書面による取引条件の明示や報酬の支払い期日など、基本的に発注側が留意すべき内容が定められています。

受注側のフリーランスも、もし不当な扱いを受けた際に法律違反であることに気づけるよう、フリーランス新法への理解を深めておくと安心です。

フリーランス新法については、以下の記事で詳細をまとめています。

フリーランス新法とは?主な内容や対象者、変更点をわかりやすく解説

副業フリーランスが限られた時間で高収入を稼ぐコツ

副業フリーランスが限られた時間で高収入を得るためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。主なポイントは、次の通りです。

  • 自分の強みが活かせる案件を選ぶ
  • SNSでセルフブランディングを強化する
  • スキルアップや単価交渉をする

以下、それぞれについて順に解説します。

自分の強みが活かせる案件を選ぶ

副業フリーランスが高収入を得るためには、自分の強みを活かせる案件に取り組むのが早道です。高度なスキルやノウハウを必要とする案件は高単価であることが一般的ですが、それらが自らの強みにマッチしていれば依頼を受けられます。さらに、強みを存分に発揮して期待以上の成果を出せば、より単価をアップさせることも不可能ではありません。

そのためには、案件の依頼を受ける際や条件の交渉を行う際に、これまでの実績や自らのスキルをアピールすることが重要です。それらが一目で理解できるようなポートフォリオや業務経歴書を作成しておくことも、好条件を引き出すポイントといえるでしょう。

SNSでセルフブランディングを強化する

副業からフリーランスとしての転身を考える際、SNSでのセルフブランディングが不可欠です。なぜならSNSで自分について発信することで、潜在的なクライアントに認知してもらえる可能性があるからです。

またX(旧Twitter)などのSNSで専門分野の知識を共有したり、成果物を展示したりすることで、信頼と専門性を築くことができます。

このように副業からフリーランスへとシフトする際は、SNSを活用して自分自身のブランド価値を高めましょう。

スキルアップや単価交渉をする

新しい技術やスキルを習得すれば、より条件のよい案件を獲得しやすくなります。選べる案件の数が増えるため、自分の可能性も広げられるでしょう。

また、スキルを上げて成果物のクオリティをアップさせられれば、単価交渉がしやすくなります。限られた時間で収入を伸ばすには単価を上げるのが一番の近道であるため、適切なタイミングで単価交渉にもチャレンジしてみましょう。

フリーランスに必要なスキル一覧!基礎編/職種別に分けて紹介

副業フリーランスに関するQ&A

最後に、副業フリーランスに関するQ&Aにお答えします。

副業は本業の会社にばれる?

副業による所得が増えると住民税額が変わり、経理担当者に気づかれる可能性があります。ただし、住民税を自分で納付するよう手続きすれば、会社にばれるリスクは軽減できます。また、副業について話した相手が周囲に漏らしてしまうケースもあるため、打ち明ける相手には注意が必要です。

とはいえ、基本的には勤務先の就業規則を確認し、きちんと許可を取ってから副業を始めることが大切です。

副業がバレるタイミングや時期はいつ?バレる理由や対策を徹底解説

副業するには開業届は必ず必要?

開業届を提出しなくても、副業を行うことは可能です。ただし、開業届と青色申告承認申請書を提出すると、確定申告時に節税効果の高い青色申告ができるようになるため、副業によって多くの収入が見込める場合は提出をおすすめします。

副業から本業フリーランスに転向するタイミングは?

副業から本業フリーランスに転向するタイミングは、副業の収入が本業を超え、その状態が安定的に継続できると見込めるときがおすすめです。

フリーランスには多くメリットがありますが、仕事や収入が安定しないというデメリットもあります。そのため、副業で本業以上の収入を得る前に独立するのはリスクでしかありません。自分が月にどのくらい稼げば本業を辞められるのか、具体的な金額を設定し上回ってから独立を検討しましょう。

独立を検討している人は、失業保険もうまく活用するとよいでしょう。以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

フリーランス・業務委託は失業保険をもらえる?条件と注意点を解説

まとめ

以上、フリーランスとして副業を始める際に知っておきたい情報について、幅広く解説しました。

厚生労働省が推進する働き方改革によって多様な働き方が広く浸透するなか、副業を検討する人が増えています。

副業フリーランスとして活躍するためには、本記事で解説してきたようなコツやポイントをしっかりと押さえながら、自分に合った案件を探すことが重要です。

なお、IT/Webフリーランス向けエージェントのITプロパートナーズは、高単価かつ柔軟な働き方ができる仕事を多数掲載しており、副業フリーランスが案件を探すのに最適なサービスです。ぜひ積極的にご活用ください。

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