フリーランスのデザイナーになるには?仕事の取り方や年収目安を解説

こんにちは、ITプロマガジンです。

企業でデザイナーとして働いている人や、これからデザイナーを目指す人のなかには、フリーランスでの活動を考えている人もいるでしょう。しかし、「収入はいくらになるのか」「どのように仕事を見つけるのか」「どのようなスキルや経験が必要なのか」などの不安から、なかなか踏み出せないものです。

そこでこの記事では、フリーランスデザイナーになる方法から年収目安、必要なスキル、案件の取り方など知っておくべきポイントを全て解説します。独立後のトラブルを防ぎ、スキルアップ・収入アップ・好条件の案件を獲得できるよう、1つずつ確認していきましょう。

弊社では、数多くのデザイナーの方にフリーランス案件を獲得していただいています。経験とスキルさえあれば、週2日から高収入案件をご紹介できます。まずは無料登録をして色々な案件を見てみてください。弊社からおすすめの案件をご紹介することも可能です。

働き方の自由度を高めませんか?
  • 複業/フリーランスで月収80万以上を稼ぐ
  • 週2日、週10時間から働ける
  • フルリモートはもちろん柔軟な稼働時間
  • PM,PdMなど上流案件も多数

自分の強み×週1日〜フルタイム×リモート・フルリモートなど、働き方をカスタマイズして案件を探したい方へ

約6割が週1-3日案件のグラフ

フリーランスデザイナーとは?会社員との違いや働き方

フリーランスデザイナーとは、企業に雇用されず個人事業主や自営業として働いているデザイナーです。フリーランスデザイナーと会社員デザイナーの違いを簡単にまとめると、以下のとおりになります。

フリーランスデザイナー会社員デザイナー
働き方働く時間や場所を自由に選べる(ただし、常駐型もある)働く時間や場所が決まっている
契約形態業務請負契約雇用契約
仕事内容自分がやりたい仕事を選択できる会社から与えられた仕事に対応する

フリーランスデザイナーが仕事を請け負う際は、雇用契約ではなく、業務請負契約を結ぶのが一般的です。制作物を納品することで、給料ではなく報酬を受け取ることになります。

会社員デザイナーと仕事内容に大きな違いはありませんが、働き方は大きく異なります。もっとも異なるのは、働く場所と時間帯です。会社員は会社に通勤し、やることの有無に関係なく、決められた時間内は就業する必要があります。フリーランスは、通勤する必要はありませんし、納期を守れば時間帯を気にせず自分のペースで仕事を進めることが可能です。

また、仕事内容も選べます。会社員は会社から与えられた業務をこなすので、自分が好む仕事ばかりを担当できません。フリーランスは、仕事内容やクライアントとの相性、報酬単価などで仕事を選べます。なお、案件には在宅型と常駐型があります。

フリーランスデザイナーのメリット・デメリット

これからフリーランスデザイナーとして独立を考えている方は、まずそのメリットとデメリットを理解しておく必要があります。後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔しない為にも、しっかりチェックしておきましょう。

フリーランスデザイナーのメリット

フリーランスデザイナーとして働くメリットは、おもに下記の3点です。

  • 場所や時間の縛りがない
  • 年収アップ・スキルアップの可能性がある
  • 人間関係での悩みが解消される

それぞれ詳しく解説していきます。

場所や時間の縛りがない・在宅も可能

企業に勤める場合、始業と終業時間は決まっているのが一般的です。しかし、フリーランスデザイナーは、案件によって作業をする場所や時間、休日を自分で選ぶことができます。働く時間と休みのバランスを自分で取りながら仕事をするイメージです。

就業時間は決まっていないため、平日の昼間に、役所での手続きや通院、子どもの送り迎えをしても問題ありません。体調が悪い日や疲れている日は、仕事の時間を短くすることも可能です。フレキシブルな働き方ができる点が、フリーランスデザイナーの魅力です。

年収アップ・スキルアップの可能性

会社員であれば、基本給と残業代がひと月の給料として受け取れるため、繁忙期でも閑散期でも金額に大きな差は生まれません。しかし、フリーランスデザイナーになると、仕事をすればするほど収入がアップする可能性があります。

また、企業では担当する制作物の種類やジャンルが決まっていることも少なくありません。一方で、フリーランスデザイナーは、多種多様な案件に挑戦できます。新たな現場や制作物にチャレンジすれば、スキルアップも可能です。

年収アップとスキルアップを同時に目指せる点は、フリーランスデザイナーの大きなメリットといえるでしょう。

人間関係での悩みが解消

会社員であれば、そりが合わない上司や同僚と無理に仕事をすることもあるでしょう。しかし、フリーランスデザイナーは、仕事場所や時間だけでなく、誰と仕事をするのかも選ぶことができます。また、案件ごとの契約となるため、もし合わない人がいても仕事が終われば関係を続ける必要はありません。

人間関係に悩む人や人間関係が原因で退職に至る人は多いものです。煩雑な人間関係に悩まなくてもよい点は、フリーランスデザイナーならではの魅力といえます。

フリーランスデザイナーのデメリット

魅力的な働き方ができるフリーランスデザイナーですが、留意しておきたいマイナス面も持っています。フリーランスデザイナーとして働くデメリットも、確認しておきましょう。

  • 時間の自由が逆に辛いこともある
  • 収入が下がる・安定しない可能性がある
  • 自分で営業する必要がある

それぞれ順番に解説していきます。

時間の自由が逆に辛いことも

働く時間を自由に選択できるフリーランスデザイナーですが、自由だからこそ自分で上手くコントロールする必要があります。案件数が収入に直結することから、厳しいスケジュールで受注しなければならないこともあるでしょう。また、生活にメリハリをつけないと、生活習慣が乱れたり、体調を崩したりするリスクもあります。自由に時間が使えることは、フリーランスデザイナーのメリットでもあり、同時にデメリットです。

収入が下がる・安定しない可能性

フリーランスデザイナーは、自分で案件を探す必要があり、仕事量が安定しない傾向があります。そのため、仕事がなければ収入はゼロになる可能性があり、安定性に欠けるのは事実です。

また、ケガや病気になった場合、会社員なら補償がありますが、フリーランスデザイナーは自分で保険に入らない限り補償がありません。収入が安定しない、ゼロになる可能性がある点は、フリーランスデザイナーの大きなデメリットといえるでしょう。

自分で営業する必要がある

フリーランスデザイナーが仕事をするためには、自分で営業をかけて案件を獲得する必要があります。仕事がなければ収入を得られないため、会社員としてデザイナーをしているときには必要なかった営業活動も、精力的に行わなければなりません。デザイナーとしてのスキルや知識だけではなく営業の能力や手間も求められる点は、デメリットの1つといえるでしょう。

フリーランスデザイナーの営業方法とは?営業せず仕事を取る方法も紹介

弊社、ITプロパートナーズでは、専任のエージェントがあなたにあった仕事を紹介してくれます。「フリーランスになりたいけど営業するのが苦手…」「仕事をどうやってとってくれば良いかわからない」という方はぜひ、ITプロパートパートナーズを利用してみてください。

フリーランスデザイナーの年収や単価相場を種類別に紹介

フリーランスデザイナーの職種別の年収や単価相場をまとめると、以下のとおりです。

職種年収単価相場
グラフィックデザイナー300万〜500万程度・印刷媒体広告の雑誌(A4カラー):65,000円
・リーフレット(A4):25,000円
・ギフト用パッケージのデザイン:127,000円
Webデザイナー300万~600万円程度・サイトのトップページ作成:20,000〜130,000円程度
・ロゴデザイン:10,000〜150,000円程度
UI/UXデザイナー480万~840万円程度平均40万~100万円

それぞれの年収や単価相場について、詳しく解説します。

グラフィックデザイナーの場合

フリーのグラフィックデザイナーの年収は、300万〜500万程度が目安です。若手やフリーランスになりたての場合は、年収300万円以下になる可能性があります。中堅以上のデザイナーの場合は、500万円前後になることもあるようです。

会社員のグラフィックデザイナーにおける平均年収は、求人ボックスのデータを参照にすると、約431万円で、フリーランスの年収の平均値くらいの数字です。したがって、フリーランスとして会社員よりも多くの年収を稼ぐには、それなりの実績を重ねる必要があります。

フリーのグラフィックデザイナーの案件単価は、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)によると、印刷媒体広告の雑誌(A4カラー)で65,000円、リーフレット(A4)で25,000円、ギフト用パッケージのデザインで127,000円です。実際には、この参考料金よりも少し低単価の案件が多く出回っています。

Webデザイナーの場合

フリーのWebデザイナーの年収は、300万~600万円程度です。こちらもグラフィックデザイナーと同様に、人によって金額に大きな差があります。

会社員のWebデザイナーの平均年収は、求人ボックスを参照にすると約444万円です。フリーランスの年収のちょうど中間くらいの年収です。したがって、フリーランスとして会社員よりも多くの年収を得るには、高単価案件を継続的に受けられる環境づくりが求められます。

Webデザインの案件単価は、平均的な相場が決まっていません。これは、制作サイトの規模や作業量に差があり、相場を出しにくいためです。インターネット上で確認できる参考価格でも、サイトのトップページ作成は20,000〜130,000円程度、ロゴデザインは10,000〜150,000円程度とかなり幅広いことがわかります。

UI/UXデザイナーの場合

フリーのUI/UXデザイナーの年収は480万~840万円程度と、ほかのデザイナーよりも高額です。会社員として働いても年収500万円程度と高く、フリーランスになるとさらに収入が良くなる傾向があります。

求人ボックスのデータでは、会社員のUIデザイナーの平均年収は約597万円、UXデザイナーは約625万円です。会社員デザイナーでも、ほかのデザイナーに比べ年収は高い傾向にあります。会社員は安定していますが、フリーランスなら実績を重ねることで、さらに高い年収を目指せるのがフリーランスUI/UXデザイナーの魅力です。

UI/UXデザインの案件単価も、平均で40万~100万円とかなり高いといえます。スキル別に報酬が異なり、最も高額なのがSketch、その次はCSS、HTMLと続きます。

フリーランスは年収1000万以上も可能?

フリーランスデザイナーのうち、WebデザイナーとUI/UXデザイナーは年収1,000万円に届く可能性があります。一方、紙媒体が中心となるグラフィックデザイナーの年収を1,000万円に乗せるのは、不可能ではありませんがかなり難しいようです。

ただし、いずれのデザイナーでもすべて自分が作業をして、1,000万円以上受け取るのは容易ではありません。そのため、年収1,000万円を目指すのであれば、ほかのデザイナーに仕事を割り振り、自分は案件を請け負う窓口となる、ディレクターのような働き方のほうが現実的といえるでしょう。

フリーランスデザイナーに必要なスキルや実務経験

どのような方法でフリーランスデザイナーになっても、安定して案件を受注するためには、基本的なスキルを身に着けておかなければなりません。また、デザイナーの種類に関係なく、2〜3年程度の実務経験も必要です。ここでは、デザイナーの種類ごとに必須のスキルを紹介します。

フリーランスグラフィックデザイナーの場合

グラフィックデザイナーの必須スキルは、以下5点です。

  • デザインに関するスキル
  • グラフィックソフトを扱うスキル
  • マーケティングスキル
  • コミュニケーション・プレゼンスキル
  • デザインのアイデア・企画力

グラフィックデザイナーの必要スキルについてそれぞれ解説します。

デザインに関するスキル

第一に求められるのは、デザインスキルです。例えば、広告のデザインなら、目に止まり惹きつける内容で、かつさらにアピールしたいものの特徴や良さが伝わるものでなければいけません。

そのためには、画像や文字のレイアウト、色彩、フォントサイズ、行間など、さまざまなデザインセンスが求められます。ただ、センスだけが重要と考えがちですが、デザインを学び経験を積むことでスキルは伸ばせます。

グラフィックソフトを扱うスキル

PhotoshopやIllustrator、Sketch、AdobeXDなどのソフトを扱うスキルも必要です。

グラフィックデザイナーの案件では、ほとんどのケースで指定ソフトの使用を求められるので、該当のソフトを扱えないと案件を受けられません。さまざまなソフトを使用できれば、対応範囲を広げられるでしょう。

マーケティングスキル

グラフィックデザイナーには、マーケティングスキルも必要です。グラフィックデザイナーは、クライアントの要望を理解したうえで、目的の商品やサービスのターゲット層に響くデザインを提案しなければいけません。

最新情報をいち早く把握できるマーケティングスキルがあれば、クライアントの利益につながるデザインを提供できます。クライアントの信頼を得られれば、継続的な案件獲得にもつながるでしょう。

コミュニケーション・プレゼンスキル

グラフィックデザイナーとしてスムーズに仕事を進めるには、コミュニケーションやプレゼンのスキルも重要です。クライアントと密なやり取りを実現できれば、認識のズレを防いで大幅な修正やトラブルも減らせます。

また、プレゼンのスキルに長けていると、自分自身のアイデアをクライアントに採用してもらいやすくなるでしょう。

デザインのアイデア・企画力

グラフィックデザイナーには、デザインのスキルだけでなくアイデアを生み出すスキルや企画力も必要です。グラフィックデザイナーに対し、クライアントはターゲットに刺さるデザインを作ってもらうことを期待しています。その期待に応えるには、それぞれのターゲットに応じて最適な提案ができるかどうかが重要です。

フリーランスグラフィックデザイナーの仕事の取り方7選と案件単価相場

フリーランスWebデザイナーの場合

Webデザイナーの必須スキルは、以下4点です。

  • デザインに関するスキル
  • デザインソフトのスキル
  • コーディングスキル
  • 管理ツールの知識

Webデザイナーの必要スキルについてそれぞれ解説します。

デザインに関するスキル

まず、デザインに関連するスキルは必須です。クライアントが求めているWedサイトを制作したり、運用中のサイトを改善したりするには、自らのデザインスキルを活かして提案することも求められます。

Webサイトは、見やすくて知りたい情報にたどり着きやすいことなどが重要です。サイト全体のレイアウトや装飾だけでなく、フォントデザインや色彩の構成など、デザインスキルが必要になります。

デザインソフトのスキル

PhotoshopやIllustratorなどの、デザインソフトスキルも必要です。案件によっては、デザインソフトが指定されているケースもあります。

さまざまな機能を使いこなせれば、案件獲得にもつなげられるでしょう。バージョンアップ後などの新機能にもアンテナを張っておきたいところです。

コーディングスキル

Webサイト制作において、コーディングスキルは必須です。HTMLとCSSはもちろん、動きのあるWebサイトではJavaScriptのスキルも必要です。

また、WordPressで制作されたWebサイトのカスタマイズにはPHPスキルが必要なので、身につけておけば案件の幅が広がります。

管理ツールの知識

高単価案件を受けるには、管理ツールのスキルも重要です。チームをまとめるディレクターを担当する案件の報酬は高くなりますが、管理することも増えます。

例えば、進捗状況やメンバーの稼働状況、タスク管理などです。こういった管理作業の利便性を高めるための、管理ソフトを扱える知識も求められます。

フリーランスWebデザイナーになるには?厳しさや魅力も未経験向けに解説

フリーランスUI/UXデザイナーの場合

UI/UXデザイナーの必須スキルは、以下4点です。

  • 視覚コミュニケーション能力
  • 企画実行力
  • マーケティングスキル
  • デザインソフトのスキル

UI/UXデザイナーの必要スキルについてそれぞれ解説します。

視覚コミュニケーション能力

視覚的にコミュニケーションできるスキルが必要です。デザイナーは、クライアントやチームメンバーに、自分のアイデアを説明しなければいけません。

言葉によるコミュニケーションで伝えることも可能ですが、口頭よりも視覚的に見せたほうが効率的に伝えられます。

企画実行力

企画を実行するスキルも必要です。良い企画を立てたとしても、それを実行する力がなければ意味がありません。

行動力も必要ですが、企画通りに実行するためには知識や経験などが重要になります。

マーケティングスキル

マーケティングスキルも無視できません。UI/UXデザイナーは、ユーザーに質の高い体験を提供するためにユーザーの気持ちになって行動を分析し、デザインを考えなければなりません。

そのためには、マーケティングを理解したうえで、ユーザーがWebサイトでどのような思考パターンで行動するかをイメージし、クライアントに有益となるデザインを提案する必要があります。

デザインソフトのスキル

PhotoshopやIllustrator、Sketchなどのデザインソフトのスキルも身につけておきましょう。デザインソフトのスキルがあれば、自分のアイデアを効率よく形にできます。

すべてのソフトを使いこなす必要はありませんが、様々なデザインソフトのスキルを身につけておくことで、クライアントへのアピールにつながる可能性もあります。

UI/UXデザイナーがフリーランスとして案件獲得する方法や単価相場

未経験からフリーランスデザイナーになる3つの方法

それでは、これからフリーランスデザイナーを目指す場合は、どのような方法があるのでしょうか。

  • 会社で働いた後に独立
  • スクールで学んで独立
  • 完全に独学で独立

ここでは、上記3つのフリーランスデザイナーのなり方を紹介します。

会社で働いた後に独立

まずは会社で働いて経験を積んでから独立を目指す場合、選択肢としてインハウスデザイナーと受託会社のデザイナーがあります。ここでは、それぞれの特徴やメリットについて確認しましょう。

インハウスデザイナー

インハウスデザイナーは、会社全体でデザインを専門に扱っているわけではない事業会社でデザインを担当する職種です。社内デザイナーとよばれる場合もあります。その企業のイメージに合うデザインにとことん向き合える仕事です。

受託会社のデザイナー

受託会社のデザイナーとは、デザイン会社や制作会社に所属し、クライアントの要望に沿ってデザインする仕事です。勤め先にもよりますが、幅広いニーズに合わせてさまざまなデザインを行います。デザイナーとして多様な経験を積むことが可能です。

スクールで学んで独立

デザイナーを養成している専門学校などで学び、就職せずにフリーランスのデザイナーとして活動する方法です。

まったくの初心者や、自宅近くにデザイン系の会社がない人でも、デザイナーを目指すことができます。学校での制作物が評価されれば、就職先が見つかったり、案件の受注につながったりする可能性もあります。

フリーランスとしての独立を考えている人におすすめのスクールをいくつか紹介します。

スクールコース料金特徴
インターネットアカデミーWebデザイナーコース受講料367,400円(税込)ライブ授業やオンデマンドから自由に選べる
デジタルハリウッド(デジハリONLINE)Webデザイナー専攻495,000円(税込)長期間の受講でしっかり実力をつけたい人向け
SHElikesスタンダードプラン1ヶ月:16,280円(税込)
6ヶ月:93,280円
12ヶ月:162,800円

+入会金: 162,800円(税金)
40種類以上の授業を受けられる

完全に独学で独立

すべて独学でスキルを磨き、経験を積むことでフリーランスデザイナーとして活躍できるケースもあります。SNSやポートフォリオで作品をアピールすれば、会社での経験や通学の経験がなくても、案件を獲得することは可能です。

ただし、完全に独学となるため、独立して生計を立てられるようになるまで時間がかかります。また、ノウハウを共有してくれる先輩や先生がいないため、疑問の解消やスキルアップが難しい点にも注意が必要です。

フリーランスデザイナーの仕事の取り方

最低限必要なスキルを持っていれば、デザイナーとして案件を受けることができます。仕事を受ける方法は、おもに5つです。

  • フリーランス向けエージェントに紹介してもらう
  • クラウドソーシングを利用する
  • SNSやブログで営業活動する
  • 知人や友人からの仕事を紹介してもらう

なかでも、フリーランス向けエージェントの活用がおすすめです。ここでは、フリーランスデザイナーの仕事獲得方法と、エージェント利用の魅力について触れます。

フリーランス向けエージェント

フリーランス向けエージェントは、デザインを依頼したいクライアントとデザイナーを仲介している業者です。自分で積極的に営業をしなくても、エージェントが案件探しやクライアントとの交渉を行ってくれるため、営業活動が苦手な人でも安定して案件を受けることができます。フリーランス向けエージェントは、特に実務経験や実績が豊富な人だと案件を獲得しやすいため、積極的に活用するとよいでしょう。

デザイナーにおすすめのフリーランスエージェント8選【比較表付き】

弊社ITプロパートナーズでは、週2.3から働ける高単価案件を取り揃えています。興味がある方は、下記のリンクからチェックしてみてください。

クラウドソーシング

クラウドソーシングサービスは、クライアントは案件を登録し、対応できるデザイナーは希望の案件に応募できるサービスです。エージェントのように、仲介者がいるわけではなく、案件の募集・応募をする場が提供されています。

気軽にデザイナーを募集できることから、登録しているクライアントが多く、案件も多数登録されている点が魅力です。クラウドソーシングは、さまざまなレベルの案件が募集されているため、フリーランスになりたての実績づくりにも最適です。

クラウドソーシングで案件を獲得するには、過去に作成した作品をポートフォリオとして提出したり、実績をプロフィールに記載することが重要です。

クラウドソーシングサイトおすすめ15選!初心者が副業で稼ぐコツとは

SNSやブログでの営業活動

フリーランスデザイナーのなかには、インターネットを介して仕事を得ている人もいます。そのような人はSNSで自分のアカウントを作ったりブログを開設したりし、積極的に営業活動をしています。すぐに仕事につながらなくても、地道に投稿を続けていけば興味を持った誰かが仕事の相談をしてくれる可能性があります。たくさんの人に自分の作品や活動状況を知ってもらい、より多くのチャンスをつかみましょう。

知人や友人からの仕事獲得

会社で業務経験がある、または学校に通った人であれば、昔の同僚や友人を通じて仕事を受けることも可能です。知人や友人であれば自分のスキルを理解していることから、自分に合う案件を受けやすい傾向があります。また、業務内容や納期に融通が利く一方で、単価交渉がしにくいという特徴もあります。

フリーランスデザイナーが登録すべきサイト9選と個人サイトの作り方

フリーランスデザイナーの仕事探しにおすすめのサイト・エージェント6選

フリーランスデザイナーの仕事探しにおすすめのサイトを「独立したての実績づくりにおすすめのサイト」「高単価案件獲得におすすめのサイト」にわけて、それぞれ紹介します。

独立したての実績づくりにおすすめのサイト

独立したての実績をつくりたいフリーランスにおすすめなのは、以下のサービスになります。

  • ランサーズ
  • クラウドワークス
  • ココナラ

上記のクラウドソーシングサービスの特徴についてみていきましょう。

ランサーズ

引用元:ランサーズ

ランサーズは、日本最大級のクラウドソーシングサイトで、初心者向けの案件も多く扱っているので、独立したてのフリーランスでも効率的に経験を積めます。

最上位ランクの「認定ランサー」になれば信頼性が向上し、クライアントから選ばれる可能性が高まります。24時間365日対応のサポート体制を用意しているため、安心して利用できるでしょう。

クラウドワークス

クラウドワークスも、ランサーズと同様、有名なクラウドソーシングサービスです。取り扱っている案件も幅広く、初心者でも受けられる仕事も多くあります。

初心者向けの案件をこなし実績を重ねることで、クライアント側からスカウトを受けられるのも特徴です。仕事の検索機能やレコメンド機能など、仕事をスムーズに進めるための機能が充実しています。ランサーズとあわせて登録しておくと案件の選択肢が広がります。

ココナラ

引用元:ココナラ

ココナラは、自分ができることを商品として出品できるサイトです。デザインだけでなく、イラスト、Webサイト制作、動画、ライティングなど、さまざまなジャンルの案件が出品されています。報酬は自分で設定でき、サービス内容の魅力をしっかり伝えれば自然に依頼が舞い込む可能性があります。報酬の支払いはサイトを介して行われるため、初めて契約する相手でも安心感があるでしょう。

高単価案件獲得におすすめのエージェント

高単価案件獲得におすすめなのは、以下の2社です。

  • ITプロパートナーズ
  • レバテッククリエイター

それぞれの特徴を解説するので、高単価を狙っている方はチェックしてください。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズは、高単価案件を多く扱っているフリーランスエージェントです。

専属エージェントがスキルや経験に合った案件を紹介しています。週2日、3日稼働、在宅OKの案件など、理想とする働き方ができる案件を多く取り扱っています。ディレクター案件も募集しているため、デザイナーからキャリアアップしたい人もぜひ活用してください。

レバテッククリエイター

レバテッククリエイターは、デザイナー向けの案件を多く扱っているフリーランスエージェントです。

ほかのエージェントは、エンジニア向けの開発の仕事が多い傾向にあります。レバテッククリエイターはクリエイターに特化しているので、自分にあった案件を選びやすいといえます。

フリーランスデザイナーとして成功するための準備と心がまえ

安定して稼げるようになるために、ぜひ実践したいフリーランスデザイナーのためのビジネスハックを紹介します。

  • グラフィックデザイナーの人はWebのスキルも身につける
  • まずは副業で収入を安定させる
  • 魅力的なポートフォリオを作成する
  • 人脈形成や情報発信にも注力する
  • 仕事を断る勇気を持つ

1つひとつ見ていきましょう。

グラフィックデザイナーの人はWebのスキルも身につける

フリーランスのグラフィックデザイナーの場合、長く活躍するにはWebのスキルもあったほうが有利です。今後ますます紙媒体よりもWeb媒体が選ばれるケースが増えていくと考えられるからです。Webのスキルを身につければ自然に仕事の幅が広がるため、よりさまざまな案件を獲得できる可能性があります。グラフィックデザイナーとしてのスキルも活かしつつ、時代に合うスキルを増やしましょう。

Webのスキルとしては、たとえばSEOがあげられます。検索エンジンの傾向に合わせたデザインができると、クライアントからより高く評価される可能性が高いです。

まずは副業で収入を安定させる

フリーランスデザイナーの仕事を着実に軌道に乗せたいと考えるなら、いきなり独立するのではなく、まずは副業として取り組んで収入を安定させるのも1つの方法です。副業であれば、万が一うまくいかなくても生活が立ち行かなくなる心配はありません。副業として取り組める案件の中にもさまざまなものがあるため、少しずつ実績を積んでいくとよいでしょう。副業での実績があれば、独立後もスムーズに案件を獲得できます。

グラフィックデザイナーの副業事情についてはこちらの記事で、Webデザイナーの副業事情についてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

魅力的なポートフォリオを作成する

クライアントから依頼を受けるためには、魅力的なポートフォリオをつくることも大切です。

クライアントが初めて依頼するデザイナーを選ぶとき、参考にできるのはポートフォリオしかありません。自分にどれだけ自信があったとしても、具体的な実績をアピールする必要があるのです。

案件の応募条件などの傾向を把握して、クライアントが依頼したいと思える魅力的なポートフォリオを作成しましょう。現在はさまざまなポートフォリオ作成サービスが提供されているので、積極的に活用するとよいでしょう。

フリーランスのWebデザイナーが参考にすべきポートフォリオ15選

人脈形成や情報発信にも注力する

人脈づくりも積極的に行うと、安定した収入を得やすくなります。先述の通り、フリーランスデザイナーは知人や友人からの紹介で案件を受けることもあります。また、フリーランスデザイナーの仲間が、専門外の案件やスケジュールが合わない案件を回してくれることも考えられます。知人に悪条件の案件は紹介しにくく、紹介される案件は条件の良いものが多いため、人脈形成の活動にも力を入れましょう。

また、デザイナーにとって、これまで作った制作物は次の案件獲得のための実績となります。SNSやブログなどで情報を発信することで、クライアントの目に留まり、受注につながることが期待できます。フォロワー数やPV数が増えれば、それだけ自然に問い合わせや仕事の依頼も増える可能性があるため、自分が営業活動を行わなくても安定して稼げるようになるでしょう。

仕事を断る勇気も持つ

ある程度仕事の依頼が来るようになったら、安価な案件を断ることで高単価の案件に時間を使えるため、収入を安定化させることができます。

「自分のスキルでは制作が難しい」、「納期がタイト」という場合も、思い切って仕事を断ってより魅力的な案件に集中することで安定して収入を得ることが可能です。一度クライアントの信頼を裏切ると、悪い口コミが広がることもあるため要注意。

また、無駄な修正を何度も要求したり、約束の報酬を支払わなかったりする悪質なクライアントも存在します。不信感を抱いた案件は丁寧に、きっぱりと断りましょう。

フリーランスデザイナーとして独立する際の注意点

フリーランスデザイナーとして生計を立てるためには、案件獲得以外にもさまざまなポイントを押さえる必要があります。

  • 自分で確定申告をする必要がある
  • インボイス制度の理解を深めておく
  • 安すぎる単価の案件がある
  • 案件獲得のために名刺作りが重要
  • 在宅の場合は制作環境を整える
  • 著作権について把握しておく

スキルや知識が十分にあるデザイナーであっても、安定して稼げなかったりトラブルになったりするリスクもあるため、よく確認しておきましょう。

自分で確定申告をする必要がある

フリーランス、つまり個人事業主として業務を行う場合、毎年確定申告を行う義務があります。会社員は会社が自分の所得・租税の申告を行ってくれますが、個人事業主は煩雑な申告手続きを自分で行わなければなりません。税の控除が受けられる青色申告書で申告する場合は、帳簿や領収書など書類の作成・提出が必要となるため、とくに手間がかかります。

確定申告をしないとペナルティとして追加の納税を求められることもあるため、フリーランスとして活動する場合は期限内に必ず確定申告を済ませることが重要です。

インボイス制度の理解を深めておく

インボイスとは、正確な税率や税額を明らかにするためのものです。課税事業者は、インボイス制度に基づいて一定の要件を備えた請求書を発行しなければなりません。免税事業者にはそのような義務はないものの、日頃の仕事において不利になる可能性もあります。2023年10月1日からインボイス制度が始まるため、それまでにしっかり情報を集めておきましょう。

安すぎる単価の案件に注意

なかには、極端に安い単価でフリーランスデザイナーを求めるクライアントも存在します。あまりに安価な案件を受けてしまうと、収入を伸ばすことができません。作業できる時間には限りがあるため、案件を受けるときは業務範囲や作業工数を明確にして、提示された報酬と見合うのかしっかりと確認しましょう。

名刺作りも重要

デザイナーの名刺は、実績や自分のスキルをアピールする1つの作品です。そのため、自分のこだわりやスキルが伝わる名刺作りが重要となります。

名刺には氏名や連絡先などの基本的な情報に加え、ポートフォリオやSNSへのリンクを記載しておくのがおすすめです。名刺から実績を簡単に確認できるようにすることで、クライアントに自分を売り込みやすくなります。

フリーランスでも名刺は必要!記載すべき項目やおすすめの作成方法

在宅の場合は制作環境を整える

自宅で作業する場合、効率的に高品質の制作物を納品するために、制作環境の整備が欠かせません。パソコンのスペックとしては、高性能なCPU(パソコンの頭脳)が求められます。モニターは大画面で高解像度のものが使いやすいでしょう。通信環境は、できるだけ通信速度が速いほうが無駄なく仕事を進められるため、光回線がおすすめです。パソコンが故障したときに備えて、自動的にバックアップを取れる外付けハードディスクも用意しておくとよいでしょう。

著作権について把握しておく

著作権に関する知識が不足していると、権利を守れないことやトラブルの原因になります。デザインやイラストを作成した瞬間、その作品には自動的に著作権が発生するため、クライアントと契約する際には、著作権に関する条項を取り決めておくことが重要です。

特に、作品の利用範囲、著作権の譲渡や利用期間など、具体的な条件を明確にしておく必要があります。

フリーランスデザイナーの将来性

Webがビジネスで活用され続ける限り、デザインの需要は持続するでしょう。電通が発表した2022年の日本の広告費における「インターネット広告費」は3兆円を超え、広告市場全体を後押ししています。

ただし、デザインに関する便利なデザインツールが普及しているため、デザイナーでなくても簡単なデザインは可能です。

このような状況下でフリーランスデザイナーとして活躍し続けるには、より高度なデザインを提供する必要があるでしょう。高度なデザインを提供するためには、ユーザーの視点を意識して細部までこだわり抜くことが大切です。また、マネージャーへのキャリアアップを目指す意識も必要だといえます。

フリーランスデザイナーに関するよくある質問

最後に、フリーランスデザイナーに関するよくある質問とその回答を紹介します。

どんな人がフリーランスデザイナーに向いていますか?

フリーランスデザイナーに向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • スケジュール管理が得意な人
  • 常に変化を求めている人
  • 私生活と仕事のオンオフがはっきりできる人
  • フットワークが軽い人
  • 年収をさらにあげたい人

いずれかに該当する人は、フリーランスデザイナーを目指してみると良いでしょう。

フリーランスデザイナーの手取り平均はいくらですか?

Webデザイナー白書2014-15によると、フリーランスデザイナーの平均年収は、385.3万円と掲載されています。385.3万円を年収とした場合の手取り額は、約269.71万円です。住民税は年収や住んでいる自治体によって異なり、加入している健康保険料や年金は、住んでいる市町村によっても異なるので、金額はおおよそのものとなります。

誰でもフリーランスデザイナーになれますか?

誰でもフリーランスデザイナーになることは可能だと言われています。しかし、成功するためには、デザインのスキルと知識だけでなく、ビジネスセンスや自己管理能力など、さまざまな要素が必要です。初めてのフリーランスとしてのスタートは難易度が高いため、継続的な努力や学びが求められます。

まとめ

フリーランスデザイナーがとくに気になる情報をまとめて解説しました。フリーランスデザイナーは、収入アップやスキルアップが目指せる反面、長時間労働や収入がゼロになるリスクもあります。安定して稼げるようになるためには、スキルアップや実務経験を重ねることはもちろん、クライアント選びも重要となります。フリーランス向けのエージェント「ITプロパートナーズ」を使えば、自分に合った案件を受けやすく、悪質なクライアントに当たるリスクもないため活用がおすすめです。

今回の内容を参考に、ぜひ稼げるフリーランスデザイナーを目指してみてください。

フリーランスの方でこのようなお悩みありませんか?
  • 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
  • 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
  • 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい

そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!

フリーランスの方に代わって高額案件を獲得
週2日、リモートなど自由な働き方ができる案件多数
専属エージェントが契約や請求をトータルサポート

まずは会員登録をして案件をチェック!

この記事を書いた人
ITプロマガジン
ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「ITプロマガジン」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。