こんにちは、ITプロマガジンです。
グラフィックデザイナーがフリーランスになる場合、デザイン事務所や広告代理店などで会社員として働いてスキル・実績を積んだ後に独立するパターンが一般的です。
これから独立することを検討しているグラフィックデザイナーの方のなかには、「フリーランスとしての働き方が分からない」「収入が不安」という方も多いのではないでしょうか。
この記事ではフリーランスのグラフィックデザイナーについて、働き方や収入の目安、安定した仕事の獲得方法について解説します。
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Contents
フリーランスグラフィックデザイナーの働き方と年収目安

グラフィックデザイナーが独立する前に知っておきたいのが、フリーランスとしての働き方や年収の目安です。何も知らずに独立して後悔しないように、ここで重要なポイントを確認しておきましょう。
フリーランスグラフィックデザイナーの働き方
独立すると、働く時間や場所、報酬を受け取る流れ、責任の所在などが会社員時代とは大きく変わります。
まず働く時間については、締め切りや打ち合わせの時間さえ守れば、原則としては好きな時間に働けます。自宅を仕事場にできるほか、コワーキングスペースやレンタルオフィスを利用して働くことも可能です。必要に応じて、デザイン事務所やクライアントのオフィスで働く場合もあります。
フリーランスのグラフィックデザイナーはクライアントと業務請負契約を結んで仕事を受託することが多く、基本的に依頼された成果物を納品することで報酬を受け取る仕組みです。
フリーランスになると全ての責任は自分で負うことになります。仕事を獲得するための営業活動が必要なほか、厚生年金から国民年金へ、会社の健康保険から国民健康保険などへ切り替える手続きも自己責任で行わなければなりません。
フリーランスグラフィックデザイナーの年収目安
フリーランスグラフィックデザイナーの平均年収の目安は、400万円前後だといえそうです。
dodaが発表している集計によると、クリエイティブ職の正社員の平均年収は372万円でした。これはフリーランスのデータではないものの、1つの目安とできるでしょう。
また、フリーランス協会「フリーランス白書2020」によると、年収「400万円未満」のフリーランスのグループのうち、グラフィックデザイナーに関連する「クリエイティブ・Web・フォト系」「出版・メディア系」職種が占める割合は40.3%で、年収「400万~800万円未満」のグループでは38.0%、年収「800万円以上」では30%を割り込むという結果です。
このことから、フリーランスのグラフィックデザイナーの年収は400万円程度が目安になると考えられます。
フリーランスグラフィックデザイナーの求人動向や需要
弊社「ITプロパートナーズ」でグラフィックデザイナーも含む「デザイナー」で検索すると500件以上がヒットし、需要がある状況です。
Web媒体からの募集が多く、紙媒体とWeb媒体を連動させる企画での募集も見られます。
グラフィックデザイナーに限らず、フリーランスデザイナー全般の案件情報や年収事情などを知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
グラフィックデザイナーがフリーランスになるメリット・デメリット
グラフィックデザイナーが会社員からフリーランスになる場合、どのような点にメリットがあるのでしょうか。また、デメリットはないのでしょうか。ここではそれぞれについて紹介します。
メリット
フリーランスのグラフィックデザイナーとして働くには、以下のようなメリットがあります。
- 仕事を選べる
- 収入アップの可能性がある
- 働く場所を選べる
- 時間を効率よく使える
会社員の場合にはどうしても自分の意思で仕事が選べません。納得がいかない仕事を引き受けなければならないこともあり、ストレスを感じる場合もあります。また、会社員はクライアントの支払額全てが自分の取り分になるわけではありませんが、フリーランスであれば全てが自分の収入になります。
フリーランスであれば自宅やコワーキングスペース、カフェ、旅行先など好きな場所で仕事が可能です。通勤の必要がなく、ワークライフバランスも確保しやすくなります。
デメリット
フリーランスになるにはメリットが多い一方、以下のようなデメリットもあります。
- 仕事の規模が小さい
- 収入が安定しない
- 相談の機会が限られる
- 税金などの手続きが面倒
個人のため、受託できる仕事の規模が小さくなりがちです。また、会社員時代と違って確実に支払われる基本給があるわけではないので、収入が不安定になります。
会社であればすぐに周囲の上司や同僚に相談できますが、1人で働いていると多くの場合には自分で考えて判断しなくてはなりません。また、先述のように税金や社会保険の手続きも必要です。
フリーランスグラフィックデザイナーの仕事の種類と単価相場

グラフィックデザインとは、雑誌やパンフレットなどの印刷媒体のエディトリアルデザイン、ロゴなどのブランディングデザイン、Webサイトのデザインなどを総称したものです。そのため、一口にグラフィックデザインといっても制作物はさまざまです。それぞれの特徴と単価相場を紹介します。
ポスター・キービジュアル制作
ポスターやWebサイト(ECサイトなど)・紙媒体(パンフレット、カタログなど)のキービジュアルを制作する仕事です。
ECサイトやメーカーのポスターなどでは商品がメインとなることが多く、作成したキャラクター、公式キャラクター、背景、シンボルマーク、人物の写真、コピーなどを組み合わせて、1つのビジュアルにまとめます。
制作物の数やプロジェクトの大きさ、媒体などにより単価は変わりますが、ポスターの場合には10万~25万円が相場です。また、パンフレットなどは7万円からが相場です。
名刺・ショップカード制作
名刺やショップカードにおいてもグラフィックデザインが求められます。
仕事の流れとしては、クライアントから依頼を受け、デザインのイメージを固めて提案したうえで制作します。グラフィックデザイナーが担当するのは多くの場合はデザインまでで、実際のテキスト入力や印刷はクライアント側で行います。ただし、デザイナーが所有しているプリンターを使って、印刷まで行うケースもあります。
単価は1件8,000~3万円が相場です。
販促素材制作
民間企業がイベントやキャンペーンなどで使う販促素材において、ロゴや全体のデザインを行います。
顧客に配るアイテムやチラシ、販促用ハガキ、スーパーなどに置く販促物のデザインが典型例です。
単価は、店舗設置用の販促物で1件1万円から、チラシは1件2万円からが目安です。
バナー・ロゴ制作
Webサイト上でほかのWebサイトに誘導するための画像「バナー」や、ロゴをPhotoshopやIllustratorなどを使って制作します。
クライアントの要望をしっかりと把握する必要がありますが、ソフトを使いこなすことができ、センスがあれば、さほど手間がかかるものではありません。
単価は1件10万~30万円が目安です。
アートディレクション
制作物全体のデザインを統括、監督するのがアートディレクションです。
クライアントと打ち合わせを重ね、雑誌や広告、Webサイトの全体的なデザインイメージを決め、クライアントへのプレゼンテーションや、各デザイナーへの指示、撮影がある場合には撮影のディレクションなどを行います。
アートディレクターは制作物をまとめて統括するため、プロジェクトの規模により報酬が大きく変わります。
フリーランス向けエージェントの案件情報などをチェックすると月単価45万~65万円が相場となっています。
グラフィックデザイナーがフリーランスになるために必要なスキル
グラフィックデザイナーがフリーランスになると1人で作業をすることが増えるため、しっかりとした仕事のスキルが必要です。どのようなスキルが必要か解説します。
デザイン理論・知識
センスも重要ですが、まずデザインの理論・知識を習得しましょう。
配色、見やすいレイアウト、構図、視覚的効果、コンテンツを見る際の視線の導線など、デザイン理論や知識を正しくインプットしている必要があります。理論・知識があることでよりよい作品が制作できるだけでなく、クライアントへの説明にも説得力が生まれます。
クリエイティブスキル
Photoshopなどのグラフィックソフトの使い方なども学ぶ必要があります。
また、IT、写真、コピーライティングの知識もある程度、持っておいたほうが打ち合わせの際に役立ちます。コピーライティングについて知識があれば、簡単なことならば自分で手直しできて有利です。
マーケティングスキル
デザインは常に市場やユーザーの動向・トレンドを反映する必要があるため、グラフィックデザイナーもマーケティングスキルが欲しいところです。
ユーザー・読者の動向を把握して反映したうえでデザインイメージを固め、クライアントや編集者にプレゼンする力も必要とされます。
コミュニケーションスキル
デザイナーというと1人でコツコツと作業をすればいいと思われがちですが、クライアントや編集者との打ち合わせでは、相手の要望を引き出すためのコミュニケーションスキルが必要です。
また、チームで分担して制作する場合もあり、進捗状況を報告し合ったり、自分の要望を伝えたりする時にも、スムーズに意思疎通が図れることが望まれます。
各種資格
グラフィックデザイナーとしてのスキル・知識を証明できる資格を取得しておくと、クライアントへのアピールに使用できます。
クリエイター向けとしては上のような民間資格があります。
グラフィックデザイナーがフリーランスとして独立するステップ

グラフィックデザイナーがフリーランスとして独立するには、しっかりとした準備が必要です。準備がないまま独立すると無収入の状態が続いてしまいます。独立に向けたステップを解説しましょう。
未経験の場合はまず実務経験を積む
いきなりフリーランスとして収入を得るのは難しいため、まずはデザイン会社などで十分な実務経験を積むことが大切です。
会社員としてスキルを磨き、クライアントへのプレゼンの仕方や、チームでの働き方を覚えて独立すると成功しやすくなります。また、会社員時代に培った人脈も、フリーランスになってからの大きな財産となるでしょう。
可能であれば副業案件を経験する
いきなり独立するのは不安だという人は、副業として本業以外の案件を引き受けるのがおすすめです。本業で安定した収入を確保できているので、失敗がありません。
副業をしたい人向けの案件を紹介しているクラウドソーシングや副業向けエージェントなども活用しながら、挑戦してみてください。自信がついたら少しずつ副業の比率を上げていくのがおすすめです。
人脈による受注経路を確保しておく
フリーランスとして働くには、仕事を紹介してくれる人脈が必要です。
営業を行うという手もありますが、フリーランスとしての仕事に慣れていない初期は、コア業務をしながら営業の時間をとるのは難しいものがあります。また、営業は必ず成功するものではないので独立したばかりの頃は仕事が入ってこない状態が続く場合もあります。
その点、業界内に人脈があれば営業をかけなくても受注が可能です。人脈は仕事の受注以外にも、業界の情報を共有したり、仕事の相談をしたりする場合にも役立ちます。
フリーランスとして独立する
フリーランスとして独立し、クライアントと契約の後、案件に参加します。
フリーランスになると、確定申告や社会保険手続きを自分で行わなければなりません。「開業届」「青色申告承認申請書」を税務署に提出する、帳簿をつける、社会保険の切り替え申請をするなど、必要な手続きを行いましょう。
なお、フリーランスとして独立する際に用意すべきものは以下の通りです。独立時にチェックしておきましょう。
- 名刺
- ポートフォリオ(作品集)
- パソコン
- A3ノビの印刷ができるプリンター
- スキャナ
- 外付け用ハードディスク
- グラフィックソフト
最近はクライアントや編集者とのやり取りもオンライン上で完結することが多く、名刺を使用する頻度は減りましたが、直接会って挨拶をする時や交流会などで多くの同業者と会う時のために用意をしておきましょう。
初めてのクライアントや編集者から「作品を見たい」といわれる場合があるのでポートフォリオもあらかじめ作っておくと便利です。画像を扱うグラフィックデザインではデータが大きくなりがちなので、十分なスペックを持つ端末を揃える必要もあります。
未経験から最短でフリーランスのグラフィックデザイナーになるには
未経験から目指すならば、グラフィックデザインについて学べるスクールに通うのが近道です。デザインの基礎からソフトの使い方、実際の作品作りまで学べるほか、スクールで知り合った人がそのまま仕事仲間となる場合もあります。ただし、スクールで学ぶためには数十万円程度の授業料がかかることは覚悟が必要です。
また、独学でスキルを習得して趣味として作品作りを重ね、少しずつオンラインで発表することで、仕事の獲得につながる場合もあります。独学の場合、授業料はかかりませんが、自分独自の癖がついてしまいやすいので注意してください。
フリーランスのグラフィックデザイナーが仕事を獲得する方法

フリーランスとして仕事を獲得するには以下のような方法があります。
- フリーランスエージェント
- クラウドソーシング
- コンテスト・コンペ
- 人脈
- ポートフォリオを作成してSNSで公開する
それぞれ解説していくので、自分に合った方法を選びましょう。
フリーランスエージェント
フリーランスエージェントは案件探しやクライアントとの交渉を代理で行うサービスです。
単発案件や長期のプロジェクトもあり、収入を安定させられるという魅力があります。登録をすれば公開されていない非公開の案件を紹介されることもあります。
弊社ITプロパートナーズでは、週2〜3日から参画できるフリーランス案件や、リモート可能な案件を数多く扱っています。

「在宅でグラフィックデザイナー案件を獲得したい」「週2日程度のスポット案件に携わりたい」と考えているフリーランスの方はぜひお気軽にご相談ください。
弊社エージェントが、あなたの経験やスキルに合わせて最適な案件をご紹介させて頂きます。
クラウドソーシング
法人や個人などのクライアントが、仕事をフリーランスに依頼するサービスがクラウドソーシングです。代表例として「クラウドワークス」や「ランサーズ」があります。
グラフィックデザインの案件も数多くあるため、人脈がまだなく、営業活動も上手くいかない人にもおすすめです。チラシ制作やロゴ制作、ランディングページ制作といった単発案件はもちろん、長期・大規模プロジェクトの案件もあります。
コンテスト・コンペ
さまざまな民間企業や行政などがロゴマークやキャラクターデザイン、ポスターなどのコンテストやコンペを開催しています。
採用されれば報酬が出るほか、継続的に仕事を受けられる可能性があります。コンペの獲得経験を積むことで、営業をかける際のアピール要素とすることもできます。
人脈
人脈を作る手段としては、勤めていた会社を円満に退社すれば、前職の同僚が仕事を紹介してくれる場合があります。また、同業者が集まるようなセミナーや交流会に行くことで同業者とつながりができます。
現在の仕事を着実にこなすことで信頼獲得につながり、クライアントがほかのクライアントを紹介してくれるかもしれません。
ポートフォリオを作成してSNSで公開する
フリーランスのグラフィックデザイナーが営業する際にはポートフォリオを作成しておきましょう。ポートフォリオは今までの自分の作品をまとめて紹介しながら、「得意なテイスト」をクライアントに見てもらうためのものです。
クライアントに営業をかける際に名刺とともに持参するほか、SNSやブログなどで公開するとより多くの目に触れ、気に入ってくれたクライアントから仕事が入るケースもあります。
フリーランスのグラフィックデザイナーとして安定収入・高収入を目指すには
フリーランスのグラフィックデザイナーとして収入を安定させるためには、常に仕事が入ってくる状態にしなくてはなりません。また、高収入を目指すには案件単価を上げる必要があります。ここからはフリーランスのグラフィックデザイナーが安定収入・高収入を実現する方法を解説します。
上流・ディレクションスキルをつける
デザイナーをまとめるリーダー的存在の「チーフデザイナー」や、全体のアートディレクションを行う監督責任者「アートディレクター」として上流工程から関われるようになると、収入が上がりやすくなります。
チーフデザイナーやアートディレクターは、デザインの知識も必要ですが、デザインチームを取りまとめるマネジメント力やクライアントへのプレゼン力、作品全体のイメージを固める企画・構想力が必要です。
専門・関連スキルのどちらも磨く
グラフィックデザインの専門知識・スキルを高めると同時に、関連スキルも磨いていくと仕事の幅が広がり、継続的に仕事を受注できるようになります。
例えば、プロジェクトを統括するマネジメントスキルや、UI/UX設計力も合わせ持っていると強みとなるでしょう。
ポートフォリオを磨き込む
ポートフォリオの作り込みも必要です。クライアントが見た時に、どのようなデザインが得意なのかがひと目で分かるような工夫をしましょう。
ポートフォリオは報酬が出ないからといって手を抜かず、画像の配置、画質など細部までこだわることが大切です。また、作品の制作日やコンセプト、工夫点などの補足情報も追加してみてください。
信頼を積み重ねる
クライアントや編集者との信頼関係を築くことは、フリーランスのグラフィックデザイナーとして長く働くために大切です。「締め切りを守る」「要望を正確に反映する」「成果物の精度を上げる」ことで信頼関係は構築されます。
万一、納期が遅れる場合は、速やかに連絡しましょう。信頼できるデザイナーであると判断されれば、報酬のアップにもつながります。
まとめ
Web媒体を中心にグラフィックデザイナーの需要は多くあります。ただし、フリーランスとして活躍するには、デザイン理論の理解や知識などが必要です。また、仕事を獲得するためには、人脈づくりやポートフォリオの作成、営業活動もしなくてはなりません。
フリーランス向けのエージェントを利用すれば、スキルや希望に合わせた案件を紹介してもらえるので、フリーランスになりたての人も安定して収入を得やすいです。弊社「ITプロパートナーズ」はIT/Web系を中心に「週2日から」の案件も扱っており、自分のペースに合わせて働くことが可能です。フリーランスとして案件獲得を目指す際は、ぜご利用ください。
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