フリーランスのセキュリティエンジニアになるには?年収や案件例も紹介

こんにちは、ITプロマガジンです。

現在セキュリティエンジニアとしてキャリアを積んでいる方のなかには、将来的にフリーランスになりたいと考えている人もいるでしょう。

しかし、そもそもセキュリティエンジニアはフリーランスとして働けるのか、独立しても生計を立てていけるのか、どんなスキルが必要なのか?など、さまざまな疑問があるかと思います。

本記事では、セキュリティエンジニアがフリーランスになる方法、年収相場、必要スキル、案件の獲得方法などをまとめて解説します。実際の案件例や将来性も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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Contents

フリーランスのセキュリティエンジニアの仕事内容

セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティに関連する業務に特化したIT人材です。サイバー攻撃や情報漏えいなどの問題が深刻化している背景もあり、セキュリティエンジニアの必要性は高まっています。

セキュリティエンジニアの主な仕事内容は以下の通りです。

仕事内容具体例
企画・提案・どのような情報セキュリティが必要か企画・提案する
・経営的な観点からセキュリティ対策を提案する(コンサルティング)
設計・情報セキュリティシステムの設計
・セキュリティ対策の立案
・必要なハードウェアやソフトウェアの選定
実装・設計に従い、プログラミングやOSの設定、ネットワーク機器のセッティングなどを行う
テスト・セキュリティに脆弱性がないかテストする
・模擬的なサイバー攻撃、システム障害を発生させてテストする場合もある
運用・保守・システムを安全に運用する
・OSやウィルス対策ソフトのアップデート、アクセス状況の監視など

上記の業務範囲は、フリーランスと会社員で基本的に変わりません。しかし、業務内容の傾向や働き方に違いもあるので、次項で解説します。

会社員のセキュリティエンジニアとの違い

同じセキュリティエンジニアの職種でも、フリーランスと会社員では以下の違いがあります。

フリーランス会社員
雇用形態案件ごとに契約
(業務委託契約または請負契約)
特定の企業で継続的に働く
(雇用契約)
働き方クライアントの職場で働く「常駐型
またはフルリモートで在宅勤務する「在宅型」が多い
雇用先企業の情報システム部門で働く場合が多い
業務内容クライアントの要望に応じて情報セキュリティ関連の業務を行い、成果物を納めたりサービスを提供したりする自社内のシステム(サーバーや基幹システム、Webサイトなど)やネットワークのセキュリティ対策と保守運用が中心

フリーランスはコンサルティングやセキュリティ教育、システム環境のアドバイスなど実装以外に携わるケースも多いため、会社員と比べて業務範囲が広く、コミュニケーション能力の高さも求められます。また、フリーランスは会社員のように教育・研修を受けられないため、即戦力人材としての技術がないと案件を受注できません。

フリーランスエンジニアの実態についてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。

フリーランスエンジニアって実際どう?今から目指す人が知るべき実情とは

フリーランスのセキュリティエンジニアの年収・単価相場

働き方年収
会社員セキュリティエンジニア534.6万円
フリーランスのセキュリティエンジニア840万~1080万円

フリーランスのセキュリティエンジニアは、会社員と比較して高い年収傾向にあります。

弊社「ITプロパートナーズ」で扱う案件の単価相場を参考にすると、フリーランスのセキュリティエンジニアの報酬相場は、月額70万~90万円程度です。したがって1年契約した場合の年収は840万~1080万円が目安となります。

フリーランスの年収・単価相場は総じて高めの状況です。日本版O-NETのデータによると、会社員のセキュリティエキスパート(オペレーション)の年収の全国平均は534.6万円ですので、フリーランスの方が約300万~500万円上回っています。

もちろん、案件の規模や業務範囲、難易度、責任などによって報酬は変わるため、フリーランスが必ずしも高収入というわけではありません。また、フリーランスになると保険料の自己負担や税金の支払いなどが発生するので、実際のフリーランスの手取りは額面よりも少なくなりがちです。

しかし、近年はフルリモートで週3~4日勤務したり、期間内に成果物を納品する案件も増えているため、複数案件を受注して高収入を目指しやすい状況です。逆に受注案件を減らしてプライベートを充実させるといった多様な働き方を選べるのも、フリーランスならではの魅力といえるでしょう。

セキュリティエンジニアの平均年収は?1000万目指せるかも解説

フリーランスのセキュリティエンジニアの案件例

それでは、実際にどのような案件があるのか具体的にみてみましょう。「ITプロパートナーズ」に掲載されているセキュリティエンジニア向けの案件を紹介します。

【SQL/Ruby on Rails】不正対策エンジニアの案件

案件名【SQL/Ruby on Rails】二次流通サービスにおける不正対策エンジニア
案件単価〜90万円/月(週3日〜5日)
勤務地フルリモート
求めるスキル・SQLを用いた分析
・サーバーサイドのエンジニアリング経験
・不正アクセス、ID不正利用、オンライン詐欺等不正対策に関する業務経験、など
職種・ポジションバックエンドエンジニア、セキュリティエンジニア

こちらの案件では、クライアントの二次流通サービス拡大に対応した不正利用の検知強化が依頼内容です。例えば、サービスプラットフォーム利用におけるマネーロンダリング、外部サイトへの誘導、本人確認書類の偽装といった不正を検知するために、SQLやRuby on Railsなどを用いた不正検知対策を立案します。

事業・サービス部門との連携強化、課題の分析、対応サポートも行うため、周囲とコミュニケーションを取って物事を進めていける人材が求められています。

【WindowsServer/MicrosoftAzure】情報シス部門における課題解決支援の案件

案件名WindowsServer/MicrosoftAzure】情報シス部門における課題解決支援
案件単価〜70万円/月(週1日〜5日)
勤務地基本リモート、一部出社
求めるスキル・オンプレミス環境 → Windows Serverへの環境移行の経験
・または社内情報セキュリティに関する改善施策の経験
職種・ポジションセキュリティエンジニア、システムエンジニア

こちらの案件はクライアントの情報システム部門での課題解決のために、セキュリティ状況の調査から対策実行まで担当します。

具体的には、Windows Server(オンプレミス)からAzure(クラウド)へのインフラ環境移行によって、脆弱性が発生していないか調査します。仮にサイバー攻撃や情報漏えい・改ざんといった脆弱性が発見されば改善施策の実行まで担当するため、自らの技術を実践で活かしたい方に向く案件といえるでしょう。

【PHP/Java】自社Webセキュリティ診断サービスの脆弱性診断・調査の案件

案件名【PHP/Java】自社Webセキュリティ診断サービスの脆弱性診断業務、脆弱性/セキュリティ関連の情報収集や調査
案件単価〜90万円/月(週1日〜5日)
勤務地フルリモート
求めるスキル・脆弱性診断業務の経験(1年以上、または10件以上)
・Java・PHP・Ruby・Python等の開発言語を用いたWebアプリケーションの開発経験
職種・ポジションフロントエンドエンジニア、システムエンジニア

セキュリティ関連の情報収集や調査を請け負う案件もあります。こちらの案件では、セキュリティ診断サービスを提供しているクライアントのスタッフとして、クライアントのWebシステムをセキュアで快適な状態にするための情報収集や調査を行います。

具体的な業務内容は、脆弱性診断を実施してレポートを作成、報告するなどです。また、国内外のセキュリティ上の脅威やフレームワーク・アプリの脆弱性の情報を収集し、有益な情報を提供する業務もあります。

フリーランスセキュリティエンジニアの案件をもっと見たい方は、以下から無料登録し、閲覧してみてください。

セキュリティエンジニアがフリーランスになるメリット・デメリット

セキュリティエンジニアがフリーランスになる場合、メリットもあればデメリットも存在します。将来的に独立を考えるのであれば、どちらも知ったうえで検討する必要があります。

フリーランスになるメリット

セキュリティエンジニアがフリーランスになるメリットは、主に下記の4つがあります。フリーランスになる大きな特徴は、自分が仕事を選べるという点です。

  • 収入を増やせる
  • 働き方の自由度が上がる
  • キャリアの可能性が広がる
  • 組織のストレスから解放される

自分で仕事を選べると、より高収入・好待遇の案件を選んで受注でき、収入アップが期待できます。会社員のように基本給が決まっているわけではないため、頑張れば頑張るだけ収入に反映されます。

また、出社するのか自宅で働くのか、いつ作業するのかも自分次第なので、仕事中心の生活をすることもプライベートや家族を優先させることも可能。キャリアアップのために、セキュリティコンサルタントやセキュリティアナリストなどスキルアップ・キャリアアップ案件にあえて挑戦する道も選べます。

付き合う人間も自分で選ぶことになるため、組織のルールに縛られたり煩わしい人間関係に悩まされたりすることも少なくなるでしょう。

フリーランスになるデメリット

一方で、自由に働けるマイナス面がフリーランスならではのデメリットです。

  • 収入が不安定になる
  • 自己管理が必要になる
  • 事務処理・手続きの負担が増える

フリーランスとクライアントは対等な関係にあり、フリーランスが希望したからといってクライアントから仕事を受注できるわけではありません。高収入・好待遇の案件を受注できるかは自分のスキルや経験、営業力次第となります。

また、契約から成果物や作業の質、心身の健康まで全てにおける責任は自分にあります。そのため自己管理は必須。体調不良で仕事ができなくなっても、会社員のように有給休暇をとったり、傷病手当金や失業給付金を受け取ったりすることはできません。

会社員の時は他の担当者が担ってくれていた事務処理や営業活動についても、フリーランスになれば全て自分の仕事となります。

フリーランスエンジニアのメリット・デメリットを徹底解説

フリーランスセキュリティエンジニアになるために必要なスキル・知識

実際にフリーランスのセキュリティエンジニアとして生計を立てるためには、何が必要なのでしょうか。

ここでは、セキュリティエンジニアが独立するうえで必ず身につけておくべき3つのスキル・知識を紹介します。

情報セキュリティの専門スキル

情報セキュリティの専門スキルは、セキュリティエンジニアとしての価値を決める最重要のスキルです。具体的には以下のような広範なスキルが挙げられます。

  • 情報セキュリティマネジメント(情報セキュリティに組織的、体系的に取り組む方法、手順)
  • サイバー攻撃対策(侵入検知、ファイアーウォール、ウィルス対策など)
  • セキュアなプログラミング技法や通信プロトコル
  • 暗号化、電子署名

企業は自社サービスや機密情報を守るために、上記のスキルを持ったフリーランスに依頼します。特定の分野の経験が豊富であったり、コンサルティングから施策実行までワンストップで対応できたりするなどの強みがあると、フリーランスとして活躍しやすくなるでしょう。

インフラ系のスキル

インフラ系のスキルとは、クライアントのシステム基盤となるサーバーやクラウド、ネットワークと、これらを用いたシステムの情報セキュリティに関するスキルです。

以下のような内容が挙げられます。

  • サーバーセキュリティ(不正アクセスや情報漏えいからサーバーを保護)
  • クラウドセキュリティ(クラウドサービス利用時に行うセキュリティ対策)
  • ネットワークインフラセキュリティ(ネットワークシステムやクラウドなどのテクノロジー資産に関するセキュリティ)
  • OSセキュリティ(Windows、Unixなど)
  • アプリケーションセキュリティ(Web、電子メール、DNSなど)

インフラ系の専門職には「インフラエンジニア」もいますが、セキュリティエンジニアはセキュリティという観点から構築・運用を担当します。

インフラエンジニアがフリーランスになるには?独立後の年収や案件例

コンサルティング・問題解決能力

コンサルティング能力・問題解決能力もセキュリティエンジニアには必須のスキルといえるでしょう。

セキュリティエンジニアの仕事には、現在クライアントが抱えている課題をセキュリティ分野の知識やスキルを用いて解決する力も求められます。何が問題なのか原因を究明し、自分の持つセキュリティ分野の専門的知識から最善の解決策を提案しなければなりません。

情報セキュリティの動向・法律への知識

情報セキュリティはIT技術の進歩とともに日々進化しており、変化に応じて法律も改正されます。よって、セキュリティエンジニアには最新の情報セキュリティの動向・法律の知識も求められます。

現在、サイバー犯罪は増加傾向にあり、それに応じて個人情報など機密情報の扱いも厳格化が進んでいます。個人情報保護法や不正アクセス禁止法に違反すると企業に多額の罰金が科されるなど厳罰化も進んでいる点に留意が必要です。

フリーランスセキュリティエンジニアにおすすめの資格

セキュリティエンジニアの専門的知識やスキルは、情報セキュリティ関連の資格を取得することで可視化できます。フリーランスセキュリティエンジニアに資格は必須ではありませんが、持っておくと有利に働く可能性のある資格を紹介します。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定」は、ネットワーク関連のスキルを証明する資格です。資格のレベルとして「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の4段階があります。

取得するにはネットワークセキュリティやサイバーセキュリティに関する知識も求められるため、セキュリティエンジニアとしてのスキル証明にも役立ちます。さらに資格そのものの認知度が高いことや、自分に合ったレベルから受験できるのもメリットだといえるでしょう。

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士」とは、2016年に廃止された「情報セキュリティスペシャリスト試験」の後継資格です。情報セキュリティのマネジメントをはじめ、情報システムの開発・運用におけるセキュリティの確保、他者へのセキュリティ教育などが可能な人材を育成するために設けられました。

国家資格であることから、情報セキュリティに関する知識やスキルを証明でき、信頼性や有用性は高いといえるでしょう。試験は年に2回ありますが難易度は高めです。

CEH(認定ホワイトハッカー)

CEH(認定ホワイトハッカー)」は、ホワイトハッカーとしてのスキルを持っていることを示す資格です。ホワイトハッカーとは、悪意を持ってサイバー攻撃を行うブラックハッカーとは逆に、システムの知識や技術を、脆弱性の対策など善良な目的で使う人のことを指します。

ブラックハッカーの攻撃からシステムを守るには、どのような攻撃が行われるのかを理解しなくてはなりません。CEHを取得するには、サイバー攻撃の脅威への理解やハッキングのテクニックなど、堅牢なセキュリティ環境を構築するためのスキルや知識などが問われます。

セキュリティエンジニアにとってプラスになる資格については、こちらの記事も合わせてご覧ください。

セキュリティエンジニアの資格でおすすめは?難易度別に試験を解説!

セキュリティエンジニアの資格一覧!難易度別でオススメを紹介

フリーランスセキュリティエンジニアとして独立するまでの4つのステップ

フリーランスのセキュリティエンジニアを目指す際に、どういった準備が必要なのかを4つのステップに分けて解説します。

  • 実務経験を積む・実績を整理する
  • 副業としてスタートしてみる
  • 資金・開業届など周辺準備をしておく
  • 独立の手続きをする

それぞれの段階ですべきことをチェックしておきましょう。

1.実務経験を積む・実績を整理する

フリーランスは即戦力であることが期待されるため、エンジニアとしての実務経験や実績が不可欠です。まずは企業に雇われる会社員エンジニアとして実務経験を積み、実際の業務を通してスキルを学びながら実績を作っておきましょう。

ただし、最初からセキュリティの仕事をメインにしなければならないわけではありません。Web系エンジニアや開発系エンジニアとして働きながら、セキュリティに関する勉強をし、スキルを身につける方法もあります。ある程度の実績を積んだら、ポートフォリオにまとめて整理しておきましょう。

フリーランスエンジニアになるために必要な実務経験年数は、こちらの記事でも紹介しています。

フリーランスエンジニアに必要な実務経験年数と経験別の単価相場

2.副業としてスタートしてみる

会社を辞めていきなり独立するのにはリスクがあります。まずは会社員として働きながらこなせる案件を探し、副業フリーランスとして案件を請けてみましょう。副業が軌道に乗ってから独立すれば、収入が減るリスクを避けられます。

さらに実際に仕事をすることで、個人で案件を請ける際のコツや業務の進め方なども分かるため、本格的に独立する際の参考になる点も大きいでしょう。副業を経験したうえでフリーランスに向いていないと感じた時は、会社員として働き続ける道を選ぶこともできます。

セキュリティエンジニアの副業に関しては、こちらの記事もご覧ください。

セキュリティエンジニアが副業で稼ぐには?必要スキルや案件獲得方法

3.資金・開業届など周辺準備をしておく

独立後は環境が変わることを踏まえ、困らないための準備をしておきます。いくらスキルや実績があっても、最初からうまくいくとは限りません。収入が不安定になった時のことを考え、ある程度の生活資金を用意しておきましょう。最低でも3ヶ月は生活していけるだけの資金を貯めておくことをおすすめします。

また、フリーランスになるとクレジットカードやローンなどの各種審査に通りにくくなる可能性もあるため、会社員のうちに申し込みを済ませておくことも大切です。

さらに、独立後は税務署に開業届を出すことになりますが、副業を始めているのであれば、会社員をしながらでも提出可能です。スムーズに独立するためにも、準備はできる範囲で早めに済ませておきましょう。

開業届に関しては、こちらの記事でも解説しています。

フリーランスに開業届は必要?提出のメリット・デメリットやタイミング

4.独立の手続きをする

フリーランスとして活動していける目途が立ったら会社を退職し、独立します。

会社員からフリーランスになると加入できる社会保険が変わるため、国民年金および国民健康保険への切り替え手続きを行いましょう。いずれも市町村役場で手続き可能です。

また、万が一に備えて民間の保険への加入も検討することをおすすめします。

フリーランスになるための手続きについては、以下の記事で詳しく解説しています。

フリーランスになるには?手順や始め方をどこよりもわかりやすく解説

フリーランスのセキュリティエンジニアが仕事を獲得する方法

フリーランスのセキュリティエンジニアが仕事を得る方法は、主に下記の5つのパターンがあります。

  • 人脈
  • ポートフォリオの公開
  • ブログ・SNSでの情報発信
  • クラウドソーシング
  • エージェント

すでにセキュリティエンジニアとして実績が豊富にある場合は、ポートフォリオを公開したり、ブログ・SNSでセルフブランディングを行ったりすることで、依頼を待つことができます。会社員時代の人脈から仕事を回してもらう、というケースも多々あります。

ただし、いずれも受け身になりやすい方法で、フリーランスとして生計を立てるためには安定した仕事の獲得経路を確保しておくことが必要です。クラウドソーシングには、幅広い案件が掲載されているので、とりあえず仕事を受けて実績を作りたい場合におすすめ。

「安定して仕事を受注し続けたい」「営業活動の負担を最小限に仕事を得たい」という人は、フリーランス向け案件を紹介してくれるエージェントを利用するとよいでしょう。

フリーランスの仕事の探し方・取り方11選!案件を継続するコツも紹介

フリーランスのセキュリティエンジニアにおすすめのエージェント

エージェントに登録すると、業務内容や報酬などの希望条件に沿った案件を紹介してもらえます。クライアントへの営業や交渉を代行してもらえるため、フリーランス歴が浅い人も活用しやすいサービスだといえるでしょう。フリーランスのセキュリティエンジニアにおすすめのエージェントを紹介します。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズ」は、ITエンジニア向け案件を幅広く扱っているエージェントです。9割がエンド直なので高単価な案件が多く、フルタイムはもちろん「週3日稼働〜」や「フルリモート可能」といった自由度の高い案件も数多く取り扱っています。

セキュリティエンジニア向けの案件には、セキュリティを考慮した社内システムの設計や管理、脆弱性診断などがあります。トレンドの技術を活用する案件も多く、実務をこなしながらさまざまな経験ができるのも魅力の1つです。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランス」はITエンジニア向けの案件を取り扱うエージェントです。幅広い分野の案件があり、利用者の75%以上がフルリモートで働いています。案件に参画中も収入が途切れないようにサポートしてもらえるほか、健康診断の割引や優待などが含まれている福利厚生パッケージも利用可能です。

セキュリティエンジニア向けの案件としては、社内セキュリティ施策の推進、Webサイトのセキュリティ策定、セキュリティツールの運用・管理といったものがあります。

Midworks

引用元:Midworks

Midworks」はIT業界で独立を目指すフリーランス向けのエージェントです。福利厚生サービスが充実しているのが特徴で、フリーランス協会に無料で入会できるほか、交通費や書籍代が支給されたり、生命保険料を半額負担してもらえたりと、独自のサービスを展開しています。

セキュリティエンジニア向けの案件はさほど多くないものの、セキュリティ製品の導入・運用、社内セキュリティ環境の向上といった仕事があります。

フリーランスのセキュリティエンジニアとして成功するためのコツ

フリーランスとして生活を安定させるためには、できるだけ高単価の案件を安定して獲得することが重要です。最後は、フリーランスのセキュリティエンジニアとして成功するために重要なポイントをまとめて確認しましょう。

需要の高い分野に進む

多くのニーズがある分野に精通していると、仕事を獲得しやすくなります。前提としてニーズが高ければそのぶん案件数が増加し、仕事が途切れる可能性が低くなるからです。さらに人材確保の段階で競争が起きるため、単価をアップして優秀な人材を獲得しようとするクライアントも増える傾向があります。

近年は、「クラウド」「5G」「AI(人工知能)」などのテーマへの需要が高まっています。どのような分野であっても、セキュリティが重要なものであることはいうまでもないでしょう。ただし、時代の変化とともにニーズは変化するため、今後どのような分野が伸びるのかを見きわめる必要があります。

上流・管理スキルを身につける

企画や設計といった上流工程に参加できれば、契約できる案件の選択肢が広がり、安定して稼ぎやすくなります。プロジェクトを動かしたりチームをまとめたりする立場になるため、責任の大きさに比例して高報酬を狙えるようになるでしょう。

セキュリティエンジニアの場合、企画や設計、コンサルティングなどが上流工程に当たります。上流工程の仕事をこなすには、エンジニアとしてのスキルや知識のみならず、マネジメント能力やヒアリング力、スケジュール・予算・人材の管理スキルなども必要です。上流工程を狙うのであれば、実務を通して幅広いスキルを身につけることを意識しましょう。

自己アピールや交渉を恐れない

条件のよい案件をスムーズに獲得していくには、自分を売り込むことも大切です。企業が自社をブランディングしてサービスや商品を売り込むように、フリーランスもクライアントに対して専門性や実績をプロモーションすることを心がけましょう。

業務内容や報酬について納得いかないことがある際は、クライアントと交渉することも視野に入れておく必要があります。交渉によって、より好条件で契約できる可能性があるからです。

フリーランスエンジニアの単価交渉のやり方と4つのコツ【例文付き】

人脈を大切にする

フリーランスが安定的に収入を得るには人脈作りが欠かせません。案件を依頼してくれる人がいてこそ報酬を得る機会が増えるからです。また信頼を得て指名されるようになると、チャレンジングな業務を任される場合も多いため、技術力を伸ばして報酬単価の高いセキュリティエンジニアへと成長していけます。

そのため、常駐型で働くセキュリティエンジニアなら、常駐先の社員と積極的に交流を持つようにするとよいでしょう。リモート案件においても、Web会議やチャットなどを通じて信頼や親しみを持ってもらうための努力が必要です。

近年ではエージェントサービスやクラウドソーシングが企画するフリーランス向け交流会もあるので、こうした機会を活用するのもよいでしょう。仕事に関係する全ての人とのつながりを大切にすることで、人から人へ、企業から企業へと人脈が広がっていきます。

フリーランスのセキュリティエンジニアの将来性

セキュリティエンジニアは、現在はもちろん、将来的にも高いニーズが見込まれている職種です。先述の通り、5GやIoTといった先進技術・クラウドの導入・テレワークの推進といった直近のITトレンドを推進するためには、セキュリティ対策は必要不可欠。すでに、大企業や公共機関においては、国内外からのサイバー攻撃が頻発しています。

一方で、IT人材の人手不足から、優秀なセキュリティエンジニアの需要は逼迫している現状もあります。比較的自由な立場で柔軟に参画が望めるフリーランスに対する企業からのニーズは増加しており、セキュリティエンジニアとしての将来性は高いといえるでしょう。

セキュリティエンジニアの将来性は?需要はこれから増えるのか調査!

セキュリティエンジニアの将来性は?今後の需要や必要スキルを紹介

フリーランスのセキュリティエンジニアのキャリアパス

セキュリティの現場での実務経験があれば、フリーランスのセキュリティエンジニアとしてはいくつかのキャリアパスが考えられます。

例えば、セキュリティを軸としたクライアントの相談・提案役、セキュリティの分析・施策立案、プロジェクトのマネージャーといったそれぞれの分野のエキスパート職です。具体的には以下のような選択肢が挙げられます。

  • セキュリティアナリスト:マルウェアやログを解析してセキュリティリスクを判定
  • セキュリティコンサルタント:セキュリティの課題を抽出し解決策を提案
  • セキュリティアーキテクト:ソフトウェア開発でセキュリティ品質向上を担当
  • セキュリティマネジメント担当者:情報セキュリティ体制を企画、実行

このように、フリーランスのセキュリティエンジニアになるのは簡単ではないものの、キャリアの選択肢は広いのです。

まとめ

本記事では、セキュリティエンジニアがフリーランスになるうえで知っておきたい情報をまとめて紹介しました。フリーランスのセキュリティエンジニアは会社員に比べて年収アップが可能です。将来的にも高い需要が見込まれるため、独立の魅力が大きい職種の1つといえるでしょう。

一方で、「自分のスキル、人脈で案件を獲得できるのか?」「収入が安定しないのでは?」といった不安を持つ方も多いのではないでしょうか。

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実力が報酬に適切に反映される案件や、技術力を高めやすい自社開発案件を安定的に受注できるため、セルフブランディングや営業活動が苦手な方にもおすすめです。情報収集から活用できるので、お気軽にご登録ください。

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