こんにちは、ITプロマガジンです。
フリーランスに対して「収入が不安定」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。実際には、フリーランスで働く半数以上の人が、会社員の時よりも年収が増えています。しかし、職種や経験・スキルによって、稼げる収入目安は大きく変わります。
この記事では、フリーランスの平均年収や職種別の給料相場、収入を上げていくポイントなどを紹介します。フリーランスになりたい人や将来的に独立を考えている人、年収を上げたいフリーランスの人はぜひ参考にしてください。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
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目次
- 1 フリーランスの一般的な年収の目安とは?
- 2 独自調査から見えたフリーランスの年収レンジ
- 3 そもそもフリーランスは会社員・個人事業主と何が違う?
- 4 【職種別】フリーランスの平均年収・相場
- 5 【タイプ別】フリーランスの収入目安・相場を解説
- 6 収入面におけるフリーランスの手取り年収はいくら?会社員との違い
- 7 フリーランスで年収1,000万円以上稼ぐための7つのポイント
- 8 フリーランスの年収に関わる税金
- 9 年収アップを実現したいフリーランスにおすすめのエージェント
- 10 フリーランスが年収を安定させるためにできること
- 11 フリーランスになるメリット・デメリット
- 12 フリーランスの将来性
- 13 フリーランスの年収に関するQ&A
- 14 まとめ
フリーランスの一般的な年収の目安とは?
それでは早速、目安となるフリーランスの年収を紹介します。会社員との年収の差や、収入が多い人の傾向についても併せて見ていきましょう。
フリーランス全体の平均年収
フリーランス協会「フリーランス白書2024」によると、フリーランス全体の年収は「200万〜400万円未満」が26.8%と最も多く、「200万円未満」が17.9%、「400~600万円未満」が15.8%、と続きます。
「フリーランス白書2023」で職種別に年収400万円を超えている人の割合を見てみると、エンジニア・技術開発系やコンサルティング系は約80%と比較的年収が高いことが分かります。一方、クリエイティブ・Web・フォト系で年収400万円を超えているのは約45%、翻訳系、出版・メディア系では約40%でした。
ただし、全体の年収には、パラレルワーカーや主婦(夫)業の傍ら業務にあたっている人も含まれています。「フリーランス白書2020」では月の就業時間が140時間以上のフルタイムフリーランスの年収は、「400万〜600万円」が22.7%と最も多く、「200万〜400万円未満」が22.0%という結果です。
フリーランスの年収中央値
「フリーランス白書2024」の調査結果からフリーランスの年収中央値を算出すると、400万~600万円未満です。ただし、これには専業フリーランス以外の年収も含まれています。
「Relanceによる調査」では専業フリーランスエンジニアの年収が公表されていますが、こちらの中央値は500万~800万円未満でした。また、同調査では回答者の54.5%がフリーランスになってから年収が上がったと答えています。
会社員との年収の比較
国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、「1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は458万円」でした。
先述の通り、フリーランスで月に140時間以上働いている人の多くは年収400万~600万円なので、企業で雇用されるのと同等程度の収入があるといえるでしょう。なお、会社員の年収に幅があるように、フリーランスでも1,000万円以上の高収入を得ている人も存在します。
また、「フリーランス白書2020」(前掲)によると、「約半数以上の人が「会社員時代より収入が増えた」と回答」。それと同時に、大多数の人において自由時間、生産性、スキルや経験が上昇し、ストレスが減少しています。不安定な収入が不安視されがちなフリーランスですが、会社員を続けるよりも収入はアップしながらも、働くことに対する満足度は上昇する傾向があるのです。
近年のフリーランスの年収の傾向
フリーランスにおいては就業時間の長さが個々に異なるものですが、月に140時間以上働いているフリーランスの7割以上が年収400万円以上です。やはり就業時間が長い方が年収が上がりやすいといえます。
ただし、男女の間には収入に大きな差が出ており、上記グラフをみると、男性の収入の方が女性の収入よりも圧倒的に高いことが分かります。男女間の収入格差については、フリーランスだけでなく正規雇用・非正規雇用でも同様の結果が出ています。
他方で、フリーランスとしてのキャリアが長くなればなるほど、収入が上がっていることも読み取れます。キャリアが長くなるほど「取引社数」や「過去・現在の取引先」が増えていることを示すデータもあり、フリーランスとして活動する間に築かれた人的資産が収入アップにつながっているようです。
独自調査から見えたフリーランスの年収レンジ
弊社「ITプロパートナーズ」では、本サービスを利用して、案件に参画したフリーランス57名を対象にアンケート調査を実施し、年収の実態を調べました。なお、アンケートにご協力いただいたフリーランスの方々の属性は、9割がフリーランスエンジニア、1割がマーケターやコンサルタントです。
上記のデータを見てみると、ボリュームゾーンは800万円以上1,000万円未満という結果になりました。また、57名のうち52名が年収500万円以上と回答しており、先ほど紹介した国税庁の調査結果の「給与所得者平均年収」が458万円であることを考えると、フリーランスの方が高収入の人の割合が多いといえます。具体的な内訳は以下の通りです。
- 100万円未満:1
- 100万円以上200万円未満:1
- 300万円以上400万円未満:1
- 400万円以上500万円未満:1
- 500万円以上600万円未満:4
- 600万円以上700万円未満:7
- 700万円以上800万円未満:9
- 800万円以上1,000万円未満:18
- 1,000万円以上1,500万円未満:12
- 15,00万円以上2,000万円未満:1
- 2,000万円以上:1
特に年収800万円以上稼ぐ人が32人で、約半数以上を占めています。調査対象が57名と人数は多くありませんが、フリーランスエンジニアとして活動することで、経験年数やスキルによっては年収1,000万円を十分狙えることが分かります。
そもそもフリーランスは会社員・個人事業主と何が違う?
フリーランスという言葉はよく耳にすると思いますが、具体的に会社員や個人事業主と何が違うのかまでは把握していない人も多いでしょう。ここでは、フリーランスと会社員との違い、そしてフリーランスと個人事業主との違いについて詳しく解説していきます。
フリーランスとは?
フリーランスとは、「企業や団体に所属せず、個人で仕事を請け負う働き方」を指します。組織に所属しないことから、仕事内容や働く時間、仕事の進め方など、すべてを個人で自由に決めることができます。
多くの場合、会社員として企業で働いた後、経験やスキルを武器にフリーランスになるのが一般的です。働き方が多様化していることもあり、近年フリーランスは増加傾向にあります。
フリーランスと会社員の違い
フリーランスと会社員には多くの違いがありますが、特に大きく違うのは以下の3点です。
- 作業範囲
- 働き方
- 年収
フリーランスは、案件を獲得するための営業活動やアフターフォロー、税務、その他雑務についてもすべて自分一人でやらなければなりません。しかし会社員の場合は、自ら仕事を取ったり税務作業をしたりする必要がなく、会社から与えられた仕事に集中することができます。
このように、フリーランスは大変な部分もありますが、その分働き方は非常に自由です。会社員は、基本的に会社のルールに則って働かなければならず、やりたくない仕事であろうと指示を受ければ対応しなければなりませんが、フリーランスならば避けたい仕事は断ることもできます。また、働く場所や時間も好きなように決めることが可能です。
年収面でも、両者には違いがあります。会社員は毎月安定した給与を受け取れますが、どんなに努力をしても大きく収入を上げることは難しいです。しかしフリーランスならば、実力に応じて収入は青天井となります。20代で年収1,000万円を超えるということも十分現実的でしょう。
フリーランスと個人事業主の違い
フリーランスと個人事業主は、税法上の区分が異なるだけで、特に大きな違いはありません。フリーランスとして活動している人が、税務署に開業届を提出すれば個人事業主となります。働き方も仕事の取り方も経済的な安定性も、フリーランスと個人事業主とではほとんど同じだと言えます。
しかし、フリーランスとして活動している人の多くが、個人事業主となっています。理由は、個人事業主になることで以下のようなメリットがあるからです。
- 最大65万円の所得控除を受けられる青色申告が可能になる
- 屋号を取得できるので社会的信用度が増す
- 補助金や助成金を受けやすくなる
このようなメリットがあるため、フリーランスとして働くのならば、開業届を提出しておいた方がよいでしょう。
【職種別】フリーランスの平均年収・相場
ひと口にフリーランスといっても、職業によっても年収は大きく変わります。ここでは、職業別にフリーランスとして働いた場合の年収相場について見てみましょう。
職種 | 年収相場 |
---|---|
フリーランスエンジニア・プログラマー | 400万〜1,000万円程度 |
フリーランスデザイナー | 300万〜900万円程度 |
フリーランスマーケター | 600万〜800万円程度 |
フリーランス編集者・ライター | 200万〜600万円程度 |
フリーランスコンサルタント | 800万〜1,000万円程度 |
フリーランス動画編集・クリエイター | 300万〜800万円程度 |
フリーランス営業代行 | 420万円程度 |
インフルエンサー系フリーランス | 40万~1,000万円程度 |
その他サービス業系 | 360万~600万円程度 |
フリーランスエンジニア・プログラマーの平均年収
フリーランスエンジニア・プログラマーの平均年収は、400万〜1,000万円程度です。
「フリーランス白書2023」の調査では「回答者数上位5職種別年収」も公開されていますが、エンジニア・技術開発系のフリーランスは年収400万円以上の割合が77%と最も高くなっています。
同じく「フリーランス白書2023」によると、エンジニア・技術開発系のフリーランスが意識している時間単価は4,000~5,000円が27%と最も多く、4,000円以上と回答した割合を合計すると60%以上にも上ります。
職種の区別なく同調査結果を見てみると4,000~5,000円と回答したのは10.9%、4,000円以上と回答した割合の合計は42.6%です。
このことから、フリーランスエンジニアはフリーランスで活動できる職業のなかでも、特に高い年収を期待できる職業といえます。ただ、フリーランスエンジニアは職種によって大きく年収が異なります。以下でそれぞれの職種の平均年収をまとめました。
職種 | 平均年収 |
---|---|
フリーランスシステムエンジニア | 600万~960万円程度 |
フリーランスインフラエンジニア | 600万~800万円程度 |
フリーランスデータベースエンジニア | 500万~600万円程度 |
フリーランスセキュリティエンジニア | 840万~1,200万円程度 |
フリーランスAI(人工知能)エンジニア | 600万~1,000万円程度 |
最も平均年収が高いのは、フリーランスセキュリティエンジニアです。セキュリティエンジニアの平均年収が高い理由は、需要のある将来性が高い仕事のためと考えられます。
フリーランスシステムエンジニアやフリーランスAIエンジニアも、年収に幅はありますが高収入を狙えることが分かります。たとえ最初はあまり高い年収が得られなくても、経験や実績を積むことで将来的には高収入が狙える職種だといえるでしょう。
フリーランスデザイナーの平均年収
フリーランスデザイナーの平均年収は、300万〜900万円程度です。
「フリーランス白書2023」の調査で「回答者数上位5職種別年収」を見てみると、デザイナーが含まれるクリエイティブ・Web・フォト系の職種では年収400万円以上の割合は46.9%でした。これは5職種中3番目の多さです。
次に同じく「フリーランス白書2023」より意識している時間単価を見てみると、クリエイティブ・Web・フォト系の職種では2,000~3,000円が27.7%と最多で、次いで3,000~4,000円が16.5%となっていました。
職種の区別なく同調査の結果を見ても2,000~4,000円がボリュームゾーンとなっているため、平均的な時間単価であるといえるでしょう。
ただし、先述の平均年収を見ても分かる通り、デザイナーの収入には幅があります。300万円近辺のデザイナーも多いものの、人気が出れば800万~1,000万円を稼ぐフリーランスデザイナーもいるのです。
現在は、デジタル媒体の案件が多く、WebデザイナーまたはUI・UXデザイナーの方が稼ぎやすいようです。以下で、職種別の平均年収をまとめています。
職種 | 平均年収 |
---|---|
フリーランスWebデザイナー | 300万〜600万円程度 |
フリーランスグラフィックデザイナー | 700万〜800万円程度 |
フリーランスUI/UXデザイナー | 80万〜960万円程度 |
フリーランスデザイナーで最も平均年収が高いのは、UI/UXデザイナーです。収入額に幅があることから、実績や経験、スキルなどによって報酬に大きな差が生じることが分かります。
フリーランスWebマーケターの平均年収
「株式会社イールドマーケティング」の調査によれば、フリーランスマーケターの年収は300万~400万円がボリュームゾーンです。
同調査における「フリーランスWebマーケターの働き方」に関する調査では、1ヵ月あたりの就業日数は21~25日、1日あたりの就業時間は4~8時間との回答が多いため、単純計算で時間単価は約1,300~4,000円となるでしょう。
実績と経験が重視される職種なので、高単価案件が受けられるかはフリーランスになるまでの経歴に大きく左右されます。
同じく「株式会社イールドマーケティング」の調査によれば、マーケターとしてフリーランスになる前に会社員として働いていた年数は「3年以上7年未満」が33%と最多です。
以下で案件別の単価をまとめました。単価相場については、弊社ITプロパートナーズで募集している案件や、クラウドワークスなどの案件を参考にしています。
職種 | 月額単価目安 |
---|---|
ディレクター案件 | 30万〜80万円程度 |
広告運用案件 | 10万〜70万円程度 |
SNS運用案件 | 1万〜3万円程度 |
Web系のマーケター業務は、比較的経験が浅くても従事できるため、月4万〜5万円程度の人もいれば、本格的に働いて年収600万~1,200万円程度を稼ぐマーケターもいると考えられます。
また、単価帯はリモート案件か常駐案件かによっても違いが出てきます。基本的には常駐案件のほうが高単価です。
フリーランス編集者・ライターの平均年収
フリーランス編集者・ライターの平均年収は、200万〜600万円程度です。
「フリーランス白書2023」によると、ライターが含まれる出版・メディア系フリーランスのうち年収が400万円を超えているのは39.3%でした。これは、同調査の回答者数上位5職種のなかでは最も低い割合です。
続いて、同じく「フリーランス白書2023」にて意識している時間単価を見てみると、出版・メディア系では3,000~4,000円が29.8%で最多でした。
仮に時間単価3,000円で1日8時間、週5日働くとすれば年収は500万円台後半になります。しかし約6割が年収400万円以下になっているのは、専業フリーランスではなく副業などのすきまワーカーとして働く人も多くいることが関係しているでしょう。
なお、「フリーランス白書2019」を見ると1,000万円以上も10%ほど存在することから、経験や実績によっては高収入を得ることも可能だと分かります。人によって、大きく年収に差がある職種といえるでしょう。
ライターはほかの職種にくらべ始めやすい仕事ですが、経験やレベルによって以下のように大きく文字単価が異なります。
レベル・経験 | 文字単価目安 |
---|---|
未経験ライター | 0.5円程度 |
中級ライター | 1〜2円程度 |
上級ライター | 5円程度 |
例えば、2,000文字の記事を月間15本対応した場合、未経験ライターなら1本1,000円で月収1万5,000円、中級ライターでは1本2,000〜4,000円で月収3万〜6万円、上級ライターでは1本1万円で15万円となり、かなりの差が生まれます。
未経験では文字単価0.5円よりも、さらに単価が低い案件も少なくありません。安定して稼ぐには、実績を積むなどして文字単価を上げ、継続的に案件を受けられる環境づくりが必要です。
フリーランスコンサルタントの平均年収
フリーランスコンサルタントの平均年収は、800万〜1,000万円程度です。
「フリーランス白書2023」によると、コンサルティング系フリーランスのうち年収400万円を超えるのは76.1%です。同調査の回答者数上位5職種のなかではエンジニア・技術開発系に次いで2番目の多さとなっています。エンジニア・技術開発系でも年収400万円を超える割合は77%と僅差なので、5職種中ほぼ同率1位ともいえるでしょう。
同じく「フリーランス白書2023」で発表されている意識している時間単価の調査結果では、1万円以上が34.3%と回答者数上位5職種のなかでは圧倒的に高くなっています。
7,000円以上と答えた割合の合計は50%を超え、5,000円以上と答えた割合の合計に至っては約70%にも上ります。
このことから、時間単価だけで見るとコンサルティング業は非常に効率よく稼げる職種であるといえるでしょう。実際にフリーランスコンサルタント向けの案件には、月単価100万〜200万円程度のものも多く、年収1,000万円超えも珍しくありません。
職種別の平均年収は、以下の通りです。
職種 | 平均年収 |
---|---|
フリーランスIT・Webコンサルタント | 1,200万〜1,500万円程度 |
フリーランス経営戦略コンサルタント | 1,200万〜2,400万円程度 |
フリーランス財務戦略コンサルタント | 1,200万〜2,040万円程度 |
フリーランス人事戦略コンサルタント | 1,200万〜1,500万円程度 |
どの職種でも、平均年収は1,000万円オーバーです。なかでも、事業全般に対し提案する経営戦略や、会計からITまでの知識が求められる財務戦略コンサルタントは、報酬が高い傾向にあります。
フリーランス動画編集・クリエイターの平均年収
フリーランス動画編集・クリエイターの平均年収は、300万〜800万円程度です。ただし、近年は映像制作の需要が高まっていることもあり、年収が1,000万円を超える人もいます。
動画編集・クリエイターといっても実際にはさまざまな職種に分類されます。例えば映像・動画プロデューサーは平均年収480万~600万円、CGクリエイターは平均年収600万~720万円であり、300万~800万円という平均年収帯のなかでは高い方になります。一方、映像・動画ディレクターは平均年収360万~480万円、編集オペレーターは平均年収180万~360万円と、上に挙げた2職種よりも平均年収が低い傾向です。
続いて、1案件ごとの単価相場を見てみましょう。単価相場はクラウドソーシングサイトで募集されている案件を参考に記載しています。
職種 | 単価目安 |
---|---|
企画ディレクション | 10万〜30万円程度 |
編集 | 5万〜30万円程度 |
撮影 | 1万〜10万円前後 |
台本作成 | 5,000〜1万円程度 |
仕事内容により大きく差がありますが、複数の業務を含んだ依頼が多い傾向にあります。例えば、撮影だけ、編集だけというよりも、企画・撮影・編集などの全てに対応する案件です。
複数の業務を担当するものでは、30万〜50万円程度の案件も多いので、年収600万円程度も狙える可能性があります。
フリーランス営業代行の平均年収
営業代行とは、クライアントに代わって営業する仕事です。営業支援のプラットフォーム「カクトク」を見ると、営業代行の平均報酬は約35万円でした。年収に換算すると、420万円程度になります。主な営業代行の仕事は、以下のとおりです。
- アポイントメント獲得
- インサイドセールス
- フィールドセールス
- メール営業
- 営業コンサルティング
営業代行の報酬形態は、固定報酬・成果報酬・複合型報酬の3つです。固定報酬は文字どおり毎月もらえる報酬が決まっています。成果報酬は、アポイント獲得や契約成立など特定の条件を満たすたびに報酬が出る仕組みです。また、複合型報酬は、固定報酬と成果報酬を組み合わせています。
インフルエンサー系フリーランスの平均年収
インフルエンサー系フリーランスには、YouTuberやライブ配信者、インスタグラマーなどが含まれます。
インフルエンサー系の年収は、人によって平均年収に大きく差が見られます。オリジナリティやセンス、トーク力、分析力など、稼ぐには幅広いスキルが求められ、知識として理解していても再現が難しい場合もあるでしょう。しかし、インフルエンサー系のなかには、成功して高収入を得ている人もいます。
インフルエンサーが高収入を得るポイントは、企業案件です。例えば、YouTubeでは1回再生されるごとに3~20円の報酬が発生。インスタグラムでは1フォロワーあたり1~3円、場合によっては1フォロワーあたり10円もらえる案件もあります。また、人気が出ると、コラムの執筆や本、イベントへ参加して収益を得ることも可能です。
その他サービス業系フリーランスの平均年収
その他サービス業系フリーランスの平均年収について、美容師やドライバー、看護師の平均年収を紹介します。
職種 | 平均年収 |
---|---|
美容師 | 360万~600万円程度 |
ドライバー | 360万~480万円程度 |
看護師 | 380万円程度 |
フリーランスの美容師の月額報酬は30万~50万円程度。年収換算すると360万~600万円程度になります。基本的にフリーランスの美容師は歩合制で、売上に対して40~60%程度がバックされる仕組みです。
求人サイトの「indeed」でドライバー案件を調べたところ、月収30万〜40万円程度の案件が多く見られました。年収換算すると、360万~480万円程度になります。ドライバーの仕事は、特定の地域やルートを割り当てられて荷物を配達、役員や企業専属ドライバー、不定期で発生するチャーター便のドライバーなどです。
看護師の相場を「求人ボックス」で調べたところ、時給2,000円程度の案件が多く見られました。1日あたり8時間働いたとして年収換算すると、年収は380万円程度となります。仕事内容は、常勤看護師のフォロー、研修や学会のサポート、訪問看護などです。
【タイプ別】フリーランスの収入目安・相場を解説
フリーランスとひと口にいっても実は色々なタイプがあり、それによって働き方も稼ぎ方も変わってきます。ざっくりフリーランスのタイプは以下4つに分けられます。
タイプ | 人口 | 年収目安 |
---|---|---|
副業系すきまワーカー | 424万人 | 62.3万円 |
複業系パラレルワーカー | 356万人 | 102.8万円 |
自由業系フリーワーカー | 297万人 | 89万円 |
自営業系独立オーナー | 500万人 | 297.5万円 |
上記の代表的なフリーランスの4つのタイプについて、年収や相場を紹介していきますので、ご自身の理想のフリーランス像と照らし合わせながら読んでみてください。
副業系すきまワーカーの年収目安
フリーランスと呼ばれる人たちのなかで2番目に多いのが、副業系すきまワーカーと呼ばれる人たちです。
会社に勤めながら空いた時間を活用して、フリーランスとして仕事をしている人たちが該当します。
ランサーズの調査によると、副業系すきまワーカーの人口は424万人、平均年収は62.3万円とお小遣い程度の収入の人がほとんどです。
複業系パラレルワーカー年収目安
最近急増しているのが、複業系パラレルワーカーと呼ばれるタイプです。
1つの会社でのみ働くのではなく、複数の会社と契約して仕事をするというスタイルで働いています。
複業系パラレルワーカーの人口は356万人、平均年収は102.8万円と企業との契約ベースで仕事をしている分、副業系と比べると少し年収も高くなっています。
自由業系フリーワーカー年収目安
特定の企業に勤務しているわけではなく、自分の専門分野の仕事を業務委託という形で行っているタイプのフリーランスを自由業系フリーワーカーと呼んでいます。
特定の専門的なスキルが必要となるため、ほかのフリーランスと比べると人数自体は少なく297万人程度となっています。
平均年収は89万円と複業系パラレルワーカーよりも若干低い水準です。
自営業系独立オーナー年収目安
自分で事業を行っている個人事業主もしくは法人経営者が自営業系独立オーナーに該当します。
一般的なフリーランスのイメージに1番近いのがこのタイプではないでしょうか。
人口的には500万人と最も多く、平均年収も297.5万円と高い水準なのが、自営業系独立オーナーです。
収入面におけるフリーランスの手取り年収はいくら?会社員との違い
前項で紹介した内容はあくまで「年収=売上」であり、「手取り=経費・税金・社会保険料控除後の金額」とは異なります。
ここからは、フリーランスとして働く場合に注目したい「収入」や「手取り」に関して、会社員とどのような違いがあるのか解説します。
会社員の手取り年収の考え方と計算方法
会社員の収入は受け取る手取り金額の3~5割増になるとされています。
会社員の場合、税金の計算・納税は会社側が行ってくれます。年金・健康保険料は半分、必要経費・備品代は全額会社が負担します。有休休暇・退職積立金・健康診断などの福利厚生も含めると、手取り金額以上の恩恵があるのです。
フリーランスの手取り年収の考え方と計算方法
フリーランスは、収入から必要経費を支払った残りから、さらに税金・保険料が引かれた金額が実際に手元に残るお金となります。
フリーランスは、会社員と異なり年金・健康保険料・経費・備品代は全額自己負担です。所得税・住民税・消費税などの税金について、全て自分で計算・手続きをして、支払いまで済ませなければなりません。
年収600万のフリーランスの手取り例
項目 | 月額 | 年額 |
---|---|---|
収入 | 50万円 | 600万円 |
△経費 | 5万円 | 60万円 |
△国民年金 | 1万6,000円 | 19万2,000円 |
△国民健康保険 | 5万2,000円 | 62万9,000円 |
控除後の所得金額 | 38万2,000円 | 457万9,000円 |
△所得税 | 4万円 | 48万8,000円 |
△住民税 | 3万8,000円 | 45万8,000円 |
差し引かれる金額の合計 | 19万6,000円 | 236万7,000円 |
手取り金額 | 30万4,000円 | 363万3,000円 |
年収600万円の手取り額は、1年で363万3,000円です。月単位で見てみると月収は50万円、手取りは30万4,000円となります。
なお、これは39歳未満の1人世帯で青色申告した場合を想定したものです。国民年金保険料は一律ですが、国民健康保険料や経費・備品代、住民税は個々人によって異なります。
年収1,000万のフリーランスの手取り例
項目 | 月額 | 年額 |
---|---|---|
収入 | 83万3,000円 | 1,000万円 |
△経費 | 8万3,000円 | 100万円 |
△国民年金 | 1万6,000円 | 19万2,000円 |
△国民健康保険 | 7万1,000円 | 85万円 |
控除後の所得金額 | 66万3,000円 | 795万8,000円 |
△所得税 | 10万円 | 119万4,000円 |
△住民税 | 6万6,000円 | 79万6,000円 |
差し引かれる金額の合計 | 33万6,000円 | 403万2,000円 |
手取り金額 | 49万7,000円 | 596万8,000円 |
年収1,000万円のフリーランスの手取り額は、「39歳未満・1人世帯・青色申告」の条件で計算すると596万8,000円です。月収換算すると83万3,000円、手取りで49万7,000円となります。
所得が800万円を超えるようであれば法人税の方が税率を抑えられるため、このタイミングで法人化を検討してみてもよいでしょう。
フリーランスの年収の手取りについては、以下の記事も合わせて参考にしてください。
フリーランスになるには最低いくらの手取り月収が必要?
必要になる生活費は家族構成や居住地によっても異なりますが、家賃や光熱費、食費、交通費、通信費とある程度貯金や趣味に使えるお金を得ようと思うと手取りで20万~30万円は欲しいところでしょう。この場合、月収だと約30万~50万円、年収だと約400万~600万円が必要になります。
フリーランスの場合は家賃補助など会社員のような福利厚生は受けられないため、その分余裕のある手取り額が必要となるでしょう。
フリーランスの貯金額はいくら?
「中小企業庁が委託した調査結果」を見ると、フリーランスの貯金額は100万円未満がもっとも多く、回答者の約4割を占めました。
フリーランスが長く活動するためには、計画的に貯金する姿勢が大切です。受注がない時期は、貯金から生活資金を捻出する必要があります。また、フリーランスには退職金がないため、老後資金や働けなくなった時のお金も必要です。
フリーランスで年収1,000万円以上稼ぐための7つのポイント
フリーランスとして働くなら、リスクも考慮してより高収入を目指したいもの。
「フリーランス白書2023」によると、フリーランスのなかで年収が1,000万円以上の割合は10%です。工夫や努力次第では高収入も狙えることが分かります。
ここからは、フリーランスで年収1,000万円以上稼ぐためのポイントを解説します。
- 高度・専門スキルを身につける
- 幅広い案件に挑戦する
- ニーズのある分野を選ぶ
- 売上を意識して仕事をする
- 取引先を変更する
- 趣味を広げ真剣に取り組む
- フリーランスエージェントに登録する
1.高度・専門スキルを身につける
高度な知識や専門スキルを持っていると、同じ職業のライバルができない仕事を受けられる希少価値のあるフリーランスになれます。
希少価値があるものは、何でも価格が高くなるもの。専門分野の知識・経験が求められる難しい仕事ほど、好条件・高単価になるのが一般的です。より高度な知識や専門スキルを身につけ、自分の市場価値を上げられると大幅な収入アップが期待できます。
「自分の強みである分野の案件を多く受けて集中的にスキルや実績を積む」「専門的な知識やスキルがあることを証明できる資格を取得する」などするとよいでしょう。最新の高度な技術を身につけることもおすすめです。その技術を扱える人が少ないなかでスキルを身につけておけば、高単価案件を受けやすくなります。
2.幅広い案件に挑戦する
自分のスキルや経験に合う仕事に携わることは重要である一方、同じレベルのままではいつまで経っても高単価案件を受けられるだけの実績も経験も積めません。
先述の通り自分の得意な分野に集中的に取り組み高度かつ専門的な知識を身につけることも重要ですが、一方で幅広い案件に挑戦してスキルアップ・キャリアアップを図ることも収入アップにつながります。幅広い案件に挑戦し対応できる分野を増やしておけば、いずれかの分野の需要が下がったとしてもほかの分野の案件を多く引き受けることで年収低下を防げます。
また、複数分野の知識やスキルが求められる高単価案件も受けられるようになるため、収入アップと安定化が図れるのです。例えばPM/PLといった管理系の案件、要件定義や設計などの上流工程の案件は単価が高い傾向にあるので、収入アップを目指して新しく挑戦するのにおすすめです。
また、オンプレだけでなくクラウドにも対応できるようにしたり、DX支援やRPAといった新しく需要が高まっている分野に挑戦するのもよいでしょう。
新しく挑戦する分野では、最初は低単価案件しか受けられないかもしれません。しかし、ある程度実力が上がれば、より責任ある難しい仕事を担当できるようになります。新しい案件に挑戦することでスキルやキャリアの向上、連動して収入アップ、という好循環が生まれるでしょう。
3.ニーズのある分野を選ぶ
高度な専門性も需要がなければ使い道がありません。よって、これからフリーランスを目指す人や収入アップを目指す人は、長期的なニーズがある分野に注力しましょう。
例えばIT化が進む現代では、紙媒体の広告よりも、Web広告やSNS広告を扱う知識・経験のニーズが高まっており、将来性もあります。
ほかにも、クラウドやIoT(モノのインターネット化)、5G、AI機能学習、データサイエンスプロンプトエンジニアリングなどは将来性がありおすすめです。もちろんニーズの大小に関わらず知識や経験を得ることは重要ですが、高い報酬が期待できる分野の専門性を高めることは収入アップに欠かせないでしょう。
ただし、ニーズのある分野は時間が経つにつれ変わっていきます。また、ニーズがあっても人材過多な分野では単価が低くなったり案件を獲得しにくくなったりします。常にニーズの変化をチェックするとともに、ライバルの多さも踏まえて分野選びをするとよいでしょう。
4.売上を意識して仕事をする
どこを意識して仕事をしているのかによって年収は大きく変わってきます。
よく「従業員と経営者の考え方の違い」といわれますが、これは作業として仕事をしているのか、しっかりとその先まで見て仕事をしているのかという違いを指します。
当然、稼げているフリーランスの人たちは、経営者的な考え方を持っている人。依頼された仕事をただこなすのではなく、その依頼は何のためにしていて、そのためには何が必要なのかということを常に考えながら仕事をしています。
クライアントの売上につながる仕事をしているのかどうか、というように言い換えられます。これが出来ているのであれば、依頼してくれている会社に対して提供している付加価値も高いため、自ずとフリーランスとしての市場価値も高くなり、年収も上がっていきます。
自分の仕事によってクライアントの売上が上がっているなら、自分から単価アップの交渉もしやすくなるでしょう。例えば初めは月30万円の案件を2つ受けていたとします。この時点では年収720万円です。しかし、自分の仕事によってクライアントの売上が上がったことを受けて月単価がそれぞれ1割ずつ上がれば、年収は792万円と800万円目前にまでなります。こうしたことを繰り返し、月単価があと3割上がれば、年収は1,000万円を超えるのです。
5.取引先を変更する
継続案件の単価が伸びない時は、思い切って高単価な案件をくれる企業に取引先を変えてみましょう。求められるレベルはそう変わらなくても、企業の予算しだいでもらえる報酬は変わるためです。いくら成果を出しても、取引先の予算不足では報酬は上がりません。単価交渉しても失敗する可能性は高いといえます。
なお、報酬と併せて、フリーランスに対する姿勢も重視しましょう。たとえ高報酬をもらえても、フリーランスをぞんざいに扱う取引先は、長い目で見ると避けた方が無難です。
6.常に情報収集し知識の幅を広げる
年収1,000万円を超えるには、常に情報収集して知識の幅を広げることも欠かせません。ひと口に情報収集といっても収集すべき情報の種類はさまざまで、具体例を挙げると以下の通りです。
- 最新技術
- 需要が高まっているサービス
- フリーランスに関する時事ニュース
- 高単価案件の見つけ方
最新技術や需要が高まっているサービスをいち早く知れば、まだライバルの少ないうちにその分野に挑戦できるため高単価案件を得やすくなります。
また、例えば「フリーランスに業務を依頼している企業が感じている不満・問題」といったような時事ニュースを見ておくと、クライアントにとって依頼しやすいフリーランスとはどのような人かを考えられます。その結果、多くのクライアントから案件を依頼されたり、継続的に案件を獲得したりすることにつながるでしょう。
高単価案件の獲得方法について常にアンテナを張っておくこともポイントです。フリーランスが案件を得る方法はさまざまです。案件の獲得方法を変えるだけで収入が上がることもありますし、フリーランスエージェントやクラウドソーシングの企業が新たなサービスを始めることもあるので、チェックしておきましょう。
7.フリーランスエージェントに登録する
フリーランスエージェントは、案件を受けたいフリーランスと、案件を依頼したいクライアントをマッチングさせるサービスです。
フリーランスが仕事を得る方法はさまざまありますが、人脈や紹介を除いたマッチングサービスのなかでは「エージェント経由が最多」。営業活動をほぼする必要がないため、効率的な受注が魅力で、近年一気に利用が増加しています。しかも、フリーランスエージェントには、フリーランス向けの高単価な案件が豊富です。
クラウドソーシングもマッチングサイトの1種ですが、案件を獲得するためには自分で仕事に応募しなくてはなりません。その点、フリーランスエージェントならスタッフが案件を紹介してくれるため、効率よく仕事を見つけられます。
フリーランスの年収に関わる税金
会社員ならば基本的に納税を意識する必要はありませんが、フリーランスは得た収入に対して自分で納税を行わなければなりません。
フリーランスの年収に関わる税金としては、以下のようなものがあります。
所得税
所得税とは、年間で得た所得に対してかかる税金のことです。1年間のフリーランス活動で稼いだ所得から、所得控除を差し引いた残りの課税所得に税率を適用することで、税額を算出できます。
なお、所得税は「累進課税」となっており、稼げば稼ぐほど税率が高くなってしまいます。所得税を少しでも抑えるために、かかった経費をしっかり計上することを忘れないようにしましょう。
消費税
フリーランスとしての売り上げが年間1,000万円を超えた場合は、消費税を納める義務が発生します。ただし、開業してから2年間は売り上げがどうであっても消費税免除となります。
なお、年間売り上げが1,000万円を超えていなくとも、2023年10月1日から施行された「インボイス制度」により、消費税の課税事業者となることを選択する人も多いです。適格請求書を発行できる「適格請求書発行事業者」にならなければ、クライアントから仕事を依頼してもらえないケースがあるからです。適格請求書発行事業者になるには、消費税の課税事業者にならなければなりません。
年間売り上げ1,000万円以下の状態で課税事業者になるかどうかは、各事業者の判断によるところとなります。
住民税
会社に勤めていれば、住民税は給与から天引きされますが、フリーランスの場合は自分で払いに行く必要があります。税務署から送付された住民税の納付書を使って、金融機関などで払い込みを行います。
住民税の額は所得に応じて決まり、所得が多いほど住民税も増えます。
個人事業税
個人事業税とは、個人が営む事業のうち、法定業種として定められている70の職種に当てはまる事業に対してかかる税金です。年間290万円を超える事業所得がある場合は、個人事業税を払わなければなりません。
なお、70種の法定業種に当てはまらなければ支払う必要はないのですが、ほとんどの事業が該当するため、基本的には年間290万円を超える事業所得があるならば払うもの、と考えておいた方がよいでしょう。
その他
上記の他にも、場合によっては払う必要がある税金もあります。
例えば「固定資産税」です。自宅を事務所代わりに使っていたり、事務所を所有していたりする場合には、不動産の価値に応じて固定資産税がかかります。
また、税金ではありませんが、国民年金や国民健康保険といった費用も必要になってくるでしょう。フリーランスが支払う税金について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
年収アップを実現したいフリーランスにおすすめのエージェント
年収アップを実現したいフリーランス向けにおすすめのフリーランスエージェントを紹介します。
ITプロパートナーズ
「ITプロパートナーズ」は、「IT起業家やフリーランスの自立を支える」をコンセプトに、優秀な人材と企業をマッチングしています。高単価案件・好条件案件が多く、フリーランスになりたての人から、今よりも収入を安定させたい人までぜひ登録しておきたいエージェントです。
業務内容や求められるスキルなども詳細に掲載されているため、「自分に合うのか」「スキルアップできる業務なのか」をしっかり確認できます。希望の条件や業務を伝えて、スタッフに自分に合った案件を紹介してもらうことも可能です。
さらに、契約交渉や確定申告代行、税務サポートなど福利厚生も充実しているため、フリーランスとしての働き方が不安な人にもおすすめです。
実際に紹介されている案件を見てみると、以下の案件のように月単価100万円も可能な案件が多くあります。
案件名 | 【TypeScript/Node.js】名刺メーカーにおけるアプリ開発の案件・求人 |
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案件単価 | 〜1,000,000 円/月 |
勤務地 | フルリモート |
職種・ポジション | フロントエンドエンジニア,バックエンドエンジニア |
冒頭お伝えしたように就業時間140時間以上のフルタイムフリーランスの平均年収は「400万〜600万円」ですが、月単価100万円の案件を1つ獲得すれば、その時点で年収1,200万円となります。
なかには、フルリモート可能な週1~3日の案件もあるので、これらを上手く組み合わせることで高年収を実現することも可能です。
レバテックフリーランス
「レバテックフリーランス」は、フリーランスIT・Web系エンジニア向けの案件を扱っているエージェントです。
案件の種類や業界で細かく案件を絞り込めるため、自分にマッチするフリーランスのITエンジニア案件を簡単に検索できます。希望に応じた案件も紹介してもらえるので、ITエンジニアなら登録しておくとより仕事の幅が広がるでしょう。
Midworks(ミッドワークス)
「Midworks」は、IT系のフリーランスエンジニア・デザイナー専門のエージェントです。一部、Webディレクター、ゲームプランナー、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタントなどの案件も取り扱っています。
Midworksは「正社員並みの保障」を謳っており、福利厚生があるエージェントのなかでも手厚いサービスが特徴です。フリーランス協会への加入に興味がある場合や、保険・法務税務に不安がある場合は相談してみるとよいでしょう。
の週5日案件まで、クラウドテックなら自分の都合に合わせて仕事を見つけられます。
フリーランスが年収を安定させるためにできること
案件が突然終了したり、すぐに新しい案件が見つからなかったりすると月収が下がってしまい、たとえ月収が高い月があっても年ベースで見ると年収が少なくなることがあります。
よって、フリーランスとして年収アップを目指す際には「どのような時でも最低月◯◯万円は得られる」というような収入安定の基盤を作っておかなければなりません。その方法を3つ紹介します。
複数の収入源を確保する
1つのクライアントのみから収入を得るのではなく、複数のクライアントの案件を並行して受け、収入源をいくつか作っておくことは非常に重要です。複数の収入源を確保していれば、そのうちのどれかの案件が急に終了してもある程度の収入は維持できるからです。
1つのクライアントのみの案件をしているとそこでの仕事のやり方に慣れすぎてしまい、新しいクライアントの案件を受けた時になかなか適応できないリスクもあります。こうした点からも、複数のクライアントの案件を並行して受けることは重要です。
長期の継続案件獲得を目指す
長期の継続案件獲得を目指すことも、年収を安定させるためのポイントです。
短期間の案件ばかりを受けていると、頻繁に新しい案件を探さなければなりません。本来なら仕事に充てて収入につなげられていたはずの時間を案件探しに費やすことになりますし、新規案件獲得に時間がかかれば収入は落ちてしまいます。
また、長期案件のなかにはプロジェクトのコアな部分に関わる高度な案件も多くあります。こうした案件を多くこなすとスキルが上がっていくため、さらなる高単価案件にも挑戦しやすくなるでしょう。
クライアントや仕事仲間との信頼関係を保つ
クライアントや仕事仲間との信頼関係を保つことも、年収の安定化には必要です。例えばクライアントから信頼してもらえれば、長期案件や新しい案件を任せてもらえたり、単価を上げてもらえたりすることがあります。
また、仕事仲間とよい関係が築けていれば、そこから新しい仕事を紹介してもらえることもあるでしょう。「フリーランス白書2023」によると、フリーランスの仕事獲得経路の上位2位は「人脈」と「過去・現在の取引先」であり、全体の約67%を占めています。
クライアントや仕事仲間と信頼関係を築くことは、仕事の獲得経路を増やし、年収を安定させることにつながるのです。
フリーランスになるメリット・デメリット
ここまでフリーランスの年収や収入アップの方法について詳しく解説してきました。紹介した通り、職種や経験年数、スキルによっては会社員より高い年収を稼げる可能性があります。
そのため、実際にフリーランスを積極的に検討したいと考えている人もいるでしょう。しかし、フリーランスとして活動するかどうかは、事前にメリット・デメリットを把握してから冷静に判断することが大切です。
次から、フリーランスになるメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
フリーランスになるメリット
フリーランスになるメリットは、以下4点です。
- 収入アップできる可能性がある
- スキルアップやキャリアチェンジが容易
- 働く時間・場所を決められる
- 人間関係のストレスが少ない
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
収入アップできる可能性がある
まずフリーランスは、収入アップできる可能性があります。会社の仕事は選べませんし、いくら経験や知識が必要な仕事をしても、給料に変化はありません。フリーランスなら、単価を知ったうえで自分に合う仕事を選べるので、収入アップにつなげられます。
スキルや仕事量が収入に反映されやすいですし、仕事量も自分で調節できるため、会社員に比べて収入アップがしやすいのです。
弊社独自の調査から分かるように、フリーランスエンジニアなら年収1,000万円稼げる可能性が高まります。
スキルアップやキャリアチェンジが容易
フリーランスの場合、自分で案件を選べるためスキルアップやキャリアチェンジも容易にできます。ニーズの高まっている分野や将来性のある分野、ライバルの少ない分野を見つけて挑戦し、スキルを磨けば高単価案件を獲得できて年収アップにもつながるでしょう。
会社員の場合は、ある程度スキルや経験が考慮されるとはいえどのような部署でどのような仕事をするかは会社側に決められます。よって、もっと稼げる分野や仕事があっても異動や転職をしなければチャレンジしにくいでしょう。「今取り組んでいる分野のスキルを今後も磨きたい」と思っていても、突然の異動でそれが叶わず、専門性が深まらないこともあります。
よって、年収アップのために柔軟にスキルアップやキャリアチェンジをしやすい点も、フリーランスのメリットであるといえます。
働く時間・場所を決められる
働く時間や場所を自分で決められるのもメリットです。フリーランスの仕事はフルリモート案件も多いので、インターネット環境と仕事道具さえあればどこにいても対応できます。納期さえ守れば時間帯も選ばないので、自分に合った働き方が叶うでしょう。
在宅中やすきま時間に仕事をすることもできるので、家族との時間も大切にしながら、あるいは旅行のような趣味も楽しみながら無理なく年収アップが目指せます。
人間関係のストレスが少ない
人間関係のストレスが少ないこともメリットです。もちろん、全く人と関わらないという意味ではありませんが、会社員のように毎日通勤して上司や同僚と顔を合わせる必要はありません。作業に集中しやすい環境で、仕事を進められます。
無駄な悩みを抱えずに仕事ができるため、生産性・時間単価が上がり、年収アップにもつながるでしょう。
フリーランスになるデメリット
フリーランスになるデメリットは、以下3点です。
- 収入が不安定になる
- スキルアップが難しい
- 事務手続きを自分で行う必要がある
デメリットについて把握し、事前対策をしておきましょう。
収入が不安定になる
フリーランスは収入が不安定になります。フリーランスには、会社員のように毎月決まった収入はありません。そのため、継続的に仕事を受けられる環境づくりが重要です。
また、案件が途切れないように案件獲得の入り口を広げていく意識も大切です。例えば、クラウドソーシングだけでなく、エージェントやSNSなども積極的に活用していきましょう。
スキルアップが難しい
スキルアップが難しいのもデメリットです。会社員であれば、先輩社員からの指導やアドバイス、研修会などスキルアップの機会は多いといえます。フリーランスの場合は、自分で情報収集してスキルアップしていかなければなりません。
フリーランスとしてスキルアップを図るためには、積極的にフリーランスが集まる交流会に参加し、質の高い情報を得る意識が大切です。
事務手続きを自分で行う必要がある
自分で事務手続きをする必要があるのもデメリットです。契約の手続きや請求業務、税金関連の作業など、フリーランスにはさまざまな事務仕事があり、慣れないうちは多くの時間をかけてしまう可能性があります。
事務作業を効率化するには、確定申告ソフトなど業務効率化ツールを積極的に活用するのがおすすめです。
フリーランスの将来性
ライフスタイル・働き方の多様化や、新型コロナウイルス感染症の影響で増加したリモートワーク・在宅案件は、今後もライフスタイル・働き方の多様化に伴い増加するでしょう。政府が副業・兼業をしやすい環境作りを後押ししているので副業禁止などの規制をする企業は減り、近い将来より柔軟かつ多様な働き方がしやすくなるはずです。
一方で、労働人口の減少により優秀な人材確保が難しいことから、フリーランス人材を活用しようとする企業は増加傾向にあります。なかでも、デジタル化や特定分野への知見・スキルのある人材は、長期的に高いニーズが見込まれます。
今後、フリーランスはさらに増加することが予想されているため、差別化を図るにはより一層高度なスキル・専門性が求められるようになるでしょう。フリーランスの近年における人口推移の詳細や、今後活躍するためのポイントは以下の記事で詳しく解説しています。
フリーランスの年収に関するQ&A
フリーランスの年収に関して、多くの人が疑問に感じがちなことを解説します。
フリーランスとして年収2,000万円稼ぐことは可能?
年収2,000万円稼ぐことは不可能ではありません。ただし、2,000万円となると、自分で事業を行う、独自性が高いサービスを提供するなどしなければ難しいといえるでしょう。例えばフリーランスエンジニアなら、コンサル・スポットコンサル案件など高単価な案件を中心に受け続けると、年収2,000万円を達成できる可能性があります。
年齢や実務経験年数によって年収は変わる?
年齢はあまりフリーランスの年収に関係しません。ただし、実務経験年数は年収に影響しがちです。特にフリーランスエンジニアやデザイナー、マーケターなどは、実務経験年数が長いほどスキルが期待される傾向が見られます。高単価な案件には、応募条件に「経験年数◯年以上」と明記されているものも珍しくありません。
扶養範囲内で働くには年収いくらまで?
配偶者の扶養範囲内で働くフリーランスもいます。フリーランスの場合、税制上の扶養範囲で働くには、年収から控除と経費を差し引いた「年間所得」を133万円以下に抑えなくてはいけません。
また、社会保険上の扶養に入るには、「年収」130万円未満が条件です。
まとめ
この記事では、フリーランスの年収や収入アップに関する情報をお伝えしました。
フリーランス人材のニーズは今後高まることが予想されていますが、ライバルとなるフリーランスも増加する見込みです。そのようななか高収入を目指すためには、高度かつ専門的なスキルを高め、稼ぐためのポイントを押さえることが重要となります。
これからフリーランスとして活躍したい人は、「ITプロパートナーズ」のような幅広い優良案件を揃えたエージェントを活用しつつ、スキル・キャリア・収入アップを目指しましょう。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
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