フリーランスの単価の決め方は?注意点や単価の上げ方も紹介

こんにちは、ITプロマガジンです。

フリーランスとして安定した収入を得るためには、単価設定が重要です。仕事内容はもちろん、経歴やスキルから自身の市場価値に合う適正な単価を決めなければなりません。

本記事では、フリーランスの単価の決め方と、単価を決める時に意識したいポイントをまとめてお伝えします。単価アップの秘訣や交渉術についても紹介するので、ぜひ参考にして下さい。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

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フリーランスの単価相場に関する実情

まずは、フリーランスにおける単価がどのようなものなのか、確認しておきましょう。

フリーランスの単価相場

IT系フリーランスの単価相場は、条件にもよりますが2,000〜5,000円程度とされています。例えば、経験年数3年のフリーランスエンジニアの場合、月単価は60万円程度、時給4,000円程度になります。

もちろん、単価相場は個々人によって異なるものです。そのため、自分にとっての単価相場を知ることが重要です。単価相場を調べる時は、「職種」と「経験年数」が参考になります。フリーランスとして活動する前に、自分と同じ、もしくは近い職種・経験年数の単価相場を確認しておきましょう。

フリーランスエンジニアの単価相場は?100万円目指す方法も紹介

フリーランスの約4割が現状の収入に不満

大手フリーランスエージェントのレバテックフリーランスが、実施した「IT業界の収入やキャリアに関する調査」によると、39%の人が「現状の収入に不満を抱えている」と回答しています。

一部のフリーランスが満足のいく収入を得られていない原因には、当人のスキル・経験的な理由だけでなく、自分のレベルに合う単価で仕事を受けられていないという可能性も大いにあり得ます。満足できる収入を得られるかどうかは、案件を受ける際の単価設定も重要になってくるのです。

フリーランスの単価の決め方

それでは、具体的にフリーランスの単価の決め方をみていきましょう。

  • 単価相場を理解する
  • クライアントの予算を確認する
  • 自分の経験・スキルを把握する
  • 時給換算する
  • 業務内容と工数を明確化しつつ単価を提示する

単価を決める時は、さまざまな角度からの調整が必要となります。

単価相場を理解する

フリーランス案件の単価は、先にお伝えした「職種」「経験年数」のほか、「業務内容」「スキル」「実績」「人間性」などさまざまな要素によって変動します。そのため、単価を決める前に、まずは単価相場を理解することが重要です。

単価相場を理解しておくことで、クライアントに対して低すぎる、または高すぎる金額を提示してしまうリスクを回避できます。あまりに相場から外れた単価を提示してしまうと、受注できないばかりか、信頼を失いかねません。

単価の相場は、フリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスの公式サイトから確認が可能です。

クライアントの予算を確認する

適切な単価設定をするためには、経験年数やスキルといったフリーランス側の要素のほかに、クライアントの予算の把握も重要です。

例えば、クライアントの予算がそう多くないにもかかわらず、相場より高い単価を提示すれば、クライアントに発注したい意志があっても契約にはいたりません。よって、募集時や面談時などで自分の単価感に合う案件かを確認し、提示する単価の参考にしたり受注を見送ったりと対応を考えましょう。

自分の経験・スキルを把握する

自分の経験・スキルを正確に把握できれば、自分のレベルに合う案件に応募できるうえ、単価交渉で提示する金額も決めやすくなります。

例えばエンジニアであれば、「使いこなせるプログラミング言語の種類」と「実務経験の年数」を明確化するとよいでしょう。複数のプログラミング言語や開発手法の使用実績があり、3〜5年ほどの開発経験があれば、月50万円程度の案件単価も見込めます。

時給換算する

単価の方向性がおおよそ固まったら、時給換算して単価を計算してみましょう。フリーランス案件の多くは、時給ではなく案件単位で金額を提示されています。案件単価としては高単価といえる金額だったとしても、業務時間を考えると割に合わないケースは珍しくありません。

具体的には、「案件単位での単価」や「受注から納品までにかかる工数」という2つの情報をもとに算出します。業務内容の分類ができるのであれば、種類ごとに工数をシミュレーションしておくと、新規案件に応募したり単価交渉をしたりする時に便利です。

業務内容と工数を明確化しつつ単価を提示する

クライアントに単価を提示する際は、業務内容と工数を明確化しましょう。契約時に業務内容や工数について細かく擦り合わせをしていないと、仕事を始めてから、クライアントとの認識の相違が発覚するリスクがあります。

例えば、業務範囲が曖昧だと、提示された金額に見合う業務量なのか判断できません。また、クライアントによっては任せる業務の工数を正確に把握していないため、自分の経験をもとに適切な工数と金額を算出できなければなりません。

金額に見合わない業務量だった場合は、クライアントに伝えて、業務範囲や金額の調整を依頼する必要があります。

フリーランスの単価の決め方で意識したいポイント

単価を決める時は、下記のポイントを意識することで、適切な金額で契約を結びやすくなります。

  • スキルアップに応じて単価交渉をする
  • 単価を低く見積もりすぎない
  • フリーランス特有の負担を考慮する
  • 見積書の記載方法を工夫する
  • エージェントに単価交渉を代行してもらう

決め方次第では、より高い金額で合意してもらえる可能性もあるため、1ずつ確認していきましょう。

スキルアップに応じて単価交渉をする

案件の単価は一度決めてしまって終わり、というわけではありません。同じクライアントであっても、スキルアップに応じて単価交渉をすると、金額を上げてもらえる可能性があります。

順調にスキルアップして、実績を積めば、クライアントから信頼を得ているという実感があれば、単価交渉に進んでみましょう。クライアントが望む水準の仕事ができていれば、単価交渉をしたからといって発注を中止されるということは基本的にありません。単価交渉のタイミングは、「契約更新時」がおすすめです。

フリーランスエンジニアの単価交渉のやり方と4つのコツ【例文付き】

単価を低く見積もりすぎない

フリーランス初心者は、高単価を提示して断られることを恐れるあまり、低すぎる金額を設定してしまいがちです。もちろん、自分の能力以上の単価を無理に設定しては仕事を得るチャンスを逃してしまいますが、単価を低く設定しすぎるのも、割に合わない仕事ばかりになってしまいます。

最初は比較的高めの金額を提示し、そこから徐々に単価を下げていくほうが、自分にとって魅力的な単価で落ち着きやすくなります。生活が立ち行かなくなったり、健康を害したりしないよう、業務量や難易度に合う単価で受注するよう意識しましょう。

フリーランス特有の負担を考慮する

会社員であれば社会保険料や交通費や備品代などの必要経費を会社側が負担してくれます。しかし、フリーランスは、基本的に全て自己負担となります。万が一に働けなくなった時の治療費や生活費も用意しておかなければなりません。

自己負担分や万が一に備えた貯蓄を考慮すると、会社員時代の給与よりも2〜3割程度多い金額を確保しておく必要があります。こういった目安を知りながら、所得水準を保つ意識を持ちましょう。フリーランスの手取りについては、以下の記事で紹介しています。

フリーランスの手取り早見表!年収/月収別の手取り額と計算方法

見積書の記載方法を工夫する

見積書を提示する際も、ひと工夫を加えることで、業務に対する単価を安定させることができます。

よく使われるのがオプション料金の設定です。「トラブル時の緊急対応」「スケージュールにないMTG」「仕様の変更・追加」など、本業務以外で発生しそうな作業については、事前に料金を設定しておきます。成果物の作成にかかる費用だけの金額となるように見積りを作ることで、大量の追加の要望が来ても、採算が合わなくなるリスクを軽減できます。

エージェントに単価交渉を代行してもらう

できるだけ本業務に集中したい人や営業トークが苦手という人は、単価交渉の代行を利用するのがおすすめです。

フリーランスがクライアントと直接契約する場合、基本的に営業や単価交渉は全て自分で行わなければなりません。しかし、営業や単価交渉の代行などのサポートを受けられるフリーランスエージェントを利用すれば、契約までの負担を軽減できます。単価交渉の部分が負担になっている場合は、利用を検討してもよいでしょう。

フリーランスが単価を上げる方法

それでは、もっと単価を上げたい時は、何が必要になるのでしょうか。

  • 専門・トレンド分野のスキル・知識を身につける
  • 上流工程・管理系分野に挑戦する
  • 実績・信頼を積み重ねる
  • 優良案件を扱うサービスを活用する
  • 専門・トレンド分野のスキル・知識を身につける

ここからは、フリーランスが単価を上げる方法をみていきましょう。

専門・トレンド分野のスキル・知識を身につける

当たり前ではありますが、ハイレベルな人材であればあるほど高単価で仕事を発注してもらいやすくなります。そこで、専門・トレンド分野のスキル・知識を身につけ、自分の市場価値を上げましょう。

例えばITの分野は、トレンドの移り変わりが激しく、今人気の言語や技術が数年後には廃れていることも珍しくありません。そこで、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット化)など将来的にも需要が見込まれる分野のスキルや知識を身につけておくことで、自身の希少価値を上げることができます。

他のフリーランスが持っていないスキル・知識を持つことで、高単価で契約を取れるフリーランスになれるのです。

上流工程・管理系分野に挑戦する

上流工程・管理系分野に挑戦することでも、案件の単価アップを狙えます。例えば、コンサルタントや、上級SE、PM/PLといった職種が該当します。

一般的にどの業界においても、下流行程よりも上流工程の担当者が、プレイヤーよりも管理職のほうが高収入を得やすい傾向があります。これは、上流工程・管理系分野の業務のほうが、豊富な経験・実績や技術以外の専門的スキル・知識を要求されるうえ、プロジェクトにおける責任も大きいためです。

技術以外のスキル・知識としては、プレゼンテーションスキル・コミュニケーションスキル・コーチングスキルといったマネジメント関連の能力や、マーケティング・経営・会計といったヒトやカネを管理するための知識が求められます。

実績・信頼を積み重ねる

フリーランスが単価を上げるためには、実績や信頼を確実に積み重ねることが鍵になります。

クライアントの視点で考えてみればわかりますが、実績も信頼もない相手に重要な仕事を依頼するでしょうか。単価アップを考えることもほぼないでしょう。反対に、豊富な実績と高い信頼があれば、他のフリーランスよりも、優遇されることは、想像に難くありません。

「連絡をこまめに返す」「期限内に納品する」「クオリティの高い成果物を作る」など地道にクライアントからの信頼を構築することを意識しましょう。

優良案件を扱うサービスを活用する

個人で活動していると、どうしても直接つながれる企業数はそう多くありません。そこでおすすめなのが、優良案件を紹介してくれるサービスの活用です。

例えば、クラウドソーシングだけを利用しているのであれば、フリーランスエージェントへの登録を検討してみましょう。フリーランスエージェントは、ハイレベルなフリーランス人材を集めるために、高単価かつ長期的に働ける案件を多く扱っています。個人であれば、委託先に十分な報酬を用意できる優良企業と直接契約することは簡単ではありませんが、フリーランスエージェントを活用すれば、ステップアップのきっかけになるかもしれません。

なかなか単価アップが実現しないという場合は、自分が活用しているサービスを変えてみましょう。

単価アップを目指すフリーランスにおすすめのエージェントサービス

フリーランスエージェントにもさまざまあるため、ここで単価アップを目指しやすいサービスを4つ紹介します。

  • ITプロパートナーズ
  • レバテックフリーランス
  • Midworks
  • ランサーズエージェント

1つずつ特徴をみていきましょう。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズ」は、IT起業家やIT系フリーランスに案件を紹介しているIT特化型のエージェントです。特に、エンジニア・デザイナー・マーケター向けの案件が充実しています。

週2~3日稼働の案件やリモートワーク案件が多く、複数の案件を掛け持ちも可能。実務経験は2~3年以上求められますが、単価が約10万~約100万円と高単価案件が充実しているのも特徴です。

エージェントスタッフによる、単価交渉の代行も受けられるため、独立したての初心者から収入を安定させたいベテランフリーランスまで広く利用できるでしょう。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランス」は、IT系エンジニア特化型のフリーランスエージェントで、業界では老舗です。

業界トップクラスの案件数が魅力。都心部はもちろん、神奈川や千葉などの関東から、東海・関西・九州と案件のある地域が広い点も、クライアントオフィスに常駐する仕事が多いエンジニアにとっては嬉しポイントです。

案件数が多いことから、単価が約30万円~約150万円と、バラつきが見られます。幅広い選択肢のなかから、仕事を探したいという人に向いています。

Midworks

引用元:Midworks

Midworks」は、IT系エンジニア特化型のフリーランスエージェントで、2016年設立の新しいサービスです。案件の大半はエンジニア向けですが、一部Webデザイナーの案件も取り扱っています。

新しいサービスながら、「正社員並みの福利厚生」と謳った充実した福利厚生サービスが支持を集めています。また、実務経験が1年程度でも受けられる案件も取り扱っているため、初心者フリーランスでも利用が可能です。そのこともあり、単価は約2万円~約170万円と金額に大きく幅があります。

ランサーズエージェント

ランサーズエージェント」は、国内最大級のクラウドソーシングであるランサーズ株式会社が提供する総合型フリーランスエージェントサービスです。

基本的にはエンジニア・デザイナー・PM・マーケター向けですが、クラウドソーシングのデータベースを利用しているため、多種多様な案件を取り扱っています。平均単価も約9万円~約160万円とさまざま。また、クラウドソーシング最大手企業という高い信頼性も魅力といえるでしょう。

フリーランスの単価の決め方に関するよくある質問と回答

最後は、フリーランスの単価の決め方でよくある質問と、その回答を紹介します。

単価を値切られた場合の対処法は?

自身で業務ごとに単価を設定していても、クライアントから値引き交渉をされることがあります。値切られた時は、簡単に金額を下げるのではなく、まずクライアントに自分の仕事の価値やスキル・経験の貴重さを説明しましょう。

そして、価格以外で交渉できるポイントがないか落とし所を探ります。納期や仕様、品質などで付加価値を付けることで、金額を下げずに契約できることがあるためです。交渉の余地がなく、また自分が許容できないレベルの単価であれば、勇気を持って断ることも大切になります。不当に安い金額での契約は避けましょう。

フリーランスは時給でも案件を受けられる?

フリーランスは、時給でも案件を受けることが可能です。

通常、フリーランスが結ぶ業務委託契約には、成果物に対して報酬を受ける「請負契約」と、労務・サービスに対して報酬を受ける「委任契約(準委任契約)」の2種類があります。IT業界では「SES」という業態も多いように、ITフリーランスは後者で時給制を基本とした契約も一般的に行われています。

時給制の案件については、下記で詳しく解説しています。

業務委託の時給制は違法?契約時の注意点や時給相場、交渉方法

まとめ

本記事では、フリーランスが仕事を受ける前に必ず確認しておきたい単価の決め方について詳しく解説しました。同じ経歴やスキルを持った人でも、単価設定によって収入が大きく変わる可能性があります。

適切な単価を決められるか不安な人や、単価交渉の負担を減らしたい人は、ITプロパートナーズの利用がおすすめです。希望に合う案件の紹介や交渉の代行、トラブル時の対応など、不安になりがちなフリーランスの契約もサポートします。

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