こんにちは、ITプロマガジンです。
フリーランスという働き方が広がっているなか、将来的にフリーランスを目指したいと考える人も多いのではないでしょうか。しかし、一部では「やめたほうがいい」という声も聞かれます。実際、収入の波や自己管理の負担など、気になるポイントは少なくありません。
この記事では、フリーランスはやめたほうがいいと言われる理由を詳しく解説し、実際にフリーランスとして活動している人の感想もお伝えしています。記事後半で紹介しているフリーランスとして成功するためのポイントや、案件探しにおすすめのサービスも参考にしてください。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
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目次
- 1 フリーランスはやめたほうがいい・やめとけと言われる15の理由
- 1.1 1.成果を出し案件を継続的に獲得する必要があるから
- 1.2 2.フリーランスが増えて競争が激しいから
- 1.3 3.収入が不安定になる可能性があるから
- 1.4 4.営業・案件探しが大変だから
- 1.5 5.会社のサポートがなく全て自己責任だから
- 1.6 6.オン・オフの切り替えが曖昧になるから
- 1.7 7.経理・確定申告など事務作業が増えるから
- 1.8 8.会社員と比べて孤独を感じやすいから
- 1.9 9.業界の競争環境の変化への対応が必要だから
- 1.10 10.社会的信用スコアが下がる可能性があるから
- 1.11 11.年齢が上がると仕事が取れなくなる可能性があるから
- 1.12 12.病気・ケガが収入減少に直結するから
- 1.13 13.会社の社会保険に加入できないから
- 1.14 14.退職金がもらえないから
- 1.15 15.労働基準法の対象外だから
- 2 フリーランスは本当にやめたほうがいい?独立するメリット
- 3 フリーランスのデメリットに対処して成功するためのポイント
- 4 フリーランスに向いている・活躍できる人の特徴
- 5 フリーランスになるのはやめたほうがいい・向かない人の特徴
- 6 フリーランスの将来性
- 7 フリーランスに関するQ&A
- 8 まとめ
フリーランスはやめたほうがいい・やめとけと言われる15の理由

フリーランスには、自分のスキルを活かして柔軟な働き方ができるイメージがあります。しかし、なぜ「やめとけ」という意見もあるのでしょうか。それには主に以下15の理由が挙げられます。
- 成果を出し案件を継続的に獲得する必要があるから
- フリーランスが増えて競争が激しいから
- 収入が不安定になる可能性があるから
- 営業・案件探しが大変だから
- 会社のサポートがなく全て自己責任だから
- オン・オフの切り替えが曖昧になるから
- 経理・確定申告など事務作業が増えるから
- 会社員と比べて孤独を感じやすいから
- 業界の競争環境の変化への対応が必要だから
- 社会的信用スコアが下がる可能性があるから
- 年齢が上がると仕事が取れなくなる可能性があるから
- 病気・ケガが収入減少に直結するから
- 会社の社会保険に加入できないから
- 退職金がもらえないから
- 労働基準法の対象外だから
以下で順番に解説します。
1.成果を出し案件を継続的に獲得する必要があるから
フリーランスが安定した収入を得るためには、案件を継続的に獲得することが重要になります。そのためには、クライアントが納得する成果が必要です。クライアントが求めている水準とかけ離れていては、契約の継続は難しいでしょう。
業界によっては常に最新情報をキャッチアップし、スキル向上が求められる場合もあります。クライアントが持つ課題やニーズを理解したうえで解決・対処し、自身の評価や価値を高め続けなければなりません。
実は、これこそがフリーランスにとって最も厳しい現実です。先述の通り、近年フリーランスの競争は激化しており、クライアントが求める水準に達していなければ、ライバルに仕事を取られるリスクが一層高まっています。スキル向上に加えて、丁寧かつ迅速な対応や納品後のフォローアップなど、長期的な信頼関係を築く努力が欠かせません。
2.フリーランスが増えて競争が激しいから
近年、フリーランスの数は急速に増加し、競争が激化しています。このような状況でも、十分なスキルや経験、営業力があれば、問題なく案件を獲得できるでしょう。しかし、そうでなければ独立しても十分な収入が得られず、生活が立ち行かなくなるリスクがあります。
クラウドソーシングサービスの「ランサーズ」が2024年に実施した調査によると、2015年に約900万人だったフリーランス人口は、2024年には約1,303万人に増加しています。
フリーランス人口が急速に増えた理由としては、フリーランスとして働きやすい環境が整ったことがあげられるでしょう。「コロナ禍当時の影響でリモートワークが浸透したこと」や「フリーランス支援サービスが増加したこと」などが追い風になったと推測できます。フリーランス人口が増えれば、同業者間での競争も激しくなることは想像に難くありません。
フリーランスが増加した理由や今後の展望については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
3.収入が不安定になる可能性があるから
フリーランスはやめとけと言われる理由の1つとして、収入の不安定さが挙げられます。会社員であれば毎月一定の収入が約束されているため、無収入に陥ることはあまりないでしょう。
しかし、フリーランスは仕事の有無が収入に直結します。その仕事も自分自身で獲得しなければなりません。高単価の継続案件を獲得できれば高収入が期待できますが、反対に仕事が獲得できなければ無収入となります。さらに、クライアントの都合で仕事が突然キャンセルされたり、支払いの遅れや未払いが発生したりするケースも少なくありません。
さらに、報酬アップが難しいのも現実です。会社員であれば昇給や賞与の仕組みがありますが、フリーランスにはそれがありません。単価を上げるには、成果を示しつつクライアントと直接交渉しなければならず、常に努力と戦略が求められます。
4.営業・案件探しが大変だから
フリーランスは自分自身で仕事を獲得しなければなりませんが、そのためには技術力だけでなく営業力も必要です。現在は継続案件があっても、リスクヘッジやスキル向上などのために新規案件の獲得も視野に入れなければなりません。
しかし、普段の業務と並行しての営業活動は負担になります。人によっては営業活動自体が不得意な場合もあるでしょう。また、営業活動に取り組むには応募する案件探しやポートフォリオの更新、自己PRの検討などが必要です。これらの作業を仕事と並行して行うのは容易ではありません。
このように、フリーランスはスキルを活かしてただ作業をするだけでなく、付随するさまざまな業務もこなす必要があります。
5.会社のサポートがなく全て自己責任だから
会社員であれば、研修制度や教育プログラムを通じて新しいスキルを身につけたり、困った時には上司や同僚に相談したりと、組織的なサポートを受けられます。トラブルが発生しても会社のバックアップがあり、成長環境や安心できる仕組みが整っています。
一方でフリーランスには、そうした支援が一切ありません。成長したいなら自分で学習計画を立て、空いた時間に勉強したり資格を取得したりする必要があります。教育投資も自己判断で行わなければならないため、スキルアップには自己管理が欠かせません。
さらに、業務上のトラブルが起きても頼れるのは自分だけです。納期の変更や仕様変更といったイレギュラーが発生しても、責任を取るのは全てフリーランス本人です。こうした「成長環境の不足」と「自己責任の重さ」が、フリーランスはやめとけと言われる大きな理由の1つです。
6.オン・オフの切り替えが曖昧になるから
フリーランスは時間や働き方を自由に選べる反面、オンとオフの境界が曖昧になりやすい働き方です。特に収入を安定させたいと考えると、複数の案件を同時に抱えることが多く、締め切りや急な依頼に追われやすくなります。
結果として、夜間や休日も仕事を続けてしまい、休息の時間を削るケースが少なくありません。会社員であれば分担できるようなタスクでも、フリーランスは一人で対応する必要があり、負担が重くなりがちです。
過労や体調不良は、案件継続の妨げにもなります。フリーランスを長く続けるためには、あえて仕事をセーブして休息を確保するなど、無理のないスケジュール管理が欠かせません。自由と引き換えに、自己管理がよりシビアに求められる点も「やめとけ」と言われる理由です。
7.経理・確定申告など事務作業が増えるから
面倒な事務作業を行わなければならない点も、フリーランスはやめとけと言われる一因かもしれません。会社員であれば保険料は給与天引きされ、税務関係も全て会社が担当してくれるためさほど手間はかかりません。
しかし、フリーランスは経費や領収書をまとめて税金・保険料も自分で納め、確定申告をする必要があります。申告方法によっては詳細な帳簿付けが義務のため、会計・税務に関する知識も必要です。
特に、確定申告の時期は上記のような事務作業に時間と労力がかかり、日々の業務と並行して行うのは大きな負担がかかります。これらの事務作業が苦手な人は税理士などの専門家に依頼する選択肢もありますが、その分コストがかかる点に注意しましょう。
8.会社員と比べて孤独を感じやすいから
基本的にフリーランスは1人で全ての業務をこなします。会社員であれば上司・先輩・同僚などに相談できますし、雑談でリフレッシュすることもできるでしょう。
しかし、フリーランスは周囲にサポートしてくれる同僚などがおらず、自宅で作業するケースも多いため孤独を感じやすくなります。サポートを得られずにスキル不足のまま仕事を請け負ってしまい、クライアントとのトラブルに発展してしまうことも考えられるでしょう。
孤独感は精神的な負担が大きく、モチベーションの低下などを引き起こすおそれがあります。また、困った時に相談できる相手がいないと、適切な判断ができずにストレスを抱え込んでしまう人も少なくありません。このような状態に陥ると、フリーランスとして仕事を続けるのは難しいでしょう。
9.業界の競争環境の変化への対応が必要だから
フリーランスは業界の環境変化に伴って対応が必要になります。例えば、エンジニアなどのIT業界は進歩が著しく、常に新しい知識や技術を身につけなければ案件の獲得が難しくなるかもしれません。
高い技術力を必要としない案件もありますが、競争率が激しくなるため低単価となるでしょう。
加えて、クライアントのニーズや業界のトレンドも変化するため、柔軟に対応できる力が求められます。市場やクライアントのニーズに応えられなければ淘汰されてしまうリスクが高まるため、フリーランスになると常に進化を求められると考えておいてください。
ただでさえフリーランスは会社員よりも景気変動やイノベーションなどの外部要因で左右されやすい職業で、何らかの生存戦略は必須と言えます。
10.社会的信用スコアが下がる可能性があるから
一般的にフリーランスは、収入が不安定であることから社会的信用が低いと言われています。会社員の場合は毎月の給与が決められているため安定収入があるとみなされ、経済力の面から信用度が高い傾向です。
社会的信用が低いとクレジットカードやローンの審査が通りにくくなるとされています。賃貸物件を借りる際にも会社員より提出書類が多くなり、安定収入が証明されなければ契約が難しくなるでしょう。
さらに、フリーランスは取引先からの信用を得にくく、特に大きなプロジェクトを請け負う場合には不利になることがあります。高単価の案件や大企業の案件などは個人では受注が難しい場合も多いため、その点を事前に把握しておきましょう。
11.年齢が上がると仕事が取れなくなる可能性があるから
フリーランスは成果重視の世界ですが、年齢が上がると案件獲得が難しくなるリスクがあります。特に最新技術を求められる分野では、若手が有利になるケースも少なくありません。そのため「年齢を重ねると仕事が減るのでは」と不安を感じる人も多いです。
ただし、必ずしも年齢が不利になるとは限りません。これまでに培った経験や実績、そしてクライアントとの信頼関係があれば、安定して案件を継続できる可能性は十分にあります。大切なのは、実力を磨き続けると同時に、人間関係を通じて信頼を積み重ねていくことです。
12.病気・ケガが収入減少に直結するから
フリーランスは会社員のように有給休暇や休業補償制度がないため、病気やケガで仕事を休めば、そのまま収入が減少してしまいます。育児や介護など、ライフイベントで一時的に仕事を離れざるを得ない場合も同様で、生活への影響は避けられません。
こうしたリスクに備えるには、収入保障保険や所得補償保険といった民間の保険を活用することが有効です。また、案件の納期や稼働時間に余裕を持たせるなど、無理のない働き方を選ぶことも重要です。体調管理を徹底し、働けない期間をカバーする手段を事前に整えておくことが欠かせません。
13.会社の社会保険に加入できないから
フリーランスとして個人事業主で活動すると、厚生年金や雇用保険など、会社員が加入する社会保険に入ることはできません。結果として、公的年金の受給額が少なくなったり、失業保険が受け取れなかったりといったデメリットが生じます。長期的に見れば、老後の生活資金や不測の事態に対する備えが不十分になるリスクがあります。
この問題に対応するには、個人年金やiDeCoなどを活用し、自ら将来の資金を積み立てる工夫が必要です。また、事業規模が大きくなれば法人化を検討する手もあります。法人化することで厚生年金や社会保険に加入でき、福利厚生を整えることも可能になります。いずれにしても、社会保険が使えない点はフリーランス特有の大きな課題です。
14.退職金がもらえないから
フリーランスは会社員と違い、定年時に退職金を受け取れません。長年働いても、会社員のようにまとまった退職金が支給されず、将来の資金は全て自分で準備する必要があります。そのため、老後資金や生活費をどう確保するかを現役時代から考えておかなければなりません。
対策としては、個人年金やiDeCo、つみたてNISAなどの制度を活用して、自主的に資産を積み立てていく方法が効果的です。退職金がないからこそ、現役時代に計画的に貯蓄や投資を進めることが不可欠になります。
15.労働基準法の対象外だから
フリーランスは労働基準法の対象外であるため、会社員のように労働時間や残業、休日などの労働条件に関する保護を受けられません。仕事量や働く時間は自己管理となり、トラブルが起きても基本的には自分で対応する必要があります。
ただし、近年はフリーランス人口の増加に伴い「フリーランス新法」などの新しい法律が整備されつつあります。会社員と同等ではありませんが、報酬の支払い遅延や一方的な契約解除から守られるなど、一定の法的保護を受けられるようになっています。こうした制度も活用しながら、自分自身を守る意識が重要です。
フリーランスは本当にやめたほうがいい?独立するメリット
さまざまな情報を総合すると、フリーランスという働き方はリスクが大きく、やめたほうがいいと感じるかもしれません。しかし、フリーランスにはメリットも多く存在します。ここではフリーランスとして独立するメリットについて紹介します。
会社員より収入アップできる可能性がある
会社員の場合、昇給や賞与には限界があり、大きく年収を伸ばすのは容易ではありません。これに対してフリーランスは成果や案件の数に応じて収入を増やすことができ、実力次第で収入アップが可能です。特に単価の高い案件を継続的に受注すれば、会社員を大きく上回る年収を目指せます。
ここで弊社が実施した独自調査結果を紹介します。ITプロパートナーズを利用して実際にフリーランスとして働いている人57名に年収をヒアリングしたところ、800万〜1,000万円がボリュームゾーンという結果になりました。

1,000万円以上の年収を得ている人も多く、なかには2,000万円以上の人も存在します。もちろんフリーランスになれば必ず収入が上がるというわけではないものの、収入の上限がないことは大きなメリットでしょう。
会社員ならではの人間関係の負担が少ない
フリーランスは特定の企業に所属しないため、会社員によくある人間関係のストレスから解放されやすいのも魅力です。職場の上下関係や社内政治に振り回されることなく、プロジェクトや業務そのものに集中できます。
案件ごとに契約を結んで仕事を進めるスタイルのため、人間関係は基本的に業務に必要な範囲にとどまります。その結果、精神的な負担を減らしながら、自分のスキルを磨いたり成果を上げたりすることに専念できるのです。
仕事の種類・分野を選べる
会社員の場合、自分がどのような仕事を担当するのかは基本的に会社の指示に従うことになります。配属希望を出しても望み通りになるとは限らず、自分のやりたい仕事ができない可能性もあるでしょう。
その点フリーランスであれば、仕事の分野や種類を自由に選べます。得意でない仕事や単価の低い仕事は断ることもでき、スキル次第では未知のジャンルの仕事に挑戦することも可能です。自分自身に仕事の選択権があり、「何をして稼ぐか」の自由度が高いのがフリーランスのメリットです。
自分に合う働き方を実現できる
フリーランスでは、自分で働く時間、場所、スタイルを選べます。リモートワークやフレキシブルな働き方など、自身のライフスタイルに適した働き方が可能です。
会社員の場合は、企業の方針や規定に従う必要があり、個々の生活スタイルや働き方を柔軟に変えることは難しい場合が多いですが、フリーランスは自分の状況・都合に合わせた働き方・スケジュール管理が可能になります。
フリーランスのデメリットに対処して成功するためのポイント

フリーランスには、収入が不安定になりやすいことなど、いくつかのデメリットがあります。とはいえ、事前準備を工夫すれば、リスクを抑えつつ安心して進められます。ここでは、フリーランスになる際に役立つ実践的な打ち手を3つに絞って解説します。
副業から始めてみる
いきなり独立すると、案件が途切れて収入が不安定になる可能性があります。その対処法としておすすめなのが、副業からスタートすることです。本業で生活を支えつつ、週末や夜間に少しずつ案件を受ければ、リスクを抑えながら経験を積むことができます。
副業の段階で、自分の作業ペースや案件との相性を確かめることも大切です。短期間で完結する案件やリモート案件を選ぶと、本業との両立がしやすくなります。準備期間を設けることで、安心して次のステップに進めるでしょう。
十分な経験・スキル・人脈を作っておく
フリーランスは実力が問われる世界です。そのため、独立前に十分な実務経験とスキルを蓄えておくことが不可欠です。企業案件の中心は即戦力を求めるものが多く、経験不足だと安定した案件獲得は難しいでしょう。
さらに、人脈も大きな武器になります。前職の同僚や勉強会での人脈から、案件獲得につながることも少なくありません。ポートフォリオの整備に加えて、人とのつながりを大切に育てておくことが、フリーランスとして安定する第一歩です。
クライアントとの信頼関係を築く
「営業が大変」「案件探しに疲れる」といった声は、クライアントとの関係性が一度きりで終わってしまう場合に多く見られます。信頼を築けば、継続案件や紹介につながり、新規営業の負担を大幅に減らせます。
納期を守り、丁寧な報告・連絡・相談を徹底することが基本です。加えて、改善提案やプラスアルファの対応を心がけると、長期的なパートナーとして評価されやすくなります。リピートや紹介を生む関係を築ければ、安定して案件を確保できるようになるでしょう。
スキルアップ・情報収集を継続する
フリーランスは安定した案件を獲得し続けるために、常に最新の技術や業界動向に対応する必要があります。IT業界は変化が速く、数年前の知識だけでは競争に取り残されてしまう可能性があります。
そのため、セミナー参加や技術ブログのチェック、オンライン学習などを習慣化することが重要です。特に副業段階から情報収集を続けていれば、独立後も安心して案件に取り組めるでしょう。
税務・事務的な手続きを勉強しておく
フリーランスになると、経理や確定申告といった事務作業を自分でこなさなければなりません。こうした業務を理解せずに独立すると、税金の申告漏れや計上ミスで余計なトラブルを招くリスクがあります。
独立前から、青色申告の制度や経費の管理方法を学んでおくと安心です。最近では会計ソフトやクラウドサービスも充実しており、知識があれば効率よく処理できます。フリーランスにとって会計・税務は必須スキルなので、あらかじめ準備しておきましょう。
独立前に必要な準備をしておく
フリーランスは会社員と比べて社会的信用が低下して、住宅ローンやクレジットカードなどの審査に通りにくくなることがあります。独立を焦って準備を怠ると、生活基盤に影響を与えかねません。
そのため、会社員のうちに住宅や自動車のローン、クレジットカードなどを整えておくことをおすすめします。独立後に安定収入を示すには時間がかかるため、社会的信用があるうちに準備を進めることが大切です。
民間の保険を活用する
フリーランスになると会社員のように雇用保険・労災保険に加入できず、病気やケガで働けなくなった時に収入が途絶えるリスクがあります。特に会社の厚生年金に加入できない点は将来の不安につながりやすく、独立をためらう大きな理由の1つです。
この対策として、民間の保険を上手に活用する方法があります。例えば老後に備えるのであれば、個人年金やiDeCo(個人型確定拠出年金)を利用することで将来の資産形成が可能です。また病気やケガで就業できなくなった場合には、収入保障保険や所得補償保険に加入しておくと生活の安定につながります。
法人化・起業も検討する
フリーランスとして一定の実績を積んだら、法人化や起業を視野に入れるのも有効です。個人事業主としての働き方は自由度が高い一方で、収入の上限や社会保障の不安といった制約があります。法人化することで、厚生年金に加入できるほか、福利厚生を整えやすくなるメリットがあります。
例えばフリーランスエンジニアであれば、持っているスキルを活かして新しいWebサービスを立ち上げるなど、事業化する道もあります。起業はリスクを伴いますが、副業や小規模な事業からスタートすればリスクを抑えながらチャレンジできるでしょう。
さらに法人化すれば節税の余地も広がり、収入アップや事業拡大につなげられます。「フリーランスは収入に限界がある」というデメリットを打破する意味でも、将来的な法人化や起業は検討する価値が十分にあるのです。
フリーランスエージェントを活用する
効率的に案件を探すには、フリーランスエージェントの利用がおすすめです。登録するだけで自分の希望や条件に合った案件を紹介してもらえるため、営業しなくても仕事を確保しやすくなります。
フリーランスは、営業や案件探しに時間を割くよりも作業時間が優先されます。コンスタントに仕事が来るように、安定した収入源を確保することで金銭的にも精神的にも安心できるでしょう。
フリーランスエージェントをお探しなら、ぜひITプロパートナーズにご相談ください。エンド直案件が9割を占めており、個人では受注が難しい高単価な案件を多く取り扱っています。スキルアップにつながる自社開発案件も多く、新しい技術やトレンド技術に触れたい方にもおすすめです。また、週2〜3日稼働の案件も多数取り扱っているため、副業案件をお探しの方もぜひご利用ください。
フリーランスに向いている・活躍できる人の特徴
フリーランスには魅力もありますが、人によって向いている・向いていないが分かれる働き方でもあり、また成功するためには、素質も必要とされます。ここでは、フリーランスに適している主な4つの特徴について詳しく説明します。
スキル・知識に対する探求心がある
常に新しいスキルや知識を追い求める姿勢がある人は、フリーランスに向いています。
どのような業界でも、トレンドやニーズは日々移り変わるものです。もしも時代の変化に対応できなくなれば、仕事を依頼したいと考えるクライアントも減ってしまうでしょう。最新情報に興味を持ち、ニュースをチェックしたり新技術を取り入れたりすることに抵抗がない人であれば、市場で勝ち残っていける可能性は高いと言えます。
明確な目標・ビジョンがある
「フリーランスになって収入を上げたい」「いずれ会社を興したい」など、明確な目標やビジョンがある人も、フリーランスに適性があります。これは、目標がモチベーションや働くことの指針になるからです。
「毎日出社するのが面倒」「好きな仕事だけして楽をしたい」といった理由でフリーランスになると、無難に案件をこなすだけの毎日になりかねません。フリーランスとして実現したいことを見きわめ、そこに向かって努力できる人であれば、活躍できる可能性は高いでしょう。
営業力や人脈がある
フリーランスにとって、営業力や人脈は新しい仕事の機会を作り出す大切なアセットです。
フリーランスは人づてに仕事を依頼されることが珍しくありません。人脈があれば、営業をしなくても紹介で仕事を獲得しやすくなります。仕事を多く抱えた同業者から依頼されることもあるため、付き合いが広い人はフリーランスとして有利でしょう。
また、自分のスキルや経験を適切に表現し、自分自身をマーケットにアピールする営業力が求められます。また、プロジェクトでの成功体験が次のクライアントを引きつけ、結果的に次の仕事のチャンスを作り出すこともあるでしょう。
営業力や人脈をもとに好循環を維持できれば、フリーランスとしての仕事の幅を広げられます。
変化にも柔軟に対応できる
フリーランスの場合、仕事量や求められるスキルなどは常に変化します。仕事が途切れたり、収入が減ってしまったりなど、上手くいかない時期もあるでしょう。場合によっては、別の職種に転向せざるを得ないこともあるかもしれません。
こういった変化に動揺せず、柔軟に対応できる人は、フリーランスに向いています。例えば仕事が減った時、「新しいことにチャレンジする時間ができた」「空いた時間に勉強しよう」などと柔軟に考えられることは、必ずプラスになります。
フリーランスになるのはやめたほうがいい・向かない人の特徴

フリーランスへの適性は人それぞれ異なります。自分自身の適性を見きわめるためにも、どのような人がフリーランスに向いていないのかについても知っておきましょう。ここでは、フリーランスになるのはやめたほうがいい人の特徴を解説します。
スキル・実績が不足している
フリーランスはほとんどの場合、即戦力となることが求められるため、基本的には実務経験がないと案件を獲得できません。実績やスキルが不足している場合は、まず会社員やアルバイトとして働くなどしてスキルを身につける必要があります。
スキルがない状態では、たとえ案件を獲得できたとしても、クオリティーの高い仕事をするのは難しいでしょう。クライアントが求めるものを提供できなければ、信頼も失ってしまいかねません。
自己管理が苦手
フリーランスには、時間や体調、作業の進捗などをきちんと管理できるスキルも必要です。自己管理のスキルがないと、納期までに仕事が終わらなかったり、納品物の品質が下がったりなど、仕事に支障が出る可能性が高いでしょう。そうなれば信頼を失うこととなり、継続的に仕事を得ることが難しくなります。
フリーランスとして自分自身を管理するスキルは、心身の健康にも大きく影響します。スケジュールを管理して休息や睡眠をきちんと取り、コンディションの維持に努めることも、体が資本のフリーランスにとっては重要でしょう。
安定志向で変化が苦手
毎月安定した収入を得たい人や、社会保険や休暇といった福利厚生を重視する人は、フリーランスに向いていません。フリーランスは自由度が高いぶん、収入が不安定になりがちだからです。
また、仕事の環境が変わったり、新しいことを覚えたりするのにストレスを感じる人も不向きだと言わざるを得ません。フリーランスとして生活をしていくには、時勢やニーズに応じて柔軟に対応することも不可欠です。安定を求める人やルーチンワークを好む人は、会社員のほうが向いている可能性が高いでしょう。
情報収集する習慣がない
フリーランスとして成功するためには、どのような職種であっても、最新の情報を常にキャッチアップする努力が必要です。会社員であれば、会社が研修やセミナーといった学ぶ機会を提供することも珍しくありませんが、フリーランスは自分から学ばなければなりません。情報をアップデートしなければいずれ業界のトレンドについていけなくなり、周りから取り残されてしまうでしょう。
継続的に情報収集をするには、ニュースをチェックしたり、書籍を読んだりする習慣を付ける必要があります。
フリーランスの将来性

結論として、フリーランスは働き方やスキル次第で十分将来性があると言えます。
弊社の独自調査でも、フリーランスを活用する企業が増えていることが明らかになりました。そのため、クライアントのニーズに合ったスキルや実績があれば、フリーランスとして成功することは十分可能でしょう。
ただし、先述の通りフリーランス人口は年々増加傾向しており、競争が激化しています。ライバルが多いなかで活躍し続けるためには、継続的な市場調査やスキルアップが欠かせません。
フリーランスに関するQ&A
最後に、フリーランスに関するよくあるQ&Aを紹介します。
フリーランスになるタイミングはいつがいい?
フリーランスとして独立するのは、独立を目指す職種で一定の実務経験を積んでからがおすすめです。目安としては、まず3年の実務経験を目指しましょう。実務経験が3年以上あれば、フリーランスエージェントで案件を獲得しやすくなります。
フリーランスになるか判断に迷う時は?
フリーランスになるか迷った時は、第三者に客観的な意見をもらいましょう。知人にフリーランスがいるなら実際に話を聞いてみたり、エージェントのカウンセリングを受けたりすると、業界の実情や独立に向けた具体的なアドバイスなどを聞くことができます。
スキルなし・未経験でも始めやすい職種は?
スキルや経験がなくても始めやすい仕事として、次のようなものが挙げられます。
- ライティング
- コーディング
- 事務系 など
スキルなし・未経験からフリーランスを目指す方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
やめとけと言われやすいフリーランスの職種は?
フリーランスの職種のなかで特にやめとけと言われやすいのは、エンジニアとデザイナーです。
エンジニアは技術の進歩やトレンドの移り変わりが激しく、新しい技術を習得しなくてはならないことから、やめたほうがいいと言われがちです。仕事と並行して勉強も続ける必要があり、モチベーションを保つことは簡単ではありません。
デザイナーもエンジニアと同じく、おすすめできない職種だと言われがちです。その一因として、知識がなくても見栄えのよいデザインを作れる便利なツールや生成AIの登場などで、プロに依頼する必要性が下がったことがあげられています。また、初学者でも扱いやすいフレームワーク・ライブラリが普及して参入の敷居が下がり、同業者のライバルが増えたことも無関係ではないでしょう。
ただし、いずれの職種も市場のニーズは高いため、スキルや実績があればフリーランスとして活躍できる可能性は十分にあります。
まとめ
「フリーランスはやめとけ」と言われる背景には、収入の不安定さ、自己責任の重さ、社会的信用の確保といった現実的な課題があります。ただし「副業から小さく始める」「実務経験・スキル・人脈を先に蓄える」「税務や保険を早めに整える」といった準備をすると、リスク・負担の軽減につながります。
フリーランスならではの大きな魅力は、「収入アップの上限が相対的に広いこと」「人間関係のしがらみを抑えて働けること」「仕事の分野や働き方を自分で選べること」です。得意分野でスキル・経験をアピールし、クライアントと信頼関係を積み上げていけば、継続案件や紹介が増え、営業の負担も抑えられます。
案件探しや条件交渉に不安がある方は、ITプロパートナーズの活用をご検討ください。IT/Web領域に特化し、週2〜3日やフルリモートといった副業・独立両方に合わせやすい案件を多数扱っています。専属スタッフがスキルや希望条件をヒアリングし、案件の提案からクライアントとの面談調整・交渉までサポートします。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
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