こんにちは、ITプロマガジンです。
「フリーランスは孤独だ」という話を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。孤独になるのが不安で、フリーランスとして独立することをためらうケースもあります。また、実際に孤独を感じているフリーランスの方もいるかもしれません。
本記事では、フリーランスが孤独を感じる原因や実態、孤独を解消する方法を紹介します。孤独感を上回るメリットも紹介するので、これからフリーランスを目指す人や現在フリーランスとして活動している方はぜひ参考にしてください。
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フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
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目次
フリーランスは孤独を感じやすい?

フリーランスは、会社員と比べて同僚や上司と日常的に接する機会が少なく、孤独を感じる人もいます。テックビズ「フリーランスのメンタルヘルスに関する実態調査」では、20〜60歳の男女フリーランス600名のうち、40.7%が仕事中に孤独を感じた経験があると回答しています。特にフリーランス歴1年未満では、その割合が62.5%に上りました。
また、64.3%が孤独感や不安について気軽に相談できる相手がいないと回答しています。フリーランスだから必ず孤独になるわけではありませんが、仕事上の人間関係を自分でつくる必要があり、独立直後ほど相談相手を確保しにくい傾向がうかがえます。
フリーランスが孤独を感じる主な原因
フリーランスが孤独を感じる背景には、働く場所だけでなく、人間関係や相談環境、収入・キャリアへの不安も関係しています。ここでは、フリーランスならではの働き方から孤独を感じやすくなる主な原因を紹介します。
一人・リモートで仕事をすることが多い
フリーランスは、職種や案件によって一人で作業する時間が長くなることがあります。特にエンジニアやデザイナーなど、パソコンを使って黙々と作業をする職種はリモートワークで働くことも多く、一度も仕事仲間と顔を合わせないプロジェクトも珍しくありません。
IT業界では、フリーランスが客先に常駐することもありますが、常駐先の社員と交流が生まれず、孤独に陥るというパターンも考えられます。つまり「誰とも会わないため孤独」と「集団のなかにいるけれど孤独」という、両方のケースが考えられるでしょう。
案件が終わると人間関係も切れやすい
フリーランスの人間関係は、案件や契約をきっかけに始まることが多く、契約終了後は連絡を取る機会が減る場合があります。そのため、さまざまな企業の短期案件をこなしているフリーランスは、他者と長期的な関係性を構築しにくい傾向があります。
もちろん、成果や実力を認められれば「また一緒に仕事をしたい」「継続的に発注したい」と言われることもあります。とはいえ、「仕事が終わればそれで終了」という付き合いのほうが多ければ、孤独を感じても無理はありません。
雑談や相談をする相手が少ない
フリーランスは、疑問や悩みをその場で相談できる相手が少なくなりがちです。会社員なら同僚との雑談から情報を得たり、上司や先輩に仕事の進め方を相談したりできますが、独立すると自分から相談先をつくる必要があります。
相談したい内容も、仕事上の問題だけではありません。案件単価や契約、仕事の探し方、今後のキャリアなど、同じ立場の人だからこそ話しやすいテーマもあります。こうした悩みを共有する相手がいない状態が続くと、一人で仕事をしている感覚が強くなります。
収入やキャリアの不安を一人で抱えやすい
フリーランスは、案件が終了した後の収入や今後のキャリアについて、自分で判断する場面が多くあります。次の案件が決まらない、単価が上がらない、今の働き方を続けてよいのかといった不安を抱えても、会社員のように上司や人事へ相談できるとは限りません。
前掲の調査でも、孤独を感じる主な要因として仕事の獲得・維持の難しさが最も多く挙げられています。仕事上の不安と相談相手の少なさが重なることで、精神的な負担を感じやすくなると考えられます。
フリーランスの孤独が仕事や生活に与える影響

孤独な状態が続くと、気持ちの問題だけでなく、案件獲得や仕事上の相談、コミュニケーションにも影響が出る場合があります。フリーランスとして長く働くためにも、孤独によって起こり得る問題を知っておくことが大切です。
案件獲得につながる人脈をつくるチャンスが減る
誰とも交流を持たない状態でいると、新たな人脈をつくることが難しくなります。フリーランスにとって人脈は、案件の獲得経路としても重要なものです。人づてでプロジェクトチームに参画したり、同業者から抱えきれなくなった仕事が回ってきたりすることも珍しくありません。
こういった人脈がつくれないということは、案件の獲得経路が狭まることを意味します。フリーランスが安定した収入を得るには、「いかに効率よく仕事を獲得するか」が重要です。フリーランスが孤独でいると、仕事面でのリスクも少なからず出てくることを覚えておきましょう。
コミュニケーションの機会が減る
一人で働く時間が長いと、仕事について意見を交わしたり、相手の反応を見ながら説明したりする機会が少なくなります。チャット中心の働き方では、必要最低限の連絡だけで1日が終わることもあります。
しかし、フリーランスには、商談で実績を説明する、クライアントの要望を聞き取る、認識のずれを調整するといった対人業務も欠かせません。普段から人と話す機会が少ないと、こうした場面で意思疎通に時間がかかったり、自分の意図を十分に伝えられなかったりすることがあります。
仕事やキャリアの悩みを相談しにくくなる
相談できる相手が少ないと、仕事やキャリアに関する判断を一人で行う場面が増えます。提示された単価が妥当なのか、契約条件に問題がないか、今後どの分野へ経験を広げるべきかといったテーマは、自分だけでは判断しにくいものです。
同業者と情報交換できれば、案件相場や求められているスキル、他のフリーランスの働き方と比較できます。こうした比較材料がないまま判断すると、不利な条件で契約したり、市場の変化に気づかないまま同じ仕事を続けたりする恐れがあるでしょう。
心身の不調につながる場合がある
孤独な状態が続くと、仕事への意欲が下がったり、不安やストレスを一人で抱え込んだりしやすくなります。特に、自宅で一人で働き、仕事以外でも人と接する機会が少ない場合は、気持ちを切り替えるきっかけも減りかねません。
さらに、フリーランスは仕事と私生活の境界が曖昧になりやすく、案件対応や営業、学習を続けて休む時間を削ってしまうこともあります。孤独と働きすぎが重なれば、睡眠不足や集中力の低下を招き、仕事の品質や日常生活にまで影響が及びかねません。
フリーランスが孤独を防止・解消するためにできる9つの対策
フリーランスの孤独を防ぐには、人と話す機会を意識的につくることが大切です。仕事中のコミュニケーションを増やすだけでなく、コミュニティや趣味を通じて仕事以外のつながりを持つ方法もあります。自分がどのような場面で孤独を感じるのかを考え、取り入れやすい方法から試してみましょう。
定期的な出社やミーティングがある案件を選ぶ
仕事関係の人と会う機会を増やしたいのであれば、常駐案件や一部リモートなど、定期的に出社する必要がある案件を選ぶのがおすすめです。実際にクライアント側のスタッフと顔を合わせる分、フルリモートの案件よりもコミュニケーションが取りやすくなり、人と話すことも増えます。
ただし、社員のなかに一人だけフリーランスという状況が孤独で苦手という人もいます。孤独感への対策を考える際は、「自分がどういった時に孤独を感じやすいのか」も知っておきましょう。
常駐型フリーランスについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
人がいる場所で仕事をする
一人で自宅にこもって作業することに孤独を感じるタイプの人におすすめなのが、カフェやコワーキングスペースなど、人が出入りする場所で仕事をすることです。「適度に雑音があると作業に集中しやすくなる」「家の外に出ると気分転換ができる」といったメリットもあります。充電設備を備えた場所も増えているため、上手に活用しましょう。
また、「働く場所」として提供されているコワーキングスペースには、フリーランス仲間と交流できる場を提供している店舗もあり、孤独の解消に役立ちます。
フリーランスにおすすめのコワーキングスペースは以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
フリーランスのコミュニティに参加する
孤独で仲間が欲しい時は、フリーランスのコミュニティに登録し、交流イベントなどに参加してみましょう。同じ立場の人であれば、案件の悩みや働き方、キャリアについても話しやすく、会社員の友人には相談しにくいことも共有できます。
フリーランス向けコミュニティには、「仕事探しメイン」や「勉強会中心」などさまざまな形があります。仕事につながるかどうかだけで選ばず、自分が無理なく参加でき、継続して話せる相手をつくれそうかという視点で選ぶとよいでしょう。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
趣味のつながりをつくる
仕事とは無関係の場で人との交流を増やしたい場合は、趣味を通じて仲間をつくることをおすすめします。これといった趣味がないのであれば、新しい趣味を始めてみましょう。
スポーツや音楽、習い事など、自分が楽しめる活動に参加すれば、職種や働き方とは関係のない人と定期的に会う機会をつくれます。趣味の予定を先に入れておけば、仕事だけで一週間が終わる状態も避けやすくなるでしょう。ボランティアやお祭りといった地域活動に参加するのもよい方法です。
リモートワーク中心のフリーランスは、どうしても家にこもりがちになるもの。趣味を持てば、外出する機会も増えるでしょう。
SNSを活用する
SNS上で交流し、つながりを持つのもよい方法です。日本でのユーザーが多い「X(旧Twitter)」では、フリーランスの同業者から共通の趣味を楽しむ仲間まで、いろいろな人が見つかります。写真を撮ったりイラストを描いたりすることが好きな人なら、「Instagram」で作品を発表することで、共感してくれる人とつながるきっかけづくりになるでしょう。
仕事に関連する人脈を広げたい時は、ビジネス向けSNSの「Wantedly」や「LinkedIn」などが役立ちます。定番SNSながらビジネスツールとしても人気のある「Facebook」も活用しましょう。
家族や友人と話す機会を定期的につくる
孤独を感じているからといって、仕事関係の人だけと交流する必要はありません。家族や友人と定期的に話す時間をつくるだけでも、仕事から離れて気持ちを切り替えるきっかけになります。
リモート中心で働いていると、忙しい時期ほど外出や人との予定を後回しにしがちです。週末に友人と食事をする、家族と外出するなど、仕事とは別の予定をあらかじめ入れておくと、人と話さない期間が長くなるのを防げます。仕事の悩みを無理に相談せず、日常的な会話を持つこと自体にも意味があります。
生活リズムを整えて外出や運動を習慣にする
自宅で働くフリーランスは、通勤がない分、起床や就寝、食事の時間が不規則になることがあります。さらに一日中家から出ない生活が続くと、人との接点だけでなく、仕事と休息を切り替える機会も減ってしまいます。
始業・終業の時間を決め、昼休みに外へ出る、仕事後に散歩や運動をするなど、生活の中に区切りを作りましょう。毎日長時間運動する必要はありません。外出する予定を習慣として組み込むことで、自宅と仕事だけで一日が完結する状態を避けやすくなります。
フリーランスエージェントを活用する
誰にも仕事関係の相談ができないことに孤独を感じる時は、フリーランス向けエージェントに登録するのがおすすめです。エージェントによっては案件獲得や働き方についてフォローする担当者がつき、相談や交流ができます。
クライアントと直接取引をする場合、案件の検索から営業、交渉、報酬請求などを全て一人でこなさなくてはなりません。その点エージェントでは、フォロー担当者に「こういう仕事がしたい」「仕事でこんなことに困っている」といった相談が可能で、一人で抱え込まずに済みます。また、エージェントによってはフリーランス同士が親交を深める交流会を開催しているところもあります。
弊社ITプロパートナーズでは、IT/Web系フリーランスの方に高単価な案件をご紹介しています。質の高い案件を継続して受注したいと考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
つらさが続く場合は専門の相談先を利用する
孤独感や不安が強く、仕事や日常生活にも影響が続いている場合は、一人で抱え込まず、専門の相談先を利用することも大切です。専門の相談窓口では、身近な人には話しにくい悩みも相談できるかもしれません。
厚生労働省の「こころの耳」フリーランス向けページでは、フリーランス向けのメンタルヘルス情報やセルフチェックを提供しています。また、「こころの耳相談」では電話・SNS・メールによる相談も案内されています。つらい状態を我慢し続けず、必要に応じて専門家や相談機関につながることも選択肢に入れましょう。
孤独になりやすくてもフリーランスにメリットがあると言える理由

フリーランスで孤独を感じる人が一定数いるのは事実であり、これをデメリットと考える人も多いでしょう。その一方で、フリーランスならではのメリットもあります。どういったメリットがあるのかを知っておきましょう。
人間関係のストレスが少ない
フリーランスは、職場の人間関係によるストレスを減らしやすい働き方です。会社員のように同じ上司や同僚と毎日長時間過ごすとは限らず、クライアントとも仕事に必要な範囲で関係を築けます。
特にリモート案件では、必要な打ち合わせや連絡以外は一人で仕事を進める時間が多くなります。相性が合わない取引先とは契約終了後に別の案件を選ぶこともできるため、人間関係をある程度自分で調整できる点はメリットです。
仕事に集中しやすい
一人で作業する時間が多いことは、集中しやすいということでもあります。オフィスでは周囲の会話や急な打ち合わせ、予定外の依頼などで作業を中断されることがありますが、フリーランスなら自分で作業環境を整えやすくなります。
例えば、集中が必要な時間帯には連絡対応を減らし、まとまった時間で制作や分析に取り組むといった働き方も可能です。自分が集中しやすい場所や時間を選び、仕事の進め方を調整できるため、成果物の品質や作業効率を高めやすくなります。
働き方の自由度が高い
案件によっては、会社員と比べて働く場所や稼働時間を調整しやすい点もメリットです。職種によっては「早朝に起きて午前中に仕事を終わらせ、午後は出かける」など、会社員にはできない時間の使い方も可能です。
カレンダー通りに休みが取れず、友人とスケジュールが合わないことがある一方で、自由なタイミングで休めるという側面もあります。フルリモートの仕事であれば、ワーケーションなども比較的簡単に実現できるでしょう。
仕事内容や案件を選びやすい
フリーランスは、自分の専門分野や今後のキャリアに合わせて案件を選びやすい働き方です。会社員では組織の都合で担当業務が決まることがありますが、フリーランスは募集内容を確認したうえで、応募する案件を自分で判断できます。
例えば、専門性をさらに深めたいなら得意分野の案件を選び、経験の幅を広げたいなら新しい業界や業務に関わる案件へ挑戦できます。報酬や稼働日数、リモート可否なども含めて比較できるため、自分が重視する条件に合わせて仕事を選びやすい点もメリットです。
まとめ
フリーランスは、働き方によって一人で過ごす時間が長くなり、孤独を感じる場合があります。特に独立直後は、仕事上の相談相手や日常的に会話する相手が少なくなる人もいます。
しかし、決してデメリットばかりではありません。一人で仕事をこなすフリーランスは働き方の自由度が高く、仕事を選ぶことも可能です。ただし、人との交流を持たないと人脈が築けず、コミュニケーションスキルが低下するといった懸念もあるため、何らかの方法で対策することをおすすめします。
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