女性フリーランスに人気の仕事や働き方って?未経験でも大丈夫?

こんにちは、ITプロパートナーズ編集部です。

近年は家事や育児と両立しながらフリーランスとして働く女性も増えています。とはいえ「女性フリーランスに最適な仕事は何か」「働き方のイメージが湧かない」「きちんと収入が得られるのか」などの疑問を抱えている人もいます。

そこでこの記事では、女性フリーランスの仕事事情や人気の仕事を紹介します。女性フリーランスが抱えがちな悩みや働く際の注意点なども解説するのでぜひ参考にしてください。

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フリーランスとして働く女性の仕事事情とは?

まずは女性フリーランスの割合や収入の目安、労働時間、フリーランスになりたいと思う理由など、その仕事事情の実態について解説します。

女性のフリーランスの比率

リクルートワークス研究所の全国就業パネル調査2019「データで見る日本のフリーランス」が全国のフリーランス6万2,415人にインターネットモニター調査をしたところ、男女比は男性が78.6%に対して女性はわずか21.4%となっていました。

ソフトウエア・インターネット関連技術者になると男女比はさらに広がり男性91.9%に対して女性は8.1%にとどまっています。また、デザイナーなどが含まれるクリエイティブ職は男性72.0%に対して女性は28.0%でした。

女性のフリーランスの年収

気になるのは収入ですが、女性フリーランスの年収はどのくらいでしょうか。フリーランス協会の「フリーランス白書2020」によると、200万円未満が30.8%と最も多く、200万~400万円が28.9%、400万~600万円未満が17.4%、600万~800万円未満が8.9%、800万~1,000万円未満が6.2%、1,000万~1,200万円未満は3.3%などとなっています。

200万円未満と回答した女性フリーランスが多かった背景の1つには、夫の扶養控除の範囲を超えない働き方をしている人が一定数いることも考えられます。

女性フリーランスの労働時間

次に女性フリーランスが月に何時間程度、就業しているか見ていきましょう。男性フリーランスは140時間以上200時間未満と回答した人が最も多く(41.6%)、女性も140時間以上200時間未満が最も多かったものの(26.2%)、男性に比べると小さい割合でした。

なお女性の場合、20時間未満が9.2%、20時間以上60時間未満が20.7%、60時間以上100時間未満が14.1%などと、就業している時間が短い人の割合が大きくなっています。

女性がフリーランスになる理由

男性に比べると女性のほうが短時間就労の人が多いという点から、女性がフリーランスになる理由の1つが、子育てや家事などと両立することが目的ではないかと考えられます。

もちろん、女性でも月に200時間以上働く人たちもいます。その場合には男性とフリーランスになった理由は同じだと考えられます。

ちなみに、フリーランス協会の「フリーランス白書2020」では、フリーランスになった理由として最も多かったのが「自分の裁量で仕事をするため」(56%)、「働く時間/場所を自由にするため」(50.2%)などとなっていました(男女/複数回答)。

女性がフリーランスで仕事をするメリット

会社に頼ることなくフリーランスで働くことは大変な面もありますが、大きなメリットもあります。ワークライフバランスやキャリアパス、働き方の面から見ていきましょう。

家庭との両立ができる

フリーランスであれば時間が自由になりやすいため、家庭との両立が可能です。クライアントの都合で予定外の時間に働かなくてはいけないことも多いですが、会社に勤めるのと異なり事務処理や通勤時間が少ない分、自分の時間を確保しやすくなります。

もちろん、男女で家事も子育ても協力して行うのが理想ですが、万一、子どもが熱を出したりケガをしたりした場合や、親に介護が必要になった時に、夫婦のどちらかの時間が自由になると安心です。

キャリアが途切れない

女性は結婚や出産、子育てなど、ライフステージごとに退職、休職を考えることがあります。また、配偶者の転勤により、退職を余儀なくされることもあります。

その点、フリーランスであればキャリアを途切れさせずに働くことができます。出産の際にもギリギリまで働き、在宅ワークであれば出産後も体調を考えつつ早い段階で復職ができます。

引っ越しが必要になった場合にも、完全にリモートワークができるスタイルにしておけば、そのまま作業を続行させることが可能です。

スキマ時間を活用できる

フリーランスはスキマ時間を有効活用できるという利点もあります。

子育て以外にも資格取得の勉強中や、別の本業を持っている人もいるでしょう。そういった場合でも、自分で時間のやりくりをしながら、手が空いた時間に働くことができます。

午前中に家事を終え、子どもを保育園に迎えに行くまでの間や、本業の仕事を終えて帰ってきた後などの時間も有効活用できます。収入は家族旅行のための資金づくりや、試験勉強のための資金などに活用できます。

人間関係をコントロールしやすい

一緒に働く相手を選べる点も、フリーランスのメリットです。自分が尊敬できる人、仕事ぶりを見習いたい人など、気になる人と働きましょう。人間関係に悩まずに済むと、仕事に集中できます。

一方、会社勤めでは、周囲の人間関係を選べません。ストレスを感じつつも、仕事のために協力し合う必要があります。働き方の自由度が高いフリーランスだからこそ、人間関係にもこだわって気持ちよく働きましょう。

体調を考慮しながら仕事ができる

女性特有の体調の悩みにも、フリーランスなら柔軟に対応できます。生理中や妊娠中には、女性ホルモンの働きにより強い眠気を感じたり、頭痛や倦怠感などに悩まされたりする女性は多いものです。フリーランスには会社のように定時時間がないため、体調がよい時を選んで働けます。

また、不妊治療など、頻繁に通院が必要な場合も、フリーランスならば時間の融通が利くため安心です。平日でも病院に行けるため、ストレスの軽減になります。

女性に人気なフリーランスの仕事の種類9選

一口にフリーランスといってもさまざまな業種があります。多くの業界でフリーランスが活躍しているので、もしかすると今の自分のスキルを活用して、フリーランスとして独立することが可能かもしれません。

フリーランスの仕事一覧!職種別の必要スキルから案件探しまで

上記の記事でフリーランスの仕事を一覧で紹介していますが、ここからは特に女性にオススメのフリーランスの職種を紹介していきます。

1.事務職

特別なスキルがなくても始めやすい人気の職種が事務職です。事務職には、一般事務のほか経理事務、人事事務、総務事務、医療事務、法務事務などの種類があります。電子ハンコや電子書類の推進、セキュリティの強化などが図られた結果、事務職には在宅として働ける案件が増えてきました。事務職に必要なスキルは以下のとおりです。

  • Officeの操作などを含むパソコンスキル
  • 柔軟性
  • ビジネスマナー

基本的に、オフィスで働く人と必要なスキルは変わりません。パソコンスキルとしては、正確性とスピードが求められます。仕事の優先度を考えて、臨機応変に立ち回る柔軟性も必要です。また、事務職に加え秘書や電話応対などを任される場合もあるため、ビジネスマナーのある人が採用されやすいでしょう。

収入については会社によって大きくばらつきがありますが、時間給で1,000~2,000円程度の案件や、データ入力1本につき500~1,000円といった仕事が多く見つかります。

2.サービス職

人に接する仕事でフリーランスが多いものには、スポーツやダンス、ヨガなどのインストラクター、スポーツトレーナー、塾講師、ネイリストなどが挙げられます。弁護士や税理士などの士業も、広い意味ではサービス職といえるでしょう。サービス職に必要なスキルは以下のとおりです。

  • コミュニケーションスキル
  • 専門性
  • 経営の知識

人に接するサービス職には、コミュニケーションスキルが欠かせません。専門性も重要です。前職でスキルを磨いてから独立したり、専門性を証明できる資格を取得したりすると、スタジオやジム、事務所、塾などと契約してもらえるでしょう。個人で店舗や事務所を開く場合は、経営の知識も身につける必要があります。

収入はスタジオやジムでインストラクターをする場合、60分で3,000~5,000円程度が相場のようです。塾講師などは担当する授業のコマ数により収入が変わりますが、時給の場合は1,500~2,500円程度が多いようです。ただし、大手の塾であれば時給5,000円という場合もあります。

3.Webデザイナー

Webデザイナーはインターネットに接続できるパソコンがあれば作業ができるため、フリーランスに適した職業の1つです。Webデザイナーは、文字や画像、動画などを組み合わせ、クライアントが伝えたいことをビジュアルで表現します。Webデザイナーに必要なスキルは以下のとおりです。

  • グラフィックソフトの操作スキル
  • プログラミングのスキル
  • トレンドへの感度の高さ

多くの職場で使われるグラフィックソフトには、IllustratorやPhotoshopが挙げられます。プログラミングもできると、仕事の幅が広がるでしょう。制作会社やデザイン会社などで数年働いた後に、フリーランスとして独立する人も多いようです。また、世間に受け入れられるデザインを作るには、トレンドを意識する必要があります。

報酬の単価としては週3日程度の稼働で月30万~60万円程度のものが多いようです。以下、弊社「ITプロパートナーズ」で掲載している案件例です。

  • 稼働日数:5日
  • 想定稼働時間:160時間
  • 想定月収:~¥500,000
  • 稼働日数:3日
  • 想定稼働時間:96時間
  • 想定月収:~¥300,000

フリーランスWebデザイナーについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

フリーランスWebデザイナーになるには?厳しさや魅力も未経験向けに解説

4.イラストレーター

イラストレーターは会社に勤めるよりも、フリーランスとして働く人が圧倒的に多い仕事です。自分で作品を作成して制作会社などに直接売り込むか、オンライン上で紹介するなどして仕事獲得につなげている人が多いようです。イラストレーターに必要なスキルは以下のとおりです。

  • イラストのスキル
  • グラフィックソフトの操作スキル
  • オリジナリティ・ユニークさ

イラストのスキルとは、デッサン力やカラーコーディネートなどのスキルを指します。アナログな手法に加え、グラフィックソフトも使えると表現に幅が出るでしょう。また、ぜひ依頼したいと思わせるイラストレーターの作品は、オリジナリティやユニークさが際立っています。

報酬はイラストのサイズや点数、クライアントによってさまざまですが、クラウドソーシングでは1点500円以上の案件が見つかります。また、ゲーム関連のイラストレーターは単価が高く、弊社「ITプロパートナーズ」では週3日稼働で月40万円、週5日稼働で月60万円などの案件がありました。

  • 稼働日数:3日
  • 想定稼働時間:96時間
  • 想定月収:~¥400,000

フリーランスイラストレーターについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

フリーランスのイラストレーターになるには?案件の取り方や必要準備

5.ライター・編集者

ライターは原稿を書き、編集者はクライアントと企画についてすり合わせをして、ライターが書いた原稿をチェックします。企業サイトなどのWeb媒体や、雑誌や新聞などの紙媒体など、ライター・編集者の活躍の場はさまざま。とりわけ未経験者は、Web媒体の仕事なら取り組みやすいでしょう。ライター・編集者に必要なスキルは以下のとおりです。

  • 正しい日本語の知識
  • SEOに関する知識
  • 専門性

ストレスなく読める文章をつくるには、正しい日本語の知識が欠かせません。また、Webで活躍するには、SEOに関する知識は必須となります。SEOとは担当した記事を検索結果で上位表示させるためのスキルです。

専門性も重要です。リサーチや取材で記事をつくる場合もありますが、専門性の高いライター・編集者は重宝されやすいといえるでしょう。

単価はスキルやクライアントによりまちまちですが1文字1円前後からあり、スキルが上がるほど文字単価は上がっていきます。5,000文字程度で5,000~2万円程度と見ておくとよいでしょう。また、文字単価ではなくプロジェクトごとに報酬が設定されている場合もあります。

  • 稼働日数:3日
  • 想定稼働時間:96時間
  • 想定月収:~¥400,000

フリーランスライターについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

フリーランスライターになるには?具体的な手順と稼ぎ方・案件獲得法

6.ブロガー・アフィリエイター

ブロガー・アフィリエイターは、ブログやSNSを介した発信により収入を得ています。多くのブロガー・アフィリエイターは、アフィリエイトやアドセンスが収入源です。人気のある発信者の中には、有料サロンやnoteなど、さまざまな方法で稼ぐ人もいます。ブロガー・アフィリエイターに必要なスキルは以下のとおりです。

  • SEOに関する知識
  • アクセス解析・マーケティングの知識

Web媒体で活動するためには、SEO関する知識が不可欠です。Webサイトのアクセスを伸ばすには、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使いこなしましょう。また、売上を伸ばすには、物が売れる仕組みを知る必要があります。マーケティングの知識の備わったブロガー・アフィリエイターは、稼ぎやすいといえるでしょう。

上記のデータは、「アフィリエイトマーケティング協会の調査」になります。

ブロガー・アフィリエイターは、駆け出しの頃には収入がないことも珍しくありません。ただし、継続年数が長いほど収入が増え、なかには月に100万円以上稼ぐ人もいます。

7.フォトグラファー・写真家

フォトグラファー・写真家は、クライアントの要望に添って撮影する人と、アーティスティックな写真を撮影する人に分かれます。フォトグラファー・写真家に必要なスキルは以下のとおりです。

  • 機材を取り扱うスキル
  • 体力や機動性
  • 根気強さ

機材として、一眼レフカメラとライト、データを編集し編集者に送信するために十分なスペックのあるパソコンなどが必要です。また、このような機材を持って撮影現場に行くには、体力や機動性がものをいいます。さらに、クライアントに喜んでもらったり、思わず目を奪われる写真を撮ったりするには、シャッターチャンスを根気強く待たねばなりません。

スキルは自分で磨くこともできますが、写真の専門学校を出たり、スタジオなどに勤め先輩から仕事を教わったりする人が多いようです。案件の報酬はまちまちで安い場合には1件数千~1万円台ということもありますが、ある程度名が売れてくると1案件数10万円などということもあります。

8.エンジニア

エンジニアはリモート環境で働きやすく、在宅の仕事を見つけやすいかもしれません。システムやソフトウェアを設計するエンジニア、Webサービスを設計するエンジニア、インフラエンジニアなど、エンジニアが活躍する分野はさまざまです。エンジニアに必要なスキルを以下にまとめました。

  • プログラミングに関するスキル
  • クライアントの業界に関する知識
  • コミュニケーションスキル

どの分野で働くにしても、プログラミングに関するスキルは求められます。業界ごとに専門性が問われるため、働きたい業界について勉強しておきましょう。また、クライアントの意向をくみ取るには、コミュニケーションスキルも欠かせません。

弊社「ITプロパートナーズ」でエンジニア案件を検索すると3,000件以上がヒットします。週1日からフルタイムまでの案件を見つけることができます。言語としては「Python」「Java」「C++」あたりが人気となっています。

案件の報酬は週2日稼働の場合1月あたり19万~60万円、週5日稼働の場合には60万円程度以上で、100万円以上の案件もあります。

  • 稼働日数:3日
  • 想定稼働時間:96時間
  • 想定月収:~¥600,000
  • 稼働日数:3日
  • 想定稼働時間:96時間
  • 想定月収:~¥700,000

フリーランスエンジニアとしての独立を考えている方は以下の記事も参考にしてください。

フリーランスエンジニアになるには?具体的な流れと最適なタイミング

9.動画編集者

動画編集者は撮影から編集までを担当し、クライアントの望む映像を制作します。編集とは映像を加工したり、テロップ挿入や音声加工をしたりする仕事です。また、動画編集の対象には、SNSの広告用動画や、YouTubeの動画、結婚式などのイベントに使われる動画などが挙げられます。動画編集者に必要なスキルは以下のとおりです。

  • 動画編集スキル
  • CG・音声関連スキル
  • グラフィックソフトの操作スキル

基本的な編集は市販のアプリでもできるため、動画編集者には高いスキルが必要です。サムネイルの作成などもできると、クライアントから重宝されます。サムネイルをつくる際は、グラフィックソフトを操作できると便利です。

動画の時間にもよりますが、案件は3,000円程度から、高いものでは1万5,000円を上回る案件も少なくありません。また、企画の段階から参加できると、高収入を得られる傾向です。以下のようにディレクターの案件もあります。

フリーランス動画編集者について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

フリーランスの動画編集者は稼げる?年収や案件相場、仕事の取り方

フリーランスが向いている女性の特徴

フリーランスが向いている女性は下記のような人です。

  • 自己管理能力がある人        
  • コミュニケーションが取れる人    
  • 成長意欲がある人 

それぞれ詳しく解説します。

自己管理能力がある人

フリーランスになると複数企業からの仕事を請け負うことが多くなり、納期の管理が大変になります。そのため、自分で仕事の進行管理や納期のスケジュール管理ができる人はフリーランスに特に向いているといえます。

また、フリーランスは会社員とは異なり、起きる時間が決まっていないため生活リズムが崩れやすい傾向にあります。起床時間・食事の時間・運動など生活リズムを崩さず自分でスケジュールを立てられることも必要な能力です。

コミュニケーション力が高い人 

仕事獲得のための営業・人脈作り・クライアントとミーティングなどフリーランスになると会社員の頃以上に人と話すタイミングが増えます。なので、コミュニケーション能力が高く、初対面の人とも会話できる人はフリーランスに向いています。

コミュニケーション能力を鍛えるためには人と話すことが上達の近道です。積極的にコミュニティや勉強会に参加してみましょう。

成長意欲がある人

フリーランスは即戦力で仕事を任されることが多いです。すでに持っているスキルを磨くことはもちろんですが、任される仕事によっては自分が持っていないスキルを新しく勉強して習得する必要もあります。

「新しいスキルを身に付けたい」「仕事で成果を出したい」など成長意欲がある人はフリーランスの働き方がおすすめです。

女性フリーランスが仕事をするうえでの注意点

フリーランスとして仕事をする女性に知っておいてもらいたいことを紹介します。初めてフリーランスとして働く人はチェックしてください。

責任が伴う

クライアントの信用を失わないために、納期や制作物のクオリティに責任を持ちましょう。無責任な仕事をしても、クライアントに喜ばれません。個々の仕事に真摯に向き合い、次の仕事につなげましょう。

女性は、育児や家事に割く時間が多くなりがちです。突発的な用事が発生すると、仕事のスケジュールを見直す必要に迫られます。イレギュラーな事態にも対応できるよう、自分のできる仕事のレベルや量を見極めて仕事を請け負いましょう。

自己管理を徹底する

自己管理とは、案件ごとの納期管理やプライベートも含むスケジュール調整、無理なく働くための健康管理などです。自己管理を徹底しなければ、納期を守れない、クオリティの低い状態で納品するといった状態に陥ります。

自分を犠牲にして働きすぎる人は少なくありません。特に、女性は家族関連の仕事に追われがちです。睡眠時間を削るなど無理をしても、ストレスや体調不良で長く働けないでしょう。納期に余裕のある案件を選ぶ、案件を詰め込みすぎないなど、自己管理しやすい環境を整える意識も大切です。

税金面の知識を身につけておく

全てのフリーランスには、確定申告の知識が必要です。納税は国民の義務であるため、収入が少なくても確定申告は外せません。申告書の作成方法が分からなければ、税理士に依頼したり、会計ソフトを利用したりして対処しましょう。

また、女性で結婚している場合は、扶養内で働くかどうかがポイントです。扶養内で働くと、配偶者の所得税を抑えつつ、自分の税金や社会保険料を払わずに済みます。ただし、扶養内に収めるには収入をセーブしなければなりません。扶養に入った状態でフリーランスになり、多く稼げる目処が立ったタイミングで扶養を外れる女性もいます。

フリーランスが扶養内で働くべき所得目安や注意点、開業届との関係

未経験から女性フリーランスとして独立する方法

未経験から女性フリーランスとして独立する方法について、以下の順で紹介します。

  • 1.フリーランスになる目的を明確化する
  • 2.フリーランスとしての方向性・分野を決める
  • 3.必要スキルを習得する
  • 4.案件を獲得する

1.フリーランスになる目的を明確化する

フリーランスの道は厳しいものです。フリーランスを選ぶ理由を明確にしておかないと、続けられないかもしれません。目的によっては、正社員や派遣社員の方が合っている可能性があります。未経験であればなおさら、1人で働くフリーランスよりも、上司や同僚と共に働ける環境の方がサポートを得られるでしょう。

フリーランスの働き方の強みは、柔軟性です。働く時間や場所を自由に選びたい、ワークライフバランスを保ちたいという女性には、フリーランスが向いています。

2.フリーランスとしての方向性・分野を決める

上述した仕事の種類を参考に、フリーランスとしての方向性・分野を決めましょう。方向性を決めるということは、仕事分野をはじめとして「理想の仕事」を明確にすることです。どの程度働きたいか、どの程度の報酬を得たいか、どのような人と働きたいか、どのような仕事を断るかなどを考えてください。

3.必要スキルを習得する

スキルを磨くことが、フリーランスへの第一歩です。会社員として働きながら実績を作れるとベストですが、子供がいるなど外で働きにくい状態であればスクールを活用しましょう。スクールは独学よりも効率よく学べ、卒業後に仕事の斡旋を受けられる場合もあります。例えば、「SHElikes」など女性向けのスクールをチェックしてみましょう。

SHElikes(シーライクス)の評判・口コミは?料金プランや失敗談も紹介

4.案件を獲得する

スキルを身につけたら、いよいよフリーランスとして働き始めます。未経験からフリーランスになる際は、無資格でも働ける仕事が狙い目です。ライター・ブロガー・デザイナーなどのWeb系の仕事は無資格でも始められます。特にブロガーは納期を気にせずに済むため、自分のペースで取り組めるでしょう。

フリーランスの女性が仕事を獲得する5つの方法

ここからは具体的に、女性フリーランスが仕事を獲得する方法を紹介します。フリーランスはどこで仕事につながるか分からないので常にアンテナを張り巡らせておくことが大切です。

主な方法としては、

  • 1.フリーランスエージェント
  • 2.人脈からの紹介
  • 3.営業活動
  • 4.クラウドソーシング
  • 5.求人情報サイト

があります。それぞれの特徴を詳しく解説していきましょう。

1.フリーランスエージェント

フリーランスエージェントとは、あなたの経験やスキルをもとに最適な案件を探してくれ、案件獲得後のサポートまで一貫して行ってくれるエージェントサービスです。フリーランスエージェントなら、自分で営業活動をしなくても、条件に合う仕事を紹介してもらえます。エージェントによっては休業補償やキャリア相談など、福利厚生やサポートが充実しているのも魅力です。

一度エージェントに登録しておけば継続して案件を紹介してもらえるので、その時々の自分の時間を考えながら受託することができます。

フリーランスエージェントである弊社「ITプロパートナーズ」では、週2日・3日から働けるIT関連の案件を多く紹介しています。専属のスタッフに希望に合う案件を紹介してもらえるため、働き方に悩んでいる女性でも安心です。

ITプロパートナーズは福利厚生も充実しています。小規模企業共済の提供など、フリーランスにとって心強いサービスも利用できるので、女性フリーランスの方はぜひご相談ください。

2.人脈からの紹介

フリーランス白書2020」によると、フリーランス女性の「最も収入が得られる受注経路」としては「人脈」(48.5%)や「過去・現在の取引先」(28.2%)が多く、人脈をもとに仕事を広げている人が多いようです。

例えば、同じプロジェクトに所属した人と親しくなったり、フリーランスが集まるセミナーや会合などに出席して顔を広めたりすることで人脈は作られていきます。そのようなつながりを大切にすることで、安定して仕事の受注ができるようになるのです。

また、引き受けた仕事を熱心に行うと、クライアントや編集者と親しくなり、以降もさまざまな案件を紹介してもらえることもあります。

3.営業活動

フリーランス白書2020」で人脈以外で女性フリーランスの「最も収入が得られる受注経路」として多かったのが「自分自身の広告宣伝活動」(9.2%)です。男性は3.4%と低めのため、女性のほうが営業活動は適しているのかもしれません。

営業活動では自身の職務経歴書やポートフォリオ(作品集)をあらかじめ用意し、こまめにアップデートしながら提出するようにしましょう。

フリーランスの営業方法7選!案件獲得のコツや営業せず仕事を取る方法も

4.クラウドソーシング

クラウドソーシングを利用して案件を獲得する方法もあります。

クラウドソーシングとはWeb上で、仕事を探しているフリーランスと、仕事を発注したい企業をマッチングさせるサービスです。

探せる職種としてはデザインやライター、写真、動画などのクリエイティブ系や、システム開発・運用、Web制作などのIT系、事務・コンサルタントなどがあります。

登録は多くの場合無料で、スキルに合った案件についてお知らせメールもくれます。

クラウドソーシングサイトおすすめ15選!初心者が副業で稼ぐコツとは

5.求人情報サイト

Indeed」のような求人情報サイトでもフリーランス向けの案件が見つかります。特に最近はテレワークや働き方の多様化が進んでいることから、フリーランスでも受けやすい案件が増えています。

フリーランス向け案件の多くは、業務委託として紹介されています。「シフト自由」「在宅可」「週1からOK」などの条件が書いてある場合にも、フリーランス向け案件の可能性があります。

求人サイトのフリーランス向け案件の場合は、時間給の場合と出来高制の場合があるので、応募の時点で確認するとよいでしょう。

フリーランスが登録すべき求人サイトおすすめ23選【仕事探しに最適】

フリーランスとして働く女性が抱えがちな悩み

仕事をするうえでさまざまな悩みが出てくるものですが、特に女性フリーランスならではの悩みについて考えてみましょう。先に悩むポイントについて知っていれば、いざという場合に戸惑わずにすみます。

仕事・勉強時間を確保できない

男女かかわらずスキマ時間で働こうという場合、十分に仕事や、業務のスキルを上げるための勉強の時間を確保できないことがあります。

また、クライアントから急ぎで仕上げてほしいというオーダーが入ったり、納品したものに対して修正依頼が入ったりした際に、すぐに作業に取り掛かれそうもなく、困ることがあります。どうやって時間のやりくりをするかは、フリーランスにとっては大きな課題となります。

時間を確保するためには、余裕をもって予定を決めておきましょう。余裕があればプライベートと仕事、勉強などの時間を確保でき、万が一イレギュラーな事態が起きた場合も対応可能です。タスク管理を徹底し、タスクごとの所要時間を把握しておくと予定を組みやすくなります。

相談相手がいない

男性と比べて女性フリーランスの数は少なく、自分と同じ仕事をしている人が近くにいないため、相談ができないということがあります。仕事のスケジュールや、仕事内容についてはある程度はクライアントに相談はできますが、小さなことはなかなか相談できるものではありません。そのため、孤独に陥りやすい面があります。

そのような時は、同業者が集まるようなセミナーや交流会などに顔を出すなどして、同業者に知り合いを作るというのも手です。

キャリアパスを描けない

フリーランスの場合、なかなか同業の先輩の姿を見る機会がありません。身近にモデルになる先輩がいないため、将来に向けてのキャリアパスがイメージしにくいというデメリットがあります。

また、フリーランスは生活保障がないうえ会社員のように必ず昇給していくというわけでもない点も、将来像を描きにくくする要因です。

ですから、誰かを目指すというよりは「自身で何歳までにどのようになっている」などの目標を立ててそこに向かうようにすることが大切です。

保育園探しが難しい

在宅で働けるフリーランスは、会社員よりも保育園に入りにくい傾向です。

保育園に入れるためには、書類をしっかり準備しましょう。書類の1つに「勤務証明書」があります。会社員であれば勤め先に発行してもらえますが、フリーランスの場合は自分で申請書を作成しなければなりません。また、収入を証明するための確定申告書の写しなども用意してください。

保育の必要性を伝えるため、保育実績も作りましょう。認可外の保育施設やファミリーサポート、ベビーシッターなどの利用履歴が保育実績になります。

フリーランスの保育園探しについては、以下の記事も参考にしてください。

フリーランスでも子供を保育園に預けられる?審査通過のポイント

フリーランス女性がスキルを活かして長期的に仕事をしていくには?

フリーランス女性が自分のスキルを最大限活かし、満足して働いていくにはどうしたらいいのでしょうか?長く活躍し続けるためのコツを紹介していきます。

条件が合う仕事を探す

「家庭と両立させたい」「本業にプラスした収入を得て貯金をしたい」「扶養控除内で働きたい」など、それぞれフリーランスとして働く理由はまちまちです。そこで、まずは自分が働く目的を考え、それに合った条件を書き出してみることをおすすめします。

  • 収入はいくらほしいのか、扶養控除内で収めたいのか
  • 週に働ける時間は何時間くらいか
  • 自宅で働きたいのか
  • 外で働く場合には週何日まで稼働が可能なのか
  • 自分の作業スピードはどのくらいか。どの程度の量の仕事を引き受けられるか

上記のポイントについて考えてみるとよいでしょう。

必要なサポートを受ける

フリーランスは自由という魅力がある反面、案件の獲得方法や税のこと、仕事の進め方などの相談がしにくく、不安を募らせることもあります。

そこで、仕事探しやキャリアなどについて相談ができるエージェントや求人サイトに登録するのも手です。もちろん、仕事の紹介を受けることもでき、効率よく働くことができます。また、フリーランスも集まるような交流会を開催することもあり、そこに参加して人脈を広げたり、福利厚生を利用できたりする場合もあります。

自分に合う仕事の探し方を選ぶ

フリーランスとして働くための仕事の獲得方法はさまざまで、自分に適した方法を見つけることも大切です。

例えば、社交性があり営業なども厭わない場合には、会社に直接売り込みをかけたり、SNSやブログなどで自分の実績を発信したりするのも手でしょう。

一方、営業に自信がない場合でも、クラウドソーシングやエージェントなどを利用するという方法もあります。営業にかける時間を節約できるのも魅力です。

努力して継続する

フリーランスになりたては、誰でも失敗するものです。仕事を獲得できないからといって、すぐに諦めないでください。安すぎる報酬で請け負ってしまった、契約があいまいでクライアントとトラブルになった、仕事を増やしすぎてキャパオーバーになったなど、トラブルの事例は数多くあります。

努力を続けるコツは、やりたい仕事や働き方を明確にして、脇道に逸れないようにロードマップを作ることです。段取りを考える際は必ず期限を設け、計画は頻繁に見直しましょう。きちんと戦略を立てれば、努力を継続できます。

実際に女性フリーランスとして活躍している人の体験談

最後に、実際に女性フリーランスとして働いている方の体験談をいくつか紹介します。

ライフスタイルが変化しやすい女性であるからこそ、ライフスタイルの影響を受けにくい仕事は貴重です。

実際に女性フリーランスとして働いている人からは、妊娠や出産にはお金がかかるため、柔軟に働けるフリーランスはありがたいという意見が得られました。また、フリーランスは働きやすい反面、稼ぎ続けるには勉強が欠かせないという意見もあります。

女性フリーランスに関するQ&A

以下では、Q&A形式で女性フリーランスに関する疑問を解決していきます。

在宅でも仕事ができる?

可能です。

WebライターやデザイナーなどのWeb系の仕事は、リモート案件が多い傾向です。ただし、エンジニアにはクライアントの元で働く常駐案件も多く見られます。募集要項で、リモート可能な案件か確認して応募しましょう。

在宅フリーランスとして働きやすい職種は以下の記事で詳しく紹介しています。

フリーランスが在宅ワークできる仕事23選!職種ごとの必要スキルも紹介

40代からでもフリーランスになれる?

可能です。

フリーランスには年齢制限がありません。スキルが伴い仕事を受けられれば、何歳になっても働けます。また、「フリーランス白書2021」では回答者の40.1%が40代でした。40代からフリーランスを目指したい人は、以下の記事も参考にしてください。

40代からフリーランスで活躍する為の5ステップと案件獲得のコツ

フリーランスに資格は必要?

資格は必ずしも必須ではありません。ただし、職種によってはアピール材料になり、勉強を通じてスキルの向上が可能です。例えば、Webデザイナー向けの資格なら、Webデザイナー検定やマルチメディア検定などが挙げられます。Webエンジニアなら、ITパスポート試験や、各プログラミング言語に関する認定試験などの合格を目指しましょう。

まとめ

現在、男性に比べて女性のフリーランスは少なめです。また稼働時間も短めとなっていますが、その背景には女性の場合には家庭と両立させたり、スキマ時間を有効活用したりするためにフリーランスを選ぶことが多いからかもしれません。

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この記事を書いた人
ITプロパートナーズ編集部
ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「アトオシ」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。