こんにちは、ITプロマガジンです。
ITエンジニアやプログラミングスキルをお持ちの方のなかには、副業でアプリを開発して収益化することにチャレンジしようと考えている方も多いのではないでしょうか。その際、「アプリ開発って稼げるの?」「アプリ開発の副業で稼ぐためのポイントは?」「どのようなスキルが必要?」などの疑問を抱えている方もいるでしょう。
本記事では、アプリ開発の副業で稼ぐ方法や収入目安、必要なツール・スキル、実際の案件例などを詳しく紹介します。また、案件を探す際に自身が積極的に営業しなくても稼ぐ方法にも触れています。アプリ開発で大きく稼いだ事例も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
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目次
アプリ開発の副業とは?収益発生の仕組み
アプリ開発の副業とは、副業としてWebアプリやAndroid・iPhone用のアプリなどを開発することです。個人で副業をしているエンジニアにアプリ開発を発注している企業もあり、本業がありながらも取り組める案件も豊富です。
アプリ開発の副業で収入を得る方法は、「個人開発」と「受託開発」の大きく2種類に分かれます。
ここでは、個人開発と受託開発における収入発生の仕組みをそれぞれ紹介します。
個人開発の副業で収入を得る
個人開発とは、自分でアプリを開発して収入を得る方法です。必ずしも収入につながるわけではありませんが、アプリが人気になれば大きな収入が見込めるのがメリットです。
自作アプリで収入を得るには、アプリの有料化と広告収入の大きく2つの方法があります。
アプリの有料化
まずは自分で開発したアプリを有料化するという方法です。開発者自身で値段を決めることができ、ダウンロードされるだけで収益が発生します。
もしくはアプリ自体は無料ダウンロード可能にして、追加機能を利用する際に課金してもらい、収益化するという方法もあります。無料アプリが多くリリースされているなかで有料アプリを購入してもらうのはハードルが高いため、近年では有料の追加機能への課金で収益化しているケースが多いです。
広告収入
無料アプリ内に広告枠を設け、広告収入で収益を得る方法もあります。
主要なサービスは「Google AdMob」で、これは開発者がアプリ内に広告配信用の枠を設定すると、そこにGoogle側が広告を表示するという仕組みです。開発者はアドネットワークに登録することで掲載審査・広告配信が可能になります。
アプリ広告には、バナー広告やインタースティシャル広告などいくつかの種類があり、これらを組み合わせることで収益の最適化が目指せます。
アプリは無料なのでダウンロード障壁は下がりますが、広告収入は単価が非常に低いので収入を増やすには多くのアクティブユーザーを獲得する必要があります。
アプリを使ったビジネスによる収入
アプリを何らかのビジネスを展開する場として活用して、売上を獲得するという方法もあります。典型的なのがECアプリです。これはアプリのダウンロードや広告を配信することで収益を得るモデルではなく、アプリを介して自社の商品を販売することで収益を得るという仕組みです。
規模の大きな例としてはメルカリが挙げられます。これはメルカリのアプリ内でユーザ同士が商品の取引をした際に、その取引金額の一部を手数料として受け取る仕組みです。
受託開発での副業で収入を得る
企業からアプリ開発の案件を受託して収入を得るという方法もあります。
受託開発のメリットは、アプリ開発の作業に対して報酬が支払われる点です。個人開発の場合、アプリを開発してもダウンロード数や課金が少ないと収入が得られません。受託開発なら決められた成果物を納品すればクライアントから報酬が支払われるため、安定して高収入を得られる可能性が高いです。
一方、デメリットとしては自分でオリジナルのアプリを作成するわけではないため、自由度が低かったり、依頼主からある程度のスキルや実務経験を求められることが多かったりする点が挙げられます。
アプリ開発未経験の人が受託開発で稼ぐのは難しいでしょう。逆にプログラマー経験者はアプリ開発以外にも稼げる副業は数多くあります。詳しくは以下の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。
アプリ開発の副業で得られる収入目安は?
アプリ開発の副業を始めようと思っている人は、どのくらいの収入が得られるのかが気になるポイントでしょう。
ここでは、個人開発と受託開発それぞれの収入相場や、実際に個人開発で稼いだ事例を紹介します。
個人開発の収入目安
個人開発の場合、得られる収入はケースによって大きく変わります。
個人開発は有料アプリのダウンロードや有料の追加機能への課金などが生じて初めて収益が出るため、ほとんどの場合、収入は0〜数百円程度でしょう。
一方で、場合によっては、受託開発より大きく稼げることもあります。ただし、稼げたケースでも十分な収益までには時間がかかったということが多いです。
以下で個人のアプリ開発で大きく稼いだ事例を3件紹介するので、チェックしてみてください。
事例1:3ヶ月で400万円の売上を達成したアプリ
renさんは1ヶ月で開発したサービスがヒットし、3ヶ月で約400万円の売上を達成しました。大学在学中にWebアプリの開発を始め、8年間で20以上のアプリをリリースしています。上記のアプリ以外にも、2日で3万以上のユーザーを獲得したアプリや、1日で22万PVを記録したアプリなども生み出しています。
ただし、renさんのnote記事「8年間で20以上のWebサービスを作ってきて、ほとんど失敗した理由」に記されている通り、ヒットしたアプリがある一方で、開発したもののあまり稼げなかったアプリも多いようです。
事例2:個人開発で400万PVを達成
hachi8833さんは個人的に開発した日本語エラーチェックサイト「enno.jp」を公開したところ着実にユーザーが増え続け、2015年から2021年までに400万PV・100万円近くの広告収入を獲得しました。
ご本人の記事によると、もともと入社試験のトライアル課題で開発したアプリということですが、自身が欲しかったものを作成したところ徐々にユーザーを獲得していったということです。
事例3:電卓アプリで100万ダウンロード
弊社、ITプロパートナーズにフリーランスエンジニアとして登録してくださっていた、小林高志さんが個人で開発した電卓アプリは、100万ダウンロード目前と大ヒットしました。「全世界で老若男女問わず使えるもの」をアプリ開発の軸にしていて、卓上電卓と同じキー配列のシンプルな電卓アプリでビジネスパーソンから好評です。リリースから数ヶ月はダウンロード数が伸びませんでしたが、定期的なアップデートを重ねて成功を収めています。
個人アプリ開発の収入目安について、さらに知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
受託開発の副業収入目安
次に、受託開発の収入相場を見ていきましょう。
大手クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」で「アプリ開発」と検索すると、5万円から30万円の案件が多く見られました。また、フリーランスエージェントの「ITプロパートナーズ」には、想定月収50万円から80万円のアプリ開発案件が多く掲載されています(2024年8月時点)。
受託開発の案件は開発の規模や内容によって報酬に幅があるため一概には言えませんが、クラウドソーシングサイトやエージェントに掲載の案件をみると、スキルや経験があれば30万円から50万円程度の収入は見込めるでしょう。
副業で開発できるアプリの種類
そもそも「アプリ開発」という時に対象となるアプリの主な種類は以下の3つです。
- Webアプリ
- スマホ用ネイティブアプリ
- ハイブリッドアプリ
上記3つのアプリがどのようなものなのか、特徴や概要をそれぞれ解説します。副業でアプリ開発を始める前にこれらの違いを整理しておきましょう。
Webアプリ
Webアプリは、ChromeやSafariといったブラウザ上で利用できるアプリケーションのことです。パソコンでもスマホでも利用でき、ブラウザを介するためインストールの必要がありません。
Webアプリ開発の案件は「フロントエンド」と「バックエンド」の大きく2種類があります。フロントエンドはユーザーが直接見たり操作したりする部分、バックエンドはサーバーやデータベースといった後方で処理を行う部分のことです。
Webアプリの主な開発言語としては、フロントエンド開発はHTML、CSS、JavaScript、バックエンド開発はPHPなどが用いられます。
スマホ用ネイティブアプリ
スマホ用ネイティブアプリは、AndroidアプリやiOSアプリといった、インストールが必要なアプリを指します。利用時にApp Storeなどでインストールが必要という点がWebアプリとは違う点です。インストールするOS専用に設計されているため、動作が軽く快適な操作性を実現でき、カメラやプッシュ通知などデバイス機能が利用できるのが特徴です。
開発言語としては主に、iOSアプリを開発する際はSwift、Androidアプリを開発する際はKotlinを使用します。
スマホ用ネイティブアプリの場合は、副業向けの受託開発案件も多くあります。具体的にどのような案件があり、単価はどれくらいなのかはのちほど「アプリ開発の副業の受託案件例・単価相場」にて紹介するのでご覧ください。
ハイブリッドアプリ
ハイブリッドアプリはWebアプリと同じくOSを問わず利用でき、カメラ撮影やGPS機能といったデバイス機能も利用できるアプリです。その名の通り、Webアプリとスマホ用ネイティブアプリのよい部分を融合したような特徴を持っています。
ハイブリッドアプリの開発には、HTML、CSS、JavaScript、PHP、PythonなどWebアプリ開発でも用いられる技術が使われます。
アプリの個人開発の副業に必要なツール・スキル
ここからは、実際にアプリの個人開発の副業にチャレンジする時に知っておきたいことを解説していきます。
はじめに、必要なツールとスキルについてみていきましょう。
アプリ開発に必要なツール
アプリ開発には、まずパソコンが必要です。快適にアプリ開発を行うには、動作や処理の速度、保存容量などをチェックしてスペックの高いパソコンを選びましょう。iOS用のアプリ開発にはMac専用のソフトが必要になるため、開発したいアプリに合わせたOSを選ぶことも大切です。
スマホ用ネイティブアプリをリリースするには、App StoreやGoogle Playの開発者ライセンスも必要になります。App Storeでアプリを配信するにはApple Developer Programに登録する必要があり、年間登録料が99ドルかかります。Android用アプリを配信する場合は、Google Playデベロッパーアカウントへの登録に初回のみ25ドルの登録料が必要です(価格はいずれも2024年8月時点)。
アプリ開発に必要なスキル・言語
アプリ開発に必要なスキル・言語は開発するアプリの種類によって異なりますが、用途に応じて以下のような言語が用いられるケースが多いです。
- Java:Webアプリ開発でよく用いられる言語
- Swift:iOSアプリ開発用としてAppleが発表した言語
- Kotlin:Androidアプリ開発言語としてGoogleに公式認定された言語
そのほか、Android用アプリ開発ツールのAndroid Studioや、iOS用アプリ開発ツールのXcodeなど、スマホ用ネイティブアプリの開発には対象OSに合った開発ツールを使うスキルも求められます。
未経験・初心者がアプリ開発の副業で稼ぐことは可能?
アプリ開発には個人開発と受託開発があると解説してきました。個人開発は大きな収益を得ることが難しい、受託開発は未経験だと受注が難しいと知り、不安になった未経験者・初心者の方もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、未経験・初心者でもアプリ開発の副業で稼げるかどうかを解説します。
個人開発なら未経験・初心者でも十分可能
アプリ開発ができるだけのスキルさえあれば、未経験や初心者の方でも個人開発は十分に可能です。クライアントから案件を受注するのではなく、自分で個人的に開発するため、経験の浅さは特に問題にならないのです。
複雑な機能を搭載したアプリを開発するのは難しいかもしれませんが、簡単なメモアプリやゲームアプリなら開発できるでしょう。
アプリは機能が複雑なほどよいというものではなく、機能がシンプルでも多くのユーザーのニーズに合致すればヒットする可能性があります。多くの人を惹きつけるアイディアさえあれば、未経験や初心者でもアプリの個人開発でマネタイズは狙えます。
受託開発案件は経験がないと難しい
企業から案件を受注して取り組む受託開発案件は、経験の浅い未経験者・初心者には難しいでしょう。案件への応募条件として、ある程度の経験が求められることが多いからです。
全くの未経験でアプリの開発スキルを持っていない人は、まずは企業で経験を積むか、アプリ開発が学べるプログラミングスクールを利用してみましょう。特にスクールなら、本業を続けながら経験を積めるため取り組みやすいでしょう。
スクールによって「Webアプリケーションコース」や「スマートフォンアプリ開発コース」など学べる内容が異なるため、自分が学びたいコースが用意されているスクールを探してみてください。
未経験からプログラミングの副業を始めようと思っている方は、以下の記事を参考にしてください。
アプリの個人開発で収益化が難しいと言われる理由とは?
次のような理由から、アプリの個人開発で収益を得るのは難しいと言われています。
- 高い技術力とマーケティング力が必要
- 企業と個人でのリソースの差が激しい
- 競合が多い
それぞれの理由について、以下で詳しくみていきましょう。
高い技術力とマーケティング力が必要
個人開発で収益化を目指すには、アプリを開発できる技術力だけでなくマーケティング力も求められます。ユーザーのニーズを理解してアプリを設計し、開発したアプリを多くの人に利用してもらうための販促活動も自分で行わなければなりません。個人開発で収益を得るには市場調査から開発、宣伝まで一人で対応する必要があるため、難易度は必然的に高くなります。
企業と個人でのリソースの差が激しい
市場には企業が開発した便利なアプリが無数にリリースされています。個人開発は資金やマンパワーなどのリソースがどうしても企業に劣ってしまい、それがアプリの質の差にも反映されてしまいがちです。企業が開発したアプリと差別化して収益を上げるのは、簡単なことではありません。
またノーコード・ローコードアプリ開発ツールの普及や、生成AIの登場により、小規模企業・個人でもアプリ開発がしやすい状況になっており、競争環境の激化につながっている点も見逃せません。
競合が多い
近年はノウハウやスキルが簡単に習得できるようになっているため、企業だけでなく個人のライバルも多いです。日々多くのアプリがリリースされている状況のなか、アプリを開発しても他の類似アプリに埋もれてしまったり、ダウンロードに至る決め手がなかったりするとなかなか収益は出ません。
他の類似アプリとの違いを意識したアプリ開発をする必要がありますが、ライバルが多い分、その難易度は年々高まっているのです。
アプリの個人開発の副業で稼ぐためのポイント
収益化が難しいアプリの個人開発ですが、副業として少しでも稼ぐためには、次のポイントを意識してみてください。
- オリジナリティを意識する
- ニッチなニーズも視野に入れる
- 売れる仕組みを構築する
- 複数アプリを開発する
- AIを有効活用する
それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。
オリジナリティを意識する
多くのユーザーに利用されるアプリを開発するには、オリジナリティが必要です。ありきたりなものではなく、ユーザーのニーズを汲んだうえで独自性のある新しいアプリを開発しましょう。SNSや周囲の人の意見などを参考に、常に最新のトレンドやニーズについて情報収集する姿勢が大切です。
ニッチなニーズも視野に入れる
個人開発または少人数でアプリ開発する場合は、できるだけニッチな分野に目をつけることもポイントとなります。多くのユーザの獲得が見込まれるような分野では、あらかじめ大手がすでに参入していたり、あるいは今後大手が新規参入してくる可能性もあります。そのような場合、資金力や開発力の少ない個人・小規模プレイヤーが大手に勝つのは簡単ではありません。
一方で、ニッチな分野は大手が開拓している可能性が低く、また参入も避けやすい傾向があります。そこで、そういった分野に絞って勝負すれば、安定的に収入を獲得できるチャンスがあります。
売れる仕組みを構築する
アプリのダウンロード数を増やすには、売れる仕組みの構築も重要です。リリースしたアプリを世に広めるために、販促活動にも力を入れましょう。例えば、SNSで宣伝したりWeb広告を活用したりすると多くの人にアプローチできます。このように、マーケティングについても勉強しておくことをおすすめします。
複数アプリを開発する
アプリを多くリリースするほど、ヒットする確率は上がります。本記事で紹介した成功事例の1つも、「3ヶ月で約400万円の売上を達成したサービスがある一方で、その他にリリースした多くのサービスは失敗だった」というケースでした。1つのアプリがヒットしなかったからといって諦めるのではなく、継続的に開発に取り組むのが成功のポイントです。
AIを有効活用する
個人開発者は多くの場合、限られたリソースで開発を進めることになりますが、そのような弱点を補ううえでは開発ツールや生成AIといった便利なツールの助けを借りることが大切です。
アプリ開発ツール・エディターである「Visual Studio Code」や「Android Studio」では、AIによるコーディング支援機能が提供されています。ChatGPTやGemini、Claudeなどの生成AIは、コードの生成や修正、アイデア出し、ドキュメント・テスト作成など、多岐にわたって活用可能です。
こういったAI関連の動きも把握しつつ、便利なツールは積極的に活用することが大切です。
結局アプリ開発の副業は個人開発と受託開発案件どちらがいいの?
個人開発にも受託開発にもメリットとデメリットがあるため、どちらがよいかは人によります。ここで、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
個人開発 | 一攫千金を狙える スキルがあれば実務経験は不要 | 競合性が高く、十分な収益化のハードルが高い |
受託開発 | 納品すれば確実に収入を得られる | 実務経験やスキルがなければ受注できない |
上記を踏まえると、未経験者や一攫千金を狙う人は「個人開発」、アプリ開発やプログラマーとしての実務経験があり、確実に稼ぎたいという方は受託案件を獲得するのがおすすめです。
個人開発と受託開発のメリット・デメリットについてさらに詳しく確認していきましょう。
個人開発は一攫千金を狙えるが競合性が高い
前半でお伝えした通り、可能性は薄くとも、「大きな金額を稼ぎたい」「アプリ開発を皮切りに起業したい」「未経験だけどアプリ開発をしてみたい」という思いがある方は、個人でアプリ開発を行い、月額課金などを狙うのがよいでしょう。
実際、「GREE」や「価格.com」、「メルカリ」などは個人のアプリ開発から始まった有名企業のよい例です。また、個人開発はスキルさえあれば、実務経験などは必要なく、自由に作ることができます。
ただしこれも先ほど伝えましたが、アプリ開発で稼ぐことは簡単ではなく、成功を収めるケースは「ほんのひと握り」ということは理解しておきましょう。個人アプリの開発は副業というよりも、開発経験やスキルアップにメリットがあると考えてもよいかもしれません。
実務経験があれば受託案件の副業がおすすめ
一方で、実務経験やスキルがないと受託案件を獲得することはできませんが、確実に副業として収入を得たいと考えている方は受託開発を受注するのがおすすめです。成果物を納品すれば報酬がもらえるため、個人開発よりも安定した収入が見込めます。
自分が扱える言語や経験によって獲得できる案件は変わりますし、単価相場もまちまちですが、他の副業と比べてアプリ開発の受託開発は高額な案件が比較的多く、なかには本業以上に稼いでいる方もいます。
もしもあなたがこれまでに個人開発にチャレンジしていたなら、それをポートフォリオに活用して受託開発案件の獲得を目指すのもおすすめです。
ではここからは、アプリ開発の受託開発案件の例や獲得方法を詳しく解説していきます。
アプリ開発の副業の受託案件例・単価相場
まず、実際に募集されているアプリ開発の副業案件をみていきましょう。
フリーランスエージェント「ITプロパートナーズ」に掲載されている案件のなかから、アプリ開発の案件を3つ紹介します。
iOS向けアプリの開発案件
こちらは、クライアントが運営するサービスのiOSアプリを開発する案件です。週2日勤務なので副業でも取り組みやすく、想定月収は30万円と高単価です。
Androidアプリの開発案件
こちらの案件では、Androidアプリの新規開発を担当します。使用言語はKotlinで、要件定義から実装、運用まで対応した経験が求められます。週2日勤務で、想定月収は19万円です。
金融系のアプリ開発案件
こちらは、週2日勤務で想定月収40万円の高単価案件です。Androidアプリを開発する案件で、金融系アプリの開発やゲームコンテンツの企画・制作など、幅広い分野を担当します。
なお、以下の記事ではアプリ開発のフリーランス案件について詳しく解説しています。副業だけでなく、フリーランスとしての独立も視野に入れている方は参考にしてください。
アプリ開発の副業案件を獲得する方法
アプリ開発の副業案件を獲得するには、以下のような方法があります。
- 副業・フリーランスエージェントを活用する
- クラウドソーシングを活用する
- HPや友人から案件をもらう
- スクールの副業サポート制度を活用する
それぞれの方法について、以下で詳しく解説します。
エージェントを活用する
副業エージェントやフリーランスエージェントを活用すると、自分で営業活動をしなくてもアプリ開発の案件を紹介してもらえます。
週1日から手軽に始められる案件や高単価案件など豊富な案件が揃っているため、「少しずつアプリ開発の副業を始めてみたい」「アプリ開発の副業でしっかり稼ぎたい」などニーズに合った案件が見つかるでしょう。
ITプロパートナーズでは、副業でも取り組みやすい週2日から働ける案件やリモート可能な案件を多く取り扱っています。高単価案件やトレンド技術を使った案件も多いので、ぜひ活用してみてください。
クラウドソーシングを活用する
個人で契約をするクラウドソーシングを利用することも、アプリ開発の副業で稼ぐ方法の1つです。クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したいクライアントと、仕事を探しているワーカーがマッチングして仕事の相談・契約から納品までのやりとりまでできる仕組みのサービスを指します。
クラウドソーシングなら初心者・数年程度のスキルでも応募OKの案件も多いのに加えて、継続案件だけでなく単発の案件もあるので、限られた時間だけで働く副業との相性も良いのが特徴です。
案件を探す時間や交渉をする手間は必要ですが、手早く始められるクラウドソーシングからアプリ開発の副業を進めて実績を積んでいくことも1つの方法でしょう。
SNSやブログで日頃から発信する
開発や技術トレンドに関して自分の考えや取り組みを発信すると、クライアントが自身のエンジニアとしてのスキルや姿勢を理解する材料になり、仕事を依頼するかどうかの判断がしやすくなります。
また日ごろから情報発信をしていると、そのテーマに関心がある人の目に留まる可能性が上がり、声をかけてもらえる可能性もあります。
現在はSNS上でアプリ開発などの業務を募集している人も多く、簡単に応募ができるケースもあります。
友人から案件をもらう
「友人・知人の紹介」も、仕事の獲得経路として定番のパターンです。
IT企業に勤めている友人やアプリ開発で困っている友人・知人がいるなら、アプリ開発案件を探していることを伝えると、仕事を回してもらえるかもしれません。それは表には出ない案件であり、他の人と競合しにくいのがメリットです。また仲介料が発生しないため報酬面でも有利になる可能性があります。
状況によってはすぐに仕事に取り掛かれるので、アプリ開発の副業を始めたばかりでも収入を得られることもあるでしょう。
スクールの副業サポート制度を活用する
プログラミングスクールによっては、副業サポート制度が用意されているところもあります。初めての副業で案件に対応できるか不安な人は、副業サポート制度や副業を始めたい人のためのコースが用意されているスクールを選んでみてください。
副業向けコースのあるスクールの例としては、以下が挙げられます。
具体的なサポート体制やカリキュラム、キャンペーンなどはスクールによっても違うため、予算や自分の性格なども踏まえて活用するスクールを選びましょう。
アプリ開発の副業をする際の注意点
アプリ開発の副業をする際は、以下の3点に注意しましょう。
- 会社で副業が禁止されていないか確認する
- 本業に支障が出ないように自己管理は徹底する
- 収入を得たら確定申告をする
それぞれの注意点について以下で詳しく解説するので、チェックしておきましょう。
会社で副業が禁止されていないか確認する
副業を始める際には、会社で副業が禁止されていないか確認しましょう。会社にばれないように副業することは、基本的に不可能です。
少額でも収益を得れば副業となるため、「いつ収益化できるか分からないけれど個人開発をやってみたい」という場合でも、事前に会社に確認するようにしてください。
ただし、個人で無料アプリを開発するだけなら収益は出ないため、副業にはあたりません。
なお、最近では副業解禁の動きも活発化しています。現行ルールで副業が禁止されていても、相談するとルールが変更される可能性もあるでしょう。
本業に支障が出ないように自己管理は徹底する
副業は本業の合間に取り組む必要があるため、副業が忙しくなると休息する時間が減ってしまいます。働きすぎで体調を崩すと本業にも支障が出てしまいますし、本業も副業も中途半端になりかねません。自己管理を徹底しましょう。
特に受託案件は、引き受けた以上途中で投げ出すことは原則としてできません。案件を受注してから業務過多な状態になっていることに気づいても、簡単には仕事を減らせないのです。
本業の仕事量やスケジュールを考え、本業があっても余裕を持って取り組める程度の案件数を受注するよう意識してください。
収入を得たら確定申告をする
アプリ開発の副業で収入を得たら、確定申告が必要です。
会社員の場合は、基本的に副業所得(所得とは、収入から経費やその他控除額を差し引いた金額)が20万円を超えたら確定申告をしましょう。確定申告のやり方が分からなくて不安という場合は、会計ソフトを活用することがおすすめです。
毎月の収入や経費などを入力すると、自動的に確定申告書などの作成ができます。
確定申告の時期に税務署が開催する、相談会に行ってみることもおすすめです。確定申告書の内容は合っているか、経費の計上方法は間違っていないかなどをその場で確認できるため、初心者でも安心して確定申告ができます。
まとめ
アプリ開発の副業は、個人開発と受託開発の2種類があります。個人開発はアプリがヒットすれば大きな収益が見込めますが、高い技術力やマーケティング力が求められるので誰でも稼げるわけではありません。
アプリ開発の経験やスキルがあるなら、成果物を納品すれば報酬が得られる受託開発案件に取り組むのがおすすめです。副業エージェントやフリーランスエージェントを活用すれば高単価案件を獲得できる可能性があります。また副業案件を獲得するにはSNS・ブログなどで日頃から情報発信するのも有効です。
弊社ITプロパートナーズは、IT/Web系案件に特化したフリーランスエージェントで、週2〜3日からのアプリ開発の案件も豊富です。興味がある方はぜひチェックしてみてください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
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