フリーランスのデメリットは?メリットと共に経験者の声も紹介

こんにちは、ITプロマガジンです。

場所や時間にとらわれずに自由に働くことができる「フリーランス」に、憧れる人も多いのではないでしょうか?しかし実際、フリーランスは自由に働けますが、現実は会社員時代よりも大変に感じることもあります。

「フリーランスには興味があるものの、会社員と比べたデメリットやメリットを知って、どちらを選ぶべきか比較したい」という方も多いでしょう。

本記事では、フリーランスのデメリットやメリットを会社員と比較しながら詳しく解説していきます。弊社ITプロパートナーズが行った独自調査の結果も踏まえてフリーランスの方の生の声も紹介。フリーランスになるための手順も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

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目次

そもそもフリーランスとは?

フリーランスとは、会社に属さず案件ごとに契約を交わして業務に携わる働き方です。

具体的には、会社員とどのように違うのでしょうか。また、自営業とフリーランスの違いがよくわからないという人もいるでしょう。以下では、フリーランスと会社員や自営業の違いについて説明します。

フリーランスと会社員との違い

会社員は、企業と雇用契約を交わして働いている人のことです。正社員であれば雇用期間に期限はなく、基本的には定年まで同じ会社に属して働けます。

一方、フリーランスが会社と交わしているのは、業務委託契約などです。プロジェクトごとに契約し、その案件が終了すれば契約も終了します。報酬はプロジェクトに応じた一定額が支払われます。

フリーランスと自営業との違い

前述の通り、フリーランスは会社など特定の企業や組織に雇用されず独立して仕事に取り組む働き方を表す言葉です。クライアントと業務委託契約などを交わし、案件を受注して成果物を提出すると報酬を得られます。

自営業も、独立して事業を営んでいる状態を示しています。ただし、自らビジネスを行って利益を得るため、フリーランスのようなクライアントワークは行いません。また、自営業は1人で行うだけでなく、従業員を雇用して取り組むことも可能です。家族を従業員として雇用しているケースもあります。

フリーランスとは?主な職種や仕事内容を紹介

フリーランスとは?代表的な職種と仕事内容、メリットデメリットを解説

フリーランスの14個のデメリット【独自調査あり】

フリーランスには以下の14個のデメリットがあります。

  1. 自分で仕事を取ってくる必要がある
  2. 仕事や収入が不安定になりやすい
  3. 将来的な保障について不安がある
  4. 確定申告など事務・手続きの手間が増える
  5. 経費・社会保険料が自己負担になる
  6. 各種審査に通りにくくなる
  7. 保育園の入園が難しくなることがある
  8. 孤独になりやすい
  9. 自力でスキルを伸ばす必要がある
  10. 休暇制度を利用できない
  11. オン・オフの切り替えが曖昧になりやすい
  12. 生活リズムが乱れる可能性がある
  13. 労働基準法が適用されない
  14. トラブル・リスク対策が自己責任になる

上記14個のデメリットについて、弊社ITプロパートナーズが実施した「フリーランスの働き方の実態を調べるアンケート調査」も交えながら詳しく解説します。

1.自分で仕事を取ってくる必要がある

フリーランスの場合は、仕事を自分で獲得する必要があります。

会社員の場合は「営業担当者が仕事を獲得し、実務担当者が受注した仕事をこなす」という分業体制が確立されていますが、フリーランスの場合は営業から実務までを全て1人で対応しなければならないことも普通です。

仕事を紹介してもらえるような人脈があり、待っていても仕事が来る状態にできれば営業は不要ですが、そういった体制を構築できるようになるまでは、自分で仕組みづくりやクライアントの開拓が欠かせません。

仮に営業の時間が取れない場合は、自分に合ったエージェントを探すといった対策が必要です。

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2.仕事や収入が不安定になりやすい

仕事や収入が不安定になりやすいという点も挙げられます。

独自アンケート調査では、先行き・将来への不安に関して以下のような回答がありました。

  • 契約が切られる不安感がある
  • 怪我や、体調を崩したら大変になりそう
  • 将来も案件を確保し続けられるかという不安がある

前述の通り、フリーランスは自分で営業して仕事を獲得する必要があります。仕事を獲得できないと当然収入を得ることはできません。また、クライアントの経営状況の悪化や倒産などで、仕事が突然なくなることもあり得ます。

さらに体調を崩して稼働できなくなれば収入の減少に直結するという心配もあるでしょう。

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3.将来的な保障について不安がある

年金や退職金といった将来の保障に関する不安も挙げられます。

アンケートでも「福利厚生など、将来的な不安がある」という声が見られました。

会社員は厚生年金に加入しており、これは年金保険料が高い代わりに将来受け取れる年金額も多いです。一方、個人事業主が加入する国民年金は、月々の納付額が低い代わりに将来受け取れる年金額も少ないという特徴があります。

また、会社員とは違って個人事業主は退職金がないため、老後の蓄えを自身で計画的に確保しなければなりません。

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4.確定申告など事務・手続きの手間が増える

フリーランスになると、確定申告といった事務作業や手続きを自分で行う必要があります。

独自アンケート調査では以下の回答がありました。

  • 税金とは保険を誰もやってくれないのに労働内容は会社員と同じ状態
  • 労務周りや確定申告などが面倒
  • 事務作業が増えた

フリーランスが自分で行う手続きとして特に多く挙げられるのは、毎年の確定申告です。確定申告を行うには1年間の収入や経費を記録・記入したうえで、控除額なども正確に取りまとめる必要があります。青色申告の場合は複式簿記の決算書を作成する必要があり、この場合、経理処理の手間も増加します。その他に社会保険料や住民税の納付といった手続きも発生するため、必要な手続きは数多くあります。

確定申告・経理は「freee」「やよい会計」「クラウド確定申告」などの経理ソフトを導入すると比較的簡単にできますが、それでも会社員よりも手間が増えることに変わりありません。

5.経費・社会保険料が自己負担になる

経費や社会保険料が全額自己負担になるという点もデメリットです。

会社員であれば交通費やPC・ソフトなどの備品も支給される一方、フリーランスは個人で事業を行っているため、交通費や備品などの費用を自分で支払う必要があります。また、前述したように、社会保険料を全額負担しなければならないため、経済的負担が増加するのです。

フリーランスはこれらの支出を経費として計上できるものの、会社員に比べて持ち出しが増える可能性があります。

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6.各種審査に通りにくくなる

フリーランスになると、会社員に比べて審査に通りにくくなる可能性があります。これは、会社員の場合は給料を安定的に受け取れる一方、フリーランスは実績を示せなければ不安定だとみなされやすいからです。

例えば以下のような項目において不便を感じる可能性があります。

  • クレジットカード作成
  • 各種ローン
  • 賃貸契約

フリーランスとして独立する前に、これらが必要だとわかっている場合、「会社員のうちに契約しておく」という人もいます。

7.保育園の入園が難しくなることがある

フリーランスの場合、保育園の入園が不利になるケースもあります。日本では、いまだにフリーランスへの認知が低く、企業に属する会社員のほうが信頼されているためです。

待機児童という言葉があるように、自治体によっては認可保育園の入園は難しくなっています。共働きなど自宅での育児が難しい家庭が、優先的に入園対象になるのが一般的です。フリーランスの信用は高くないので、より安定した会社員から選ばれるケースが多いです。

ただ、フリーランスでも継続的な安定収入を証明できれば問題ありません。

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8.孤独になりやすい

フリーランスの職種によっては自宅などで1人で働くことが多く、孤独になりやすい可能性があります。

1人で作業することが好きな人には苦痛にならないかもしれませんが、人と話すのが好きで、息抜きにもなるという人にとってはデメリットになるでしょう。

もし孤独を感じてリフレッシュしたい場合は、自主的に人と話す機会を作る工夫が必要です。例えば、フリーランスや個人事業主向けの同業種・異業種などのイベントに参加するという方法があります。

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9.自力でスキルを伸ばす必要がある

フリーランスは、自主的にスキルを伸ばす努力が必要です。

会社員の場合、会社側が研修を用意してくれたり、上司や同僚が有益な情報を共有してくれたりすることがありますが、フリーランスは基本的に個人で活動するため、このようなサポートは期待できません。

そのため、自ら書籍や勉強会、セミナー、イベントなどに参加して、新しい知識やスキルを身につける取り組みが必要です。

10.休暇制度を利用できない

フリーランスの場合、会社員が利用できるような休暇制度が利用できないという点もデメリットです。

会社員の場合、法定の有給休暇が適用され、仕事を休んでもその分の給料が支給されます。また、会社によっては独自の休暇制度を設けていることがあり、それらの恩恵を活用することも可能でしょう。

一方、フリーランスの場合、基本的に休むということは「稼働しない」ということであり、収入の減少に直結します。育児休暇や慶弔休暇なども利用できないため、プライベートの事情などで仕事を休まざるを得ない場合は、自分でクライアントと交渉したり、仕事を調整したりする必要があります。

11.オン・オフの切り替えが曖昧になりやすい

フリーランスには、オンとオフの境界線が曖昧になりやすいというデメリットもあります。

フリーランスは「働く曜日や時間帯を自由に決められる」という点が魅力ですが、自己管理をしないと、休むべき時にも仕事に時間を割いてしまい、本来必要な休息が取れなかったり、プライベートを犠牲にしたりするリスクもあります。

オンとオフの切り替えがうまくできなければ、ストレスや疲労が溜まり、パフォーマンスが低下したり、心身に悪影響が出たりすることも考えられます。そのため、フリーランスとして活動する際は、自己管理の意識が必要です。

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12.生活リズムが乱れる可能性がある

時間を効果的に使えるフリーランスですが、昼夜逆転など生活リズムが乱れる可能性もあります。

特にリモートの仕事では身体を動かすことが減るので、睡眠の時間や寝つき、食事の時間や量など、さまざまな生活リズムに影響が出るでしょう。

また、稼ぎたい気持ちばかり先行してしまうと、オーバーワークになりがちです。体調を崩して納期に遅れると、信用を失ってしまうので注意しましょう。

13.労働基準法が適用されない

フリーランスは労働基準法が適用されないので、会社員にはないリスクを負う可能性があります。

例えば、仕事を抱えすぎたことによる長時間労働で体調を崩したり、クライアントから報酬が支払われなかったりなどです。

フリーランスは労働基準法による制限がないうえ傷病手当金も出ないので、自分で労働時間を調整することが重要になります。

また、報酬の未払いに対応できるように、契約書を交わしておくことも大切です。契約内容をよく確認し、リスクの高い案件は受注しないなどの注意深さも求められます。

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14.トラブル・リスク対策が自己責任になる

フリーランスには、トラブルやリスク対策が自己責任になるというデメリットがあります。

会社員の場合、何かトラブルが発生した際には会社のサポートを受けられます。また、法律や交渉といった専門的な知識が必要な業務を行う際も、社内の専門家から助けを得ることが可能です。

一方、フリーランスはこうした後ろ盾がないため、リスク対策も自分で行い、トラブルが発生した場合は自己責任で対応する必要があります。例えば、「契約書の内容を自身で念入りに確認する」「損害賠償保険に加入する」などのリスク対策が重要です。さらに、報酬の未払いが発生した場合は、自分でクライアントに確認を取ったり、適切な相談窓口を探したりといった対応が必要です。

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フリーランスの10個のメリット【独自調査あり】

フリーランスには以下の10個のメリットがあります。

  1. 働く曜日・時間の自由度が高い
  2. フルリモートでの勤務がしやすい
  3. 収入アップを期待できる
  4. 仕事を選ぶことができる
  5. ストレスが軽減される
  6. 働きたい年齢まで働ける
  7. 起業の準備期間になる
  8. 新しいスキルを得られる
  9. 税金面のメリットもある
  10. 出した成果が自分の実績になる

こちらも弊社がフリーランスの方に実施したアンケート調査の結果を交えながら解説します。

1.働く曜日・時間の自由度が高い

フリーランスの大きなメリットの1つとして、働く曜日や時間の自由度が高い点が挙げられます。

弊社のアンケートでも、以下のようなメリットが挙げられていました。

  • ワークライフバランスの改善
  • 勤務時間を自分で決められる点
  • 圧倒的な時間の自由度
  • 1日の時間を自由に使えるようになったこと
  • 自由に仕事ができること、会社の規則に縛られないこと、家族との時間が取れること
  • 自分の時間を増やせたところ

フリーランスは原則として勤務時間の縛りがないため、多くの場合、働く曜日や時間帯を自由に決められます。特に、働く時間が指定されることがある委任契約・準委任契約ではなく、期日までに成果物を納品する請負契約の場合、スケジュールは自由です。

時間の使い方によっては、趣味や家族との時間を増やしやすく、ワークライフバランスの改善にもつながるでしょう。

2.フルリモートでの勤務がしやすい

フリーランスはフルリモートでの勤務がしやすいという点も挙げられます。

会社員でもコロナ禍を経てリモート勤務が浸透しましたが、それでも出社や会議のために出勤を求められることがあり、完全なリモート勤務とは言えない場合も多いです。

一方で、フリーランスには出社前提の案件もありますが、フルリモートOKの案件も多く、働く場所を自由に決められる傾向があります。例えば、自宅やカフェ、ワーキングスペースで働くことをはじめ「海外に住みながら日本のクライアントのプロジェクトに携わる」といった働き方も可能です。

在宅フリーランスになれる仕事24選!未経験におすすめの職種も紹介

3.収入アップを期待できる

フリーランスになると収入アップを期待できるというメリットもあります。

独自アンケート調査でも以下の回答がありました。

  • 収入の柱が増えて(分散されて)心のゆとりができた
  • 成果が報酬に直結するようになった
  • 働き方が自由になり収入も増えた

会社員は成果を上げても、全てが収入に直結するわけではありません。評価制度というしがらみがあるため、成果に対して給与が伸びずモチベーションダウンになることもあるでしょう。

その点、フリーランスは売上が全て自身の収入となります。エンジニアやWebライターなど初期費用がかからない仕事なら売上のほとんどが利益となるため、会社員よりも年収が高くなることも多いです。

フリーランスの年収実態については以下の記事でも紹介しています。

フリーランスの平均年収は?職種別の給料相場と収入アップのコツ

4.仕事を選ぶことができる

フリーランスは、自分で仕事を選べるという点もメリットです。

アンケートでも、以下の点がメリットとして挙げられていました。

  • 会社員とは違って自分のやりたい仕事を選べる
  • 自分の専門的スキルのみが求められるのでアウトプットしやすい
  • スキルアップになりそうな仕事を選べる
  • やる/やらないの決定権が自身にある

会社に所属していると希望通りではない仕事を担当することも多く、モチベーションが低下するケースもあります。一方、フリーランスでは、自分で仕事を選べるため、苦手な分野を避けたり、新しい分野に挑戦したりなどの自由な決断が可能です。

5.ストレスが軽減される

フリーランスは、会社員特有のストレス要因を避けられるというメリットもあります。

会社員のストレスの原因としてよく挙げられるのが人間関係です。「上司との上下関係」「同僚との競争」「組織文化とのミスマッチ」といった悩みは、フリーランスでは発生しません。また、決まった時間に勤務したり、通勤したりするストレスも避けられます。

もちろん、フリーランスにも特有のストレスはありますが、上記のような会社員特有のストレスを避けたいという人にとってはメリットです。

6.働きたい年齢まで働ける

フリーランスには定年がないので、年齢に関係なく働き続けられるのもメリットです。

会社員は定年後に収入を得ようと考えても、これまでのスキルを活かせる仕事を見つけられないケースも多いです。

フリーランスなら、年齢による体力面での衰えはありますが、働きたい年齢までスキルや経験を活かして稼ぎ続けられます。

フリーランスエンジニアに年齢の限界はある?年代別の実態と生存戦略

7.起業の準備期間になる

起業までの準備期間として、フリーランスの働き方は最適です。

起業家を目指す場合、会社員だと準備する時間をつくることができません。時間を効果的に使えるフリーランスのほうが、自分の事業に使える時間を増やせます。

例えば、週2日、3日はフリーランス案件をこなして、残りは自分のビジネスにあてるなども可能です。弊社ITプロパートナーズでは、週2日、3日案件を多数取り扱っているので、柔軟に働きたい人はぜひご活用ください。

8.新しいスキルを得られる

フリーランスは学んだスキルを仕事へ反映させやすいので、新しいスキルを身につけていけます。

例えば、動画編集の仕事をしていて動画の台本作りに興味が湧いた際、ライティングや構成作りなどのスキルを学べばすぐに仕事へつなげられるでしょう。

フリーランスは学習にかけたコストを経費として計上できるので、より効率的に新しいスキルを得られるのもメリットです。また、直接の業務とは関係ありませんが、確定申告などの作業を通して税金などの知見も身につきます。

9.税金面のメリットもある

フリーランスは、正しく手続きを行えば税金面のメリットを得られます。事業にかかった経費があれば、事業収入から差し引くことが可能です。税額は事業収入から経費を差し引いた所得を基に計算するため、経費が多くかかっていればその分だけ税金を抑えられます。

また、事前に届け出れば、青色申告も可能です。青色申告は、満たしている条件に応じた一定額を所得金額から差し引ける制度です。

フリーランスの手取り早見表を以下の記事で紹介しているので、手取りが気になる方はぜひチェックして下さい。

【早見表付き】フリーランスの手取り | 年収/月収別の手取り額と計算方法

10.出した成果が自分の実績になる

フリーランスの場合、出した成果が自分の実績になるという点もメリットです。

会社員の場合、たとえ自身の貢献で大きな成果を出したとしても、「その組織にいたから達成できたのでは」「チームメンバーが優秀だったのでは」と見なされ、あまり評価されない可能性があります。

一方で、フリーランスでは自身の実績は基本的に自分の実力として評価されやすく、システム開発や発明などを行った場合も、その成果は完全に自分のものとなります。

会社での実績は退職や倒産でリセットされることがある一方、フリーランスとしての実績は個人に紐づくため、将来的に長く活用できる資産となるのです。

フリーランスと会社員のメリット・デメリット比較表まとめ

メリットデメリット
フリーランス・働く曜日・時間や働き方が自由
・収入アップを期待できる
・自主的に仕事を選べる
・ストレスが軽減される
・働きたい年齢まで働ける
・自身で営業する必要がある
・仕事や収入が不安定になりやすい
・将来的な保障が不安
・確定申告といった事務手続きが必要
・休暇や自己研鑽を自主的に行う必要がある
・孤独感や生活リズムの乱れへの対策が必要
会社員・安定した収入と福利厚生がある
・働く曜日・時間が決まっているため、生活リズムを維持しやすい
・社会保険や退職金制度など、将来の保障が充実している
・仕事の営業活動が不要
・同僚や上司と一緒に働くため、孤独感が少ない
・休暇が取りやすい(有給休暇などが制度化されている)
・働く曜日や時間が固定されており、自由度が低い
・収入が業績や役職に制限されることが多い
・仕事内容の選択が限られており、希望に沿わない仕事もある
・上司や同僚との人間関係のストレスが発生する可能性がある
・定年など働ける年齢が決まっている場合が多い

フリーランスと会社員の主なメリット・デメリットをまとめると、上記の表の通りになります。

会社員の主なメリットは、安定した収入や保障・福利厚生、休暇制度といった点が挙げられます。組織で安定的に働きたい人には向いているでしょう。

一方でフリーランスは、収入が不安定になりやすく、会社員に比べて福利厚生や休暇制度も充実していませんが、自分のやり方次第で高収入を得るチャンスがあり、自由度の高い働き方が魅力的です。

より詳しくフリーランスと会社員の違いについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

フリーランスと会社員の違いは?年収・手取り・税金面で徹底比較

フリーランスは「やめたほうがいい」は本当?

フリーランスは「やめておいたほうがいい」という意見を見聞きして不安になっている人もいるでしょう。実際に状況や環境によっては、やめておいたほうがいい人や向いていない人がいるのは確かです。

その主な理由として、以下の点が挙げられます。

  • フリーランスが増えて競争が激しいから
  • 夜間・休日も仕事で過労になるリスクがあるから
  • 将来性に不安が高いから
  • 保障がなく生活が厳しいから

こういったポイントはデメリットのパートで紹介した通り、確かに存在する側面です。しかし、これらの不安を乗り越える方法もあります。例えば、「スキルを磨いて差別化を図る」「スケジュール管理を徹底する」「高い報酬を安定的に得られるように案件の獲得経路を確保する」「将来に向けて民間年金や資産運用も検討する」といった方法が考えられます。

以下の記事では、フリーランスの実態とその対策についてさらに詳しく紹介しています。

フリーランスはやめたほうがいい?やめとけと言われる理由や成功のコツ

フリーランスに向いている人は?

フリーランスに向いているのは、どのような人なのでしょうか。以下で詳しく解説します。

自主性があり責任感が強い人

フリーランスは、1人で仕事に取り組むことが多く、自主的に行動することが求められます。問題が発生した際は、自ら対処法を模索して解決できる人に向いているでしょう。

また、1人で仕事を完了させるには、強い責任感も重要です。最後までやり遂げる意志を持って取り組める人は、フリーランスとして成功しやすい可能性があります。

決断力がある人

フリーランスは、仕事の選択から進め方、トラブル対応まで、全て自分で決める必要があります。「どの案件を受けるか」「どう進めるか」など、自ら判断できる決断力がある人に向いています。

1人で働くため、トラブルが発生した際は瞬時に対応を決断すべき状況になる可能性もあり、対応を素早く決断できると有利です。

自己研鑽できる人

自ら積極的に学び続けられる人は、フリーランスに向いています。

フリーランスとして活躍し続けるためには、自己研鑽が必要です。ビジネスの世界は変化が激しく、新しい知識・スキルを習得する意欲が求められます。幅広いスキルを身につけていると、受注できる案件の幅も広がり、高単価案件の受注も期待できます。

自己管理できる人

自己管理ができる人もフリーランスに向いています。スケジュールを守り品質を保つには、自らを律する力が求められます。納期を守り、健康管理も行える人は、クライアントからの信頼を得やすく、長期的に活躍できるでしょう。

成果がモチベーションになる人

成果がモチベーションになる人も向いているでしょう。

フリーランスは、成果に応じて報酬を得る働き方です。高い成果を出せればその分だけ高収入を得られるので、成果がモチベーションとなる人はやりがいを感じられるでしょう。

フリーランスに向いている人・向いていない人の特徴については以下の記事でも詳しく解説しています。

フリーランスに向いている人・向いてない人の特徴とは?

フリーランスの始め方・なり方

フリーランスになるには、具体的にどうすればよいのでしょうか。特別なスキルがない場合は、スキルを磨くところから始める必要があります。ここでは、フリーランスになる方法について順を追って解説します。

1.仕事や方向性を決める

まずは職種や分野など、フリーランスとして目指す方向性を決めます。フリーランスとして活躍するためには、その分野で即戦力の人材である必要があるため、まずは実務経験がある分野を目指すのが基本です。

一方、フリーランスになる際に新しい分野に挑戦するケースもあります。未経験の分野でフリーランスとして活動するには、未経験歓迎のフリーランス案件が多い分野を狙うのがおすすめです。

フリーランスになるにあたって、より詳しく職種を知りたい方は以下の記事をご覧ください。

フリーランスの仕事一覧!職種別の必要スキル・年収・案件の探し方

2.必要なスキルを磨く

フリーランスとして目指す方向性が決まったら、次に必要なスキルを磨きます。これまで経験のある分野で独立する場合は、独立前に身につけておくべきスキルを棚卸しして確認しましょう。

仮に未経験の分野でフリーランスを目指す場合、最初の目標は実務経験を積むことですが、独学するなどして知識やスキルを積み重ねることも重要です。必要なスキルを学べる書籍・Webサイトやオンラインスクールなどを探してみるのもよいでしょう。

また、フリーランスとして活動するには、税務や経理、社会保険、契約といった業務上の知識も身につけておくとスムーズです。

フリーランスに必要なスキル一覧!基礎編/職種別に分けて紹介

3.実務経験を積む

スキルを身につけたら、実務経験を積みましょう。会社員として3年程度の実務経験を積むと、フリーランスとしてスムーズに仕事を始められる可能性が高くなります。

現在の勤め先で該当する職種にチャレンジできるなら理想ですが、難しい場合は転職して実務経験を積むのも手です。また、クラウドソーシングなどで未経験案件を副業としてこなすことで実務経験を積む方法もあります。

以下のページでは、未経験歓迎の案件を探しやすい職種についても紹介しています。

未経験からフリーランスになるには?おすすめの仕事10選と注意点

4.副業からスタートして独立する

成功率を高めるには、いきなりフリーランスとして独立するのではなく、まずは副業としてフリーランスの準備活動を始めるのがおすすめです。

フリーランスは独立したからといって、すぐに収入を得られるとは限りません。フリーランス案件を全く経験したことがない状態で独立するにはリスクがあります。

まずは副業として案件を受注し、フリーランスの仕事の仕方に慣れましょう。受注する案件を徐々に増やしていき、独立しても問題なくやっていると判断できる状態になったら独立のタイミングを検討するのがおすすめです。

フリーランスになるには?手順や始め方をどこよりもわかりやすく解説

フリーランスとして活動する際のポイント

ここまでフリーランスのメリットやデメリット、会社員との比較を解説してきましたが、それらを踏まえて実際にフリーランスになることを決めた人は、以下のポイントを意識しましょう。

エージェントを積極的に活用する

フリーランスとして息の長い活動をするためには、継続案件の獲得がポイントです。継続して案件を受けたいなら、フリーランスエージェントを積極的に活用しましょう。

エージェントは、フリーランスとクライアントをマッチングさせるサービスで、自分のスキルや知識を活かせる案件を紹介してくれることが特徴です。

弊社ITプロパートナーズでは、週2日からの案件も扱っているので、ライフスタイルにあわせた働き方ができます。

クライアントとの営業や交渉も代行するので、仕事だけに集中できる環境が手に入ります。フリーランスになることを決めたなら、ぜひ活用してください。

独立前に人脈をつくっておく

フリーランスになると、1人での仕事が増え、人脈を増やす機会が減る可能性もあります。そのため、会社員のうちに交友関係を広げ、人脈をつくることが大切です。

今の人脈を強化する方法もありますが、副業案件などをこなし信用を得る方法も検討しましょう。

フリーランスとして活動するうえで人脈があれば、相談や情報交換ができ、場合によっては仕事の紹介につながる可能性もあります。人脈はできるだけ増やしておくのが有利です。

フリーランス協会などのインフラ・コミュニティに所属する

フリーランスとして安心して働くためには、フリーランス向けのインフラやコミュニティへの所属も検討しましょう。フリーランスは会社員のような福利厚生や保障がありませんが、インフラやコミュニティに参加するとそれらの代わりになるサービスを利用できる場合があります。

例えば、フリーランス協会は、フリーランスの業務についての賠償責任保険を提供しています。業務中に発生したトラブルや著作権の侵害などに備えられるため、ぜひ加入を検討しましょう。

常にスキルを磨く

常にスキルアップを意識することが重要です。

近年、生成AIの活用や高度デジタル化もありさまざまな業界で変化が急速に進んでいます。時代に取り残されないよう、少なくとも自分の得意分野では最新情報を常に更新することが必要です。

フリーランスは会社員とは異なり、誰かが研修や教材を提供してくれるわけではありません。そのため、最新情報や業界のトレンドを自ら学ぶ必要があります。

自己管理を徹底する

自己管理や体調管理は、フリーランスとして成功できるかどうかを左右するほど重要な要素です。もしスケジュール管理に失敗して納期に遅れれば、クライアントからの信頼を失いますし、過労で体調を崩せば収入の減少に直結します。

食事、運動、休養に気を配り、常に万全の体調を維持することが大切です。また、「1人で仕事をしていると、つい怠けてしまう」ということなく、常に高いパフォーマンスを発揮できるようにスケジュール管理やタスク管理を徹底しましょう。

フリーランスとして活動する前にすべきこと

フリーランスになるなら、その前にしておいたほうがよいことがあります。以下で具体的に何をすべきか解説します。

クレジットカードを作成しておく

フリーランスになると、会社員よりも収入が不安定とみなされるケースがあり、クレジットカードの審査に通らないことも考えられます。特にフリーランスになりたてのうちは収入が安定しないので、新しいクレジットカードを作れない可能性があります。経費の支払いなどにクレジットカードを利用したい場合は、フリーランスになる前に作成しておきましょう。

フリーランスはクレジットカードを作れない?審査通過のコツとは

賃貸契約は済ませておく

賃貸契約においても、フリーランスは審査に通りにくくなります。クレジットカードの作成時と同様、フリーランスは信用が低いと判断されやすいからです。生活の拠点を新しくしたり、フリーランスとして働くための仕事場を確保したりしたい場合も、フリーランスになる前に賃貸契約を済ませることをおすすめします。

フリーランスなりたての賃貸契約が難しい理由と審査通過ポイント6つ

ある程度の貯金を用意しておく

収入が一時的に減っても困らないように、ある程度の生活資金を用意しておくことが欠かせません。

フリーランスとして独立する際、収入計画を立てる人は多いですが、よほど綿密な計画を立てていない限り、計画通りにいくことは少ないのが現実です。最初のうちは仕事が受注できず、収入が確保できないことも考えられますし、大手のクライアントとの契約が終了して、収入が大幅に減少してしまうこともよくあります。

このような場合に備えて、最低でも6ヶ月分の生活費を確保しておくと安心でしょう。

フリーランスはいくら貯金するべき?独立前後や老後に分けて紹介

まとめ

フリーランスのデメリットとメリットをまとめてきました。

フリーランスのデメリットは、簡単にいえばこれまで以上に責任が増えるという点です。そして責任が増える分、働く時間や場所を選べたり、自分で報酬額を決められたりなど、自由度が高くなるのがメリットです。

もしも自身のスキルに自信があり、より自由な働き方を選びたいなら、フリーランスを検討してみてはいかがでしょうか。

弊社ITプロパートナーズは、IT/Web分野専門のフリーランスエージェントです。エンド直のため、高単価の案件が多く、また「週2~3日から稼働可能」「フルリモートOK」といった、柔軟な働き方ができる案件も豊富です。

案件探しから、フリーランスとして活動するうえでのご相談、クライアントとの契約・交渉のサポートも行っており、フリーランスとして仕事に集中しやすい環境をご提供します。フリーランスとして仕事探しをする際は、ぜひご活用ください。

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