こんにちは、ITプロマガジンです。
ITエンジニアとして働く人のなかには、自分の年収が適正かどうか気になる人もいることでしょう。また、これからITエンジニアを目指す方にとっても平均年収は気になるかと思います。
専門的な知識とスキルが要求されるITエンジニアは、一般的な会社員よりも年収が高いといわれています。一方で、残業等が多く、労働時間やスキルに見合った対価を受け取っていないという人もいます。
そこで今回は、エンジニアの年収をさまざまな視点からリサーチしました。さらにキャリアアップや年収アップの方法について解説します。現在、エンジニアとして活躍している人やこれからエンジニアへの転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
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目次
ITエンジニアの一般的な平均年収
まずは、ITエンジニアの全体的な年収の傾向を紹介します。大まかに、「会社員」「フリーランス」「海外」で分けています。
会社員ITエンジニアの平均年収
勤務形態別のITエンジニアの平均年収を以下の表にまとめました。なお、金額は求人サイトの求人ボックスの給与ナビの調査をもとに計算しています。また、派遣社員とアルバイト・パートの年収は1日8時間、月20日労働と仮定して計算しています。
勤務形態 | 年収 |
---|---|
正社員 | 493万円 |
派遣社員 | 約357万円(時給2,237円) |
アルバイト・パート | 約196万円(時給1,230円) |
国税庁「民間給与実態統計調査」(令和3年分)によると、給与所得者の平均給与は443万円でした。比較すると、ITエンジニアは日本全体の平均より高い年収を得ているといえます。
フリーランスエンジニアの平均年収
フリーランスエンジニアの平均年収を紹介します。
フリーランス協会が発表している「フリーランス白書2022」によると、IT・エンジニア系のフリーランスの年収とその割合は以下の通りです。
年収 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 21.8% |
200~400万円未満 | 29.4% |
400~600万円未満 | 17.5% |
600~800万円未満 | 11.2% |
800~1,000万円未満 | 8.7% |
1,000万円以上 | 8.8% |
無回答 | 2.5% |
ここから、フリーランスエンジニアの年収は200万〜400万円がボリュームゾーンであることが分かります。
海外で働くITエンジニアの平均年収
海外で働くITエンジニアの平均年収を紹介します。
2020年にヒューマンリソシア株式会社が発表した「92カ国をデータでみるITエンジニアレポートvol.2」によると、世界のIT技術者の給与ランキングは以下のグラフのとおりです。
給与が高い国トップ3は、スイス(92,500USドル)、アメリカ(83,389USドル)、イスラエル(79,511USドル)です。1USドルが約145円なので(2023年8月時点)、日本円に換算するとスイスのIT技術者は年収1,300万円以上を得ていることになります。
ケース別ITエンジニアの平均年収
続いて、ITエンジニアの平均年収を以下のケースに分けて見ていきます。
- 職種
- プログラミング言語
- 企業
- 業種
- 年齢
- 経験年数
- 地域
ITエンジニアの年収は1つの要素で決まるわけではなく、上記のような要素が複数組み合わさることで決まります。
職種別:ITエンジニアの平均年収
まずは、職種別の平均年収をランキング形式で紹介します。
順位 | 平均年収 |
---|---|
1位:バックエンドエンジニア | 739万円 |
2位:組み込みエンジニア | 647万円 |
3位:データベースエンジニア | 597万円 |
4位:クラウドエンジニア | 595万円 |
5位:セキュリティエンジニア | 589万円 |
6位:ネットワークエンジニア | 548万円 |
7位:ソフトウェアエンジニア | 547万円 |
8位:システムエンジニア | 509万円 |
9位:機械エンジニア | 483万円 |
10位:Webプログラマー | 473万円 |
11位:ゲームエンジニア | 473万円 |
平均年収が最も高いのはバックエンドエンジニアで、最も低いのはWebプログラマーとゲームエンジニアでした。その差は266万円になります。ITエンジニアがより高い収入を得るためには、職種の選択も重要であるといえるでしょう。
プログラミング言語別:ITエンジニアの平均年収
扱うプログラミング言語によっても年収に違いが出ます。言語別のITエンジニアの平均年収は、TECH Streetの調査によると以下の画像のとおりです。
この調査によると、20~40代では「R」が、50代では「C++」が最も高い年収を得られる言語です。一方、最も低い年収は20代が「F#」、30代が「PHP」、40代が「Go」、50代が「Objective-C」です。その差は200万円以上に及ぶこともあり、稼げるITエンジニアになるには言語の選択も重要であることが分かります。
企業別:ITエンジニアの平均年収
企業別のITエンジニアの平均年収を、上場企業とベンチャー企業に分けてランキング形式で紹介します。
上場企業
順位 | 平均年収 |
---|---|
1位:株式会社キーエンス | 1,343万円(※5) |
2位:株式会社野村総合研究所 | 936万円(※5) |
3位:株式会社メルカリ | 907万円(※5) |
4位:株式会社リクルートホールディングス | 848万円(※5) |
5位:株式会社Speee | 764万円(※6) |
6位:楽天グループ株式会社 | 717万円(※5) |
7位:ソフトバンクグループ株式会社 | 672万円(※5) |
8位:株式会社サイバーエージェント | 639万円(※5) |
9位:富士通株式会社 | 628万円(※5) |
10位:四国電力株式会社 | 556万円(※5) |
ベンチャー企業
順位 | 平均年収 |
---|---|
1位:LINE株式会社 | 862万円(※5) |
2位:PayPay株式会社 | 710万円(※6) |
3位:株式会社ワークスアプリケーションズ | 614万円(※5) |
4位:株式会社ビズリーチ | 597万円(※5) |
5位:レバレジーズ株式会社 | 504万円(※5) |
※5.openwork参照
※6.Indeed参照
※7.Open Salary参照
上場企業、ベンチャー企業いずれにしても企業ごとに平均年収は大きな違いがあることが分かります。なかには年収1,000万円以上が期待できる会社もあり、ITエンジニアにとって、勤務先選びは重要なポイントであるといえるでしょう。
業種別:ITエンジニアの平均年収
業種別のITエンジニアの平均年収を紹介します。今回紹介する業種は、「ITコンサルティング」「システムインテグレータ(SIer)」「ベンダ(ハードウェア・ソフトウェア)」「通信キャリア・ISP・データセンター」の4つです。なお、金額は転職サイトのdodaを参考にしています。
業種 | 平均年収 |
---|---|
ITコンサルティング | 590万円 |
システムインテグレータ(SIer) | 463万円 |
ベンダ(ハードウェア・ソフトウェア) | 449万円 |
通信キャリア・ISP・データセンター | 448万円 |
業種によっても、年収に数十万円以上の差が生じていることが分かります。
年齢別:ITエンジニアの平均年収
年齢別のITエンジニアの平均年収を紹介します。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20~24歳 | 約350万円 |
25~29歳 | 約474万円 |
30~34歳 | 約583万円 |
35~39歳 | 約666万円 |
40~44歳 | 約682万円 |
45~49歳 | 約723万円 |
50~54歳 | 約719万円 |
55~59歳 | 約606万円 |
深夜まで仕事をすることも珍しくないIT業界では、体力、スキルともに充実している30~40代が重宝されます。50歳以降は、管理や顧客対応に重点を置き働くことが求められます。その違いがこの数字に現れているのでしょう。
経験年数別:ITエンジニアの平均年収
ITエンジニアは経験やスキルでも年収が大きく変わります。その一例として、厚生労働省がまとめている「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとにITエンジニア(「システムコンサルタント・設計者」と「ソフトウェア作成者」)の経験年数ごとの平均年収をまとめました。
経験年数 | 平均年収 |
---|---|
0年 | 男性:約356万円 女性:約329万円 |
1~4年 | 男性:約537万円 女性:約442万円 |
5~9年 | 男性:約542万円 女性:約474万円 |
10~14年 | 男性:約625万円 女性:約539万円 |
15年以上 | 男性:約653万円 女性:約632万円 |
この表から、男女ともに平均年収は経験年数に合わせて増えていくことが分かります。
地域別:ITエンジニアの平均年収
地域別のITエンジニア平均年収は以下のとおりです。
地域 | 平均年収 |
---|---|
北海道・東北 | 444万円 |
関東 | 440万円 |
東海 | 430万円 |
甲信越・北陸 | 418万円 |
関西 | 491万円 |
中国 | 448万円 |
四国 | 447万円 |
九州・沖縄 | 439万円 |
エンジニアの平均年収が一番高いのは関西エリアです。最も低い甲信越・北陸エリアと比較すると70万円以上の差があります。
ITエンジニアの年収は実は低いとも考えられる理由
ITエンジニアの年収は、日本人の平均年収より高い傾向があることをみてきました。しかし一方で「意外に低い」と指摘されることもあります。
その主な理由として以下の3つが挙げられます。
- エンジニアは労働時間が長い
- 年功序列型の日本企業
- 下流工程を行う下請け企業もある
ここでは、この3つの理由について解説します。
エンジニアは労働時間が長い
ITエンジニアの労働時間は長い傾向があります。
ITエンジニアは慢性的に残業が多く、かつては徹夜も当たり前でした。近年、政府が掲げる「働き方改革」の方針を受け、大手企業のなかには残業を減らす動きもあります。しかしまだまだ残業も多く、ブラック企業と呼ばれる企業も少なくありません。
そのため、労働時間と比べてもらえる対価が少ない、と感じる人が多いようです。
参考までに、エンジニアの平均年収を時給換算したものを表にまとめました。
年収400万円 | 年収500万円 | 年収600万円 | 年収700万円 | |
---|---|---|---|---|
8h勤務 | 2,083円 | 2,604円 | 3,125円 | 3,645円 |
10h勤務 | 1,667円 | 2,083円 | 2,500円 | 2,916円 |
12h勤務 | 1,389円 | 1,736円 | 2,083円 | 2,430円 |
13h勤務 | 1,282円 | 1,602円 | 1,923円 | 2,243円 |
年功序列型の日本企業
日本の年功序列型を基準とする評価制度も原因の1つです。
入社した初年度は、同期社員の間ではスキルにばらつきはなく、給与もほぼ等しいでしょう。しかし、経験を積むとスキルにばらつきが現れます。それでも同期社員であれば、給与に大きな差は出ません。
日本企業の多くは評価基準として勤続年数に重きを置いています。スキルはほとんど評価されないか、評価されてもその重要性はさほど高くない傾向があります。
そのため、優秀なエンジニアでも、入社年数が少ないと実力に見合った給与をもらえないケースが多いのです。
下流工程を行う下請け企業もある
ITエンジニアが勤める企業によっては、大手企業から受注を受けて仕事をやっている下請け企業の場合があります。
下請け企業であるがゆえ、仕事を受注するために安い単価で仕事を引き受けざるをえない環境にあります。そのような下請け企業のエンジニアは、年収が低いうえ、期限までに業務を終わらせなければならないため勤務時間が長くなりがちです。
よって、下請け専門の企業で働いている場合は年収が低くなる可能性が高いです。
ITエンジニアとしての年収を上げるためのキャリアパス
前項で見たように、エンジニアが労働時間やスキルに見合った収入を得られるとは限りません。しかし、正しいキャリアパスを進んでいけば労働時間やスキルに見合った収入を得られるようになります。
代表的な正しいキャリアパスは以下の4つです。
- 今の会社で経験を積む
- 上流工程を担当する
- 転職する
- フリーランスになる
それぞれのキャリアパスについて解説します。
今の会社で経験を積む
まずは、今の会社で経験を積むことです。
プログラマーからSEまで経験し、少なくとも1つのプロジェクトを完結させましょう。エンジニアはスキルや経験が重視される仕事です。まずはスキルをつけて、自分の価値を高めてください。
仕事だけでなくプライベートの時間を自分に投資してください。資格取得や、ITスクールに通って業務で経験できない言語の経験を積むこともプラスになります。
この記事でも見てきたように、ITエンジニアといってもプログラミング言語や職種によって年収に大きな差が出ることがあります。今扱っている言語や職種を変えることも念頭に、自己投資することがおすすめです。
もし今の会社でより実践的な開発やSEの仕事をやらせてもらえる見込みがないようでしたら、給与アップは考慮せず他の会社へ転職することも検討しましょう。
上流工程を担当する
チャンスがあれば、積極的に上流工程を担当しましょう。上流工程とは、具体的には要件定義や基本設計、スケジュール作成などです。
上流工程を担当するには、さまざまなスキルが求められます。システムに対する理解やスキルはもちろん、クライアントとのコミュニケーションスキル、クライアントの要望を具体化するスキルなども必要です。チーム全体を見てスケジュールを作成し遂行する、マネジメントスキルも欠かせません。
上流工程を担当することで、これらのスキルを磨き、自分の価値を高めていきましょう。
転職する
ある程度の経験を積んだら、より高い給与が見込める会社へ転職することもおすすめです。
今よりも高収入が見込める言語・職種を狙うのも1つの手ですが、言語や職種を変えたくない場合は、ITエンジニアの平均収入が高い地域への引っ越しも検討してみましょう。海外を視野に入れるのもおすすめです。
同じ言語や職種、地域であっても、企業によって年収が違うこともあります。転職時には念入りに情報収集しましょう。
転職時には、転職エージェントを活用すると便利です。自分の経歴と希望年収などの条件を提示し、エージェントに相談しながら希望に合う会社を見つけてください。
フリーランスになる
フリーランスとして独立することもキャリアパスの1つです。
フリーランスには収入が安定しにくいというデメリットがありますが、軌道に乗れば収入は青天井です。エージェントを活用するなど収入を安定させるための方法もあるので、フリーランスも前向きに検討してみましょう。
ITエンジニアとして年収1000万円を稼ぐために必要なスキル
スキルのあるエンジニアであれば、年収1,000万円も夢ではありません。ここでは、エンジニアとして1,000万円稼ぐために必要な以下4つのスキルについて解説します。
- 設計から運用までの経験値
- ニーズのある言語の習得
- 対人コミュニケーション
- マネジメントスキル
設計から運用までの経験値
まずは、設計から運用までの経験値です。設計から運用までの一通りの流れを経験しておくと、各フェーズで起こりうるリスクや要求などを予測し、対応できるようになるからです。
例えばSIerの場合、設計から実際の運用、日々のメンテナンスやフォロー、そして機能向上(エンハンス)の対応など一通りの経験はあった方がよいでしょう。
Webエンジニアであれば、事業設計から開発、PMなどあらゆるポジションをこなせるフルスタックエンジニアが重宝されます。
特にフリーランスとして独立を考えている人は、限られた工程しかできないと安定した収入を得にくいでしょう。逆に、多くの工程をハイレベルでこなせる人材であれば、年収1,000万円を得ることも十分可能です。
ニーズのある言語の習得
ニーズのある開発言語を習得していると、1,000万円以上稼ぐことも可能です。
IT業界の進化は早く、次々に新しいツールや開発言語が生まれます。そのなかでも現場で利用されることが多く、かつ習得者が少ない言語を扱えるエンジニアは、高待遇で現場に迎えられるでしょう。
最近ではGo言語やScalaなど、比較的新しい言語でのエンジニアが求められています。
企業勤めの場合、年収1,000万円は難しいかもしれません。しかしフリーランスとして活躍できれば、年収が1,000万円を超える可能性は高くなります。
対人コミュニケーション
対人コミュニケーションも大事なスキルです。
エンジニアはクライアントから要望や問題点をヒアリングし、そのソリューションを提案します。クライアントの要望とこちらからの提案に食い違いがあると、修正するために多くの工数がかかります。そうなると赤字を出してしまう可能性も高くなるでしょう。
クライアントの話を聞き取り、問題点の解決策を分かりやすく説明する対人コミュニケーションスキルは必須のスキルです。また、プロジェクトを遂行するにあたっては、メンバーとも円滑にコミュニケーションをとる必要があります。
こういったステークホルダーと柔軟にコミュニケーションを重ね、多くの人から認めてもらえるようになることが、キャリアアップや独立に、ひいては年収アップにつながります。
マネジメントのスキル
マネジメントスキルを磨くことで上流工程の業務を行い、年収アップにつなげていくのも1つの方法です。
プロジェクトはITエンジニアの作業者としての仕事だけでなく、クライアントへのヒアリングやスケジュール調整などを行いプロジェクトを回していく必要があります。マネジメントスキルがあれば、エンジニアとしてのスキルとかけ合わさり幅広く仕事ができ、年収アップにつながります。
また、マネジメントスキルの証明としてプロジェクトマネージャ試験などを受けてみるのもおすすめです。
ITエンジニアになるには?
年収1,000万円も目指せるITエンジニアですが、未経験の場合はまず会社員として経験を積むことが基本です。これから会社員ITエンジニアになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を4つ紹介します。
基礎的なスキルを身につける
まずはITエンジニアとしての基礎的なスキルを身につけましょう。未経験であっても、ある程度基本的な知識・スキルがなければ採用されることは難しいからです。
基礎的な知識やスキルは、スクールに通ったり独学したりして身につけることが定番です。
スクールによっては、修了後にITエンジニアとしての就職支援を行っているところもあります。ITエンジニアの仕事に就ける可能性がアップするため、積極的に活用していきましょう。
勤め先によっては、今の職種からITエンジニア関係の職種に異動できる可能性もあります。社内にある職種や人事異動制度について確認してみることもおすすめです。
開発実績を積み重ねる
会社員としてITエンジニアに転職したい場合は、開発実績を積み重ねることも重要です。
実際に手を動かすことで開発の流れをつかめますし、採用の際に開発実績があれば自分の知識やスキルを証明でき、採用に有利になる可能性があるからです。
もし副業できる状況なら、未経験者や初心者向けの案件に応募してみるのもよいでしょう。
クライアントからの依頼を受けて仕事として実務経験を積むことで、レギュレーションの理解やGitHubの使用経験といったより実践的な土台を作り上げられます。
スキル・経験をポートフォリオで公開する
スキルを身につけ経験を積んだら、自分の作品・実績をポートフォリオにまとめて公開しましょう。
ポートフォリオはフリーランスだけでなく、会社員の転職でも重視されます。GitHubでのソースコードやQiitaでのアウトプットも、採用担当者へのアピールポイントになります。
ITエンジニアの場合、ポートフォリオはオンライン上で作ることが多いです。ポートフォリオ自体も自分で作り、1つの実績とするのもおすすめです。
基礎知識を学び、開発実績を積みながらポートフォリオも作成・公開することで、自分の成長を実感できモチベーションも高まるでしょう。
本格的にITエンジニア職を探す
スキル・経験を積んだら、ITエンジニアとしての転職先を探したり、社内でエンジニア職への異動を希望したりと具体的な行動をとっていきましょう。
転職する場合は、人脈、転職エージェント、求人情報サイト、ハローワークなどが役に立ちます。効率よく自分のスキルや希望に合った企業を探したり、職場の雰囲気を事前につかんだりできるため、自分にとって使いやすい手段を選んでください。
応募から採用までの間のサポートを受けたい場合や、年収交渉などをしたい場合は転職エージェントを活用することがおすすめです。
フリーランスのITエンジニアになって年収アップする方法
前述の通り、ITエンジニアとして高年収を目指すには、フリーランスになるのも有効な方法です。
ここからは、会社員ITエンジニアからフリーランスになって年収をアップさせる方法を解説します。
まずは副業案件から始める
まずは副業から始めることが重要です。いきなりフリーランスになっても、最初から十分な案件を獲得できるとは限らないからです。
収入減少を防ぐためにも、まずは副業でフリーランスとしての仕事の獲得方法・働き方に慣れておきましょう。
また、副業で年間20万円以上稼ぎ、会社員の時点で確定申告に慣れておくこともポイントです。フリーランスになって初めて確定申告をすると手間取ってしまい、案件探しや仕事のための時間が圧迫されるかもしれません。
ITエンジニア向けの副業を探せるサイトがあるので活用し、副業案件を獲得しましょう。
エージェントをうまく活用する
フリーランスのITエンジニアとして年収を上げるためには、フリーランス向けエージェントを上手く活用することもポイントです。
フリーランス向けエージェントとは、自分のスキルや希望に合った案件を紹介してもらえるサービスです。
手間や時間をかけずに理想に近い案件を紹介してもらえますし、案件が途切れるタイミングで新たな案件紹介を受けられるため、収入の安定・アップに大いに役立ちます。
弊社ITプロパートナーズも、ITフリーランス向けエージェントです。高収入につながる単価の高い案件を多く紹介しているので、ぜひご活用ください。
複数案件の掛け持ちを検討する
フリーランスITエンジニアとして収入アップを狙うなら、複数の案件を掛け持ちすることもおすすめです。
掛け持ちでいくつかの仕事をするほうが収入は高くなりやすいですし、収入源を分散させることで、1つの案件が急に終了しても大幅な収入ダウンを避けられます。
また、複数の案件に触れることで多様なレギュレーション・仕事の進め方への対応力が身につき、フリーランスとして活躍しやすくなるでしょう。
副業案件を多く扱うエージェントなら、業務量・稼働日数などが少なく掛け持ちしやすい案件を見つけやすいです。週1日や2日から参画可能な案件やリモート案件、稼働時間帯が自由な案件を中心に探してみましょう。
ITエンジニアの将来性と需要
最後に、ITエンジニアの将来性や需要について解説します。
2019年にみずほ情報総研株式会社が発表した「IT人材需給に関する調査 調査報告書」によると、2030年にはIT人材が最低で約16万人、最高で約79万人不足すると予想されます。
このことから、ITエンジニアは売り手市場が続き、将来性は十分にあるといえるでしょう。
しかし、将来性があるからといって安心することは避けるべきです。
すでに見てきたとおり、ITエンジニアの収入は経験年数や使用言語、職種などによって大きく変化します。稼げるITエンジニアになるためには、新しい技術やスキルを身につけ、より稼げる仕事ができるよう学び続ける姿勢を忘れてはなりません。
そこで注目したいのが、国が用意しているITエンジニア向けのスキルアップ制度です。
例えば経済産業省では、第四次産業革命スキル習得講座(Re スキル講座)という制度が設定されています。これは、民間事業者が行っている社会人向けのハイレベルなIT教育訓練講座をRe スキル講座として認定し、受講料の最大70%を補助するなどの制度です。
こういった制度を積極的に活用し、スキルアップを目指すべきでしょう。
まとめ:エンジニアとして年収1000万円を目指すならフリーランスになろう!
ITエンジニアの平均年収は、一般的な平均年収と比較すると高い傾向があります。しかし、労働時間の長さや年功序列型の給与体系から考えると、そのスキルに対して十分な収入が得られるとは限りません。
そこで必要なのが、スキルアップや転職、フリーランスとしての独立です。
ITエンジニアは需要も将来性も高く、スキルや働き方によっては年収1,000万円も可能な職種です。まずは今の会社で経験を積み、転職や独立でより稼げる道を探ってみてください。今回紹介した平均年収データやスキルパスが参考になれば幸いです。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
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