スキルなしからフリーランスになれる?厳しい現実と可能な職種

こんにちは、ITプロマガジンです。

自由度高く働けるフリーランスに興味を持っている人は多いと思いますが、「スキルがない状態でフリーランスになれるのか」「スキルがない状態からフリーランスになりやすい職種は何か?」という疑問を持つ方もいるでしょう。

実際のところ、即戦力を求められるフリーランスは、その分野でのスキル・経験がなければ厳しいのが現実です。ただし、なかにはスキルなしからフリーランスになりやすい仕事もあります。

本記事では、スキルなしの状態からフリーランスを目指すために踏むべきステップやおすすめの職種、注意点を解説します。これからフリーランスを目指す方や、スキルの習得方法を知りたい方はぜひ参考にしてください。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

ITプロパートナーズでは、

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スキルなしでもフリーランスになれる?

結論からお伝えすると、スキルなしの状態ですぐにフリーランスとして活動するのは難しく、おすすめできません。

基本的にどの職種でも実務経験や専門スキルが求められるのが普通で、経験がないと案件を獲得できず、仮に獲得できても単価が低い案件に限られる傾向があります。例えば、データ入力や簡単なタスク案件などは報酬が低く、それだけで生活に十分な収入を得るのは難しいでしょう。

スキルなしからフリーランスを目指す場合、最低でも数年間は会社員として実務経験を積み、業務の流れを掴んだり、必要なスキルを習得したりすることをおすすめします。

なお、クリエイター系の職種は、実務経験の代わりに「作品」を実績としてアピールできるため、フリーランスとしての足掛かりを掴めるルートがあると言えます。

スキルなしの状態でフリーランスになるのが難しい理由

スキルなしの状態でフリーランスを目指すことが現実的に難しい理由として特に以下の3つが挙げられます。

  • 多くのクライアントは即戦力人材を求めている
  • スキル不要の案件は単価が低くなりやすい
  • エージェントの利用が難しい

以下ではそれぞれのポイントについて解説していきます。

多くのクライアントは即戦力人材を求めている

フリーランスに仕事を依頼するクライアントの多くは、高度なスキル・専門知識を持った即戦力人材を期待しています。

そもそもフリーランスを探しているクライアントは、社内に専門知識を持つ人材や高度なスキルを持つ人材が不足しており、フリーランスの力を求めるケースが多いです。例えば、ITエンジニアやデザイナー、ディレクターといった職種では「即戦力」として結果を出せることが大前提となるため、スキルなしでは案件の受注が難しいと言えます。

ただし、中には未経験からフリーランスを目指せる仕事も存在します。具体的な職種などについては以下の記事を参考にしてください。

未経験からフリーランスになるには?おすすめの仕事10選と注意点

スキル不要の案件は単価が低くなりやすい

スキルなしでもできる案件は、誰でも取り組める簡単な作業が多いため単価が低くなりやすい傾向があります。例えば、データ入力や簡単なイラスト作成タスクなどは競争が激しく、フリーランスとして生活できるレベルの収入を得るのは難しいでしょう。

単価の低い案件では働く時間を増やすことで収入を補うしかありませんが、それには体力的・時間的な限界があります。結果としてフリーランスとして長期的に続けることは困難です。

エージェントの利用が難しい

フリーランスが案件を獲得する主な方法の1つに「エージェントサービス」があります。しかし、エージェントはスキルや実務経験に応じて案件を紹介する仕組みのため、スキルがないフリーランスは案件の紹介すら受けられないケースが少なくありません。特にITやクリエイティブ分野のエージェントでは、即戦力が条件となることが多いため、スキルなしでは門戸が閉ざされてしまうケースもあります。

エージェントを活用することで効率的に高単価案件を獲得できる可能性が広がりますが、そのためには一定のスキルや経験が必須です。

フリーランスエージェントとは?仕組みやメリット・デメリットを紹介

スキルなしの状態からフリーランスを目指すための7つの基本戦略

スキルなしの状態からフリーランスとして独立するためには、以下のように段階的に準備を進めることが重要です。

  • 必要なスキルの種類・経験レベルを把握する
  • まずは実務経験を積むことを目指す
  • 人脈をつくる
  • クラウドソーシングを活用する
  • スキルなしで始めやすい職種を選ぶ
  • いきなり独立せず副業でスタートする
  • 成功している人の事例を参考にする

スキル習得や経験を積んで着実にフリーランスを目指しましょう。

必要なスキルの種類・経験レベルを把握する

まず、希望する職種で求められるスキルや経験レベルを把握します。フリーランスの案件情報を掲載しているエージェントサイトや求人情報を確認し、「必須要件」や「尚可要件」を調べましょう。

例えば、エンジニアであれば「3年以上の開発経験」「インフラ領域への理解」、デザイナーなら「PhotoshopやIllustratorのスキル」「UI/UXの設計経験」などが挙げられます。

このように、必要なスキルが明確であると逆算しやすく、計画的にフリーランスになる準備が可能です。

まずは実務経験を積むことを目指す

フリーランスとして案件を獲得するには、実務経験が欠かせません。

資格取得やスキル学習も大切ですが、実務経験がない状態ではクライアントから信頼を得ることが難しくなります。そのため、学んだスキルを活かせる場を早く見つけ、実務経験を積むことを優先しましょう。

例えば、まずはクラウドソーシングで小さな案件に取り組んだり、副業からスタートしたりすることが考えられます。

人脈をつくる

人脈をつくることもフリーランスになるうえでは重要です。友人や知人から案件の紹介を受けられれば、信頼関係をベースに仕事が成立しやすく、スキルがまだ少ない状態でも案件を獲得できるチャンスがあります。

特に、会社員のうちに業界のネットワークを広げておくと、独立後に助けになることがあります。また、業界のイベントや交流会に参加するのもおすすめです。特にフリーランスとして活動する際は、「人脈=ビジネスチャンス」と捉え、積極的に関係を築いていきましょう。

クラウドソーシングを活用する

スキルなしでも始めやすい案件を探す手段として、クラウドソーシングの活用がおすすめです。クラウドワークス」や「ランサーズ」などのプラットフォームでは、初心者向けの案件も数多く掲載されています。

独学で身につけたレベルのスキルでも取り組める案件を見つけやすく、実務経験を積む足掛かりにもなります。特に以下はクラウドソーシングで比較的案件獲得のチャンスがある職種です。

  • ITエンジニア・プログラマー
  • デザイナー・イラストレーター
  • 動画クリエイター・編集者
  • Webライター
  • 翻訳家
  • コンサルタント

クラウドソーシングサイトおすすめ14選!初心者が副業で稼ぐコツとは

スキルなしで始めやすい職種を選ぶ

スキルなしの状態からフリーランスを目指す場合、始めやすい職種を選ぶことが近道です。

特にデザイナーや動画クリエイターといったクリエイター系の職種は、自主制作の作品を「実績」として提示することで案件を獲得できるチャンスがあります。またエンジニア職も数多くのプログラミング言語や分野があり、「需要はあるものの競争が少ない分野でスキル・実績を積んで案件獲得を目指す」という戦略もあるでしょう。

このように、自分のスキルを可視化してクライアントにアピールできる職種は、実務経験がない状態からでもチャレンジできます。具体的な職種については、「スキルなしの状態からフリーランスを目指すのにおすすめの職種3選」パートで詳しく解説しています。

いきなり独立せず副業でスタートする

いきなり会社を辞めてフリーランスとして独立するのは、収入面や案件獲得のリスクが高いため、まずは副業からスタートするのがおすすめです。本業で安定した収入を確保しながら、副業として取り組むことで、収入の心配がない状態で実務経験・スキルを積み重ねられます。

例えば、クラウドソーシングサイトや知人からの紹介を通じて、システム開発のテストや簡単なデザイン案件に挑戦するのも1つの方法です。副業で案件を経験しておくと「フリーランスとしての適性や、必要な準備を具体的に把握できる」というメリットもあります。

副業フリーランスとは?始め方やおすすめ職種、メリットと注意点

成功している人の事例を参考にする

フリーランスとして成功するためには、先輩フリーランスの事例も参考にしましょう。

実際に成功している人の働き方や案件獲得のコツを学ぶことで、自分がフリーランスとして目指す方向性も明確になります。知人にフリーランスがいない場合でも、フリーランス向けの交流会やオンラインコミュニティに参加すれば、実際にフリーランスとして活動している人と交流できます。

フリーランスの働き方や案件獲得方法は人それぞれですが、身近な事例を参考にし、自分に合った方法を見つけましょう。

スキルなしの状態からフリーランスになるまでの4つのステップ

スキルなしの状態からフリーランスを目指すには、計画的にステップを踏んでいくことが大切です。

  • どの職種でフリーランスになるか検討する
  • 基本的なスキルを磨く
  • アピール材料とする実務経験・実績を積む
  • 軌道に乗ったら独立する

これらのステップで、着実にフリーランスとして独立する道を進めていきましょう。

どの職種でフリーランスになるか検討する

まずは、どの職種でフリーランスになるかを検討します。自分の現状のスキルや興味、将来性のある職種など、さまざまな観点から選びましょう。

例えば「稼げるかどうか」だけでなく「その分野が好きで楽しんで取り組めるか」「長期的に勉強することが苦にならないか」といった観点も長く続けるうえでは重要です。

フリーランスの仕事は以下の記事で一覧紹介しているので、参考にしてください。

フリーランスの仕事一覧!職種別の必要スキル・年収・案件の探し方

基本的なスキルを磨く

職種を決めたら、次は基本的なスキルを身につけましょう。

全ての案件で高度なスキルが求められるとは限りませんが、基礎がなければ案件獲得は難しくなります。例えば書籍や動画教材、オンラインスクールを活用し、効率的かつ正確な知識を身につけるのがおすすめです。まずは基礎固めをし、案件に応募できるレベルを目指しましょう。

フリーランスに必要なスキル一覧!基礎編/職種別に分けて紹介

アピール材料とする実務経験・実績を積む

フリーランスとして活動するには、クライアントに信頼される実務経験・実績が欠かせません。転職して実務経験を積むのが理想ですが、現在の会社で異動して関連業務に携わるのも手です。

また、クラウドソーシングを活用し、フリーランス案件の単価や仕事内容をリサーチしておく方法もあります。実際の案件内容を知っておけば、スキルや経験を身につけるうえで効果的です。

軌道に乗ったら独立する

実績が積み上がり、安定して案件が取れるようになったら、フリーランスとして独立するタイミングです。独立する際は、保険や年金、税金などの手続きも忘れずに行いましょう。

例えば、会社員時代の社会保険から国民健康保険への切り替えや、開業届の提出が必要です。フリーランスになる際の手続きの詳細については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

フリーランスになるには?手順や始め方をどこよりもわかりやすく解説

スキルなしの状態からフリーランスを目指すのにおすすめの職種3選

多くの職種は会社員としての実務経験が求められますが、以下の職種は特別な資格や高度な実務経験がなくてもフリーランスとしてスタートしやすい職種です。

それぞれの職種がなぜスキルなしの状態からでも目指せるのか?理由も含めて、具体的な職種を紹介します。

Webライター・編集者

Webライター・編集者は、Webメディアや企業のコンテンツ制作を行う仕事です。文章を書くのが得意であれば、特別な資格がなくても未経験から始められる案件が多く存在します。

インターネット上にはライティングやSEOに関する教材が豊富に出回っており、独学でスキルを身につけやすい環境が整っています。クラウドソーシングサイトには「初心者向けの記事作成」などの案件も見つかりやすく、実績を積みながら高単価な案件へステップアップすることが可能です。

フリーランスライターになるには?具体的な手順と稼ぎ方・案件獲得法

動画クリエイター・編集者

動画クリエイター・編集者は、動画コンテンツの制作・編集を行う仕事です。近年、動画市場は急成長しており、簡単なカット編集やテロップ挿入などの案件が継続的に存在します。

特に動画編集は「Premiere Pro」「Filmora」といったツールを扱うスキルさえあれば、未経験でも受注しやすいのが特徴です。また、独学で学べる教材やオンラインスクールが充実しており、スキルを短期間で習得できる環境も整っています。実績が増えれば、企業のPR動画や広告制作といった高単価な案件にも挑戦できるでしょう。

フリーランスの動画編集者は厳しい?年収や単価相場、始め方を解説

デザイナー・イラストレーター

デザイナー・イラストレーターは、Webデザインやロゴ制作、キャラクターイラストの制作などを行う仕事です。

スキルがない場合でも、独学で学べる教材やオンライン講座が豊富にあるため、自分のペースでスキルを身につけられます。Photoshop」や「Illustrator」といったデザインツールで制作を重ねれば、クラウドソーシングやスキルシェアサイトで初心者向け案件を見つけやすいでしょう。

自主制作した作品をポートフォリオにすれば、会社員としての実務経験がなくても案件獲得できる可能性があります。SNSを活用して作品を発信すれば、直接クライアントから依頼を受けるチャンスも広がるでしょう。

フリーランスのデザイナーになるには?仕事の取り方や年収・案件単価

スキルなしでフリーランスを目指すうえでの注意点

スキルなしの状態からフリーランスを目指す際には、働き方の向き不向きやリスクも十分に考慮する必要があります。

  • 働き方の向き・不向きも検討する
  • ある程度の貯金を確保しておく
  • フリーランスのデメリットも十分に把握しておく

ここでは、これらの注意点について解説していきます。

働き方の向き・不向きも検討する

フリーランスは自由な働き方が魅力ですが、全ての人に向いているわけではありません。例えば、「自分でスケジュール管理ができない」「1人で仕事を進めることに不安を感じる」といった人には不向きな可能性があります。

フリーランスは自己管理能力や自発的な営業活動が必要で、収入も自分の働き方次第で変わります。独立後に後悔しないためには、「フリーランスの働き方が自分に合っているかどうか」を事前に見極めることが重要です。会社員との違いや自身の適性を確認し、無理のない形でスタートしましょう。

フリーランスに向いている人・向いてない人の特徴とは?

ある程度の貯金を確保しておく

フリーランスとして働き始めると、収入が不安定になりやすいため、ある程度の貯金を確保しておくことが重要です。特にスキルなしの状態では高単価な案件をすぐに獲得するのは難しく、生活費を貯金で補う期間が必要になります。

フリーランスを始める前に「生活費6ヶ月分程度の貯金」を準備しておけば、比較的安心です。余裕資金があると急な出費や案件の途切れにも対応しやすくなるため、計画的に貯金を進めましょう。

フリーランスはいくら貯金するべき?独立前後や老後に分けて紹介

フリーランスのデメリットも十分に把握しておく

フリーランスは会社員と比べて自由度が高い一方で、「収入が安定しにくい」「税金・保険の手続きを自分で行う必要がある」といったデメリットも存在します。また、有給休暇や福利厚生もないため、体調不良時の備えも検討しなければなりません。

こうしたデメリットを十分に理解し、事前にリスク管理の計画を立てておくことが大切です。

フリーランスのデメリットは?メリットと共に経験者の声も紹介

まとめ

本記事では、スキルなしからフリーランスを目指すための戦略や手順、注意点について詳しく解説しました。フリーランスは即戦力が求められる世界ですが、必要なスキルを磨き、実務経験を積みつつ副業からスタートすることで、活躍の足掛かりになります。

特に、Webライターや動画クリエイター、デザイナーといった職種は、未経験からでもチャンスがあり、作品や実績をアピールすることで案件獲得の可能性が広がります。

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