こんにちは、ITプロマガジンです。
近年、フリーランスとして働く人々が急増しており、「増えすぎ」という声も耳にするようになりました。かつては一部の専門職に限られていたこの働き方も、デジタル化の進展やリモートワークの普及によって、さまざまな業種で選ばれるようになりました。
このような背景から、「これからフリーランスとして新規参入は厳しい?」「仕事が取れない可能性はある?」といった不安を抱えている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、フリーランスが増えすぎと言われている理由やその真偽、これからフリーランスを目指す際の注意点や成功のコツについて解説します。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
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初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
そもそもフリーランスとはどんな働き方?
フリーランスとは、会社などの組織に雇用されず、個人で仕事を受注する働き方です。働く場所や時間などをすべて自分で決められる自由な働き方として、注目されています。たとえば、週2日のみ勤務したり一部リモートで働けたりする場合もあります。選ぶ案件によっては、フルリモートも可能です。
フリーランスといっても職種はさまざまで、フリーランスエンジニア、プログラマー、デザイナーなどがあり、自分の得意分野を選んで働くことができます。
フリーランスは現状増えすぎている?
近年、フリーランスは増加傾向にあります。ただし、フリーランス人口についてはさまざまなデータがあるため、具体的な人数についての数値は調査ごとに異なっている点に注意が必要です。
調査ごとのフリーランス人口に差が出るのは、「フリーランス」という言葉の定義が異なっているためです。ここでは、各所のデータとフリーランスの定義について解説します。
内閣官房の調査によるフリーランス増加の傾向
2020年に内閣官房日本経済再生総合事務局が公開した「フリーランス実態調査結果」によると、フリーランスの試算人数は462万人とされています。
ここでいう「フリーランス」とは、以下の条件を満たす人のことです。(法人の経営者を含む)
引用元:フリーランス実態調査結果
- ①自身で事業等を営んでいる
- ②従業員を雇用していない
- ③実店舗を持たない
- ④農林業従事者ではない
※法人の経営者を含む
2019年に、上記と同じ定義でフリーランスの人数を試算した内閣府の調査では、341万人という結果が出ています。調査の実施団体やサンプル数等が異なるため単純に比較はできませんが、フリーランスの人数は近年増加していることが伺えるでしょう。
ランサーズの調査によるタイプ別フリーランスの増加傾向
大手クラウドソーシングサイトのランサーズが公開した「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」では、2021年のフリーランス人口は1,577万人と試算されています。同調査による2019年のフリーランス人口は1,118万人とされているので、2019年から2021年の間に450万人以上増加しているという結果になりました。
この調査では、以下の4つの働き方をフリーランスと定義しています。
出典:新・フリーランス実態調査 2021-2022年版
- 副業系すきまワーカー:常時雇用されているが、副業としてフリーランスの仕事をこなすワーカー。
- 複業系パラレルワーカー:雇用形態に関係なく2社以上の企業と契約ベースで仕事をこなすワーカー。
- 自由業系フリーワーカー:特定の勤務先はないが独立したプロフェッショナル。
- 自営業系独立ワーカー:個人事業主・法人経営者で1人で経営をしているオーナー。
フリーランスのタイプ別の人口は、以下のように推移しています。
タイプ | 2020年の人口 | 2022年の人口 |
---|---|---|
副業系すきまワーカー | 420万人 | 424万人 |
複業系パラレルワーカー | 288万人 | 356万人 |
自由業系フリーワーカー | 58万人 | 297万人 |
自営業系独立ワーカー | 296万人 | 500万人 |
どのタイプのフリーランスも2020年から2022年にかけて増加していますが、特に自由業系と自営業系の人口が大幅に伸びていることがわかります。
フリーランスが増加している5つの背景
日本でもフリーランス人口が増えている背景として、以下の5つが挙げられます。
- 1.働き方改革
- 2.サービスの充実
- 3.IT人材の不足
- 4.DXの影響
- 5.働く人の価値観の変化
それぞれの背景を、詳しく見ていきましょう。
1.働き方改革
政府が働き方改革を推進していることが、フリーランス人口増加の背景となっています。労働生産性の向上や長時間労働の是正などを目的とする働き方改革によって、柔軟な働き方が認められるようになってきています。
これにより、会社に所属しないフリーランスという働き方も注目を集めるようになりました。また、副業が解禁されたことで個人として仕事を受けやすくなったことも、フリーランスが増加した要因です。
2.サービスの充実
フリーランスが増えている背景として、フリーランス向けのサービスが充実していることも挙げられます。クラウドソーシングサイトやフリーランス向けのコワーキングスペースなど、近年フリーランスのためのサービスが多く登場しています。
これらのサービスが充実してフリーランスになるハードルが下がっていることも、フリーランス増加の要因といえるでしょう。また、フリーランスの働き方を支えるエージェントや求人サイトなどのサービスが充実してきたことも理由の一つです。エンジニア、デザイナーなど特定ジャンルに沿った求人サイトも増え、じぶんが持っているスキルに応じて求人を探しやすくなっています。
ITプロパートナーズでは、ITフリーランス向けにエンド直で高単価な案件をご紹介しています。どのような案件があるか興味のある方は、ぜひお気軽にチェックしてみてください。
3.IT人材の不足
IT人材の不足も、フリーランスが増えた要因のひとつです。
少子高齢化によって労働人口が減少しており、IT人材の不足が深刻化するといわれています。そのため、企業はシステム開発などの仕事を一部外注するケースも増えており、クラウドソーシングサイトやフリーランスエージェントなどでフリーランスの人材を募集している企業もあります。
実際にフリーランスエージェントである「ITプロパートナーズ」で案件を検索してみると、ITエンジニアの案件では約3,033件、デザイナーの求人では約413件ヒットしました(2024年9月時点)。
このようにIT人材不足でフリーランス案件が増えていることも、フリーランス増加の要因のひとつです。
4.DXの影響
DXによって業務のデジタル化が進み、業種などによってはテレワークでも問題なく仕事ができる企業も増えています。DXで業務効率化が進み、残業時間が減ったというケースもあるでしょう。
DXによって通勤時間や残業時間が減ると、副業が始めやすくなります。その結果、副業としてフリーランスを始める人が増えたと考えられます。
5.働く人の価値観の変化
働く人の価値観が変化し、フリーランスになりたいと考える人が増えたことも、フリーランス増加の要因です。仕事が第一優先という価値観ではなく、ワークライフバランスの充実に重きを置く人も増えています。
働く場所や時間を自由に決められるフリーランスは、仕事以外に優先したいことがある人にも人気の働き方です。企業に所属して働くことが当たり前という価値観が変化していることも、フリーランスが増えた要因であるといえるでしょう。
多くの人がフリーランスの働き方を選ぶ理由とは?
ITプロパートナーズでは、現役フリーランスの方々を対象に独自のアンケート調査を実施しました。このなかで、「フリーランスとして独立した理由は?」という問いに対する回答で最も多かったのが、「働き方の自由度を求めて」です。回答者全体の84.2%と、圧倒的に多い回答でした。
また、つなぐマーケティングが実施したアンケート調査によると、フリーランスになった理由・きっかけとして最も多かったのが「仕事をする時間や場所を自由にするため」でした。続いて2番目に多かったのは、「自分のやり方・好きな仕事ができるから」です。
正社員で働く+フリーランスで別の仕事をする働き方も増えてきており、会社でもらう給料がアップしなくても毎月の収入をアップできるチャンスが増えています。
これらの結果を見ると、働き方の自由度の高さに魅力を感じてフリーランスになる人が多いことがわかります。
今後フリーランスはさらに増加する?
ここまで説明してきたとおり、さまざまな背景からフリーランスが増加しています。フリーランスは、今後さらに増えていくのでしょうか。ここでは、今後のフリーランスの増加について解説します。
日本とアメリカのフリーランス人口の比較
アメリカは、日本よりもフリーランス人口が多いのが特徴です。「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」では、アメリカのフリーランス人口は5,900万人となっており、労働人口の36%がフリーランスであるという結果になっています。
アメリカは日本と比べて成果主義の側面が強く、副業を禁止する企業が少ないことなどが要因として考えられます。
日本はアメリカの方向性を辿る傾向があるため、日本においても今後はアメリカと同様にフリーランスの比率が高くなる可能性があります。
プロジェクト単位の働き方も増加の要因に
フリーランス人口の多いアメリカでは、プロジェクトベースの働き方が進んでいます。プロジェクトベースの働き方とは、あるプロジェクトのためにチームを作り、プロジェクトが終了するとチームも解散するという働き方です。企業の枠を超え、ひとつのプロジェクトが終わったら別のプロジェクトに参加したり、複数のプロジェクトを掛け持ちしたり、自由に仕事を選べます。
今後は日本でも会社ベースからプロジェクトベースへシフトする可能性が高いです。その傾向は、フリーランスをさらに増加させる要因になると考えられます。
IT系フリーランスの人口も増えると予想される
2022年に公開された「ITフリーランス人材及びITフリーランスエージェントの市場調査」によると、2022年のITフリーランス人口は22万人を超え、2024年には40万人を超えると試算されています。
ITフリーランスエージェントの市場規模も拡大しているため、IT系フリーランスの人口も増えていくことが予想できます。
フリーランスはやめとけといわれるのはなぜ?
ここまで説明してきたとおり、フリーランスにはさまざまなメリットがあります。しかし、「フリーランスに興味がある」というと、「やめとけ」とアドバイスを受ける場合もあります。それは、フリーランスならではのデメリットもあるからです。ここでは、フリーランスはやめとけといわれる理由について解説します。
自分で仕事を獲得する必要がある
フリーランスは自分で仕事を受注して報酬を得る働き方です。仕事を見つけられなければ、報酬も得られません。プロジェクトは期間が決まっているため、フリーランスとして働き続けるためには常に仕事を探して受注し続ける必要があります。とはいえ、必ずしも自分の希望やスキルに合う仕事があるとは限らないでしょう。
安定的に収入を得たい人は、フリーランスより会社員として働いたほうが安心できます。
社会的信用が低い
会社員と比べると、フリーランスは社会的信用が低いといわれています。社会的信用とは、経済力や地位などをもとにした信用度のことです。会社員の場合、勤めている会社の規模、年収、勤続年数などで社会的信用が決まります。
個人の社会的信用を測るうえで最も重視されるのは収入です。会社員は基本的に毎月一定の収入を得られるため、社会的信用は高いと判断される傾向があります。それに対して、フリーランスは収入が一定ではありません。現時点での収入が高くても今後の保証はないため、社会的信用は低めになります。そのため、フリーランスはローンを組んだりクレジットカードを作ったりするのが難しい場合もあります。
成長が止まりやすい
フリーランスは、自分の働き方についてすべてを自由に決められます。裏を返せば、仕事についてアドバイスしてくれる人はいないということです。たとえば、会社員のように研修を受けたり先輩社員に指導してもらったりする機会はありません。
自由度が高いのは魅力的ですが、その状況に甘んじていると成長が止まるリスクがあります。そうなれば、業界のニーズの変化についていけず、仕事を受けられなくなるかもしれません。
フリーランスとして活躍し続けるには、自ら意欲的に学んで成長し続ける必要があります。
業績悪化や景気の影響を受けやすい
フリーランスは、業績悪化や景気の影響を真っ先に受けます。もともとフリーランスにたくさん仕事を発注していた企業も、業績が悪化すれば発注が減る可能性が高いです。世のなか全体の景気が悪くなれば、いくらスキルを磨いたり営業に力を入れたりしてもなかなか仕事をもらえなくなる恐れがあります。
フリーランスになるなら、会社員よりも業績悪化や景気の影響を受けやすくなることをしっかり認識しておきましょう。そのうえで、自分なりに対策を考えておくべきです。
悪質なクライアントに遭遇することもある
悪質なクライアントに出会うと、人間関係に疲弊するだけではなく、報酬をもらえないといったトラブルにも発展します。以下の特徴のクライアントには気をつけてください。
- フリーランスに対して失礼な物言いが目立つ
- フリーランスのスケジュールを無視して、早めに納品するよう要求する
- 修正回数が多い
- 追加の報酬なしで、契約外の仕事を要求される
募集要項や面接時の対応に違和感があれば、応募を避けましょう。また、理不尽な対応をされたら、できる限り早めに手を引くことをおすすめします。
フリーランスで失敗するリスクが高い人の特徴
フリーランスで失敗するリスクが高い人の特徴を、以下の4つのポイントに分けて解説します。
- 主体性がない人
- 営業活動・事務作業が苦手な人
- 一人での作業が耐えられない人
- 会社員で特に不満もなく勤務している人
それぞれの特徴について解説していきます。
主体性がない人
主体性がない人は、フリーランスには不向きです。
自由度の高いフリーランスですが、裏を返せば「何事も自分で決めなくてはならない働き方」ともいえます。どのようなスキルを極めれば将来的に仕事を取れるか、自分の強みはどういった点であるかなどの疑問に対し、フリーランスならば自分で答えを見つけなくてはいけません。
また、クライアントは、積極的に提案するフリーランスを求めています。クライアントに喜ばれるためにも主体性は大切です。
営業活動・事務作業が苦手な人
営業活動や事務作業をこなしてこそ、一人前のフリーランスといえます。営業活動は、クライアントワークとは異なり直接的には収入に結び付きません。しかし、営業活動をしなければ、いずれ収入が途絶えてしまいます。ポートフォリオを充実させる、名刺を作成して配布するなど、本業と並行しつつ営業活動を続けましょう。
事務作業には、見積もり・請求書の作成や提出、帳簿づけや確定申告の書類作成などが挙げられます。作業が難しければ、会計ソフトを使う、早めに税理士のような専門職に相談するなど、苦手をカバーする努力が必要です。
一人での作業が耐えられない人
フリーランスは、会社に属していない分孤独になりがちです。リモートで働くエンジニアのように、ほとんどの時間を一人で過ごすフリーランスは特に孤独感を感じるでしょう。
スキルは十分でも、孤独感を理由にメンタルに影響が出たり、仕事を続けられなかったりする人は少なくありません。一人でも気にせず作業できる、疑問点を自力で解決できる人が、フリーランスに向いています。
会社員で特に不満もなく勤務している人
会社員で特に不満もなく働いている人は、フリーランスになると収入面について後悔する可能性があります。会社員なら毎月決まった額の給与収入を得ることが可能です。しかも、有給休暇を使えば、休んでいても収入が守られます。
一方、フリーランスには有給休暇はおろか、体調を崩した時などに使える各種手当もありません。働き続けなければ収入を得られないという点を、フリーランスになる前によく考えてみてください。
フリーランスになるメリット
一方で、フリーランスになれば、さまざまなメリットもあります。ここでは、フリーランスには具体的にどのようなメリットがあるのか詳しく解説します。
自由度の高い働き方を実現できる
すでに触れているとおり、フリーランスは働き方の自由度が高いです。働く場所や時間を自分で自由に設定でき、状況に合わせて柔軟に働けます。たとえば、フリーランス向けの案件はリモートで対応できるものも多いため、自宅や旅先など、どこでも仕事ができます。また、子育てしながら働くなら、子どもの予定に合わせて仕事の時間を短くすることも可能です。
フリーランスになれば、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を実現できます。
実績やスキル次第で高収入が期待できる
十分な実績やスキルがある人がフリーランスとして独立すると、会社員として働き続けるよりも高収入を得られる可能性があります。
フリーランスとしての収入は、過去の実績やスキルに応じて大きく変化するからです。
「フリーランス白書2022」によると、年収についてもっとも多く回答された区分は200万〜400万円で、全体の約29.4%でした。また、年収が400万円を超えると回答したフリーランスは、全体の約46.2%を占めました。一方で「令和2年度の国税庁の民間給与実態統計調査」によると、会社員の平均給与は約433万円です。フリーランスになると、会社員と同等、またはそれ以上の金額を稼げる可能性があるといえます。
ただし、スキルや実績不足でフリーランスになっても稼げる可能性は低いので、焦ってフリーランスへ転向しないよう注意しましょう。フリーランスの年収は以下の記事で詳しく解説しています。
人間関係のストレスが会社員と比べて少ない
会社員と比べると、フリーランスは人間関係に悩みにくいです。フリーランスは会社に属していないため、同僚との人間関係はありません。
案件を通してクライアントや他のメンバーと触れ合う機会はあるものの、会社員と比較すると頻度は少なめです。また、たとえ相性が良くない相手がいても、プロジェクトが終了すれば顔を合わせる機会はなくなります。
会社員からフリーランスになるための3ステップ
会社員からフリーランスを目指すには、次の3つのステップを踏みましょう。
- 1.仕事を選びスキルを磨く
- 2.副業から始めて実績を積む
- 3.開業届を出し独立する
それぞれのステップの内容について、詳しく解説します。
1.仕事を選びスキルを磨く
はじめに、自分がどのような仕事でフリーランスを目指すのかを決め、必要なスキルを磨く必要があります。本業と同じ仕事でフリーランスを目指すなら、日々の仕事のなかでスキルを磨けます。
一方、本業とは別の仕事でフリーランスを目指すなら、空き時間にスキルを磨かなくてはなりません。習得したいスキルが学べるスクールや書籍などを活用して、スキルを磨きましょう。
仕事を選びスキルを磨きつつ、人脈と貯蓄を作っておくことも大事です。フリーランスには、人脈で仕事を得ている人が多く見られます。加えて、孤独になりがちなフリーランスにとって、困った時に相談に乗ってくれる人はありがたい存在です。
収入の不安定さについても、独立前に対策をしておきましょう。貯蓄があれば、収入が落ち込んだ時もやり過ごせます。
2.副業から始めて実績を積む
必要なスキルが身についたら、いきなり独立するのではなく副業で実績を積みましょう。副業案件は、クラウドソーシングなどを活用して探すのがおすすめです。
クラウドソーシングには、ランサーズやクラウドワークスなどが挙げられます。ランサーズやクラウドワークスにはさまざまなレベルの案件がそろっており、副業でも獲得できる案件を見つけやすいためです。また、クラウドソーシング内で受注実績が増えると、高単価な案件に応募しやすくなるでしょう。
副業に向いている案件は、少ない勤務日数で完了しそうな案件や、難易度の高くない案件です。副業でフリーランスを始める方法については以下の記事で解説しています。
3.開業届を出し独立する
副業が軌道に乗ってきたら、独立することについて考えましょう。独立してから安定して案件を受注するためには、副業を通してスキルを磨き続けることや、人脈を作っておくことなどが重要です。独立する前から、独立した時のことを意識して活動しておきましょう。
また、フリーランスとして独立する際は、開業届や青色申告承認申請手続きなどの税務関連の手続きを行いましょう。開業届は出さなくても特に罰則はありませんが、提出が義務付けられています。
青色申告承認申請手続は、基本的には、申告をしようとする年の3月15日までに提出する必要があります。開業届を出したのみでは、白色申告しか選べません。
青色申告を選ぶと、最大で65万円の控除を受けられます。青色申告は複式簿記で記帳しなければなりませんが、節税のメリットが大きいためチャレンジしてみるとよいでしょう。
フリーランスとして活躍するために必要な共通スキル・経験
フリーランスとして働く場合、どのような働き方や職種を選ぶにしても共通して身につけておくべきスキル・経験があります。
ここでは、フリーランスとして活躍するために必要なスキル・経験を4つ紹介します。
コミュニケーションスキル
フリーランスは一人で黙々と仕事をするイメージがあるかもしれませんが、クライアントや他のフリーランスとやりとりしながら仕事を進める案件も少なくありません。クライアントの要望を汲み取ったり、同じ案件に参画するフリーランスと調整しながら作業を進めたりできるように、コミュニケーションスキルが必要です。
スケジュール管理力
納期に遅れることがないよう、スケジュール管理力が求められます。スケジュール管理が甘いと「案件を受注しすぎて作業が間に合わない」といった事態に陥る可能性があり、クライアントからの信頼を失ってしまうおそれがあるため注意してください。
決断力・判断力
依頼された案件を受けるかどうかなど、フリーランスには自分で決断や判断をしなければならないシーンが多くあります。例えば、優柔不断で言われるがままに案件を受けてしまうと、「相場よりも安い単価で多くの作業を強いられる」といったトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。このような事態に陥らないように、冷静に物事を判断して、はっきり決断する力も必要です。
豊富な実務経験
フリーランス案件は即戦力を求めているため、ほとんどの案件で実務経験が求められます。必要な経験年数は案件によって差がありますが、3年以上の実務経験があれば高単価案件を扱うフリーランスエージェントでも案件を紹介してもらいやすくなります。
フリーランスが増えているなかで成功するには?
フリーランスが増えているということは、それだけライバルが多いということです。そんななかでフリーランスとして成功するためには、次のようなポイントがあります。
- 1.スキルを磨き経験を積む
- 2.信頼獲得を意識する
- 3.自己管理を徹底する
- 4.営業力を身につける
- 5.競合との差別化を意識する
- 6.需要が高いジャンルに参入する
- 7.最新情報を常にキャッチアップする
- 8.フリーランスエージェントを活用する
それぞれのポイントについて、見ていきましょう。
1.スキルを磨き経験を積む
ライバルとなるフリーランスに負けないためには、スキルを磨き続ける必要があります。高いスキルがある人ほど、たくさんの仕事の相談を受けられます。また、受ける仕事の単価も上がる可能性が高いです。
また、さまざまな経験を積んでいればスキルの証明になり、より幅広い仕事を受注できるようになります。ライバル以上にしっかりスキルを磨き、たくさんの経験を積めるように努力しましょう。
2.信頼獲得を意識する
個人で仕事を受注していくには、クライアントとの信頼関係が重要です。納期を守ることはもちろん、クライアントとは誠意を持ってやりとりしましょう。
クライアントと信頼関係を築いておくと、継続して仕事を依頼してくれたり、別のクライアントを紹介してくれたりするケースもあります。フリーランスとして仕事をする際は、クライアントからの信頼を獲得することが重要です。
3.自己管理を徹底する
フリーランスに大切な能力のひとつが、自己管理能力です。基本的に1人で作業を進めなければならないため、自己管理ができていないと作業が遅れて納期に間に合わないといった事態に陥る可能性もあります。
スケジュール通りに案件をこなすためには、自己管理を徹底しなければなりません。
4.営業力を身につける
フリーランスが安定して案件を受注するためには、営業力を身につけましょう。待っているだけでは、仕事は舞い込んできません。
一口に営業といっても、その方法はさまざまです。例えばクラウドソーシングを活用するなら、魅力的な提案をしたり、プロフィールやポートフォリオを充実させたりすることも営業活動のひとつです。
また、SNSでスキルや実績を発信することも、営業になります。フリーランスで成功するためには、クライアントが仕事を依頼したいと思うような営業力を身につけることが重要です。
5.競合との差別化を意識する
フリーランスとして生き残るためには、競合との差別化も重要です。ライバルとは異なる自分ならではの強みを作りましょう。たとえば、専門性を磨いて差別化を図るといいです。自分が得意な分野を深め、他の人に負けない高度なスキルを提供できるようにしてください。
また、複数のスキルを組み合わせるのもひとつの方法です。プロジェクトによっては、複数のスキルを持っている人を歓迎している場合もあります。
また、効率的にチャンスを掴むためには、多くのフリーランスが使用しているプラットフォームの利用はなるべく避けたほうがいいでしょう。
6.需要が高いジャンルに参入する
フリーランスとして仕事を獲得するには、需要が高いジャンルを選ぶのもおすすめです。需要が高ければ、その分だけ仕事を得られる可能性も高くなります。たとえば、フリーランスエンジニアなら、稼げる言語を選んで勉強すると効率的に仕事を見つけられます。自分の得意分野も考慮しながら、特に需要が高い言語を身につけましょう。
なお、ITやweb系フリーランスは人材が不足しがちです。需要が高いジャンルを選んでスキルを身につけると、よりスムーズに案件を獲得できます。
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7.最新情報を常にキャッチアップする
フリーランスとして働くうえでは、情報収集も大切です。常に最新情報を入手する習慣をつけ、重要な情報を見逃さないようにしましょう。素早く情報を確認できれば、その分だけ他のフリーランスよりも有利になります。
たとえば、今後必要となる新しいスキルをいち早く把握できるかもしれません。レアな案件の募集も見逃す可能性が低くなるでしょう。
8.フリーランスエージェントを活用する
案件を効率的に見つけたいという場合は、フリーランスエージェントを活用するという方法があります。エージェントを利用すると、自分のスキルや希望にあった案件を紹介してもらえます。
クライアントとの間にエージェントの担当者が入ってくれるため、交渉などをしやすい点がメリットです。また、フリーランスエージェントを利用すると、他の方法で仕事を探すよりも高単価な案件を見つけやすくなります。基本的にはある程度以上の経験を持つ人材を対象としているため、高いスキルがあれば効率的に稼げる案件を見つけられるでしょう。
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直接クライアントと契約する形になるため、高単価な案件が多いのも特徴です。フルリモート案件も多く扱っており、仕事がしやすい案件が揃っています。
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フリーランスの増加に関するよくある質問
最後に、フリーランスの増加にまつわるよくある質問とその回答を紹介します。
フリーランスに一歩踏み出せない場合はどうすればいい?
フリーランスには多くのメリットがあり、会社の給与よりも多くの収入が得られる可能性がある一方で、フリーランス人口の増加による競争の激しさに不安を抱いてしまい、一歩踏み出せない人もいるでしょう。
たしかにライバルが多いのは不安要素のひとつですが、フリーランスが増えているということはそれだけ情報を入手しやすくなっているということ。まずはSNSなどさまざまな媒体で情報を収集してみてください。
実際にフリーランスとして働いている人の事例を参考に、「どういう人が成功していて、どういう人が失敗しているのか」を知ることで、やるべきこと・してはいけないことなどがわかってくるでしょう。
具体的にとるべき行動のイメージができれば、一歩踏み出しやすくなります。
フリーランスがうざいと言われる理由は?
フリーランスがうざいと言われている理由は、会社員が満員電車に乗っている中、自由な場所で仕事ができたり、好きな時間に好きな場所で仕事ができるなど、キラキラした私生活をイメージする人が多いことに羨ましさを感じているからと考えられます。
しかし、実際のフリーランスは1日中パソコンに向き合って仕事をしたり、仕事を獲得できずに生活が不安定になるなど、楽しいことばかりではありません。
フリーランスは何年で廃業する?
フリーランスの廃業率は1年で30%以上と言われています。廃業率は開業から1年後がもっとも高く、3年後と5年後を節目に徐々に下がる傾向が見受けられます。5年後以降はほぼ横ばいです。
廃業してしまう多くの原因は、スキル不足によって案件の獲得が難航することです。一方で、即戦力のスキルさえあればフリーランスとして長期的に活躍していくのは難しくありません。フリーランスの廃業率や、廃業しないために必要なことは以下の記事を参考にしてください。
フリーランスが多い年齢層は?
内閣官房日本経済再生総合事務局が実施した「フリーランス実態調査結果」によると、フリーランスが多い年齢層は40代以上のミドル・シニア層という結果が出ました。フリーランス全体の7割以上が40歳以上で、29歳以下が11%、30代が17%となっています。
フリーランスと会社員で働き方を選ぶ基準は?
結論からいうと、どちらの働き方を選ぶかは、自分が働く上で何を重要視するかによって変わります。
例えば、毎月安定した収入を得たいという人は、会社員の方が向いています。逆に、多少収入が不安定でも自由度の高い働き方をしたいという人は、会社員よりもフリーランスの方がよいでしょう。
ただし、会社員であっても所属する会社次第で業務内容や勤務時間をある程度コントロールできるケースもあります。働き方改革が推進されている企業ならフレックスタイム制が導入されているなど、会社員でありながら自由な勤務時間を実現できるかもしれません。
もし、判断するのが難しい場合は、会社員をしながら副業で収入を増やしていき、同じくらいの収入が稼げたらフリーランスで独立するか考えるのも一つの手です。
まとめ
日本でも、さまざまな要因からフリーランス人口が増えています。働き方改革やDX、アメリカに習ったプロジェクトベースの働き方など、フリーランス増加を後押しする動きは今後もますます進んでいくでしょう。
フリーランス人口が増えるなかで成功するためには、安定して案件を受注できるような努力や工夫が必要です。クラウドソーシングやフリーランスエージェントなどを活用して、まずは副業からフリーランスにチャレンジしてみてください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!