こんにちは、ITプロマガジンです。
ニーズや購買チャネルが多様化する社会では、企業活動において商品やサービスを生み出す「マーケター」の需要は高まっています。将来性もある仕事のため、これからマーケターを目指したいと考えている人はとても増えています。
しかしその一方、マーケターの具体的な仕事内容がイメージできていないという方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、マーケターの仕事内容や年収、求められるスキル、資質、キャリアパスなど幅広く紹介します。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
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Contents
- 1 マーケターとは?
- 2 マーケターの主な種類
- 3 マーケターの主な仕事内容6種
- 4 マーケターの年収は?案件相場
- 5 マーケターとして活躍するために必要な4つのスキル
- 6 マーケターの仕事の魅力・やりがいとは?
- 7 マーケターに向いている人の特徴
- 8 マーケターに向いていない人の特徴
- 9 マーケターを目指す人におすすめの資格
- 10 マーケターのスキル・知識を得るための勉強法
- 11 マーケターを目指す人におすすめのマーケティングスクール3選
- 12 初心者・未経験からマーケターになるには?主な3つの方法
- 13 マーケターのキャリアパス
- 14 市場価値の高いマーケターになるためのポイント
- 15 マーケターの将来性
- 16 まとめ
マーケターとは?
マーケターとは、マーケティング活動を行っている人を指します。
マーケティングは「モノを売ること」と誤解されがちですが、本来は「人や社会が真に求めている価値ある商品・サービスを創造・提供する総合的な活動」を指します。商品の開発から消費者に商品が届くまでのプロセスは、全てマーケティングに含まれるのです。
マーケターは、新しい価値を創造し、人や社会がその価値を効果的に得るためにあらゆる業務に取り組む人といえるでしょう。
マーケターの主な種類
マーケターの業務内容はさまざまですが、扱う媒体によってマーケターの種類も異なります。まずは主な3つの種類について紹介しましょう。
Webマーケター
Webマーケターは、Webチャネルにおけるマーケティング活動を担当します。自社ホームページ、SNS、インターネット広告、EメールといったWebチャネルにおいて、商品・サービスの認知度アップに加え、顧客ニーズを把握して適切なアプローチを選択し、獲得および販売につなげるのが仕事です。
Webチャネルごとの特性を理解したうえで、ターゲットの選定からマーケティングの企画・立案、データ分析までのプロセスを全て、あるいは部分的に担うのがWebマーケターです。
SNSマーケター
SNSマーケターは、Instagram・Facebook・TwitterなどのSNS上でマーケティングを行います。WebマーケターもSNSを扱いますが、SNS領域を専門に担当するマーケターを特にSNSマーケターと呼びます。SNSマーケターは、情報の発信・拡散・ユーザーとのコミュニケーションを通じてフォロワーを増やし、ファンを獲得することが主な仕事です。
近年はSNSで検索・情報収集する人が増えているため、マーケティングには欠かせない媒体といえるでしょう。投稿する商品などの写真撮影、フォロワーとのコミュニケーション、拡散力のあるインフルエンサーとの交渉なども業務に含まれます。
マーケティングリサーチャー
企業などの依頼により市場調査を行うのがマーケティングリサーチャーです。インタビュー・アンケート・統計調査などをもとに、ユーザーの消費傾向・関心分析や業界動向調査を行います。
新商品・サービスの企画・開発時に実施されることが多く、マーケティング会社・シンクタンクや事業会社に勤めるケースが一般的です。
その他、広義のマーケターを含めれば、マーケター職は以下のようにさまざまな種類に分けられます。
- コンテンツマーケター
- プロダクトマネージャー
- CRMマネージャー
- リテールマーケター
- データアナリスト/クオンツ
- マーチャンダイザー
なお、企業によっては必ずしもこのような呼び方でないこともあります。
マーケターの主な仕事内容6種
マーケティングやマーケターの概念は、抽象的で理解しにくいため、仕事内容を具体的に紹介します。
- 市場調査・統計分析
- 企画・開発
- 営業・販促・広報
- 技術・デジタル
- PM・事業管理
- コンサルタント
以上6つが主な仕事内容になりますが、企業やプロジェクトによって具体的な内容は異なるため、全てに携わることもあれば、部分的に担当することもあります。
それぞれについて詳しく解説していきます。
1.市場調査・統計分析
世の中が真に求める商品・サービスを作り出すためには、まずはデータが必要です。そこで、インタビュー調査・アンケート調査・行動観察調査などさまざまな市場調査を、インターネットやSNS、街頭など場所を変えつつ実施します。
市場調査で集めた情報のデータ分析・統計分析を実施。潜在需要から最適な価格帯の設定まで商品・サービスの開発に必要な情報をまとめ、関係者に報告します。
2.企画・開発
調査・分析したデータや情報をもとに、商品・サービスの開発や改良から、効果的な広告・販促の計画まで企画を立てていきます。企画や開発における経営側への提案や、開発部門との連携・調整もマーケターの仕事です。
マーケターが示すコンセプトをもとに、予算を投じて商品の開発から発売までのプロジェクトが実行されます。新しい価値を創造し、世の中に効果的に提供するために、企画の根拠を組み立てる構成力や柔軟な発想力が求められます。プロジェクトの肝となる業務といえるでしょう。
3.営業・販促・広報
市場調査・分析の結果をもとに、ターゲットに合わせた効果的なプロモーション戦略を検討。販促施策や営業手法を考え、社内の広報や営業部門・広告代理店などと連携しながら、売上を最大化する商品・サービスの売り方を決めていきます。
カタログの掲載内容・SNSでのプロモーション・広告コピーの立案など、具体的な販売戦略も検討・実施・支援します。時には、広報としてメディアの対応をすることもあります。
商品・サービスの売上に直結するため、マーケターの仕事のなかでも特に需要が大きい業務です。
4.技術・デジタル
いわゆるデジタルマーケティングと呼ばれる分野の業務です。ECサイト・Webサービス・Web広告・動画・SNSなど、ターゲットがオンラインでアクセスできる媒体やツールを活用し、テクノロジー領域からマーケティング活動を支えます。
オンライン上で幅広いマーケティング業務に携わるため、求められる知識や経験もITからマーケティングまで広範囲。技術・デジタルを得意とするマーケターは、特に「デジタルマーケター」と呼ばれています。
5.PM・事業管理
マーケターとしての幅広い知識や経験を活用し、プロジェクトマネージャー(PM)や事業管理の業務を担当することもあります。
PM業務では、メンバーの選定・品質管理・進捗管理・コスト管理などプロジェクトを管理・進行します。事業管理業務では、組織を統括して、既存事業の強化や新規事業の構築など企業として事業の拡大を目指します。
6.コンサルタント
マーケティング領域に長けていることから、「マーケティングコンサルタント」として業務を行うことがあります。
コンサルタントは、「クライアントの真の課題を見つけ、アドバイス・解決する」人を指します。マーケティングコンサルタントは、特にクライアントのマーケティング分野における課題を発見し、解決を目指します。潜在的な課題の調査、営業手法や販促施策の見直し、広告の取捨選択など改善策の提案や実行サポートを行います。
マーケターの年収は?案件相場
求人ボックスに掲載されているデータをもとに、マーケターの雇用形態別の年収を以下に示しました(2023年8月時点)。
雇用形態 | 平均年収 |
---|---|
正社員 | 497万円 |
派遣 | 268万8,000円(平均時給1,400円) |
アルバイト・パート | 190万800円(平均時給990円) |
派遣やアルバイト・パートの年収は、1日8時間・週5日働いたとして年収に換算しました。「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、会社員の平均年収は約443万円です。正社員のマーケターは、一般的な会社員よりやや年収が高めといえます。
未経験からマーケターになった場合の年収
マーケターの業務は幅広く、レベルによって担当できるポジションや業務範囲が異なります。求人ボックスによると、「未経験のマーケターの平均時給」は、2023年8月時点で990円。年収に換算すると、190万800円となります。
担当範囲や領域ごとの年収の違い
経験年数が増えても、SEO・コンテンツマーケティングや、広告・SNS運用(アカウントプランナー)など限定的な領域しかできないようであれば、年収は伸び悩むでしょう。一方で、より多くの業務に触れて知識・経験を充実させていくと、担当範囲が広がる分、年収も上がりやすくなります。
また、特定の分野や業務に特化し、専門的な知識や経験があるマーケターは高年収です。
例えば、情報化社会が進む現代では、ビッグデータやAI(人工知能)の知識や経験が重視されています。求人ボックスで会社員マーケターの平均年収を調べてみたところ、デジタルマーケターの平均年収は「599万円」、データサイエンティストの平均年収は「694万円」、データアナリストの平均年収は「696万円」でした(2023年8月時点)。3つの職種は、いずれも一般的なマーケターの平均年収を上回っています。
デジタルマーケターは、インターネット以外に、アプリやIT、AIなども活用するマーケターです。担当範囲の広さが年収に反映されています。
データサイエンティストやデータアナリストとして活躍するためには、統計学や機械学習、数学などの専門知識が必要です。データを使う部分は一般的なマーケターと同じですが、求められる専門知識の幅の広さと深さが、年収から見て取れるでしょう。
そのほか、マネージャーやコンサルティング業務を担当できるマーケターも、高単価なプロジェクトに携われます。マネージャーやコンサルティング業務が高単価になる理由は、上流工程の仕事であるためです。
CMO・マネージャーは1,000万円も可能
プロジェクトや事業の管理責任者・戦略立案者となれば、年収1,000万円も夢ではありません。ただし、単一分野の知識や経験だけでは年収のアップに限界が出やすいといわれています。そのため、より高度な業務・プロジェクトや事業全体を進行・管理できる幅広い知識と経験が必要です。
近年は、マーケティングの最高責任者であるCMO(チーフマーケティングオフィサー)という概念が普及しており、高ポジション高収入のオファーも増加しています。
フリーランスマーケターは高収入の可能性も
企業で働くマーケターがいる一方で、フリーランスのマーケターも存在します。フリーランスマーケターは、雇用契約ではなく業務委託契約を結んで仕事に従事します。
「幅広い業務や案件が受けられる」「所属企業や仲介企業の中抜きがない」などの理由から、マーケターのレベル次第ではフリーランスでも高収入が目指せます。
例えば、弊社「ITプロパートナーズ」のフリーランス案件には、下記のような高単価案件が掲載されています。
フリーランスのマーケティング案件をもっと見たい方は、以下からチェックしてみてください。
マーケターとして活躍するために必要な4つのスキル
ここでは、これからマーケターを目指す人やスキルアップしたい人が身につけるべき4つのスキルを紹介します。
1.戦略立案力
戦略立案力は、目的に応じた計画を立案・企画する能力です。売れる商品・サービスの企画や、クライアントやターゲットへの効果的なアプローチに欠かせない能力といえるでしょう。
ただし、個別のケースに応じた企画を立てるには、十分な知識量に加えて、長年の経験も必要となるため、身につけるのが難しい能力でもあります。
2.リーダーシップ・マネジメント能力
マーケティング活動には、開発・営業・広報部門など幅広い部署のメンバーや、経営陣、社外の支援会社との連携が欠かせません。「いかに多くの関係者の積極的な協力を得られるか」は、マーケターのリーダーシップやマネジメント能力にかかっています。
リーダーシップやマネジメント能力は、マーケターの信頼性を左右する重要スキルといえるでしょう。
3.コミュニケーションスキル
クライアント、経営陣やターゲットユーザーなど、さまざまな人と関わるマーケターにはコミュニケーションスキルは必須です。必要な情報を引き出したり、関係者と連携を取ったりするために、コミュニケーションスキルが求められるシーンは多々あります。
時には、希望や予算に合わない企画や予算をクライアントや経営陣に提案しなければなりません。論理的な話し方やプレゼン力、非言語コミュニケーションスキルも併せて習得する必要があります。
4.データ分析力
担当する業界や業務を問わず、マーケターはデータをもとにマーケティング活動を行います。そのため、手元にあるデータを正確に読み解き、分析する力は、マーケターのレベルを決める主要スキルといえます。
状況に合った分析手法を知っているだけでなく、分析結果から最適な答えや問題の解決策を導き出す思考力・判断力も身につけているとなおよいでしょう。
マーケターの仕事の魅力・やりがいとは?
マーケターは成果を実感しやすく、新しい商品やサービスの誕生に立ち会える仕事です。マーケターの仕事の魅力・やりがいを解説します。
仕事の成果を数値として可視化できる
マーケティングの成果は数値として見える化させやすいため、やりがいを感じられます。例えば、ブランドの認知度を高めたいときは、ブランドサイトのアクセス数や、SNSのエンゲージメント数などに注目しましょう。施策が上手くいくと数値に反映されます。目標達成できると、仕事のモチベーションも上がるでしょう。
多様なスキルを身につけられる
優秀なマーケターは、常日頃から勉強して、知識やスキルを習得しています。仕事を進めるうちに自然に多様なスキルが身につくところも、マーケターの魅力といえるでしょう。データ分析スキル、リサーチスキル、企画力、思考力、プレゼンスキルなどは、いずれもマーケターには欠かせないものです。仕事を通じてバランスよくスキルを身につけましょう。
新しい商品・サービスを生み出せる
新規開発の最前線に立ち新しい商品・サービスを生み出せることも、マーケターの魅力です。ニッチな市場であるほど、マーケティングを成功させるためには地道なリサーチと分析が欠かせません。しかも、マーケティング施策を考える時は、クライアントの意向も反映させる必要があります。
無事に商品やサービスが完成したときは、リサーチや分析の苦労が報われるほどのうれしさを感じるでしょう。
規模の大きい仕事にも携われる
所属する企業やプロジェクトによっても異なりますが、マーケターは規模の大きい案件に携われるケースがあります。
案件の規模が大きいほど、マーケターの責任も大きくなるためプレッシャーを感じるかもしれません。ただし、規模が大きいほど、社会に大きな影響を与えられる可能性があります。プロジェクトを成し遂げると、大きな達成感や満足感を得られるでしょう。
マーケターに向いている人の特徴
マーケターとして成功するためには、「マーケターとしての資質があるか」も重要なポイントです。マーケターに当てはまる3つのポイントについて解説します。
人間関係に積極的な人
マーケターは多くの部署・関係会社・経営陣と関わるため、人間関係に積極的な人が向いています。
マーケターは、収集データや分析にもとづいてクライアントに提案をしますが、必ずしも意見が一致するとは限りません。クライアントが納得し、提案を受け入れてもらうために説得が必要になる場合もあるでしょう。
マーケターにとってコミュニケーションスキルは必須のスキルといえます。一方、人と関わること・新しい関係を築き上げることが苦手な人には不向きです。
主体性のある人
マーケターが提案・進行・調整をしないとプロジェクトが進まないため、責任を持って自ら行動を選択できる人が向いています。
マーケターはPDCAを回し、常に改善を求められる仕事です。過去の事例を真似るだけでは成果を残せない場合もあるでしょう。課題に対して自ら仮説を打ち出し、新たな施策の構築が必要になるため主体的に動ける人がマーケター向きといえます。
好奇心の強い人
好奇心もマーケターに必要な資質といえます。新しい価値を生み出すためには、業界・分野を問わず何にでも興味や疑問を持つことが重要です。業務範囲も広いため、興味を行動に移せる人に向いているでしょう。
また、トレンドは移り変わりが激しく、最新情報の収集が欠かせません。トレンドは人の心理や行動によっても変化するため、人間の行動や心理を敏感に捉える力も必要です。
マーケターに向いていない人の特徴
性格や考え方によっては、マーケターになっても苦労する場合があります。マーケターに向いていない人の特徴を解説します。
数字やデータの分析が苦手
上述したように、マーケターは仕事の成果を数値として可視化できます。しかし、数字やデータに苦手意識があれば、マーケターは務まりません。
マーケターは数値から改善ポイントを見つけ、施策を考えます。施策を実行した後は数値を集めて分析し、効果を判断しなければいけません。つまり、マーケターとしてPDCAを回すには、数字やデータの分析に慣れる必要があります。
変化に対応できない
変化に対応できない人もマーケターには不向きです。トレンドは目まぐるしく変わるので、マーケターはトレンドを理解して施策に反映させなければいけません。
また、便利なツールは日々登場していますが、操作を理解して使いこなせなければライバルに後れをとってしまいます。変化に敏感になり、マーケティングに反映できるように心がけましょう。
成長意欲がない
成長意欲がない人も、マーケターとして成功しにくいと考えられます。上述したように、新しい情報を収集したり、新しいツールの使い方を習得したりと、マーケターには常にスキルアップが求められています。
そのうえ、施策を分かりやすく伝えるプレゼンスキル、クライアントや消費者の意見を探るヒアリング力など、マーケターは基本的なビジネススキルも磨かなくてはなりません。仕事以外の時間でも、積極的にスキルアップして優秀なマーケターを目指しましょう。
マーケターを目指す人におすすめの資格
資格を持っていれば、自分の能力を客観的に判断してもらうことができます。ここからは、これからマーケターを目指す人向けに、自分の強みにできる資格を紹介します。
マーケティング・ビジネス実務検定
「マーケティング・ビジネス実務検定」とは、国際実務マーケティング協会が主催する、マーケティング実務・時事情報・実務時例に関する知識を総合的に判定する検定試験です。
マーケティング知識のレベルごとに3つに分類されています。基礎からマネジメントレベルまで順にステップアップできる仕組みが魅力です。試験は年4回実施されており、個人でも団体でも申し込めます。Web試験もあるため、全国どこからでも受験が可能です。
統計検定
「統計検定」とは、統計質保証推進協会が実施する、統計に関する知識や活用力を評価する試験です。
統計調査士試験や専門統計調査士の合格者には、日本統計学会が認定する「統計調査士」や「専門統計調査士」の認定証が発行される点が魅力です。
試験自体はレベルによって、年に1回または2回行われます。試験当日は、都市部で指定された受験エリアで受けるか、各都道府県に設置された会場でパソコンを使って受けるか選ぶことができます。
中小企業診断士
「中小企業診断士」とは、中小企業の経営課題に対して改善・助言を行う専門家を経済産業大臣が認める国家資格です。経営学・財務・経営理論・情報システムなど幅広い知識が求められます。
経営コンサルタント分野では唯一の国家資格で、一定レベル以上の能力・知識を持っていることを国の法律に基づいて国が認定します。民間資格よりも社会的信用が高い点が魅力です。
年1回の実施なので、申込期間や試験日は要確認。東京・大阪など大都市部と周辺地域に設置される受験会場で、2日間にわたって試験が行われます。
IMA検定
「IMA検定」とは、「即実践できるネットマーケティングスキルを」をコンセプトにした、オンラインマーケティングの実務に関する検定試験です。
大きな特徴は、講座・レポート提出や添削と試験がセットになっている点です。講座では実際にオンラインマーケティングの実務を行い、実践ですぐに発揮しやすい力を養うことができます。
講座も試験も全てオンラインで受けることができるため、居住地を問わずエントリーが可能です。
マーケターのスキル・知識を得るための勉強法
マーケターとしてのスキル・知識を得るためには、独学のほかにスクールを利用する方法があります。ここではマーケティングの勉強法について押さえておきましょう。
書籍・学習サイトで独学する
マーケティングは、業界を問わず必要とされる知識ということもあり、関連書籍が多く独学しやすい傾向があります。特にデジタル領域については、基礎から応用までしっかり学べる本が豊富。オンラインでも、「Udemy」や「スクー」などの優良学習サイトで学べます。
Udemyには、2023年8月時点でマーケティング関連のコースを含む21万以上のコースがあります。初心者向けの入門編のようなものから、じっくり学習できるものまでさまざま。学習期限はなく、登録中のコースで疑問があれば講師への質問が可能です。
スクーは、参加型生放送授業と録画授業を組み合わせた学習サイトです。生放送授業には無料会員でも参加でき、講師に質問したりほかの参加者の意見を聞いたりして理解を深められます。
ビジネススクールを利用する
独学が不安な人はビジネススクールの利用が最適です。日本経済新聞社やDMM.comなど民間企業が開設しているスクール、あるいはビジネススクールが開校しているセミナー・ウェビナーなどを活用するのもよいでしょう。
可能であれば、MBA(経営学修士)を取得できるコースに参加するのがおすすめです。
ブログやアフィリエイトなど実践形式で学ぶ
個人でブログやアフィリエイトサイトを運営しながら学ぶことも可能です。SEOやライティング、CVR改善などを自分で試行錯誤することで知識が定着しますし、Webマーケティングを体系的に学べます。
特にブログやアフィリエイトはスキルと報酬の両方を得られるのでおすすめです。時間と労力はかかりますが、自分のペースで進められるメリットがあります。
マーケターを目指す人におすすめのマーケティングスクール3選
マーケターを目指す人におすすめのマーケティングスクールを紹介します。
- WANNABE Academy
- デジプロ
- WEBMARKS
WANNABE Academy
「WANNABE Academy」のWebマーケティングコースでは、3か月でWebマーケティングスキルを習得できます。受講スタイルは、オンライン・オフラインの両方から選択可能です。カリキュラムは、基礎講習のあとに、サイト制作による実践講習、クライアントワーク研修の順に進行します。
デジプロ
「デジプロ」は、Web広告運用に特化したカリキュラムを提供します。デジプロ転職コースは、転職成功率が90%で、Webマーケターに転職できた人は76%。転職支援が充実しているスクールです。
WEBMARKS
「WEBMARKS」は、SEOと案件獲得に特化したWebマーケティングを学べるスクールです。コースは、動画と講義がセットになったコースと、動画後期がメインのコースの2種類。本講座修了後には、どちらのコースでも案件獲得のサポートを受けられます。
初心者・未経験からマーケターになるには?主な3つの方法
これからマーケターを目指す人のなかには、「未経験でもマーケターになれるのか」「どのようにマーケターを目指せばよいのか」と不安を感じている人もいるでしょう。
そこで、未経験からマーケターになるためのポイントを解説します。
1.スクールに通って転職支援を受ける
マーケティングスクールには、転職支援が充実しているところがあります。応募書類の添削、面接の練習などを受けると、転職しやすくなるでしょう。キャリアの相談や求人の紹介も受けられると、転職後のミスマッチも減らせます。転職支援を重視するなら、スクールの公式サイトで、転職支援実績や体験談などを確認しておきましょう。
2.未経験者歓迎の求人に応募する
経験不問の求人に応募するのも1つの方法です。マーケター募集のなかには、未経験でも採用している企業が存在します。お給料をもらいながらマーケターの勉強ができるため、経済的な負担がなく、効率的な方法といえるでしょう。
仕事探しには、求人サイトや転職エージェントが便利です。求人サイトでは、求職者は自分で求人を探して応募し、企業と直接やり取りをして就職を目指します。
例えば、大手求人検索サイトで「未経験 マーケティング」をキーワードに検索すると、およそ「1万件」の求人が掲載されていました。業種はさまざまなため業務内容にも幅がありますが、実務経験を積むには最適です。
過去の経験を生かせる業種であれば、業界知識もあるためアピールポイントにもなります。最短でマーケターを目指したい場合は、事業会社やマーケティング支援を行っているマーケティング企業・広告代理店などへの転職がおすすめです。
転職エージェントは、人を雇いたい企業と求職者を仲介してくれる人材紹介サービスです。転職エージェントは求人サイトとは異なり、スタッフの手厚いサポートを受けられます。転職にあたって自分に向いている企業を知りたい、書類の添削や面接の練習をしてほしい、という人は転職エージェントを利用しましょう。
3.社内異動でマーケティング関連職に就く
社内のマーケティング部門へ異動するという方法も有効です。収入を減らさずにマーケターの経験を得られるため、低リスクな点がメリットでしょう。しかし、マーケティングを全く知らない人材をいきなり登用する可能性は低いと考えられます。
商品やサービスの開発を行っている会社であれば、営業や広報を経験してから異動となるケースも少なくありません。上司に紹介をお願いする、あるいは兼務で少しずつ業務に携わるなど、マーケティング関連職からのキャリアアップでマーケターを目指しましょう。
マーケターのキャリアパス
フリーランスとしての独立を視野に入れるとしても、多くのスキルを必要とするマーケターは長期的なキャリアを意識することも重要になります。マーケターのキャリアプランについて説明しましょう。
マーケティング支援会社で活動する
広告代理店などのマーケティング支援会社で活動し、マーケティングの知識とスキルを習得します。
Web広告やマーケティング業務の流れを理解できますし、クライアントごとに利用する媒体も予算も異なるため、さまざまな案件に携わり幅広い経験を積むことが可能です。
いずれチームリーダーやマネージャーといった上位ポジションを目指すこともできるでしょう。
事業会社のマーケティング部門で働く
マーケターとしての実務経験や実績が得られたら、事業会社のマーケティング部門への転職もよいでしょう。マーケティング支援会社のマーケターはクライアントを外部から支える立場ですが、事業会社に所属すれば当事者として責任を負うことになるため、問題意識を持って取り組みやすいといえます。
経験や実績によっては高いスキルが必要な責任者のポジションも考えられます。事業全体を把握できるため幅広い視野が持て、ビジネス全体にも応用できることから経営層を目指す際にも役立つでしょう。
CMOなどマネジメント職に就く
「CMO」とは「Chief Marketing Officer(チーフマーケティングオフィサー)」の頭文字で、マーケティングの最高責任者であり、幹部待遇の役員職です。マーケティングの施策を統括する立場ですが、日本ではまだ馴染みが薄いかもしれません。
外資系やWeb系企業だとマーケティング部門が大きく、CMOのようなポストが設置されているケースがあります。外資系企業ではCMOの後にCEOになるケースも見られることから、CMOは将来性もある重要なポストであり、マーケターとしての長期的なキャリアパスを考えるなら、一度は検討しておきたいポジションです。
フリーランスという選択肢も
マーケティング支援会社や事業会社のマーケティング部門内などで実績を積んだ後に、フリーランスとして独立する方法も考えられます。マーケティング部門でスキルを磨きつつ、独立に向けて次のような副業をこなすのがおすすめです。
- Webサイト作成
- アフィリエイト
- SNS運用
- Web広告
会社員として安定収入を得ながらフリーランスの働き方を経験できますし、マーケターとしての実績も積むことも可能です。何より失敗のリスクを抑えられます。クライアントや案件の確保にもつながるため、スムーズに独立できるでしょう。
フリーランスのマーケターとして独立を考えている方は、以下の記事も参考にしてください。
市場価値の高いマーケターになるためのポイント
市場価値の高いマーケターになるポイントを紹介します。
常に知識をアップデートする
いち早くトレンドをキャッチしようと心がける、専門誌を読む、展示会などのイベントに参加するなど、マーケターには知識のアップデートが欠かせません。消費者の考え方や行動は、あらゆる物事に影響を受けます。吸収した知識をマーケティングに反映させることで、精度の高い施策につながります。
業界で豊富な実績をつくる
課題解決にコミットして成果を出し、業界内で豊富な実績をつくりましょう。マーケターの実績は数値化しやすく、クライアントに実力をアピールできます。また、実績とともに人脈を育てていけば、新たな仕事につながるでしょう。
PMやコンサルにキャリアアップする
PMやコンサルなどの上流工程の仕事にキャリアアップすると、年収アップが可能です。さまざまな職種と関わるマーケターは、PMの働き方に通じるものがあります。また、数値をみながらPDCAを回して課題を解決するマーケティングは、コンサルでも活かせるでしょう。
マーケターの将来性
IT化が進む現代では、新聞やTV、雑誌などの需要が停滞・減少している一方で、デジタルな企業活動は活発化しています。多くの企業がデジタルマーケティングの重要性に気がついていますが、肝心のデジタルマーケティング人材は不足気味です。
株式会社Piece to Peaceは、「デジタルマーケティングの業務委託に関する実態調査」を行いました。マーケティング人材が不足していると回答した企業は全体の約87%で、主な課題は「戦略設計」や「マネジメント」です。また、課題解決に向け、全体の約80%が外部委託を活用する意向を示しています。
特に、近年は高度なデータ分析スキルや、AI分野の知識・経験を持つ人材が求められています。購買活動が複雑になっているため、デジタルツールを活用して、戦略設計・マネジメントに反映させられる人材も必要です。スキルを身につけ、クライアントのニーズをかなえる人材になれば、マーケターとして生き残っていけるでしょう。
まとめ
今回は、マーケターについて、仕事内容からなり方、キャリアパスまで広く解説しました。
マーケターは将来性があり、高収入も見込めます。一方で、一朝一夕で活躍できる職業ではありません。これからマーケターを目指す人は、計画的なキャリアパスや時代やニーズに合わせたスキルアップが重要です。
マーケターとしてさらに高みを目指したいという人は、ITプロパートナーズを使って、キャリアアップ・スキルアップ・収入アップを目指してみてはいかがでしょうか。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!