フリーランスの働き方とは?主な特徴5選と独立しやすい職種

こんにちは、ITプロマガジンです。

「フリーランスとして働いてみたいけれど、実際にどういう仕事スタイルなのかイメージできない」

このような疑問を抱えている人は多いのではないでしょうか?

明確な働き方が分からないままでは、なかなかフリーランスとして独立するきっかけを得られず、時間が浪費されてしまう恐れがあります。

そこでこの記事ではフリーランスに興味がある人に向けて、働き方の特徴やメリット、必要な準備などを紹介していきます。将来フリーランスとして生活をしていけるように、今からフリーランスの働き方についての知識を蓄えていきましょう。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

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目次

そもそもフリーランスとは?

フリーランスという言葉は、「Free(自由)」と「Lance(槍)」を掛け合わせてできた「freelance(傭兵)」から誕生しました。近年、フリーランスは企業などの団体に所属しない働き方を指します。個人で働いているため、フリーランスは仕事の獲得から納品、経理などの事務作業までを単独でこなさねばなりません。また、実際には収入がなくても、フリーランスを名乗ることは可能です。

フリーランスとは?主な職種や仕事内容を紹介

フリーランスとは?代表的な職種と仕事内容、メリットデメリットを解説

フリーランスと会社員の働き方の違い

フリーランスの対極ともいえる働き方が、「会社員」です。フリーランスと会社員の違いを知るには、仕事をするうえで取り交わす「契約」について理解しましょう。

フリーランスは、仕事ごとにクライアントと業務委託契約を結びます。業務委託契約では、就業時間や働く場所などは決められていないケースが一般的です。一方、会社員は雇用契約を結んで働きます。雇用契約では働き方のルールが詳細に決められており、会社員にはルールを守る義務があります。会社員と比べると、フリーランスは融通が利く働き方といえるでしょう。

フリーランスと個人事業主との違い

フリーランスと個人事業主では、基本的に働き方に違いはありません。ただし、フリーランスは働き方を指す言葉ですが、個人事業主は税法上の呼び名です。フリーランスという大きなグループのなかに、個人事業主がいるイメージを持つとよいでしょう。

個人事業主になるには、税務署に開業届を提出する必要があります。ただし、開業届の提出は義務ではないため、未提出のまま働くフリーランスも珍しくありません。開業届については後ほど詳しく解説します。

フリーランスと個人事業主の違いとは?メリット・デメリットを解説

フリーランスの働き方の特徴5つ

フリーランスの働き方には、会社員とは違った特徴的な要素が数多くみられます。まずは以下を参考に、フリーランスならではの特徴をチェックしてみましょう。

  1. 自分のスタイルで働くことができる
  2. 働き方には主に3つのタイプがある
  3. 女性(ママ)もキャリアを積みやすい
  4. 年収は職種や実績・スキルで異なる
  5. 税金に関する手続きは自分で行う

それぞれの特徴について解説します。

1.自分のスタイルで働くことができる

フリーランスは、基本的に自分自身で働き方を決められるため、好きなスタイルを貫きながら仕事をすることができます。

自分らしい働き方を追求したい時には、フリーランスの働き方が魅力となるでしょう。

「週休○日で働きたい」「スキルアップを重視した仕事を選びたい」といった目標に合わせて、仕事を調整していくことも可能です。

場合によっては急遽休みを取り入れたり、逆に仕事を増やしたりといった対応も自分次第で行えるので、非常に自由度の高い働き方が実現できます。

2.働き方には主に3つのタイプがある

フリーランスの働き方には、以下の3タイプがあります。

  • スポット型
  • ミッション型
  • プロジェクト型

スポット型とは、わずかな期間だけ集中的に業務を行い、成果物を納品するスタイルの働き方です。自宅にいながらでも仕事を受けられることから、副業で働く人もこのタイプに当てはまります。

プロジェクト型は、中長期的に1つの案件に取り組み、高頻度で企業に出向きます。フルタイムの人が多く、業種によっては計画の中心を担う働き方です。

最後にミッション型とは、具体的な成果物や期間を決めずに仕事を進めるスタイルです。
目標達成のために何ができるのかを試行錯誤する必要があるため、基本的に長期間の契約となります。

これらの働き方には、それぞれにメリットとデメリットがあるため、フリーランスとして働く際には可能な限り全てのタイプを試してみることがおすすめです。それぞれの特徴を把握して、自分の仕事スタイルに当てはめていくことが、フリーランスの働き方に慣れるためのポイントになるでしょう。

3.女性(ママ)もキャリアを積みやすい

結婚や出産、育児など、ライフステージに変化が生じた時に、フリーランスならば自分の都合に合わせて働き方を見直せます。育児や家事と両立しながら働ければ、女性でもキャリアを諦める必要がありません。

例えば、就業時間の縛りがなければ、平日の昼間に子どもの行事に参加でき、施設からお迎えを要請されても柔軟に対応できます。早朝など家族が寝ている時間に、集中して作業することも可能です。

女性フリーランス向けの仕事一覧!未経験から始める注意点や手順とは

4.年収は職種や実績・スキルで異なる

フリーランスの年収は、職種や実績・スキルが反映されやすいものです。

フリーランス白書2020」では、職種ごとにフリーランスの年収を比較しています。年収400万円以下と回答した人の職種には、「クリエイティブ・Web・フォト系」や「出版・メディア系」が目立ちました。一方、年収が800万円以上と回答した人には、「エンジニア・技術開発系」が多い傾向でした。

また、実績・スキルもフリーランスの年収を大きく左右します。同資料によると、フリーランス歴が長い人ほど、取引社数が多く、報酬も多い傾向が見られました。

フリーランスの平均年収は?職種別の給料相場と収入アップのコツ

5.税金に関する手続きは自分で行う

会社員とは異なり、フリーランスは確定申告を自分で行う必要があります。確定申告とは、収入から経費を差し引いた額を税務署に申告する手続きです。確定申告を基に、フリーランスは納税を済ませ還付金を受け取ります。

スムーズな確定申告には、事務的なルールや帳簿の付け方、節税方法などへの理解が欠かせません。詳しいことが分からなければ、会計ソフトを使ったり、税理士などの専門家に相談したりして対応する必要があります。

【独自調査結果】「フリーランスの働き方は自由度が高い」は本当?

多くの人が、フリーランスは自由な働き方であると認識しています。しかし、フリーランスは本当に自由な働き方といえるでしょうか。

弊社「ITプロパートナーズ」がアンケート調査を実施したところ、多くの人の想像どおり、自由に働けているフリーランスは多いという結果が得られました。

フリーランスとして独立をした理由については「働き方の自由度を求めて」がもっとも多くを占めています。

また、回答者の93%の人が目標を果たせていると回答しました。従って、当初の目的を叶え、独立後に自由な働き方を手に入れた人が多いといえるでしょう。アンケートの詳細については、以下の記事もご覧ください。

【調査結果】フリーランスになると本当に働き方の自由度は上がるの?

フリーランスとして働きやすい職業

フリーランスの働き方に興味が出てきたなら、続いて代表的な職種について確認していきます。

どのような仕事ならフリーランスとして働けるのかをチェックして、自分がやりたいと思える職種を考えてみましょう。以下では、4つの職種について紹介します。

  • エンジニア
  • マーケター
  • 編集者・ライター
  • デザイナー

それぞれの職種の特徴について解説します。ここでは、抜粋して職種を紹介しますが、一覧で把握したい人は以下の記事も参考にしてください。

フリーランスの仕事一覧!職種別の必要スキル・年収・案件の探し方

エンジニア

インターネット関係の仕事を請け負うエンジニアも、フリーランスとして働きやすい職種です。

システムエンジニア、インフラエンジニア、Webエンジニア、サーバーエンジニア、フロントエンドエンジニア、マークアップエンジニア、プログラマーなど、いくつもの種類があるのも特徴。

自分のスキルを考慮して仕事を選べば、より働きやすい環境でフリーランスとして活躍できるでしょう。

エンジニアの案件のなかには高額の報酬も多いため、フリーランスになって大きく稼ぎたい人にも向いています。

フリーランスエンジニアとは?稼げるのか?実態を紹介

フリーランスエンジニアって実際どう?今から目指す人が知るべき実情とは

マーケター

マーケターとは、クライアントの売上を向上させる仕事です。マーケターは、自分で営業するわけではありません。マーケターは、どのようにすると商材に消費者が興味を持つかを考えて「売れるための仕組み」を作ります。

マーケターには、マーケティング全般の知識や、データ分析スキル、企画力、提案スキルなどが必要です。また、Web制作もできると仕事の幅が広がります。LP制作経験や、SEOに関する知識などを持つマーケターは、仕事を獲得しやすいでしょう。

フリーランスWebマーケティング案件の種類ごとの単価相場

フリーランスWebマーケティングは稼げる?年収・なり方・案件例

編集者・ライター

文章を執筆する編集業・ライター業は、フリーランスとして働く人が多い職種となっています。

インターネットに掲載するSEO記事の作成など、専門性の高い依頼がこなせるようになると、安定して仕事が続けられるようになるでしょう。

基本的にパソコンがあれば仕事をする場所を選ばないので、自分の働きやすいスタイルを尊重できるのがポイントです。

文章作成に自信があり、情報のリサーチを正しく行えるのなら、編集者やライターとしてフリーランスになることもおすすめです。

フリーランスライターになるには?具体的な手順と稼ぎ方・案件獲得法

デザイナー

フリーランスとして働くのなら、あらゆる媒体をデザインするデザイナーの仕事も候補に挙がります。

印刷物のデザイン、レイアウトの考案、芸術関係のデザインなど、あらゆる方面に案件があるので、得意な分野を見つけて専門の仕事にしていくことも考えてみましょう。

職種としては、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、ファッションデザイナー、ゲームデザイナーなどがあります。

それぞれの仕事がどのような業務を担っているのかを確認し、フリーランスとして働けるかどうかシミュレーションしてみるのもおすすめです。

フリーランスのデザイナーになるには?仕事の取り方や年収・案件単価

フリーランスの働き方を選ぶメリット

フリーランスになると、以下のメリットが得られます。

  • 努力次第で収入が増える
  • 自分で仕事のタイミングを決められる
  • 年齢の制限なく働ける
  • 人間関係のストレスがない
  • キャリア形成を自分で決められる

それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。

努力次第で収入が増える

フリーランスの収入は、自分の働き次第で増減することになるため、努力によって稼ぎを増やせるのがメリットです。

はっきりとした形でお金という成果が得られるので、モチベーション高く働けるでしょう。

収入がアップするほどに、フリーランスとしての力量も認められることになるため、より大きな案件を獲得できる可能性も高まります。

努力によって収入が高まるシステムに関心があるのなら、フリーランスの働き方が合っているといえるでしょう。

自分で仕事のタイミングを決められる

自分で仕事をするタイミングを決められる点は、フリーランスの働き方が持つ大きなメリットです。

プライベートを優先したい時や、スキルアップのための学習時間が欲しい時なども、フリーランスならスムーズに仕事を調整できるでしょう。

もちろん、クライアントとの契約が何よりも優先されるため、仕事が立て込んでいる時には妥協も必要です。

それでも自由に決める権利が自分にあるということは、フリーランスで働くメリットになるでしょう。

年齢の制限なく働ける

フリーランスには、会社員とは異なり定年退職の概念がありません。自分で引退すると決めない限り、いつまでも働けます。余裕のある暮らしを送りたい、家族に資産を残したいなど、目的しだいで働き続けることが可能です。

会社員にも再雇用制度がありますが、現役と比べると給与が減ったという人も少なくありません。経験とスキルで報酬が決まるフリーランスは年齢に給与が左右されにくく、生涯にわたってチャンスを得られる働き方であるといえます。

人間関係のストレスが少ない

フリーランスはひとりで作業できるので、比較的人間関係のストレスに悩まされにくいのもメリット。

ひとりで働く方が集中できる、人間関係で悩みを抱えることが多い、そのような人はフリーランスの働き方が魅力的となるでしょう。

しかし、仕事中にはクライアントとの業務連絡などが求められるので、最低限のコミュニケーションは必要となります。

フリーランスにおける人間関係は、次の仕事に続くきっかけにもなるので、積極的に構築していく意識も重要です。

キャリア形成を自分で決められる

企業に属していれば、ある程度キャリアパスが限定されてしまうかもしれません。会社員は組織の方針に従って仕事を進めるため、自分の描くキャリアとのギャップにもどかしさを感じる場合があります。一方、フリーランスなら、将来はどうなりたいか、いつまでこの仕事を続けるかなど、キャリアの設計に比較的自由が利くでしょう。

しかし、仕事をえり好みしすぎると案件を依頼されなくなってしまう恐れがあります。仕事の内容と収入面のバランスを取り、キャリア形成につながる仕事を選びましょう。

フリーランスの働き方を選ぶデメリット

フリーランスの働き方にはメリットが多い反面、デメリットも付きものです。フリーランスになる前に、以下のデメリットを知っておきましょう。

  • 収入が不安定になりやすい
  • 社会的信用が会社員と比べて低い
  • 孤独を感じるケースがある
  • フリーランスならではの不安を感じることがある

それぞれのデメリットについて解説します。

収入が不安定になりやすい

フリーランスは収入が安定しにくい傾向があります。また、仮に収入がなくなったとしても、フリーランスは雇用保険をもらえません。

生活を守るためには、貯蓄を増やす、1つのクライアントに依存しない、次々と仕事を紹介してくれるフリーランスエージェントを活用する、などして対策を講じましょう。また、フリーランスでも対象となる休業補償を調べておくことも大切です。

社会的信用が会社員と比べて低い

収入の不安定さを理由に、フリーランスは社会的信用を得られにくい場合があります。例えば、以下のような審査に難航する恐れがあると理解しておきましょう。

  • 高額な買い物をする際のローンの審査
  • クレジットカードの審査
  • 賃貸契約の審査

実績が少ないうちは、会社の後ろ盾がないことで契約が取れないケースもあるかもしれません。詳しくは後述しますが、仕事を獲得できる自信がなければ、フリーランスエージェントなどのサポートを得るとよいでしょう。

孤独を感じるケースがある

フリーランスは、個人で仕事をするため孤独を感じやすいものです。孤独感を和らげるには、以下の方法を検討しましょう。

  • コワーキングスペースで作業する
  • イベントや勉強会、セミナーに参加する
  • SNSで似たような境遇の仲間を見つける
  • あえて常駐の仕事を選ぶ

フリーランスならではの不安を感じることがある

人や状況によって詳細は異なりますが、フリーランスをしていると、会社員なら悩まなくてよい不安を感じる場合があります。例えば、以下のとおり。

  • 自分のスキルや実績がどのレベルか確認しにくい
  • 休業したいが、仕事が来なくなるのではないかと考え休めない
  • 急にクライアントから契約を切られるかもしれないと悩む

上述したように、フリーランスは孤独を感じやすい働き方です。不安を解消できないと、やりたくない仕事でも引き受けてしまったり、オーバーワーク状態になったりします。フリーランスでも受けられる休業補償を検討する、貯蓄をしておくなどの備えをしたうえで、メンタルケアを心がけましょう。

フリーランスのデメリットは?メリットと共に経験者の声も紹介

フリーランスの働き方を実現するために必要な基本スキル

以下では、職種を問わずフリーランス全般に必要なスキルを紹介します。

  • 行動力・決断力
  • 自己管理力
  • コミュニケーション能力
  • それぞれのスキルについて解説します。

行動力・決断力

フリーランスには行動力が問われます。会社員ならば営業部門が仕事を取ってきてくれますが、フリーランスは自分で仕事を得る必要があるためです。

フリーランスには、決断力も求められます。どの仕事が自分を成長させてくれるか、効率よく働ける仕事はどれか、などを考えつつ仕事の取捨選択を迫られるためです。また、基本的に1人で働くため、仕事の進め方も自分で決めなくてはなりません。

自己管理力

納期を守るためには、自己管理力が問われます。フリーランスは監視する人がいないため、自己管理力が弱い人は怠けてしまうかもしれません。納期を守るためにはスケジュールを守る意思と、無理のないスケジュールを組むスキルが必要です。

また、働き過ぎると体調を崩して仕事ができなくなる場合もあります。フリーランスには残業の概念がない分、労働時間も自分で管理しましょう。

コミュニケーション能力

クライアントの意向に沿った働き方をするためには、コミュニケーション能力が求められます。クライアントの立場を理解したうえで、的確なタイミングで報告や相談をしましょう。手際よく仕事を進めるためには、要点を絞って伝えるスキルも必要です。また、ニーズをくみ取った提案ができると、クライアントに喜ばれる可能性があります。

フリーランスに必要なスキル一覧!基礎編/職種別に分けて紹介

フリーランスの働き方が向いている人

以下では、フリーランスが向いている人の特徴を解説します。フリーランスとして働いていけそうか、いま一度チェックしてみましょう。

  • 主体性がある人
  • 常に努力を怠らない人
  • 変化に対応できる人
  • 1人での作業が苦にならない人
  • 臨機応変に対応できる人

それぞれの特徴について以下で解説します。

主体性がある人

主体性とは、自分で考えて行動する能力を指します。フリーランスに主体性が必要な理由は、受け身では成長できないためです。

会社員であれば、割り当てられた仕事をこなしていけば、スキルアップや昇給が叶う可能性があります。しかし、フリーランスは仕事にかかわる全て自分で決めなければいけません。常に決断を繰り返すため、主体性がなければフリーランスを続けられないでしょう。

常に努力を怠らない人

単価が同じフリーランスがいる場合、高度なスキルを持つフリーランスが仕事を獲得します。仕事を獲得し続けるために、常にスキルアップに励みましょう。

求められた仕事をするだけではなく、勉強会やセミナーに参加する、最新の論文を読む、フリーランスの仲間と情報交換するなど、フリーランスには積極的に努力する人が向いています。

変化に対応できる人

業務委託契約を交わして働くフリーランスは、1つの仕事が終わると新しいクライアントの元で仕事を始めます。クライアントによって担当者の個性も仕事のルールも変わるため、フリーランスはすぐに新しい環境に適応しなくてはなりません。

また、クライアントの都合で急遽仕事がなくなるケースもあります。臨機応変にスケジュールを見直すスキルも、フリーランスにとって大切です。

1人での作業が苦にならない人

1人で作業してもサボらない自信がある人や、孤独を感じにくい人は、フリーランスに向いています。

リモートワークを採用する企業が増えましたが、フリーランスと比べると会社員は出社の頻度は高めです。集団のなかで働くと、見られているという緊張感から仕事が捗ったり、適度に感じる人の気配で落ち着けたりするでしょう。

一方、フリーランスは基本的に1人で仕事をします。自宅だと働くモチベーションが低下するという人は、コワーキングスペースや図書館などで働きやすい場所を探してみましょう。

臨機応変に対応でできる人

さまざまなクライアントと仕事をするため、環境への対応力も求められます。前倒して納品して欲しいといわれる、契約中にクライアントの方針が変わる、追加で仕事を増やせないか打診されるなど、フリーランスの仕事に予定外はつきものです。

予定外の内容にどのように対応するかは自分しだい。リソースや報酬、自分のスキルなどを考えて対応を決めましょう。柔軟に対応しようと試行錯誤するうちに、仕事の幅が広がりスキルアップにつながります。仮に上手く対応できなくても、経験は蓄積されるでしょう。

フリーランスに向いている人・向いてない人の特徴とは?

フリーランスになる前にしておくべきこと

フリーランスに転向しようと本格的に考え出したら、まずは以下の内容から取りかかりましょう。

  • フリーランスとしての方向性を決める
  • 独立前に実績やスキルを積み重ねておく
  • クレジットカードの作成やローンの申請
  • 人脈をつくっておく
  • 作業環境を整える

以下でそれぞれ準備しておくべきことについて解説します。

フリーランスとしての方向性を決める

自分のやりたい仕事の方向性を確認することも、フリーランスになるための準備につながります。

「将来はこういうポジションにつきたい」「○○という仕事をするために関連する業務を優先する」といった目標を明確にして、何のために働くのかをはっきりとさせましょう。

当初の目標から外れてしまうと、仕事のモチベーションは低下し、最悪の場合は廃業などの可能性も考えられます。

長くフリーランスとして働くためにも、仕事の方向性は具体的な計画として自分のなかに持っておきましょう。

独立前に実績やスキルを積み重ねておく

案件獲得をスムーズに行うために、副業や企業勤めで実績とスキルを身につけておきましょう。フリーランスは実力を重視されるため、実績とスキルがなければ案件を獲得できません。

初心者・未経験OKの案件もありますが、難易度が低い分報酬は低めです。フリーランスとして生計を立てるためには、実績とスキルを武器に早々に経験者向けの案件にシフトする必要があります。

クレジットカードの作成やローンの申請

上述したように、フリーランスになると社会的信用が低下してしまいます。しかも、フリーランスになりたての頃は、確定申告の控えもないばかりか、貯蓄がない人もいるでしょう。会社員の立場を利用できるうちに、クレジットカードやローンの申請を済ませておくことをおすすめします。

人脈をつくっておく

フリーランスとして働く際に、人脈は大切です。人脈がきっかけで仕事を得られたり、困った時に相談に乗ってもらえたりする可能性があります。なお、前職の会社と競業避止義務があれば、仕事を斡旋してもらうことはできません。トラブルになるため避けましょう。

独立する前からセミナーや交流会などに参加し、SNSでフリーランスの仲間を見つけておくと、人脈を広げられます。

作業環境を整える

フリーランスとしてすぐに働ける作業環境を整えることが、独立に向けた準備の第1歩です。

仕事に必要なソフト、作業机、連絡手段となる電話番号など、フリーランスに必要な要素は数多くあります。

実際にフリーになってから慌てないように、何が必要になるのかを考えて、1つずつ導入を進めておきましょう。

働いていくうちに「これがあったら便利だな」と気付く機会もあると思うので、作業環境は定期的にアップデートすることがおすすめです。

フリーランスとして独立するまでの流れ

フリーランスとして独立する際には、以下の手順で準備を進めます。

  • 各種届出を行う
  • 名刺やポートフォリオを作成する
  • 仕事を獲得する

具体的な手順の詳細を以下で解説します。

各種届出を行う

離職票や身分を証明できるものを用意して、以下の手続きを済ませます。

  • 国民年金への加入
  • 健康保険の切り替え
  • 開業届と青色申告承認申請書の提出

国民年金

国民年金に切り替えるには、退職日の翌日から14日以内に手続きを済ませます。基礎年金番号通知書、あるいは年金手帳等の基礎年金番号を証明できる書類を用意して、住所地の市区役所または町村役場で手続きしてください。電子申請による手続きも可能です。

国民健康保険

健康保険は、国民健康保険または国民健康保険組合に切り替えます。健康保険の任意継続という手もありますが、期限が2年のみである点に注意しましょう。

国民健康保険も、原則として退職から14日以内に手続きを済ませます。年金事務所の窓口で手続きする時は、退職証明書・離職票など前の健康保険の資格喪失を証明する書類と、本人確認ができる書類が必要です。郵送で手続きする場合は、上述した2つの書類に加え、届出書も準備します。届出書は、自治体の公式サイトから印刷しましょう。

開業届・青色申告承認申請書

開業届は、原則、事業開始の1ヶ月以内に提出します。開業届を出さなくても特に罰則はありませんが、青色申告をする際は開業届が必須です。節税のメリットを得るなら、開業届を出した方がよいでしょう。

開業届・青色申告承認申請書は、同じタイミングで提出すると手間がかかりません。いずれの書類も国税庁のホームページや、税務署の窓口で入手できます。窓口で手続きする場合は税務署に直接持ち込みますが、郵送やオンラインでも手続きは可能です。

青色申告するためには、申告する年の3月15日までに青色申告承認申請書を提出しなければなりません。忘れないように早めに手続きしましょう。

フリーランスになるには?手順や始め方をどこよりもわかりやすく解説

名刺やポートフォリオを作成する

名刺は仕事獲得に役立ちます。会社の名前を借りられないフリーランスにとって、名刺は自己アピールのための大切なツールです。名前・連絡先だけではなく、肩書きや資格なども名刺に掲載しておきましょう。

自己紹介や実績、スキルなどを載せたポートフォリオも、仕事獲得には欠かせません。ポートフォリオへのアクセス数を増やすために、名刺にもポートフォリオへのリンクを掲載しておきましょう。

仕事を獲得する

フリーランスが仕事を獲得する際は、人脈を頼ったり、クライアントに直接営業をかけたりなど、以下のようなさまざまな選択肢が考えられます。

  • クラウドソーシングを使う
  • 友人や知人から紹介を受ける
  • 前の職場から仕事を回してもらう
  • HPやSNSで情報発信する
  • 交流会やコミュニティに参加して人脈から仕事もらう
  • フリーランスエージェントに登録する

特に、安定した働き方を目指すなら、高単価な案件が多いフリーランスエージェントへの登録は外せません。

弊社「ITプロパートナーズ」は、IT・Web系の案件を多数取り扱うフリーランスエージェントです。週2日稼働やリモート可といった柔軟な案件が多く、エンド直であるため高単価な案件が多く見られます。

ITプロパートナーズでは、報酬や仕事内容、仕事の柔軟性など目的に応じて仕事を受けることが可能です。専属のスタッフが希望に合う案件を紹介してくれるため、営業に自信がない人でも安心してフリーランスを続けられます。ぜひご活用ください。

未経験からフリーランスを目指すことは可能?

未経験でもフリーランスを目指すことは可能です。しかし、スキルと実績を身につけるには時間がかかります。

先ほど紹介したフリーランスに向いている職種のなかでは、ライターやデザイナーがおすすめです。基礎的なスキルを身につけたら未経験からでも受注できる案件を受け、働きながらスキルを高め実績も増やしましょう。また、効率的に知識やスキルを身につけるには、スクールの活用もおすすめです。

未経験からフリーランスを目指したい人は、こちらも参考にしてください。

未経験やスキルなしからフリーランスになれる仕事おすすめ10選と始め方

フリーランスとして成功するためのポイント

フリーランスとして成功するためのポイントは以下の3つです。

  • スキルアップを心がける
  • 専門性を磨く
  • 継続案件を獲得する

スキルアップを心がける

技術的な内容以外に、コミュニケーションスキルなどのヒューマンスキルも高める必要があります。フリーランスはリモートで働く場合が多く、テキストのみのやり取りが多くなるためです。対面でのやり取りがかなわない部分は、コミュニケーションスキルなどでカバーしなければいけません。

また、案件獲得に向けた自己アピールにはヒューマンスキルが、優先順位をつけて仕事を進めるにはタスク管理能力も求められます。

専門性を磨く

ライバルと差別化して高報酬を得るべく、専門性を高めましょう。自分の得意分野を伸ばすだけでは、需要に合わない恐れがあります。需要が高いジャンルで専門性を高めてください。

例えばITエンジニアなら、AI(人工知能)やセキュリティ関連、クラウド環境に詳しいと、クライアントから重宝される人材になれるでしょう。

継続案件を獲得する

また、安定した収入を得るためには、継続案件も欠かせません。継続案件なら仕事に慣れるほど仕事の効率が増し、営業する時間も減らせます。

継続案件を獲得するためには、クライアントに信用されることが求められます。信用されるフリーランスになるには、報告や相談を適度にする、納期を守るといった基本的な行動が重要です。さらに、自分から提案し仕事で成果を出せると、今後も仕事を任せたいとクライアントに考えてもらえるでしょう。

フリーランス市場の今後について

ランサーズが発表した「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」では、フリーランス市場の拡大が見て取れます。

2021年10月のフリーランス人口は1,577万人、経済規模は23.8兆円でした。2015年を基準にすると、人口は68.3%、経済規模は62.7%も増加しています。

しかし、フリーランス市場が活発化していても油断は禁物です。フリーランスの人口の増加は、ライバルの多さを意味します。フリーランスとして働き続けるには、スキルや専門性による差別化が必要です。

まとめ

フリーランスとは、会社などの団体に属さない働き方です。フリーランスになると、会社員生活では得られないメリットを得られます。自分がフリーランスに向いているか、必要なスキルを習得できるか考えてから、フリーランスへの準備に取りかかりましょう。

働き方について学ぶことは、それらの準備を進めるきっかけになるので、このページを読み終えたらぜひ具体的な行動に移してみてください。

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