海外でフリーランスとして仕事するには?案件獲得・ビザ・税金ガイド

こんにちは、ITプロマガジンです。

フリーランスとして海外で働きたい!と考えている方も多いかと思いますが、「どうやって仕事を取ればよいの?」「ビザや税金事情はどうなってる?」など不安があるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、海外で活躍したいフリーランスの方に向けて、海外で働くうえで知っておくべきことについてまとめました。各国のビザや納税義務、そして仕事の取り方などを解説しているのでぜひ参考にしてください。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

ITプロパートナーズでは、

・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・約7割がリモートのため、働く場所を選べる

などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。

初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?

⇨ ITプロパートナーズの詳細を見る

Contents

海外でフリーランスになることは可能?

フリーランスとして日本で活躍している方なら、一度は考えたことがあるかもしれない海外でのフリーランスという働き方。

結論として、海外に住みながらフリーランスとして海外企業から仕事を受けたり、日本企業からリモートで仕事を受けたりすることは可能です。

特にパソコンを使って仕事をするITフリーランスなら、ネット環境さえあれば海外でも十分仕事ができるでしょう。

ただし、海外でフリーランスとして働くと、ビザや税金、仕事の獲得方法などについて日本で働く場合とは違う部分も多く出てきます。この点は正確に確認しておく必要があるでしょう。

海外でフリーランスとして仕事をするのに必要なビザの基礎知識

前述の通り、海外でもフリーランスとして活動することは可能ですが、その為にはまずビザを取得することが大前提です。海外でフリーランスとして働くために必要なビザの基礎知識について、詳しく解説していきましょう。

フリーランスでも就労ビザは必要?

日本以外の国で働くには、現実問題としてその国で働くためのビザが必要となります。現地の企業から仕事を受注する場合はもちろん、リモートで日本の仕事を受注する場合も、現地に滞在するためのビザが必要です。

今回は、海外で働く場合のビザについて考えていきましょう。海外といっても、どの国に行ってどのような仕事をするのかによって必要なビザが変わってきますので、事前に綿密な計画を立てることが必要です。

とりあえず観光ビザやノービザの短期滞在で行ってから考えればよいかと思っているうちに、仕事をもらってしまい違法就労の状態になることが一番危険です。最悪の場合、強制送還や罰金、高額な追徴課税の対象になり、その国に行けなくなってしまいます。仕事を目的にするのであれば、最初からきちんと適正なビザを取っていくことで安心して仕事ができます。

ビザの取得は自分でもできますが、ビジネスができるビザとなると通常はかなりの手間がかかるのでエージェンシーに依頼するのが現実的です。もしくは現地に知人がいて、その会社からビジネスに関するビザを確実に手続きしてもらえるのであれば、それでもよいでしょう。

ヨーロッパは比較的フリーランスという働き方に関するビザが整えられていて、現地の税金や年金を支払えば適正なビザが取得できる可能性があります。

就労ビザの取得方法は?

就労ビザは、滞在したい国の大使館・領事館に申請します。国によって事前の申請が必要であったり、オンラインによって申し込みができたりと、仕組みはさまざまです。例えば米国で「短期就労者」として滞在・仕事を行うことを予定しているなら、ほとんどの場合で「就労ビザを申請する前に、将来の雇用主もしくは代理人が請願書を提出し、米国移民局(USCIS)の許可を得なければ」ならないとされています。

就労ビザの取得にあたっては、地域に限らず、どの国であってもビジネスプランや資金計画、現在保有している預貯金など十分な生活基盤が証明できることが第一条件です。海外に行くと、観光ビザやノービザの短期滞在で現地の仕事をしているという人に出会うことがありますが、発覚した場合には違法就労として厳しい罰を受けることになります。

信用や経歴にも傷がつくので、ビザ問題を軽く考えないようにしましょう。海外での生活で一番大切なのは、正しい情報を自分で調べて、自分の判断で動くということです。

フリーランスで働けるという甘い誘いに乗る前に、きちんとその国のことを知りビザやビジネスの慣習についてきちんと自分で調べることが海外でフリーランスの第一歩になります。日本とは全く違う宗教上の慣習や法が存在する国もあるので、ビザや法律について調べることは自分の身を守ることにもつながります。

国ごとのビザの違いは?

ビザの種類や取得に必要な条件・注意点は国によって違います。フリーランス用のビザがあるフランス・ドイツでもビザの取得に必要な条件は違いますし、フリーランス用のビザがない国も多くあるので、以下の表からよく確認しておきましょう。

ビザの種類取得に必要な条件や注意点
アメリカフリーランスの就労ビザはないエージェントや会社がビザのスポンサーになる必要がある
イギリスHSMPビザ学歴・過去の年収・資格/免許・就労年数・功績などから、
ポイント制でビザの発給可否が決まる優遇移民制度
ILR(イギリス永住権)HSMPビザからの切り替えが可能2年以上イギリスから離れずに滞在しているなど多くの条件がある
フランスフリーランスビザ健康保険、国民年金などの支払いをする必要がある
ドイツフリーランスビザ資金計画書・収入見込書・履歴書などの書類が必要
インドビジネスビザ・現地の会社からの紹介状や推薦状が必要
・日本人にしかできないものと証明する必要がある場合が多い
・推薦状の文言によって解釈が変わる場合があるので、要事前の下調べ
・十分な時間的余裕を持って申請する必要あり
・突然ビザ発給条件が変わることがあるので、情報収集を欠かさないこと
中国フリーランスの就労ビザはない現地会社に所属し、就労ビザを取得する
シンガポール・フリーランスの就労ビザはない
・雇用主からビザを申請してもらい、
その雇用主の元でだけ働ける
(副業不可)
・例えばブロガーに対する報酬が物品の場合にでも税申告が必要
・申告漏れには2倍から4倍の追徴課税がかかる
・報酬を得ていない場合にも就労とみなされて、違法就労扱いになることがある
・就労の範囲がとても広いので事前に必ず確認をすること
フィリピンフリーランスの就労ビザはない現在短期滞在で就労するなど曖昧な線引きでビジネスしている人が多いが、違法就労

海外から仕事をするフリーランスの税金・確定申告はどうなる?

海外でフリーランスとして仕事をする前に、ビザと合わせて確認しておくべきなのが、税金・確定申告です。海外で暮らして収入を得ているからといって、必ずしも日本での確定申告・納税が不要なわけではありません。

正しく理解していないと、その意図がなくても申告漏れになりかねず、よく確認するのが大切です。

日本の居住者・非居住者かによって異なる

日本では居住者と非居住者によって、税金(所得税)の支払い方が大きく分かれています。居住者とは、国内に引き続き1年以上居所を有する個人のことです。住民票があるかどうかだけではなく、客観的な事実に基づいて判定されるので注意が必要です。

海外への滞在期間が1年未満の場合には、日本では通常居住者扱いになるので日本に住んでいる場合の納税ルールに従うことになります。また現地で税金を支払う条件に該当する場合には現地のルールにも従わなければならないこともあるでしょう。

一方、1年以上海外に住んでる場合は非居住者として、居住者とは別の税金・確定申告ルールが適用されます。

参考:国税局HP

クライアント企業によって異なる

生活の拠点が海外にある非居住者の場合は、仕事の拠点がどこにあるかによって日本での納税義務が異なります。

日本企業のクライアントから業務を受託するにあたり、業務上の拠点が日本に存在するのであれば、その仕事の受注金額に対して日本での確定申告と納税が必要です。

海外の会社から海外の仕事を受けた場合には、その会社や業務が属する国でのルールに則った納税が必要になります。

フリーランスの確定申告のやり方は?必要ないケースや節税のコツも紹介

消費税にも注意が必要

海外在住フリーランスの収入に対しては、日本での消費税はかかりません。

消費税は、日本国内において取引された商品やサービスに対して課されるものです。海外にいるフリーランスが海外企業から得た収入は国外で生じたものになるので、消費税の対象にはならないのです。

海外にいるフリーランスが日本国内の企業から収入を得た場合も、国外取引となるため消費税の対象にはなりません。クライアントに対して請求書を発行する際、消費税の上乗せはしないようにしましょう。

ただし、インターネットなどの電気回線を通じて海外から日本の事業者・消費者に電子書籍や広告配信などのサービスを提供した場合、それは国内取引とされます。消費税の対象となるので注意しましょう。

参考:国税庁HP

フリーランスは消費税を請求できる?免税・課税の違いも分かりやすく解説

海外でも活躍しやすいフリーランスの職種

フリーランスとして活躍できる職種は数多くありますが、そのなかでも海外で活躍しやすい仕事を紹介します。なお、フリーランスとして活躍できる全職種を知りたい方は、「フリーランスの仕事の種類一覧!職種別の必要スキルや案件の探し方」を参考にしてください。

エンジニア

アプリケーションの開発やプログラミングなどのエンジニアは、海外でもフリーランスとして働きやすい仕事です。ただし、海外では沢山のライバルがいるので、そういった人々と同じ土俵で戦わなければならない厳しさは大いにあります。最初は日本企業から受注を増やすなど、日本人としての強みを活かせる仕事に取り組んで実績を作る必要があります。

フリーランスエンジニアは稼げる?今から目指す人が知るべき実情とは

デザイナー

Webサイトや誌面デザイン、イラスト、ロゴ制作などのデザイナーも、海外でフリーランスとして活躍できる仕事です。デザインの仕事は、フリーランス案件サイトでも数が多いので案件を探すこと自体はそこまで難しくありません。ただし、デザインの場合には、コンペ形式で勝ち取った場合にのみ契約となることも多いので自分が作業をした分全てが案件につながらないこともあります。また国によっては、色や形に関する現地のルールや宗教・政治イメージに気を配らなくてはならないこともあるので、現地のデザインの基礎を知ることも必要です。

フリーランスのデザイナーになるには?仕事の取り方や年収目安を解説

ライター・編集・校正

ライターや編集・校正は、世界のどこであっても比較的フリーランスとして活動しやすい職種です。

日本語の細かいニュアンスや言い回しを駆使して文章を書くのはネイティブでなければ難しいため、日本人の顧客や企業向けに関する案件を取り扱うことになります。

なお、編集や校正は、ライターに比べてクライアントと電話やインターネットを利用して密にコミュニケーションをとることが求められるので、通信環境の安定した国で仕事をする必要があります。

フリーランスライターになるには?具体的な手順と稼ぎ方・案件獲得法

翻訳・通訳

翻訳や通訳も、フリーランスに適した職種です。現地に知り合いがいなくても、フリーランスのサイトで募集されている翻訳の案件を受けることからスタートできます。ただし、現地で実際に通訳として活躍したい場合には、言語のみならず現地のマナーや習慣を勉強する必要があります。そのため、翻訳案件を受けて生活基盤を確保しながら、現地の文化を勉強し通訳の仕事を増やしていくのが現実的です。

フリーランスとして最初から活躍しやすいのは、やはり日本語を活かせるライター、編集、翻訳などの仕事です。エンジニアやデザイナーは、海外でもライバルが多いので日本にいる時よりもシビアに実力が求められる分やりがいがある職種です。

動画制作・編集

動画制作や編集も、海外フリーランスに向いている職種です。動画コンテンツを配信できるサービスが増加していることを受け、動画制作や編集に関連するスキルには世界中から需要があります。海外で活動していても、編集なら日本の案件を受けることも可能です。

動画関連の仕事は、Webエンジニアやデザイナーよりも比較的スキルを得やすいので、未経験からでもチャレンジできます。需要がある仕事なので、経験を積み実績ができれば、どこで活動していても安定して稼げるでしょう。

フリーランスの動画編集者は稼げる?年収や案件相場、仕事の取り方

SNS運用代行

海外フリーランスとして活動するなら、SNS運用代行の仕事もあります。SNS運用代行は、世界中で需要のある仕事です。また、英語の文章スキルがあれば、英語圏での集客を目指している日本の企業や個人からの案件も受けられます。

SNS運用代行の仕事はトレンドを意識したマーケティング力や分析力など求められるスキルも多く、ライバルが多いのも特徴です。海外で活動すれば、現地の生きた英語に触れながら言葉を身につけられます。クライアントが集客を目指す地域なら、現地の雰囲気や文化に触れながらSNSを運用することも可能です。このように海外で活動することで、自分にしかない強みが手に入る可能性もあります。

SNS運用代行の副業の始め方!稼ぐコツやフリーランス案件も紹介

海外でフリーランス案件を探す方法

海外フリーランスの案件探しには、以下の方法があります。

  • フリーランスエージェントを活用する
  • プラットフォームを活用する
  • 人脈を活用する
  • SNSで情報発信する

フリーランスエージェントを活用する

フリーランスエージェントとは、案件を受けたいフリーランスと、案件を依頼したいクライアントを仲介するサービスです。

フリーランスエージェントを使えば、エージェントが自分のスキルや希望にマッチした案件を紹介してくれるため営業活動を省略できますし、単価も高い案件が多い傾向です。ただし、一定以上の実務経験やスキルが必要な場合がほとんどです。

海外から利用する場合、フルリモートの案件を獲得する必要があるので、フルリモート案件を扱っているフリーランスエージェントを利用すると良いでしょう。

弊社ITプロパートナーズはITフリーランス向けのエージェントで、リモート案件が7割となっています。実際、海外からフリーランスとして案件に参画されている方もいらっしゃいます。リモート案件を獲得したいフリーランスの方は、ぜひお気軽にご相談下さい。

クラウドソーシングサイトを活用する

プラットフォームを活用して、案件を探す方法があります。プラットフォームとは、案件を受けたい人と仕事を依頼したいクライアント、物やスキルを売りたい人と買いたい人などがスムーズにやりとりできる場を提供するサービスです。

海外フリーランスとして活用したいサービスでは、仕事を依頼したいクライアントとやりとりできるクラウドソーシングが挙げられます。クラウドソーシングで募集されている案件のほとんどがリモート作業可能なので、海外にいても問題なく対応できるでしょう。

クラウドソーシングサイトおすすめ15選!初心者が副業で稼ぐコツとは

人脈を活用する

案件を受けるための人脈があれば、海外フリーランスとして有利です。海外の知らない土地でも、仕事を紹介してくれる人がいれば安定して稼げる可能性があります。現地に人脈があることに越したことはありませんが、なくてもリモートで仕事に誘ってくれる仲間がいれば、どこに住んでいても問題なく案件を受けられるでしょう。

知人や友人は、自分がどのようなスキルや知識がある人間か理解しています。人脈を活かした案件獲得は、仕事内容のミスマッチを防げるのもメリットです。

SNSで情報発信する

SNSで情報発信し、案件の依頼を受ける方法もあります。世界中の人々が利用するSNSは、当然海外にいても問題なく利用できるので、日本からも仕事を受けることが可能です。外国語で文章を書けるなら海外からの案件も受けられるので、仕事の幅を大きく広げることもできるでしょう。

SNSからブログなどに誘導すれば、ブログから自分のスキルや知識、実績などを紹介できます。自分のできることを正確に理解したうえで依頼してもらえるメリットもあるのです。

ただし、SNSの情報発信はファンを獲得するまでに時間がかかります。そのため、この方法を使って仕事を獲得したいなら、他の方法と併用して行いましょう。

海外でフリーランスの仕事を探せるおすすめサイト

海外フリーランスが登録すべきサイトは、以下の通りです。

  • ITプロパートナーズ
  • クラウドワークス
  • ランサーズ
  • Upwork
  • Freelancer

ITプロパートナーズ

弊社ITプロパートナーズは、高単価のフリーランス案件を紹介しているフリーランスエージェントです。リモート案件7割となっているので、海外フリーランスでも継続的に仕事を紹介できます。

ITプロパートナーズで紹介しているほとんどの案件がエンド直案件です。依頼先の企業と直接契約しているため、高単価の案件を紹介することができます。

また、週2日稼働の案件もあるので、ライフスタイルに合わせた働き方も可能です。1つの案件だけでなく、複数の案件をかけ持ちして効率的に稼ぐこともできます。主に以下の職種のフリーランス案件を扱っています。

  • ITエンジニア
  • Webデザイナー
  • Webマーケター
  • PM/PdM 

※2024年1月現在

海外フリーランスとして活動するなら、自分に合った働き方ができるITプロパートナーズを、ぜひご活用ください。

クラウドワークス

クラウドワークスは日本の案件が多く、そのほとんどがリモート案件なので、海外フリーランスでもスムーズに仕事を受けられます。

海外在住者向けの日本からの依頼もあるので、条件が合えば高単価案件を受けられる可能性もあります。例えば、現地の情報を伝えるライティングや商品の買い付け代行、通訳などです。このように、海外フリーランスだからこそ対応できる案件を狙うのもよいでしょう。

ランサーズ

引用元:ランサーズ

ランサーズも、海外フリーランスにおすすめのクラウドソーシングサービスです。幅広い案件の種類を扱うランサーズも、扱っているほとんどがリモート案件なので、どこに住んでいても環境さえ整っていれば利用できます。

日本の案件が中心ですが、海外での買い付け代行や発送代行、マーケティングなど、現地に住んでいなければ対応できない案件も少なくありません。住むエリアによっては自分しか対応できない継続的な案件につながる可能性があるので、安定して稼げるようになります。

Upwork

引用元:Upwork

Upworkは、世界最大級のクラウドソーシングサイトです。

アメリカ発のグローバル向けサイトであるため海外案件が多い点、得意先のクライアントから仕事を受けるほど手数料が安くなる点が魅力です。

しかし、世界中にユーザーがいるため条件のよい案件の競争率は非常に高くなります。また、実名登録・顔出しが必須であり、サイトはヘルプセンターも含め全て英語対応です。

この点に問題がない人であれば効果的に活用できるでしょう。

Freelancer

引用元:Freelancer

Freelancerは世界247の国と地域などからの利用がある、世界最大級のフリーランスマーケットプレースです。フリーランスの登録者数は世界中で5,000万人以上なので、海外フリーランスの第一線として活躍したいなら登録すべきサービスといえるでしょう。

英語ができるなら、かなり仕事の幅を広げられます。1,800以上のカテゴリがあり、エンジニアやデザイナー、マーケター、翻訳などさまざまな種類から仕事を探せます。

海外各国のフリーランス事情

海外フリーランスとして活動するなら、世界各国でのフリーランス事情も気になるものです。

ちなみに日本では近年、国から自分に合った柔軟な働き方を推奨する動きが見られる影響により、フリーランスは増加傾向にあります。クラウドソーシング大手のランサーズが公表した「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、日本のフリーランス人口は1,577万人で、経済規模は23.8兆円です。

では、世界各国のフリーランス事情はどのようになっているのでしょう。以下で詳しく解説します。

アメリカ

終身雇用という概念がないアメリカは、世界で最もフリーランスという働き方が定着している国です。アメリカのフリーランス人口は、2022年で7,040万人でアメリカの全労働者人口の36%ほどに該当します。

アメリカでフリーランスという働き方が定着している背景には、高い専門性への知識や経験が重視される文化があるためです。アメリカで需要のあるフリーランスの職種には、記者や編集者、デザイナー、翻訳、著述など、専門性の高いものが挙げられます。

シンガポール

シンガポールのフリーランス人口などを正確に把握できる資料はなかったのですが、シンガポールでは長期雇用という概念がなく、短期間にさまざまな業界や職種を経験するのが一般的です。多様な仕事を経験することにより、さまざまなスキルが身につくことから、近年ではフリーランスという働き方を選択する人が増えているようです。

資金に余裕がないスタートアップ企業などから依頼や、配車アプリなどの普及によりさまざまな職種においてフリーランスが活躍しています。

ドイツ

リクルートワークスのレポート「ドイツのフリーランス」によると、ドイツのフリーランス人口は約142万人(2019年)となっています。ドイツで需要があるのは、介護や教育などの人材サービスやエンジニア、人工知能のスキルを活かせるフリーランスです。

日本からドイツに渡ったフリーランスでは、翻訳やデザイナーの仕事を受けている人が多い傾向にあります。実際に日本からドイツへフリーランスとして渡った人のブログなどを見ると、日本で行っていたフリーランスの仕事を継続している人も少なくありません。

インド

Oxford Internet Instituteのレポートによると、インドはオンライン労働者が世界で最も多い国となっています。教育水準が高いインドでは、専門性に優れたフリーランスが誕生しやすい環境が整っています。

需要がある業務もITやデザインなど高いスキルが求められるものが多く、経済産業省の資料によると国全体のフリーランスの仕事において40%以上を占めています。自分に合った働き方ができるのもインドのフリーランスの特徴です。仕事と家庭を両立している女性も多いので、フリーランスという働き方が浸透している国といえるでしょう。

タイ

タイにおけるフリーランス人口は明らかではありません。ただ、タイでは2015年にフリーランスのプラットフォーム「Fastwork」が誕生したことにより、フリーランスという働き方が定着しつつあるようです。

タイではインターネットの利用率が高く、ETDAの報告書によると1日に平均11時間も費やしているというデータもあります。フリーランスにおけるインターネット利用時間は、1日平均11.28時間とされているので、明らかなデータはありませんがエンジニア系フリーランスへの高い需要がイメージできます。

フリーランスが海外の移住先を選ぶポイント

フリーランスが海外の移住先を選ぶポイントは、以下の通りです。

  • 英語が通じる
  • 治安が良い
  • 物価が安い
  • 日本から距離が近い
  • ビジネスチャンスがある

英語が通じる

移住先を選ぶポイントは、英語が通じることです。世界で最も利用されている言葉なので、英語が通じる国や地域ならある程度の生活が不便なく送れます。コミュニケーションもとりやすいので、ストレスを感じずに暮らせるでしょう。

また、現地の仕事を受ける際も英語が公用語なら、仕事の幅を広げられる可能性が高くなります。英語ができれば世界中から案件を受けられるようになるでしょう。

治安が良い

生活拠点となるので、治安は移住先選びで最も重要になるポイントの1つです。住んでみたい憧れの国や地域もあるでしょう。ただ、詳しく調べてから決めないと、さまざまなトラブルに巻き込まれる可能性があります。

観光客や外国人を狙った犯罪が多い地域も少なくありません。現地に知り合いがいるなら、ある程度の情報は入手できます。実際に住んでいる人やフリーランスとして活動している人のブログやSNSなども参考にしましょう。

物価が安い

物価の安さで選ぶのもポイントです。「どうしてもその国でなければならない」という理由があるならよいですが、日本よりも物価が高い国は海外フリーランスには向いていません。

日本で仕事を得て、海外に住む場合では、為替の変化や現地の物価と賃金とのギャップによって生活が苦しくなる可能性があります。

今よりも稼がなければならなくなり、気持ちにゆとりがない状態で仕事をすることになります。物価が安く気持ちにゆとりを持ちながら働ければ、今よりも心身共に健やかな暮らしが送れるでしょう。

日本から距離が近い

移動には費用だけでなく、時間も費やしてしまいます。日本からの距離やアクセスも移住先選びのポイントです。海外フリーランスでは複数の拠点で仕事をするケースもあるので、移住先から他の拠点へのアクセスのしやすさも重視する必要があります。

また、移住先の国内や地域での交通網も大切です。空港までのアクセスなども念入りに調べておきましょう。

ビジネスチャンスがある

ビジネスチャンスがある国や地域を選ぶことも重要です。例えば、海外のクラウドソーシングには、多くの国や地域からのクライアントとフリーランスが登録しています。案件の幅が広がるので、今までと同じ時間の作業でも効率的に稼げる可能性もあるのです。

また、今後IT関連での発展が見込まれている国や地域でも、ビジネスチャンスの可能性があるといえます。

フリーランスが海外で活動する際の注意点

海外フリーランスでは、以下の注意点を意識して活動しましょう。

  • 入念な計画と準備を行ってから移住する
  • 現地での生活や仕事に慣れるのに時間がかかる
  • 自己管理は徹底して行う
  • 日本のWebサイトにアクセスできるようにする
  • 現地の語学力を身につける

入念な計画と準備を行ってから移住する

海外フリーランスとして活動するなら、入念な計画が大切です。いきなり海外に移住しても、仕事が受けられないというリスクもあります。入念な事業計画と市場のリサーチにより「移住先で生計を立てられる」という見込みを立ててから移住しましょう。

例えば、最初は日本での仕事を継続して生活費を稼ぎつつ、徐々に現地からの依頼も探すなど、計画的に進めていくのも1つの方法です。また、貯金は多ければ多いほど良いですが、6ヶ月間は仕事をしなくても生活できるように準備しておくと安心です。

フリーランスはいくら貯金するべき?独立前後や老後に分けて紹介

現地での生活や仕事に慣れるのに時間がかかる

移住後、スムーズに生活や仕事に慣れることはできないと理解したうえで検討しましょう。場所によっては、全く異なる環境へ身を置くことになります。諸々の手続きなどで時間と手間がかかったり、文化や雰囲気などに慣れるのに時間がかかったりするのが一般的です。

また、日本の企業と仕事をする場合には、日本との時差も考慮しなければなりません。業務上のやりとりは日本時間に合わせることになるため、生活リズムが崩れてしまう可能性もあります。

さらに、単身の場合は対面でのコミュニケーションが不足するため、孤独を感じやすくなります。現地に知人がいるならよいですが、話し相手がいない1人での生活に慣れることにも時間がかかるでしょう。

自己管理は徹底して行う

海外で働くなら、今以上に自己管理を徹底しましょう。もちろん、フリーランスは体調不良による納期遅れは避けなければなりません。ただ、海外での体調不良はリスクが高いので、十分な注意が必要です。

医療費が日本の数倍から数十倍という国があったり保険制度もそれぞれで異なったりするので、移住前の身体チェックや移住先の制度などを調べておく必要があります。

日本のWebサイトにアクセスできるようにする

海外で仕事をする場合、「日本のWebサイトにアクセスして調べ物をしたい」というケースが発生するかもしれません。この時注意したいのは、海外から日本のWebサイトにアクセスできない場合もあるということです。

こういったトラブルを防ぐためにも、VPN(バーチャルプライベートネットワーク)の通信回線を契約しておくと安心です。利用するサービスや追加する機能にもよりますが、個人で利用する場合、およそ月額1,500〜2,000円で利用できるものが多いです。

現地の語学力を身につける

海外でフリーランスとして働く場合は、必ず現地の言語を身につけるようにしましょう。フリーランスとして働くには、現地でさまざまな手続きをしなくてはなりません。その国の言葉でコミュニケーションが取れないと大変な思いをすることになります。

リモートで日本人と仕事できるから、言語には徐々に慣れれば良いと考えている方は、気をつけてください。

実際に海外で活躍するフリーランスによる体験談

実際に海外フリーランスとして活躍している人の体験談も参考にしましょう。

海外フリーランスとして活動する大切なポイントに、口にすること・人に頼ること・諦めないことを挙げています。夢の実現には、人脈や行動することが大切だと分かる体験談です。

こちらは海外フリーランスを目指すなら、何よりも「行動力が大切」としています。海外で仕事がしたくてもスキルがあっても、海外への移住を決断するのは簡単ではありません。現地に向かうという行動力こそが、最も重要と分かる体験談です。

まとめ

たとえフリーランスとして日本のマッチングサービスなどを活用して日本のクライアントから仕事を受ける場合でも、海外で生活することは問題ではありません。ただし、海外フリーランスになるためには、まず就労ビザの申請・取得が必要で、また納税ルールはクライアントの拠点・自身の業務拠点によって異なり、念入りにルールを確認しておく必要があります。

海外フリーランスは、海外に拠点を移すことで思わぬ出費が増える可能性もありますが、そこで安定的に収入を得るための仕組み作りも重要です。ITプロパートナーズは、IT/Web系のフリーランス案件を専門に扱うエージェントで、スキル・経験やご希望に応じて最適な案件をご提案します。「フリーランスとして活躍したい」「安定的な収入を確保したい」とお考えの方はぜひご活用ください。

フリーランスの方でこのようなお悩みありませんか?
  • 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
  • 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
  • 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい

そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!

フリーランスの方に代わって高額案件を獲得
週2日、リモートなど自由な働き方ができる案件多数
専属エージェントが契約や請求をトータルサポート

まずは会員登録をして案件をチェック!

この記事を書いた人
アバター画像
ITプロマガジン
ITプロパートナーズはITフリーランスの方に案件紹介をしているエージェントです。当メディア「ITプロマガジン」では、フリーランスの働き方から仕事探しまで幅広い情報を日々発信しています。