フリーランスとフリーターの違いは?両者の共通点や働き方も解説

こんにちは、ITプロマガジンです。

フリーランスとフリーターはどちらにも「フリー」という言葉が入っている通り、自由度の高い働き方という共通点はあります。しかし、働く目的や契約形態などが大きく異なることをご存じでしょうか。

この記事では、フリーランスとフリーターの違いについて詳しく解説します。フリーランスとフリーターのそれぞれのメリットとデメリット、フリーターからフリーランスになる方法などもご紹介しているので、ぜひ参考にしてにしてみてください。

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目次

フリーランスとフリーターの6つの違い

フリーターとフリーターは名前は似ているものの、働き方は全く異なります。

フリーターとはフリーアルバイターの略称です。パートや派遣社員、契約社員など正社員以外の雇用形態で働く15歳〜34歳の若者と定義されています。

フリーランスとは会社や組織に所属せず、個人で仕事を契約する働き方のことを指します。契約ごとに自身の知識や経験、スキルを提供し、その対価として報酬を受け取る契約形態です。

このように、フリーターとフリーランスは正社員とは異なる働き方であるという点は同じですが、フリーランスの場合はどの企業にも属していないという点が、大きな違いとなります。それでは、雇用形態の有無や働き方、社会保険の種類といったあらゆる部分から、フリーターとフリーランスの違いを見ていきましょう。

フリーランスとは?代表的な職種と仕事内容、メリットデメリットを解説

1.雇用契約の有無

フリーターは勤め先と雇用契約を結んでいるのに対し、フリーランスは特定の企業と雇用契約を結んでいないという違いがあります。一般的に、フリーランスはクライアントと業務委託契約を結びます。業務委託契約とは、企業が仕事を外部に委託する時に結ぶ契約です。

雇用契約を結ぶと福利厚生や労災保険などが適用されますが、業務委託契約の場合は適用されません。また、雇用契約の場合は勤め先の企業に指揮命令権がありますが、業務委託では指揮命令権がないことも、相違点の1つです。

業務委託契約に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

業務委託契約とは?雇用契約・請負との違いや働き方を簡単に解説

2.働き方が違う

アルバイトやパートで働くフリーターは、シフト制で勤務時間が決まっているケースが多いです。シフトの希望は出せますが、自分で自由に勤務時間を決めることはできません。

一方フリーランスの場合、働く場所や時間を自由に決められます。フリーランス向けの仕事には、フルリモートでこなせる案件や、納期までに成果物を納品すればよい案件が多いからです。パソコンとインターネット回線さえあればできる仕事も多く、リゾート地などに長期滞在しながら仕事をこなす「ワーケーション」という働き方もできます。

そのため、フリーランスはフリーターに比べて自由度の高い働き方であるといえます。

フリーランスの働き方とは?主な特徴5選と独立しやすい職種

3.専門スキル・実績の必要性が違う

フリーランスに求められるのは、業務において即戦力となることです。そのため仕事を獲得するにはスキルや実績がほぼ必須であり、未経験の状態でフリーランスになることは厳しいといわざるを得ません。雇用されるわけではないため、契約後に研修やセミナーなどで学べる機会はほぼ皆無です。

フリーターの場合は雇用契約を結んでから教育してもらえることも多く、未経験歓迎の求人もたくさんあります。スキルを身につけるために、まずアルバイトとして経験を積むというのも1つの選択肢だといえるでしょう。

4.給与形態・平均年収が違う

フリーターは基本的に時給で報酬が決まるのに対し、フリーランスの場合は受注した案件によって報酬が決まります。フリーランスは高いスキルを持っていれば、それだけ高単価な案件が受注でき、報酬アップにつながります。

平均年収にも違いがあり、フリーランスとフリーターのそれぞれの平均年収は以下の通りです。フリーランスの方が、フリーターよりも平均年収が少し上回っていることがわかります。

平均年収
フリーター約175万円※1
フリーランス200〜300万円※2

※1 民間給与実態統計調査
※2 フリーランス実態調査結果

フリーランスの年収については以下の記事でも詳しく解説しています。

フリーランスの平均年収は?職種別の給料相場と収入アップのコツ

5.社会保険の種類が違う

パートやアルバイトとして企業と雇用関係にあるフリーターは、勤務時間や収入などの要件を満たせば正社員と同じ社会保険(健康保険・介護保険および厚生年金)に加入できます。保険料は給与から天引きされ、保険料の一部を企業が負担する点も正社員と同様です。

一方で、特定の企業に雇用されないフリーランスが加入するのは、個人事業主向けの国民健康保険や国民年金です。報酬から天引きされることはないため、自分で支払わなくてはなりません。

6.確定申告・税金の手続きが違う

企業に雇用されているフリーターは、正社員と同様に税金の手続きが不要となるケースも珍しくありません。しかしフリーランスは、基本的に自分自身で確定申告・納付の手続きをする必要があります。

フリーターの収入は「給与所得」に該当する一方で、フリーランスの収入は「事業所得」や「雑所得」となり、税金の扱いも異なります。フリーランスにとって確定申告の手間は悩みのタネですが、仕事に使うパソコンや事務用品などの購入費用を経費にできる点がメリットです。

ただしフリーターの場合も、複数の職場で働いている場合などは確定申告が必要になってくるため、注意しておきましょう。

フリーランスとフリーターの4つの共通点

先ほどもお伝えした通り、フリーランスとフリーターは全く別物となりますが、正社員ではないなど、共通点もあります。それぞれの共通点について詳しく解説していきましょう。

1.働く時間を選びやすい

フリーランスとフリーターは働き方は異なりますが、働く時間を選びやすいという共通点があります。フリーランスは基本的に働く時間を自分で決められるため、自由度が高いのが特徴です。

フリーターの場合はフリーランスほど自由度は高くありませんが、シフト制なら勤務時間の希望は出せるので、ある程度は自分で働く時間を決めることが可能です。

2.副業・兼業がしやすい

仕事の掛け持ちがしやすいことも、フリーランスとフリーターの共通点です。複数のアルバイトを掛け持ちしているフリーターの人も多いでしょう。昼間と夜間でそれぞれ別の場所でバイトをしているというケースもあります。

フリーランスの場合は案件ごとに契約を結ぶのが一般的なので、分野の異なる仕事を同時に受注することも可能です。どちらも働く時間の自由度が高い分、副業や兼業をしやすいのが特徴です。

兼業・副業・複業の違いをわかりやすく解説!メリットや注意点も紹介

3.収入が不安定である

フリーターとフリーランスは、どちらも会社員に比べると収入が不安定になってしまいます。時給で働くフリーターは勤務時間が少ない月は収入が減ってしまいますし、フリーランスは案件が受注できなければ収入が得られません。このように、毎月安定した収入を得られるわけではない点も、共通点として挙げられます。

どちらも正規雇用されていないので、社会的信用が低くなる点にも注意しなければなりません。安定した収入を得ていることが重視されがちな婚活の場でも、不利になりやすいでしょう。

4.与信審査などで不利になりやすい

収入が不安定になりがちなフリーランスやフリーターは、クレジットカードやローンの審査、賃貸物件の契約などで不利になりやすい点も共通しています。正社員より収入が多い人でも、審査に通るとは限りません。

ただし絶対に不可能というわけではなく、審査に通りやすいサービスを選んだり、収入があることをきちんと証明したりすることで利用可能です。例えばフリーランスがローンを利用する際は、確定申告書や納税証明書の提出が求められます。

フリーランスのメリット

フリーランスとフリーターの違いや共通点を知っていただいたところで、ここではフリーランスのメリットをいくつかご紹介します。

収入アップが期待できる

先ほどもお伝えした通り、フリーランスは受注した案件によって報酬が決まります。ご自身のスキルや営業次第では高単価案件を獲得できるため、時給制のフリーターより収入アップが期待できるでしょう。

実際に会社員時代と比較すると、フリーランスとして独立してからの方が収入が上がったという事例は少なくありません。またフリーランスは案件の掛け持ちができるため、収入の良さを重視して仕事を複数請け負えば、その分収入も上げられます。

フリーターより社会的信用が高い

与信審査などでは不利になるケースもありますが、収入を証明できればフリーターより社会的信用度を上げることが可能です。

フリーランスとして独立したての頃に、社会的信用を上げるのは難しいかもしれませんが、確定申告をすれば所得や納税の証明になります。住宅ローンを組む場合も、3年分程度の確定申告書類があり、収入に見合った住宅を購入するのであれば、契約することができます。

人間関係のストレスが少ない

フリーランスとして仕事をすれば、人間関係のストレスを軽減することができます。クライアントとのやりとりがあるため、人との関わりを一切なくすということは不可能ですが、職場の上司や同僚との人間関係で頭を悩ませることはありません。

ほかにも、フリーランスは一緒に仕事する人を選ぶことができます。クライアントから実際に案件を請け負ってみて、自分には合わないなと感じたときは、今後そのクライアントから仕事を受注しないという選択もできるのです。

働き方の自由度が高い

働き方の自由度が高いのは、フリーランスの最大のメリットと言えるでしょう。案件にもよりますが、フリーランスの仕事は自宅でできるものがほとんど。在宅ワークなら自分の都合のいい時間に働くことができるため、子供との時間を楽しみたいから、早朝と夜だけ仕事をするといった働き方ができます。

いつもは自宅で仕事をするけど、たまには気分転換のためにおしゃれなカフェで仕事するなど、働く場所も自由に選ぶことが可能です。また、通勤する必要がなくなるため、満員電車や電車遅延によるストレスがなくなります。これまで通勤に使っていた時間を仕事に充てたり、趣味に使ったりなど、有意義に使うことができるでしょう。

フリーランスのデメリット

収入アップが期待できたり、自由に働くことができるフリーランスは魅力的に思えますが、デメリットもあります。ここでは、フリーランスのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

福利厚生がない

フリーランスは組織に属していないため、基本的に福利厚生はありません。雇用保険や労災保険がないので、仕事がなくなった時や、怪我や病気をした時に補償を受けられないのがデメリットです。

しかし、最近ではフリーランスに向けた福利厚生が受けられるサービスが展開されています。スキルアップ支援や法律・税務の無料相談サービス、レジャーやホテルといった施設の割引など、バラエティ豊かです。

ほかにも、フリーランスエージェントやクラウドサービスが無償で提供している福利厚生サービスもあります。条件を満たせば加入できるため、ご自身が利用しているフリーランスエージェントやクラウドサービスに福利厚生サービスがないか、確認してみるといいでしょう。

収入が不安定

フリーランスの最大のデメリットは毎月の収入が不安定なことでしょう。フリーターであれば時給制のため、その月働いた時間の分だけ給料がもらえますが、フリーランスだとそうはいきません。受注する案件の量が少なかったり、案件の報酬単価が低かった場合、いくら引き受けた仕事に時間を費やしても、その分収入がもらえるというものではないためです。

また、クライアントの状況によっては、急に案件がストップするということもあるでしょう。フリーランスはスキルや努力次第で収入アップが見込める働き方ですが、何らかのトラブルがあれば、収入が減ってしまうリスクがあるということを、念頭に置いておきましょう。

自己管理が必要

フリーランスは働く時間や場所を自由に選べることから、自己管理が必要です。フリーランスは自分の裁量で仕事をするため、人によっては生活リズムが乱れてしまうこともあります。

例えば時間の管理が苦手な人の場合、夜遅くまで仕事をしてしまったり、仕事とプライベートのオンオフがつけられなかったりして、不規則な生活になる可能性があるでしょう。ほかにも、仕事の受けすぎによって納期遅れや体調不良が起こると、仕事を断らざるをえない状況になることも。そうなると、クライアントの信頼を失ってしまいますし、他の仕事にも支障を来たす可能性があります。

自分で確定申告をする必要がある

フリーランスは自分で所得税を納める必要があるため、確定申告をしなければなりません。確定申告では住民税や所得税などの納税の手続きはもちろん、収入や経費なども自分で管理する必要があります。

経理作業に時間をとられてしまい、本業に支障を来たすというときは税理士へ相談するのがおすすめです。

フリーランスのメリット・デメリットとは?独自調査と共に紹介

フリーターのメリット

フリーランスのメリットとデメリットをご紹介しましたが、フリーターにはどのようなメリットがあるのでしょうか。いくつか解説していきます。

シフトを組みやすい

フリーターは基本的にシフト制で働いているため、時間を自由に使いやすいです。勤務先との雇用契約にもよりますが、「週2日以上、1日3時間以上」など、提示された条件を満たしていれば、シフトを組みやすいでしょう。「今月はたくさん働ける時間がある」「来月は多く休みをもらいたい」など、事前に企業側に共有しておくことで、働く日の調整ができます。

責任が軽い

フリーターの場合、勤める企業の店長や正社員の指示に沿って仕事するため、責任の軽い仕事を任せられることが多いです。もし、ミスをしてしまったときも最終的な責任を負うのは店長や正社員であるため、責任を取らされることはまずないでしょう。

フリーターは責任感を感じすぎず、与えられた仕事だけに集中できるので心の負担が少なく、続けやすいです。

残業が少ない

フリーターの仕事はシフト制であることが多いので、その日の勤務時間は事前に決まっています。基本的に残業がないため、働きすぎて疲れてしまうということはないでしょう。

もし残業があったとしてもフリーターは時給制で仕事をしているため、残業した分だけ給料が発生します。その点もメリットと言えるのではないでしょうか。

フリーターのデメリット

責任が軽く、残業が少ないというメリットは魅力的に思えるかもしれません。しかし、フリーターでいる代償もそれなりに大きなものであることは確かです。ここではフリーターのデメリットについて解説していきます。

収入が少ない

フリーターは責任の軽い仕事を任せられることが多いことから、比較的給料が安いです。賞与がないことがほとんどなので、努力しても思うような収入アップは見込めないでしょう。

フリーターは時給制だから働く時間を増やせばいいと思う人もいるかもしれません。しかし、そもそもの時給の設定が安いケースが多いので、いくら働く時間を増やしても高収入を得るのは難しいです。

社会的信用が低い

フリーターとして仕事はしていますが、一般的に社会的信用がありません。社会的信用とは、高い経済力や社会的地位に裏付けられた信用力のことを指します。給料が低く、収入が安定していないフリーターの場合、社会的信用が低くなってしまうのは当然と言えるでしょう。

社会的信用がないと、下記のようなことが起こり得ます。

  • 賃貸など不動産の審査が通りにくい
  • クレジットカードやローンの審査が通りにくい
  • 職歴として評価されにくい

このようにフリーターでいるとあらゆるデメリットが生じる可能性があるため、注意が必要です。

スキルが身につきにくい

フリーターは責任が軽く、覚えれば誰でもできるような単純作業を任せられることが多いです。そのため、転職や就職に有利なスキルはなかなか身につきにくいでしょう。

たとえ勤続年数が長く、バイトリーダーなどバイトの中では一番上の立場につけたとしても、基本的に同じ作業を繰り返すことが多いので、フリーランスとは知識やスキルの差が開いてしまいます。

フリーターからフリーランスになる方法

フリーランスとフリーターのメリットやデメリットを見ていただくと、フリーランスの方が収入アップが期待できたり、社会的信用が高かったりと、メリットが多いことをお分かりいただけたかと思います。

今はフリーターとして働いているけど、将来的にはフリーランスへ転身したいという人もいるのではないでしょうか。ここでは、フリーターからフリーランスになるための方法について詳しく解説していきます。

フリーランスになるには?手順や始め方をどこよりもわかりやすく解説

独学して副業から始める

フリーランスになるための勉強をして、まずは副業から始めるという方法があります。アルバイトをしながらスクールや書籍などを活用して、必要な知識やスキルを身につけましょう。ある程度の知識を得たら、クラウドソーシングなどで簡単な案件を受注してみることから始めるのがおすすめです。

もしくは、すでになにかアイデアがあるなら、ビジネスを始めて実績を作ってしまうのも1つの方法です。アプリ開発やイラストなど、すぐにビジネスを始められるスキルがあるなら、学習よりも実績作りに力を入れる方が近道になることもあります。

副業フリーランスについてさらに詳しく知りたい時は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

副業フリーランスの始め方は?メリット・注意点とおすすめ職種

会社に勤めて実務経験を積む

フリーランスになる前に企業に勤め、フリーランスになりたい分野での実務経験を積むという方法もあります。正社員に限定せず、パートやアルバイトなども視野に入れて、実務経験を積める仕事を探してみるとよいでしょう。例えばアシスタント職などは、「未経験可」や「未経験歓迎」としている求人もたくさんあります。

また、現在の職場で実務経験が積める部署に異動させてもらえるように交渉してみるのも1つの手です。

フリーランスになるには?手順や始め方をどこよりもわかりやすく解説

フリーランスエージェントに登録する

ある程度の実績を積んだら、フリーランスエージェントに登録することをおすすめします。

フリーランスエージェントとは、個人で仕事を請けたい人にフリーランス向けの案件を紹介するサービスです。フリーランスが仕事を獲得する際は、自分自身で企業に営業をかけるのが一般的ですが、エージェントを利用することで営業の手間が省けるというメリットがあります。

フリーランスエージェントには「週に2日でOK」「フルリモート可」などさまざまな種類の案件が集まるため、一度自分の職種に合った仕事を扱っているエージェントに相談してみるとよいでしょう。

弊社では、数多くの方にフリーランス案件を獲得していただいています。経験とスキルさえあれば、フルタイム案件はもちろん、週2日からの高単価案件もご紹介できます。まずは無料登録をして色々な案件を見てみてください。

フリーランスになりやすい職種

フリーランスに転身するには、独立しやすい仕事や、将来性があって稼ぎ続けられる職種を選ぶといいでしょう。仕事選びを間違えてしまうと、なかなかうまく稼ぐことができず、フリーターの方が収入が良かったという事態になりかねません。フリーランスとして働きやすく、需要の多い仕事は、ジャンルに分けると大きく3つあります。

クリエイター系フリーランス
・Webデザイナー
・グラフィックデザイナー
・イラストレーター
・動画クリエイター
マーケティング系フリーランス
・Webライター
・Webマーケター
・コンテンツディレクター
・広報/PR
エンジニア・プログラマー系フリーランス
・ネットワークエンジニア
・アプリケーションエンジニア
・Webディレクター
・IT/Webコンサルタント

上記で紹介した職種は、IT業界のものばかりです。IT業界は慢性的な人材不足に悩まされているので、フリーランスを頼りたいというクライアントのニーズが高まっています。

中には、未経験もしくはスキルを習得中のフリーランスを募集しているケースもあります。未経験からフリーランスになりやすい仕事は以下の記事でも詳しく紹介しているので、こちらも併せて参考にしてください。

未経験・スキルなしからフリーランスになるには?おすすめの仕事と注意点

フリーランスに転向する際にすべきこと

ここでは、フリーランスに転向する時にやっておくべきことを3つ紹介するので、チェックしておいてください。

開業届の提出

フリーランスになるなら、開業届を提出して個人事業主になっておきましょう。個人事業主になると、確定申告の際に青色申告ができるようになります。青色申告には、最大65万円の所得控除を受けられたり、赤字を3年間繰り越せたりするというメリットがあるので、節税のために開業届の提出をおすすめします。

フリーランスに開業届は必要?提出のメリット・デメリットやタイミング

健康保険・年金の切り替え

前述の通り、フリーランスとフリーターでは加入できる社会保険が異なります。仕事を辞めても自動的には切り替わらないため、フリーランスになった時点ですみやかに切り替え手続きをしましょう。国民健康保険および国民年金への加入は、いずれも住んでいる市区町村の窓口または管轄の年金事務所で行えます。

フリーランスの社会保険については、以下の記事で詳しく解説しています。

フリーランスが加入できる社会保険とは?種類や保険料を抑える方法も解説

クレジットカードの作成

クレジットカードは、会社員のうちに作っておくのがおすすめです。審査については先述の通りですが、特にフリーランスになって間もない時期は審査で不利になりやすく、作りたくても作れないといった状況になりかねません。フリーターとして働いている人も、そこそこの勤続年数がある場合は、フリーランスになる前に作っておく方がよいでしょう。

とはいえ、フリーランスになると全くクレジットカードを作れないというわけではありません。詳しくは以下の記事をご覧ください。

フリーランスにおすすめのクレジットカードと事業用で分けるメリット

人脈を作っておく

フリーランスにとって、実績やスキルと同じくらい重要なものが人脈です。「この人はこういった業種のフリーランスをしている」と認知されることで、人づてに仕事が舞い込んでくることも少なくないからです。

また、同業者とも積極的に交流を持っておきましょう。案件を回してもらえたり、困った時に助けてもらえたりすることがあるからです。セミナーや交流会に出席したり、フリーランスが集まるコワーキングスペースを利用したりして、幅広い人脈を築いておくことをおすすめします。

フリーターからフリーランスを検討する際の注意点

最後に、フリーターからフリーランスを目指す際に注意しておきたいことについて解説します。

信頼・実績の重要性が増すことを意識する

フリーランスとして個人で仕事をする以上、クライアントの信頼を獲得することも大切です。クライアントに信頼されれば、必然的に継続して仕事を依頼してもらえる可能性もアップします。

信頼を勝ち取るには、「納期を守る」「仕事をミスなくこなす」「納品物のクオリティーを上げる」など、小さなことをコツコツと積み重ねていくしかありません。当然のことながら、ドタキャンや納期遅れといった信頼を失う行為はご法度です。

もちろんフリーターや会社員であっても信頼は重要ですが、企業は雇用している人材を簡単に解雇できないため、トラブルを起こしたとしてもすぐに仕事を失うことはないでしょう。しかしフリーランスの場合は、「契約を切られる」「仕事を依頼されなくなる」など、信頼が仕事に直結するため注意が必要です。

フリーランスになる目的を明確にする

フリーランスになる際は、何のためにフリーランスになるのかを明確にし、それを実現できる職種を選びましょう。

フリーランスとひと言でいっても、職種によって働き方や収入目安は千差万別です。まずは「収入をアップさせたい」「自由な働き方をしたい」「得意なことで生計を立てたい」など、目的意識を明確にすることで、目指すべき道が見えてきます。複数の目的がある場合は、優先順位を考えておきましょう。

フリーランスとして稼いでいくには?

フリーランスが安定して稼ぎ続けることは簡単ではありません。しかし、努力によってポイントをしっかり押さえておけば、安定した収入を得ることはできます。継続して仕事を受注し、安定的に稼ぐために、下記方法を実践してみてください。

契約数を増やしてリスクを分散する

フリーランスとして安定して稼ぐためには、契約数を増やしてリスクを分散することが大切です。いくら高単価な案件であっても一つしか引き受けていない場合、急に案件がストップすると収入が途絶えてしまいます。複数の案件を獲得していれば、一つの案件が終了しても、他の案件があるので、収入がなくなることはありません。

継続的にスキルアップをする

フリーランスとして収入を安定させるためには、自発的かつ継続的にスキルアップを図る必要があります。特にIT業界での活躍を検討している場合、日々さまざまな情報が更新されているため、毎日求められるスキルも変わってきます。その需要に対応できる専門的なスキルを身につけることで、安定的に稼ぐことができるでしょう。

フリーランスに必要なスキル一覧!基礎編/職種別に分けて紹介

他のフリーランスとの差別化を図る

フリーランスの人口は年々増加傾向にあります。他のフリーランスとの差別化を図らないとライバルに埋もれてしまい、仕事がなくなってしまうという事態になりかねません。

そのためにはまず自分の強みを見つけましょう。ご自身の得意な分野を極めるのもいいですし、いくつかのスキルを併せ持つのもいいでしょう。実際に複数のスキルを併せ持っている人を募集している案件は多いので、差別化を図るためにぜひ取り入れてみてください。

クライアントファーストで物事を考える

安定して稼ぎ続けられるフリーランスは、クライアントファーストの姿勢を大切にしている人が多いです。1人1人のクライアントに真摯に向き合うことで、信頼を得ることができます。

会社と会社の契約では信頼を担保するためにさまざまな契約書を結びますが、フリーランスも同じです。個人事業主として1人に責任を負っていることを考えると、会社員より個人の責任は重くなっていると考えられます。手の行き届いたきめ細やかな仕事ができれば、フリーランスとして仕事は途切れることがなく、収入も安定するでしょう。

エージェントやクラウドソーシングを利用する

フリーランスで効率的に仕事を見つけるためには、エージェントやクラウドソーシングを利用するのがおすすめです。

クラウドソーシングは未経験者を歓迎している案件が多く、実績を積む場所として活用しやすいでしょう。ただし、紹介されている案件は低単価のものが多いので、ある程度実績を詰んだ後はエージェントの利用へシフトするといいでしょう。

エージェントを利用すれば今の自分の能力や希望に合った仕事を、エージェント担当者から紹介してもらえます。募集している案件はある程度のスキルや経験がある人を対象にしていることがほとんどなので、効率的に高単価な案件を見つけることができます。

まとめ

フリーランスとフリーターは名前は似ていても、働き方や収入面など、相違点が多いことを知っていただけたかと思います。フリーターは責任が軽く、自由にシフトを組めるため、気楽かもしれません。しかし、スキルを身につけることはできないので、大きく収入が伸びることはまずないでしょう。

フリーランスなら自分の努力次第で、高収入を目指すことができます。さらに一緒に仕事する人を選ぶことができますし、会社に雇用されていないので、より働き方の自由度が増します。

今よりもっと自由な働き方と、収入アップを実現したいなら、ぜひフリーランスを目指して行動を起こしてみてはいかがでしょうか。

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