フリーランスエンジニアに年齢の限界はある?年代別の実態と生存戦略

こんにちは、ITプロマガジンです。

IT人材に対する需要は高く、フリーランスエンジニアを求める企業も多い状況です。しかし、フリーランスエンジニアとして働く場合、年齢が上がると不利になるのではないか?と不安を抱いている人もいるのではないでしょうか。

フリーランスエンジニアは、年齢によって自分自身を取り巻く環境が変化します。この記事では、フリーランスエンジニアの年齢の限界や年代別の実態などについて解説します。年齢が影響するといわれる理由や年代にあわせた生存戦略についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

なお、まずフリーランスエンジニアの仕事内容や実態など基本的なことを知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

▶︎ フリーランスエンジニアとは?仕事内容や今から目指す人が知るべき実情

フリーランスエンジニアの
ドンピシャ案件の探し方

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目次

フリーランスエンジニアとして活躍できる年齢は何歳まで?

フリーランスエンジニアには定年の概念がないため、「働きたい」と思う限り何歳まででも活躍できます。スキルや経験を積み上げていて実績が豊富な人なら、年齢を重ねてもコンスタントに仕事を獲得できるでしょう。そのためには、自分なりの戦略を立てて働き続けることが大切です。

ただし、年齢が上がってきて40代、50代になると獲得できる案件の数が減る恐れもあります。フリーランスエンジニアとして長く働き続けるためには、さまざまな工夫が必要です。年代別にどんなことを心掛けるべきかについては後述します。

完全未経験からフリーランスエンジニアを目指せる年齢の限界は何歳まで?

完全未経験の状態からフリーランスエンジニアを目指せるのは、30代が限界と考えておくべきです。フリーランスエンジニアとして活躍できるようになるまでには、単に知識を身につけるだけでなく、実務経験も積まなければなりません。

フリーランスエンジニアは独立する前に企業に就職して実務経験を積むのが一般的です。未経験で年齢が高い人材は採用されにくいため、なるべく早めに取り組み始める必要があります。

未経験からフリーランスエンジニアは可能?厳しさや最短の独立手順

フリーランスエンジニアが「年齢に限界がある」と言われる3つの理由

フリーランスエンジニアとして働く場合、年齢が影響するといわれているのはなぜでしょうか。具体的な理由は以下の3つです。

  1. 案件によっては年齢制限がある
  2. 体力・気力が衰えてしまう
  3. 新しい技術についていけなくなる

それぞれ解説していきます。

1.案件によっては年齢制限がある

フリーランスエンジニア向けの案件のなかには、年齢制限が設けられているものもあります。年齢が高くなると条件に合致しなくなり、応募できる案件の数が少なくなる可能性があるでしょう。

年齢制限がなくても、現場を管理するマネージャーが年下ということもありえます。立場の違う様々な人たちとコミュニケーションが円滑に取れるかどうかが、重要なポイントになってくると言えます。

2.体力・気力が衰えてしまう

40歳を超えると、どうしても体力的な不安が顧客側にも出てくるようです。また残業が多いプロジェクトや、若いチームで無理な突貫工事のような仕事を進めている現場もあります。そうすると、実際に体力の問題が出てくる場合があるでしょう。

3.新しい技術についていけなくなる

IT業界は、新しい技術が次々と生まれています。それまでの現場で主流だったことが、次の現場では使えなくなっていることもあります。それまで当たり前だった技術が、いつしか時代遅れとなる業界なのです。つまり、常に新しい技術を吸収し、学んでいく姿勢が大切になります。

しかし、年齢が高くなるとどうしても吸収力が衰えやすくなってしまうため、それを懸念して高年齢のフリーランスエンジニアを避けるクライアントもいます。このあたりも、「年齢に限界がある」と言われてしまう理由の一つでしょう。

フリーランスエンジニアに必要なスキル一覧!スキル不足だと厳しい?

【年代別】フリーランスエンジニアの実態

フリーランスエンジニアは、どの年代が多く活躍しているのでしょうか。ここでは、フリーランスエンジニアが多い年代について確認しましょう。

活躍している半数以上は40代・50代

フリーランス白書2023によれば、フリーランスとして活躍している人の半数以上は40代、50代です。

フリーランスの内訳をみてみると、クリエイティブ系やエンジニア系は約3割となっています。

フリーランスは40代以上の人が多く活躍しており、高年齢になってからもフリーランスエンジニアとして十分に働けるとわかります。

独自調査によると独立時の年齢は30代がボリュームゾーン

ITプロパートナーズが実施した独自調査では、フリーランスとして独立した年齢は30代がボリュームゾーンとなっていて、全体の約45%が「30代前半」もしくは「30代後半」と回答しました。

現在活躍しているのは40代・50代が多い一方で、多くの人は30代でフリーランスとしての活動を始めたことが伺えます。

独立時の年齢で30代に次いで多かったのは、40代です。この結果から、会社員として一定の経験を積んでスキルを身につけてから独立する人が多いと考えられます。

フリーランスエンジニアに必要な実務経験年数と経験別の案件単価目安

20代でも十分に独立可能

IT人材は多くの企業で不足しているため、実務経験があれば年齢が若くてもフリーランスエンジニアとして案件を獲得できる可能性があります。

IT 人材需給に関する調査によると、IT需要の伸びが低かった場合でも、2030年には16.4万人のIT人材が不足すると考えられています。いまのうちからフリーランスエンジニアとして独立できるように努力すれば、将来的に活躍できる可能性が高いです。

また、X(旧Twitter)の口コミを確認すると、「20代のフリーランスエンジニアは業界が求めている」という声も上がっています。

上記のことから、独立を目指しているなら早いうちにスキルや経験を積み、20代のうちにフリーランスエンジニアになると成功しやすいといえます。

年代別フリーランスエンジニアの強みと弱み

フリーランスエンジニアは、年代によって強みや弱みが変化します。年代によってどのような強みや弱みがあるのでしょうか。年代別にフリーランスエンジニアの強みと弱みを紹介します。

20代フリーランスエンジニアの強みと弱み

20代のフリーランスエンジニアが持つ最大の武器は、最新技術に対する高い学習意欲と適応力です。新しい言語やフレームワークを柔軟に吸収し、トレンドの技術を扱う案件にも臆することなく飛び込めるでしょう。また、体力があるため、多少の無理が効くのもこの年代の強みと言えます。

一方で、「実務経験の絶対量が少ない」という弱みがあります。そのため、クライアントからの信頼を得にくく、大規模なプロジェクトや上流工程の案件を獲得するのは難しいかもしれません。結果として、受けられる案件の単価も低くなりがちです。

20代は、収入よりも経験を重視し、積極的に様々な案件に挑戦して実績を積み上げることが、将来への投資となります。ポートフォリオを充実させ、自身のスキルを客観的に証明できる成果物を着実に増やしていくことを心掛けてください。

30代フリーランスエンジニアの強みと弱み

30代は、エンジニアとしてのスキルと経験、そして体力のバランスが最も充実する時期です。数年間の実務経験を経て、得意な技術分野や専門性が確立し始めるため、クライアントに対して明確な価値を提示しやすくなります。プロジェクト内でのリーダー経験などを積んでいれば、開発だけでなく、チームをまとめる役割も担えるでしょう。

弱みとしては、結婚や育児といったライフイベントと仕事の両立が課題となる点が挙げられます。また、意識的に学習を続けないと、20代の頃に習得した技術が徐々に陳腐化し始めるリスクも出てきます。

30代は、自身の市場価値を客観的に見極め、専門性をさらに深めるか、あるいはマネジメントスキルを伸ばすかなど、今後のキャリアの方向性を定める重要な時期と言えるでしょう。

40代フリーランスエンジニアの強みと弱み

40代のフリーランスエンジニアの強みは、なんと言ってもその豊富な実務経験です。これまでに数多くのプロジェクトを経験し、様々なトラブルを乗り越えてきた実績は、技術的なスキルだけでは測れない大きな価値を持ちます。単にコードを書くだけでなく、システムの全体設計や要件定義といった上流工程、プロジェクトマネジメントといった役割で真価を発揮するでしょう。

ただし、体力的な衰えを感じ始め、最新技術の目まぐるしい変化に追いつくのが難しくなるという弱みも出てきます。また、現場のメンバーが年下ばかりという状況も増え、コミュニケーションの取り方に配慮が必要になる場面もあるかもしれません。

プレイヤーとしてのスキルを磨き続けると同時に、豊富な経験を活かして若手を指導したり、顧客のビジネス課題にまで踏み込んだ提案をしたりするなど、開発現場を俯瞰できる視点を持つことが求められます。

40代でもフリーランスエンジニアになれる?実態と成功のコツを解説

50代フリーランスエンジニアの強みと弱み

50代になると、フリーランスエンジニアとしてさらに円熟味を増します。長年のキャリアで培われた高度な専門知識や、業界内に築き上げた広い人脈は、他の年代にはない強力な武器となります。現場でコードを書く仕事は減るかもしれませんが、その代わりに技術顧問やITコンサルタントとして、企業の経営層に近い立場で課題解決に貢献する道が開けてきます。

直面する課題としては、「健康面の不安が大きくなること」と「開発案件の数が限られてくること」です。50代ともなれば、40代の頃よりさらに健康面でリスクを抱えることになります。また、開発においても、年下のプロジェクトマネージャーの指示のもとで働くというケースもあるかもしれません。こういった状況に、やりづらさを感じる人もいるでしょう。

50代で活躍し続けるためには、自身の経験をどのようにして価値に変えるかを常に考え、顧問やアドバイザー、メンターといった新しい役割を積極的に模索していく必要があります。

年代別フリーランスエンジニアの平均年収

フリーランスエンジニアの平均年収は、どの程度なのでしょうか。フリーランスエンジニアの年収は年代によっても異なります。ここでは、エージェントの案件情報を参考に年代別にフリーランスエンジニアの平均年収をみてみましょう。

20代・30代の平均年収

20代、30代のメンバーが中心となって進める案件の場合、週3日の勤務で月収は40~70万円程度です。年収に換算すると480~840万円となります。

20代、30代のフリーランスエンジニアが1つの案件で得られる収入は、スキルや実績によっても変化するでしょう。20代、30代のうちに高年収を目指すためには、マネージャーやリーダーの経験もあると強みになります。

40代・50代の平均年収

40代、50代が活躍できる案件で獲得できる月収は80万円程度です。年収に換算すると、960万円。そのような案件を受注するためには、専門的なスキルや経験が求められています。

条件にぴったり合致するスキルや経験がなくても、類似するスキルや経験があれば応募できるケースもあります。

フリーランスエンジニアの年収や年収アップの方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

フリーランスエンジニアの年収は?会社員との比較や職種別の収入

20代・30代のフリーランスエンジニアが活躍する為のポイント

20代・30代のフリーランスエンジニアは、まだ経験が足りていないことも多いため、とにかく様々な経験をしながら多くのスキルを身に付けていくという努力が重要になります。

この項目では、フリーランスエンジニアとして長く活躍するためにどんなことを心掛ければよいのか、という点について具体的に解説していきます。

とにかく実績を積み重ねる

20代や30代のうちは、とにかく実績を積み重ね、スキルを高めていくということを強く意識してください。フリーランスエンジニアの場合、大事なのは「年齢」ではなく「実績やスキル」です。会社のように年功序列で給料が上がる仕組みではなく、「何ができるのか」「どのような実績があるのか」がもっとも重視され、収入に大きな影響を与えるのです。

また、将来的に案件探しで困らないように、実務経験を積み重ねつつ、人脈形成についても怠らないようにしましょう。仕事で関わった人たちと一期一会の関係で終わるのではなく、いつでも自分から連絡したり、相手から連絡をもらったりできるような関係を構築しておくべきです。

一定の貯金は確実に行う

20代、30代といった若い年齢でフリーランスエンジニアとして独立するならば、一定の貯金をしておきましょう。実績が少ないうちは、なかなか案件を獲得できず、経済的に困窮する恐れがあるからです。また、一度案件を受注できても、契約終了後に次の案件をすぐに受注できない可能性もあります。
フリーランスエンジニアとしての経験が浅い時期に、仕事が途切れて苦しむことがないように、ほとんど仕事がなくても半年~1年程度は生活できるくらいの貯金は持っておくべきです。

フリーランスはいくら貯金するべき?独立前後や老後に分けて紹介

20代・30代ならではの柔軟性・向上心を活かす

20代・30代の若いフリーランスエンジニアは、柔軟性や向上心が強みになります。特に実績が少ないうちは、これらをアピールしながら案件を獲得する意識を持ちましょう。クライアントによっては、「単価が高く融通のきかないエンジニアよりも、実績は少なくても柔軟に対応してくれるエンジニアに頼みたい」というケースもあります。

柔軟性・向上心を活かして案件を獲得し、若さならではの吸収力でスキルを身につけていけば、フリーランスとして活動していくうちに高単価案件の獲得も目指せるようになるでしょう。

案件獲得経路を増やしておく

クラウドソーシングやエージェント、SNSなど、フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法はさまざまです。案件獲得経路は1つに絞るのではなく、若いうちにさまざまな手段で案件を獲得する意識を持っておくことで、収入が安定しやすくなります。

1つの案件獲得経路に依存していると、万が一その手段で案件を獲得できなくなったときに収入が途絶えてしまうため、注意してください。

弊社ITプロパートナーズではフリーランスエンジニア向けに高単価な案件を数多くご紹介しています。9割がエンド直案件となっているので、実務経験のあるフリーランスであれば大きな収入を得ることができます。どのような案件があるか気になる方は、以下からチェックしてみてください。

状況に応じて一度正社員に戻る選択肢もあり

20代、30代でフリーランスエンジニアとして独立した場合、思うように仕事を獲得できない可能性もあります。収入が不安定になると気持ちも安定せず、辛いと感じる人も少なくありません。

フリーランスエンジニアとして一度独立しても、会社員としての再就職は可能です。フリーランスエンジニアとしての働き方に不安を感じているなら、会社員に戻るのもひとつの方法といえます。20代や30代ならばまだ若いので、再就職の難易度はそれほど高くありません。再就職を希望するなら早いほど成功しやすいため、早い段階でよく検討することが大切です。

フリーランスの再就職は難しい?主な理由と成功する6つのコツ

40代・50代のフリーランスエンジニアの生存戦略

40代、50代になると、さまざまなスキルや経験を活かせるようになります。ただし、それに甘んじることなく、挑戦を続けることが重要です。40代、50代のフリーランスエンジニアの生存戦略を紹介します。

新しい付加価値をつけておく

40代、50代のフリーランスエンジニアは、豊富なスキルや経験が武器になります。ただし、ほかにも新しい付加価値をつけておくと、さらに活躍の場が広がるでしょう。たとえば、年齢が高い人材にはマネジメントスキルが求められるケースも多いです。マネジメントスキルがあれば選べる案件の幅が広がるだけでなく、単価もアップできる可能性があります。

また、IT業界では技術の発展のスピードも早いです。常に新しい技術に対してアンテナを張り、自分自身に必要な知識やスキルを学ぶ必要があります。

講師やコンサルタントとして活動する

40代、50代まで積み上げてきたスキルや経験を活かせば、エンジニアとして技術を提供するだけでなく、ほかの仕事も受けられる可能性があります。たとえば、これからエンジニアになりたいと考えている人に指導する講師を務めることも可能です。豊富な実績があると生徒からも信頼されやすく、実務に役立つ指導ができるでしょう。

また、エンジニアとしてのスキルや経験を活かし、コンサルティングを行うのもひとつの方法です。40代、50代のエンジニアは実務経験に裏打ちされた確かな知見があるため、本質的なアドバイスができるでしょう。

フリーランスITコンサルタントになるには?独立後の年収や案件例

自分でサービスを開発する

それまでのスキルや経験を活かして、自分でサービスを開発するという方法もあります。世の中のニーズを捉えて役立つサービスを開発すれば、多くの人に利用してもらえる可能性があります。

ただし、自分でサービスを開発しても、必ず売れるとは限りません。あくまで企業からの案件受注をメインにしながら、空いた時間でサービスを開発する、といった進め方がよいでしょう。

クライアントと信頼関係を構築しておく

40代・50代になると、年齢によって新しい案件の獲得が難しくなってくるケースもあります。案件を獲得しつづけるためには、既存の案件でクライアントとの信頼関係を構築しておくことが大切です。クライアントと長く良好な関係を築けていれば、年齢だけを理由に案件の継続を断られることはないでしょう。他のクライアントを紹介してもらえる可能性もあります。

年齢を重ねるほど新規案件の獲得が難しくなってくることを見越して、既存のクライアントとのつながりを大切にする意識を持ちましょう。

シニア向けのエージェントサービスを活用する

年齢を重ねてから新規案件を探す場合は、シニア向けのエージェントサービスをチェックしてみてください。40代から60代をターゲットとしたフリーランスエージェントもあるため、必要に応じて活用しましょう。

年齢を重ねたフリーランスエンジニアが注意すべきこと

長く第一線で活躍し続けるためには、若い頃と同じ働き方では通用しなくなってきます。年齢という要素をハンディキャップにしないために、特に意識すべき3つのポイントを解説します。

体調管理に人一倍気を使う

フリーランスエンジニアにとって、自身の体は最大の資本です。会社員であれば、病気で休んでも有給休暇や傷病手当金がありますが、フリーランスは働けなくなれば収入は即座にゼロになります。特に年齢を重ねると、若い頃のような無理は効かなくなり、体力の回復にも時間がかかるものです。

だからこそ、体調管理には人一倍気を配らなければなりません。定期的な運動習慣を取り入れる、栄養バランスの取れた食事を心がける、十分な睡眠時間を確保する、といった基本的な生活習慣を徹底しましょう。また、年に一度は必ず健康診断や人間ドックを受診し、自身の体の状態を客観的に把握しておくことも極めて重要です。

日々の自己管理こそが、長く安定して働き続けるための土台となります。

フリーランスの健康診断の受け方と経費・医療控除に関するルール

開発スキルだけでは厳しくなることがある

IT業界の技術トレンドは日進月歩で、次々と新しい技術が生まれては消えていきます。最新技術のキャッチアップの速さや純粋なコーディングのスピードでは、若い世代に分があることは認めざるを得ません。もちろん、継続的な学習は必須ですが、それだけで勝負し続けるのは徐々に厳しくなってくるでしょう。

そこで重要になるのが、開発スキルに加えて、以下のようなスキルを掛け合わせ、付加価値を高めることです。

  • 顧客の要望をヒアリングして仕様に落とし込む「要件定義」
  • システムの骨格を作る「基本設計」
  • プロジェクトの進捗や品質を管理する「プロジェクトマネジメント」
  • 顧客のビジネス課題そのものを解決に導く「コンサルティング」

これらのスキルは一朝一夕には身につかず、長年の経験がものをいう領域です。年齢を重ねたエンジニアは、こうした上流工程やマネジメント領域に軸足を移していくことで、年齢に見合った高い価値を提供し続けることができます。

人脈の拡大を怠らない

フリーランスエンジニアとしてのキャリアが長くなるほど、案件を獲得するルートは多様化します。クラウドソーシングやエージェント経由の案件だけでなく、過去に仕事をしたクライアントから直接声がかかったり、元同僚や知人から仕事を紹介されたりする、いわゆる「リファラル」の比重が大きくなっていくでしょう。このリファラル受注の鍵を握るのが「人脈」です。

人脈は、簡単に築けるものではありません。日頃から勉強会や技術コミュニティに顔を出して情報交換をしたり、SNSなどを通じて自身の知見を発信したりする必要があります。そして何より、過去に関わったプロジェクトの一つひとつで誠実な仕事をして良好な関係を築いておくことが大切になります。

年齢を重ねてから新しい人脈を築くのは簡単ではないからこそ、若い頃から意識的に人との繋がりを大切にし、それを維持・拡大していく努力を怠らないようにしてください。

フリーランスエンジニアの年齢に関するQ&A

最後に、フリーランスエージェントの年齢に関するよくある質問にお答えします。

フリーランスエンジニアが廃業する年齢は?

本記事の冒頭で紹介したとおり、フリーランスエンジニアに定年はありません。そのため、廃業する年齢は自分で自由に決められます。廃業する年齢は人によって異なりますが、体力的に厳しさを感じやすい70代が目安となるでしょう。

年齢によってクライアントとの関係構築が不利になる?

年齢によって、同じ振る舞いでも相手に与える印象が変わってくる点に注意してください。40代・50代のベテランエンジニアがプロジェクトに参画する場合、謙虚さを忘れてはいけません。自分のやり方を強引に突き通すような言動をすると、「扱いづらい」と思われて関係構築に失敗してしまう可能性があります。

一方、20代・30代の場合は遠慮せずに提案をしていく姿勢が大切です。若さを活かして積極性や向上心をアピールできれば、相手に好印象を持ってもらえるでしょう。

フリーランスから再就職する場合年齢によって影響は出る?

フリーランスエンジニアとしてうまくいかなかった場合は再就職の選択肢もありますが、年齢が上がるにつれて就職が難しくなるのが現実です。もちろん、スキルや実績があって40代や50代でも再就職に成功する人もいますが、一般的には20代・30代と比べて就職の難易度は上がる点に注意してください。

「独立したものの、思うように稼げない」と思ったら、早めに再就職を目指すのもひとつの方法です。

まとめ

フリーランスエンジニアとして努力を続ければ、年齢に関係なく長く活躍することが可能です。若いうちから積極的に経験を積むと、案件を獲得しやすくなります。20代、30代であれば再び会社員に戻る方法もあるため、思い切った挑戦もしやすいです。

40代、50代になればそれまでの豊富なスキルや経験を活かして、高単価な案件も受注しやすくなります。ただし、年齢制限が設けられている案件もあるため、付加価値をつけておくことも大切です。

年齢に応じた生存戦略を意識し、フリーランスエンジニアとして長く活躍しましょう。

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