こんにちは、ITプロマガジンです。
近年はアプリ開発のフレームワークが数多く提供されており、個人でのアプリ開発のハードルが格段に下がっています。自らアプリ開発を行って収入を得たいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、「個人でのアプリ開発は儲からない」という情報を聞いたことがある人もいるかと思います。
そこでこの記事では、個人のアプリ開発は儲からないと言われる理由や、実際の収入事情、儲けた事例、稼ぐ為のコツなどを解説します。
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・事業会社の自社開発案件が多い
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
Contents
- 1 個人のアプリ開発の収入事情とは
- 2 個人のアプリ開発は儲からないと言われる理由
- 3 個人のアプリ開発における収益モデル
- 4 アプリの個人開発における成功事例
- 5 個人で開発したアプリをリリースする方法
- 6 アプリの個人開発で稼ぐための6つのポイント
- 7 個人でアプリ開発に取り組むメリット・やりがい
- 8 個人でのアプリ開発が向いている人
- 9 個人でのアプリ開発が向いていない人
- 10 アプリ開発で稼ぎたいなら受託開発の案件を獲得する方法もある
- 11 アプリの受託開発におすすめのフリーランスエージェント
- 12 アプリ開発の受託案件で高収入を得やすくなるスキルセットや経験
- 13 アプリ開発で収入を得る時の注意点
- 14 まとめ
個人のアプリ開発の収入事情とは
アプリ開発者を対象とした調査レポート「Developer Economics – State of the Developer Nation 2015Q1」では、アプリ開発における月間の収入事情が確認できます。このレポートによると全体の17%が「無収入」、18%が「100ドル以下」と回答しています。2015年の調査レポートなので当時の円相場で換算すると、アプリ開発者の約3割はアプリ開発による月の収入が約12,000円に届かないという結果になりました。
その一方で、24%の人は月間収入を「1万ドル以上」と回答しています。これは当時の円換算で120万円程度です。このように、個人のアプリ開発の収入事情は人によって大きな差が出ていることがわかります。
個人のアプリ開発は儲からないと言われる理由
アプリの個人開発では稼げない、と耳にしたことはないでしょうか。稼げないというのは、開発にかけたコストを回収しつつさらに利益を出すような高収入を得るのが難しいという意味です。せっかくアプリを作っても、お小遣い程度の収入しか得られないことも少なくありません。
アプリの個人開発で稼げないことには以下のような理由があります。
- 売れるアプリのアイデアを出すのが難しい
- 企業と比較してリソースが不足している
- 開発後の集客が難しい
それぞれについて解説するので、個人開発を検討する際の参考にしてください。
売れるアプリのアイデアを出すのが難しい
大きな収入を得られるような売れるアプリを作るには、既存のアプリにはない斬新なアイデアを出し、形にすることを求められます。しかしこれは誰にでもできることではありません。自分でアイデアを出すのが苦手なのであれば、「こんなアプリが欲しい」という声を集めるところからのスタートとなるでしょう。どれだけアプリの完成度が高くても、ユーザーから必要とされなければ収入にはつながりません。
企業と比較してリソースが不足している
リソースが限られている個人開発では、多くの工数や資金が必要とされるクオリティーの高いアプリを作りにくいのが現状です。一方で企業の場合は、複数のエンジニアやプログラマーで構成されるチームで開発に取り組めるうえ、プロモーションにも多額の費用をかけられます。資金も人員も限られている個人が企業に対抗するのは、かなり大変だといわざるを得ません。
さらにアプリはリリース後のメンテナンスやサポート、アップデートなどにも手間と時間がかかります。これら全てに個人で対応するには、どうしても限界が出てくるでしょう。さらに外部のデザイナーなどへ依頼する資金力や人脈といった面でも企業と比較して不利です。クオリティーで勝負できない分、アイデア勝負となるともいえます。
開発後の集客が難しい
大ヒット間違いなしのアプリが作れたとしても、宣伝をして認知度を高めなければ日の目を見ずに埋もれてしまいます。個人でアプリを開発して多くの人に使ってもらうには、プログラミングだけでなくマーケティングやプロモーションに関する知識も必要です。
アプリの集客方法にはSNSによる宣伝やWeb広告などが考えられますが、「SNSのフォロワーが少ない」「Web広告の出稿にお金がかかる」などさまざまな障壁があります。このような集客の難しさも、「アプリ開発は儲からない」といわれる要因のひとつです。
個人のアプリ開発における収益モデル
先ほども触れたように、アプリの個人開発で収入を得る仕組みとしては、「アプリの有料化」「アプリ内課金の実装」「広告の掲載」の3つがあります。ここでは、それぞれの仕組みについて詳しく解説します。
有料アプリの配信
アプリを有料で配信する方法です。一般的には、以下の2つのタイプがあり、多くはいずれかのタイプのみか、その組み合わせが用いられています。
- 買い切りタイプ:ユーザーがダウンロードする際に課金するパターン
- サブスクリプションタイプ:月額料金が発生するパターン
買い切りタイプは、 一度の購入で全ての収入が発生するため、収益の予測が比較的容易です。一方サブスクリプションで収益化するモデルは、アプリを無料でダウンロードできるようにしておき、有料プランに加入した際にプレミアム機能を利用できるようにします。
通常、アプリ運営では多くのユーザーからダウンロードされれば比例して利益も増えます。しかし機能やコンテンツが優れる無料アプリも多いため、ユーザーがダウンロードしたくなる強みも必要です。アプリを販売する場合、Google PlayとApp Storeそれぞれ手数料が発生するため事前に確認しておきましょう。
Google PlayとApp Storeでのアプリ販売にかかる手数料は、いずれも30%です。そのため、実際に得られる収益は販売価格の7割程度だと考えておきましょう。ただし、両ストアともアプリ配信による年間合計収益が100万ドルまでなら、手数料は15%に引き下げられます。
なお、有料アプリと無料アプリ(lite版)などの両方を配信して、無料トライアルができるようにする戦略もあります。ユーザーに基本的な機能を気軽に試してもらえるため、ユーザーを大きく拡大するチャンスになるでしょう。
アプリ内課金の実装
アプリ内課金とは、無料または有料のアプリ内で、追加のコンテンツや機能に対してユーザーから課金するシステムです。このモデルによって、開発者はアプリの使用体験を拡張するためのさまざまな商品やサービスを販売できます。
アプリ内課金の実装は、「基本プレイ無料」のゲームによく見られる仕組みです。例えば、「ゲームのプレイ自体は無料だが、キャラクターのスキンやゲーム内通貨の獲得などの際に課金してもらう」といったケースが該当します。
アプリ内課金を実現するためには、Apple「App Store」、Google「Play Store」などのプラットフォームとの連携が必要です。プラットフォーム側が、アプリ内で発生した課金から一定の手数料を取り、残りが開発者の収入になります。
手数料率は、App Store・Play Storeともに販売価格の30%です。ただし、年間の合計収益が100万ドルまでの事業者は、手数料が15%に引き下げられます。
広告収入
広告を入れたアプリを無料配信して、広告収入を得る方法です。無料アプリを利用していると、画面に広告が貼られていたり、広告動画が流れたりするのを目にする機会も多いでしょう。広告の収益形態には以下の3つがあります。
- クリック課金型広告:広告をクリックされると報酬が発生
- インプレッション課金型広告:広告が表示された回数に応じて報酬が発生
- 成果報酬型広告:クリック後に商品やサービスが売れると報酬が発生
収益形態ごとに、どの程度の収益が得られるのかが変わってきます。クリック課金型は1クリックにつき5〜30円程度が相場です。インプレッション課金型は、一般的に広告が1000回表示されるごとに10〜500円の収益が発生します。成果報酬型は案件によって報酬が大きく異なり、1件の成果につき数百円から数万円まで幅広いのが特徴です。
広告の掲載のメリットは、「アプリを無料で提供できるため、ユーザーにとっての負担を減らしやすい」「一度アプリをインストールしてもらえれば、継続的な収益を生み出せる」などです。
ただし広告を過剰に表示してしまうと、ユーザー体験を損なってしまうほか、開発したアプリのイメージを崩すことにもつながってしまうため注意が必要です。
アプリの個人開発における成功事例
ここでは、アプリの個人開発に成功した人の事例を3つ紹介します。アプリ開発で稼ぎたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
小林高志さん「電卓アプリ」
「電卓アプリ」が100万ダウンロード目前まで迫った「小林さん」の成功事例です。小林さんは弊社ITプロパートナーズも利用されました。
小林さんのアプリ開発は「全世界で老若男女問わず使えるもの」を重点にしています。そこで目をつけたのが、日常的に利用される電卓です。配信から数カ月は鳴かず飛ばずのアプリでしたが、Googleの成功事例を読み込んで、定期的なアップデートを繰り返すことで成功を収めました。
小林さんが成功したポイントは以下です。
- 電卓というニーズの高いアプリに目をつけたこと
- 成功事例を読み込み1つひとつ実践したこと
- 定期的なアップデートを繰り返したこと
電卓は世界中からのニーズはありますが、競合アプリも多く、成功させるのは簡単ではありません。成功事例やニーズを分析することで、オリジナルの強みがあるアプリを開発しています。
古田さん「野球シミュレーションゲーム」
古田さんが開発したのは、野球をテーマにしたシミュレーションゲームです。計3シリーズの野球ゲームをリリースしていて、シリーズ2作目のときに月30万円を稼げるようになりました。その後、シリーズ3作目となる高校野球をテーマにしたゲームをリリースし、このアプリでは月100万円の収益が出ています。
シリーズ3作目で大きな成功を果せたのは、以下のような工夫をしたからです。
- バグ報告のお礼に課金アイテムをプレゼントして、スピーディに改修を進めた
- ユーザー心理に刺さる課金アイテムの販売
- 「動画を見ると体力回復」の機能で広告収益アップ
例えば、育てたキャラが3年生になって引退してしまうタイミングで、「OBチーム」に登録するための100円程度の課金アイテムを実装したところ、課金収益が10倍となりました。これらの工夫の結果、これまでの収益は1,290万円に到達しています。ほかにも、最初の試合に勝ったときだけレビュー依頼をするなど、ユーザー心理を意識した施策を多く取り入れています。
※参考:個人開発の高校野球ゲームが収益1,290万円超えるまでにやった3つのこと。引退かけたアプリ開発者が語る「課金収益10倍」ドラフト課金の思わぬ効果。
しゅん@婚活戦士さん「ツール系・ゲーム系」
しゅん@婚活戦士さんは副業でアプリ開発に取り組んでいて、これまで計78本のアプリをリリースしています。開発しているのは主にツール系・ゲーム系のアプリで、合計ダウンロード数は400万を突破しました。アプリによる収益は、東京都の平均給与よりもやや高いくらいの金額です。
しゅん@婚活戦士さんの成功のポイントは、戦略の試行錯誤を繰り返していることです。「ダウンロード数の伸びやすいツール系アプリの開発に注力する」「市場の大きそうな分野のアプリを開発する」など、仮説と検証を繰り返しながらアプリ開発に取り組んでいます。
※参考:ヒット作が出ないまま10年間個人アプリ開発を続けたエンジニアの末路
個人で開発したアプリをリリースする方法
個人で開発したアプリをリリースして収入を得るためには、Google PlayやApp Storeなどのプラットフォームを活用する必要があります。ここでは、2つに分けて、それぞれ必要な手続き・流れを解説します。
Google Playの場合
Google Playでアプリ開発・配信をして収入を得るためには、一定の登録料(通常25ドル程度)を支払い、Google Play開発者アカウントを登録する必要があります。開発者アカウント作成後、Google Play Consoleにログインします。
次にアプリをビルドして、APK(Android Package Kit)ファイルを生成します。その後、Google Play Console上でアップロードし、質問に回答しつつ審査を受けましょう。審査をパスすれば、Google Playでのアプリ公開・リリースができるようになります。
App Storeの場合
App Storeでアプリ開発・配信をして収入を得るためには、年間費用(通常100ドル程度)を支払い、Apple Developer Programに登録する必要があります。「Xcodeでの必要事項のアップロード」や「iOS App IDsの登録」などの作業を終えたら、審査を受けられるようになります。
Appleの審査チームがガイドラインに基づいてアプリをレビューし、承認されれば公開されます。審査は比較的厳しめなので、あらかじめバグやUI・UXなど、アプリに求められる要素を念入りにチェックしておく必要があります。
アプリの個人開発で稼ぐための6つのポイント
個人がアプリ開発で稼げない理由を紹介しました。では、個人がアプリ開発で稼ぐ方法はあるのでしょうか。アプリの個人開発で稼ぐ方法として、以下の6つのポイントを紹介します。
- オリジナルのアイデアを考える
- マーケティングに関する知識を身につける
- 論理的思考力を身につける
- 複数のアプリを開発する
- 定期的なアップデートを行う
- 開発で得た知識を発信する
1.オリジナルのアイデアを考える
アプリ開発では、今までに誰も思いつかなかったようなオリジナルのアイデアが重要です。
アプリ開発はノウハウ本や参考サイトの充実により、誰でもある程度のレベルのアプリを作れるようになりました。しかし、誰でも作れるアプリに魅力を感じるユーザーはほとんどいません。
稼ぐためにはユーザーが魅力を感じるオリジナルのアプリ開発が必要です。
2.マーケティングに関する知識を身につける
マーケティングに関する知識を身につけ、アプリが売れる仕組みをつくることも大切です。
- 市場のニーズを捉えるスキル
- ユーザーに興味を持たせるプロモーション活動
アプリを作る際に「こういうアプリが欲しい」というニーズに応えれば、大々的に売り込みをしなくとも口コミやSNS経由で広まっていくでしょう。潜在的なニーズを掘り起こし、「こんなアプリが欲しかった」と思われるものを目指すのもよい方法です。
また、すでに多くのアプリが出回っている現状では、「広く浅く必要とされるアプリ」よりも「狭く深く必要とされるアプリ」のほうがヒットする可能性があります。高収入を得るには、何十万人、何百万人が使うものではなく、一部の人が「ぜひ使いたい」と思うようなアプリ開発に取り組みましょう。
上記のようなマーケティングに関する知識やスキルを身につけ、売れる仕組みも作りながら、確実なニーズのあるアプリを開発することをおすすめします。
3.論理的思考力を身につける
収入を得られるアプリを開発するには、常に分析・改善を繰り返す必要もあります。そのプロセスにおいては、論理的思考力が必要です。
自分が好きなアプリを開発するのも、仕事を続けていくには重要なことです。ただ、収入を得るならユーザーのニーズを満たさなければなりません。競合アプリや自分が開発したアプリの強みや弱みを分析し、改善を繰り返しながら、売れるアプリを生み出しましょう。
4.複数のアプリを開発する
1つではなく、複数のアプリで継続的な開発を進めることも大切です。
例えば、1つのアプリの広告収入は小さくても複数のアプリを開発することで、まとまった収入を得られる可能性があります。
継続的にアプリを開発すれば、収入源を増やすことができるでしょう。
5.定期的なアップデートを行う
アプリを開発し、配信したからといって満足してはなりません。ダウンロード数を伸ばしていくためには、定期的なカスタマイズやアップデートが必要です。
ユーザーの評価などを参考に、機能を追加したり、削ったりすることでユーザーの利便性を高めましょう。
6.開発で得た知識を発信する
開発で得た知識をブログやSNS、ホームページなどで発信すれば、効率的な集客ができます。
アプリ開発の経験や知識など、たとえそれが成功であっても失敗であっても、その情報に価値を感じているユーザーもいます。
情報を発信すれば、アプリや開発者として認知度を高められます。それにより、効果的な集客も期待できます。
個人でアプリ開発に取り組むメリット・やりがい
個人でアプリ開発に取り組むメリットとして、以下が挙げられます。
- 作りたいアプリを自由に開発できる
- 初期投資を抑えて始められる
- マーケティングやビジネスの知識を実践できる
上記3つのメリットについて、以下で詳しく見ていきましょう。
作りたいアプリを自由に開発できる
個人開発は、自分の作りたいアプリを自由に開発できるのがメリットです。単純に自分が欲しいと思うものや、世の中にあると便利だと感じるものなど、仕様やデザインのすべてを自分で決められます。
誰かから依頼されて開発するアプリは相手のリクエストに応えなければならないため、自由度は高くありません。自分の好きなものを好きなように作れるのは、個人開発の大きな魅力です。
初期投資を抑えて始められる
個人開発なら、高額な初期投資は必要ありません。例えばiOSアプリを開発したい場合、Macのパソコンと開発ツールを使います。Apple向けのアプリ開発ツールであるXcodeは無料でインストールできるので、すでにMacパソコンを持っている人なら初期費用はゼロです。
リリースするアプリの内容によってはサーバーの契約やスキル習得のための学習費用がかかるケースもありますが、基本的には少額の初期投資でチャレンジできるのも個人でのアプリ開発のメリットです。
マーケティングやビジネスの知識を実践できる
個人でアプリ開発に取り組むと、マーケティングやビジネスの知識を実践で活かせるというメリットもあります。「どのような内容がユーザーに刺さるのか」「課金アイテムの内容や金額は適切か」など、アプリをリリースして運営していくなかでさまざまな仮説と検証が行なえます。
臨機応変に機能追加や仕様変更ができるのは、自由度の高い個人開発のアプリならではのメリットです。アプリ開発を通して、ビジネスのスキルやノウハウを身につけられるでしょう。
軌道に乗れば仲間が増える可能性もある
リリースしたアプリが軌道に乗ると、一人では運営が難しくなる場合があります。アプリ運営の人手が足りなくなったら、法人化して仲間を募ることも可能です。一人で始めたアプリが人気になり、仲間を増やして長く運営できるようになれば、大きなやりがいを感じられるでしょう。
個人でのアプリ開発が向いている人
以下のような人は、個人でのアプリ開発が向いています。
- 開発のアイデアがある
- 十分な開発スキルがある
- 時間と資金に余裕がある
それぞれの特徴について、以下で詳しく見ていきましょう。
開発のアイデアがある
個人開発の場合、まず作りたいアプリのアイデアがなければ始まりません。逆にいえば、すでにアイデアがあるなら、今すぐにでも開発に取り組むことができます。そのため、「既存のアプリに欲しい機能がない」「こんなアプリがあればいいのにと思うことがある」といった人は、個人でのアプリ開発が向いています。
十分な開発スキルがある
アイデアがあっても開発スキルがなければアプリを形にできないため、一人でアプリを完成させられるスキルも必要です。「会社員エンジニアとしてアプリの開発経験がある」など、すでに十分なスキルがある人は個人開発にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
時間と資金に余裕がある
アプリを開発してリリースしても、すぐに収益化できるケースばかりではありません。時間と資金に余裕がある人なら、改修や機能追加を繰り返して長いスパンで成功を目指せます。例えば「会社員として安定した収入があり、アプリ開発に取り組むためのプライベート時間を確保できる」という人は、もし収益化に時間がかかったとしても心身に余裕を持ってアプリ開発に取り組めるでしょう。
個人でのアプリ開発が向いていない人
以下のような人は、個人でのアプリ開発には向いていないかもしれません。
- 安定した収入が欲しい
- スキルがない
- 継続的な取り組みが苦手
それぞれの人の特徴について、以下で解説します。
安定した収入が欲しい人
個人でのアプリ開発で、はじめから大きく稼げる可能性は低いと考えておきましょう。そのため、安定した収入が欲しい人は会社員のほうが向いています。もしアプリがヒットしたとしても、そのアプリがいつまでも安定した収入を生んでくれるとは限りません。収入の安定性を重視したい場合は、会社員として働きながら空いた時間でアプリ開発に取り組むのがおすすめです。
スキルがない人
個人開発では一人でアプリを完成させなければならないため、スキルがない人はそもそも開発を進めること自体が困難です。アプリをリリースできなければ、当然ながら収益は生まれません。
アプリ開発が学べる書籍や学習サイトは豊富にありますし、近年はプログラミングの知識がなくてもアプリを開発できるノーコードツールなども多く登場しているので、スキルがない人はまず必要なスキルの習得から始めましょう。
継続的な取り組みが苦手な人
本記事で紹介した成功事例もそうですが、多くの場合はアプリをリリースしてから改善を重ねることで徐々に収益を上げています。ダウンロード数や収益が伸びない場合は原因を探り、日々試行錯誤しながらアプリをより良いものにしていく姿勢が重要です。
継続的な取り組みが苦手な人は、このようなリリース後の作業が苦になってしまう可能性が高いため、個人でのアプリ開発には向いていないでしょう。
アプリ開発で稼ぎたいなら受託開発の案件を獲得する方法もある
「アプリ開発で稼ぎたいけど、アイデアを出すのが苦手」という場合、スキルがあるなら受託開発で稼ぐ方法もあります。
ここでは、受託開発で稼ぐ2つの方法を紹介します。
フリーランスで独立して稼ぐ
アプリ開発のスキルや実績がある人は、フリーランスとして独立してアプリ開発の案件を請け負うという選択肢があります。3年から5年ほどの実務経験があれば、安定して案件を獲得できるでしょう。5年以上の実務経験やPM経験があるなど即戦力となれるエンジニアなら、フリーランスで年収1,000万円を目指すのも不可能ではありません。
会社員として副業で稼ぐ
フリーランスになるのが難しい場合は、会社員として働きながら副業でアプリ開発の案件を受注するという方法もあります。働きながらの副業はどうしても作業に充てられる時間が限られるため、週1〜2日稼働の案件を中心に取り組みましょう。クライアントが求めるスキルや実績があれば、週1〜2日の副業で年収400万円前後の副収入を得られる可能性があります。
アプリの受託開発におすすめのフリーランスエージェント
アプリ開発の受託案件で高収入を稼ぐには、フリーランスエージェントを活用して案件を取るのが最適です。ここではアプリ開発で高収入案件を取れるおすすめエージェントを紹介します。
ITプロパートナーズ
弊社ITプロパートナーズは、ITエンジニア、Webデザイナー、マーケターといったフリーランスのプロ人材と、クライアントをマッチングさせるエージェントサービスです。弊社の魅力は、エンド直案件が9割となっており、高単価案件を多数ご用意していることです。さらに、週5日のフルタイム案件のほか、週2〜3日の案件も豊富で、フリーランスエンジニアを支援する会社では先駆け的な存在です。利用企業数2,000社以上で、自社開発案件が多いのもポイントとなっています。
ITプロパートナーズがアプリ受託開発におすすめの理由は、IT/Web分野に特化していることです。例えば検索欄に「アプリ」と入力し、エンジニアの案件を調べてみると、2023年12月時点で300件以上のエンド直案件がヒットします。さまざまな開発環境、職種の案件が揃っているため、自分に合った案件を選びやすいでしょう。
起業家・フリーランスの支援をするために始まったサービスで、求められるスキルが高い分、週2〜3日、リモートワーク可などフレキシブルな働き方ができる案件が多いのが特徴です。
高単価な案件を獲得したい!週2〜3日で稼ぎながら、独立・起業に挑戦したい!という人におすすめのフリーランスエージェントになります。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスがアプリ受託開発におすすめの理由は、とにかく案件数が豊富なことです。エージェントとしての長い実績があるため、フリーランスの人材を支えるためのノウハウが充実しています。
運営会社は、渋谷スクランブルスクエアに拠点を構えるレバレジーズ株式会社。専任コーディネーターはクライアントとの顔合わせに同席し参画中から参画後もしっかりサポート。
最も有名なフリーランスエージェントの1つで、まずはレバテックフリーランスに登録してみるという駆け出しのフリーランスエンジニアも多いです。単価が高額な案件が多く、紹介してもらえる分野も幅広いためどこのエージェントが良いか悩んだ場合、まず検討するべきエージェントの1つでしょう。
Midworks
Midworksの特徴は、高単価案件の多さです。利用者の平均年収は840万円以上で、スキルや実績があれば年収1,000万円に届く可能性は十分あります。正社員から独立してMidworksを利用し、年収を600万円アップさせたなど、年収アップ事例も豊富にあります。
公開案件数は3,300件以上で案件の幅が広いため、希望する条件の案件が見つかりやすいのもメリットです。非公開案件が全体の80%を占めていて、登録することで初めて確認できる魅力的な案件が見つかることも。
アプリ開発の受託案件で高収入を得やすくなるスキルセットや経験
アプリ開発で高収入を得るために必要なのはやはりスキルや経験です。このスキルや経験を十分にもって、実践できるスキルがあれば必然的に高収入を得る可能性が高まります。
このトピックでは、アプリ開発で高収入を得るために必要なスキルセットや経験について紹介します。
- ニーズの高い言語のスキル
- 高単価な案件を探すスキル
- PMやVPoEなどのマネージャー経験
ニーズの高い言語のスキル
現在普及しているスマートフォンは「Android」または「iOS」のどちらかを搭載しているものがほとんどです。スマートフォンのアプリを開発する際はまず、どのような言語が使われているかを知ったうえでプログラミングスキルを身につける必要があります。必要となるおもなプログラミングスキルは以下の通りです。
- Androidアプリ:C言語、Java、Kotlin
- iOSアプリ:Swift、Dart、Ruby
これからアプリ開発の必要なことを学んでいくのであれば、自分が開発したいアプリにあわせて、必須となるスキルを身につけておきましょう。ただしプログラミング言語は、種類によって習得難易度が異なります。例えばC言語ができればさまざまなプログラミング言語に応用ができますが、難易度が高めで、使いこなせるようになるのにはかなりの苦労が伴うといわざるを得ません。これからプログラミングスキルを身につける場合は、習得しやすさにも着目しましょう。
iOSアプリ開発に関するプログラミング言語については、こちらの記事でも解説しています。
高単価な案件を探すスキル
高いスキルを持っていても、高単価の案件を獲得できなければ高収入にはつながりません。アプリの受託開発で稼ぐのであれば、エージェントやSNS、コネなどを使って仕事を見つけてくるスキルも重要です。自分から営業をかける場合は、営業スキルも求められます。
また、単価アップや条件変更を受けてもらうための交渉スキルも欠かせません。個人で仕事をしていく過程では、報酬や納期の調整が必要なシーンが必ずといっていいほど出てくるからです。さらに見知らぬ相手とビジネスをしていくには、信頼関係を作るコミュニケーションスキルなども必須でしょう。受託開発は、単純にプログラミングができればよいというものではないのです。
PMやVPoEなどのマネージャー経験
単純にアプリ開発のエンジニアとしてだけのスキルだと担当できる工程が限られてしまい、年収自体も低くなってしまいます。
ただ、技術と信頼を積み上げ、上流工程から案件に携われると単に年収が上がるだけではなく、長期的に安定した仕事獲得にも繋がります。
また、技術者としてではなくプロジェクト全体をまとめ上げるPMやVPoEとして活躍できると、エンジニアとしての年収より遥かに高年収で採用されるので、マネージャー経験は大きなアドバンテージになるでしょう。
アプリ開発で収入を得る時の注意点
会社に勤務しながら、アプリ開発を副業として始めようと考えている人も多いでしょう。副業で収入を得る時は、以下について注意が必要です。
- 会社の就業規則を確認しておく
- 確定申告を行う必要がある
それぞれ以下で解説します。
会社の就業規則を確認しておく
会社の就業規則で、副業が禁止されていないか確認しましょう。禁止されているにもかかわらずアプリ開発で収入を得てしまった場合、バレると処分などのリスクがあります。
最近では、働き方改革の影響で副業をOKとする企業も増えています。副業OKの場合でも、許可が必要なケースも多いため、申請方法なども確認しておきましょう。
確定申告を行う必要がある
副業で年間20万円以上の収入があった場合は、確定申告が必要です。無申告をしてしまうと、無申告加算税といった重いペナルティが発生してしまうため、注意です。
なるべく早めに税金面の知識を身につけておくことで、スムーズに確定申告ができるでしょう。
まとめ
今回は、アプリ開発は儲かるのかどうかと、実際の案件についてご紹介しました。
アプリを個人で開発して稼ぐことは、それなりに難易度が高い方法です。斬新なアイデアを出して戦略的に展開しなければ、高収入を得る前に収支をプラスにすることすら難しいでしょう。その一方で、企業から仕事を請ける受託開発であれば、一般的な平均年収と比較してもかなり儲かる仕事だといえます。また、5年以上の実務経験やマネージャーの経験があれば、年収1,000万円も夢ではありません。
これを機に、高収入アプリエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか?手前味噌ですが、弊社サービス「ITプロパートナーズ」では数多くのフリーランス向けアプリ開発案件・求人を取り扱っています。もしご興味のある方はご相談ください!
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!