こんにちは、ITプロマガジンです。
フリーランスのイラストレーターとして活動し始めたばかりの方や、これから独立を検討されているイラストレーターの方は、「案件獲得」に関する悩みが尽きないのではないでしょうか?
仕事を自分で取ってくることは、フリーランスになるにあたって最も重要なものの1つといってもよく、その方法を知らないまま独立すると苦労するでしょう。逆に、仕事の取り方さえ分かっていればフリーランスでも安定して働けます。
そこでこの記事では、フリーランスイラストレーターの仕事の取り方や、案件獲得のために登録しておきたいサイトを紹介します。仕事を獲得できない原因とその対策も解説しますので、これから独立を目指す方はもちろん、すでにフリーとして活動するなかで案件獲得に苦労している方も、ぜひ参考にしてください。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・約7割がリモートのため、働く場所を選べる
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
フリーランスイラストレーターの仕事の取り方10選
フリーランスとして活躍しているイラストレーターは、どういった手段で仕事を取ってきているのでしょうか。代表的な10の案件獲得手段を紹介します。
1.フリーランスエージェント | ・エージェントによって仕事探しの手間を省ける ・主に経験者におすすめ | ★★☆☆☆ |
2.クラウドソーシングサイトを活用する | ・難しい手続きがなく手軽に使える ・初心者でも仕事を獲得しやすい | ★☆☆☆☆ |
3.スキルシェアサイトで出品する | ・自分が持っているスキルを販売できる ・自分で価格設定ができる | ★★☆☆☆ |
4.ストックフォトサービスで販売する | ・イラストを登録するとダウンロードにつき報酬がもらえる ・ユーザーニーズが高ければ長期間報酬が入る | ★★★☆☆ |
5.知人から仕事を紹介してもらう | ・自分のスキルや経験を理解してもらったうえで案件受注できる ・報酬設定などが曖昧にならないように注意が必要 | ★★★☆☆ |
6.イラストのコンペに応募する | ・企業が開催するコンペに応募し経歴をアップする ・力試しできる | ★★★★☆ |
7.ポートフォリオサイトで集客する | ・ポートフォリオの作り込みが重要 | ★★★☆☆ |
8.直接営業する | ・難易度は比較的高い | ★★★★★ |
9.交流会に参加する | ・人脈形成にもつながる | ★★★☆☆ |
10.SNSで仕事を探す | ・案件獲得までに時間がかかりやすい | ★★★☆☆ |
それぞれの方法について詳しく解説していきます。なお、これからフリーランスとしての独立を検討している方は以下の記事も参考にしてください。
1.フリーランスエージェント
独立直後からベテランまで幅広くおすすめしたいのが、フリーランスエージェントを通じた案件獲得です。
フリーランスエージェントとは、フリーランスとクライアントをマッチングさせてくれる人材サービスのこと。自分のスキルや経験、希望する仕事の条件などを提示すると、それにマッチする案件の紹介を受けられます。
本来であれば、報酬や稼働日数などの条件はクライアントと直接交渉しなければいけませんが、フリーランスエージェントを利用すれば、そうした交渉は全てエージェントに任せられます。
報酬が振り込まれないなどのトラブルも防げるほか、業務遂行中の些細な不安も相談できるので、独立して間もないイラストレーターにもおすすめです。最近では、福利厚生サービスを付帯させるエージェントも珍しくありません。
2.クラウドソーシングサイトを活用する
「クラウドワークス」「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトも、案件獲得の場になりえます。サイトに登録したら、希望条件を設定して自ら案件を探し、応募する形です。
クラウドソーシングサイトは手軽に利用しやすいのが魅力ですが、報酬が低い傾向にあります。また、本人確認を行っていないアカウントでも発注が可能で、個人間のやりとりも多く、トラブルに発展したケースも耳にします。
以上のような理由から、メインの案件獲得手段として使うのは難しいと考えられます。しかし、独立前に副業で利用したり、新しいクライアントとの出会いを探す場として利用したりと、工夫次第で有効活用することは可能でしょう。
3.スキルシェアサイトで出品する
「ココナラ」のように自分のスキルを販売できるスキルシェアサイトで、イラストのスキルを販売することもできます。
「イラスト制作:1点〇万円」など任意のスキルと価格を設定し、あらかじめサンプル画像を登録しておけば、絵柄やテイストを気に入ったユーザーがそれを購入してくれる仕組みです。
スキルシェアサイトにはそれぞれ得意分野があるので、イラスト分野で活発に取引が行われているサイトを選ぶようにしましょう。
4.ストックフォトサービスで販売する
画像素材を販売するストックフォトサービスで自分のイラストを販売することも可能です。自らのイラストを素材として登録しておくと、ユーザーがそれを購入した場合に収入が入ります。
登録してすぐに売上が発生することはあまり多くありませんし、必ず売れるとは限りませんが、ユーザーニーズの高い素材を登録しておくことで、将来的にいわゆる「不労所得」が手に入る可能性はあります。
あくまでもメインではなくサブ収入と位置づけたうえで、ひとまずいくつかイラストを登録しておくとよいでしょう。
5.知人から仕事を紹介してもらう
知人に直接仕事を依頼してもらったり、「知り合いの知り合い」など人づてに仕事を受けたりするのは、フリーランスの案件受注において定番といえる方法です。友人や知人はすでにあなたの人柄を知っているので、仕事をするうえで大切な信頼関係が初めから築かれているという点が、この方法のよいところです。
イラストは、Webサイトやパンフレット、製品の包み紙など、さまざまな場所で必要とされるものです。フリーランスとして活動していて、イラストの仕事を探していることを周りに話すと、意外な人が仕事を紹介してくれるかもしれません。
もし、前職がイラストレーターの会社で勤めていた場合は、その時に知り合ったクライアントから仕事をもらう方法もあります。フリーランスになる前に技術だけでなく、クライアントとも積極的に関係を築いておき、連絡先を交換することで、継続的に仕事を受注しやすくなるでしょう。
6.イラストのコンペに応募する
イラストコンペへの応募も、収入を得る1つの手段として考えられます。企業が開催するコンペがインターネットで公開されていることもあれば、上で紹介したクラウドソーシングサイトでコンペを見つけることもできます。
もちろんコンペ採用で報酬を獲得できる確率は低いですし、コンペでの採用が次の仕事につながることはそれほど多くありません。しかし、もし時間と労力に余裕があるなら、自分の力試しも兼ねて挑戦するのもよいでしょう。
7.ポートフォリオサイトで集客する
イラストレーターとして自身のWebサイトを作成し、そこにポートフォリオを掲載して集客する方法もあります。
今の時代、ビジネスをするうえでWebサイトは必須といえます。検索でたどり着く経路もありますが、SNSや名刺にサイトのURLやQRコードを載せておくことで「どのような作品を作っているんだろう」とアクセスしてくれる人も多いはずです。
作品そのものだけでなく、それを描いた時の思いやエピソードも掲載すると、さらに訪問者に興味を持ってもらえます。もちろん、あなた自身の経歴やスキル、引き受けられる仕事内容など、プロフィールも充実させておきましょう。
8.直接営業する
自分が力になりたいクライアントに、直接アプローチをかけるのも1つの手です。メールや電話などでアポイントメントを取り、可能であればポートフォリオを持ってオフィスを訪問してみましょう。
その場ですぐに仕事を依頼されなくても、よい印象を残しておけば後々の依頼につながることがあります。1社だけで仕事が決まることは少ないので、何件か回るとよいでしょう。
ほかに、展示会や交流会で仕事を獲得する方法もあります。
9.交流会に参加する
イラストレーターの交流会に参加すると、仕事の獲得方法や技術の相談などの情報交換できるだけでなく、仕事を受けたり、依頼できるようになります。イラストレーターのスクールに通っている場合は、授業とは別にコミュニティーグループに参加できたり、エージェントサイトによっては、会員登録をすればイラストレーター同士のコミュニティーに参加できます。
もし、どちらも利用したことがない場合は、Twitterで「イラストレーター 交流会」と検索すると交流会に参加できる可能性もあります。
積極的に交流する場所を探すのが苦手ならスクールを利用する、交流の場所を自分で開拓したい場合はtwitterで探すのがおすすめです。
10.SNSで仕事を探す
SNSで仕事を探す場合主に「検索する」「情報発信して仕事を依頼してもらう」の2つの方法があります。
「検索する」方法は、非常にシンプルです。TwitterやInstagramで「イラスト 依頼」のキーワードで検索すると求人が出てくることがあるので、クラウドワークスなどの求人サイトで仕事を探すだけでなく、SNSも積極的に利用して仕事を探してみましょう。
「情報発信して仕事を依頼してもらう」方法は、ユーザーにとって有益な情報をtwitterやInstagramで発信してファンを増やし、ユーザーや企業から仕事を依頼してもらう流れです。
どちらの方法も仕事を獲得するまでに時間がかかるので、求人サイトで仕事を探すのと同時に行うのがおすすめです。
フリーランスイラストレーターが仕事を獲得できない原因と対策
フリーランスのイラストレーターの中には、仕事に困らない売れっ子もいれば、常に「仕事がない…」と悩んでいる人もいます。
なかなか仕事を獲得できないイラストレーターには、以下のような特徴が共通しています。案件が遠ざかってしまう原因を知り、対策を打っていきましょう。
スキル不足のまま案件を探している
フリーランスになると、常にほかのイラストレーターと比べられます。当然ですが、いくら営業を重ねても、肝心のイラストのスキルが不足していればクライアントから選ばれることはできません。また、実績が不足している場合にも、クライアントに「この人に頼んで大丈夫だろうか」という不安を与えてしまうため、なかなか依頼されにくくなります。
十分アピールできるほどのスキルや実績がない場合には、いきなり独立するのではなく、まずは副業で経験を積んでからフリーランスに挑戦することをおすすめします。
自分に合った営業活動ができていない
例えば、営業が苦手なのに直接営業ばかりに取り組んでいるなど、自分に合った方法で営業ができていない場合、結果が出にくい傾向にあります。直接営業でなかなか成果が出ないなら、フリーランスエージェントに登録して仕事を紹介してもらいましょう。
これに限らず、複数の営業方法を組み合わせることで、案件を獲得しやすくなります。営業活動も、フリーランスイラストレーターとしての仕事のうちです。ある程度時間をかけて、自分に合った営業の仕方を模索してみてください。
案件の選び方が間違っている
特にフリーランス初心者の時期には、「案件を選り好みしすぎたせいで、結局ほとんど仕事が獲得できない」というケースがあります。
その仕事を引き受けるべきか、案件ごとにしっかり考えるのは大切ですが、簡単に「自分には合っていない」「自分にはできない」と切り捨てすぎるのも考えものです。
最初のうちは、取り組めそうな案件があれば積極的に獲得しにいく気持ちを持ちましょう。実際にいくつか数をこなすなかでようやく見えてくるものもあるのです。
フリーランスイラストレーターが案件獲得の為に登録すべきサイト
最後に、フリーランスとして活動するにあたってぜひ登録しておきたいサイトを、カテゴリごとにいくつか紹介します。
フリーランスエージェント
エージェントによって、得意とする案件の種類や提供するサービスが少しずつ異なります。登録前に各エージェントの特徴を把握しておくことで、求めている案件に最短距離で到達できるでしょう。ここでは、特におすすめのエージェントを2つ紹介します。
ITプロパートナーズ
弊社「ITプロパートナーズ」は、約2,000社の企業に利用されているフリーランスエージェントです。仲介会社を挟まず直接クライアントと契約しているため、高単価案件が多いのが最大の特徴です。
また、週2日・3日〜といった勤務日数が少なめの案件も得意としているため、複数の案件を掛け持ちしたい人や、フレキシブルな働き方をしたい方にもおすすめです。会員登録をすると、専任のエージェントがつき、自分に合う案件の紹介や業務の相談もできます。
ただし、報酬が高い分、高いスキルが求められる案件が多いため、フリーランスになりたてのイラストレータには向いていません。イラストレーターの経験を2〜3年程度積んでいたり、前職でイラストレーターの企業に勤めていた方におすすめです。
クラウドワークステック
クラウドワークステックは、クラウドソーシングサイトで有名なクラウドワークス社が運営するフリーランスエージェントです。72万社が登録されており、審査を通った信頼性の高い企業の求人が集まっています。クラウドワークステックで取り扱っている案件は、エンジニアとデザイナーが中心ですが、イラストの案件もあります。
また、週3、4で勤務できる案件が豊富で、掛け持ちで働きたい方やプライベートに合わせて調節したい方にもおすすめです。基本的にはリモートワークの案件が中心なので、働く場所を選ばず仕事ができます。
クラウドソーシングサイト
続いて、クラウドソーシングサイトです。クライアントとのトラブルを防ぐための施策を用意しているサイトを選ぶのがおすすめです。
クラウドワークス
クラウドワークスは、300万人以上が会員登録しているクラウドソーシングサイト。さまざまなジャンルのイラスト案件が豊富に登録されており、実績を積むと、発注者からのスカウトが届くこともあります。
ほかのサイトとの違いは、初心者でも受注できる案件の取り扱いが多いことです。経験や経歴を問わない案件も多く取り扱っているため、まずは副業で経験を積みたい方におすすめです。
ランサーズ
ランサーズは、2008年に開設された、歴史の長いクラウドソーシングサイトです。クラウドワークスと同様、未経験でも受注できるイラストの募集案件が多くあります。ランサーズが定める基準を満たすことで「認定ランサー」になれる独自制度もあります。
ランサーズの強みは、「フリーランスのトータルサポートがあること」です。「税理士サポート」「福利厚生による生活面のサポート」「スキルアップの講座」があります。フリーランスのイラストレーターとして独立したばかりで不安な人は、たくさんのサポートを受けられるランサーズの利用がおすすめです。
スキルシェアサイト
スキルシェアサイトのなかでも、イラストレーターが仕事を受けやすいサイトを選びました。まだ利用したことのない方は、ほかのユーザーを参考にしてスキルを登録してみるとよいでしょう。
ココナラ
ココナラには独自のランク制度があり、クリエイターは販売実績や評価によって「レギュラー」から「プラチナ」までのランクに分けられます。高ランクを目指して仕事に取り組んでみるのもよいでしょう。
ココナラの魅力は、自分の持っているスキルを販売できる点です。例えば、「Illustratorのツールの使い方を教えます」「イラスト個人レッスン」といったように、イラスト作成に使うソフトの使い方を教える案件や、講座や個人レッスンを販売することもできます。ココナラは幅広く収入を得たい方におすすめです。
SKIMA
SKIMAは、イラストやデザイン、文章を販売できるスキルシェアサイトです。購入者の希望に応じた作品を販売する「コミッション」、完成済の作品を販売する「opt販売」、購入者からのリクエストに対して提案する「リクエスト」の3つのアプローチを利用して、報酬を得られます。
SKIMAで稼ぐコツは、トップページで閲覧できる「ギャラリー」に作品をアップすることです。ギャラリーの作品は販売の対象ではありません。しかし、ギャラリーに掲載された作品を通じて、自分の作風やスキルをアピールできます。
ストックフォトサービス
以下で紹介するのは、多くのユーザーが利用する大手ストックフォトサービスです。ニーズが高そうなイラスト素材を登録してみてはいかがでしょうか。
PIXTA
PIXTAは、有料で素材を提供しているサイトです。ロイヤリティーフリーで、著作権譲渡型ではありません。クリエイターは累計ダウンロード数で6ランクに分けられており、ニーズに応える高品質な素材で上位ランクを目指す楽しみもあります。イラストが購入されるとポイントになり、換金できるシステムです。
PIXTAで稼ぐ方法は、イラストをたくさん作成してユーザーにダウンロードしてもらえる数を増やすことです。
イラストAC
PIXTAと違って、イラストACではユーザーが無料でイラストをダウンロードできるのが特徴です。注意点として、イラストACでは投稿したイラストの著作権を譲渡する必要があることを理解しておきましょう。
PIXTAと同様に、ユーザーからイラストがダウンロードされることで収入になります。イラストACでは、1ダウンロードにつき3.5円獲得できます。5人にダウンロードされれば17.5円、10人にダウンロードされれば35円といったようになります。
フリーランスイラストレーターとして先方から信頼を得るためのコツ
安定して仕事を取り続ける秘訣は、クライアントとの信頼関係の構築です。信頼を得るための仕事のコツを解説します。
報連相を徹底する
報連相(報告・連絡・相談)を徹底し、クライアントとしっかりコミュニケーションを取って信頼関係を構築しましょう。報連相を怠ると、ミスやトラブルが発生した時の影響が大きくなります。また、クライアントがイラストの専門家とは限らないため、意思疎通の精度を高めるためにも適度な報連相は大切です。
「こういう意図ではないか」「ひとまず、こうしておけばよいだろう」と勝手に作業を進めるのではなく、クライアントと密にやり取りしましょう。希望に沿ったイラストをスムーズに納品できれば、クライアントとの信頼関係を構築できます。
修正対応を迅速に行う
納品後に修正依頼を受けた場合は、迅速かつ丁寧な対応が求められます。再納品の納期が決まっていない場合でも、クライアントとコミュニケーションを取りながら、早めに提出するよう心がけてください。
修正に時間がかかる場合は、「◯月◯日までに提出できる見込みです。問題ないでしょうか?」と、具体的な日程を提案しましょう。あらかじめこちら側の状況を報告して承諾を得ておけば、双方にとって安心して作業を進められる環境を整えられます。
納期に遅れず対応する
仕事を受けるうえで最も重要なことは、納期の遵守です。締め切りまでにイラストを納品できないと、クオリティが高いイラストでも信頼を失ってしまいます。納期に遅れてはならない理由は、以降の工程全体にしわ寄せが生じるためです。
納期を守るためには、スケジュール管理の徹底がポイント。自分のなかで実際より1日から2日前に締め切りを設定しておくと、予期せぬトラブルが発生しても遅れずに対応できます。また、万一納期に遅れそうな場合は、直前ではなく事前にクライアントへ報告しましょう。納期直前の報告は信頼関係を損なう可能性が高いため、避けるべきです。
常にスキルアップする
近年登場した画像生成AI(人工知能)に見られるように、イラストの世界は急速に進化しています。常に新しい技術やトレンドを学び、使いこなせるようになると、クオリティが高まり作業スピードを上げられるでしょう。
クライアントのニーズに応え、長期的な信頼関係を築けるように、仕事を続けつつもスキルアップに励んでください。イラストレーターのコミュニティに参加して刺激を得る、CG関連のようにイラストと親和性の高いスキルの幅を広げるなどして、自らの価値を高めましょう。
初心者フリーランスイラストレーターが仕事を獲得する際の注意点
初心者フリーランスイラストレーターが仕事を獲得する際に注意したいことを解説します。ミスマッチが起こらないようにしっかり押さえておきましょう。
適正な案件単価を知る
フリーランスのイラストレーターの単価は、案件の種類にもよりますがおよそ約3,000〜10,000円です。また、作成するイラストの種類別の相場目安は下記のようになっています。
案件の種類 | 単価 |
---|---|
アイコン | 1,000〜5,000円 |
ロゴ | 50,000〜100,000円 |
バナー | 1,000〜10,000円 |
Vtuberイラスト | 150,000〜400,000円 |
漫画 | 3,000〜10,000円 |
ただし、ここで紹介した相場は、イラストレーターの技術や受注する案件によって異なります。そのため、あくまで参考程度に留めておきましょう。
著作権について勉強しておく
イラストレーターが特に気をつけたいのは、著作権についてです。著作権とは、自分が作った創作物(絵・文章など)が無断で転載されたり、コピーされないようにする権利のことです。
ほかのサイトから無断でイラストを使用することは一番やってはいけない行為ですが、著作権について知識がないと、知らず知らずのうちに違反しているかもしれません。イラストレーターにとって著作権を違反した場合、クライアントから仕事がこなくなるケースが多いため大きなリスクになります。
そのため、必ず著作権については勉強しておきましょう。最近では書籍や動画でも分かりやすく解説してくれているものがありますが、自分で勉強するのが難しい場合は、勉強会に参加するのがおすすめです。
報酬や契約内容を確認する
案件を受注する前に報酬や契約内容を確認しましょう。具体的にチェックしたいのは下記の項目です。
- 報酬金額が具体的に記載されているか
- 支払い期限の記載があるか
- 仕事の内容が明確か
- 著作権の譲渡
契約書に報酬金額が「ロゴ1つ⚪︎円」、支払い期限が「月末締め翌月払い」などのように明確になっているかも確認してください。契約書に記載があれば、トラブルが起きた際に弁護士を立てられますが、あやふやになっていると十分な報酬が支払われないまま終わってしまいます。
加えて、仕事内容が明確かどうかも確認してください。契約した内容以外の業務が発生した場合にクライアントに相談できます。
また、イラストレーターが最も注意したい「著作権の譲渡について」も確認しておきましょう。作成したイラストの著作権を自分が持つのか、クライアントに渡すのか決めていないと、納品が終わった後もトラブルの元になります。
画像生成AIはフリーランスイラストレーターにどんな影響を与える?
画像生成AIに仕事を奪われるのではないか、という不安を抱えるイラストレーターは少なくありません。画像生成AIとは、指示にもとづいて新しい画像を構築する人工知能システムです。近年、著作権侵害や法規制の必要性などの議論が起きていますが、画像生成AIの普及は避けられないでしょう。
フリーランスイラストレーターとして大切なことは、常にスキルアップする姿勢です。画像生成AIを敵視せず、どのように活用できるかを考えるうちに、イラストレーターとしての新たな活路を見出せます。
例えば、AIを学んで作業効率を高めたり、自分ならではの独創的な作風を追究したりすることで、画像生成AI単体との差別化が可能です。AIの得意分野を活用しつつ、人間にしかできない創造性や感性を発揮することで、イラストレーターとしての価値を高められるでしょう。
まとめ
フリーランスのイラストレーターが案件を獲得する方法は多岐にわたります。最近ではインターネットで仕事を受ける手段も多様化しており、住んでいる場所などの制約を受けずにチャンスをつかみやすくなりました。
今回の記事を参考にして、自分に合っていそうな方法を複数試し、少しずつあなたなりの案件獲得メソッドを確立していってください。まずは、記事内で紹介したサイトに登録するところから始めてみましょう。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!