こんにちは、ITプロマガジンです。
グラフィックデザイナーとして、在宅で働ける仕事を探している方も多いのではないでしょうか。近年は働く場所や時間に縛られず自分のペースで進められる柔軟な仕事も多く、在宅ワークも普及しています。
一方で「在宅グラフィックデザイナーの選択肢にはどのような形態があるのか」「グラフィックデザイナーがフリーランスとして在宅で活動するには何が必要か」「在宅グラフィックデザイナーの収入や案件の実態はどうなのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。
本記事では、グラフィックデザイナーが在宅で働く4つのパターンから、年収の目安、実際の案件内容や単価、必要なスキル・備品・仕事の探し方までを詳しく解説します。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
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などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
グラフィックデザイナーは在宅で働きやすい?

グラフィックデザイナーは、在宅でも対応しやすい職種の1つです。グラフィックデザイナーは主に広告やチラシ、ポスターなどの媒体を中心に、クライアントの要望や商材の特徴、ターゲットに基づいてデザインを行います。業務の多くはIllustratorやPhotoshopといったツールを使って進められ、基本的に一人で完結する作業が中心です。
「期限までに制作物を納品すれば進め方は問わない」というケースも多く、作業場所や時間に縛られず、自宅でも無理なく対応できます。近年ではリモートワークの普及により、在宅対応も可能なグラフィックデザイナーの仕事も多く、クライアント側でも業務委託やスポット依頼で外部デザイナーを活用するケースが増加しています。自分の生活スタイルに合わせて柔軟に働けるため、特に副業やフリーランスとしての働き方を希望する方には適した職種といえるでしょう。
グラフィックデザイナーが在宅で働く4つのパターン
グラフィックデザイナーが在宅で働くには、いくつかの選択肢があります。一口に「自宅で働く」といっても、雇用形態の有無や働くスタイルは選択肢によって大きく異なるため、自分に合うパターンを検討しましょう。
インハウスで在宅勤務をする
在宅勤務、つまり「企業の従業員として自宅で働く」という方法です。完全に在宅勤務という企業もありますが、基本的に自宅で勤務して月に数日オフィスに出勤する日が設定されているという企業もあります。
企業と雇用契約を結ぶため、オフィスに出勤する従業員と同様に、勤務時間は会社の指示によって決まり、給与という形で収入を得ることになります。
フリーランスとして在宅案件を業務委託する
同じく自宅で働く方法として、「フリーランス(個人事業主)になる」という働き方が挙げられます。フリーランスとして働く場合は、雇用契約ではなく、業務委託契約を結びます。そのため、依頼された成果物を納品することで報酬を受け取るという成果報酬型に近い働き方が一般的です。
案件・仕事内容・勤務時間など働き方における自由度が特に高いことから、ライフスタイルの多様化とともに広がっています。
副業で在宅OKの仕事を請ける
「企業で働くかたわら、個人的に副業の仕事を請け負って自宅で作業する」という働き方です。「パラレルワーカー」、「副業・兼業ワーカー」とも呼ばれます。安定した収入と福利厚生など企業に勤めるメリットと、フリーランスとして自由に働くメリットの両方を持つことが特徴です。
デザインスキルを活かして起業する
グラフィックデザインの専門性を活かし、完全在宅で独自のビジネスを立ち上げる選択肢もあります。例えばWebデザインの知見を活かしてECサイトを構築したり、CG制作スキルを活用して3Dモデルや素材を販売する方法もあるでしょう。バナーや広告制作に長けていれば、自社集客のためのクリエイティブを自分で制作し、マーケティングコストを抑えることもできます。
在宅グラフィックデザイナーの年収目安

一般的なグラフィックデザイナーの平均年収は509.3万円です。正社員として働く場合の目安は400万~600万円程度。フリーランスとして働く場合は、500万~700万円程度が目安となります。これらの年収目安は在宅に限ったものではないため、1つの参考としてください。
グラフィックデザイナーは実力によって収入が変化する職業です。人気が出れば、年齢や働き方にかかわらず収入アップが期待できます。一方で、経験が浅い場合やフリーランスとして働く場合、年収300万円以下になる可能性もあるでしょう。
在宅グラフィックデザイナーの業務委託案件例・単価目安
在宅グラフィックデザイナーとして働く場合、業務内容や単価は多岐にわたります。以下では、在宅グラフィックデザイナーが担当することが多い業務委託案件の種類とその相場、業務内容の特徴を紹介します。
名刺・ショップカードのデザイン案件
名刺やショップカードデザインの案件相場は、8,000~3万円程度です。
企業に勤める場合は、クライアントへのヒアリングやプロジェクトの企画は、営業やディレクターが行うことが多いでしょう。しかし、個人で活動する場合は、自分でクライアント対応する必要があります。名刺やショップカードなどのように、小さく大掛かりなプランニングが必要ない案件では、単価が低くなる傾向があります。
チラシ・フライヤー・パンフレットのデザイン案件
チラシ・フライヤー・パンフレットデザインの相場は、4万~12万円程度です。印刷まで請け負う場合は、印刷費を別途請求することになります。
商材の販促ツールとしても使われるチラシ・フライヤー・パンフレットは、高いデザイン性や構成力が求められるため、自分のスキルや実績によって単価が変動します。また、使用目的やプロジェクト規模も、金額に影響します。
ポスターのデザイン案件
ポスターデザインの相場は、10万~25万円程度が一般的です。企画の規模にもよりますがプランニング費・修正費・交通費のほか、印刷費も別途請求できます。
ただし、ポスターの大きさや用途は案件によってさまざまで、チラシやフライヤーと同様に案件ごとに金額の幅が大きい点が特徴です。大きいサイズのポスターになればなるほど、プランニングやデザイン、印刷にかかる工数や負担が大きくなるため金額が上がる傾向があります。
ロゴデザイン案件
ロゴデザインの相場は、10万~30万円程度。綿密なプランニングや複数回の修正が発生するため、プランニング費用・修正費は他の制作物よりも高額です。
二次使用されることが多く、ロイヤリティが追加されたり縦横比や色の指定など工数がかかったりすることから、他の制作物よりも高単価な案件が多い傾向にあります。コーポレーションロゴ・ブランドロゴは、企業や商材の顔となるものなので、企業の魅力を伝える高いデザイン性が求められます。
Web・LP・バナーデザイン案件
Web・LP・バナーのデザイン案件の相場は、月契約で30万~60万円程度です。週3~5日稼働の業務委託契約が多く、フルリモート案件もあります。
Web系のデザインではFigma・Photoshop・Illustratorといったデザインツールのスキルは必須です。また要件はテキストベースであいまいなこともあり、ヒアリング力・要件理解力も求められます。クリエイティブだけでなく、マーケティング視点での思考力や判断力が必要なケースもあり、クリエイティブに加えて分析的スキルが活かせる場面もあります。
アートディレクター案件
アートディレクター案件の相場は、月契約で40万~80万円程度が目安です。週4~5日稼働の業務委託契約が多く、フルリモートでの対応が可能な案件も増えています。
アートディレクターとして求められるのは、単なるデザイン制作にとどまらず、ブランド全体のビジュアル戦略を立案・推進する力です。例えば、ブランドガイドラインの策定や、マーケティング目標に沿ったビジュアルコンテンツの制作、外注スタッフとの連携・品質管理までも担当します。
デザイナーとしてのクリエイティブなスキルに加え、プロジェクトマネジメントやコミュニケーションスキルも必要であるため、高い単価の案件も少なくありません。
UI/UXデザイン案件
UI/UXデザイン案件の相場は、月契約で60万~80万円程度です。週4~5日稼働の業務委託契約が多く、フルリモート案件も多くあります。
UI/UXデザインでは、Figmaを中心にデザインシステムの構築やプロトタイピング、ユーザーフロー・ワイヤーフレームの作成など、構造的な設計スキルが必要です。コマース系SaaSなどの領域では、ユーザー調査・データ分析を通じた課題発見と改善提案ができると武器になります。高度なスキルが必要で難易度が高めである分、単価も高い傾向にあります。
グラフィックデザイナーが在宅で働くメリット
グラフィックデザイナーが在宅で働く主なメリットは以下の通りです。
- 遠方のクライアントとも契約できる
- 働く場所・時間の自由度が高い
- 通勤・移動の負担がない
- スケジュールを調整しやすい
- 自分の仕事に集中しやすい
ここではそれぞれのメリットについて順番に解説します。
遠方のクライアントとも契約できる
グラフィックデザイナーが在宅で働く最大のメリットの1つは、地域を問わず仕事を受けられる点です。
通勤が必要な会社員のグラフィックデザイナーであれば、基本的に勤務地の近隣で働く必要がありますが、在宅ワークなら東京や大阪など都市部の高単価案件を、地方に住んでいても受注できます。特にクラウドソーシングやエージェント経由であれば、全国・海外のクライアントとのやり取りもオンラインで完結でき、地域格差を減らしやすいのです。
働く場所・時間の自由度が高い
勤務時間や作業場所を自身で決められる自由度の高さもグラフィックデザイナーが在宅で働くメリットです。
例えば子育て中や介護中の人にとって、決まった時間に出勤することは大きなハードルになりますが、自宅であれば生活スタイルに合わせて作業時間を調整できます。納期さえ守れば「日中に私用を済ませて夜間に作業を進める」といった働き方も可能です。
加えて、カフェやコワーキングスペースなど、自分にとって集中しやすい場所で作業ができる点も、クリエイティブな仕事を進めるうえでは魅力でしょう。
通勤・移動の負担がない
出勤が不要ということで、通勤・移動にかかる負担も大きく軽減できます。自分の時間を有効に使えるため、ワークライフバランスも取りやすくなるでしょう。
毎日満員電車に乗って通勤するのが負担に感じる人は多いものです。車で通勤している人は、疲れた状態で運転する危険も考えなければなりません。通勤・移動の負担を減らせば、健康面のリスクも減らせます。
スケジュールを調整しやすい
通勤・移動の必要がないことから、スケジュールを調整しやすく、仕事をスムーズに進められるメリットもあります。
オフィスで会議や打ち合わせをすると、会議室の予約を取る必要があり、予約時間が被ったり、会議室を何度も変えたりと調整に手間も時間もかかります。在宅ワークでは時間の都合を合わせてビデオ通話をするだけなので、スケジュール管理も簡単になるでしょう。
自分の仕事に集中しやすい
自宅で作業できれば、急に誰かに話しかけられたり雑務を頼まれたりする心配がなく、自分の作業に集中できます。
また、作業場所の制約がない場合は、カフェや図書館も利用できるため、自分が集中しやすい環境で仕事を進められます。ただし、従業員が自宅以外で作業したい場合は、クライアント側の許可がいる可能性があるため、あらかじめ確認しておきましょう。
グラフィックデザイナーが在宅で働くデメリット

在宅で働くことを考える際は、メリットと合わせてデメリットも知っておくことが重要です。人によっては在宅での働き方が合わない可能性もあるため、さまざまな要素を考慮して、在宅グラフィックデザイナーを目指すか検討しましょう。
自己管理が必要
自由であることは、裏を返せば自分で管理しなければならない範囲が広いことを意味します。そのため、人によっては、生活のリズムが崩れたり、運動不足になったりするリスクも考えられます。
特に、フリーランスとして働く場合、案件の獲得・クライアントとのすり合わせ・トラブル時の対応など、全てが自己責任となります。自分の体調も自己管理しましょう。
コミュニケーションが取りにくくなる
在宅ワークでは、同じプロジェクトに参加するメンバーや同僚が離れた場所にいることでコミュニケーションが取りにくく、意思疎通が希薄になりやすい傾向があります。
同じ空間にいると、思いついたことや疑問点についてその場で確認できますが、リモートになるとメッセージを送るかビデオ通話をつながなければなりません。
メッセージでのやり取りは時間もかかりやすく、文章での表現には限界があるため、ビデオ通話を利用した密な報告・連絡・相談が重要となります。
上司や同僚とナレッジが共有しにくい
1人ひとりの作業は個別で行うことができるデザインの仕事ですが、知識やスキルの共有については実際に集まった方が簡単です。
クリエイティブな職業柄、上司や先輩のスキルを見て学んだり同僚同士で感性を刺激し合ったりすることで、デザイナーとしてのスキル向上やキャリアアップを図ることができます。しかし、在宅ワークでは、他のグラフィックデザイナーとの接触がないことで、ナレッジが共有できず、スキルアップや教育に支障が出る可能性があります。
フリーランスの場合は確定申告などの手間が増える
グラフィックデザイナーが在宅で働こうとフリーランスになる場合は、確定申告や経理といった手続きが増えることになります。
例えば、会社を退職して個人事業主になる際は、税務署に開業届と、必要に応じて青色申告承認申請書を提出する必要があります。また、社会保険を国民年金・国民健康保険に切り替える手続きも必要です。そのほか、売上や経費なども記録したうえで決算書を作成し、税務署に確定申告を行わなければなりません。
このように在宅グラフィックデザイナーになれば自由度は高まる反面、必要な事務手続きは多くあります。
未経験から在宅グラフィックデザイナーになる方法とは?
在宅グラフィックデザイナーになるためには、さまざまなスキルと業務環境の整備が必要であることが分かりました。未経験であれば、在宅グラフィックデザイナーになることに不安を感じる人もいるでしょう。しかし、未経験からでもグラフィックデザイナーになり、将来的に在宅ワークすることは可能です。
会社で実務経験を積む
グラフィックデザイナーを目指しやすいのは、未経験者でも採用してくれる企業に就職して、グラフィックデザインを基礎から学ぶ方法です。
デザインスキルやITスキルはもちろん、他の従業員や他部署の人と一緒に働くことでコミュニケーションスキルやマーケティングスキル、営業・広報スキルを学ぶ機会もあるでしょう。
ただし、未経験の場合は、在宅勤務ではなく出勤するケースが一般的。自宅近くに未経験者を募集している企業がある場合にしか選択できない方法です。
スクールで学ぶ
近くに未経験を募集しているデザイン会社がないという場合は、デザイナーを養成する専門学校で勉強するのがおすすめです。オンライン授業があるため、居住地を問わず入学できます。
学校なので、基礎から応用まで、座学も実習も全て講師が指導してくれる点が魅力です。独立を目指すうえで必要となる実績を、ある程度在学中に積めることも嬉しいポイントでしょう。
一方、スクールに通う期間にもよりますが、授業料がかかる点には注意が必要です。現在の職場を退職しなければ通えないケースもあるため、経済的には厳しくなる可能性があります。
独学する
参考書やネット上の情報、動画などを参考に、独学することも不可能ではありません。出費を最小限に自分のペースで学習できるため、近くにデザイン会社がない場合やスクールに通えない人でもグラフィックデザイナーを目指せます。
ただし、正しい知識やスキルを持った人が周りにいなければ、成長しにくいうえ、間違った癖がついてしまうリスクもあります。
また、現在は他の職に就いている場合、グラフィックデザインの勉強をする時間をなかなか作れず、在宅グラフィックデザイナーになるまでの道のりはかなり長いものとなるでしょう。
在宅グラフィックデザイナーとして活躍するために必要な6つのスキル

メリット・デメリットの両方をふまえ、在宅グラフィックデザイナーになりたいという人は、下記のスキルを身につけておきましょう。
すでにグラフィックデザイナーとして働いている人は、デザイン以外のスキルに注目です。これからグラフィックデザイナーを目指す人は、フリーランスになる可能性も視野に入れて、必要なスキルを全て確認しましょう。
- デザインスキル
- コミュニケーションスキル
- ITスキル
- マーケティングスキル
- 営業・広報スキル
- 実務経験・実績
上記の項目について、それぞれ解説します。
1.デザインスキル
デザインスキルは、グラフィックデザイナーとして活躍するための中核となる能力です。基本的なデザインの知識・能力はもちろん、消費者の心を掴むレイアウトスキルや、オリジナリティのあるデザインにつなげる感性、美的センス・発想力も求められます。また、デザインに使用するグラフィックデザインソフトの操作スキルも欠かせません。
2.コミュニケーションスキル
グラフィックデザイナーは、言葉で表しにくい社内の雰囲気や商材の魅力をうまく聞き出さなければなりません。そのため、高いコミュニケーションスキルが求められます。
さらに、先述の通り、異なる場所で働く人たちと連携する必要があり、プロジェクトをスムーズに進めるという面でもコミュニケーションスキルが重要となります。
フリーグラフィックデザイナーの場合、コミュニケーションスキルが、そのまま収入に影響する可能性もあります。
3.ITスキル
在宅勤務・フリーランスなど働き方問わず、最低限のITスキルは必須といえます。
在宅で仕事をするうえで必要不可欠なのが、コミュニケーションツール・進捗管理ツール・ビデオ通話・ファイル共有ツールといったITツールの活用です。在宅で作業するためには、ほぼ全ての業務をIT化させなければならないため、ツールを使えなければ業務が進みません。
ITスキルに不安がある場合は、普段からさまざまなツールに触れて、ITリテラシーを上げておきましょう。
4.マーケティングスキル
市場の動向やトレンド、消費者の行動心理を理解しなければ、戦略的なデザインや新たな価値は生み出せません。そのため、クライアントや商材の販促・ブランディングのための制作物を作るグラフィックデザイナーには、マーケティングスキルも要求されます。
マーケティングの知識があるだけで、グラフィックデザイナーとしての価値を高められるため、ぜひ習得しておきたいスキルです。
5.営業・広報スキル
フリーランスまたは兼業ワーカーとして活動する場合、案件を獲得しなければ収入を得られません。そのため、仕事を得るための営業スキルや自分を売り込むための広報スキルも身につけておく必要があります。
営業・広報においては、人脈の形成や信頼関係が重要となるため、コミュニケーションスキルと関係が深いスキルといえるでしょう。営業スキルが上がれば、単価交渉や新たな案件の受注にもつながるため、収入にも影響する重要なスキルです。
6.実務経験・実績
在宅グラフィックデザイナーとして安定的に案件を受注するためには、実務経験と実績のアピールが欠かせません。
特にフリーランスの場合、クライアントは実績をもとに発注を検討するため、「どのような業界で」「どのような成果物を」「どの程度の品質で」制作してきたかを明示できるポートフォリオが不可欠です。
これまで会社員としての経験があるなら、業務で制作した資料やチーム制作物の一部を、開示可能な範囲でまとめましょう。実務経験が浅い段階では、自主制作やコンペへの参加、小規模案件の受注などで、段階的に実績を積み上げていきましょう。
グラフィックデザイナーが在宅ワークで用意すべき備品・環境とは
フリーランスや兼業のグラフィックデザイナーとして働く場合は、備品や環境を自分で揃える必要があります。
- パソコン
- デザインソフト
- プリンター・複合機
- 通信環境
まず、パソコンは必須です。デザインはもちろん、チャットやビデオ会議、進捗管理などほぼ全ての業務に使用します。グラフィックが優れている機種を選びましょう。合わせて、カメラ・マイクといった業務に必要な備品も全て揃えてください。
また、「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」など、業務で使うグラフィックデザインソフトは必ず揃えておきましょう。デジタルペンを使って描き込めるペンタブレットも用意します。
デジタルだけでなく紙媒体に印刷する必要がある場合には、プリンターや複合機も必要です。解像度やスキャナ機能の光学解像度ができるだけ高いものを選びましょう。「A3ノビ」対応であれば、インクジェットプリンタで印刷できる最大サイズA3が高精度で印刷できます。
デザインの業務では大量の画像ファイルを送受信するので、高速な通信環境があるとスムーズに仕事を進められます。Web会議などを快適に行うためにも、通信速度が速く接続が安定しているインターネット環境を用意しましょう。
グラフィックデザイナーが在宅案件を探す7つの方法
最後に、グラフィックデザイナーが在宅ワークの仕事をどのように探すのか紹介します。
- エージェント
- クラウドソーシング
- 求人サイト
- コンテスト・コンペ
- 知人・友人の紹介
- ポートフォリオ
- 個人ブログ・SNS
複数の手段があり、それぞれメリットや向いている人が異なるため、順を追って確認しましょう。
1.エージェント
エージェントサービスを利用すれば、エージェントがクリエイターを探すクライアントと、案件を探すクリエイターを仲介してくれます。
おもに、転職を支援してくれる転職エージェントと、フリーランサーに案件を紹介してくれる仲介エージェントがあります。いずれも、自分の実績やスキルを理解したうえで、クライアントに紹介してくれるため、自分に合った仕事を見つけやすいのが魅力です。
また、登録には基準があるため、クライアントも安心して発注しやすく、好条件の案件が多い傾向があります。収入アップを目指したいデザイナーや営業が苦手というデザイナーに向いています。
例えば、専属エージェントが仕事探しをサポートするフリーランスエージェント「ITプロパートナーズ」では「週2日フルリモート勤務ができる月収30万円」、「週5日リモート勤務できる月収90万円」といった高収入が見込める案件もあり、高収入を目指せます。
「これから在宅案件を増やしたいと考えている」「フリーランスデザイナーとして働きたい」と考えている方は、ぜひご活用ください。
2.クラウドソーシング
クラウドソーシングは、クライアントがクリエイターを募集できるプラットフォームです。代表的なサービスには、クラウドワークスやランサーズがあります。
エージェントと違って仲介者はおらず、クライアントとクリエイターが直接やり取りして契約・業務を進めます。エージェントよりも手軽に使えるツールですが、比較的低単価の案件が多い傾向があるのが難点です。
兼業ライターとして少量の仕事を受注したい人や、経験が浅く実績を積みたい人に向いています。
クライアントやクリエイターともに相手の素性を確認しにくく、直接やり取りするので、トラブルになるリスクにも注意が必要です。
3.求人サイト
一般的な求人サイトでも、在宅で働ける仕事が掲載されています。在宅勤務や業務委託で働きたい人が増えたことから、求人サイトの絞り込み機能のなかにも、「リモート可」や「在宅可」などの選択肢が見受けられます。
ただし、経験が求められる仕事が多く、実績のあるデザイナーが活用しやすい方法です。雇用契約を結ぶ求人と業務委託の求人が一緒に掲載されているため、希望の働き方に合う仕事か確認しましょう。
4.コンテスト・コンペ
コンテスト・コンペ案件は、採用されれば賞金がもらえたり、商品化されたりして収入につながります。入選すれば大きな実績となるため、グラフィックデザイナーとしての知名度が上がり、受注にもつなげられます。
ただし、いずれも採用されたりよい成績を残したりしない限り、収入はゼロ。コンテスト・コンペ案件への応募だけで生活するのは難しいため、実績作りや腕試しなどキャリアアップの一環として活用するのがおすすめです。実力があるグラフィックデザイナー向けといえます。
5.知人・友人の紹介
前職の上司・同僚やデザインスクールのクラスメイトなど、知人・友人から仕事を紹介してもらう方法です。人脈が広がれば、それだけ仕事につながりやすくなるため、クライアントだけでなくさまざまな人とのつながりを大切にしましょう。
知人や友人から紹介される仕事は、知り合いということで、好待遇の仕事を紹介されやすい特徴があります。一方で、知り合いだからこそ、希望や単価交渉がしにくいという一面も持っています。
6.ポートフォリオ
ポートフォリオは、自分の実績をまとめた作品集を指します。手がけた作品をより魅力的に紹介することで、グラフィックデザイナーとして価値をアピールできます。
有名にならない限りポートフォリオだけで仕事を獲得することは難しいですが、他の方法で仕事を探す時の自己アピールの材料として使えます。グラフィックデザイナーとして活動するのであれば、定期的に更新して常に作り込んでおきましょう。
以下は有名グラフィックデザイナーのポートフォリオサイトです。自分のサイトを作る際の参考にしてみてください。
- グラフックデザイナー:酒井博子氏
- Webデザイナー/グラフィックデザイナー/フロントエンドエンジニア:Mike Ingham氏
- グラフィックデザイナー/コンセプター:カワセ タケヒロ氏
7.個人ブログ・SNS
個人ブログやSNSでは、プロフィールや作品だけでなく、普段の業務や仕事に対する姿勢など、ポートフォリオよりも多くの情報を発信できます。仕事の獲得方法としては受動的なので、自己アピールするツールの1つとして用意しておきましょう。
作品や情報を発信し続けることでファンが付けば、知名度のアップも期待でき、将来的な仕事の獲得につながる可能性があります。
まとめ
グラフィックデザイナーとして在宅ワークできる求人案件は増加傾向にあります。オフィスで働いているグラフィックデザイナーやこれからグラフィックデザイナーになりたい人が、在宅で働ける可能性も十二分にある状況です。
在宅勤務には、フリーランスや副業、インハウス勤務など複数の選択肢があり、それぞれに適した働き方があります。案件の種類や単価、必要な備品を把握し、自分のスキルやライフスタイルに合った働き方を選ぶことが重要です。
「すぐにでも在宅に移行したい」、「まずは副業で仕事を受けてみたい」というグラフィックデザイナーの方は、「ITプロパートナーズ」をご活用ください。「フルリモート可能」「高単価」「週3〜日からOK」といった案件も多く、また専属のエージェントがスキル・経験や希望条件に合う案件を紹介します。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
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