こんにちは、ITプロマガジンです。
プログラミング言語は数多く存在しますが、どの言語を学ぶべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。特に、これからプログラミングを始める人にとって、各言語の特徴や難易度を理解することは重要です。
本記事では、主要なプログラミング言語の特徴や習得難易度を一覧で解説します。今最も注目されているプログラミング言語や、言語選びのポイントなども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・事業会社の自社開発案件が多い
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
- 1 プログラミング言語とは?プログラミングでできること
- 2 主要なプログラミング言語の一覧表(30種類)
- 3 各プログラミング言語の特徴や難易度一覧
- 3.1 PHP
- 3.2 Python
- 3.3 Java
- 3.4 JavaScript
- 3.5 Ruby
- 3.6 C
- 3.7 C++
- 3.8 Swift
- 3.9 R言語
- 3.10 GO
- 3.11 Kotlin
- 3.12 Objective-C
- 3.13 Visual Basic
- 3.14 Scala
- 3.15 TypeScript
- 3.16 Rust
- 3.17 Perl
- 3.18 Lua
- 3.19 Haskell
- 3.20 MATLAB
- 3.21 Dart
- 3.22 Julia
- 3.23 Elixir
- 3.24 Fortran
- 3.25 ShellScript
- 3.26 COBOL
- 3.27 F#
- 3.28 Delphi
- 3.29 Groovy
- 3.30 Lisp
- 4 今最も注目されているプログラミング言語は?
- 5 プログラミング言語を習得するメリットは?
- 6 習得するプログラミング言語の選び方
- 7 プログラミング言語の学習方法
- 8 プログラミング言語に関するよくある質問
- 9 まとめ
プログラミング言語とは?プログラミングでできること
プログラミング言語は、コンピューターに対して命令を与えるためのツールです。自然言語で書かれたプログラムを、プログラミング言語によりコンピューターが理解できる命令文に変換すると、ソフトやアプリを動作させられます。
現在は200種類以上のプログラミング言語が存在し、用途や適した開発環境はさまざまです。プログラミング言語で主にできることとして、以下の内容を解説します。
- Webサイトの制作
- システム開発
- スマホアプリ開発
- 組み込み系開発
- ゲーム開発
- AI(人工知能)開発
Webサイトの制作
HTML/CSSでWebサイトの見た目を作り、JavaScriptで動きのある機能を実装します。またPHPなどのバックエンド開発で使用される言語を使用することで、データベースとの連携など複雑な処理ができるWebサイトの開発が可能です。
システム開発
プログラミングにより、企業の業務システムや基幹システムの開発ができます。企業だけではなく行政機関や医療機関、金融機関など、さまざまな機関のシステムをプログラミングにより構築可能です。
スマホアプリ開発
SNSや地図アプリ、動画配信アプリ、ゲームアプリなど、さまざまな目的のスマホアプリがプログラミングを通じて開発されています。スマホアプリ開発に使用されるプログラミング言語は、iOSアプリならSwift、AndroidアプリならKotlinやJavaなどです。
組み込み系開発
組み込み系開発では、家電製品や産業機器、自動車などに組み込まれるシステムを開発します。IoT(モノのインターネット化)技術の発展により、組み込み系開発の需要は拡大傾向です。
ゲーム開発
C#、Swiftなどのプログラミング言語を使用すると、ゲーム開発も可能です。プログラミングによりグラフィック処理、音声処理、通信、データ管理など、ゲームに必要なさまざまな機能をリアルタイムで動作させられます。
AI開発
プログラミングによるAI開発によって、顔認証や物体検出などの画像認識、製造ラインでの不良品発見や不正アクセスの発見といった異常検知など、さまざまな機能を実装可能です。AI開発には、主にPythonやR言語などが使用されます。
主要なプログラミング言語の一覧表(30種類)
主要なプログラミング言語を一覧化しました。
言語 | 主な用途 |
---|---|
PHP | ・Webアプリ開発 ・バックエンド開発 |
Python | ・データ分析 ・機械学習やAI開発 |
Java | ・業務システム開発 ・Androidアプリ開発 |
JavaScript | ・フロントエンド開発 ・バックエンド開発 |
Ruby | ・Webアプリ開発 ・プロトタイピング |
C# | ・ゲーム開発 ・Windowsアプリ開発 |
C++ | ・システムプログラミング ・ゲーム・エンジン開発 |
Swift | ・iOSアプリ開発 ・Macアプリ開発 |
R言語 | ・統計解析 ・データのビジュアル化 |
Go | ・Webアプリやスマホアプリ開発 ・ドローン開発 |
Kotlin | ・Androidアプリ開発 ・バックエンド開発 |
Objective-C | ・iOSアプリ開発 ・Macアプリ開発 |
Visual Basic | ・Windowsアプリ開発 ・Officeアプリケーションの自動化 |
Scala | ・Webアプリやスマホアプリ開発 ・業務システム開発 |
TypeScript | ・フロントエンド開発 ・大規模Webアプリ開発 |
Rust | ・システムプログラミング ・WebAssembly |
Perl | ・テキスト処理 ・システム管理 |
Lua | ・ゲーム開発 ・プラグインの開発 |
Haskell | ・データ分析 ・Webシステム開発 |
MATLAB | ・数値計算 ・データ分析 |
Dart | ・Webアプリ開発 ・バックエンド開発 |
Julia | ・データ分析 ・数値計算 |
Elixir | ・大規模Webシステム開発 ・大規模Webアプリ開発 |
Fortran | ・大規模数値計算 ・シミュレーション |
ShellScript | ・システム管理 ・スクリプト自動化 |
COBOL | ・事務処理 ・レガシーシステムの維持 |
F# | ・Webアプリ開発 ・Windowsデスクトップアプリ開発 |
Delphi | ・Webアプリ開発 ・iOSアプリ開発 |
Groovy | ・Webアプリ開発 ・Androidアプリ開発 |
Lisp | ・AI開発 ・数値計算 |
各プログラミング言語の特徴や難易度一覧
主要なプログラミング言語30種類について、特徴や難易度、将来性を解説します。将来性については、「RedMonk Top 20 Languages Over Time: January 2024」を参考にしました。
PHP
言語の定義 | Web開発に使用されるスクリプト言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★★ |
PHPは、Webアプリ開発やバックエンド開発に強みを持つスクリプト言語です。WordPressなどの著名なCMSの基盤としても採用され、大規模Webサイトから単純な動的ページまで、幅広い開発に対応します。
文法がシンプルかつ直感的であり、学習リソースが豊富。しかも、実行結果がすぐに確認できるため比較的容易に習得できるでしょう。
LaravelやCakePHPをはじめとする充実したフレームワークの存在と、長年にわたる実務での採用実績により、PHPは今後も重要な開発言語としての需要が見込まれています。
Python
言語の定義 | シンプルで読みやすい文法を特徴とする汎用プログラミング言語 |
難易度 | ★ |
将来性 | ★★★ |
Pythonは、データ分析、機械学習、AI開発などに幅広く対応できる汎用プログラミング言語。
文章のようなシンプルな形式で記載できるPythonは、初心者にとって学びやすい言語です。豊富なライブラリの存在により、複雑な処理も比較的少ないコード量で実装できることも、習得のハードルを下げる要因となっています。
将来的に、Pythonの重要性はさらに増していくでしょう。特に機械学習やデータ分析の分野において、Pythonは確固たる地位を確立すると考えられます。
Java
言語の定義 | オブジェクト指向かつ高い移植性が特徴のプログラミング言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★★ |
Javaは、オブジェクト指向で高い移植性を持つプログラミング言語。移植性とは、「一度書けば、どこでも実行できる」という意味です。Javaは、業務システム開発やAndroidアプリ開発において中心的な役割を果たしています。
オブジェクト指向であるJavaの習得には、一定の時間が必要です。文法やルールの複雑さ、記述の多さがネックとなって、初心者にとってやや習得のハードルが高い言語といえるでしょう。
業務システム開発・モバイルアプリ開発の主戦力として多くの採用実績があることから、今後もJavaは安定した需要が見込まれます。
JavaScript
言語の定義 | Web開発の基盤となる汎用的なプログラミング言語 |
難易度 | ★ |
将来性 | ★★★ |
JavaScriptは、フロントエンド開発・バックエンド開発の両方で使える汎用性の高い言語です。当初JavaScriptはフロントエンド開発専用でしたが、Node.jsの登場により、バックエンド開発でも活用できる多目的な言語へと進化しました。
JavaScriptの文法は直感的です。また、ブラウザ上で実行できるため動作がイメージしやすい点も初心者向けといえるでしょう。
JavaScriptは、Webシステム・アプリ開発の基盤として今後もさらなる発展が期待されます。
Ruby
言語の定義 | 日本発祥の開発スピードと汎用性に優れたプログラミング言語 |
難易度 | ★ |
将来性 | ★★ |
Rubyは、読みやすさと書きやすさを重視して設計された、Web開発とプロトタイピングに強みを持つ日本発祥のプログラミング言語です。代表的なフレームワークであるRuby on Railsと組み合わせることで、効率的なWeb開発が可能となります。
使用の簡易さを重視して設計されたRubyは、初心者でも比較的扱いやすい言語です。英語のような記述で、記述するコード量も少なくて済みます。
処理速度の遅さ、ほかの言語でも代替可能などの点から、Rubyの将来性を懸念する人は少なくありません。ただし、Rubyの開発スピードの速さや汎用性の高さなどに着目すると、今後も一定の需要は続くと考えられます。
C
言語の定義 | Microsoftが開発したWindowsとの相性がよいプログラミング言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★★ |
C#はMicrosoftが開発した汎用プログラミング言語です。Visual Studioという強力な統合開発環境(IDE)のサポートを受けており、大規模なWindowsアプリ開発に適しています。また、Unityを使用したゲーム開発においても重宝される言語です。
C#の習得には、Java同様、オブジェクト指向プログラミングの概念理解が必要となります。習得には一定の時間がかかるでしょう。
多くの企業が導入しているWindowsのシステムやアプリ開発や、ゲーム開発における需要の高さから、C#は今後も高い需要が見込まれると推察されます。
C++
言語の定義 | C言語から派生した高いパフォーマンスを特徴とするプログラミング言語 |
難易度 | ★★★ |
将来性 | ★★ |
C言語から派生したC++は、C言語の拡張版としてオブジェクト指向が付与された言語です。システムプログラミングやゲーム・エンジン開発など、C++は高いパフォーマンスが求められる場面で活用されています。
C++の文法は難しい傾向です。また、ほかの言語にはない「ポインタ」という概念の理解が必要な点も、C++を習得する難易度を引き上げています。
大規模なソフトウェア開発など高いパフォーマンスが必要とされる分野で、今後もC++は重要な選択肢となるでしょう。
Swift
言語の定義 | Apple向けアプリ開発の主力プログラミング言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★ |
Swiftは、Appleによって、iOSアプリとMacアプリ開発のために設計されたプログラミング言語です。安全性が高く、優れたパフォーマンスと開発効率の両立を実現しています。
直感的な文法設計が採用されたSwiftは、分かりやすい構文で記述できるため、初心者でも比較的習得しやすい言語です。
Apple向けアプリ開発の主力言語として、今後もSwiftの需要は安定的に推移すると見込まれます。ただし、活用分野がApple製品に限定される点から、ほかの言語も併せて習得に励むとよいでしょう。
R言語
言語の定義 | データサイエンスの分野で活用が進むプログラミング言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★ |
R言語は、統計解析とデータのビジュアル化に特化したプログラミング言語です。豊富な統計分析ツールと優れたグラフ作成機能を備えており、データサイエンスの分野で広く活用されています。
統計解析の知識があれば、R言語の習得は比較的容易です。ビジュアル化したデータにより記述をチェックできるため、初心者でも習得しやすいと考えられます。
データ分析の需要増加やAI技術の急速な発達に伴い、R言語は学術的な分野を超えた利用が期待されています。
GO
言語の定義 | Googleが開発した高速処理が魅力のプログラミング言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★ |
Goは、Googleが開発したプログラミング言語です。並行処理という高速な処理が可能で、Webアプリやスマホアプリ、ドローン開発など幅広い分野で採用されています。また、開発者間でコードの書き方に差が出にくい特徴から、大規模なシステム開発の案件も豊富。
Goは、文法設計がシンプルで初心者でも理解しやすい言語です。ただし、習得するためにはC++のようにポインタの概念を理解しなくてはいけません。
Googleによる継続的な開発・サポートを背景に、Goは今後も一定の需要が保たれると予想されます。
Kotlin
言語の定義 | Androidアプリ開発の公式言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★ |
Kotlinは、Androidアプリ開発の公式言語として採用されている言語です。同じくAndroidアプリ開発によく用いられるJavaと完全な互換性を持ち、より可読性が高く安全性が高い点が特徴です。
Javaと同じくKotlinもオブジェクト指向の言語ですが、表記がシンプルな分Kotlinの方が習得難易度は低いといえます。特にすでにJavaを習得している人は、Kotlinに馴染みやすいでしょう。
Androidアプリ開発の公式言語であり、バックエンド開発やWeb開発で活用できる点からも、Kotlinの需要は安定した状態が続くと予想されます。
Objective-C
言語の定義 | C言語をベースとしたかつてのApple向けアプリ開発の主力言語 |
難易度 | ★★★ |
将来性 | ★★ |
Objective-Cは、かつてiOSアプリとMacアプリ開発において主力となっていたプログラミング言語です。Objective-Cは長年にわたってApple向けアプリ開発を支えてきましたが、近年はSwiftに主役の座を譲りつつあります。
Objective-Cは、C言語の知識をベースとしたオブジェクト指向の言語であることから、習得難易度は高い傾向です。
なお、Swiftの需要が高まってきたとはいえ、レガシーシステムの保守や既存アプリの改修などにおいて、Objective-Cの需要は残っていると考えられます。
Visual Basic
言語の定義 | Microsoftのプラットフォームに特化したプログラミング言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★ |
Visual Basicは、Microsoftのプラットフォームで使用されるプログラミング言語。Visual Basicは、Windowsアプリの開発や、ExcelなどOfficeアプリの作業自動化といった、ビジネスシーンを想定した開発に適しています。
英語に近い直感的な文法を採用しているため、Visual Basicは比較的学習しやすい言語といえるでしょう。
Visual Basicは用途が限られます。また、Googleスプレッドシートなどの普及でMicrosoft製品を利用する人が減ると、Visual Basicの案件も減っていくでしょう。Visual Basic以外の言語も習得した方が、エンジニアとしては得策といえます。
Scala
言語の定義 | 高いパフォーマンスが特徴の関数型プログラミング言語 |
難易度 | ★★★ |
将来性 | ★★ |
Scalaは、オブジェクト指向のJavaとの互換性を持った関数型プログラミング言語です。Webアプリやスマホアプリ開発、業務システム開発のほか、パフォーマンスが高くバグが少ない点などから、大規模な開発においても活用されています。
Scalaの習得には、オブジェクト指向プログラミングと関数型プログラミング、両方への理解が必要です。エンジニア数が少ない現状からも分かるとおり、Scalaは習得難易度が高い言語といえます。
近年、JavaやPHPなどからScalaに移行する案件が増えてきました。パフォーマンスが高くバグが少ないScalaは、将来的に需要が増すと期待されます。
TypeScript
言語の定義 | JavaScriptをベースとした大規模なWebアプリ開発に適したプログラミング言語 |
難易度 | ★ |
将来性 | ★★★ |
TypeScriptは、JavaScriptに静的型付けの機能を追加した、Googleの標準開発言語です。TypeScriptは、大規模なWebアプリ開発に適しています。
TypeScriptの文法のベースは、JavaScript。そのため、JavaScriptの基本知識があれば、TypeScriptの習得は比較的容易です。
大規模なWebアプリ開発における需要は今後も増加すると見込まれます。また、JavaScriptからTypeScriptへの移行を検討する案件も増加傾向。エンジニアとして、TypeScriptは習得が望まれる言語といえるでしょう。
Rust
言語の定義 | 高速性とメモリ安全性を両立したプログラミング言語 |
難易度 | ★★★ |
将来性 | ★★ |
Rustは、処理速度の高いC言語やC++の代替として開発された、メモリ安全性の高い言語です。システムプログラミングからWeb開発まで、Rustは幅広い用途に対応できます。
Rustは比較的新しい言語で、日本語の学習教材も少ないため、習得難易度が高めです。
習得が難しいとはいえ、処理速度と安全性の両面が評価されたRustは、多くの案件で採用中。また、WebAssemblyのターゲット言語としても注目されることから、需要は続くと予想されます。
Perl
言語の定義 | テキスト処理とシステム管理に優れるプログラミング言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★ |
Perlは、テキスト処理やシステム管理に強みを持つ、自然言語に近い記述が特徴のプログラミング言語です。
Perlには、同じ処理でも複数の書き方が可能という柔軟性があります。ただし、かえってコードの可読性が下がってしまう結果、Perlに難しさを感じる人も少なくありません。
かつては広く使用されていたPerlですが、近年はPythonなどの言語が選ばれるケースが増えてきました。テキスト処理やシステム管理、既存システムの保守において一部で使用が続いているものの、新規案件でのPerlの採用は少なく、全体的な需要は減少傾向にあります。
Lua
言語の定義 | 軽量で拡張性が高いスクリプト言語 |
難易度 | ★ |
将来性 | ★★ |
Luaは、軽量かつ拡張性の高い組み込み用スクリプト言語です。C言語への組み込みを主目的として開発されましたが、ほかのプログラミング言語との組み合わせでも容易に利用可能。特にゲーム開発やプラグイン開発において、その高い拡張性と組み込みの容易さが重宝されています。
ほかのスクリプト言語同様に習得の難易度は低く、特にほかのプログラミング言語の経験がある開発者は効率的に学習を進められるでしょう。
ゲーム開発分野での需要増加に加え、IoT技術の発展による組み込み系開発の拡大も見込まれており、将来性のある言語として注目されています。
Haskell
言語の定義 | 高い信頼性を誇る純粋関数型プログラミング言語 |
難易度 | ★★★ |
将来性 | ★★ |
Haskellは、数学的な考え方を基礎とした純粋関数型プログラミング言語です。コンパイル時に多くの誤りを事前に発見でき、並行処理に優れているといった特徴があります。
Haskell習得の難易度は高い傾向です。使用するにあたって関数型プログラミングの概念を深く理解しなくてはいけません。
ただし、型安全性が高く堅牢なコード開発が可能なHaskellは、データ分析や金融システムなど、大規模かつ高い信頼性が求められる開発分野での需要が見込めます。
MATLAB
言語の定義 | 数値計算とデータ分析のために設計されたプログラミング言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★ |
MATLABは、統合開発環境のMATLABで使用されるプログラミング言語です。数値計算やデータ分析、シミュレーション、機械学習など、幅広い分野でMATLABは用いられています。
MATLABの習得難易度は比較的低めです。ただし、MATLABと似たオープンソースのPythonと比較すると、やや習得の敷居は高くなっています。
近年、機械学習やAI開発の分野での需要拡大を受け、MATLABは今後も継続的な需要が期待できるでしょう。
Dart
言語の定義 | Flutterによってクロスプラットフォーム開発に成功したプログラミング言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★ |
Dartは、Googleが開発したプログラミング言語で、当初はWebアプリ開発で使用されてきました。ただし、後にリリースされたフレームワークのFlutterによって、DartによるiOS、Android、Web向けのクロスプラットフォーム開発が可能となっています。
Dartはオブジェクト指向ですが、JavaScriptやC#などと似た文法を採用しているため、ほかの言語からの移行が比較的容易です。
Googleのサービスとの相性がよいFlutterが普及したことにより、今後、Dartの需要も伸びるでしょう。
Julia
言語の定義 | 数値計算やデータ分析に長けたプログラミング言語 |
難易度 | ★★★ |
将来性 | ★★ |
Juliaは科学技術計算とデータ分析に長けたプログラミング言語で、直感的な文法と実行速度の速さに特徴があります。
特有の文法があり、多重ディスパッチ、メタプログラミングなどへの理解も必要になることから、Juliaの習得難易度はやや高めです。比較的新しい言語で教材が少ないところも、学習のハードルを引き上げています。
2025年現在、Juliaの需要はまだ限定的です。ただし、機械学習やデータの分析・解析が得意なことから、今後は需要が伸びる可能性があります。
Elixir
言語の定義 | 高い並行処理能力と耐障害性を備えた関数型プログラミング言語です。 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★ |
Elixirは、高い並行性と分散処理能力を備え、耐障害性を重視した関数型プログラミング言語です。Phoenixフレームワークを使用した、大規模Webアプリケーションの開発でElixirは重宝されています。
Rubyに似た読みやすく直感的な文法を採用していますが、習得には、関数型プログラミングへの理解が必要。
将来性については、大規模なWebアプリやWebシステムなど、高い信頼性と並行処理が求められる分野での需要が期待できます。
Fortran
言語の定義 | 科学技術計算に特化した歴史あるプログラミング言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★ |
Fortranは、歴史あるプログラミング言語のひとつで、科学技術計算に特化した設計が特徴です。
基本的な文法がシンプルなFortranは理解しやすい構造となっています。
ただし、近年のプログラミング言語では一般的な機能や開発手法の多くが、Fortranでは使えない傾向です。レガシーシステムの維持には使用されるかもしれませんが、新規プロジェクトにおけるFortranの採用は、縮小していくと考えられます。
ShellScript
言語の定義 | Shell上で動作するスクリプト言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★ |
ShellScriptは、OSのコマンドラインインターフェースであるShellで動作するプログラミング言語です。ShellはOSを問わずさまざまな実行環境で動作し、システム管理やスクリプト自動化などに役立ちます。
ShellScriptの習得は比較的容易ですが、高度な処理を行うには深い理解が必要です。
人手不足の対策としてShellが注目されるなか、ShellScriptの需要も続くでしょう。
COBOL
言語の定義 | 高い可読性と演算精度の歴史あるプログラミング言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★ |
COBOLは、主に金融機関や大企業の基幹システムで使用される、事務処理に特化したプログラミング言語です。
英語に近い文法で記述できるため、習得は比較的容易と考えられます。
可読性が高くプログラムの意図を理解しやすい設計のCOBOLですが、現代のプログラミング言語と比べると機能が限定的です。重要な基幹システムにおける保守運用の需要は継続すると見込まれますが、新規開発での採用は減少していくでしょう。
F#
言語の定義 | Microsoftが開発した.NET対応の関数型プログラミング言語 |
難易度 | ★★★ |
将来性 | ★ |
F#は、Microsoftが開発した.NET対応の関数型プログラミング言語です。F#は、オブジェクト指向や、関数型といった異なるプログラミングスタイルを、状況に応じて使い分けることが可能。また、さまざまなプラットフォームに対応できる言語でもあります。
関数型プログラミングの概念理解は必要になりますが、C#などの.NET言語の経験があるエンジニアには比較的学びやすい設計といえるでしょう。
F#は優れた特徴を持つ言語ですが、.NETプラットフォームではC#の需要が高く、F#の採用はやや限定的です。
Delphi
言語の定義 | 統合開発環境のDelphi上で機能するオブジェクト指向のコンパイラ言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★ |
統合開発環境のDelphiで、マルチプラットフォームなコンパイルに対応できるプログラミング言語として登場したのが、言語としてのDelphiです。Delphiは、Webアプリ開発やiOSアプリ開発に用いられます。
Delphiは、高速な開発と実行が可能なオブジェクト指向プログラミング言語です。比較的スムーズに習得できるDelphiですが、用途は限られます。
Groovy
言語の定義 | Javaから派生した動的型付けのスクリプト言語 |
難易度 | ★★ |
将来性 | ★★ |
Groovyは、Javaから派生した動的型付けのスクリプト言語です。仮想マシンのJVM上で動作し、Javaとの互換性があります。
GroovyはJavaより簡潔な文法が特徴で、Javaの経験があれば習得は比較的容易です。Javaの課題が改善されている点から、Webアプリ開発やAndroidアプリ開発をはじめとする分野で活躍が期待される言語といえます。
Lisp
言語の定義 | リスト構造が特徴のAI開発に活用されるプログラミング言語 |
難易度 | ★★★ |
将来性 | ★★ |
Lispは歴史あるプログラミング言語のひとつとして、1950年代に設計されました。
Lispは関数型プログラミングの考え方を採用し、全てのデータとプログラムをリスト構造で表現する独特の設計が特徴です。一般的なプログラミングの記述に慣れている人には習得が難しいでしょう。
AI開発において使用されるLispは今後も需要が期待されます。
今最も注目されているプログラミング言語は?
「RedMonk Top 20 Languages Over Time: January 2024」で、人気上昇傾向にあるプログラミング言語をピックアップしました。
- TypeScript
- Go
- Kotlin
- Rust
特にTypeScriptは、需要が著しく増加中です。また、GoやRustはバックエンド開発で、KotlinはAndroidアプリ開発での需要が高まっています。
プログラミング言語を習得するメリットは?
プログラミングスキルは、エンジニアやプログラマーとしての就職に活かせるだけではなく、起業や独立の際にも大きな強みとなります。自分でWebサービスやアプリを開発できる技術があれば、アイデアを形にしやすく、また開発コストを抑えられるためです。
特にWeb系のフリーランスを目指す人には、プログラミングのスキルは欠かせません。クライアントに価値を提供できるように、プログラミングを勉強しましょう。
弊社「ITプロパートナーズ」は、エンド直の高単価な案件が全体の9割を占めます。自社開発案件も多いので、働きつつプログラミングスキルを高められるでしょう。
IT/Web系フリーランスの案件をお探しなら、ぜひ、ITプロパートナーズへの登録をご検討ください。
習得するプログラミング言語の選び方
近年、プログラミング言語の種類は非常に多岐にわたります。なりたい職種、平均年収や将来性、習得難易度の観点から、習得するプログラミング言語を考えてみましょう。
なりたい職種で選ぶ
職種ごとに、習得が望まれるプログラミング言語を以下にまとめました。
職種 | 言語 |
---|---|
システムエンジニア | ・Python ・PHP ・Ruby |
Webエンジニア(フロントエンド) | ・JavaScript ・TypeScript ・PHP |
Webエンジニア(バックエンド) | ・Python ・PHP ・Ruby ・Java ・Go |
アプリケーションエンジニア | ・Java ・Ruby ・Swift ・Kotlin ・JavaScript |
ゲームエンジニア | ・C# ・C++ ・Swift ・JavaScript ・Java |
組み込みエンジニア | ・C ・C++ ・Java ・Visual Basic |
AIエンジニア | ・Python ・R言語 ・Julia ・Haskell |
インフラエンジニア | ・Python ・Java ・Ruby ・Go |
平均年収や将来性を考慮して選ぶ
平均年収や将来性も、習得するプログラミング言語を選ぶポイントです。需要が高いプログラミング言語は年収も高い傾向が見られます。paiza株式会社の調査では言語別の平均年収ランキングは以下の通りとなっています。
言語 | 平均年収 |
---|---|
1位:Go | 710.9万円 |
2位:TypeScript | 697.6万円 |
3位:Scala | 679.8万円 |
4位:Kotlin | 677.5万円 |
5位:Ruby | 668.4万円 |
6位:Python | 663.6万円 |
7位:JavaScript | 642.1万円 |
8位:Swift | 641.7万円 |
9位:PHP | 629.0万円 |
10位:Sass | 628.8万円 |
※引用元:プログラミング言語に関する調査(2024年版)より表作成
なお、フリーランスエンジニアの稼げる言語は以下の記事をご覧ください。
習得難易度で選ぶ
一部プログラミング言語について、習得難易度を以下にまとめました。
習得が比較的容易な言語 | 習得難易度が高い言語 |
---|---|
・Python ・JavaScript ・TypeScript ・Ruby ・Lua | ・C++ ・Objective-C ・Scala ・Rust ・Haskell |
文法がシンプルで教材が豊富なプログラミング言語は、習得が比較的容易です。一方、習得難易度が高いプログラミング言語は、概念が独特あるいは複雑な傾向が見られます。
プログラミング言語の学習方法
プログラミング言語の学習方法を2パターン紹介します。自分に合った方法で学習に取り組みましょう。
独学で学習する
独学は、動画サイトや書籍などを通じて学習するスタイルです。自分のペースで柔軟に学習を進められ、費用も書籍代程度で済むのが独学のメリット。
一方で独学には、学習計画やモチベーションの管理が難しい、疑問点を解決できずに詰まってしまう、といったデメリットがあります。
スクールに通う
スクールには体系的なカリキュラムに沿って効率的に学習でき、講師に質問できる環境が整っています。実務に近い経験を積めるスクールも多く見られるでしょう。
ただし、高額な受講料と、カリキュラムが決まっているため時間的な融通が利きにくい点は、スクールのデメリットといえます。
プログラミング言語に関するよくある質問
プログラミング言語について多くの人が悩みがちな質問に回答します。
「HTML・CSS」「SQL」はプログラミング言語?
「HTML・CSS」「SQL」はプログラミング言語ではありません。HTMLはWebページの構造を定義するマークアップ言語で、CSSはWebページのデザインを指定するスタイルシート言語です。SQLはデータベースを操作するためのデータベース言語に分類されます。
プログラミングの資格取得は学習や就職に役立つ?
プログラミング関連の資格取得を目指すと、学週を通じて理解を深められるでしょう。資格取得は就職・転職の際にも有利となり、より専門性の高い仕事に就ける可能性があります。
情報処理技術者試験のひとつである基本情報技術者試験や、各言語別の資格などの取得を検討してみましょう。
まとめ
主要なプログラミング言語の一覧を紹介しました。プログラミング言語には、非常に多くの種類があります。将来働きたい職種や、期待できる平均年収や将来性、習得難易度などに着目して、習得するプログラミング言語を検討しましょう。自分に合った学習方法で、効率よくプログラミング言語を習得してください。
弊社「ITプロパートナーズ」は、さまざまなプログラミング言語の案件を掲載中です。Web系フリーランスとして活躍されている人は、ぜひご登録ください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!