こんにちは、ITプロマガジンです。
グラフィックデザイナーとして働く中で、自分の収入は平均と比べて高いのか安いのか、気になったことはありませんか?また、グラフィックデザイナーになりたい人にとっても、将来の収入目安を知っておくことは大切ですよね。
この記事では、グラフィックデザイナーの平均年収を、年齢・企業規模・雇用形態などさまざまな角度から解説します。また、グラフィックデザイナーとして収入を上げる方法やグラフィックデザイナーのキャリアパスもご紹介しますので、さらなるキャリアアップ・収入アップを目指す方はぜひ参考にしてください。
なおグラフィックデザイナーを含め、フリーランスのデザイナーになる方法など総合的な情報については「フリーランスデザイナーになるには?年収や注意点、案件獲得方法も解説」で解説していますので、併せてご覧ください。
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フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
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目次
グラフィックデザイナーの平均年収
jobtagによると、グラフィックデザイナーとして働く人全体の平均年収は、509万3,000円です。
ただし、実際の年収は働き方や年齢などさまざまな条件によっても異なります。ここでは、さまざまな角度からグラフィックデザイナーの平均年収を解説します。
会社員グラフィックデザイナーの年収
求人ボックス給料ナビによると、2024年12月時点での会社員グラフィックデザイナーの平均年収は449万円です。国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」では、給与所得者の平均給与は460万円であると分かっています。給与所得者全体と比較すると、会社員グラフィックデザイナーの年収は若干ながら低めです。
なお、求人ボックスによれば、グラフィックデザイナーの初任給は「22万円前後が相場」となっています。また、厚生労働省が公開している「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によれば大卒の平均初任給は約21万円です。これらを踏まえると、グラフィックデザイナーの初任給は平均的な金額といえるでしょう。
また、グラフィックデザイナーのなかには、派遣社員やアルバイト・パートとして働く人もいます。同調査によると派遣社員の平均時給は1,825円、アルバイト・パートの平均時給は1,117円となっています。仮に1日8時間、月20日勤務した場合、派遣社員の年収は約350万円、アルバイト・パートの年収は約214万円となります。
企業規模別のグラフィックデザイナーの年収
会社員の収入は、企業規模によっても異なる傾向にあります。
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査の結果をもとに、グラフィックデザイナーを含むデザイナー職の平均年収を算出したところ、下表のような結果が出ました。
従業員数 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1,000人以上 | 835.4万円 | 500.5万円 |
100〜999人 | 488.2万円 | 398.8万円 |
10〜99人 | 532.3万円 | 386万円 |
※各年収は「決まって支給する現金給与額」に12を掛けた金額に「年間賞与その他特別給与額」を足して算出しています。
年齢別のグラフィックデザイナーの年収
dodaの調査によると、グラフィックデザイナーの年齢別平均年収は以下になります。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 306万円 |
30代 | 360万円 |
40代 | 404万円 |
50代 | 415万円 |
働き方や企業などによりそれぞれ異なりますが、データだけで判断すると20代、30代と年齢が上がるにつれて年収は増えていることがわかります。40代、50代の年収においては、あまり変化が見られませんでした。
地域別のグラフィックデザイナーの年収
求人ボックスを見ると、グラフィックデザイナーの地域別の平均年収は以下のとおりです。
地域 | 平均年収 |
---|---|
北海道・東北 | 389万円 |
関東 | 397万円 |
中部・北陸 | 385万円 |
近畿 | 401万円 |
中国・四国 | 357万円 |
九州・沖縄 | 368万円 |
近畿が最もグラフィックデザイナーの平均年収が高く、唯一400万円を超えています。関東は400万円に届いていないものの、全国の中では高めです。北海道・東北と中部・北陸は380万円台であり、同程度の水準となっています。中国・四国と九州・沖縄は全国と比較して低い傾向があります。
このように地域によってもグラフィックデザイナーの平均年収は異なるため、実際に働く場所によって年収に差が出る可能性が高いです。
フリーランスグラフィックデザイナーの年収
フリーランスとして働くグラフィックデザイナーの平均年収はどの程度なのでしょうか。
クラウドソーシングサイトを手掛けるランサーズが各種調査をもとに発表したところによると、フリーランスとして働くグラフィックデザイナーの年収は、700万〜800万円になるようです。会社員としての平均年収に比べると、フリーランスとして独立することで年収アップが見込めそうな値です。
なお、フリーランスグラフィックデザイナーは、エージェントを利用して案件を獲得するケースもよくあります。たとえば、ITプロパートナーズの案件の単価相場は、月40万円〜70万円です。従って、年収換算するとおよそ500万円〜850万円が相場となります。これらの案件は3年以上の実務経験を求められる場合が多く、案件を獲得するには豊富な経験が必須となっています。
ちなみに、クラウドソーシングサイトで募集されている案件は、1案件あたり3,000円〜1万円程度のものが多く見られます。フリーランスとしてまとまった金額を稼ぐならエージェントを積極的に活用するほうが効率的だといえます。
グラフィックデザイナーの仕事内容とは?

そもそもグラフィックデザイナーとはどのような職業なのか、簡単に確認しておきましょう。
仕事内容
「グラフィックデザイナー」は、言葉通り「グラフィックをデザインする人」です。「グラフィック」とは、写真やイラスト、記号や文字などを用いて視覚に訴える印刷物のこと。つまりグラフィックデザイナーの仕事は、雑誌や新聞の広告、フライヤー、リーフレット、看板やパッケージなど、さまざまな印刷物のデザインです。
グラフィックデザイナーは広告代理店や出版社から依頼を受けて仕事をします。印刷物のコンセプトや制作目的など、クライアントのニーズを的確に汲み取り、情報を取捨選択して、ターゲット層に響くデザインを考案するのが主な仕事です。
大規模なプロジェクトに関わる場合、イラストレーターやコピーライター、フォトグラファーと共に制作を進めることもあります。
また、CG(コンピュータグラフィックス)を扱うCGデザイナーも、グラフィックデザイナーと呼ばれることがあります。この場合に手がけるものは印刷物ではなく、ゲームや映像作品、スマートフォンのアプリといったデジタルコンテンツです。
グラフィックデザイナーの仕事内容は多岐にわたり、それぞれ高い専門性が求められます。そのため、グラフィックデザイナーになるには、スキルや知識を身につけなければなりません。詳細は後述しますが、グラフィックデザイナーになるには専門の学校に通って勉強したり、独学でスキルや知識を学んだりする方法があります。すでに社会人として別の仕事をしている場合も、スキルや知識を身につければグラフィックデザイナーを目指せます。
グラフィックデザイナーとWebデザイナーとの違い
よく比較されるWebデザイナーとの違いは以下の通りです。
グラフィックデザイナー | Webデザイナー | |
---|---|---|
デザインするもの | 印刷物・CG | Webサイト |
コーディング | 不要 | 必要なこともある |
印刷・公開後の修正 | 不可能 | 可能 |
印刷・公開後の運用 | 不要 | 必要 |
使用フォントの自由度 | 高い | 低い |
グラフィックデザイナーとWebデザイナーとでは、デザインの対象とするものが異なります。グラフィックデザイナーは印刷物をデザインするのに対して、WebデザイナーはWebサイトをデザインするのです。
Webデザイナーは、色合いや装飾だけでなく、Webサイトの構成も考えます。また、Webデザイナーがコーディングまで担当することも少なくありません。Webデザインの「デザイン」は、作品をつくるというよりも「設計」に近い行為だといえそうです。
ほかにも、完成後の修正の可否やフォントの自由度など、グラフィックデザインとWebデザインにはいくつもの違いがあります。
グラフィックデザイナーとその他のデザイナーとの年収の違い
グラフィックデザイナーと他のデザイナーとの年収は、どの程度違いがあるのでしょうか。求人ボックス給料ナビと転職会議を参考に、2024年12月時点の平均年収をまとめました。
多くの企業がWebサイトやSNSを積極的に活用する現在、UI・UXデザイナーの年収やWebデザイナーの年収はグラフィックデザイナーよりも高い傾向にあります。ゲームグラフィックデザイナーにおいては、現時点でグラフィックデザイナーよりも年収は低い金額であることがわかります。
グラフィックデザイナーはおもに印刷物をデザインする仕事です。印刷物をデザインする仕事がゼロになる可能性は限りなく低いものの、時代の流れとしてペーパーレスが進んでいることは否めません。これからグラフィックデザイナーを目指すのであれば、CGを扱えるようになっておくことが収入アップやスキルアップにつながるといえそうです。
グラフィックデザイナーの年収の特徴

グラフィックデザイナーの年収には、どのような特徴があるのでしょうか。以下で解説します。
経験や働き方によって年収に差が生まれる
グラフィックデザイナーは、経験や働き方によって年収を変えられます。
前章でフリーランスのグラフィックデザイナーの年収は700〜800万円と紹介しました。フリーランスとして独立して稼ぐには、スキルや知識、実績などが求められます。そのため、会社員デザイナーとして経験を積んで独立すれば、スキル次第で年収1000万円以上など高収入を稼げるデザイナーを目指せるでしょう。
年俸制の求人もある
グラフィックデザイナーは年俸制の求人があるのも特徴です。
年俸制は1年単位の報酬が決められた働き方です。本人が出した成果を考慮し、年単位で報酬を決定します。その年の報酬を事前に決めるため、いくら頑張っても契約期間中に報酬は上がりません。逆に言えば、求められているほどの成果を出せなくても、定められた報酬を得ることが可能です。もちろん、スキルや成果が認められれば、翌年の契約で大幅な報酬アップも見込めます。
また、年俸制は、最初に決まった報酬を12等分して毎月支給されます。1年分の金額を一度にまとめて受け取るわけではなく、毎月一定の金額を受け取れる仕組みです。
グラフィックデザイナーが収入を上げる6つの方法

グラフィックデザイナーとしてさらに高い収入を得るためには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、収入アップにつながる方法を6つご紹介します。
1.スキルを伸ばす
グラフィックデザイナーとしてのスキル向上は、収入アップの基本です。具体的にどのスキルをどのように伸ばせばいいのか?解説していきましょう。
デザインの理論や知識をインプットする
グラフィックデザイナーとして活動する方の中には、持ち前のセンスで作品を作り上げてきた方も多いでしょう。しかし、より力のあるグラフィックデザインを手掛けるためには、理論や知識をインプットするのがおすすめです。
デザイン理論を体系的に学び、知識と感性をリンクさせて、さらに質の高いデザインを目指しましょう。
優れたデザインを模写する
古来、優れた画家は先人の名画を模写してスキルを高めてきました。グラフィックデザインにおいても、模写は技術向上を促す手段です。
模写をする際には、対象とするデザインの「良さ」がどこにあるのかを言語化してみましょう。ポイントを言語で捉えてから手を動かすことで、感覚と論理がうまく結びつき、技術を高めやすくなります。
コピーライティングの知識を身につける
グラフィックデザインには、コピーが付随することが少なくありません。
グラフィックデザイナー自身にコピーライティングの知識や技術があれば、自分一人でコピー付きの作品をデザインしやすくなります。また、コピーライターと連携してプロジェクトに取り組む場合でも、より質の高い作品を作れるでしょう。
マネジメント能力を身につける
マネジメントができるデザイナーは、企業から重宝されます。
プロジェクト全体に気を配り、スケジュール等の管理ができるようになれば、より大きなプロジェクトの上流工程に関われる可能性も高まるでしょう。
コミュニケーションスキルを伸ばす
期待以上のデザインを提供するには、クライアントの真のニーズを引き出す傾聴スキルが必要です。また、チームで制作にあたる場合、お互いの進捗状況や課題をスムーズにわかりやすく共有することが、より良い作品づくりにつながるでしょう。
言葉の使い方やちょっとした気配りなど、コミュニケーションを円滑にする方法を学んで身につけることも、グラフィックデザイナーとしてのスキルアップの一環です。
資格を取得する
スキルアップとその証明を兼ねて、資格取得を目指すのはいかがでしょうか。
サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が主催する「Illustratorクリエイター能力認定試験」や「Photoshopクリエイター能力認定試験」では、デザインでよく使われるソフトを使いこなすスキルを身につけられます。
色彩検定協会が主催する「色彩検定」で、配色イメージや色彩心理、ユニバーサルデザインなど色に関する幅広い知識・スキルを獲得するのもおすすめです。
グラフィックデザイナーにとって役立つ資格については、こちらの記事もご覧ください。
2.キャリアアップする
より専門的なスキルを身につけてキャリアアップすることも、収入アップにつながります。グラフィックデザイナーのキャリアアップの選択肢を紹介しましょう。
チーフデザイナー
チーフデザイナーとは、デザイナーをまとめるリーダーのことを指します。デザインの進捗を管理したり、ディレクターからの指示をチームに伝えたりして、プロジェクトを進めるのが仕事です。チーフデザイナーが若手デザイナーの教育を担うこともあります。
チーフデザイナーには、デザインスキルのみならず、デザインチームを取りまとめるマネジメントスキルや部下を指導するスキルが求められます。そのためには、コミュニケーションスキルやリーダーシップが必要です。チーフデザイナーになるには、与えられた仕事を黙々とこなすだけではなく、チームの全体のことを考えていく必要があるといえるでしょう。
アートディレクター
アートディレクターは、ビジュアルデザインの監督責任者です。クライアントへのヒアリングを行なってデザインの方向性を固め、スタッフィングを行なって、デザイナーやコピーライターなどのチームメンバーにコンセプトを伝えます。
自らデザインを行なうアートディレクターもいますが、主な業務はメンバーへの指示や成果物のチェック、進捗管理などのディレクションです。プロジェクト全体を俯瞰し、適切な進行を促すマネジメントスキルが求められます。
アートディレクターにも、コミュニケーション能力やリーダーシップは必須です。特にチーム全員が共通の認識を持てるようにするには、大勢の人に情報を正確に伝えるスキルが欠かせません。
3.キャリアチェンジする
収入アップを狙うには、思い切ってキャリアチェンジするのもよい方法です。どのようなキャリアチェンジが可能なのかをご紹介します。
Webデザイナー
グラフィックデザイナーからWebデザイナーへとキャリアチェンジする道もあります。
インターネットの普及により、新聞・雑誌や書籍、そして広告など、紙媒体からWeb媒体への移行が進んでいるコンテンツは少なくありません。それに伴って、Webデザイナーへのニーズも高まっています。
Webデザインは、グラフィックデザイナーとしての経験を活かせる仕事であり、これからの時代に求められる仕事でもあります。スキルの幅を広げたいと思っているなら、Webの勉強を始めるのがおすすめです。
ただしWebには紙媒体と異なる制約があり、デザインの概要やプログラミング言語についてもある程度は知っておく必要があります。Webデザイン用のツールについても学んでおきましょう。
UI/UXデザイナー
Web関連のデザインの中でも、UI/UXデザイナーへの需要は特に高いといわれています。
UIとは「User Interface(ユーザーインターフェース)」のことで、UXとは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」のことを指します。UI/UXデザイナーの仕事は、ユーザーとWebサービスとのより良い接し方をデザインし、見た目以外の部分も含めて、ユーザーの体験をより楽しく、心地よいものにすることです。
スマートフォンが広く普及し、多くの人が日常的にインターネットに触れるようになった現代では、ユーザー体験の最適化が必須課題ともなっています。年収アップを狙うなら、UI/UXデザイナーへの転身もキャリアパスの選択肢に入れるとよいでしょう。
UI/UXデザイナーには、PDCAを回しつつさまざまな役割を担う人と連携することが求められるため、コミュニケーションスキルが必須です。マーケティングに関する知識も求められます。
4.副業する
会社員としての収入アップが今すぐには実現しそうにない場合、副業にチャレンジするのも年収を上げる方法の一つです。副業に取り組む中で、会社では取り扱わないようなプロジェクトに携われば、スキルの幅を広げることにもなります。
会社で副業が禁止・制限されていないか、あらかじめ就業規則を確認してから取り組んでください。なお、会社員としてグラフィックデザイナーの副業に取り組むなら、クラウドソーシングや知人・友人経由で案件を獲得するのが良いでしょう。
5.転職する
残念ながら、デザインの価値を十分に認識しておらず、デザイナーに相応の給与を支払わない会社もまだ存在します。今の会社にいても年収アップが見込めないと感じるなら、より条件の良い会社に転職することも検討しましょう。
転職先を選ぶときには、デザインをはじめクリエイティブに対する会社としての姿勢や価値観を確かめてください。デザインの価値をしっかり認め、なおかつ事業内容の成長を見込める企業なら、長い目で見たときの年収アップも期待できます。
6.フリーランスとして独立する
上でも述べたように、グラフィックデザイナーの場合、フリーランスとして独立している人のほうが会社員として働く人よりも平均年収が高くなっています。もちろん一定のリスクは伴いますが、フリーランスになることは、グラフィックデザイナーが年収を上げるための有力な手段だといえるでしょう。
フリーランスになることへのハードルの一つに、「自分で営業して案件を獲得できるのだろうか?」という不安があるのではないでしょうか。そんな不安を抱える方には、フリーランスに向けて案件を紹介するエージェントの利用がおすすめです。
ITプロパートナーズのように高報酬案件を多く紹介しているサイトを活用すれば、営業力に自信がない方も、独立直後でまだ十分な人脈が築けていないという方も、自分に合った案件を見つけられます。
ただし、フリーランスになるなら、エージェントを活用するとしても営業力は身につけておくべきです。営業力があれば、自ら案件を獲得する機会を増やせます。フリーランスは人脈で仕事を獲得するケースも多いため、営業力があればチャンスを広げることが可能です。
また、フリーランスになると、事務手続きも自分で行う必要があります。たとえば、フリーランスは基本的に自分で確定申告して納税しなければなりません。申告漏れやミスがあればペナルティの対象にもなるため、注意が必要です。
さらに、自宅で仕事をする場合は作業環境の整備も大切です。具体的には、スペックの高いパソコンや高解像度のモニターを用意する必要があります。安定したインターネット回線に加え、スキャナーや液晶タブレットなどが必要になる可能性もあります。
グラフィックデザイナーとして年収1000万は可能?
取り組み方によっては、グラフィックデザイナーとして年収1000万円を超えることは十分に可能です。以下で詳しく解説します。
規模の大きい企業で上位の役職につく
規模の大きい企業に就職・転職して、上位の役職につけば年収1000万円稼げる可能性があります。
前述したように、グラフィックデザイナーは企業規模が大きければ大きいほど年収が高いというデータがありました。したがって、規模の大きな会社で部長や役員などに出世すれば1000万円稼げる可能性が高くなるのです。
ただ、すべての社員が出世できるとは限りません。上位の役職につけるのは、一握りの社員だけだと考えたほうが良いでしょう。
フリーランスとして高単価案件を獲得する
フリーランスグラフィックデザイナーの平均年収が700〜800万円であることを考えると、独立して高単価案件を獲得するのが年収1000万円への近道です。ただ、1000万円まで年収を上げるにはスキルアップを図り、業務の対応可能範囲を広げる意識を持たなければなりません。例えば、グラフィックデザイン以外にもディレクションなど、より報酬の高い案件も狙っていくことが大切です。
仮に毎月の単価が100万円の案件を獲得できれば、年収1000万円を超えられます。ITプロパートナーズでは高単価の案件も多く扱っており、たとえば以下の案件があります。
案件名 | 【Adobe XD/figma】グローバル進出を支援するエンタメ系デザイナーの案件・求人 |
---|---|
案件単価 | 1,000,000円/月 |
勤務地 | フルリモート |
スキル | ・Adobeツールを用いたデザイン経験 ・メタバースやアニメーションへの興味 ・英語スキル |
職種・ポジション | グラフィックデザイナー |
高い報酬が設定されている分、専門性が求められています。こちらの案件ではデザイン関連のスキルや経験だけでなく、英語力やメタバースへの理解も必要です。
フリーランスグラフィックデザイナーの仕事の取り方については以下の記事で詳しく解説しています。
グラフィックデザイナーになるには?

グラフィックデザイナーになるには、美術系の大学や専門学校に通う方法や、独学で目指す方法があります。これからグラフィックデザイナーを目指す人に向けて、それぞれの方法について詳しく解説します。
美術系の大学や専門学校に通う
美大や芸大、専門学校など美術系の学校に通い、グラフィックデザイナーとして働ける企業に就職する方法があります。
社会人で未経験でも、専門学校などを活用すればグラフィックデザイナーを目指すことは可能です。専門学校にはデザイナーを必要とするさまざまな企業とのつながりがあるので、スキルを学んだうえで転職できます。
独学でスキルを習得して目指す
学習サイトやスクールを活用し、独学でスキルを習得する方法です。
グラフィックデザイナーの必須ツールIllustratorとPhotoshopの学習サイトは、公式を含めて多数のサイトがあります。初心者向けのサイトもあるので、未経験からでもしっかりと学べるでしょう。
また、IllustratorとPhotoshopを学べるプログラミングスクールや、グラフィックデザインを専門に学べるスクールを活用する方法もあります。デザイナーとして就職や転職を支援するスクールもあるので、より早くグラフィックデザイナーとして働けるでしょう。
グラフィックデザイナーについてよくある疑問
グラフィックデザイナーとして生計を立てていくうえで、よくある疑問についてまとめました。収入アップを目指すうえでの参考にしてください。
グラフィックデザイナーの将来性は?
先ほども述べたように、さまざまなコンテンツにおいて紙からWebへのシフトが見られます。一つのプロジェクトの中で、印刷物のデザインとWebデザインを連動させるケースも増えてきました。現在グラフィックデザイナーとして働いている人も、Web関連の仕事を頼まれることが増えていませんか?
さらにWebのほかに、ゲームや映像の世界でも、クオリティの高いグラフィックデザインが求められるようになりました。このように、紙媒体以外の場でグラフィックデザインのスキルが求められる傾向は、今後も続くでしょう。
こういった事情をふまえると、従来のように紙媒体のデザインだけ手がけるグラフィックデザイナーは、やがて先細りになり苦しくなってくる可能性が高いといえます。
さらに昨今では、ビジネス現場で「デザイン思考」が求められるようになっています。感度の高い企業は、これまで以上にクリエイティブの価値を認め、積極的にクリエイティブ職の採用を進めているようです。
将来的にグラフィックデザイナーとして長く活躍したいと考えるなら、どんなデザインにも通用するデザイン理論をしっかり学びつつ、Webの知識を獲得し、マルチに活躍できるデザイナーを目指すのがおすすめです。紙媒体にこだわらず、柔軟に学びを広げていきましょう。
グラフィックデザイナーは在宅でも稼げる?
グラフィックデザイナーは在宅でも十分に稼げます。まず機材さえあればどこでも稼働でき、さらに基本的には納期までに仕事を完了させればよく、場所や時間の自由がききやすいからです。
在宅で働くことには、「通勤に時間や体力を奪われない」「自分のペースに合った働き方ができる」といったメリットがあります。在宅で働くグラフィックデザイナーになるには、在宅勤務を推奨している企業に勤めるか、フリーランスになるのが一般的です。
グラフィックデザイナーが在宅で働くメリットやデメリットについては、こちらの記事でも紹介しています。
グラフィックデザイナーの仕事のやりがいや大変さは?
人それぞれ感じ方は異なりますが、グラフィックデザイナーの仕事にはやりがいもあれば大変なこともあります。
やりがいといえるのは、自分のアイデアを形にできることです。多くの人の目に触れるものをデザインでき、それがきっかけで商品やサービスの売上に貢献できればクライアントからも感謝されます。
一方、大変さといえるのは無の状態から制作物を作り上げていくことです。クライアントが求めるデザインをイメージして形にしなければなりません。そのため、繰り返し修正対応を求められるケースもあります。
そのため、デザインが好きでアイデアが出やすい人や、常にスキルアップに励める人はグラフィックデザイナーの仕事に向いているといえるでしょう。
フリーランスと会社員どっちがいい?
ある程度のスキルがあり、スケジュール管理やセルフマネジメントが得意な人は、フリーランスがおすすめです。自由度の高い働き方を選択することで、会社員では難しい高収入を得られる可能性があります。
一方で実務経験が浅い人や1人になるとついサボってしまう人、営業が苦手な人は、会社員のほうが向いているでしょう。会社員であれば仕事が割り当てられるため、実務経験を積みながら収入を得られます。
フリーランスと会社員は、どちらか一方がすぐれているというものではありません。スキルや実務経験の量、適性などから、自分がどちらに向いているのかを見極めましょう。
まとめ
今回は、グラフィックデザイナーの年収をさまざまな角度からご紹介しました。
平均年収から判断すると、グラフィックデザイナーは、フリーランスとして独立すると収入アップの可能性がある職種だとわかります。印刷物のデザインに加えてWebデザインのスキルも獲得すれば、マルチに活躍できるデザイナーとして、将来に至るまで重宝されるでしょう。
フリーランスとしての活動を始めるなら、ぜひITプロパートナーズを活用して、自分に合った案件を見つけてください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
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