こんにちは、ITプロマガジンです。
「副業で収入アップをしたい」「副業で実績を積んで転職や就職に活かしたい」などの理由から、Pythonで副業をしたい人も多いのではないでしょうか。プログラミング副業の中でもPythonは人気が高く、高単価な副業案件も多く見られます。
しかし、「Python副業は未経験・初心者だと稼げない」という意見を耳にして不安を感じている人もいるかもしれません。結論、案件の種類によっては初心者でもPythonの副業案件獲得は可能です。
この記事ではPythonの副業で稼ぐ方法と主な案件の種類を紹介します。案件獲得に必要なスキルやおすすめの副業サイト、未経験から案件獲得するステップなども解説するので、ぜひ参考にしてください。
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・事業会社の自社開発案件が多い
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
Python副業は未経験・初心者では稼げない?

Python副業は、実務経験やスキルを前提としている案件が多いことから、そもそも未経験や初心者では稼げないという声もあがっています。
しかし実際には、学習方法や案件選びなどを工夫すれば十分に初心者でも収入を得ることは可能です。まずはPython副業の実態について解説していきましょう。
Pythonは需要が高く初心者でも副業可能
結論から言うと、Pythonの副業は難易度の低い案件であれば、初心者でも十分に挑戦することができます。プログラミング言語の人気ランキングとして知られているTiobe Indexによると、2025年最新のランキングでPythonは1位という結果でした。

需要も高いため、初心者向けから上級者向けまで案件数が多く、例えばデータスクレイピングや簡単なツール開発、データ処理系の案件など、初心者向けの副業案件も多く見られます。
ただし実務経験がない場合は、Pythonの副業案件獲得は「無理ではないが難しい」のが現実です。なぜなら、Pythonに限らずプログラミングの副業案件は実務経験がないと受注が難しいケースが多いためです。未経験からPythonの副業で稼げるようになりたい方は、「未経験からPythonの副業で稼げるようになるまでのロードマップ」をチェックしてみてください。
高単価案件は実務経験者が対象者
3年以上程度のPython実務経験者の場合、副業でも高単価な案件を獲得することが可能です。例えばWebアプリやゲーム開発、金融システムの開発がその例です。
加えて、高度なタスクを実行する「AI(人工知能)」、データの統計分析を行う「データサイエンス」の分野でもPythonは使われるため、AIやデータサイエンスのキーワードで検索しても募集案件は常に豊富に出てきます。
Pythonの実務経験が豊富な方であれば、副業案件の獲得に困ることは無いでしょう。
Python副業の単価相場は案件内容や経験によって変わる
一口にPython副業の単価相場といっても、稼働時間やプロジェクト規模、経験などによって異なります。
経験別のざっくりとした副業収入の目安は以下の通りです。
- 経験豊富なプログラマー:時給3,000円〜5,000円、月単価10〜20万円
- 初心者プログラマー:時給1,500〜2,000円、月単価5〜10万円
Pythonプログラマーとしての実務経験が全くなく、独学やプログラミングスクールで知識・スキルを習得した人向けの案件は、月単価というよりも決まったタスクに対して報酬が設定されているケースが多くあります。「スクレイピング機能の実装」など簡単なものでは5,000円程度、やや工数がかかるものは2万円程度が相場です。
| 未経験可能の副業案件 | 単価相場 |
|---|---|
| データスクレイピング | 5,000円〜30,000円/件 |
| 自動化ツール開発 | 3,000〜5,000円/件 |
なお、アプリケーション開発や機械学習・AI分野の開発は未経験者向けの案件が少ないため、収入アップを目指すならスキルアップが必要になります。
ITプロパートナーズでは、エンド直案件が9割となっており、60〜100万円/月の高単価案件を数多く用意しています。もちろん豊富な実務経験やスキルが必要になりますが、どのような案件を獲得できる可能性があるか、気になる方はまずはお気軽に無料登録をして案件を閲覧してみてください。
Pythonの副業案件の種類と単価相場・案件例
Pythonを使った業務のなかでもさまざまな種類があります。表でまとめると以下の通りです。
それぞれ案件の種類ごとに、難易度や報酬相場、必要スキルについて、詳しく解説していきます。
データ分析・統計解析
| 平均単価 | 10,000円〜 |
| 難易度 | ★★★★★ |
| 業務内容 | 抱えている問題解決のために膨大なデータを集めて分析を行う |
| 必要スキル | ・データベースやクラウドの知識 ・データ処理のスキル |
Pythonはデータ分析・統計解析にも頻繁に活用されています。データ分析用のライブラリが豊富なことや、シンプルで誰でも扱いやすいことがその理由です。
Pythonを使ったデータ分析は、解決したい問題に対してデータ収集を行い、レポートにまとめます。金融機関やグルメサイト、アパレルサイト、マーケティング会社などで、ビッグデータ解析を行うような業務が多くなっています。
データ分析や統計解析には、データベースやクラウドの知識が必要です。また、高精度なデータ処理を実現するためには、論理的思考力や洞察力が求められます。プログラミング言語としては、統計解析やグラフ・表などの作成に長けたR言語を習得すると役立つでしょう。
実際のPythonを使ったデータ分析・統計解析の案件例は、以下のとおりです。
| 案件名 | 【コンサルタント】データ分析可能なエンジニア/コンサルタントの業務委託案件・フリーランス求人 |
|---|---|
| 案件単価 | 〜600,000円/月 |
| 勤務地 | フルリモート |
| スキル | データ分析プロジェクトの実務経験,生成AI API利用,プロンプトエンジニアリングの実務経験,クラウド環境の利用経験 |
| 職種・ポジション | システムエンジニア,コンサルタント |
難易度としては、Pythonの知識だけではなく数学の基礎知識なども必要となりやや高めです。
データ分析など、データアナリストの副業については以下の記事でも解説しています。
Webアプリケーション開発
| 平均単価 | 200,000円〜 |
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 業務内容 | 主にアプリのバックエンド開発 |
| 必要スキル | ・フロントエンドとサーバーサイドの知識 ・ Pythonに関するフレームワーク |
Webアプリケーション開発には、見た目を調節する「フロントエンド」と内部処理をする「バックエンド」があります。Pythonは文法がシンプルでアプリ開発に使えるフレームワークが多いため、主にバックエンドで使われます。プロジェクトの規模も、数日で完成させられるような小規模なものから数ヶ月以上かかる大規模案件までさまざまです。
仕事の難易度にも幅がありますが、案件獲得には中級レベル程度のスキルは欲しいところです。
また、効率よく開発するためには、Pythonに関するフレームワークのスキルも欠かせません。例えば、フレームワークのDjangoは、InstagramやPinterestなど、有名なサービスの開発に使われています。Flask・Tornado・Bottleなどのフレームワークもよく使われます。
実際のPythonを使ったWebアプリケーションの開発案件は、以下のとおりです。
| 案件名 | 【Python/React.js】アプリ開発PJにおけるエンジニアの業務委託案件・フリーランス求人 |
|---|---|
| 案件単価 | 〜1,000,000円/月 |
| 勤務地 | 東京都(天王洲アイル駅) |
| スキル | 要件定義から開発までの担当経験,Pythonを用いたバックエンド開発経験,FW問わずフロントエンド開発経験 |
| 職種・ポジション | フロントエンジニア,バックエンドエンジニア |
データスクレイピング
| 平均単価 | 10,000円〜 |
| 難易度 | ★☆☆☆☆ |
| 業務内容 | Webサイトから特定の情報を収集・加工する |
| 必要スキル | ・HTMLやCSS、JavaScriptに関する知識 ・データスクレイピングに関するライブラリ |
データスクレイピングとは、様々なWebサイトから特定の情報を収集・加工することを指します。例えば、決まった時間に外部のWebサイトからデータを抽出し、ワードやエクセルに自動で書き出す、などの作業ができます。
pythonを使ってスクレイピングを行い、データベースの構築や、スクレイピング用のプログラム開発をする案件もあります。スクレイピングの副業の難易度は比較的低いので、初心者でも取り組みやすいでしょう。
データスクレイピングはWebから情報を収集するため、Webサイトを構成するプログラミング言語に詳しい必要があります。HTMLやCSS、JavaScriptについての理解が必要です。また、スクレイピングに使われるライブラリには、RequestsやBeautiful Soupなどがあげられます。
実際のPythonを使ったデータスクレイピング案件は、以下のとおりです。
機械学習・AI分野開発
| 平均単価 | 500,000円〜 |
| 難易度 | ★★★★★ |
| 業務内容 | ・画像やテキスト、音声データを分析 ・AIの開発 |
| 必要スキル | ・R言語など機械学習やAI分野開発に使われやすいプログラミング言語 ・Pythonに関するフレームワーク |
画像やテキスト、音声などのデータ分析やAI開発、機械学習などの案件もPythonが得意とする分野の仕事内容です。機械学習エンジニアは命令やデータをコンピューターに与えつつ、目的に合わせて機械の能力を向上させていきます。AIエンジニアとしてはプログラミングを行って開発作業をしていきます。ただし、クラウドの幅広い知識が必要になるので、副業の案件の中では難易度が非常に高いでしょう。
機械学習・AI分野開発に使われるプログラミング言語には、PythonのほかにR言語・C++・JavaScript・Juliaなどがあります。特にR言語はPythonのように、統計解析でよく用いられるため勉強しておくとよいでしょう。また、機械学習・AI分野開発に使われるフレームワークには、TensorFlow・Caffe・ Pytorchなどがあげられます。
実際のPythonを活用した機械学習・AI分野開発の案件例は、以下のとおりです。
| 案件名 | 【Python】AI活用事業におけるPoC開発エンジニアの業務委託案件・フリーランス求人 |
|---|---|
| 案件単価 | 〜700,000円/月 |
| 勤務地 | フルリモート |
| スキル | 3年以上Pythonを用いたシステム開発経験,OpenCVなどの画像処理ライブラリを使える方,顔検出/顔認識の技術の知見 |
| 職種・ポジション | バックエンドエンジニア |
Pythonは、機械学習のエンジニアで頻繁に使用される言語です。機械学習エンジニアに関する副業や稼ぎ方については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ確認してみてください。
自動化ツール開発
| 平均単価 | 10,000円〜 |
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 業務内容 | ・自動ツールの開発 ・業務の自動化 |
| 必要スキル | ・自動化するソフトに対応するライブラリ |
Pythonはプログラムを組むことで様々な作業を自動化することが得意な言語です。自動化ツール開発系の副業内容としては以下のようなものがあります。
- OpenPyXLのライブラリを使用しExcelの作業を自動化する
- 複数の画像のリサイズ・トリミング・圧縮を自動化する
- ブラウザ上のログイン・フォーム入力を自動化する
- メールを作成して自動送信する
フォームやメール入力などの自動化のためには、ソフトに対応するライブラリのスキルが必要です。例えばExcelの操作にはOpenPyXLが、メール送信ならsmtplibが、ブラウザ操作にはSeleniumというライブラリで対応できます。
自動化の案件は1つの作業を自動化するものから、部署の業務フローを自動化するものなど、規模や効率化のインパクトの度合いにより金額が異なります。収入の目安は1案件1万~50万円と幅広くあります。
未経験や初心者からPythonの副業で月5万円稼げるようになるまでのロードマップ

では、未経験からPythonの副業案件で月5万円稼げるようになるためには、どのような流れをたどればよいのでしょうか。未経験からPythonの副業案件を獲得するロードマップについて、説明していきます。
1.案件動向や需要をリサーチする
最初にやるべきことは、Pythonに関する動向の十分なリサーチです。
Python案件にも上述のようにWebアプリケーション開発やデータスクレイピングなどのジャンルがあり、それぞれ必要なスキルや向き不向きが変わってきます。そこで、自分の好みや適性も見極めつつ、どのジャンルが向いているか特徴をよく調べてください。
また、状況に応じて好調な分野や、分野ごとの業界の動向は異なってきます。できるだけ需要のある分野に進めるように、業界の状況もリサーチしておきましょう。
2.スキルを習得する
Pythonエンジニアとしてやりたいことが見えてきたら、まずはスキルを習得していきます。スキルを習得するには、
- プログラミングスクールに通う
- 独学する
- 関連職に就く
という3つの方法が一般的です。それぞれ解説していきましょう。
プログラミングスクールに通う
基礎から効率よくPythonを学びたい場合には、DMM WEB CAMPやTech Academyなどのプログラミングスクールに通うのがよいでしょう。
| スクール名 | DMM WEBCAMP | Tech Academy |
|---|---|---|
| 学習期間 | 4週間〜 | 4週間〜 |
| 料金 | 169,800円〜 | 135,600円〜 |
| 特徴 | ・返金保証つき ・1回25分間のメンターサポートが週2つき | ・学生と社会人で料金が異なる ・メンターサポートつき ・学習+課題で実践的に学べる |
| おすすめな人 | わからないことをすぐ相談したい人 | ・実践を挟みながら学びたい人 ・副業案件を紹介してもらいたい人 |
働きながら学べる夜間のコースや、オンラインで学べるコースもあり、空いた時間にスキルを習得できます。就職支援のサポートが受けられたり、厚労省認定スクールなら給付金を受けられたり、受講メリットが高いサービスもあります。
デメリットは費用がかかることですが、独学ではつまずきがちな癖や、やってしまいがちな勘違いを避けながらスキルを身につけていけるというのが、大きなメリットです。
独学する
Pythonはコードが書きやすいため、プログラミングの初心者でも独学しやすい言語です。
独学はお金があまりかからないメリットがありますが、ついさぼってしまうというデメリットもあります。そういった場合は、毎日学ぶ時間を決めるとともに、実際にプログラミングしながら学ぶのをおすすめします。下記では学ぶ方法を2つ紹介します。
Pythonは書籍でも学習できます。Python初心者の方は下記の書籍がおすすめです。
「Python1年生」の書籍は初心者にとてもおすすめで、実際にパソコンを利用しながら学ぶことができます。「たのしいプログラミング Pythonではじめよう」という書籍は、この通りに行えば1つのゲームを作成することができます。このような書籍を活用して、実際に開発を経験してみましょう。
関連職に就く
Pythonのエンジニアとしてスキルを習得するならば、一度、IT企業や、一般企業のシステム部門などに勤めて、働きながらスキルを習得する手もあります。そして慣れた頃に副業を始めます。副業を請け負う際も、会社での実績があるためポートフォリオなどを作成しなくても、簡単な副業案件が受注可能です。
また、十分な実務経験が積めれば、将来的にフリーランスになることも可能です。
フリーランスPythonエンジニアに関する案件単価や必要なスキルなどについて、詳しく知りたい方は以下の記事を確認してみましょう。
3.簡単なサービスを作りポートフォリオを充実させる
Pythonのプログラミングができるようになれば、ポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオは仕事を受注したい時に、企業や制作会社などの制作担当者に見せる作品・実績集のことです。ポートフォリオを見せることで、クライアントに自分のスキルを証明することができます。
初心者の場合、仕事で作った作品はまだありませんが、Pythonで簡単なサービスやアプリを作れば十分ポートフォリオになります。例えば、Excelデータを読み込んでグラフ化する分析ツールやファイルを自動で仕分けるスクリプト、ToDoリストのような小さなWebアプリなどです。いきなり難しいものに挑戦すると挫折しやすいため、まずはこうした身近でシンプルなアイデアを形にしてみましょう。
ポートフォーリオの作り方がわからない人は、下記の記事を参考にしてみてください。
4.クラウドソーシングなどで初心者向け案件を受注する
副業未経験でPythonのスキルも高くない場合には、クラウドソーシングを活用して簡単な案件から受注し、月5万円稼ぐことを目指しましょう。
クラウドソーシングであれば人脈がなくても仕事を受けられ、初心者向けの案件も豊富にあります。例えばクラウドワークスやランサーズといったサイトには、Pythonを使った副業案件が多数掲載されており、スクレイピングで特定データを抽出する業務や「小規模なスクリプト作成、データ整理など初心者でも取り組みやすい内容もあります。
最初は単価の低い案件から実績を積み、徐々に高単価案件やWebアプリ開発、自動化ツール作成といった難易度の高い案件に挑戦していくといいでしょう。
クラウドソーシングについて、より詳しく知りたい方は以下の記事を確認してみてください。
Pythonの副業案件獲得のために必要なスキル
Pythonの副業案件を獲得するために必要なスキルは、大きく分けて5つあります。
- スクレイピングスキル
- システム開発の基礎知識・スキル
- 機械学習の基礎知識・スキル
- WebAPIの基礎知識・活用スキル
- フロントエンドの基礎知識
それぞれのスキルについて、詳しく解説していきます。
スクレイピングスキル
スクレイピングとは、Webサイト上のテキストや画像、数値データなどを自動で抽出する技術のことです。
例えばECサイトから商品名と価格を取得してCSVにまとめるといった作業は、人の手で行うと膨大な時間がかかりますが、Pythonを使えば一瞬で完了します。
実際にクラウドソーシングでも「商品データの収集」や「競合サイトの価格調査」といった案件は多く、未経験者でも挑戦しやすい分野です。Pythonにはrequests、BeautifulSoup、Seleniumといったスクレイピング用のライブラリが揃っており、自分でプログラムを組んで効率的にデータを扱える点が強みです。こうしたスキルを身につけておけば、案件の幅を広げられるだけでなく、実績作りにもつながります。
システム開発の基礎知識・スキル
PythonはWebアプリや業務システム開発でよく使われ、副業案件では予約管理システムや会員サイト機能の追加、業務効率化ツールの開発などが多く見られます。
そのため、HTML・CSS・JavaScriptなどのフロントエンド基礎や、Django・Flaskといったフレームワークを使ったWeb開発の基本を理解しておくと有利です。コーディングだけでなく、要件定義から設計・実装・テストまでの流れも把握しておきましょう。最初はログイン機能や入力フォームなど小さなパートから始め、徐々に全体を理解していくのが効果的です。
機械学習の基礎知識・スキル
Pythonを使った副業案件の中には、需要予測や顧客データの分類、画像判定など機械学習を活用するものもあります。こうした案件に対応するためには、教師あり学習・教師なし学習・強化学習・深層学習といった違いを理解し、どの場面でどの手法を使うかを判断できる力が必要です。
また、機械学習を進める時には、上述したTensorFlowなどのフレームワークに加え、pandasやscikit-learnなどのライブラリも使えると作業が効率化します。
WebAPIの基礎知識・活用スキル
Python副業案件では、外部サービスのAPIを利用したツール開発が多く見られます。
APIとは、他のアプリやサービスの機能を自分のプログラムから呼び出して使う仕組みです。
例えば「YouTube APIで動画データを自動取得するツール」や「LINE Messaging APIによるチャットボット開発」などが代表的です。APIを扱えると、外部サービスと連携した効率的なシステムを構築でき、案件の幅が広がります。特にYouTubeやLINEのAPIは需要が高いため、習得しておくと有利です。
フロントエンドの基礎知識
フロントエンドとは、ユーザーが実際に操作する画面部分のことで、メニューやボタン、入力フォームなどが含まれます。
ユーザー行動に直接関わるので、フロントエンドに必須のHTML/CSSやJavaScriptといったプログラミング言語も習得しておくと、Webサイトやアプリの開発に深く関われるようになります。
まずはシンプルなWebページを作れるようになり、その上でPythonと組み合わせて動的にデータを扱う経験を積むと実務に活かせるでしょう。
Pythonの副業案件の探し方
具体的にPythonを用いた副業案件を獲得する方法を紹介します。
| 案件の探し方 | 土日 | リモート | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| 副業・フリーランスエージェント | △ | ○ | ・現役エンジニア ・経験者 |
| クラウドソーシング・スキルシェア | ○ | ○ | ・初心者 ・大学生 |
| SNS・人脈 | ○ | ○ | ・現役エンジニア ・経験者 |
副業・フリーランスエージェントで探す
エージェントとは、登録した人と企業をマッチングさせるサービスです。スタッフが登録者にカウンセリングをし、適した仕事を紹介する形式で、豊富なスキルや実務経験を求められる代わり、高単価な案件が多いのが特徴です。
エージェントには主に「副業系」「フリーランス系」の2種類があり、それぞれ以下のような特徴があります。
- 副業エージェント :「週1〜3日」「平日夜」など副業向け案件を中心に扱う
- フリーランスエージェント :「週3〜5日」などコミット度合いの高いフリーランス向け案件を中心に扱う
実際におすすめのエージェントサービスを2つ紹介します。
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、フルタイムはもちろん、週2,3日〜稼働OKの案件も紹介しているIT系フリーランス向けエージェントです。
フルリモート案件が7割となっているため、複業的に案件に携わりたい人にもおすすめです。また、仲介業者を挟まないエンド直案件が9割となっているので、Python案件の場合60〜100万円/月といった高単価な案件を受注できる可能性があります。
2025年1月現在、Pythonの案件は578件扱っています。専属エージェントがあなたの希望にあった案件を紹介してくれるので、興味のある方はどんな案件があるかチェックしてみてください。
シューマツワーカー

シューマツワーカーは、副業を希望するエンジニアやデザイナー、マーケターなどを対象にした副業エージェントです。
本業を続けながら週10時間程度の空き時間で働ける案件が豊富で、99%以上がフルリモート案件です。利用者にはスキルに合った案件を紹介し、面談から業務開始まで専属のコンシェルジュがサポートします。
また、税理士サポートや勉強会などもあり、安心して副業に取り組む環境が整っています。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、Pythonエンジニアにおすすめのフリーランスエージェントです。
IT・Web専門で21年の実績を持ち、取引社数は1万社以上です。Pythonを含む多様なスキルに対応した案件が豊富で、91%以上がリモート可能となります。
登録後は専任担当がサポートし、希望条件に合った案件提案や契約交渉にも対応しています。
クラウドソーシング・スキルシェアサービスで探す
Pythonの開発実績が少ない状態で副業案件を獲得するにはクラウドソーシングやスキルシェアサービスで探すのが最も確実な方法です。
クラウドソーシングは、仕事を探しているフリーランスと、案件を依頼したいクライアントをマッチングさせるプラットフォームです。例えばクラウドワークスやランサーズが代表的なサービスです。初心者OKという案件も比較的多く、登録後にプロフィールを充実させ、スキルや実績を公開することで、案件が受注できる可能性が高まります。オファーが来ることもありますが、自ら案件に応募するのが一般的となっています。
ココナラのようなスキルシェアサービスは、自身のスキルを販売する形で案件を得る仕組みです。自身で価格設定をし、その上で依頼が来る形式なので、ミスマッチが起きづらいのが特徴です。もちろん、自ら案件に応募することも可能です。
SNSや人脈を活用する
フリーランスとして安定的に仕事を得るには、人脈と情報発信の両方を活用しましょう。
ブログやXなどを通じて自分のスキルや実績を発信することで、企業や担当者の目に留まる可能性があります。プロフィールを整え、プログラミングに関する記事や制作物を継続的に発信すれば、信頼性や専門性を示すことができ、問い合わせや依頼につながることもあるでしょう。
また、一度関わったプロジェクトの制作会社の担当者やプログラマー仲間から、スキルを買われて直接連絡が来たり、ほかの会社のディレクターを紹介されたりすることもあります。人脈からの紹介は、最も有効的な案件獲得方法になるので、常日頃から意識しておくと良いでしょう。
Pythonの副業案件に取り組む時の注意点
Pythonの案件は多く、副業であっても高い収入が望めると説明しましたが、取り組む際には注意すべき点もあるのでご紹介します。
職務内容や条件を詳細まで確認する
仕事の依頼が来たら、しっかりと内容を確認してください。Pythonの案件といってもシステムやアプリの開発、データ分析などさまざまです。
苦手な分野であるにもかかわらず受けてしまえば、余計な時間がかかってしまいます。また、仕事を進めるうえでのスケジュール、業務の体制、求められている内容、契約形態などの条件面も納得して受注したほうが、後々、後悔しなくてすみます。
知人の紹介でも安請けしない
未経験者であれば話は別ですが、基本的に副業であっても「仕事」であることを念頭に、安請け合いはしないようにしましょう。
特に友人や、以前にお世話になった人からの依頼だと、内容も考えずに受けてしまいがちです。報酬についても「友人価格」で安く受けてしまう場合もありますが、自分の大切な時間を使ったにもかかわらず低価格では仕事をした意味がありません。
広範囲で活用できるPythonができるという場合、友だちや知人も気楽に依頼をしてくることがありますが、きちんと線引きをして受けるようにしましょう。
稼働を詰め込みすぎない
「稼ぎたい」「経験を積みたい」からといって、案件を受け過ぎることには注意してください。
エンジニア不足なうえ、Pythonの案件がとても多いことから一度軌道に乗ればどんどん仕事の依頼が来るかもしれません。しかし、受け過ぎれば結局、仕事が乱雑になり評判を落としたり、体調を崩して本業に支障が出たりする可能性があります。受ける仕事量を調整するのも、副業で成功するコツです。
未経験で稼げない場合は副業目的をスキルや経験とする
Pythonの副業では基本的に経験者向けの案件が多く、時期によっては未経験者を対象とした案件がないこともあります。また、1つの案件に時間がとられたり修正が多かったり、副業で思うように稼げないこともあるでしょう。
未経験の間は、稼ぐことよりも副業を通じてスキルアップや経験を積むことを目的としてもよいでしょう。スクールや書籍で学ぶ以上に、実案件を通して実践的なスキルを身につけることができます。
Pythonの副業に関してよくある質問
最後に、Pythonの副業についてよくある質問と回答を紹介します。Pythonの副業は稼げない?単発の案件はあるの?など気になる疑問を解説します。
Q1:単発のPython副業案件はある?
現状、Pythonの副業における単発の案件は非常に少ないです。しかし、求人サイトをこまめにチェックしていれば単発案件を受注できる可能性もあります。
また、週1の案件であれば、多くのサイトで求人が掲載されています。
Q2:Pythonは何時間勉強すれば習得できる?
初心者がPythonの最低限のスキルを身につけるには、およそ200時間〜300時間程度の勉強が必要と言われています。これは例えば1日1時間勉強した場合、約6ヶ月〜1年間という期間になります。
ただし、これはあくまで目安です。当然ですが高度なスキルを身につけるには更なる時間が必要になるでしょう。
また、プログラミング言語は日々進化していくので、「新しく追加で勉強し直さなければいけない」といったこともあります。上記の勉強時間では完結せず、ずっと勉強し続ける必要があるので、根気強く取り組める精神力も大切です。
Q3:Python以外に副業としておすすめプログラミング言語は?
未経験者や初心者であれば、様々な開発で使われている「JavaScript」「Ruby」などのプログラミング言語がおすすめです。
「JavaScript」は、アニメーションなど「動き」を付ける時に使われます。また、「Ruby」はWebアプリケーション開発に加え、スクレイピングや機械学習などにも使われる汎用性の高さが特徴です。Webサイトやアプリケーション開発では案件数も多いので、Python以外にこの2つの言語を押さえておけば初心者でも副業を獲得しやすいでしょう。
プログラミング副業におすすめの言語について、更に詳しくは以下の記事で紹介しているので併せて参考にしてください。
Q4.Python副業でより高単価案件を獲得するには?
Pythonを使って副業で高単価案件を獲得するには、以下のポイントを押さえておくといいでしょう。
- 上流/PMスキルを身につける
- 統計・データ分析スキルを磨く
- 営業・コミュニケーション能力を磨く
- エージェントを活用する
上流工程のスキルを身につけること、スキルの幅を広げることで、獲得できる案件単価を上げることができます。また、エージェントを活用することで、ミスマッチのない、好条件な案件に出会える可能性も上がるでしょう。
まとめ
Pythonはシンプルで使いやすいうえ、ライブラリも豊富なため、システム開発やアプリ開発、データ分析、AIなど幅広く使われています。そのため、一度習得すれば、エンジニアとして副業案件をどんどん受託できるようになります。最初は単価の安い案件になりますが、システム開発スキルなどを磨き、経験を多く積めば収入アップも見込めるようになるでしょう。
フリーランスやIT起業家向けの案件を豊富に扱うエージェント「ITプロパートナーズ」では「週2日から」「フルリモートOK」などの案件があるため、副業として仕事を受注することも可能です。専属のスタッフが、希望に合った仕事を紹介しています。登録は無料なので、ぜひご検討ください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!
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学び方としてはネットの学習サイトで勉強する手があります。
「プロゲート」や「ドットインストール」など無料でプログラミング学習が行えるWebサービスがおすすめです。
上記のサービスは、初心者からでも体系的にプログラミング基礎が学べるようになっています。まずはHTML/CSS、そしてJavaScriptあたりを学習し、基礎が分かったところでPythonの基礎学習を行いましょう。
「Udemy」や「ストアカ」などのオンラインの動画講座プラットフォームを利用すれば、現役エンジニアによる動画講義を1,000円程度から受講することもできます。YouTubeでもPythonで検索すると、無料の解説動画が見つかるので探してみるのもおすすめです。