フリーランスにおすすめの資格27選と取得メリット【職種・経験別】

こんにちは、ITプロマガジンです。

「フリーランスに資格は必要?」「どんな資格が仕事につながる?」という疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?

結論、フリーランスに資格は必須ではありませんが、持っておくと案件獲得につながりやすい資格があります。

そこでこの記事では、フリーランスにおすすめの資格27選を、ITエンジニア・マーケター・デザイナーなど職種別に分けて紹介します。また、資格を取得した方が良いフリーランスの特徴や、職種問わずフリーランスにおすすめの資格も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

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目次

フリーランスは資格なしでも成功できる?

結論からいえば、フリーランスは、資格がなくても収入を得られます。資格はあくまでも自分をアピールするための要素であり、フリーランスになる際に必ず必要になるわけではありません。

例えば「人脈が豊富である」「資格はないが、高いスキルや長い実務経験がある」という場合は、資格がなくても安定して案件を獲得し、結果として多くの収入を得られるでしょう。

ただし人脈やスキル・経験に加えて資格が加わると、新しい案件の獲得や単価交渉などで有利になるケースがあるため、自身の仕事に関連した資格獲得を考えるのも重要です。メリットについて、詳しくは以下の項目で解説します。

フリーランスが資格を取得するメリットとは

前述の通り、資格はマストではありませんが、フリーランスが資格を取得することには当然メリットがあります。以下では、資格の取得がもたらすメリットを解説します。

知識やスキルを証明でき案件獲得に役立つ

資格を取得することで、フリーランスとして営業をする際に保有している知識やスキルを証明するのに役立ちます。

フリーランスは企業という後ろ盾を持たないため、依頼者の信用や信頼を得るためには実力を証明できる客観的な事実が必要です。資格は、自分の実力と実績だけで案件を獲得するフリーランスにとって重要な武器になります。

また、案件のなかには資格の保有を依頼条件にするケースも多いので、資格があれば案件の獲得につながります。

単価アップにつながる

資格を保有していると、高単価の案件を獲得しやすくなります。フリーランス向けの案件は単価が設定されている場合が多く、単価を上げるためには依頼者との単価交渉が欠かせません。保有する資格は単価アップの交渉材料になるため、より高単価な案件を獲得しやすくなります。

資格の提示だけでなく、過去の実績や成果物などをまとめたポートフォリオも合わせて提出すると、単価交渉を有利に進められるでしょう。

フリーランスエンジニアの単価相場は?100万円目指す方法も紹介

資格の勉強によりスキルアップできる

資格の取得は、フリーランス自身のスキルアップにつながります。資格を取得すれば、前述したメリットを得られるだけでなく、勉強することで新しい知識やスキルを習得できるので、さまざまな案件に応募できます。

幅広い案件を経験し実績となれば、さらに高度な技術を必要とする案件を依頼される可能性が高まるでしょう。また、資格の取得によってキャリアプランの幅も広がるので、希望の職種に就きやすくなります。フリーランスに必要なスキルについては以下の記事で紹介しているので合わせてチェックしてください。

フリーランスに必要なスキル一覧!基礎編/職種別に分けて紹介

フリーランスにおすすめのIT系国家資格10選

IT系の資格のなかには、国家資格も多くあります。国家資格は国が認定する資格制度です。信用度が高いため、取得すると難易度が高く高収入の案件獲得につなげられます。

IT系職種未経験者におすすめの国家資格

まずは、これまでにIT系の職種に就いたことがない人におすすめの国家資格の特徴と、それぞれの資格の取得方法を解説します。

1.ITパスポート試験

運営団体IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験時期随時
受験費用7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

ITパスポート試験は、AI(人工知能)・ビッグデータ・IoT(モノのインターネット化)などの先端技術やセキュリティ、ネットワークなどのITに関する知識の習得ができる資格です。IT以外にも経営に関する知識やプロジェクトマネジメントなどの幅広い分野の知識も習得できます。

2.基本情報技術者

運営団体IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験時期随時
受験費用7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

基本情報技術者試験は、ITを活用した製品やソフトウェアなどを作るうえで必要になる基礎的な知識や技術の習得を目指せる資格です。資格を取得すると、上長の指導の下で、ITを活用した戦略の立案やシステムの設計・開発などの実践的な知識・スキルがあることを証明できます。

3.応用情報技術者試験

運営団体IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験時期春期・秋期
受験費用7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位資格で、ITの基礎知識や管理、経営などの幅広い知識に加えて応用力を身につけられます。応用力を身につけられるため、独力でITを活用した戦略の立案やシステムの設計・開発を行えます。

IT系職種経験者におすすめの国家資格

IT系の職種を経験したことがある人が国家資格の取得を目指すなら、次に挙げる資格を検討してみるとよいでしょう。

1.ITサービスマネージャ試験

運営団体IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験時期春期
受験費用7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

ITサービスマネージャ試験は、高度IT人材を目指す人に求められる資格の1つです。顧客のニーズに応えられるITサービスを提供し、関連業務の指揮・管理を行うITサービスマネージャーの仕事に活かせます。ITサービスの提供だけでなく、顧客管理やチームマネジメントの知識・スキルを習得できます。

2.ITストラテジスト試験

運営団体IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験時期春期
受験費用7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

ITストラテジスト試験は、ITコンサルタントとして働きたい人に有利な資格です。資格の取得によって経営戦略に基づいたIT戦略の策定や業務改革、製品の創出などを行うために必要な知識やスキルを習得できます。

資格を取得するには、情報処理技術者試験の合格が必須です。四肢択一の試験以外に、記述式や論述式の試験も行われ難易度が高く、合格率は15%未満とされています。

ITコンサルタントに資格は必要?ITコンサルティングで役立つ試験を調査!

ITコンサルタントにおすすめの資格一覧!取得メリットや難易度も紹介

3.システム監査技術者試験

運営団体IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験時期秋期
受験費用7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

システム監査技術者試験は、情報システムの責任者や監査人に求められる知識・スキルの習得を証明できる資格です。例えば、企業の情報システムのリスクを分析する、監査人として独立した立場で情報システムを検証して改善を助言する役割を担うことができます。

情報システムの責任者として働きたい場合に、おすすめの資格です。

4.システムアーキテクト試験

運営団体IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験時期春期
受験費用7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

システムアーキテクト試験は、上級エンジニアを目指す際に取得を検討したい資格です。資格を取得すると、情報システムのグランドデザインの設計をはじめとするシステム開発の上流工程に関わる仕事に役立ちます。

5.ネットワークスペシャリスト試験

運営団体IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験時期春期
受験費用7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

ネットワークスペシャリスト試験は、大規模で高セキュリティのネットワークシステムの構築・運用に必要な知識やスキルの証明に有効な資格です。ネットワークシステムの構築だけでなく、企業のニーズや経営課題に基づいた適切なサービスを選択するうえで役立ちます。

ネットワークエンジニアやインフラエンジニアとして、上流工程で働きたい方におすすめの資格です。

ネットワークエンジニアにおすすめの資格一覧と難易度・取得メリット

6.データベーススペシャリスト試験

運営団体IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験時期秋期
受験費用7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

データベーススペシャリスト試験は、データベースシステムの構築や情報システムに関する技術支援を行う場合に求められる知識・スキルの保有を証明できる資格です。資格を取得すると、自身がデータの管理者の役割を担えることを証明でき、下位者の指導にも活かせます。

7.エンベデッドシステムスペシャリスト試験

運営団体IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験時期秋期
受験費用7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、スマート家電や自動運転などのIoTに関わる製品・システムの企画・開発の仕事に関わりたい人が目指すべき資格です。資格を提示することで、IoTをはじめとする組込みシステムの開発に関する知識や技術を保有していることを証明できます。

最先端技術の知識・スキルが求められるため、国内の組み込み系エンジニア向けの資格のなかで最難関とされています。

フリーランスエンジニアにおすすめのベンダー資格5選

世界的に認知度の高いベンダー資格は、グローバルに活躍したい方にとって重要な資格です。ここでは、フリーランスのITエンジニアが取得すると役立つベンダー資格の特徴や、資格の取得方法を解説します。

なお、エンジニアにおすすめの資格は以下の記事でも紹介しているので併せて参考にしてください。

エンジニアに資格は必要?取得メリットとおすすめ資格ランキング

1.Linux技術者認定

運営団体LPI-Japan
試験時期随時
受験費用1万6,500円(税込)
LinuCシステムアーキテクト(SA01試験/SA02試験)は2万7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし(ただし公式では5年を推奨)
受験資格LinuC-1はなし
LinuC-2以降は1つ下のレベルの認定を保有していること

Linux技術者認定試験とは、Linuxの技術者の認定を受けられる資格です。クラウド・オープンソースのリテラシー・システムアーキテクチャに関する知見と技術力を証明できます。

認定資格は、Linuxシステムの管理・サーバー構築などのスキルを認定するLinuC-1から最高レベルの技術力を証明できるLinuC-3までの3段階のレベルがあります。

Linuxに限らず、クラウドやアプリケーション開発にも有用な資格です。

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2.AWS認定

運営団体Amazon Web Services
試験時期随時
受験費用・Cloud Practitioner:1万2,100円(税込)
・Associate:1万6,500円(税込)
・SpecialtyおよびProfessional:3万3,000円(税込)
更新サイクル・費用3年間(再受験時は50%の割引を受けられる)
受験資格なし

AWS認定は、AWS(アマゾンウェブシステム)が提供する認定資格です。12の資格試験があり、AWSクラウドの概念・用語などの基礎的な理解を深められるものや、AWSでの設計・実装・運用などに関する専門知識を持つことを証明できるものもあります。

近年、クラウドサービスの需要が高まっているため、エンジニアとしてさらに活躍するためには取得しておくべき資格といえます。

3.マイクロソフト認定プログラム(MCP)

運営団体マイクロソフト
試験時期随時
受験費用試験によって異なる(通常1万~2万円程度)
更新サイクル・費用1年(無料)
受験資格なし

マイクロソフト認定プログラム(MCP)は、Microsoft製品の知識や技術を持つ人材として認定してもらえる資格です。例えば、AIエンジニアやデータエンジニアなどの複数の認定資格が用意されています。

学習方法は無料のラーニングパスを活用する方法と、インストラクターのトレーニングを受ける方法があります。資格の取得には認定試験の合格が必要です。

4.シスコ技術者認定

運営団体シスコシステムズ
試験時期随時
受験費用試験によって異なる(通常1万~5万円程度)
更新サイクル・費用3年間(割引はなし)
受験資格なし

シスコ技術者認定は、ネットワークシステムやソリューションの販売・サービスの提供を行うCISCOの技術者の認定を受けられる資格です。エンジニア資格の登竜門とされ、ネットワークを扱うエンジニアはぜひ取得したい資格です。

5.オラクルマスター

運営団体オラクル
試験時期随時
受験費用3万7,730円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格Bronzeはなし
Silver以降は1つ下のレベルの認定を保有していること

オラクルマスターは、世界でも高いシェアを誇るデータベース製品である「Oracle Database」の管理スキルを証明できる資格です。もとは日本国内でのみ活かせる資格でしたが、2003年10月の法改正によって海外で行われているOracle Certification Program(OCP)とも連携できるようになりました。

RDBやSQLといったデータベース全般の知識・スキルを証明ができる点で、データベースエンジニアとして活躍したい方が取得を目指すべき資格といえます。

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フリーランスマーケターにおすすめの資格5選

フリーランスのマーケターとして働く場合は、次に挙げる資格を取得しておくと案件獲得に役立ちます。

1.マーケティング・ビジネス実務検定

運営団体国際実務マーケティング協会
試験時期2月、6月、8月、11月
受験費用・A級:1万2,760円(税込)
・B級:7,480円(税込)
・C級:6,270円(税込)
・A級/B級併願:2万240円(税込)
・B級/C級併願:1万3,750円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし(公式では2年から3年程度を推奨)
受験資格なし

マーケティング・ビジネス実務検定は国際実務マーケティング協会が主催しており、業種にかかわらず幅広い業界で活用できるマーケティング知識の習得に役立つ資格です。マーケティングの基礎から応用知識の証明に活かせます。

A・B・Cの3つの等級に分けられているので、段階を踏んで資格を取得できるでしょう。マーケティング知識とマーケティング事例の合計点が合格基準を満たしていれば、資格を取得できます。

2.Webディレクション試験

運営団体社団法人全日本能率連盟登録資格Web検定
試験時期随時
受験費用1万1,000円(税込)
更新サイクル・費用2年、4,840円(税込)
受験資格なし

Webディレクション試験は、Webマーケターに求められる思考力やWebディレクションに求められるスキルを習得できる資格です。社団法人全日本能率連盟登録資格Web検定が主催しています。公式のテキストと問題集に沿って学習を進めることができ、試験は会場や自宅でも受験できます。ただし、資格の有効期限は2年のため、更新が必要です。

3.ウェブ解析士

運営団体一般社団法人ウェブ解析士協会
試験時期随時
受験費用1万7,600円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

ウェブ解析士は、Webサイトのアクセス解析やデータ分析の実務に役立つスキルの習得ができる資格です。ウェブ解析士協会が主催する認定試験で、デジタルマーケティングの知識を体系的に身につけられます。インターネット環境が整っていれば、自宅のパソコンで受験できます。資格の取得には、認定試験の合格後に認定レポートの提出が必須です。

4.IMA検定

運営団体一般社団法人IMA研究所
試験時期毎月
受験費用1万9,800円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

IMA検定は、Webマーケティングの実務に必要なスキルを身につけられる資格です。一般社団法人IMA研究所が運営しており、暗記に頼った学習ではなく実務で活かせる知識の習得を目的としています。

講義では、実際にインターネット集客の実施、アクセス解析、改善策のレポート作成、改善策の実行までを実践するカリキュラムが組まれています。受講から試験まで、オンラインでの受講が可能です。

5.統計検定

運営団体一般社団法人統計質保証推進協会
試験時期・1級:毎年11月
・1級以外:随時
受験費用・1級「統計数理」「統計応用」:各6,000円(税込)
・準1級:8,000円(税込)
・2級:7,000円(税込)
・3級:6,000円(税込)
・4級:5,000円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

統計検定は、統計に関する知識やデータ分析力を習得できる資格で、データアナリストを目指す方に有効です。

統計の基礎的な知識を学べる4級から、データサイエンスや統計数理などの専門に特化した知識を身につけられる1級までの5つに分かれています。一般社団法人統計質保証推進協会が主催しており、検定試験に合格すると資格を取得できます。

フリーランスデザイナーにおすすめの資格4選

ここでは、フリーランスのWebデザイナーが取得しておくと案件の獲得に役立つ資格を紹介します。

1.ウェブデザイン技能検定

運営団体中央職業能力開発協会(JAVADA)
試験時期・1級:学科11月、実技翌年2月
・2級/3級:2月、5月、8月、11月
受験費用・1級:学科8,000円、実技2万5,000円 (税込)
・2級:学科7,000円、実技1万6,000円 (税込)
・3級:学科6,000円、実技8,000円 (税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格2級以上は、1つ下のレベルの試験に合格していることに加えて、実務経験、大卒などが必須条件

ウェブデザイン技能検定は、国際標準規格に基づいたWebデザインに関する知識や技能、実務能力の証明に役立つ資格です。厚生労働省が認定する国家資格で、3級から1級までの3つに分かれており、合格するとウェブデザイン技能士の合格証書が発行されます。学科試験と実技による試験が行われます。

2.Webデザイナー検定

運営団体公共財団法人画像情報教育振興協会
試験時期夏期・冬期
受験費用・ベーシック:5,600円(税込)
・エキスパート:6,700円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

Webデザイナー検定は、Webサイトのコンセプトの立案から制作、運用までに必要な知識を習得できます。具体的には、Webサイトの文字と色やレイアウト、画像編集などの基礎的な知識から、Webサイトのテスト・運用、知的財産権などの専門的な知識の習得が可能です。

「ベーシック」と「エキスパート」の2つがあり、試験はマークシート形式で行われます。

3.Webクリエイター能力認定試験

運営団体サーティファイWeb利用・技術認定委員会
試験時期夏期・冬期(個人の随時試験の場合は随時)
受験費用・スタンダード:5,900円(税込)
・エキスパート:7,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

Webクリエイター能力認定試験は、Webサイトの制作に求められるデザインとコーディングのスキルを認定する資格です。サーティファイWeb利用・技術認定委員会が主催しており、「スタンダード」と「エキスパート」の2つがあります。

試験は、テキストエディタやWebページ作成ソフトを用いた実技問題が行われ、エキスパートのみ知識問題が出題されます。

4.HTML5プロフェッショナル認定資格

運営団体特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
試験時期随時
受験費用1万6,500円(税込)
更新サイクル・費用有効期限なし(公式では5年程度を推奨)
受験資格レベル2を受験するためにはレベル1の合格が必要

HTML5プロフェッショナル認定資格は、マークアップ言語のHTML5でのWebページ制作に必要なスキルを習得できる資格です。具体的には、Webコンテンツの開発・設計やマルチデバイスに対応したWebコンテンツのデザイン・制作のためのスキルを証明できます。

試験はオンライン受験が可能です。レベル1・2に分かれており、レベル1に合格するとレベル2を受験できます。

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フリーランスが持っていると役立つその他の資格

ここでは、フリーランスが持っていると役立つその他の資格について紹介します。

1.ファイナンシャルプランナー

運営団体NPO法人/日本FP教会
試験時期1月、5月、9月
受験費用・3級:8,000円・2級:11,700円・1級:20,000円
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格3級の場合なし

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は、お金に関する専門知識を証明する資格です。家計の見直しから投資、保険、年金、相続など、幅広いお金に関する相談に対応できます。

ファイナンシャルプランナーの資格を取得することで、老後資金の準備やマイホームの購入など、将来の目標を達成するための具体的な計画を立てることができます。また、企業によってはFP資格取得を評価しており、報酬をあげてもらえるきっかけにもなります。

2.日商簿記検定

運営団体日本商工会議所
試験時期・ペーパー試験(2月,6月,11月)・ネット試験3級、2級が随時可能
受験費用・1級:8,800円・2級:5,500円・3級:3,300円
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

日商簿記検定は、日本商工会議所が実施する、簿記に関する知識や技能を測るための国家資格です。企業の経営状況を把握し、分析するための基礎的な知識として、幅広い業界に求められています。

簿記の知識があれば、収入と支出を正確に記録し、経費精算をスムーズに行うことができます。確定申告の際に必要な書類の作成や、税理士への相談も安心して行えるでしょう。

3.TOEIC

運営団体IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)
試験時期随時
受験費用7,810円
更新サイクル・費用有効期限なし
受験資格なし

TOEIC(トーイック)は、国際コミュニケーション英語能力テストの略称で、世界共通の英語力測定試験です。日常生活やビジネスシーンでの英語力を測ることを目的としています。

一般的に英語力が必要なフリーランス案件は単価が高くなる傾向にあり、TOEICのスコアは高単価な案件を獲得できる可能性があるのです。また、海外のクライアントとの仕事が増える可能性があり、より多くのフリーランス案件に携われるでしょう。

資格を取得すべきフリーランスの特徴とは?

IT系エンジニアがフリーランスとして働くうえで、資格を取得した方が良い人もいます。ここでは、資格を取得すべき人の特徴を詳しく解説するので、当てはまる項目があった場合は資格の取得を検討してみてください。

未経験の仕事に挑戦する人

資格の取得が必要なケースとして、未経験の仕事に挑戦する場合が挙げられます。業務経験がなくても、資格を通してスキルを証明できるため案件獲得の可能性を高められます。

フリーランスが安定した収入を得るためには、案件を獲得して実績を積まなければなりません。最初の実績を積むためにも、業務に関連する資格を取得することがその第一歩となるでしょう。

未経験やスキルなしからフリーランスになれる仕事おすすめ10選と始め方

仕事の領域を広げたい人

資格の取得は、仕事の領域を広げたい場合に有効な手段です。例えば、IT系エンジニアが取得できる資格は幅広く用意されており、さまざまな言語のスキルや資格を取得できれば獲得できる案件の種類を増やせます。

依頼者との信頼関係を築いていくなかで、保有する資格をもとに「自分はこのような仕事もできます」と提案することも可能です。提案が通れば、依頼範囲を超えた領域の仕事も任せてもらえます。仕事の領域が広がることで、安定した収入を得やすくなるでしょう。

より高単価の案件を獲得したい人

現状のスキルをレベルアップさせ、より高単価の案件を獲得したい場合に資格の取得が効果的です。

報酬が高く、スキルを必要としない案件はそう多くはありません。そのため、高単価の案件を獲得するには、高度なスキルを身につける必要があります。資格取得によってスキルアップできれば高単価の案件を獲得できる可能性が高まります。

なお、高単価案件の獲得を目指している方は、ぜひ弊社ITプロパートナーズにご相談ください。ITエンジニア、マーケター、デザイナーの方に「週2日/30万〜」といった高単価な案件をご紹介いたします。もちろんフルタイム案件も扱っています。

フリーランスに必要な資格以外のスキル

フリーランスとして活躍するには、資格以外にもさまざまなスキルが必要になります。ここでは、3つのスキルについて詳しく解説します。

フリーランスエンジニアに必要なスキル一覧!スキル不足だと厳しい?

論理的思考力

IT系のフリーランスには、論理的思考力が求められます。どれほど優れた設計や要件定義ができてもロジカルに順序立てた業務の遂行や説明ができなければ、依頼者の理解を得られないだけでなく信用を失いかねません。

論理的思考力を身につける方法として、課題の原因や改善策を掘り下げていく「ロジックツリー」や、漏れやダブりのない全体像を把握するうえで有効な「MECE(ミーシー)」などのフレームワークを活用するとよいでしょう。

自己管理能力

フリーランスは、自己管理能力が必要です。複数の案件を同時に進めたり期限までに対応したりする場合も多く、案件ごとの進捗や納期を全て把握しておかなければなりません。スケジュールを管理できなければ十分な時間を確保できず納期に遅れたり、たとえ納期に間に合っても不完全な状態で対応してしまったりすることもあるでしょう。

依頼者から管理能力がないと判断されれば、次回から依頼してもらえなくなる恐れがあります。自分の体調管理も含め、スケジュールを管理する能力を身につけておきましょう。

営業力・行動力

フリーランスが案件を獲得するためには、営業力と行動力が必要です。フリーランスは依頼が来るのを待っているだけでは案件を獲得できません。特にフリーランスに初めて挑戦する場合はアピールできる実績がないので、積極的に営業を仕掛ける必要があります。

また、十分な実績やスキルがある場合でも、行動に移さなければ自分という存在に気づいてもらえません。フリーランスとして成功を収めるなら、自分が保有する資格や経験、実績をフルに活用し、アピールしていきましょう。

フリーランスの営業方法7選!案件獲得のコツや営業せず仕事を取る方法も

フリーランスの資格試験におすすめの勉強方法

IT系の資格試験を受験する場合、どのように勉強を進めて行けばよいのか、分からないという人も多いでしょう。ここでは、資格試験の勉強方法と進め方のポイントを解説します。

自分に合った教材を使用する

資格試験のための勉強を独学で行う場合は、自分に合った教材を用意しましょう。資格取得のための教材には、学習サイトやアプリ、問題集などのさまざまな種類があります。

資格試験を主催する公式サイトで問題集や参考資料を販売している場合もあるので、教材を選ぶ際は情報収集から始めるとよいでしょう。教材は試験対策が掲載されており、見やすく理解しやすい内容にまとめられているものを選びましょう。

スクールに通う・eラーニングを活用する

IT系に特化したスクールに通学したりeラーニングを活用したりすることで、資格取得を目指せます。スクールへの通学は、同じ目標に向かって切磋琢磨できる仲間と一緒に学習を進められるので、独学では学習へのモチベーションを維持するのが難しいという人におすすめです。

ただし、スクールに通う場合はまとまった時間が必要になるため、「忙しくて通えない」「遠くて通えない」という場合は、オンライン受講が可能なeラーニングを活用するとよいでしょう。

フリーランスを目指せるおすすめスクール21選【職種・スキル別】

フリーランスが資格を取得する際のコツ・注意点

フリーランスが資格を取得する際のコツや注意点は、3つあります。

  • 取得する目的を明確にする
  • 取得にかかる時間や費用を考える
  • 情報収集を徹底する

取得する目的を明確にする

フリーランスが資格を取得する場合、その目的を明確にしておきましょう。

そもそもフリーランスにとって資格は必須ではありません。従って、なぜその資格を取得したいのか?を明確にしないと、途中で挫折してしまう可能性が高いです。目的が明確であれば、必要な知識に絞って学習を進めることができ、時間や労力の無駄を防ぐことができます。

また具体的な目標を設定することで、モチベーションを維持し、学習計画も立てやすくなるでしょう。

取得にかかる時間や費用を考える

資格の取得にかかる時間や費用について考えておくことも大切です。

資格によっては取得するために数ヶ月から数年かかるものや、数万円から数十万円の費用が必要な場合もあります。一般的に国家資格や専門性の高い資格は、取得に時間がかかる傾向があります。一方で、基礎的な知識を問われる資格は、比較的短期間で取得できます。

情報収集を徹底する

フリーランスが資格を取得する際は、情報収集を徹底しましょう。

資格の内容や難易度、合格率、取得にかかる時間や費用、さらには資格取得後のキャリアパスに関する情報を集めることで、自分にとって最適な資格を選ぶことができます。

資格によっては、業界での需要が高いものや、取得後に仕事の幅を広げるものがあります。情報をしっかり調べておくことで、無駄な努力を避け、効果的にスキルアップを図ることができるでしょう。

フリーランスの資格に関するよくある質問

フリーランスの資格についてはさまざまな疑問が考えられますが、ここでは特に多い質問と、それに対する回答を紹介します。

在宅フリーランスにおすすめの資格は?

本記事で紹介したものであれば、ITパスポートや基本情報技術者試験は、幅広く役立ちます。在宅で事務などを行う場合は、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)や日商PC検定、簿記2級などがおすすめです。

デザイナーも在宅勤務が多いため、ウェブデザイン技能検定やWebデザイナー検定、Webクリエイター能力認定試験などの資格を検討するのもよいでしょう。

フリーランスは資格取得の費用を経費にできる?

基本的にフリーランスの経費は「職務上必要なものかどうか」が基準になるため、業務に関連した資格取得の費用であれば経費にできます。例えばWebデザイナーとして働いており、Webデザイナー検定を受験するケースは、基本的に経費として問題ありません。

ただしWebエンジニアとして働いていながら世界遺産検定を受けるなど、趣味として資格を取得するような場合は、経費として認められません。

まとめ

IT系のフリーランスは、資格を保有していなくても案件を獲得できます。ただし、資格を持っている方が、より高単価の案件を獲得するうえで有利です。特にIT系の職種が未経験の場合は、過去の実績や経験をアピールできないため、資格があると営業活動で役立ちます。

また、資格試験の勉強をすることでスキルアップにつながり、依頼者に単価アップの交渉を持ち掛けやすくなるでしょう。フリーランスに挑戦するなら、資格の取得を検討してみてください。

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