こんにちは、ITプロマガジンです。
PMOは、プロジェクトを成功に導くための支援をする仕事です。近年では、IT業界に限らずさまざまな業界でPMOが求められています。そんなPMOですが、「仕事がきつい」といわれることが少なくありません。PMOを目指している人は、なぜ「きつい」といわれるのかが気になるポイントでしょう。
本記事では、PMOがきついといわれる理由や具体的な仕事内容などを紹介します。PMOとして働くメリットや必要なスキルなども解説しているので、PMOの仕事に興味がある人はぜひ参考にしてください。
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目次
PMOとは
PMOは「Project Management Office」の頭文字を取ったもので、プロジェクトが円滑に進むように支援する組織・部署のことです。その名のとおりプロジェクトマネジメントを担う組織で、スケジュール管理やリスクマネジメント、関係者間の調整などを行います。
PMOで働くコンサルタントのことを「PMOコンサルタント」といいますが、近年ではPMOコンサルタントを「PMO」と呼ぶことも多いです。
なお、PMOと混同されやすいPM(プロジェクトマネージャー)は、プロジェクト全体の管理や運営に対して責任を持つポジションになります。PMOは、PMがスムーズにプロジェクトを進行できるようバックアップする役割です。
PMOがきついといわれる理由とは
PMOは「きつい」といわれることも少なくありません。それは、以下のような理由からです。
- プロジェクトの成功率が低い
- プロジェクトによっては多忙な時期がある
- 主体的に業務をこなせない
上記3つの理由について、以下で詳しく解説します。
プロジェクトの成功率が低い
PMOが設置されるのは、関係する企業や部署、チームが多い大規模なプロジェクトです。このような大規模プロジェクトは成功率が低い傾向にあり、PMOにかかる負荷が大きいことが「PMOはきつい」といわれる理由のひとつです。日経コンピュータの「ITプロジェクト実態調査 2018」によると、「システム開発プロジェクトの5割が失敗している」という調査結果もあり、計画通りにプロジェクトを進めることの難しさが伺えるでしょう。
システム開発プロジェクトの成功率は徐々に上がってきており、これはPMOを設置するケースが増えたからだといわれています。これによってPMOへの期待値が上がり、プレッシャーを感じやすい点もきつさを感じる理由として挙げられます。
プロジェクトによっては多忙な時期がある
PMOの具体的な仕事内容は参画するプロジェクトによって異なりますが、忙しさで疲弊してしまうケースもあります。関係各所の状況を把握して、必要に応じた支援や調整を行うのは、大変な仕事です。心身ともに大きな負担を感じることもあるでしょう。
スケジュールに遅れが出たときやリリースが近づいてきたときなど、時期によっては多忙になることがあります。残業が多くなって心身ともに疲労がたまると、「きつい」と感じる人が多いでしょう。
主体的に業務をこなせない
PMOは、外部の企業のプロジェクトに参画することの多い職業です。外部人材としてプロジェクトに入ると受け身な姿勢になってしまい、主体的に業務をこなせない人もいます。その結果、「きつい」と感じてしまうことがあります。
また、参画するプロジェクトによっては単なる事務局のような立ち位置になるケースや、いろいろな部署から便利屋のように扱われてしまう可能性もゼロではありません。このような場合、「自分の能力を活かせない」と感じてストレスになる人もいるでしょう。
PMOの仕事内容と平均年収
ここからは、PMOの具体的な仕事内容と平均年収を紹介します。
PMOとして働きたい人は、しっかりチェックしておきましょう。
PMOの仕事内容
日本PMO協会では、PMOの仕事を以下の3つに分類しています。
- PMOアドミニストレータ
- PMOエキスパート
- PMOマネジャー
PMOアドミニストレータは、プロジェクトを円滑に進める役割を担います。主な業務は、プロジェクトに関するデータの収集・更新、関係者への情報共有やリマインド、プロジェクトメンバーの稼働管理などです。
PMOエキスパートは、プロジェクトにおけるルールの策定や改善、標準化を行います。プロセスや使用するツールの検討・整備、ステークホルダーとの調整やニーズの収集なども、PMOエキスパートの業務です。
PMOマネジャーは、PMO自体の管理を担います。PMOメンバーの稼働管理や教育、PMO組織の予算管理など、PMO内部に関連する業務を担当します。
PMOの平均年収
PMOの年収は所属する企業や本人の実績などによって変わってきますが、求人サイトを見るとおおよそ500万円から800万円が平均的な年収となっています。システム開発の大規模プロジェクトを成功に導くPMOを担える人材は需要と希少性が高く、実績とスキルがあれば高収入が目指せます。
PMOになるメリットや魅力
PMOは「きつい」といわれることの多い仕事ですが、メリットも多くあります。PMOになるメリットや魅力として、以下が挙げられます。
- 年収が比較的高い
- 将来性が明るい
- やりがいが大きい
- さまざまな業界で重宝される
上記のメリットについて、以下で詳しくみていきましょう。
年収が比較的高い
先ほど紹介したとおり、PMOの平均年収は500万円から800万円となっており、年収が比較的高いのが特徴です。企業によっては年収1,000万円を超える求人を出しているケースもあり、スキルアップやキャリアアップによってさらに高収入が目指せるでしょう。仕事が大変でも、それに見合った報酬がしっかりもらえるのは、PMOの大きなメリットです。
将来性が明るい
新たなシステムの導入や既存システムの入れ替えなど、多くの企業でシステム開発に関するプロジェクトが進められていて、今後もさまざまな業界でPMOが必要とされることが予測できます。そのため、将来性が明るいのもPMOのメリットです。PMOとしてのスキルや実績を積んでおくと、IT業界で長く活躍できる人材になれるでしょう。
やりがいが大きい
PMOは仕事がきついといわれる分、仕事を達成したときのやりがいが大きくなります。参画したプロジェクトが成功したり、チームでしっかり連携をとりながら仕事をしたりすることに、達成感や仲間意識を感じられるでしょう。先ほど紹介したとおりプロジェクトの成功率は低く、スケジュール遅延などトラブルに見舞われることもあるかもしれません。しかし、それを乗り越えてプロジェクトを無事に完了させられたときには、大きなやりがいが感じられるはずです。
さまざまな業界で重宝される
PMOは主にIT業界のプロジェクトに設置されますが、近年ではそのほかの業界でもPMOを設置するケースが増えています。そのため、PMOにはさまざまな業界で重宝されるというメリットもあります。プロジェクトを円滑に進められるスキルは幅広い業界で求められているので、異なる業界へのキャリアチェンジもしやすいでしょう。
独立の選択肢もある
PMOとして経験を積むと、独立という選択肢も出てきます。先述のとおり、業界を問わずPMOを求める企業は多く、フリーランスのPMOとして活躍している人もいます。将来的に独立を目指している人は、PMOとしての経験を積んでおくとよいでしょう。
フリーランスエージェントの弊社ITプロパートナーズでは、PMO案件を多数扱っています。副業でも対応できる週2日から働ける案件も取り扱っているので、PMOとしての実績を積みたい人はぜひチェックしてみてください。
PMOが向いている人・向いていない人の特徴とは
ここでは、PMOに向いている人・向いていない人の特徴をそれぞれ紹介します。
PMOに興味がある人は、自分がどちらに当てはまるのかチェックしてみましょう。
PMOに向いている人の特徴
PMOに向いている人の特徴として、以下が挙げられます。
- 細かなコミュニケーションがとれる
- PM経験がある
- 多くのプロジェクトに参加したい
PMOは関係各所と調整をしなければならないため、細かなコミュニケーションがとれる人が向いています。プロジェクトの規模が大きくなるほど関係者も多くなり、丁寧かつ効率的にコミュニケーションがとれる人が重宝されます。
PMOは、PMをサポートする立場です。そのため、PM経験があるとよりスムーズでしょう。PMが求めていることを察知しやすく、優秀なPMOとして評価される可能性もあります。
PMOはひとつのプロジェクトが完了したら、別のプロジェクトに参画することになります。そのため、開発から運用まで長く担当するエンジニアなどと比較すると、より多くのプロジェクトに参加できるのが特徴です。多くの開発現場や業界に関わりたい人は、PMOがおすすめです。
PMOに向いてない人の特徴
以下のような人は、残念ながらPMOには向いていません。
- チームで動くのが苦手
- 長期的に案件に携わりたい
プロジェクトを円滑に進めるためには、チームでの連携が必要不可欠です。特にPMOを設置するような大規模プロジェクトではチームワークが求められるので、チームで動くのが苦手な人がPMOになるとストレスが溜まってしまうでしょう。
先述のとおり、PMOはプロジェクトが完了したら次の現場に移ります。そのため、開発から運用までひとつの案件に長く携わりたい人も、PMOには向いていません。
PMOとして働くために必要な基本スキル
PMOとして働くには、以下のスキルが求められます。
- コミュニケーションスキル
- プロジェクト管理スキル
- 資料作成スキル
- ITに関する専門知識・技術
それぞれどのようなスキルが必要なのか、以下で解説します。
コミュニケーションスキル
PMOは、PMやプロジェクトの各チーム、企業の経営層など、さまざまな立場の人と細かにコミュニケーションをとらなければなりません。そのため、コミュニケーションスキルは必須です。スムーズにコミュニケーションがとれなければ、関係各所と調整してプロジェクトを円滑に進めるのは難しいでしょう。
プロジェクト管理スキル
PMOにとって重要なスキルとして、プロジェクト管理スキルも挙げられます。プロジェクト立案時の体制づくりや予算編成といった計画を立てるスキルや、プロジェクトが動き出してからは全体のスケジュールを確認しながら各チームの進捗を管理する能力が必要です。一部のチームにスケジュール遅延が発生したときは、全体スケジュールの調整や見直しも行わなければなりません。このように、全体を俯瞰してプロジェクトを管理できるスキルが求められます。
資料作成スキル
PMOの仕事のひとつに、プロジェクト関係者に向けた資料作りがあります。そのため、情報やデータをわかりやすくまとめる資料作成スキルも必要です。WordやPowerPointといったOfficeソフトを使いこなし、効率的に資料を作成できなければなりません。
ITに関する専門知識・技術
エンジニアやプログラマと円滑にコミュニケーションがとれるように、ITに関する専門知識や技術も求められます。IT知識があると開発の状況を理解しやすくなり、人員補充の際に最適な人材を選ぶのにも役立ちます。PMO自身がプログラミングをすることはまずありませんが、ITの知識や技術が必要になるシーンは少なくありません。
PMOに関する口コミ
ここからは、PMOに関する口コミをみていきましょう。
良い口コミと悪い口コミを、それぞれ紹介します。
良い口コミ
コンサルが顧客先のプロジェクトにアサインされる場合の役割はPMO
— 自由なコンサル猫nyao (@consul_free_n) January 11, 2022
ファームとしてプロジェクトを立ち上げる以外、基本役割はPMO。
上記以外は社員代替の作業者。
客先常駐が基本のコンサルならPMOは避けられない。
むしろPMOは幅を利かせれば何だってできるので楽しい。チャレンジできる。
PM(年収600万)→PMO(年収850万)とか普通にあるからIT業界って恐ろしい。
— あわぶろや♥️ (@Soaplandmaster) October 5, 2022
コンサル時代にもうちょっとPMO経験しておけばよかったと思うなどしている。
— しょっぱいPdM (@Shopay0215) October 31, 2022
ただの調整屋さんではなく、ガチのPMOがいると本当にスムーズに動けるのよねぇ…
こちらは、PMOに関する良い口コミです。「幅広くチャレンジできて楽しい」「年収が上がる」といったPMOとして働くメリットや、「PMOがいるとプロジェクトがスムーズ」というPMOを重宝する意見も見られました。
悪い口コミ
新卒とかエンジニアじゃない枠で総合コンサルはいっちゃうとPMOメインになるからきついよなー。メンタルすり減るのにスキルっていうスキル身につかなくて転職の幅が広がらないし。
— ナツ@次は外資 (@nonnonnatsu) January 8, 2021
この業界やっぱり精神病む人多すぎ侍
— ハインリッヒ (@hainnrihhi) September 3, 2021
隣のチームのPMOが精神病んでいきなり休み出してその作業する人いないせいでチームぐちゃぐちゃになってて草
こちらは、PMOに関する悪い口コミです。どちらも「PMOは精神的にきつい」という意見でした。また、エンジニアとしての経験を積まないままPMOになると、十分なスキルが身につかないという意見も見られます。
実際にPMOとして働いてみて「きつい」と感じた場合の対処方法
実際にPMOの仕事がきついと感じたら、無理をせずに職種を変えるのもひとつの方法です。PMOで培ったスキルや経験はほかの仕事でも役立つ可能性が高く、スムーズに転職できるケースもあります。
また、PMOという仕事は変えずに、職場を変えるのも選択肢のひとつです。プロジェクトによって職場の雰囲気や任される仕事内容は変わってくるので、職場を変えることで負担を軽減できる可能性も十分あります。
PMOの将来性
DX化や老朽化したシステムの入れ替えなど、今後もシステム開発のプロジェクトは増えていくと考えられます。そのため、プロジェクトを円滑に進めるサポートをするPMOは需要が高く、将来性は明るいです。また、PMOはIT業界以外でも求められるため、PMOとしてスキルを磨いておけば、さまざまな業界で長く活躍できる人材になれるでしょう。
まとめ
PMOは規模の大きなプロジェクトに設置されることが多く、プロジェクトを成功させるために必要とされる職種です。ITの専門知識やプロジェクト管理スキルなど高いスキルが求められ、その分年収が高いなどメリットが多くあります。「きつい」といわれるPMOですが、スキルや実績を積むことで幅広い業界で活躍できる人材になれるので、興味がある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
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