フリーランスイラストレーターの営業方法7選と営業せず仕事を取る方法

こんにちはITプロマガジンです。

多くのフリーランスイラストレーターを悩ませているのが営業活動です。「上手く自分を売り込めない」「どのように営業すればよいのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。

実際のところ、フリーランスのイラストレーターとして成功するためには、優れた「営業力」が欠かせません。営業活動は単にクライアントを獲得するだけでなく、自分の作品やスキルを伝えてブランディングにつなげる取り組みでもあります。

この記事では、イラストレーターの主な営業方法を詳しく解説しつつ、営業なしで仕事を獲得する方法も紹介します。具体的な営業の方法や成功させるポイントを確認していきましょう。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

ITプロパートナーズでは、

・9割がエンド直案件のため、高単価
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などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。

初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?

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目次

フリーランスのイラストレーターに「営業力」が重要な理由

イラストレーターとして稼ぐためには、絵を上手に描くという力以外にも、自分のスキルを「モノ」として売る力が求められます。単に絵が上手くても、なかなか売れない人は多いものです。一方、画力はそこまで高くなくても、イラストレーターとして大成している人は存在します。

イラスト制作で単価の高い仕事は数が多くないため、営業力を身につけ、根気強く営業活動を続けなければ獲得が難しい現実があります。

これからフリーランスのイラストレーターとして独立するか悩まれている方は、以下の記事も合わせて参考にしてください。フリーランスとしての働き方がイメージできるはずです。

フリーランスのイラストレーターになるには?始め方や案件獲得の流れ

フリーランスイラストレーターの営業先の探し方

フリーランスイラストレーターとして営業先を見つけるためには、まずネット検索するのが基本です。業界・分野ごとに、どのような会社をターゲットとすべきか洗い出し、その後はより具体的なリサーチを行います。以下は、主要な営業先候補とその特徴です。

分野仕事内容必要なスキル
出版社・小説や雑誌の挿絵
・イベントチラシの制作
・異なる媒体に対応できるスキル
・レイアウトスキル
広告代理店・マス広告・Web広告
・チラシ・パンフレット制作
・ロゴ制作
・動画制作
・デジタルでの制作スキル
・シンプルで効果的なデザインスキル
Web制作会社・Webコンテンツの挿絵
・企業・商品のロゴ・アイコン制作
・Webデザイン・アイコン制作スキル
・状況に応じたデザイン変更スキル
ゲーム会社・ゲームキャラクターデザインや背景の制作
・PC・モバイルゲームのデザイン
・家庭用ゲーム機ソフトのデザイン
・キャラクターデザインのスキル
・背景イラストのスキル
・創作スキル

各分野に関連する企業を見つけたら、次にエリアごとに主な会社をリストアップします。全国レベルの有名企業だけでなく、自宅近くの企業もターゲットにすると、より現実的なアプローチが可能です。具体的な営業先が決まったら、その会社のホームページにアクセスし、問い合わせフォームやメールアドレスを探してコンタクトを取りましょう。

これらの分野を対象にした企業をリストアップし、自宅近くの企業や全国規模の企業の両方を調べるとよいでしょう。候補が決まったら、その会社のWebサイトなどから連絡先を探して、コンタクトを取ります。

フリーランスイラストレーターの主な営業方法7選

営業先を決めたら、実際に営業をかけましょう。フリーランスイラストレーターの主な営業方法は以下の通りです。

  1. 電話・メールで営業する
  2. 知人にクライアントを紹介してもらう
  3. SNS・動画投稿サイトで発信する
  4. コンペに参加する
  5. イラストレーターの募集案件に応募する
  6. 展示会に参加する
  7. イラストレーターの検索サイトに登録する

なかには、営業先を特定せずに営業する方法もあります。それぞれ詳しく解説していきましょう。

1.電話・メールで営業する

王道なのは営業電話・営業メールです。書籍の奥付や企業のWebサイトに記載された電話番号・メールアドレスから、自分を売り込んでみましょう。

伝える内容は、自身がイラストレーターであること、得意としているデザイン・イラストについてです。メールであれば、過去の作品やポートフォリオを添付して、実際に目で見て確認してもらえるようにするのが効果的です。

フリーランスのイラストレーターが営業メールを作成する場合、以下の項目を入れて送るのが一般的です。

  • 挨拶
  • 自己紹介
  • 得意なイラストや制作物の特徴
  • ポートフォリオのURL
  • 連絡先
  • 締めの挨拶

営業メールを作成する際のポイントは、具体的な制作物の特徴と自身の強みを簡潔に説明することです。相手も忙しいことを踏まえ、端的に要点を伝えしましょう。

【例文あり】フリーランスの営業メールの書き方・送り方を状況別に紹介

2.知人にクライアントを紹介してもらう

出版社・広告代理店・Web制作会社に勤める知人がいれば、イラスト案件やクライアントの紹介を頼んでもよいでしょう。人脈がないと使えない方法ではありますが、知り合いの紹介であればクライアントからも信頼されやすく、優先的に仕事を回してもらえることもあります。

日ごろから人とのつながりを意識し、交流会やイベントに顔を出すようにすると人脈が広がりやすくなります。

3.SNS・動画投稿サイトで発信する

自身の作品をSNS・動画投稿サイトに投稿し、知名度を上げれば、仕事を得るチャンスを増やせます。SNSや動画投稿サイトは拡散力が大きいため、話題の作品・多くのフォロワーを獲得することで、クライアントの目に留まりやすくなります。

近年は企業担当者もビジネス用のSNSアカウントを持つのが当たり前で、SNS上で営業先とつながることもできます。普段から交流しておくことで仕事を回してもらえたり、募集のタイミングを逃さず応募できたりします。

4.コンペに参加する

コンペに応募するのも手です。コンペに参加すると、採用されたら直接的に案件を獲得できるのはもちろん、採用されなかった場合でも他の人の目に留まりスキル・センスをアピールできます。またフィードバックを受けられれば、自分の作品を改善するための貴重な参考情報になるでしょう。

特に「公募ガイド」といったプラットフォームでは、多くの企業がコンペを掲載しており、スムーズに応募先を探すことが可能です。そのほか、クラウドソーシングでも公募情報もチェックしてみましょう。

5.イラストレーターの募集案件に応募する

クラウドソーシングや求人検索サイトを利用してイラストの仕事を探す方法もあり、比較的手軽で効果的です。これらのサイトでは、数多くのイラストの仕事が募集されており、手軽に直接応募できます。例えば、「クラウドワークス」「ランサーズ」や「Indeed」などが代表的です。

営業電話や営業メールを送る場合、仕事の有無をこちらが判断することはできません。一方で上記のサイトで募集しているクライアントは、すでに依頼したい仕事のイメージが固まっている状態であるため、一から営業を行うよりも仕事を獲得しやすいのが特徴です。

特にクラウドソーシングサイトは、初心者でも応募しやすい案件が多数掲載されているため、実績が少ない方にもおすすめです。ただし、イラスト系の案件は競争率も高いため、必ずしも採用されるとは限りません。

クラウドソーシングサイトおすすめ15選!初心者が副業で稼ぐコツとは

6.展示会に参加する

クリエイターが集まる商談展や展示会に参加すれば、実際に自分の作品を見てもらえるだけでなく、対面で自分を売り込むことが可能です。

例えば、「クリエイターEXPO」は、デザインやイラストを専門とするクリエイターが集まり、自分の作品を展示できる大規模なイベントです。このような展示会では、企業の担当者と直接コンタクトを取りやすく、また知名度アップにもなるため、将来的な仕事の契約につながることがあります。

他にも、「イラスト 公募展」で検索すると大小さまざまなコンペ・コンテストがヒットします。直接、案件獲得につながらなくても、公募展で印象に残ることで自身のアピールになります。

7.イラストレーターの検索サイトに登録する

検索サイトに登録し、そこでマッチングした相手に営業するのも手です。イラストレーターの検索サイトに登録しておくと、イラストレーターを探しているクライアントの目に留まったり、運営者が主催するイベントで出会ったりといった接点が生まれます。

イラストレーター検索サイトは、審査によってプロと判断されたイラストレーターが登録できるものと、プロ以外も登録できるものの2種類に分けられます。

前者の場合、作品の審査や面接、確定申告の有無などの審査基準がそれぞれあり、入会金(登録料)が発生するのが一般的。登録者が厳選される分、仕事も得やすくなります。実績がない場合は、後者のサイトから始めるのがおすすめです。

フリーランスイラストレーターの仕事の取り方10選と登録すべきサイト

フリーランスイラストレーターが営業せずに仕事を獲得する方法4選

イラストレーターの仕事の獲得方法は、自分から営業活動をするだけではありません。ここからは、積極的な営業活動以外で仕事を得る方法を紹介します。

フリーランスエージェントを活用する

フリーランスエージェントを利用すると、自分で積極的な営業を行わなくても仕事を得やすくなります。フリーランスエージェントとは、クライアントとフリーランスを仲介するサービスです。自身でクライアントに直接営業をかける必要はなく、自身の情報・希望をもとにエージェントが案件を紹介します。

営業活動の手間を省ける分、自分に合う案件・クライアントがいなければ、仕事を得られない人もいます。そのため、ある程度経験・実績がある人向きの方法とも言えます。

例えば、弊社「ITプロパートナーズ」では、IT/Web系フリーランス向けの高単価案件を多く扱っており、「週3〜5日」「フルリモート」といった案件が中心です。イラストレーターやデザイナーとしての実務経験がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

ストックフォト・イラスト素材サイトに作品をアップする

ストックフォト・イラスト素材サイトは、クリエイターが制作したイラストを利用者に提供できるサービスです。ロイヤルフリーにしたうえで、無料で提供することもあれば、1枚ずつ販売することもあります。イラストを公開することで、一定の収入が得られる可能性があるのです。

また、ストックフォト・イラスト素材サイトの利用は、新規案件の獲得につながる点も魅力です。イラストを気に入ってもらえれば、似た絵柄でオリジナルのイラストが欲しいと依頼されることもあります。

オリジナルのネットショップで販売する

ネットショップを開設し、自作のイラストを活用して収入を得る方法もあります。例えば、イラストをデジタルダウンロード形式で販売したり、イラストをプリントしたTシャツやマグカップなどのグッズを製作・販売することが考えられます。

現在は小ロットでオリジナルグッズをオーダーできるサービスもあり、自分のイラスト・デザインをもとに小規模・低リスクで商品化することが可能です。

ネットショップの開設にあたっては「BASE」や「カラーミーショップ」などのサービスを利用すれば、個人でも簡単に立ち上げられます。

LINEスタンプを販売する

身近なLINEスタンプも、手軽にオリジナルのキャラクターやイラストを収益化する方法として便利です。

LINEスタンプは個人でも制作・出品でき、スタンプの利用者が増えれば自分の画風やキャラクターを広く知ってもらえます。LINEスタンプは購入者だけでなく、スタンプを送信した相手にもリーチできるため、自分の作品が自然に広がる可能性があります。

詳細な作成方法や販売の手順は、「LINE Creators Market」で確認できます。

フリーランスのイラストレーターが営業を成功させるためのポイント

ここまで、さまざまな営業方法・案件獲得方法について紹介してきました。しかし、単に手段を知っているだけでは、案件を獲得することはできません。フリーランスのイラストレーターが営業を成功させるために知っておきたいポイントをまとめてお伝えします。

自分の絵柄に近いイラストを求めているクライアントを探す

イラストレーターの募集には、むやみやたらに応募すればよいというわけではありません。仕事によって「自分の絵柄・作風が向いているもの」「向いていないもの」があります。自分の絵柄がどのような人に刺さるのかを考え、営業先を選定、重点的に営業活動を行いましょう。場合によっては、ニーズに合わせて絵柄に変化させるという選択肢もあります。

差別化ポイントを明確にする

イラストレーターが案件を獲得するには、他のイラストレーターとの違いを明確にすると有利です。まず画風や表現そのものの魅力でアピールすることは基本ですが、それに加えてできる仕事の幅の広さや、相手にもたらせるメリットを分かりやすくアピールすることも欠かせません。

差別化するポイントとして、以下のようなものが挙げられます。

  • アニメーション
  • 漫画制作
  • ディレクション
  • マーケティング

これはあくまでも例ですが、表現以外にも自身ならではの強みを明確に説明できると差別化がしやすくなります。

ポートフォリオを充実させる

ポートフォリオやWebサイトは、イラストレーターが自分の作品をクライアントにアピールするための重要な手段です。これらは単なる展示の場ではなく、クライアントに自分のスキルとスタイルを伝える「作品集」としての役割も果たします。ポートフォリオをWebページやPDFとして作成すると、メール営業やオンライン提案の際にも活用でき、クライアントに訴求する際に便利です。

ポートフォリオに掲載する作品は、キャラクターイラストから背景、アイテムイラストまで、自分の描ける幅広いスタイルや技術を示すものを選びましょう。また、過去の作品にはそれぞれ、作画期間・担当範囲・こだわりを添えることで、クライアントが発注時の完成イメージや納期を具体的に想定できます。また独自ドメインを取得し、個性の伝わるサイトに仕上げることもおすすめです。

イラストレーターとしての魅力をアピールできる名刺を作る

名刺もイラストレーターとしての魅力を周囲に伝えられるアイテムです。展示会や交流会では、時間の関係で名刺交換だけで終わってしまうこともよくあります。この時、センスがよく印象的な名刺を渡せれば、後々依頼につながることも出てきます。

おすすめは、表面には氏名(ペンネーム)・連絡先・ポートフォリオやWebサイトのURLなど文字情報を記載すること。あまりイラストやデザインを盛り込み過ぎず、雑然とした印象にならないように注意してください。反対に、裏面には作品をプリントし、自分のイラストの魅力をアピールしましょう。

フリーランスにも名刺は必要!記載項目や作成におすすめサービス

独立後はまず実績作りに注力する

イラストレーターとして大きな仕事を得るためには、小さくても多くの実績を増やすことが重要です。ベテランでも何もせず大きな仕事を得ることはできない世界で、「ゲームキャラクターを描きたい」「小説の表紙を描きたい」という大きな目標があっても、新人イラストレーターに任せてくれるクライアントはいないと考えましょう。

そのため、新人イラストレーターは、できるだけ自分の作品を多くの人に見てもらうことを目下の目標に、幅広く仕事をこなすのがおすすめです。

人とのつながりを大切にする

先述の通り、人脈からの依頼もよくある業界です。人脈作りをする際は、ネット上だけでなく、リアルでの人間関係も重視してください。

もちろんSNSなどネット上のつながりも大切ですが、一般的には顔を合わせた相手ほど深い信頼関係を築きやすいものです。まずは、友人や前職の同僚などに、イラストレーターとして活動していることを告知してみましょう。普段からつながりを持っておくことで、予想外のところから仕事の情報が入るかもしれません。

営業が苦手・怖いイラストレーターがやるべき対処法

営業が初めての場合や慣れていない場合、「営業が苦手、怖い」と考えてしまいがちです。ここでは、営業が苦手、怖いと感じているイラストレーターに向けて、効果的な対処法を解説します。

営業で話したいことは事前に書いておく

営業が苦手・怖いと感じるのは、自分が伝えるべきことを準備していないからです。営業で話したいことを事前に洗い出してメモをしておけば、伝えたい内容をアピールし忘れるという事態を避けられます。

また、簡潔に伝えられるように話す内容をまとめておくことで、緊張して何を話せばよいのか分からなくなった場合でも落ち着いて対応できるでしょう。

相性が営業の成否を左右することを認識する

営業の成功要因として営業先の担当者との相性が挙げられます。イラストレーターの副業案件を獲得するうえで一定のスキルは求められますが、企業によって必須スキルや求めるイラストのテイストは異なります。

1社目で良い反応が得られなかったとしても、他の企業から仕事のオファーをもらえるケースもあるため、根気強く営業を続けましょう。

営業ができない・苦手なフリーランスでも使える案件獲得の方法とコツ

まとめ

本記事では、イラストレーターの営業方法について詳しくお伝えしました。イラストレーターは幅広く需要があるものの、ライバルも多いため、上手く自分を売り込めないと仕事を獲得
することは難しいでしょう。

営業の方法としては、電話やメールでの直接的なアプローチのほか、SNSや動画投稿サイトでの発信、コンペや展示会への参加、そしてクリエーター検索サイトへの登録などが挙げられます。また、営業活動を行わずに仕事を獲得する方法もあり、こういったさまざまな方法のなかから自分に最適な戦略を検討しましょう。また、営業する準備としてポートフォリオの作成や日頃からの情報発信、強みの整理といった取り組みも不可欠です。

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