こんにちは、ITプロマガジンです。
広告フリーランスに興味はあるものの、「独立して本当に稼いでいけるのだろうか?」と不安を感じ、一歩踏み出せない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、Web広告運用のフリーランスに求められるスキルや年収相場、案件の取り方などを解説します。具体的な案件例や独立時の注意点も紹介するので、広告運用のスキルでフリーランスWebマーケターとして活動したい方はぜひ参考にしてください。
「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」
フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・約7割がリモートのため、働く場所を選べる
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
Web広告運用フリーランスの仕事内容
フリーランスWeb広告運用の主な仕事内容を一言でいうと、クライアントの広告運用を代行することです。具体的には以下のような仕事を行います。
- プランニング
- アカウント構築・出稿
- 分析・改善
プランニングでは、クライアントが求める広告や商品・サービスの理解を深めて、ターゲット層に合った広告の運用を企画します。アカウント出稿とは、広告を運用する媒体に広告を出稿する業務です。改善ではアクセス解析ツールなどを活用し、広告の効果を分析し改善します。
一般的には上記のように仕事を進めますが、クライアントが扱っているプロダクトやターゲットによって異なるのが一般的です。
フリーランスWeb広告運用の年収目安
弊社フリーランスIT人材向けエージェント「ITプロパートナーズ」の「広告運用」案件をみると、Web広告運用案件は10万〜70万円が相場です。ただし、金額は稼働日数やコミットメントの程度によって異なります。週1〜2日稼働だと10万〜30万円程度、週4〜5日稼働だと50万円以上の案件が目立ちます。
例えば、正社員と同様の週5で案件を受けた場合、フリーランスWeb広告運用の年収は約600万円です。
一方で求人ボックスによると、正社員Web広告運用の平均年収は約500万円であり、フリーランスとして独立する方が高収入を目指せると言えるでしょう。
ただ業務内容によって、フリーランスWeb広告運用の案件単価は大きく異なる可能性があります。例えばリスティング広告の運用なら、クライアントの予算によって報酬が大きく変わり、「報酬額は広告予算の15%」などと設定されることも少なくありません。つまり、クライアントが求める成果を出し、広告に回せる予算が増えれば報酬額も増えるというわけです。このように予算によって報酬が変わるのは、SNS広告なども同様です。
Web広告運用でフリーランスになるメリット
Web広告運用者は、フリーランスとして仕事を受けやすく、稼ぎやすいこと以外にも独立するメリットがあります。ここからは、Web広告運用の担当者にフリーランスとしての独立がおすすめできる理由をみてみましょう。
需要が高く将来性がある
Web広告運用は、需要が高く将来性のある仕事です。
例えば電通グループの5社が発表した分析によると、日本のインターネット広告媒体費は2018年から前年比100%以上の増加を続け、2022年には2兆4,801億円に達しています。SNS広告や動画広告も注目されており、今後も需要は伸びるでしょう。
一方、株式会社メディアリーチが国内企業の経営者・役員300名を対象に実施した調査によると、Web広告を含むデジタルマーケティングについて35%が「精通した人材がいない」と回答しています。
今後も伸び続けるであろう需要に人材が追いついていない状況なので、スキルや経験のあるフリーランスなら高単価案件を獲得しやすく、安定した収入が期待できるのです。
在宅・リモート案件が豊富
Web広告運用の仕事は、パソコンや通信環境など仕事環境を整備すれば、1人でも取り組むことができます。クライアントや他メンバーとは、ビジネスチャットツールやWeb会議ツール、クラウドサービスなどを利用することで連携が図れます。そのため、在宅ワークやリモートワークの案件が多く、住んでいる国や地域、家庭環境に関わらず、仕事を受けることが可能です。
例えばITプロパートナーズで「広告運用 リモート」のキーワードで検索すると、33件の案件がヒットしました。(2024年4月時点)単価は70万円から90万円のものが多く見られ、リモートでも案件によっては多く稼ぐことができます。
スキルや経験次第で年収アップが期待できる
企業に雇用されていると、給与の上がり幅には限界があります。しかし、フリーランスでは自分の実力がそのまま報酬に反映され、結果を残せば報酬額は青天井です。
実際、同質の仕事をするなら会社員として取り組むよりもフリーランスとして取り組む方が稼ぎやすいことはすでに解説した通りです。
会社員の場合はWeb広告運用で大きな成果を挙げたとしても、すぐに収入に反映されるとは限りません。また、実績が評価されて昇進・昇給したとしても、それほど大幅な増収にはならないことも普通です。
一方、フリーランスなら大きな成果を出せばその分収入にも大きく反映されるため、やりがいにもつながります。また、フリーランスなら自分で仕事の量を調節しやすいため、仕事量を増やして年収を上げることもできるでしょう。
仕事における達成感を感じやすい
こちらは会社員でも同じことが言えますが、広告運用は仕事の成果が数字として表れるため、達成感を感じやすいというメリットもあります。クライアントの売り上げや認知拡大に貢献できたと実感でき、大きなやりがいが得られます。
フリーランスの場合、目に見える成果があるとクライアントから信頼されやすく、継続的な依頼にもつながるでしょう。Web広告運用ではインプレッションやコンバージョン数などさまざまな数値データが得られるので、仕事の成果を実感したいという人にもおすすめです。
フリーランスWeb広告運用の仕事の種類と案件例
フリーランスWeb広告運用の仕事の種類は、以下のとおりです。
種類 | 例 |
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工数別の案件 | ・プランニング ・アカウント構築/出稿 ・分析/改善 |
プロダクト別の案件 | ・リスティング広告 ・ディスプレイ広告 ・SNS広告 ・動画広告 |
広告ターゲット別の案件 | ・toC向け広告 ・toB向け広告 |
ここからは、具体的に種類と案件例を具体的に確認しておきましょう。
工程別の案件の種類と例
Web広告運用の工程は、フリーランスかどうかを問わず、主に以下の3つに分けられます。
- プランニング
- アカウント構築・出稿
- 分析・改善
各工程の具体的な仕事内容、求められるスキル、実際の案件例について見ていきます。
プランニング
フリーランス案件でも、通常のプロジェクトと同様にプランニングから始まります。プランニングでは、クライアントからヒアリングをしたり、提案する商品・サービスの理解を深めたりして、訴求内容(アピールポイント)や予算、掲載媒体、コンバージョン地点などの詳細を決定。そして、同業他社と差別化しながら、ターゲットユーザーに合せた運用の計画を立てます。
Web広告運用の基礎となる部分なので、広告運用スキルはもちろん情報収集・解析スキルや、クライアントや他メンバーと連携を取るためのコミュニケーションスキルが必要です。以下は弊社「ITプロパートナーズ」に掲載されている案件例です。
案件名 | 【広告運用】大手ネット証券の戦略子会社にて広告運用者募集 |
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案件単価 | 〜900,000円/月 |
勤務地 | 基本リモート一部出社 |
スキル | 広告運用 |
職種・ポジション | Webマーケター |
アカウント構築・出稿
プランニングの内容についてクライアントと合意したら、実際に広告媒体のアカウントを構築し、広告を出稿します。リスティング広告の場合は、検索キーワードや広告文を作成。同時に、広告を最適化していくために、「Googleアナリティクス」など分析ツールの導入も行います。
効果的にユーザーにアプローチをして広告のクリック率(CTR)を高めるために、発想力や論理的思考力が求められます。また、ユーザーの興味や関心は刻々と変化していることから、ここでも情報収集・解析スキルは重要です。
案件名 | 【SNSマーケティング/SNS運用】美容系口コミ・予約アプリのSNSアカウント運用の戦略策定・コンテンツ企画を募集 |
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案件単価 | 〜300,000円/月 |
勤務地 | フルリモート |
スキル | SNSマーケティング,SNS運用 |
職種・ポジション | Webマーケター |
分析・改善
Web広告を出した後は、効果測定を行い、実際に出稿された広告がユーザーの行動や感情、意識に変化を与えたのかを計測します。流入経路やクリック率、CVR(コンバージョン率)などを分析し、必要であれば改善したり予算の見直しを行ったりして、費用対効果を高めるのも重要な役割です。
効果を最大化できるよう、PDCAサイクルを回しながら運用を行うことから、広告運用スキルの他に、課題発見力や問題解決能力が重宝されます。また、論理的思考力や情報収集・解析スキルも引き続き求められます。
案件名 | 【事業戦略立案/広告運用】toB集客においての広告運用!! |
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案件単価 | 〜300,000円/月 |
勤務地 | フルリモート |
スキル | 事業戦略立案, 広告運用 |
職種・ポジション | Webマーケター |
弊社ITプロパートナーズでは、フリーランス向けに約200件の広告運用案件を紹介しています。営業支援クラウドの広告運用やWebマーケティングコンサルティング事業に携わる広告運用担当者など、さまざまな案件を扱っています。
エンド直案件が9割を占め、単価が高く、大半がフルリモート対応です。自由な働き方を実現しつつ、広告運用のスキルアップや収入アップを希望する方は、ぜひ下記から無料登録し案件を閲覧してください。
プロダクト別の案件の種類と例
続いて、プロダクト別の案件の種類を解説していきます。Web広告のプロダクトには、具体的には次の4種類があります。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- 動画広告
それぞれの仕事内容や求められるスキル、実際の案件例を見ていきましょう。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索連動型広告とも呼ばれるWeb広告です。検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに関連が高い広告を、検索結果画面に表示させるため、コンバージョンにつながりやすいという特徴があります。
リスティング広告を出稿する場合は、前項で紹介したプランニング、アカウント構築・出稿、分析・改善の3ステップで業務を進めます。短期間でも効果が出やすいのがWeb広告なので、出稿後すぐに効果を測定し、改善施策の立案が可能です。広告運用スキルから、論理的思考力や情報収集・解析スキル、コミュニケーションスキルまで幅広いスキルが求められます。
案件名 | 【広告運用】アフィリエイトメディアの広告運用担当者を募集 |
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案件単価 | 〜400,000円/月 |
勤務地 | フルリモート |
スキル | 広告運用 |
職種・ポジション | マーケター |
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ、動画サイトの広告枠に表示されるWeb広告です。画像、テキスト、動画と広告形式の幅が広く、ユーザーがその時見ているコンテンツにマッチする広告を表示させることができます。
ディスプレイ広告を出稿する手順は、リスティング広告と大きく違いはありませんが、画像や動画も選択できることから視覚的な訴求についての知識が必要です。また、ディスプレイ広告は潜在ユーザーに認知してもらう役割が強く、効果が見えにくい面があるため、ディスプレイ広告運用の効果測定や改善に対する経験が求められるでしょう。
案件名 | 【広告運用】転職系メディアにて広告運用の案件・求人 |
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案件単価 | 〜700,000円/月 |
勤務地 | 基本リモート一部出社 |
スキル | 広告運用 |
職種・ポジション | マーケター |
SNS広告
SNS広告とは、TwitterやInstagram、Facebook、YouTube、LINE、TikTokなどソーシャルメディア上で表示されるWeb広告です。SNS広告は、潜在層から顕在層まで幅広くアプローチできるだけでなく、特定のトピックに関心があるユーザーに直接的にアプローチすることができます。
SNS広告では、各SNSの特徴からクライアントの商品・サービスに合う媒体やコンテンツを決める必要があります。SNSのトレンドは変化が速く、新しい機能も次々に登場します。そのため、各ソーシャルメディアの特徴を理解する情報収集・解析スキルが重要です。
案件名 | 【SNSマーケティング/広告運用】人材企業のインハウスエージェンシーにて募集 |
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案件単価 | 〜300,000円/月 |
勤務地 | フルリモート |
スキル | SNSマーケティング、広告運用 |
職種・ポジション | マーケター |
SNS運用代行でフリーランスになる方法や副業の始め方などは以下の記事で解説しているので、こちらも併せて参考にしてください。
動画広告
動画広告は、その名の通り動画を使った広告のことです。動画投稿サイトをはじめ、SNSやWebサイトなどさまざまな場所で動画広告が活用されています。
動画広告は広告クリエイティブに映像やアニメーションを用いるため、視覚だけでなく聴覚からも情報を伝えられるのがメリットです。商品やサービスについて、画像や文字だけでは伝わりづらい細かい部分までアピールできます。
動画広告は一般的な指標である表示回数やクリック数に加えて、視聴率(動画の再生数を広告の表示回数で割った数値)や完全視聴率(動画が最後まで再生された割合)など、動画広告ならではの指標があります。動画広告を運用するには、このような独自の指標についても理解しておかなければなりません。
案件名 | 【動画マーケティング/クリエイティブ】動画制作サービスを展開している当社にてプランナー募集! |
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案件単価 | 〜190,000円/月 |
勤務地 | – |
スキル | 動画マーケティング, クリエイティブ |
職種・ポジション | クリエイティブ・ディレクター マーケター |
広告ターゲット別の案件の種類と例
Web広告を広告ターゲット別に分けると、以下の2種類があります。
- toC向け広告
- toB向け広告
ターゲット別の広告運用における、仕事内容、求められるスキル、実際の案件例について確認していきましょう。
toC向け広告
toC向け広告とは、個人ユーザー向けの広告を運用する仕事です。個人向けの広告なので、トレンドを意識したものや感覚的に目を引く内容の広告で「短期的に購入や申し込みにつなげる」ことが求められます。
必要なスキルは、マーケティングスキルやコピーライティングスキルなどです。また、クライアントの商品・サービスをスムーズに理解する能力や、ユーザー目線で広告を運用する意識も必要になります。
以下の案件例はtoC向けのデジタル広告の運用支援であり、リスティングやSNS広告を活用したマーケティングの企画・実行を行います。月単価は最大90万円であり、高収入を得られる可能性があります。
案件名 | 【広告運用】プロモーション、リサーチ企業にて、toCデジタル広告の運用を支援いただける人材を募集 |
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案件単価 | 〜900,000円/月 |
勤務地 | フルリモート |
スキル | 広告運用 |
職種・ポジション | マーケター |
toB向け広告
toB向け広告とは、企業向けに広告を運用する仕事になります。企業向けなので、商品・サービスを周知してリードを獲得するのが主な目的です。
企業が商品・サービスを導入する時は、他の商品・サービスと比較検討し、承認・決裁を受けてから購入という流れになります。購入までに時間がかかるのが特徴なので、購入を促すというよりも商品やサービスが自社に合ったものだと認識してもらうための広告運用になるのが一般的です。
そのため、競合調査や市場調査などの3C分析を含めたマーケティングスキルや各解析ツールのスキル、商品・サービスへの理解力などが求められます。また、企業向け商品やサービスに関連する専門知識も必要です。
以下の案件例は、Twitterマーケティングツール提供会社での運用型広告を担当者を募集しており、広告媒体や設計の見直し、運用などが業務内容となります。月単価は最大70万円です。
案件名 | 【広告運用】マーケティングツールを展開している当社にて、広告運用担当者を募集 |
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案件単価 | 〜700,000円/月 |
勤務地 | フリーランス |
スキル | 広告運用 |
職種・ポジション | マーケター |
弊社ITプロパートナーズでは、BtoB向けの広告運用案件も紹介しています。案件の内容は多岐にわたり、新規事業におけるマーケティング戦略なども含まれます。BtoB向け広告運用に携わりたい方は、下記から無料登録を行い、案件を閲覧してください。
Web広告運用のフリーランスに求められるスキルや経験
現代のビジネスには欠かせない存在であるWeb広告運用の仕事ですが、どのようなスキルや経験が求められるのでしょうか。実務経験があることを前提に、フリーランスとして案件を獲得するために求められる必要なスキルや経験を紹介します。
Webマーケティング全般のスキル
Web広告の出稿は、Webマーケティングの施策の1つの手法です。そのため、Web広告を効果的に運用するためには、Webマーケティング全般の知識やスキルを身につけておく必要があります。
例えば、リスティング広告のキーワード選定にはSEOの知識が必要です。ユーザーがどのようなニーズを持っていて、具体的にどのキーワードで検索しているのかを意識しなければ、適切なキーワードを設定できません。
また、適切なターゲティングを行うスキルや、アクセス解析ツールなど各種ツールを使いこなすスキルも求められます。広告運用の目的や商材の特性に応じてWeb広告の種類を選定し、効果的に運用するには、これらの幅広いスキルや知識が必要です。
なかには、Web広告が向いていない商品やサービスも存在します。広い視野で適切な提案や対応ができれば、フリーランスWeb広告運用者としての価値が上がるでしょう。
データ分析力
出稿したWeb広告について状況を見ながらPDCAを回すWeb広告運用において、データ分析力は無くてはならない能力です。ひと口にデータ分析力といっても、データを読み解く能力から、先述したような論理的思考力や発想力、その他にも課題発見力、問題解決能力、情報収集・解析スキルまで、さまざまなスキルを組み合わせる必要があります。
各プロダクトへの理解
リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告など、各プロダクトへの理解も必要です。各プロダクトへの理解を深めることで、クライアントの商品・サービスに合った広告運用が可能になります。
例えば、Google広告とYahoo!広告の配信先は同じではありません。TwitterやInstagramなどのSNSも、サービスによってユーザー属性は異なります。それぞれの特徴を把握してプロダクトを選べば、商品・サービスにマッチするユーザーへ効果的な広告を配信できるのです。
クリエイティブ制作・ディレクションのスキル
広告文の制作・改善といったコピーライティングスキルはもちろん、購買を煽るクリエイティブ制作・ディレクションなどのスキルも必要です。
Web広告では、広告文や画像、動画などを扱います。心理的に、視覚的にユーザーをクライアント商品・サービスに誘導するためのクリエイティブな工夫ができなければなりません。画像や動画は自身で制作しない場合でも、クリエイターに制作してもらう為のディレクションスキルが必要になります。
そのため、クリエイティブスキルやディレクションスキルを持っていることも、Web広告運用者として重要なのです。
発想力・想像力
成果を出す広告を制作するには、発想力や想像力も求められます。ユーザー視点でアイデアを生み出せるマーケターは、クライアントから重宝されるでしょう。広告運用ではどうしてもクライアント目線になりがちなので、ユーザーが何を求めているのかを具体的に想像する力と、それを広告に落とし込む発想力が重要です。
予算設計・マネジメントスキル
フリーランスのWeb広告運用者には、オペレーションや予算設計、スケジュール管理、チームメンバーの管理など、ヒト・モノ・カネのマネジメントスキルも求められます。
例えばスケジュール管理では、現状の広告効果を的確に把握・分析し、いつまでにどのような施策をすべきか考える必要があります。その意味では、先に挙げたデータ分析力もマネジメントスキルの1つといえるでしょう。
また、異なるプロダクトの広告運用を同時に進める場合やアドバイザー的な役割を担う場合は、リーダーシップを取りながら業務をスムーズに進め、さらに成果も出さなければなりません。
結果を求められるWeb広告運用者として独立するためには、プレイヤーとしてのスキルを活かしつつマネジメントもできる必要があるのです。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルも必要です。クライアントへのヒアリングや運用実績の報告など、広告運用の案件ではコミュニケーションをとるシーンが多くあります。クライアントが伝えたいことを聞き取る力、クライアントが理解できるように伝える力が必要です。
例えばCTRやCVなど、広告運用には専門用語も少なくありません。クライアントに専門用語ばかり使ってしまうと、人によっては伝わらない可能性もあります。反対にクライアントが使う単語が理解できなければ仕事にならないので、しっかりと予備知識を入れておくことも必要です。
クライアントから商品やサービスの情報をヒアリングする時も、何を知りたいのか要点をまとめて聞き取る必要があります。また、メールやチャットも大切なコミュニケーションの場なので、伝わりやすい文章力も必要です。
Web広告運用でフリーランスとして独立するまでの4ステップ
Web広告運用でフリーランスとして独立するには、以下のステップを順に進めましょう。
- Web広告運用に関するスキルを磨く
- 広告運用関連の職に就く
- 可能であれば副業案件を経験する
- フリーランスとして独立する
それぞれのステップで取り組むべき内容を、以下で解説します。
1.Web広告運用に関するスキルを磨く
まずは、Web広告運用に関するスキルを磨きましょう。Web広告運用やWebマーケターに特化したカリキュラムを用意しているスクールもあるので、必要に応じて活用してみてください。
また、Googleアナリティクス個人認定資格やGoogle広告認定資格など、Web広告運用者としてのスキルの証明に役立つ資格もあります。これらの資格取得を目指すのもおすすめです。
2.広告運用関連の職に就く
フリーランスとしてWeb広告運用案件を受けるためには、実務経験は必須と考えましょう。そこで、実務経験がない、あるいは浅い場合は、まず広告運用関連の職に就く必要があります。
広告運用関連の実務経験を積むには、実際に広告を出稿している事業会社と、事業会社から広告運用を請け負う広告代理店のいずれかが就職先の候補になります。さまざまな広告運用の案件に関わりたいなら、広告代理店への就職がおすすめです。また、事業会社でもより大きな予算を動かせる会社なら、良い経験が積めるでしょう。
3.可能であれば副業案件を経験する
就職した会社が副業可能なら、独立前に副業案件を経験しておくのがおすすめです。副業から始めることで案件の受注方法や手順を確認できるだけでなく、セールススキルを磨いたり、完全に独立する時の足がかりにしたりできます。
Web広告運用案件には週2~3日稼働で副業OKのものも多いので、このような取り組みやすい案件から個人として仕事を請け負う経験を積んでいきましょう。
なお、本業との両立においては副業案件を探す時間を減らし、なるべく多くの時間を副業そのものに回すことが重要です。広告運用の副業に関しては以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
4.フリーランスとして独立する
副業に慣れてスムーズに案件を獲得できるようになったら、独立のタイミングです。フリーランスとして独立したら、以下のような方法で案件を探しましょう。
- フリーランス向けエージェント
- クラウドソーシング
- フリーランス向け求人サイト
- 知人や友人の紹介
特におすすめなのは、フリーランスエージェントです。エージェントでは、自分のスキルや経験、希望に合わせた案件を紹介してくれるため、十分な実績やスキルを持っていれば、高単価で好条件の案件を受注することができます。
弊社ITプロパートナーズはエンド直案件が9割を占めるエージェントで、本記事でも紹介したようなWeb広告運用の高単価案件を扱っています。ぜひご活用ください。
Web広告運用フリーランスが高収入を稼ぐポイント
Web広告運用フリーランスが、より高収入を稼ぐためのポイントを紹介します。
ディレクター・コンサル案件を狙う
広告運用の経験や実績を積んでいるなら、ディレクター・コンサル案件を狙うのもよいでしょう。責任あるポジションですが、それだけ高収入を稼げる可能性があります。
運用の戦略策定やクライアントとのやりとり、メンバーへのディレクションなど、多くの業務に関わる仕事です。経験や実績、さまざまなスキルが必要ですが、やりがいもあり高収入を狙えます。また、中長期的な広告運用の戦略策定の案件も多いので、継続的に働けるのも魅力です。
継続して案件を獲得できるようにする
フリーランス案件には期限があることが多く、予定より早く終わることもあります。そこで日頃から営業活動をして、案件が終わってもすぐに次の案件を得られるようにしておくことも重要です。
仕事が忙しいとこうした営業活動はおろそかになりがちですが、案件が急に終わってから営業を始めても、すぐに次の案件を得るのは難しいでしょう。エージェントを利用して自分で営業しなくても継続的に仕事が入る仕組みを作っておくことがおすすめです。
常にスキルアップする
Web広告運用者として高収入を狙うなら、以下の2点を意識して常にスキルアップすることも重要です。
- 常にトレンドを追い、最新のスキルを身につける
- 対応領域を広げる
Web業界は変化のスピードが早いです。ある程度スキルを身につけたからと学びを止めてしまうと、古いスキルを使った単価の低い案件しか得られなくなります。常にトレンドを追う意識を持つ必要があるのです。
また、対応領域を広げればそれだけ請け負える案件の幅が広がります。継続的な案件獲得に役立つため、新しい領域にも挑戦してみましょう。例えば、SEOなど広告運用以外のWebマーケティング案件に並行して取り組むと、スキルの幅を広げられます。
合わせて日頃から納期を厳守するなどクライアントから信頼される働き方をしていれば、条件のよい案件を得やすくなります。
広告運用費の高い案件は高単価な傾向にあるため、最終的にはこうした案件を狙っていきましょう。
広告運用のフリーランスになる際の注意点
広告運用のフリーランスになる際、注意点が4つあるので見ていきましょう。
未経験での案件獲得は難しい
フリーランスは即戦力が求められるため、実務経験がなければ案件の獲得は難しいと考えてください。未経験から始めるなら、本記事で紹介したように一度広告運用関連の職に就くことを検討しましょう。
ただし、案件数は限られてしまいますが、実務未経験でも広告運用を担当できるものもあります。例えば、以下のような案件です。
こちらの案件では、広告運用やSEO、SNS運用など幅広いWebマーケティングに携われます。このような案件をうまく見つけられれば、未経験からの独立も不可能ではありません。
常に最新情報を収集し続けないといけない
広告運用のフリーランスとして成功するためには、常に最新の情報を収集し続けることが不可欠です。この業界は日々進化し、新しいプラットフォームや技術、戦略が継続的に登場しています。そのため、最新のトレンドやツール、アルゴリズムの変更に常に敏感である必要があります。例えば、GoogleやFacebookなどの主要な広告プラットフォームは頻繁にアップデートを行っており、これらの変更に迅速に対応することが成功への鍵です。
ウェビナーやカンファレンスに参加し、業界の最前線の変化を把握すると共に、自身の知識とスキルを常にアップデートすることが大切です。
自ら案件を確保しなければいけない
フリーランスとして広告運用を行う際には、自ら積極的に案件を確保することが重要です。広告運用のフリーランスが案件を探す一般的な方法には、フリーランス向けエージェントや求人サイト、クラウドソーシングサイトの利用、または直接企業にアプローチするなどがあります。
さらに、SNSや自身のWebサイトを活用し、業界内での存在感を高めることも効果的です。信頼関係を築くことにより、長期的なクライアントとの関係を構築し、安定した収入源を確保することが可能となります。
確定申告などの手続きを忘れないようにする
フリーランスになると、各種事務作業や税金関連の手続きを自分で行わなければなりません。特に、納税手続きである確定申告は忘れず行いましょう。毎年2月から3月にかけて、前年の所得と納税額を計算して確定申告書を作成し、税務署に提出しなければなりません。確定申告を怠ると脱税となり、無申告加算税などのペナルティが課されるため注意してください。
まとめ
本記事では、広告運用者としてフリーランスになる時に知っておきたい情報をまとめて紹介しました。現在、企業で広告運用を行っている人は、実績や必要なスキルを身につけることで独立し、収入アップや自由度の高い働き方を選べるようになります。
十分に実績を積んで独立したら、まずは「ITプロパートナーズ」に登録してみましょう。自分に合った案件を紹介してくれるだけでなく、キャリアプランや契約交渉など、フリーランスとしての働き方をサポートしてくれます。ITプロパートナーズをうまく活用して、負担を最小限に、安定した案件獲得を目指しましょう。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!