こんにちは、ITプロマガジンです。
「フリーランスのWebエンジニアに挑戦したいけど、安定した収入を得られるか不安」と感じている方もいるのではないでしょうか。
フリーランスのWebエンジニアとして稼いでいくには、会社員とは違うスキルやマインドが求められます。フリーランスは当然厳しさもありますが、成功すれば会社員よりも大きな収入や自由度を得ることができます。
この記事では、Webエンジニアがフリーランスとして独立する方法や案件獲得方法、高収入を稼ぐポイントを解説します。正社員との働き方・年収の比較、独立するメリット・デメリットも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・事業会社の自社開発案件が多い
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
- 1 フリーランスWebエンジニアの働き方・仕事内容
- 2 フリーランスWebエンジニアの年収相場は?正社員との違い
- 3 フリーランスWebエンジニアの案件例と単価相場
- 4 フリーランスWebエンジニアとして独立するメリット
- 5 フリーランスWebエンジニアとして独立するデメリット
- 6 Webエンジニアがフリーランスになるために必要なスキル
- 7 フリーランスWebエンジニアの案件獲得方法
- 8 フリーランスWebエンジニアが高単価案件を獲得するためのコツ
- 9 未経験からフリーランスWebエンジニアになる方法
- 10 フリーランスWebエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴
- 11 フリーランスWebエンジニアの需要・将来性
- 12 まとめ
フリーランスWebエンジニアの働き方・仕事内容
フリーランスWebエンジニアの働き方は正社員とは大きく異なり、クライアントと業務委託契約を結んだうえで決められた期間、決められた範囲の仕事を行うのが特徴です。業務委託契約の形態には、主に、請負契約と準委任契約の2種類があります。
請負契約は、納品した成果物に対して報酬が発生する契約です。準委任契約は、「履行割合型」と「成果完成型」に分かれます。履行割合型は、業務の遂行に対して報酬が発生する契約です。成果完成型では、成果物の納品に対して報酬が支払われます。
ただし、請負契約では成果物の完成が求められますが、成果完成型の準委任契約には完成の義務がありません。
フリーランスWebエンジニアの働き方は、主に、自分の好きな場所で働ける「リモート型」と、クライアントのオフィスや現場に出社して仕事をする「常駐型」の2種類です。働き方は案件によって異なります。また、「週3日はリモートで2日は出社」のように、一部リモートワークの案件も珍しくありません。
業務内容という点では正社員のWebエンジニアと大きな違いはなく、フリーランスとして独立する際は会社員時代の経験を大いに生かせるでしょう。Webエンジニアの仕事内容を大まかにわけると、フロントエンド・バックエンド・フルスタックの3つです。
フリーランスWebエンジニアの年収相場は?正社員との違い
弊社「ITプロパートナーズ」に掲載中の案件に関していうと、月単価の相場は50万~80万円。換算すると、フリーランスWebエンジニアの年収は600万~960万円程度が相場となります(2024年10月現在)。
注意すべきは、上記のような単価の案件を受注するには、基本的に3年以上の実務経験が必要になるということ。少しハードルが高いように感じられるかもしれませんが、豊富な実績やスキルが備わったフリーランスWebエンジニアであれば、月単価100万円以上の案件も受注可能。年収にして1,200万円以上稼ぐことも可能です。
一方で、「求人ボックス」のデータによると、正社員Webエンジニアの平均年収は約490万円です(2024年10月現在)。
収入額はフリーランスのほうが高いものの、総合的な安定度では会社員の方が優位です。正社員は毎月安定した給与が入りますが、フリーランスWebエンジニアは獲得できた案件により収入が変わります。
また、福利厚生面でも違いがあり、会社員は社会保険料の半分を会社が負担しますが、フリーランスは国民年金や国民健康保険の保険料を全額自己負担しなくてはいけません。
フリーランスエンジニアの年収事情については以下の記事でさらに詳しく解説しています。
フリーランスWebエンジニアの案件例と単価相場
ここでは、フリーランスWebエンジニアの案件例と単価をみていきましょう。紹介する案件は、いずれも弊社「ITプロパートナーズ」で掲載されているものです。
【TypeScript/React.js】飲食店向けSaaSにおけるリードエンジニアの案件・求人
案件名 | 【TypeScript/React.js】飲食店向けSaaSにおけるリードエンジニアの案件・求人 |
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案件単価 | 案件単価:〜700,000円/月 |
勤務地 | 基本リモート一部出社 |
スキル | TypeScript,React.js |
職種・ポジション | バックエンドエンジニア |
飲食店向けSaaSの開発案件で、月単価は70万円です。バックエンドエンジニアの募集ではありますが、フルスタックの経験がある人が採用されやすい傾向です。例えば、スキル欄にある React.jsは、JavaScriptのライブラリで、フロントエンドで活発に用いられています。
【PHP/Vue.js】HRTech企業におけるのにWebエンジニアの案件・求人
案件名 | 【PHP/Vue.js】HRTech企業におけるのにWebエンジニアの案件・求人 |
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案件単価 | 案件単価:〜800,000円/月 |
勤務地 | フルリモート |
スキル | PHP,Vue.js |
職種・ポジション | フロントエンドエンジニア,バックエンドエンジニア |
HRTech企業におけるエンジニアの募集で、職種に縛られない働き方ができる人を募集しています。また、応募にあたり、一般的なエンジニアを指導できるスキルが必須。求められる内容が多い反面、月単価は80万円と高単価です。
【Go/JavaScript】人気アイドル系IPタイトル開発におけるエンジニアの案件・求人
案件名 | 【Go/JavaScript】人気アイドル系IPタイトル開発におけるエンジニアの案件・求人 |
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案件単価 | 案件単価:〜700,000円/月 |
勤務地 | フルリモート |
スキル | Go,JavaScript |
職種・ポジション | バックエンドエンジニア |
人気アイドル系IPタイトルの既存ゲームについて、運用保守および追加機能開発ができる人を募集しています。月単価は70万円です。応募にあたって、Webエンジニアとしての開発経験3年以上と、Go言語を用いた開発経験1年以上が必須。また、スマートフォンゲームの開発経験がある人は採用されやすい傾向があります。
フリーランスWebエンジニアとして独立するメリット
Webエンジニアがフリーランスとして独立するメリットとして、以下が挙げられます。
- 収入をアップできる
- 働き方の自由度が高い
- 興味のある分野・仕事内容を選べる
- 人間関係のストレスを減らせる
それぞれの項目を詳しく解説します。
収入アップできる
フリーランスは、複数の案件を受注したり単価の高い案件を獲得したりすることで、収入アップが見込めます。
フリーランスは仕事の量や内容を自分で選べるのに加え、働く時間にも制限がありません。働けば働いた分だけ収入を得られます。さらに十分なスキルや実績があれば、より単価の高い高難度の案件を獲得できるため、稼働時間やスキルに見合った報酬を得やすい働き方だといえるでしょう。
会社員では仕事の量や難易度にかかわらず給与は一定です。昇給するとしても、いきなり倍になるような大幅アップは少ないでしょう。
先述のとおり、フリーランスWebエンジニアの平均年収は会社員よりも高い傾向があり、高収入を目指したい方におすすめです。
働き方の自由度が高い
働き方に関する自由度の高さも、フリーランスのメリットの1つです。案件を条件で選ぶことで、「週3日だけ働きたい」「夜間に作業したい」など、正社員ではできない働き方ができます。
さらにフリーランス向けの仕事は、全く出社する必要がないフルリモートの案件も少なくありません。時間や場所に縛られず、自分のペースで働きたい人にはうってつけでしょう。一方で、常駐型の案件を選ぶことで「出勤して規則正しい生活をしたい」という働き方も可能です。ワークライフバランスも実現しやすく、会社員という働き方とは根本的に違う魅力があります。
興味のある分野・仕事内容を選べる
フリーランスは、仕事内容を自分で選べるのもメリットです。得意な分野の仕事だけをこなすだけでなく、「フロントエンド開発だけでなく、バックエンド開発にも携わってみたい」「興味ある分野にチャレンジしてみたい」など、自分の意思や希望を優先することもできます。実務を通じてスキルアップしやすいのがメリットだといえるでしょう。
基本的には仕事を選べる立場であり、案件を受注するかどうかも全て自分次第。どのような仕事をして収入を得るかを自分で決めることで、モチベーションアップにもつながります。
人間関係のストレスを減らせる
フリーランスのWebエンジニアには、業務のほとんどを1人で完結させられるスキルが求められます。裏を返せば常に誰かの指示を仰いだり、業務の進め方を細かく指定されたりすることは少なく、人間関係に悩まされることは減るでしょう。
会社員の場合、基本的には毎日同じメンバーと顔を合わせて仕事をするため、それがストレスになるケースが少なくありません。人間関係のもつれは退職や転職を決意させる原因にもなります。フリーランスであれば、合わない人とは二度と取引をしないという選択も可能です。
フリーランスWebエンジニアとして独立するデメリット
一方、フリーランスとして独立すると、次のようなデメリットもあります。
- 収入が不安定になりやすい
- クレジットカードなどの審査で不利になることがある
- 仕事以外の事務作業もしなければならない
- 孤独を感じることがある
それぞれの項目を詳しく解説します。
収入が不安定になりやすい
フリーランスWebエンジニアのメリットとして収入アップできることをお伝えしましたが、それは安定して案件を受注できた場合に限ります。「個人のスキルが不足している」「景気の悪化で事業がストップした」「ケガや病気で入院した」など、さまざまな要因により仕事が途絶えてしまえば、収入を得られません。
このように、自分の都合のみならず外的要因によっても収入が不安定になる可能性があるのは、大きなデメリットです。自由度が高いゆえにリスクも伴うことを覚えておきましょう。
クレジットカードなどの審査で不利になることがある
Webエンジニアに限ったことではありませんが、収入が不安定になる可能性があるフリーランスは、会社員よりも社会的信用が低く、クレジットカードやローンの審査で不利になることがあります。これは会社員時代から収入が上がったとしても例外ではなく、審査に落ちることも珍しくありません。会社員から独立する場合は、会社を辞める前にクレジットカードやローンの手続きを済ませておくのがおすすめです。
仕事以外の事務作業もしなければならない
こちらもフリーランス全般の話題として、フリーランスになれば請求者の発行や毎日の帳簿付け、確定申告の準備や手続きなどの事務作業を全て自分でこなさなくてはなりません。こまごまとした事務はそれなりに時間も手間もかかるうえ、会計や税金に関する知識も求められます。事務作業が苦手な人やノウハウを持たない人は、苦労する可能性が高いでしょう。
作業をある程度自動化できるツールを導入したり、外注したりすれば手間は少なくなりますが、その分だけ費用がかかります。
孤独を感じることがある
フリーランスのWebエンジニアは基本的に1人で黙々と仕事をすることになるため、孤独感がストレスになることがあります。特に「仕事の合間のおしゃべりが楽しみ」「人と話すことが息抜きになる」という人は、なるべく孤独を感じないための工夫や意識的なストレス発散が必要になってくるでしょう。自分が孤独に強く黙々と1人で作業することを苦にしないタイプなのか、それともコミュニケーションを必要とするのかも知っておくことをおすすめします。
Webエンジニアがフリーランスになるために必要なスキル
フリーランスのWebエンジニアには、最低1年、できれば3年以上程度の実務経験を前提として、次のようなスキルが必要です。
- プログラミングなどの基本スキル
- 自己管理力
- コミュニケーション力
- セルフブランディング力
- 事務スキル
それぞれどのようなスキルが必要なのか、詳しくみていきましょう。
プログラミングなどの基本スキル
フリーランスは基本的に1人で案件に取り組むので、Webエンジニアとしての基本スキルは必須です。フロントエンドとバックエンドのどちらを担当するかにもよりますが、プログラミングやデータベースに関する知識・スキルは持っておきましょう。
そのほか、LAMPといわれるWeb開発環境を使いこなせれば、Webエンジニアとして一通りのことができるとみなされます。
自己管理力
フリーランスは納期や工数を考慮して、受注する案件を自分で調整しなければなりません。自己管理力がなければ、仕事を受けすぎて過労で倒れてしまったり、作業が間に合わず納期遅延を起こしてしまったりするケースがあるので注意してください。
会社員のように1つの案件を誰かと分担することはできないので、自分で自分を管理し、スケジュールや体調に無理が生じないようにすることが大切です。
コミュニケーション力
フリーランスは1人で仕事をするイメージがあるかもしれませんが、コミュニケーション力も求められます。基本的にどのような案件でもクライアントとのやりとりは発生し、場合によっては納期や報酬についての交渉も必要です。
チームで開発するような規模の大きい案件では、ほかのWebエンジニアと一緒に仕事をすることもあります。このように、フリーランスでもコミュニケーション力が必要なシーンは少なくありません。
セルフブランディング力
フリーランスとして仕事を獲得するには、セルフブランディング力も重要です。高い技術や豊富な経験があっても、それを周囲に上手く伝えられなければ好条件の仕事はなかなか獲得できないからです。自分のスキルを活かせる仕事を得るには、自分自身の魅力をアピールする力をつけなければなりません。
例えば、営業活動の一環としてHPやSNSなどを利用するうえでは、過去の実績を分かりやすく示す必要があるでしょう。また、クラウドソーシングを利用する際もプロフィールの魅せ方について工夫が必要です。
事務スキル
フリーランスになれば、Webエンジニアとしての業務だけでなく、事務作業にも自ら対応する必要があります。例えば、経理業務に自分で対応しなければなりません。請求書の発行や帳簿付けなどを適切に行うには、あらかじめ一定の知識を身につけておくことが大切です。
Webエンジニアとしての専門知識だけでなく、フリーランスとして必要な事務スキルについてもしっかり身につけましょう。
フリーランスWebエンジニアの案件獲得方法
フリーランスWebエンジニアが仕事を獲得する方法はいくつかあります。まずはどういった方法で案件を獲得できるのかを把握し、そのうえで自分に合った方法を模索しましょう。ここでは、
- 知人など人脈からの紹介
- クラウドソーシングの活用
- フリーランスエージェントの利用
という3つの案件獲得方法をご紹介します。
知人など人脈からの紹介
Webエンジニアとしての人脈を生かし、知人や同業者から仕事を請けるというのはフリーランスにとってよくあることです。
クライアントと直接取引することになるため、「市場のニーズをダイレクトに把握できる」「よい条件で契約しやすい」といったメリットがあります。知った間柄なら、確認したい時、提案がある時などにコミュニケーションを取りやすいでしょう。さらに仕事ぶりが評価されれば、人づてに次の案件を紹介してもらえるかもしれません。
人脈を案件獲得に活かしやすい人は、自ら発信できる人や、人に貢献したい気持ちが強い人です。発信力に長けた人は、良好な協力関係を構築しやすいでしょう。また、貢献したい気持ちが強い人は、他者のニーズや課題を敏感に察知し、仕事へとつなげられる可能性があります。
クラウドソーシングの活用
「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサービスには、さまざまな難易度の案件が集まります。なかにはWebエンジニアとしての経験が浅い人や初心者が取り組める案件もあるため、実績を積みたい人やスキルを磨きたい人におすすめです。もちろんベテラン向けの高難度の案件も掲載されています。
支払い関連がスムーズな点も、クラウドソーシングを活用するメリット。運営がエンジニアとクライアントとの間に入ってくれるので、トラブルになるリスクを抑えられます。
クラウドソーシングは、かけだしのWebエンジニアの実績作りにおすすめです。また、自分で営業をかけて案件を獲得する必要があるため、営業力のある人に向いています。
フリーランスエージェントの利用
フリーランスエージェントとは、フリーランスに仕事を依頼したい企業とフリーランスとして働く人を仲介するサービスです。
エージェントに希望や実績を伝えれば、条件に合う案件を紹介してもらえるため、自分で営業する必要がありません。営業に自信がないのであれば、フリーランスエージェントの利用がおすすめです。自分で積極的に営業活動ができる場合でも、エージェントを活用したほうがより効率的に仕事探しができるでしょう。
また、エージェントなら、求められるスキルは高いものの、個人では契約できないような大規模案件や高単価案件を受注できる可能性もあります。それまで得られなかった貴重な経験ができたり、次の仕事につながる実績を積んだりできます。フリーランスWebエンジニアとしての成長を目指すうえでも、エージェントを利用した案件の獲得はおすすめです。
「ITプロパートナーズ」は、週2日から働けるフリーランス向けの案件を扱っているエージェントです。
高単価なエンド直が9割で、スタートアップやベンチャーの案件が多いことから、スキルアップにつながる機会を豊富に得られます。また、リモート案件が7割と、柔軟に働ける案件が充実。
専属のスタッフに相談しながら案件を探せるため、自分のスキルや希望に合う仕事を見つけられます。
フリーランスWebエンジニアが高単価案件を獲得するためのコツ
フリーランスを目指している方は、どうすれば高単価案件を獲得できるのかも気になるポイントでしょう。
ここでは、フリーランスWebエンジニアが高単価案件を獲得するためのコツを紹介します。
複数の言語を扱えるようにする
Webエンジニアがフリーランスとして収入をアップさせるための近道は、複数の言語を扱えるようにすることです。フリーランス向けの案件では、「JavaとPythonが扱える人」のように複数の言語を扱えることが前提のものが多々あります。Web制作に必要とされる言語を複数扱えることで業務の幅が広がり、より高度な仕事を請けられるようになるのはいうまでもありません。選択肢が増えることで、年収アップが期待できます。
特にフルスタックエンジニアを目指す場合、複数言語の習得は必須ともいえることです。まずは自分が扱える言語に構文が似ているものにチャレンジしつつ、より多角的なスキルを身につけておきましょう。
PM・Webディレクターを経験する
もう1つの収入アップへの道は、PMやWebディレクターといったマネジメントを担当する立場になることです。進行管理や品質管理、メンバーのとりまとめ、手配や交渉などを担当しプロジェクト全体をまとめるマネジメント職のスキルは、プログラミング言語のように勉強すれば身につけられるというものではありません。
仕事を滞りなくこなすには、相応の経験が必要です。つまり誰でもできる仕事ではなく、だからこそ案件の単価も高い傾向にあります。収入アップを目指すのであれば、Webエンジニアとして働いているうちからディレクションについても学んでおきましょう。
単価交渉を積極的に行う
フリーランスWebエンジニアとして高収入を得るには、単価交渉を行うのも1つの方法です。案件の募集ではあらかじめ単価が提示されている場合が多いですが、クライアントが納得する交渉ができると単価を上げてもらえる可能性があります。
例えば、付加価値を提供できることをアピールして単価アップを求めれば、クライアントが交渉に応じてくれるかもしれません。そのためには、クライアントが何を求めているか理解したうえで、自分が提供できる価値を考えることが大切です。また、相手が必要としていることを実現するための高いスキルや技術も身につけておく必要があります。
未経験からフリーランスWebエンジニアになる方法
フリーランスWebエンジニアになるには、Webエンジニアとして就職してから独立するのが一般的な流れです。
ここでは、未経験からフリーランスエンジニアになる方法を紹介するので、Webエンジニアの経験がない方はチェックしてみてください。
1.スキルを身につける
未経験からフリーランスWebエンジニアを目指すなら、まずはエンジニアとしてのスキルを身につけなければなりません。一口にWebエンジニアといっても仕事内容はさまざまなので、具体的にどのような仕事をしたいのかを明確にしてから勉強を始めましょう。例えば、バックエンドの分野に興味があるならデータベース系の知識が必要です。フロントエンドの分野に携わりたいのであれば、HTMLやCSS、JavaScript、フレームワークなどについて知っておきましょう。
スキルを身につけるには、書籍や学習サイトを利用した独学のほか、プログラミングスクールに通うなどの方法があります。なかには、就職をサポートしてくれる所もあります。例えば、以下のプログラミングスクールがおすすめです。
- 「TECH CAMP」
- 「tech boost」
TECH CAMPは、未経験からITエンジニアを目指すためのスクールです。通学プランとオンラインプランがあり、自分の生活スタイルに合わせて選択できます。また、tech boostは、未経験からフリーランスエンジニアになるためのスキルや知識を学べるスクールです。卒業後も、フリーランスとして活躍するためのサポートを受けられます。
また、企業に就職して実務経験を積みながらスキルを磨くのもおすすめです。実際の現場には、仕事の進め方やトラブルの対処方法など、スキル以外にも学ぶべきことがたくさんあります。働いた期間が実務経験としてカウントできるのも大きいでしょう。
2.実務経験を積む
Webエンジニアとして必要なスキルをひと通り身につけたら、仕事を通して実務経験を積みましょう。正社員が理想ではありますが、派遣やバイトなどでも実務経験と見なされます。とにかく、企業で働いて経験を積みましょう。
クラウドソーシングなどで募集される初心者向け案件で得た実績も、実務経験と見なされます。ただし、将来的にフリーランスとして独立したければ、クラウドソーシングはおすすめできません。初心者向け案件では部分的な経験しか積めず、効率よくスキルを高められないためです。
企業で働くことで、多様なプロジェクトや業務に携わり、より包括的な経験を積めます。
3.ポートフォリオを準備する
ポートフォリオとは、過去に開発したサービスや携わったプロジェクトについてまとめた資料です。フリーランスWebエンジニアとして仕事を獲得するには、ポートフォリオを作って実績をアピールする必要があります。例えば、案件への応募時にクライアントへポートフォリオを見せると、その内容をもとに依頼を検討してもらえます。自分の実力を示す根拠になるため、情報をしっかり盛り込みましょう。
たとえ仕事としての開発経験がなくても、自分でサービスやアプリを作ってポートフォリオに掲載することが可能です。開発に取り組んだうえでソースコードを公開すれば、スキルを判断してもらいやすくなります。開発意図、言語や技術の選定理由、制作時間なども分かりやすくまとめましょう。
4.可能であれば副業を経験する
いきなりフリーランスとして独立するのではなく、まずは副業案件を経験しましょう。副業であれば、フリーランスに向いていないと感じたり、案件の獲得が思うようにいかなかったりした時に保険がきくためです。
自分の能力でどのレベルや量の案件を請け負えるか、どのくらいのスピードで納品できるかも、独立前に確認しておきましょう。
クラウドソーシングを利用すれば初心者でも比較的簡単に案件を獲得できます。いくつか実績を積んで自信が出てきたら、フリーランスエージェントを活用してより好条件の案件獲得を目指すとよいでしょう。
5.独立する
会社や副業などで十分な実務経験を積んだら、フリーランスとしての独立も可能です。ただし、フリーランスとして活躍するには、独立後もスキルアップに励み続ける必要があります。求められる技術や知識が変化していく可能性が高いため、常に最新情報にアンテナを張ることが大切です。
また、フリーランスとしての活動を通して実績が増えたら、ポートフォリオを随時更新しましょう。自分の強みをアピールできる実績を優先的に掲載するのがポイントです。
フリーランスになる場合、健康保険は会社の健康保険組合から国民健康保険に、年金は厚生年金から国民年金へと切り替わります。国民健康保険の加入については、市町村の国民健康保険の窓口で手続きしてください。年金については、市区役所または町村役場で手続きをしましょう。
フリーランスWebエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴
フリーランスWebエンジニアには、どのような人が向いているのでしょうか。ここでは、向いている人と向いていない人の特徴について解説します。
フリーランスWebエンジニアに向いている人の特徴
フリーランスWebエンジニアに向いている人の特徴をあげると、以下のとおりです。
- 実務経験やスキルがある
- 主体性がある
- 責任感がある
実務経験やスキルがある
何度もお伝えしている通り、フリーランスWebエンジニアは専門的な知見が必要な職種であるため、実務経験やスキルが求められます。IT業界は全体的に人材不足とはいえ、実務経験やスキルがある人の方が、よりよい条件の案件にチャレンジできるでしょう。品質に対してクライアントに満足してもらえると、継続して仕事を得られる可能性もあります。
主体性がある
フリーランスは個人で働くため、自ら仕事を進めていく主体性も必要です。与えられた業務をこなすだけではなく、積極的にプロジェクトを推進し、課題を先回りして特定・解決できるエンジニアが高く評価されます。
また、フリーランスとしてキャリアを築く際も、何が必要かを自身で判断し、計画的に勉強する姿勢が求められるでしょう。
責任感がある
請け負った仕事を着実に遂行するには責任感がなければなりません。例えば、請負契約では、納期までに要件を満たす納品物を完成させるために、体調管理やスケジュール管理を徹底すべきです。責任を持って仕事をしなければ、クライアントからの信頼を失う可能性があります。
フリーランスWebエンジニアに向いていない人の特徴
フリーランスWebエンジニアに向いていない人の特徴は、以下のとおりです。
- 主体性がない
- フリーランスになる明確な目的がない
- 常にスキルアップする意欲がない
- コミュニケーションが苦手
主体性がない
すでに触れたとおり、フリーランスWebエンジニアには自分で仕事を進めていく力が求められているため、主体性がない人には向いていません。
自身の働き方を検討する際も、主体性が求められます。どのような仕事をしたいか、どの程度仕事をしたいかなどを決められる人でなければ、独立しても理想的な働き方には至らないでしょう。
フリーランスになる明確な目的がない
フリーランスとして活躍し続けるには努力や工夫が必要です。フリーランスになると、営業活動や経理関連など、技術的な部分以外も全て自分でやらなくてはいけません。フリーランスになる明確な目的がないと長くは続けられないでしょう。
常にスキルアップする意欲がない
Webエンジニアに必要なスキルや技術は日々変化しており、常にスキルアップする意欲がない人は長期的な活躍が難しいでしょう。
ただし、案件に携わる合間に、スキルアップのための時間を確保することは大変です。スキルアップにつながる案件を優先的に選ぶ、週や月単位で定期的な学習時間を確保するなどして、自己研鑽の機会を意識的に作りましょう。
コミュニケーションが苦手
コミュニケーションが苦手な人も、フリーランスWebエンジニアに不向きな可能性があります。クライアントとやり取りしたり、人脈を築いたりと、コミュニケーションスキルが問われるシーンは多いものです。また、案件ごとにかかわる顔ぶれは変わるため、新しい人間関係に物怖じしない人の方が、柔軟に仕事を続けられるでしょう。
フリーランスWebエンジニアの需要・将来性
経済産業省が公表しているIT人材需給に関する調査では、今後IT人材が不足していくと予測されています。
上記グラフによると、IT人材の需要の伸びを低めに仮定しても2030年には約16万人の需給ギャップが生じるという試算結果が出ています。そのため、フリーランスWebエンジニアの需要は高く、将来性もあるといえるでしょう。
実際にフリーランス向けの案件は数多く、エージェントサービスやクラウドソーシングサービスには幅広い種類の仕事が掲載されています。とはいえ、需要はスキルや扱う言語によっても異なるため、求められる人材になることが大切です。常に情報収集をしつつ、トレンドに取り残されないよう変化に対応していくことを心がけましょう。
今のスキルが5年後、10年後にも必要とされ、通用するかどうかは誰にも分かりません。フリーランスとして生きていくには、日々アンテナを張り、市場のニーズに柔軟に対応する姿勢が求められます。可能性を広げるためにも、複数の技術・言語を扱えるようにしておくとよいでしょう。
まとめ
Webエンジニアがフリーランスになると、収入アップや自由度の高い働き方など、メリットが多くあります。Webエンジニアに限らず、IT人材は今後も需要があると予想されているので、フリーランスになっても将来性があるといえるでしょう。
ただし、本記事で紹介したようなデメリットもあるので、注意してください。収入や案件獲得について不安がある人は、エージェントを活用するのも1つの方法です。情報収集や副業などで準備をしっかり行ってから、独立にチャレンジしてみましょう。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
まずは会員登録をして案件をチェック!