こんにちは、ITプロマガジンです。
フリーランスとして業務委託契約で案件に参画する前に、ほとんどの企業は面接(面談)を実施します。なかには「面接が苦手」「何を準備すればよいかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、業務委託契約で働く際の面接が苦手という方に向けて、
- 面接前に準備するべきこと
- フリーランスが面接時に押さえておくべきポイント
- 面接で落ちる理由や採用されやすいフリーランスの特徴
について詳しく解説します。業務委託の面接を控えているフリーランスの方はぜひ参考にしてください。
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フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
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初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
フリーランスは業務委託の面接で何を聞かれる?主な質問内容と目的
企業は、フリーランスと業務委託契約をする前に面接を実施することがあります。面接では、実績・経験やスキルレベルを確認するような質問をするのが一般的です。具体的な質問としては、以下のようなものがあります。
- 「これまでの職歴や経験について教えてください」
- 「過去に同様のプロジェクトや業務を担当した経験はありますか?」
- 「いつから業務を開始できますか?週にどれくらいの時間稼働できますか?」
コミュニケーション力や提案力を確認するため、一見業務とは関係のないような質問をされる場合もあります。例えば曖昧でよく分からない質問をし、「分からないことを聞くスキル」が試されるといったケースです。
正社員・パート・アルバイトの面接と質問内容の違い
正社員、中途採用などの場合も実績・スキルについて聞かれることはありますが、「人柄」や「組織になじめるかどうか」を確認するような質問が中心です。一方で業務委託の場合、前述の通りスキルや知識、業務内容との相性の擦り合わせなどがメインになります。
なぜ質問内容が異なるかというと、面接の目的が全く異なるためです。即戦力のスキルを持っている人材を求めている業務委託と異なり、正社員・パート・アルバイトは組織内で働く都合上、「企業の色に合っているかどうか」がどうしても求められてきます。
フリーランスが業務委託の面接をする際の流れ
業務委託の面接には、一定の流れがあります。フリーランスが業務委託の面接をする際、どのような流れで行うのかを解説します。クライアントとの直接面接の場合と、エージェントを介した面接の場合の両方を紹介しますので、自身の場合と照らし合わせながらチェックしてください。
クライアント(直接契約)との面接の流れ
業務委託の面接のうち、クライアント(直接契約)との面談は、以下の流れで進むことが多いでしょう。
- プロジェクトの概要・課題の説明
- 実績・保有スキルのヒアリング
- その他の質疑応答
面接当日までに、契約したい会社の情報収集にはできるだけ時間を割いてください。また聞かれそうな質問を深掘りしておくとよいでしょう。
エージェントを利用する場合は、スタッフが間に入って進行してくれますが、エージェントを利用しない直接契約の場合、クライアントの担当者が進行するケースが多いものの、提案が欲しい場合など、企業によってはフリーランス側に進行させる可能性もあります。
「企業へ自分を売り込む」ような意識で、自分でも上記の流れで進行できるよう準備しておくとよいでしょう。
なお、面接当日は、担当者にリマインドメールも送ってください。また契約内容や契約条件などについても整理しておきましょう。面接時間5分前になったら、来社やオンライン面談であれば入室します。
エージェントを介しての面接の流れ
エージェントを利用する場合、まずエージェントのスタッフとの面談を行います。その後、事前に職務経歴書・スキルシートを提出し、面談の日程を調整してから企業の担当者とリモートや対面での面談を行います。
まずエージェントとの面談の流れは以下の通りです。
- アイスブレイク
- エージェントサービスの説明
- 実績・保有スキルのヒアリング
- 希望条件の確認
- 条件にマッチする案件例の紹介
- その他の質疑応答
エージェントから応募者のスキルや知識に合う企業を紹介され、紹介された企業に興味がある場合、クライアントとの面談可能日をエージェントに伝えます。その後、正式に面談日が決まるため、面談に備えて企業の情報収集などを行いましょう。エージェントにどのような企業なのか、聞いてみるのもおすすめです。
面談当日は企業の採用担当者と1対1で行うケースもあれば、エージェントが同席するケースもあります。エージェントが同席する場合、ファシリテーションはエージェントが行なってくれますし、応募者が聞けなかった質問なども企業にしてくれます。同席してくれることで、リラックスして面談に挑めるでしょう。
面接後から案件参画までの流れ
面接の後に採用通知が来て、採用となれば業務委託契約の締結に進みます。契約の前に、改めて条件を確認しましょう。まだ契約前なので、条件が合わない部分があれば無理に契約する必要はありません。
条件がマッチした場合、契約書を必ず発行してもらい報酬面や稼働時間、稼働開始日など間違いがないか確認しましょう。正式な参画日が決まれば、契約完了です。契約を締結したら、そのまま業務を開始します。
業務委託契約を結ぶ際の注意点は以下の記事でまとめているので、チェックしてみてください。
フリーランスが業務委託の面接を受ける前に準備するべき6つのこと
業務委託面接を実施する前に準備するべき主なことは以下の6つです。
- 自分の持っているスキルを確認する
- 具体的なエピソードを用意しておく
- どのくらい稼働できるかを確認する
- 職務経歴書を作成・更新する
- 名刺を用意しておく
- 質問・確認しておきたい項目をまとめる
それぞれの内容を紹介します。
1.自分の持っているスキルを確認する
業務委託面接の前に、自分の持っているスキルを確認しましょう。なぜなら業務委託の面接において、自分のスキルや経験をアピールしないと契約に至らないからです。
今までの職歴から、どのような業務を担当してきたかを振り返り、培ったスキルを洗い出すとよいでしょう。あわせて自分の得意とする業務や、特に自信があることをピックアップしておきます。
こうしたスキルを確認し強みを意識しておくことで、面接への自信にもつながります。
2.具体的なエピソードを用意しておく
業務委託の面接で、これまでの経験に関する具体的なエピソードを話せるよう、事前準備を徹底しておくのも重要です。過去の業務やプロジェクトのなかから、特に成果を上げたものや、困難を乗り越えたものをピックアップしておくとよいでしょう。
「課題をどのように解決したか」など、経験を具体的にイメージできるようなエピソードを用意しておけると理想的です。成果の大きさや価値を明確に伝えるために、具体的な数字やデータを積極的に用いるのも重要なポイントになります。
3.どのくらい稼働できるかを確認する
稼働できる時間・日数などを具体的に整理しておくのも重要です。現在抱えている仕事の稼働状況を整理し、週何日・1日何時間を割けるか、稼働できる時間帯はいつかなどをすぐに答えられるようにしておきます。
例えば、「週3日、1日6時間」「平日の10:00〜16:00」などです。稼働時間・日数の明確化によって、業務委託の面接時や契約交渉時にスムーズに条件を伝えられます。企業側もフリーランスの稼働状況を明確に理解でき、業務の進行やスケジュールの調整がしやすくなるでしょう。
4.職務経歴書を作成・更新する
業務委託の面接前に、職務経歴書を作成・更新しておくのも重要です。職務経歴書とは、職歴や経験を詳細に記述した書類です。履歴書とは異なり、過去の職務内容や成果、使用した技術やスキルなどを具体的に記載する必要があります。
いつからいつまでの期間で、どのような業務を担当したのかを正確に記載し、キャリアの流れを明確に伝えるのが重要です。具体的な数字の記載や、自己PRを案件に合わせて書き分けるなど、さまざまなポイントがあります。
フリーランスの履歴書の作成方法はこちらの記事、職務経歴書を作成する際のポイントはこちらの記事を参考にしてください。
5.名刺を用意しておく
フリーランスが業務委託の面接を受ける前は、できれば名刺も準備しておきましょう。業務委託・フリーランスの面接は、就職のためというよりも、商談に近いものです。
特に対面での面接の場合は、自分の連絡先や専門分野を伝える手段として必須です。フルリモート案件では不要なケースも多くありますが、オンライン名刺(デジタル名刺)での名刺交換が行われる可能性もあるので、できる限り用意しておきます。
6.質問・確認しておきたい項目をまとめる
フリーランスとして業務委託の面接を受ける際、事前に質問・確認しておきたい項目をまとめておくのも重要です。面接中に必要な情報を漏れなく取得でき、後々の業務進行や契約交渉がスムーズに行えます。
面接中はそのリストを見ながら埋めていき、最後まで埋まっていない項目があれば、こちらから質問して確認するのがよいでしょう。確認した方がよい点の例は、以下の通りです。
- 業務内容:自身のポジションや、具体的な業務の内容や成果物は何か?
- 稼働時間:稼働時間は週何回か、また時間帯はいつか?
- 業務の期間・スケジュール:業務の開始日や終了日、契約期間は?
- 報酬・費用:報酬の計算方法や支払いタイミングは?
職種によっては、使っている技術を聞くなど、上記の内容に微調整が必要です。
業務委託面接で採用されやすいフリーランスの特徴
業務委託面接で採用されやすいフリーランスの特徴は以下の6つです。
- 提案力がある人
- 実績の数が豊富な人
- 疑問点はすぐ確認する人
- 責任感がある人
- コミュニケーションがとりやすい人
- メモを取る人
6つの内容を詳しく紹介します。
線だけでなく、長期的な観点で受託するか否かの判断をいただくのも重要となります。
1.提案力がある人
業務委託の面接では、提案力のある人が評価されます。企業は具体的な課題があって、その解決のために業務委託・フリーランスに依頼するのが一般的です。提案力があると、その課題を的確に捉え、効果的な解決策を提供できます。
業務委託の面接では、提案力が高いことをアピールできるようにします。実績・スキルを伝えるだけでなく、面接で何か具体的な提案をしてもよいでしょう。
2.実績の数が豊富な人
実績の数が豊富な人も、業務委託面接で採用されやすいフリーランスの特徴です。実績の件数が豊富な人は、多くのプロジェクトや案件を経験しているため、多様な状況や課題に対応できます。
例えば大企業でも1社しか経験がない人より、小さくても多くの案件をこなしてきた人の方が評価されやすくなります。現在他社での案件が進行中なら、その点もプラス評価につながりやすいでしょう。
3.疑問点はすぐ確認する人
疑問点をそのままにしない姿勢は、コミュニケーションスキルの高さや真摯な態度を示すものとして、多くの企業やクライアントから好印象です。業務委託の面接の場は、必要な情報を伝達・確認する場でもあります。伝えるべきことが本当に伝わったか分からないと、相手も依頼することに不安を感じやすいでしょう。
相手の言ったことを繰り返す復唱(オウム返し)などを使いながら、情報をしっかり受け取っている姿勢を見せることが、面接でも普段の業務でも重要です。質問によって「企業に貢献したい」といった意思も伝わるため、遠慮せずに聞いてみましょう。
4.責任感がある人
業務委託は自分で業務を進めるため、責任感が求められます。面接では、過去の実績や経験を振り返り、どのように責任感を持って業務を遂行したのか具体例を交えて説明するとよいでしょう。
契約後は、与えられた納期を守り続けることや報連相をしっかりすると、信頼できる人材と評価されます。
5.コミュニケーションがとりやすい人
業務委託はコミュニケーションがとりやすい人が重宝されやすいです。なぜなら正社員と違い、業務委託は単独で仕事を進めることが多く、クライアントとのコミュニケーションが不足してしまう場合があるからです。
コミュニケーションが取りやすい人は、不安や疑問点がある場合、積極的にクライアントに尋ねられるため、信頼されやすく案件も貰いやすいです。リモートで実施される面接・面談中や打ち合わせ中でも、笑顔で元気よく話すことを心がけるとよいでしょう。
6.メモを取る人
業務委託では、短期間で多くの内容を覚える必要があるため、メモを取り書いた内容を整理し共有できる人材が求められます。特に面接・面談中は、会社の理念や求められる人材について話すため、忘れないようメモをとりましょう。
メモを取る姿勢だけでも、本気で参画したい意思を企業に伝えられます。さらにメモした内容から、深堀した質問ができるとよいです。
業務委託の面接で落ちる場合に考えられる原因
フリーランスが業務委託の面接で落ちる場合に考えられる主な原因としては、以下の3つがあります。
- 実績・スキルが求める水準に達していない
- 稼働時間・報酬・納期などの条件がマッチしない
- プロジェクト方針の変更があった
それぞれの原因を詳しく解説します。
実績・スキルが求める水準に達していない
まず考えられるのは、実績・スキルが求める水準に達していない点です。業務委託の面接では、特定の業務を適切に遂行できるフリーランス、いわゆる「即戦力」を求めています。実績・スキル不足であれば、当然、業務を依頼される可能性はほとんどありません。
実績の数が豊富で高いスキルがあっても、クライアントの重視する分野や業務内容についての経験が少ないなど、求める条件に合わない場合もあります。
稼働時間・報酬・納期などの条件がマッチしない
実績・スキルが求める水準に達していても、稼働時間・報酬・納期などの条件がマッチしないのが原因で、面接に落ちる可能性もあります。具体的には、稼働できる時間帯や希望単価、納品可能な期日などです。
例えば「フリーランス側が家庭の事情で平日は夜間しか稼働できない。しかしクライアントは、平日の日中にオンラインでのミーティングや連絡を取りたいと希望している」といったケースは、稼働できる時間の不一致としてよく見られます。
プロジェクト方針の変更があった
上記2つに比べると珍しいケースですが、面接後にプロジェクトの予算や方向性などの方針転換があり、業務委託・フリーランスへの依頼内容について変更が生じる可能性もあります。
つまりそれまでの計画では依頼する予定だったものの、「急な方針転換があって依頼をストップしてしまう」などのケースです。面接の段階はまだ契約を締結する前なので、このようなことも起こりうると念頭に置いておきましょう。
業務委託の面接に関するよくある疑問
最後に、フリーランスが業務委託案件の面接を受ける場合に、よく挙げられる疑問とその回答を紹介します。
業務委託・フリーランスの面接は違法?
業務委託をするかどうかを判断する面接は、契約の成立を前提としたものであり、違法ではありません。業務委託の場合、双方が独立した事業主として契約を結ぶ形態となります。
一方、派遣やSES契約などで、どのスタッフを派遣してもらうかを指名・選考するための面接は違法です。ただし派遣会社やSES会社、フリーランスと「契約するかどうか」を検討するために商談・面談を行うことは問題ありません。
業務委託・フリーランスの面接の服装はどうする?
業種などによっても異なりますが、業務委託やフリーランスの面接では、スーツよりもビジネスカジュアルが一般的です。オンライン・直接の面談いずれの場合も同様になります。
ただしTシャツや短パン、サンダルなど、カジュアル過ぎる服装にならないように注意が必要です。派手なデザインやアクセサリーも控えましょう。
まとめ
フリーランスの業務委託の面接は、正社員・パート・アルバイトの面接と若干異なります。「何を聞かれるのか」「何を確認するべきなのか」といった事前準備が重要です。
業務委託の面接は、クライアント(直接契約)と、エージェント経由の2種類があります。面接にエージェントのスタッフも同席してもらえると、比較的リラックスした状態で臨みやすいため、おすすめです。
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