こんにちは、ITプロマガジンです。
会社員エンジニアとしてキャリアを積んできた40代の人のなかには、フリーランスエンジニアに憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。これまでの経験を活かせば、40代でもフリーランスとして活躍していけます。
ここでは、40代からフリーランスエンジニアになれる可能性や、フリーランスになるメリット・デメリット、年収相場や案件例、仕事探しにおすすめのエージェントなどを解説。成功するためのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、まずフリーランスエンジニアの仕事内容や実態など基本情報を知りたい方は、以下の記事を併せて参考にしてください。
▶︎ フリーランスエンジニアとは?仕事内容や今から目指す人が知るべき実情
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
・事業会社の自社開発案件が多い
などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
40代からフリーランスエンジニアとして活躍できる?
結論として40代からでもフリーランスエンジニアとして活躍可能です。活躍できる理由を、40代のベテランならではの経験やスキル、市場全体のITエンジニア不足に触れつつ解説します。
40代で活躍している人は多い
フリーランス白書2023によれば、フリーランスとして活躍している人の半数以上は40代、50代です。また、内閣官房日本経済再生総合事務局によるフリーランス実態調査結果を見ると、フリーランスの年齢割合は40代以上のが7割を占めています。
弊社ITプロパートナーズが行った「フリーランスを対象に実施した調査」だと、フリーランスとして独立した年齢は、20代が14人、30代が26人、40代が17人でした。
若く可能性を秘めた20代よりも、30代、40代の方がフリーランスに挑戦する人が多いと分かります。40代からでも十分、フリーランスとして活躍していけるでしょう。
40代ならこれまでの経験が強みになる
40代まで築いてきた実績やスキルは、20代では持ち得ない強みです。フリーランスはクライアントから即戦力として扱われるため、スキルがある方が重宝されます。また、重視されるスキルは、最新のものばかりではありません。例えば、古いシステムの改修やメンテナンスなどには、近年ではレアなプログラミング技術が必要な場合があります。
マネジメント経験も、40代の強みです。会社員時代に管理職・監督職として身につけたマネジメント経験を活かすと、上流工程のマネージャーやコンサル、講師として活躍できる可能性があります。
ITエンジニア自体の需要は高い
ITエンジニア自体の需要が高いことも、40代からフリーランスエンジニアになれる理由の1つです。経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」では、深刻なIT人材不足が報告されました。2030年には、最大で約79万人ものIT人材が不足する見込みです。
ハイレベルなスキルがあればフリーランスとして活躍できると考えられますが、このような人材不足の状況であれば、人並みのスキルでも案件を獲得できるチャンスはあるでしょう。
40代からフリーランスエンジニアになるメリット
40代からフリーランスエンジニアになるメリットを解説します。
- 年収アップが期待できる
- 働く時間・場所の自由度が高まる
- 人間関係のストレスが軽減される
年収アップが期待できる
フリーランスエンジニアは、自分の実力次第で年収アップが期待できます。
会社員の場合は、毎月の給与はほぼ固定されており、成果を出しても直ちに給与に反映される訳ではありません。フリーランスになれば、自分の実力や作業量しだいで売上を伸ばせます。最初は経験不足から収入が低くなってしまう可能性もありますが、仕事を通じて経験が蓄積されるほど、年収アップできるでしょう。
働く時間・場所の自由度が高まる
40代ともなれば、家庭を持っている人も多いと考えられます。仕事以外に、子育てや介護などに費やす時間も増えるでしょう。フリーランスになって働く時間・場所に自由が利けば、プライベートを充実させられます。プライベートが忙しい時には、仕事量の調節も可能です。
一方、会社員の場合は、仕事の内容や量、勤務地などを自分で決められません。会社員は立場上、上司や会社の指示に従い行動するためです。
人間関係のストレスが軽減される
フリーランスになれば、職場での細かいルールや人間関係などに縛られずに済みます。仕事をスムーズに進めるためのコミュニケーションはもちろん必要ですが、仕事以外の雑談や飲み会などのイベントには関わらなくても構いません。
仮に相性が悪い人と出会ったとしても、案件が終わるタイミングで人間関係もリセット可能です。
40代からフリーランスエンジニアになるデメリット
フリーランスエンジニアとして活動する際に、40代という年齢がネックになる場合もあります。40代からフリーランスエンジニアになるデメリットを見ていきましょう。
思うように案件を獲得できないケースがある
「20代・30代活躍中」などと、クライアントやメンバーの年齢層が若い場合、40代以上は敬遠されるかもしれません。体力面や柔軟性などを重視して若手を採用したいクライアントは多いものです。
案件を思うように受注できないケースもあるため、自分のスキルや実績を活かせる案件に絞って応募するとよいでしょう。
再就職が難しくなる
フリーランスの働き方が合わずに会社員に戻りたいと希望しても、40代以上では再就職が厳しくなる可能性があります。
「すぐ定年を迎えてしまうのでは教育しても割に合わない」「ベテランにふさわしい給与や待遇を用意できない」などの理由で、40代以上の採用を渋る職場は多く見られます。マネジメントスキルがない場合は、より再就職は難しくなるでしょう。40代の会社員には、マネージャーとしての立ち回りが求められるためです。
フリーランスになれるか慎重に検討して、仮に独立が上手くいかなかった時の行動も考えておくことが重要です。
収入が不安定になる
フリーランスは会社員とは異なり、収入が不安定です。受注した案件が打ち切りになったり、病気やケガで仕事ができなくなったりすると、報酬が全くなくなる恐れがあります。
しかも、40代ともなれば、さまざまなライフイベントでお金が出ていくでしょう。子どもの教育費や住宅取得の費用、介護に関する費用などを工面しようとした時に、収入が足りなければ貯蓄を取り崩して対応しなくてはなりません。
独立前にライフイベントを洗い出し、フリーランスになっても対応していけるか検討しましょう。
自己管理を徹底する必要がある
40代以降は、多くの人が体力の衰えを感じ始めます。自己管理を徹底してください。フリーランスエンジニアには在宅で働く人もいますが、運動不足になると体力の衰えは加速します。肥満や生活習慣病などのリスクも高まるでしょう。
万一働けなくなっても、フリーランスは有給休暇や各種手当てを受けられません。日頃から自己管理を徹底して、無理なく長く働けるよう心がけましょう。
40代のフリーランスエンジニアの年収相場・案件例
弊社ITプロパートナーズなどの案件を見たところ、単価が60万〜100万円ほどの案件が多く見られました。年収に換算すると、800万円程度が目安となります。また、仕事内容によって報酬は変わり、機械学習やAI(人工知能)関連などニーズが高い案件ほど高収入を得やすい状態です。
実際に40代のフリーランスエンジニアを求めている案件を紹介します。
案件名 | 【C言語】人工透析装置における組込開発エンジニアの案件・求人 |
案件単価 | 〜900,000 円/月 |
勤務地 | 出社 |
職種・ポジション | 組み込みエンジニア |
こちらは、人工透析装置における組込開発エンジニアの案件で、求める人物像に「30~40代を希望」と記載されていました。想定月収は90万円で、年収に換算すると、1,000万円を超えます。
開発にはC言語を使います。C言語は汎用性が高い言語として知られていますが、コードの記述量が多く、習得難易度が高い言語です。また、基本設計から検証まで対応するため、応募するためには広範囲の開発経験が求められます。ハイレベルなスキルと経験を持つ40代なら、応募しやすいのではないでしょうか。
フリーランスエンジニアの年収については以下の記事で詳しく解説しています。
40代のフリーランスエンジニアが案件を獲得する方法
案件獲得には、複数の手段を組み合わせましょう。フリーランスエージェントの活用を始めとして、おすすめの案件獲得方法を解説していきます。
フリーランスエージェントを活用する
エンジニア向けのフリーランスエージェントには、案件が豊富に掲載されています。スキルが未熟な人は、エージェントに登録しても仕事が見つからないかもしれません。しかし、40代で現役エンジニアなら、経験やスキルに合わせて魅力的な案件を紹介してもらえるでしょう。
客観的なアドバイスをもらえることも、エージェントの強みです。エージェントにはキャリアのアドバイスをしてくれるスタッフが在籍しており、自分の強みや、トレンドのスキルの情報などを教えてもらえます。
クラウドソーシングを活用する
フリーランスとして実績を作りたい、まずは副業から案件に取り組んでみたい、という場合はクラウドソーシングの活用がおすすめです。
また、未経験からフリーランスエンジニアを目指す人にとっても、クラウドソーシングは役立つでしょう。簡単なことではありませんが、40代で未経験からスクールに通って経験を積み、クラウドソーシングで案件を受注してフリーランスエンジニアになった人もいます。
クラウドソーシングにはさまざまなレベルの案件があるので、未経験でも応募できるものを探しましょう。
前職までのつながりを活かす
前職でエンジニア関連の仕事に就いていた人は、人脈を通じて仕事を得られる可能性があります。かつての同僚や上司、クライアントは、自分のスキルや人柄を理解しているため、スムーズに働けるでしょう。ただし、関係性が悪くなる恐れがあるため、強引に頼みすぎないように注意してください。
HPやSNSで集客する
HPやSNSを用意しておけば、自分のペースに合わせた集客が可能です。仕事やスキルに関する内容を発信すると、興味を持ったクライアントやエンジニア仲間などに訪問してもらえます。仕事につなげるには、ポートフォリオへのリンクを貼り、問い合わせフォームを用意しておきましょう。
40代のフリーランスエンジニアにおすすめのエージェント
40代のフリーランスエンジニアにおすすめのエージェントを、3つ紹介します。
- ITプロパートナーズ
- レバテックフリーランス
- ミッドワークス
ITプロパートナーズ
「ITプロパートナーズ」は、週 2・3 日の案件数が多く、副業で働きたい人から本業で働きたい人までサポートするエージェントです。エンド直の案件が多いため高報酬が見込めます。また、トレンドの技術に携われる案件も充実しているため、キャリア形成にもおすすめです。
経験豊富なスタッフが在籍しており、自分が独立した時にどれほどの報酬を得られるかなど具体的な相談に乗ってもらえます。
レバテックフリーランス
「レバテックフリーランス」は首都圏を中心とした都心部で働きたい人におすすめのエージェントです。フルリモート・リモート案件が多いため、柔軟に働けるでしょう。
「職種✕希望単価✕都道府県」で案件を検索でき、「40代活躍中」などの項目で絞り込みが可能です。また、1年以上の実務経験を持つ人を対象に、キャリアに関する無料の個別相談会を実施しています。
ミッドワークス
「ミッドワークス」は案件が決まるまでのスピードが早く、最短1日で案件に参画できます。スキルシートの添削、商談添削などもサポートしてくれるため、営業活動に自信がない人でも案件を獲得可能です。非公開案件が全体の80%以上と多め。登録すると非公開案件の詳細を確認できます。
40代のフリーランスエンジニアが成功するためのコツ
40代から活躍するには、若手とは異なるやり方でアプローチする必要があります。40代のフリーランスエンジニアが成功するためのコツを見ていきましょう。
これまでの経験や実績をしっかりアピールする
冒頭でも述べた通り、40代の強みは実績やスキルです。魅力が伝わるように、しっかりとポートフォリオを作り込むことが大切です。フリーランスエンジニアがポートフォリオを作るポイントは以下の通り。
- ユーザー目線で設計する
- シンプルで綺麗なコードを心がける
- こだわりや使用した技術の説明を加える
なお、ポートフォリオは作りっぱなしにせず、実績が増えたらこまめに更新しましょう。HPやSNSで拡散し、名刺を持っていればURLを添付しておくとポートフォリオを見てもらえる機会が増えます。なお、技術的なスキルも大事ですが、マネジメントスキルについてもアピールしてください。
まずは副業からスタートする
いきなり独立せず、まずは副業からスタートさせましょう。上述したとおり、正社員に戻りたくても40代での再就職は厳しいためです。
副業でスタートすると、フリーランスエンジニアの仕事内容や必要とされるスキルのレベル、収益などのイメージが分かります。仮に向いていないと分かれば独立せずに済むでしょう。なお、副業に打ち込み過ぎると本業に支障が出るため、週2・3日で働ける程度の案件を選ぶことも大切です。
先方の社員と積極的にコミュニケーションをとる
実績があっても謙虚な姿勢で働きましょう。クライアントや先方のメンバーと積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を構築してください。
前職では部下を抱えていた立場でも、フリーランスエンジニアになれば上司や後輩といった上下関係はなくなります。年下の人の意見も素直に聞き、新しいスキルや情報を吸収しましょう。
マネージャー・コンサル・講師案件に応募する
40代ともなればマネジメント経験がある人も多いのではないでしょうか。マネジメントスキルはマネージャー案件に役立ちます。
また、前職で培った専門性を活かせば、コンサルや講師案件にも応募可能です。いずれもコミュニケーションスキルやヒアリング力、対応力が求められる仕事であり、長く社会経験を積んだ40代なら成果を出しやすいと考えられます。
50代以降の働き方・戦略も考えておく
50代以降どういった働き方をするかも、考えておきましょう。フリーランスには定年がないため、自分が続けたいと思う限り仕事を続けられます。しかし、50代になると体力はさらに衰え、無理は効かなくなるでしょう。がむしゃらに働くだけではフリーランスを続けられません。
作業からマネジメント中心の働き方にシフトする、専門性を活かして少ない稼働時間で稼ぐスタイルを確立するなど、長く働き続けられるようにキャリアプランを考えてください。
40代からフリーランスを目指せるエンジニア以外の職種
40代でスキルと実績があるなら、エンジニア以外の職種でもフリーランスを目指すことができます。
ここでは、エンジニア以外で40代からフリーランスを目指せる職種を紹介します。
マーケター
マーケターとは、商品やサービスの売れる仕組みを作る職種のことです。国内にはマーケティングスキルを持つ人材が少なく、スキルさえあれば40代からでもフリーランスに転身できる可能性があります。マーケターに必要なスキルを、一部以下に示しました。
- 情報収集スキル
- 広告運用スキル
- SEOのスキル
- 分析スキル
PM/PdM
40代なら、マネジメント経験がある人も多いと考えられます。複数の職種を束ねてプロジェクトを成功に導くPM/PdMもおすすめです。PMは、プロジェクトをまとめる職種です。PdM(プロダクトマネージャー)は、製品開発に責任を持ちます。会社員時代に培った経験を活かせるうえに、上流工程のため高報酬も見込めるでしょう。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトやバナーなどのデザインを作る職種です。Webデザインを学べるスクールは多く、未経験からでも挑戦は可能。Webデザインの需要は高いため、未経験者向けの案件も豊富です。
Webデザイナーになるには、デザインに関する知識やスキル、プログラミングスキル、デザインツールの操作スキルなどを身につけましょう。
コンサルタント
各企業は、専門性の高いコンサルタントを求めています。コンサルタントにはさまざまな分野があるため、これまでの経験を活かして働けるジャンルを探してみましょう。例えば、以下のコンサルタントがいます。
- IT・Webマーケティングコンサルタント
- 経営戦略コンサルタント
- 財務戦略コンサルタント
- 人事戦略コンサルタント
- M&Aコンサルタント
コンサルタントとして活躍するためには、専門性に加え、コミュニケーション能力や資料作成能力、プレゼンスキルなども求められます。
動画編集者
動画編集者は、撮影された動画を編集し、クライアントの希望に合う形に加工する職種です。編集作業では、映像のカット編集・加工・テロップ挿入・効果音やBGMの挿入などを行います。
YouTubeやTikTokなど、近年、動画はさまざまな媒体で配信されるようになりました。需要が高いため、基礎知識を習得すれば働きながらスキルを磨けるでしょう。
なお、以下の記事では40代からフリーランスとして活躍するためのポイントを解説しているので、合わせて参考にしてください。
まとめ
これまでの知識やスキルを活かせば、40代からでもフリーランスエンジニアになることは可能です。マネジメント経験や専門性などを活かせば、エンジニア以外に、マネージャーやコンサルタント、講師などとしても働ける可能性があります。
フリーランスになりたい時は、副業から始めるなど入念な準備が必要です。いきなりフリーランスになっても、収入や働き方が合わない可能性があります。また、40代は体力が落ちやすく、多くのライフイベントで出費が増える時期です。長く働けるように、キャリアプランを練りましょう。
「ITプロパートナーズ」は、フリーランスエンジニアの案件獲得をサポートします。フリーランスになってどれくらいの報酬を得られるか気になる人も、お気軽にお問合せください。
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