RPAのフリーランス案件を獲得するには?単価相場や市場動向も紹介

こんにちは、ITプロマガジンです。

RPAのエンジニアとして働く人のなかには、フリーランスとして独立したいと考えている人もいるでしょう。RPAの需要は徐々に高まってきており、フリーランス向けの案件数や報酬単価も増えてきている状況です。特に近年は、本記事で紹介するように、AI(人工知能)技術の進歩にともなってRPAとAIを掛け合わせた案件が増えてきました。

本記事では、RPAのフリーランスについて詳しく解説します。RPAのフリーランスの職種や業務内容、求められるスキル、将来性、報酬相場などを解説します。また、独立する方法やタイミング、案件獲得の方法、持っておくと役立つ資格などについても解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

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エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

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RPAのフリーランス案件や市場動向

RPAエンジニアのフリーランス案件の特徴として、以下の3点が挙げられます。

  • AI関連の案件が増えている
  • 今後も高い需要が予想される
  • 単価相場は月額70万円前後

上記の点について、以下で詳しく解説します。

AI関連の案件が増えている

RPAのフリーランス案件では、AI(人工知能)に関連した案件が増えています。RPAとAIは人による作業を代替して自動化できる技術という点で共通しているので親和性が高く、2つを組み合わせるとさらに適用範囲を広げられるからです。

例えば近年では、RPAのインプット機能に、PDFや画像に書かれている文字列をAIが認識してデジタル文書に変換する「AI-OCR」を導入する事例が増えています。また、下位RPAロボットを統括する上位RPAロボットにAIを搭載し、人がタスクを与えるだけで最適な処理を実行させるといった高度なソリューションも登場しています。

このようにAIとRPAを掛け合わせた案件は、今後も増えていくでしょう。AIエンジニアのフリーランス事情については以下の記事で詳しく解説しています。

AIエンジニア(機械学習)がフリーランスになるには?必要スキルや案件例

今後も高い需要が予想される

RPA関連のフリーランスへの需要は、今後、高い水準を維持するだろうとみられています。人手不足の解消や業務効率化のニーズが高まるにつれて、RPAの求人数が増加傾向にあるからです。

これを裏付けるデータに株式会社MM総研による「RPA国内利用動向調査 2022」(2022年9月時点)」があります。同調査によると、2022年のRPA導入率は年商50億円以上で45%(前年比+2%)、年商50億円未満で12%(前年比+1)でした。

年商50億円以上の企業のRPA導入率は、2017年に急増した後なだらかな上昇が続いており、年商50億円未満の企業においても堅調に伸びています。このため、RPAのフリーランスへの需要も高まっていくと予想されます。

RPAエンジニアに将来性はある?きつい点や魅力、生き残り戦略を解説

単価相場は月額70万円前後

ITプロパートナーズの案件では、月額単価70万円前後が一般的です。高いスキルが求められる案件では、月額単価100万円以上も珍しくありません。

そのためRAP関連の案件は、フリーランス案件のなかでも高収入を狙いやすい分野でしょう。実際、経験豊富なRPAコンサルタントのなかには、月額単価165万~250万円、年収換算で約2,000万~3,000万円の収入を得ている人もいます。

ただし中長期的にみると、コーディングスキルなしで開発できるRPA案件はエンジニアスキルという点では参入ハードルが低いため、営業・コンサルティング関連の人材が流入することで飽和状態になれば報酬単価が下がる可能性があります。

RPAフリーランスの職種や役割

RPAのフリーランスとして活躍できる職種は、RPAエンジニア、RPAコンサルタント、RPAプリセールスエンジニアの3種類です。それぞれの業務内容や役割について解説します。

RPAエンジニア

RPAエンジニアとは、RPAの開発や運用に特化したITエンジニアとして、RPAの設計や開発、導入支援、運用支援などを行う職種です。対応範囲はフリーランスによって異なりますが、以下のような業務内容が挙げられます。

  • RPAの設計、要件定義
  • RPAのソフトウェア開発(RPAツールの設定、プログラミングなど)
  • RPAの初期設定、業務に合わせたチューニング
  • RPAの保守、運用

RPAのフリーランスの場合、クライアント企業の技術部門、開発部門、情報システム部門などで働くのが一般的です。または、RPAを運用したい企業から直接、業務委託される場合もあります。

RPAコンサルタント

RPAコンサルタントとは、企業の経営課題に対して、RPAを用いた課題解決を立案、提案する職種です。具体的には以下のような業務があります。

  • 経営層からの経営課題のヒアリング
  • RPAを用いた業務効率化・DX推進策などの立案、提案
  • RPA運用につなげるための組織体制の構築
  • RPA導入後の成果検証

RAPコンサルタントには、RPAやIT技術だけでなく、ビジネスに関する知識や経験が求められます。現場の業務を理解し、いかに業務改革につなげられるかが重要です。

RPAプリセールスエンジニア

RPAプリセールスエンジニアは営業職に近いRPAエンジニアで、RPA関連の製品やサービスを説明、提案する職種です。営業訪問や商談の際に、営業スタッフではカバーできない技術的な観点から説明や提案をするため、営業職と顧客との橋渡し的な役割を担います。具体的な業務は以下の通りです。

  • 製品・サービスの技術的な説明、提案(営業のサポート)
  • 顧客ニーズをヒアリングして、RPAエンジニアに内容を伝える
  • 導入支援、運用支援、アフターフォロー(技術対応)

RPAプリセールスエンジニアは、自社または提携会社の製品・サービスを扱うのが一般的です。このため、フリーランスのRPAプリセールスエンジニアの案件数はそれほどありません。

RPA分野のフリーランスに求められるスキル

ここでは先に紹介したRPAエンジニア、RPAコンサルタント、RPAプリセールスエンジニアに共通して必要なスキルを紹介します。フリーランスの場合、1人2役、3役となることも珍しくないため、共通スキルを高めると活躍の場を広げられるでしょう。

システムの開発・運用・保守スキル

RPAシステムの開発・運用・保守に関する実務スキルが求められます。多くの企業はこれらのスキルを持った即戦力人材を求めて案件を出すため、高いスキルを持つ人ほど案件を獲得しやすくなるでしょう。特にRPAエンジニアにとっては必須のスキルです。

注意が必要なのは、RPA関連の開発・運用・保守スキルだけでは足りない場合が多い点です。RPAの対象は、パソコン操作や表計算ソフトの自動処理、クラウドサービスとの連携など、多岐にわたります。したがって、関連システムの使用方法やシステム仕様、インターフェースの仕組みといった知識が求められる場合が少なくありません。

個々の高度なスキルは必ずしも必要ありませんが、RPAの機能を実現するための基礎的な知識は最低限必要になるでしょう。

プリセールスのスキル

RPA関連のエンジニアには、エンジニアと営業職の中間的な業務となるプリセールスのスキルが求められます。というのも、エンドクライアントと接する業務では、総務や会計、工場の作業員といったITエンジニア以外の人に対応するシーンが多いからです。

非エンジニアにRPAの意味やメリットなどを理解してもらうには、専門用語をわかりやすく翻訳して顧客に伝えなければなりません。論理的に説得力のある提案をしたり、相手の関心に合わせて訴求を変えたりするコミュニケーションスキルも必須です。

また、導入支援や運用支援を行う際は、使い方についての教育・研修や、技術的な問い合わせの対応を兼ねる場合が少なくありません。こうした場合にも、テクニカルスキルだけでなく ヒューマンスキルが必要です。

コンサルティングスキル

RPAコンサルタントには、RPAで経営課題を解決するコンサルティングスキルが必要です。業務上の課題を解決するという広い意味では、RPAエンジニアもRPAプリセールスエンジニアもコンサルティングスキルが求められるでしょう。

共通して必要になるのは、顧客ニーズと業務プロセスへの理解力です。このスキルがなくては、いくら高度な知識や技術を持っていたとしても、適切なRPAを提案できません。

例えば、近年RPA導入が進んでいる経理・財務分野の案件に取り組むのであれば、RPAだけでなく経理や財務の知識があったほうが、より適切な解決策を選べるでしょう。一般的に、RPAの上流工程になるほど、ビジネスについての広い知見が必要です。

RPA分野のフリーランス案件例

RPAエンジニアとして独立を目指すなら、実際にどのような案件があるのかも気になるポイントでしょう。ここでは、RPAエンジニアのフリーランス案件を3つ紹介します。いずれも、弊社「ITプロパートナーズ」に掲載されている案件です。

AI関連の開発案件

こちらの案件は不動産向けの、AI技術を組み込んだRPAの案件です。業務改善策の策定と実行を行うRPAエンジニアとして、エンドユーザ環境での開発およびテストを行い、開発後はRPAロボットの管理と横展開プロジェクトを担当します。

こちらの案件では、AIエンジニアとデータサイエンティストのスキルも求められているのが特徴です。RPA以外の領域のスキルを持っていると、このような高単価の案件も獲得できます。

DX推進のコンサルティング案件

こちらは、RPAとAI、BIを組み合わせて社内DX推進を目指すプロジェクトの案件です。現状ではRPA、AI、BIのいずれもITベンダーのサポートを受けている状態ですが、これらを内製化してコストカットにつなげることが求められています。

求められる必須のスキルは、RPAおよび関連技術の開発スキルです。しかし、クライアントは中長期的に社内の人材育成につなげたいと考えており、上流視点や経験も持った人材をさらに強く求めています。RPAエンジニアとしてだけでなくRPAコンサルタントの役割も担う場合、長期継続的な案件となるでしょう。

社内システムのRPA開発案件

こちらの案件は社内SE業務の一環として、RPAの運用保守がある案件です。システム全般の手配や運用などを行いながら、ExcelのVBAやSalesforceなどと連携したRPAの運用保守を担います。

高いレベルでの開発経験は不要ですので、RPAの初心者でも取り組みやすい案件といえるでしょう。こうした業務は通常、社員が行うものですが、人手不足に悩む企業からの案件が数多くあります。

弊社ではこの他にも数多くのフリーランス案件をご紹介しています。興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。

フリーランスRPAエンジニアとして独立する方法やタイミング

フリーランスのRPAエンジニアとして独立するには、前提として一定以上の実務経験が必要になります。目安としては最低3年以上の経験が欲しいところです。まず以下のいずれかでRPAに関する実績を積みましょう。

  • RPAを担当できるシステム開発企業で働く
  • RPA導入済み企業のバックオフィス部門で働く

RPA開発をおこなっている企業でエンジニアとして働けば、RPAに関する知識や経験が身につきます。RPAを導入している企業で働き、実際にRPAツールを使った業務経験を積むのも有効です。

上記の方法で実務経験を積んだら、いきなりフリーランスとして独立するのではなく、まずは副業案件を受注してみましょう。個人で仕事を受注することに慣れてきてから、フリーランスとして独立するのがおすすめです。

RPAエンジニアの副業については以下の記事で詳しく紹介しているので、併せてチェックしてみてください。

RPAエンジニアは副業で稼げる?在宅案件の獲得方法や注意点も解説

フリーランスRPA案件の獲得方法

フリーランスRPAエンジニアが案件を獲得する方法としては、以下が挙げられます。

  • フリーランスエージェントに登録する
  • クラウドソーシングサイトで探す
  • 知人・友人の紹介を受ける
  • 営業活動をする

それぞれについて解説します。

フリーランスエージェントに登録する

フリーランスエージェントとは、フリーランスと業務委託したい企業を専属のスタッフが取り持ち、案件のマッチングを行うサービスです。フリーランスエージェントを利用すると、営業負担を減らしながら効率的に案件を獲得できます。また、エージェントを経由すると、個人では契約が難しい大規模案件や大企業の案件も受注できる可能性があります。

フリーランスエージェントの大きなメリットは、手厚いサポートを受けられる点です。希望条件や自身のスキル、キャリア志向などを伝えておけば、自分に合った案件を紹介してもらえます。また、契約交渉や債権管理、トラブル対応などもサポートしてもらえます。

フリーランスエージェントおすすめ18選!職種別に比較して一覧紹介

ITエンジニア向けのフリーランスエージェントなら、弊社「ITプロパートナーズ」がおすすめです。

上記で紹介した通りRPAに関する案件も複数あり、週2日から働ける案件やフルリモート案件など、フレキシブルな働き方を実現できる案件を多数取り扱っています。

クラウドソーシングサイトで探す

クラウドソーシングサイトとは、案件を提示するクライアントと案件を受ける不特定多数の受注者の間を取り持つサイトです。案件応募や契約、報酬受け取りなどがサイト上で完結します。

クラウドソーシングサイトには初心者でも取り組めるような案件や、短期間で終了する案件が数多くあり、そのほとんどがリモート案件です。一方、フリーランスエージェントの案件と比べると報酬単価が低い傾向があるのがデメリットです。また、自分で案件を探して応募や契約交渉をしなければなりません。

クラウドソーシングサイトおすすめ15選!初心者が副業で稼ぐコツとは

知人・友人の紹介を受ける

前職の同僚や、取引先の担当者など知人・友人に仕事を紹介してもらうのも良い方法です。人脈を活用すると、クライアントからの信用を得やすいのがメリットです。チャレンジングな業務を任せてもらえる場合もあるでしょう。

しかし、常に案件を獲得できるだけの人脈を初めから持っている人は多くありません。そのため、交流会やイベントなどを通じて知人、友人を増やしていく努力も必要です。

営業活動をする

メールや電話などで営業活動をして、自力でクライアントを開拓する方法もあります。組織に属さないフリーランスである以上、こうした積極的な営業活動も大切です。

ただし近年では、応対の手間と時間がかかるプッシュ型営業を嫌う人も多くなってきました。このため、SNSやブログでプロフィールや実績などを発信してオファーを待つプル型営業を取り入れる必要があるでしょう。

フリーランスの営業方法7選!案件獲得のコツや営業せず仕事を取る方法も

フリーランスRPAエンジニアの案件獲得に役立つ資格

フリーランスRPAエンジニアが案件を獲得するには、スキルを客観的に証明できる資格取得も有効です。

フリーランスRPAエンジニアの案件獲得に役立つ資格として、次の2つがあります。

  • RPA技術者検定
  • VBAエキスパート

それぞれどのような資格なのか、以下で見ていきましょう。

RPA技術者検定

RPA技術者検定はRPAソフトウェア「WinActor」のスキルを問われる検定試験です。「アソシエイト」「エキスパート」の2段階が設けられていて、実務経験のある人を対象にした「エキスパート」に合格していれば、実務上問題ないスキルを有していることをアピールできるでしょう。

VBAエキスパート

VBAエキスパートはVBAのスキルが問われる試験で、取得しておくとRPAエンジニアとして幅広い案件に対応できることの証明になります。RPAで対応できない部分はVBAを活用するケースもあるため、VBA関連の資格を取得するのもおすすめです。

まとめ

RPAのフリーランスへの需要は、ビジネスプロセスを自動化したい企業の増大を背景に高まっています。それにともない、システム開発やコンサルティングなどの高いスキルを持つフリーランスに対して高額の報酬を支払う案件も増えてきました。

しかし、フリーランスの場合、いくら高いスキルを持っていても、ただ待っているだけでは効率的に案件を獲得できません。さまざまなルートを通じて、自分に合った条件の良い案件を探しましょう。

弊社「ITプロパートナーズ」はIT/Web分野に特化したフリーランスエージェントで、RPA案件はもちろん数ある種類の案件を数多く扱っています。週2、3日の案件やリモート案件が豊富で、さまざまな働き方を実現できます。また、AIといったトレンド技術を取り入れた魅力的な案件が多数あり、経験・実績をもとに高単価案件を獲得したい方にもおすすめです。

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