こんにちは、ITプロマガジンです。
SIerに勤務するエンジニアの中には、年収アップのため副業を考える人も多いのではないでしょうか。しかし、副業する際には注意点やポイントが数多くあります。
そこでこの記事では、SIer勤務で副業を検討中の人に向けて、具体的な副業案件の内容や収入の目安、稼ぎ方や注意点などを解説していきます。転職やフリーランスへの転向など、副業以外で収入を上げる方法も紹介するのでぜひ参考にしてください。
なお、エンジニアにおすすめの副業や稼ぎ方は、「エンジニアにおすすめの副業は?週1案件の探し方や稼げるサイト」で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
ドンピシャ案件の探し方
「案件はたくさんあるはずなのに、なかなか自分の望む案件が見つからない…」
エンジニア市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいマッチングノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。
ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。
ITプロパートナーズでは、
・9割がエンド直案件のため、高単価
・約6割が週3-4案件のため、柔軟に働ける
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などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。
初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?
目次
SIerで働くエンジニアは副業可能?
そもそもSIerで働くエンジニアは、副業できるのか気になっている人も多いでしょう。まずは、SIerで働くエンジニアが副業する前に知っておくべきことを解説します。
まずは本業で副業可能か確認する必要がある
大前提として、副業が容認されていないSIerでは副業できません。副業の可否を調べるには、就業規則をご確認ください。また、勤務先と競合する企業での副業を禁止している、申請しなければ副業を認めないなど、詳細なルールもチェックしましょう。
ルールを破って副業すると、ペナルティを受ける可能性があります。勤め先に禁止されていても副業に取り組みたいなら、転職も視野に入れてキャリアを考えましょう。
SIerでの経験・スキルを副業で生かせる仕事は多い
冒頭でも触れましたが、SIerとは官公庁や大企業~中堅企業を対象とするシステムの開発を行うIT企業のことを指します。近年DX(デジタルトランスフォーメーション)化を進める企業が増えており、システムの見直し・新規導入に関する案件が増えました。多くのクライアントが、SIerでの経験・スキルを求めています。
また、システム開発だけではなく、セールスやプロジェクト管理、コンサルなど、SIerでの経験・スキルを生かせる案件は多いものです。特に、システム開発全体をマネジメントするPM案件は、SIerでの勤務実績がある人を優先して採用する傾向が見られます。
SIerで働くエンジニアの副業の収入目安
Job総研の「2022年 副業・兼業に関する実態調査」によると、副業時間の中央値は1週間あたり5時間でした。また、クラウドソーシングなどの案件を見てみると、システム開発案件の時給は2,000~5,000円程度です。これらの情報から計算すると、開発案件の月額報酬は5万〜10万円が相場といえるでしょう。
なお、仕事内容や稼働時間によっても副業で得られる収入は変わります。例えばPMなど上流工程の仕事を請け負えると、より高収入を得られます。
SIerで働くエンジニアができる副業の種類と案件例
SIerで働くエンジニアが取り組みやすい副業について、仕事内容と案件例を紹介します。
アプリ・システム開発
アプリ・システム開発の仕事は、要件定義から設計・開発、テスト・運用、保守まで幅広い業務を担当します。
こちらはアプリ・システム開発案件で、契約金額は1,200~2,000円(税込)です。稼働時間は週10時間で、月額報酬に換算すると4万8,000~8万円。また、アプリはデータベースとして利用予定で、WEB3領域にかかわる海外のクライアントをターゲットとしています。
依頼工程は、フロントエンド・ バックエンドの開発や、保守・運用です。使用言語やフレームワークは未定となっており、必要スキルが設定されていません。間口の広い募集で、応募しやすい案件といえます。
セールス
セールスの仕事は、営業活動で技術的な内容をサポートすることです。セールスは、顧客に対して、製品の説明や要望のヒアリング、提案、アフターフォローを行います。また、開発現場と顧客の橋渡しも、セールスの役割の1つです。
こちらは、産業用ロボットの導入を検討する企業をターゲットとした、セールス案件です。時間単価は3,000~4,000円で、副業案件のなかでは比較的高めといえるでしょう。稼働時間は週10時間で、月額報酬に換算すると12万~16万円となります。
アポイントの獲得や仕様書作成などは別メンバーが担当するため、セールスに専念して働くことが可能です。また、住んでいる場所に近い案件を担当できるように調整してもらえます。
プロジェクト管理
プロジェクト管理の案件には、PM、PMOなどがあります。プロジェクト管理とは、クライアントとのやり取り・スケジュ-ルや費用の管理などを通じて、プロジェクトの成功に向けマネジメントすることです。PMはプロジェクト全体を管理します。PMOの役割は、個別のプロジェクト管理やPMのサポートです。
こちらは、スマートフォンアプリや周辺システムの開発における管理案件です。報酬は固定報酬制で、ワーカーと相談のうえ決定します。プロジェクト管理は上流工程の仕事であるため、交渉によっては高単価を得られる可能性が濃厚です。
必要スキルに、PLやPMの経験を挙げており、大手SIerも含めた開発体制のプロジェクト経験があると、優先して採用されます。
ライティング
ライティングの仕事は、クライアントの意向や、掲載するメディアの特徴を反映した記事を作ることです。SIerの経験を生かすなら、ITやDX関連など技術的なジャンルで執筆するとよいでしょう。
こちらの案件では、SIerのSEの仕事・キャリア・業界知識について執筆できる人を募集しています。依頼から1週間で納品希望と記載されており、契約金額は3,600円(税込)です。クラウドソーシングのシステム利用料を差し引くと、得られる報酬はさらに少なくなります。
エンジニアの副業としては低単価な案件ですが、実績作りとしては応募しやすいのではないでしょうか。
SIerで働くエンジニアが副業をする為に必要なスキル
SIerで働くエンジニアが副業するにあたって、必要なスキルは以下のとおりです。
- ITスキル
- コミュニケーションスキル
- 問題解決・課題解決力
ITスキルとは、主にプログラミングスキルです。多くの場合、案件ごとに使用する言語やツールが指定されています。自分のITスキルを棚卸して、使用できる言語やフレームワークなどのツールを洗い出しましょう。また、AI(人工知能)エンジニア、インフラエンジニアなど、副業する分野を絞りたい場合は、専門性も必要です。
一次請けのSIerには、上流工程をメインに担当し、実務をパートナー企業に任せているところも見られます。そのため、勤め先によってはプログラミングに自信がない人もいるかもしれません。スキルに不安がある場合は、学習サイトやスクールなどでスキルを身につけてから副業に挑む方が、スムーズに案件を受けられる場合があります。
SIerで働くエンジニアが副業するためには、コミュニケーションスキルも意識しましょう。副業は、クライアントとやり取りする時間が少なくなりがちです。簡潔なやり取りで意思疎通を図らねばならないため、言葉選びや考えをまとめる力、洞察力などが求められます。
問題解決・課題解決力も、大切です。何でもクライアントに質問していては、クライアントに負担をかけてしまいます。副業に向いている人は、検索して調べるなどできる限り自力で解決しようとする人です。
SIerで働くエンジニアが副業するメリット
SIerで働くエンジニアが副業するメリットは、以下のとおりです。
- スキルアップできる
- 人脈が増える
- フリーランスの足掛かりになる
スキルアップできる
伸ばしたいスキルに応じて案件を選ぶと、効率よくスキルを磨けます。上述したとおり、一次請けのSIerはプログラミングをパートナー企業に任せるところが多く、技術的なスキルが身につきにくい場合も少なくありません。スキル面が心配な人は、副業によりスキルを高めましょう。
スキルアップすると、本業にもメリットがあります。例えば、クライアントからの要望に対応可能か、技術的な視点から判断可能です。また、技術的な問題でクライアントの要望に応えられない時には、別の方法を提案できます。
人脈が増える
人脈を増やせることも、副業のメリットです。親会社やグループ企業のシステム開発を担当するSIerで働いていると、外部の人と接触する機会が限られるかもしれません。副業により、外部の人とかかわる機会を増やしましょう。
人脈が増えると、さまざまな業界の人との触れ合いを通じて視野が広がります。また、エンジニア仲間と切磋琢磨すると、スキルアップする意気込みが湧いてくるでしょう。
フリーランスの足掛かりになる
フリーランスへの転向を考えている人にも、副業はおすすめです。副業すると、案件の受け方から契約、納品に至るまで、フリーランスの働き方を体感できます。
自分がフリーランスでやっていけるかどうか判断できれば、独立する不安を減らせるでしょう。また、副業中に実績を作っておけば、フリーランスになった時の営業活動に役立ちます。
SIerで働くエンジニアが副業案件を獲得する方法
SIerで働くエンジニアが、副業案件を獲得する主な方法を解説します。
- エージェントサービスを活用する
- クラウドソーシングを活用する
- 知人・友人から紹介を受ける
エージェントサービスを活用する
フリーランスエージェントや副業エージェントなどを活用して、副業案件を見つけましょう。いずれもワーカーとクライアントをマッチングさせるサービスで、副業エージェントは副業向けの案件を多く取り扱っています。
エージェントサービスを使うメリットは、経歴やキャリアプラン、稼働可能な時間などを参考に、スタッフから自分に合う案件を紹介してもらえることです。ただし、エージェントから案件を紹介してもらうには、十分なスキルを身につける必要があります。ITスキルを磨いて実績を積んでから、これらのエージェントサービスを利用しましょう。
クラウドソーシングを活用する
エージェントサービスで案件を紹介してもらえる自信がない場合は、クラウドソーシングを活用して案件を探すという手もあります。クラウドソーシングもワーカーとクライアントをマッチングさせるサービスで、スキルレベルに関係なく登録可能です。
ただし、クラウドソーシングには、エージェントサービスのような案件を紹介する仕組みはありません。また、低単価な案件が多く見られます。クラウドソーシングで実績を作ったら、エージェントサービスに登録して報酬アップを目指しましょう。
知人・友人から紹介を受ける
知人・友人から、副業案件を紹介してもらうエンジニアもいます。知人・友人からの紹介なら、エージェントサービスやクラウドソーシングとは異なり、仲介料や手数料を引かれません。
一方で、知人・友人からの紹介は、今後の付き合いを考えると断りにくかったり、気になる点があっても伝えにくかったりする恐れがあります。
SIerで働くエンジニアが副業案件獲得に活用できるエージェント・サービス
SIerで働くエンジニアが副業案件獲得に活用できる、主なエージェントやサービスを見ていきましょう。複数のエージェント・サービスに登録しておくと、収集できる情報量が増える分、案件探しが捗ります。
ITプロパートナーズ
弊社「ITプロパートナーズ」は、IT起業家・フリーランスをターゲットにしたエージェントですが、副業向けの短時間で働ける案件が数多く見つかります。また、エンド直の高単価な案件が多いことも特徴です。2023年4月現在、週1、2日で働ける案件として、「約1,000件」が掲載されています。
クラウドワークス
「クラウドワークス」は、エンジニアに限らずさまざまな職種の案件を探せるクラウドソーシングです。「報酬が確実に支払われる仮払い方式」や「規約違反の取り締まり」など、副業初心者でも使いやすいサービスといえるでしょう。登録・案件の応募には手数料がかかりませんが、システム利用料として報酬の「5~20%」を引かれます。
ランサーズ
「ランサーズ」も、クラウドワークスと同じく大手クラウドソーシングの1つです。報酬額や条件などをまとめた「パッケージ」を作成しておくと、クライアントから購入してもらえる場合があります。また、「アナリティクス機能」では、プロフィールが閲覧された回数や閲覧したクライアントなどが分かるので、案件獲得に向け活用しましょう。
SIerで働くエンジニアが副業する際の注意点
SIerで働くエンジニアが副業する際には、以下を意識して活動しましょう。
- 自己管理を徹底する
- 税金の手続きが必要になる
それぞれの注意点について詳しく解説します。
自己管理を徹底する
副業する際は、仕事量やスケジュールの自己管理を徹底してください。副業すると、平日の夜や土日など、本来は休みであるはずの時間に働きます。仕事量が多すぎると、休息できずに本業でパフォーマンスを発揮できません。
スケジュール管理も怠らないようにしましょう。納期に間に合わないと感じた時点でスケジュールを引き直し、契約を守る必要があります。どうしても間に合わない場合は、クライアントにいち早く相談しましょう。
税金の手続きが必要になる
税金の手続きとは、確定申告と住民税の申告のことです。1年間に副業で得た所得が20万円を超えると、確定申告の必要があります。上述したように、SIerのエンジニアが副業で稼ぐ金額は、月額報酬で5万~10万円。年収に換算すると60万~120万円です。経費の状況によっても変わりますが、たいていの人は確定申告が必要になるでしょう。
なお、確定申告しない場合でも住民税の申告が必要なケースがあります。確定申告すると、自動的に住民税の申告も済ませられます。確定申告の予定がなければ、住民税のみ申告しましょう。
SIerで働くエンジニアが年収を上げるその他の方法
SIerが年収を上げる方法は、副業に限りません。SIerで働くエンジニアが年収を上げるその他の方法を解説します。
上位ポジションを目指す
フルスタックエンジニアや、PM・コンサルを目指すと年収を上げられる可能性があります。フルスタックエンジニアとは、さまざまな職種を兼任できるエンジニアです。SIerではシステム開発にかかわる全てを担当するため、幅広いスキルを持つフルスタックエンジニアは評価されるでしょう。
上流工程であるPM・コンサルも、高収入が見込める仕事です。ただし、PMやコンサルになるには、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルなど、ITスキル以外の要素が求められます。
転職やフリーランスを検討する
転職やフリーランスへの転向も、年収アップにつながります。SIer業界はピラミッド構造になっており、階層が上のSIerで働くほどエンジニアほど高年収です。また、転職先の候補となるのは同業他社だけではありません。具体的にいえば、非IT業界の企業に転職して社内SEになる人や、web系のメガベンチャーやベンチャーへ転職する人がいます。
年収アップに向け、フリーランスへの転向も検討しましょう。フリーランス向けの案件は、副業向けの案件より高単価な傾向が見られるためです。しかし、スキル不足の人は、フリーランスになっても報酬が伸び悩みます。そのうえ、フリーランスには退職金や福利厚生もありません。リスクを理解しつつ、フリーランスへの転向を検討しましょう。
まとめ
SIerでの経験・スキルを生かすと、システム開発やセールス、プロジェクト管理、コンサルなどで副業できます。副業可能なSIerに勤務している人は、副業で年収アップを目指しましょう。副業すると、年収が増えるだけではなく、スキルアップや人脈構築などのメリットも得られます。
副業向けの案件を探すなら、エージェントサービスやクラウドソーシングがおすすめです。弊社「ITプロパートナーズ」は、副業向けの案件や、週に2~3日から働けるフリーランス向けの案件を多数扱っています。SIerの経験を生かした副業探しの際は、ぜひご相談ください。
- 高額案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2日、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な契約周りはまかせて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、ITプロパートナーズをご利用ください!
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