Webディレクターでフリーランスに!独立後の年収や案件獲得方法を解説

こんにちは、ITプロマガジンです。

Webディレクターは、フリーランスとして活躍している方も多い職種です。現在Webディレクターとして働く方の中には、フリーランスになることを検討している方もいるでしょう。

Webディレクターの技量は定性的な判断をされるため、フリーランスWebディレクターとして案件を継続的に受注していくには様々なポイントがあります。

本記事ではフリーランスのWebディレクターとして独立し、安定して稼げるようになるための方法や、独立後の年収目安、案件獲得におすすめのエージェントなどを解説します。

フリーランスの単価の伸ばし方

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フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

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Contents

Webディレクターがフリーランスで独立する前に知っておくべきポイント

Webディレクターは、Webコンテンツ制作のクオリティや締め切りに責任を持つ、Webサイトの作成に欠かせない職種で、フリーランスとしても需要が高いです。

まずはWebディレクターの需要やフリーランスとしての役割・働き方について解説していきます。

Webディレクターの需要は多いが人員は不足している

Webディレクターの需要が増えている一方で、人員は不足していると言われています。インターネットが身近になり、Webページの開発に欠かせないWebディレクターの重要性が増しているものの、Webディレクターはあまり多く存在していません。

人員が不足している理由は様々ですが、Webディレクターは担当領域が幅広く、負担が大きい職業であることが理由のひとつとしてあげられます。

Webページの制作はまだまだ産業として未成熟な点が多く、状況によってはWebディレクターがPMや人材の採用をカバーすることもある、「とりあえず任せとけば良い」的な立ち位置でWebディレクターに仕事が集中しがちです。

ある程度なんでも卒なくこなせるWebディレクターは重宝されやすく、より柔軟に対等できるフリーランスのWebディレクターに対する需要も増えています。

フリーランスWebディレクターの役割と働き方

従来は、1つのWebサイトを1人のWebディレクターが担当し制作を進めるのが一般的で、WebディレクターにはWebサイトの制作能力だけが求められていました。

しかし現在では、従来のWebディレクターに求められるスキルとは別に、PMスキルや採用スキルなどを求められる仕事が増えています。必要なスキルが様々なので、専門スキルごとに担当を分け、1つの案件に複数のWebディレクターを配置することも珍しくありません。

特にフリーランスのWebディレクターを採用する場合は、複数のWebディレクターの1人としてチームに不足している専門的なスキルを補うことが多いようです。こういったケースでは、経験3年〜5年以上の経験豊富なフリーランスの方が求められており、スキルによっては報酬も高めに設定されています。

自社のWebディレクターの仕事をサポートしたり、業務の一部を分担したりする際は、経験の浅いフリーランスを採用することもありますが、報酬はそれほど高くはありません。

また、フリーランスのWebディレクターはフルリモートで働きやすい職種です。そのため、複数の案件を同時並行でこなしているWebディレクターもいます。フリーランスのWebディレクターになれば、仕事の状況や自分の都合に応じて柔軟な働き方を実現できる可能性が高いでしょう。

フリーランスWebディレクターの仕事内容と関わりが深い職種

Webディレクターとして見れば、フリーランスと企業に所属するWebディレクターで仕事の内容に大きな差はありません。しかし、フリーランスの方は助っ人として入る事も多いので、明確な成果を求められる事も多いです。

ここでは、フリーランスのWebディレクターの仕事内容と、関わりの深い職種について解説します。

フリーランスWebディレクターの仕事内容

フリーランスWebディレクターはWebサイト制作における責任者であるため、制作に関わるディレクションが基本的な仕事内容です。具体的な業務は以下のとおりです。

  • Webサイトの戦略立案
  • Webサイトの制作
  • Webサイトの開発・保守
  • 納期の管理
  • メンバーの業務監督
  • コンテンツの品質管理
  • クライアントとの交渉

また、Webサイト制作を完了させるだけでなく、サイトの質や制作期間、制作コストなどの結果も求められます。したがって、Webディレクターがフリーランスとして案件を獲得するには、案件の規模感や実績の高さが重要になります。

特にベテランのWebディレクターが不足しているスタートアップ企業では、経験豊富なフリーランスのWebディレクターにプロジェクトのキーマンとしての役割を期待するケースもあります。

さらに、規模の大きなWebサイトの開発プロジェクトでは、複数のWebディレクターを設定して、仕事を分担していることが珍しくありません。プロジェクトを進めるうえで、他のWebディレクターを補う役割として、専門知識に強いフリーランスのWebディレクターを利用するケースもあります。

Webディレクターが仕事で関わることが多い職種

Webディレクターは、他の職種と関わりながら業務を進めることが多いです。具体的に関わることが多い職種は、以下のとおりです。

Webディレクターは主に上記のような担当者とも連携しながら、プロジェクトを推進していきます。従って、フリーランスのWebディレクターにはコミュケーション力と各分野における専門知識が求められます

フリーランスwebディレクターの年収相場

働き方平均年収
フリーランスWebディレクター600〜900万円
会社員Webディレクター400〜500万円

大手のフリーランス向けエージェントが紹介するWebディレクターの案件の相場は、月50万円から月80万円ほどです。中には90万円以上、100万円を超えるような案件もありますが、そんなに高くないのが現実でしょう。

そのため、フリーランスWebディレクターの年収相場は600万円〜900万円程度が妥当な数字かと思います。また、アメリカのフリーランスWebディレクターの年収は、約720万円となっています。

一方、会社員としてWebディレクターの平均年収は、求人ボックスのデータを参照すると477万円です。よって、フリーランスのWebディレクターになれば、会社員以上に稼げる可能性があります。

なお、フリーランスのWebディレクターなら案件の難易度にもよりますが、2つ以上の案件を同時に請け負うことが可能です。そのため、個々の案件の報酬単価が安くてもフリーランスWebディレクターを数年経験された方なら1000万円以上の年収が稼げるケースもあります。

フリーランスWebディレクターの案件例・単価相場

フリーランスのWebディレクターとして働く場合、どのような案件があるのでしょうか。具体的な案件例と単価相場を紹介します。

業務内容別の案件例・単価相場

業務内容別の案件例と単価相場について紹介します。

制作ディレクション案件

案件名【Adobe XD/制作ディレクション/大規模】大規模サイトにおける開発ディレクターの方を募集
案件単価案件単価~1,000,000円/月
勤務地基本リモート一部出社
スキルAdobe XD, 制作ディレクション,大規模
職種・ポジションWebディレクター

こちらの案件は、1億PVを超えるナイトレジャーサイトの運営に携わる開発ディレクターを募集しています。業務内容は、企画のミーティング、仕様の策定、ディレクション、進行管理などです。必要なスキルには、開発経験、Webディレクターとしての3年以上の経験、Adobe XD、Excel、PowerPointなどの使用経験が求められます。

オウンドメディアディレクション案件

案件名【開発仕様策定/要件定義】HR企業にて海外事業部のオウンドメディアディレクターの方を募集
案件単価案件単価~1,000,000円/月
勤務地フルリモート
スキルフロントエンドエンジニア,バックエンドエンジニア
職種・ポジション開発仕様策定,要件定義

こちらの案件は、海外事業部メディアディレクターの募集です。業務内容には、依頼者ヒアリング、要件定義、プロジェクトの制作進行・管理などが含まれます。必須スキルは、Webディレクション実務経験2年以上、Microsoft OfficeやGoogleドキュメントの基本操作経験です。

稼働条件別の案件例・単価相場

続いて、稼働条件別の案件例と単価相場を紹介します。

週2・3日の案件例

案件名【PL】オウンドメディアにおける編集長の案件・求人
案件単価案件単価~400,000円/月
勤務地基本リモート一部出社
スキル大規模なtoC向けメディアの編集長や記事チェック等のディレクション経験,柔軟なコミュニケーション能力
職種・ポジションPL,Webディレクター

こちらの案件は、フリーランスエージェントサービスのオウンドメディアの編集長として、納品管理や記事チェック、コンテンツ制作のディレクションを行います。必須スキルは、大規模なtoC向けメディアの編集長や記事チェック等のディレクション経験、柔軟なコミュニケーション能力、不確定要素の中でも進められる能力です。

リモートの案件例

案件名【SEO/コンテンツマーケティング/KPI設計】起業家支援サイト改善におけるディレクターの方を募集
案件単価案件単価~600,000円/月
勤務地フルリモート
スキルSEO,コンテンツマーケティング, KPI設計
職種・ポジションWebディレクター

こちらの案件は、起業家支援サイトの改善を目的としたディレクター職で、主にウェブサイトやメディアサイトのABテスト、Googleツールを活用したアクセス数等のKPI改善を担当します。必須スキルには、ページ数の多いサイトディレクション経験、ABテスト経験、Googleツールの知見があります。人材業界のドメイン知識があれば尚可です。

客先常駐の案件例

案件名【WordPress/デザインディレクション】サイト改修におけるWeBディレクターの方を募集
案件単価案件単価~600,000円/月
勤務地出社かリモート相談可能
スキルWordPress, デザインディレクション
職種・ポジションWebディレクター

こちらの案件は、WordPressを使用したサイト改修プロジェクトでのWebディレクター職です。仕事内容は、キャンペーンLPのディレクションやコーポレートサイトの改善ディレクションなどです。必須スキルにはウェブディレクション経験、デザイナーやエンジニアへのワイヤー作成経験、WordPressを用いたウェブサイト構築の知見が含まれます。

フリーランスのwebディレクターが稼ぐために必要なスキル

先ほど紹介したように、ベテランのフリーランスのWebディレクターなら、年収1000万円が可能です。しかし、経験の少ない方はなかなかそこまでは稼げません。これからフリーランスのWebディレクターとして稼ぎたいと考えている方は、稼げるスキルを学び経験を積んで顧客から信頼されるようになりましょう。

ここでは、フリーランスのWebディレクターに必要なスキルをご紹介します。

Web制作全般の知識・経験

Webディレクターとして活躍するには、Web制作全般に関する知識や経験が必要です。WebディレクターはWebサイトの制作に関する知識やスキルがあれば良いと考える人も多いでしょう。しかし、実際はWebサイト制作に付随する幅広い仕事を任されるため、さまざまなことを理解している必要があります。

例えば、以下のようなスキルが求められます。

  • WebデザインとUI/UXの原則
  • プログラミングと開発
  • SEOとマーケティング戦略
  • コンテンツ管理
  • データ分析

これらの知識は、Webサイトの制作スケジュールや人員の調整・確保を含むマネジメントにも直接関連しています。チーム内のデザイナーやプログラマーへの適切な指示を出すためにも、これらの領域における深い理解が必要です。

マネジメントスキル

Webディレクターには、マネジメントスキルは必須といえるでしょう。では、マネジメントスキルとはどのようなスキルでしょうか。

マネジメントの父と呼ばれる「P.F.ドラッカー氏」は著書のなかで、マネジメントを組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関と定義しています。したがって、マネジメントスキルを一言でいってしまえば、組織に成果をあげさせる方法を活用できるスキルです。

一部の人は、自分の考えをチームに押し付けることをマネジメントだと誤解しています。それによって成果が上がらないのであれば、そのやり方はマネジメントではありません。フリーランスとしてWebディレクターとしての活躍を目指すなら、マネジメントスキルを正しく理解し、それを実践してください。

これらのスキルを言語化してアピールできれば、年収をあげるための強い武器となるでしょう。ぜひドラッカーの著書を参考にしてみてはいかがでしょうか。

コピーライティングの知識

WebディレクターがWeb制作を統括する役割を果たすうえでは、コピーライティングについても正しい知識を持たなければなりません。

どのようなWeb制作Webサイトにおいても、キャッチコピーやタイトル、ディスクリプションなど、必ず文字を用いてユーザーに伝えるものがあります。デザインや使い勝手の良さだけでなく、コピーライティングの質も重視されるため、基本的なライティング知識を身につけておきましょう。

Webディレクターとしてコピーライティングに関する知識をしっかり身につけていれば、コピーライターに作業の指示を出す際も説得力のある説明ができるでしょう。

コミュニケーションスキル

フリーランスのWebディレクターに限らず、全ての管理職に必要とされているのがコミュニケーションスキルです。コミュニケーションスキルとは、相手の考えていることを理解し、また自分の考えを相手に理解してもらうといった、十分な意思疎通を可能にするための技術です。

Webディレクターは、担当する仕事が多いものの、その成果が見えにくいため、どれだけのスキルを持っているか判定するのが難しい職業です。フリーランスのWebディレクターを使う企業としては、既に何度もお願いして、実力がわかっている方に次回もお願いしたいと考えます。

従って、フリーランスのWebディレクターとして安定して活躍するためには、技術的なスキルも重要ですが、コミュニケーションスキルを高め、依頼主の企業から信頼獲得をすることも非常に大切になります。

統計学の知識やマーケティングのスキルなど

今のWeb開発に携わるWebディレクターは、コンテンツ制作を管理するだけではなく、そのコンテンツの効果についても意識しなければなりません。そのため案件によっては、マーケティングの考え方を活用してWebコンテンツのデザインを検討したり、アクセスの傾向を分析してWebコンテンツを改善する、といった専門的なスキルが求められてるケースが増えています。

そして、そのような専門的なプラスアルファのスキルを持つフリーランスのWebディレクターなら、より高い報酬が期待できます。ぜひ、統計学の知識やマーケティングのスキルなどのプラスアルファのスキルの習得も検討してください。

優秀なWebディレクターに必要なスキル20選を一覧で紹介

フリーランスのwebディレクターが案件を獲得する方法

フリーランスのWebディレクターとして案件を獲得する方法は、さまざまあります。具体的には以下です。

  • フリーランスエージェントを活用する
  • クラウドソーシングを活用する
  • 直接営業する
  • 知人から案件を受ける

それぞれの獲得方法について詳しくみていきましょう。

フリーランスエージェントを活用する

フリーランスエージェントでは、フリーランスのさまざまな職種向けの案件を扱っています。Webディレクター向けの案件も多く扱っているため、相談すれば自分の条件に合う案件を紹介してもらえます。

フリーランスエージェントは、比較的好条件の案件を扱っている場合が多いです。また、条件の交渉も代わりに行ってくれるため、案件を獲得するまでの手間があまりかかりません。ただ、案件を獲得するには実務経験やスキルを求められるので、全くの未経験者にはおすすめしません。

フリーランスWebディレクターとして案件を見つけたい場合は、弊社ITプロパートナーズをご利用ください。弊社ではクライアントと直接契約する「エンド直案件」が9割となっており、高単価な案件を紹介しています。

また、フルリモートや一部出社、週3日〜稼働可能など、条件に応じて幅広い選択肢の案件があります。営業活動の手間をかけずに自身のスキルを活かせる高単価な案件を受注したい方は、以下から無料登録してみてください。

クラウドソーシングを活用する

フリーランスのWebディレクター向けの案件は、クラウドソーシングでも見つけられます。クラウドソーシングは、仕事を依頼したい人と受注したい人をインターネット上で結びつけるためのサービスです。募集されている案件に応募して交渉が成立すると、そのまま案件を受注できます。

クラウドソーシングで募集されている案件は、初心者や未経験向けの案件も多い為、単価の相場が低い場合もあります。ただし、なかには条件のいい案件もあるため、詳細をよく確認したうえで応募しましょう。

クラウドソーシングサイトおすすめ15選!初心者が副業で稼ぐコツとは

直接営業する

フリーランスとして仕事を獲得するには、直接営業するのも効果的です。メールや電話を活用したり、直接訪問したりする方法があります。Webディレクターを必要としていそうな企業を探し、自分のスキルや経験をアピールしましょう。

営業しても必ず依頼をもらえるとは限りませんが、Webディレクターが必要になったタイミングで連絡をもらえる場合もあります。

フリーランスの営業方法7選!案件獲得のコツや営業せず仕事を取る方法も

知人から案件を受ける

フリーランスのWebディレクターとして活躍している人は、知人から案件を紹介してもらっているパターンもよくあります。会社員として働いていたときの同僚やフリーランスとして活動する中で築いた人脈から案件を獲得する方法です。

知人からの紹介であれば、クライアントも安心して案件を任せられます。そのため、スムーズに案件の契約が進む場合が多いです。

フリーランスWebディレクターが高単価案件を獲得するには?

Webディレクターとして、単にWebサイトを制作するだけでは不十分です。Webマーケティングの知識も重要で、制作したサイトのアクセス分析や改善に繋げる能力が求められます。他にも高単価案件を獲得するには、どういったスキルが求められるのか紹介します。

データ分析スキルを高める

フリーランスWebディレクターとして単価を上げるには、高度なデータ分析スキルが必要です。制作したサイトのアクセス分析や改善につなげる能力も求められるからです。サイトの成功は、集客やユーザーエンゲージメントの向上に依存します。

したがって、Googleアナリティクスはもちろん、TableauなどのBIツールの活用、APIを使ったデータ収集などができると、単価アップに繋がる可能性が高まります。

コミュニケーションスキルを高める

コミュニケーション力を高め、他のWebディレクターと差別化を図るのも単価アップに繋がる可能性があります。例えば、非エンジニア系の人とエンジニアの人の間に立つことも多いので、双方の架け橋になるようなコミュニケーション能力を身につけたり、ある程度の要件を察知したり整理するスキルも必要です。

Webディレクターは、多くの関係者との調整や協力が求められ、各メンバーの能力を最大限に引き出しつつ、プロジェクト全体を調整する役割を担います。そのため、効果的なコミュニケーション能力はプロジェクト成功の鍵となります。

法律の知識を身につける

フリーランスWebディレクターにとって、法律の知識はビジネスを円滑に進めるうえで欠かせない要素です。特に契約書の作成や知的財産権の管理、プライバシーポリシーといった法的側面は、プロジェクトの安全性と信頼性を保証するために大切です。クライアントとの契約において、適切な契約条項を設定し、リスクを管理する能力は、プロとしての信頼性を高めます。

また、Webサイト制作における著作権や肖像権などの知識も必要です。クライアントから提供されるコンテンツが第三者の権利を侵害していないか、また自身が制作したコンテンツの権利管理についても理解しておく必要があります。

法律知識は、ビジネスの持続可能性を支える基盤となります。契約の交渉や法的問題に自信を持って対応できることは、クライアントからの信頼を勝ち取るうえで大きな利点となるでしょう。

フリーランスのWebディレクターになるメリット・デメリット

フリーランスのWebディレクターには、さまざまなメリットがあります。ただし、デメリットと言える部分もあるため注意が必要です。フリーランスのWebディレクターになるメリット・デメリットをチェックしておきましょう。

フリーランスのWebディレクターになるメリット

フリーランスのWebディレクターになるメリットをまとめると、以下のとおりです。

  • 収入アップが期待できる
  • 自由な働き方を実現できる
  • 仕事を通してスキルを磨ける

このようにフリーランスは、会社員という働き方では難しいことも実現できます。ここでは、それぞれのメリットについて確認しましょう。

収入アップが期待できる

Webディレクターのフリーランスになれば、会社員時代よりも収入を上げられる可能性があります。

会社員Webディレクターの平均収入が約480万円に対してフリーランスは約720万円と約200万円以上の差があります。フリーランスは自分で交渉して案件を獲得するため、努力すれば会社員よりも高額な報酬を得られるのです。

自由な働き方を実現できる

フリーランスのWebディレクターは、フレキシブルな働き方で仕事を行うことができます。

案件の多くはリモートワークが可能であり、自宅やコワーキングスペースなど遠隔から業務を遂行できます。

また、距離的な制約がないだけでなく、業務時間もレギュレーションに沿っていればその範囲内で自分のタイミングで仕事ができます。そのため、スキルや実績があれば、家事や育児で忙しい方でもフリーランスとして働けると言えるでしょう。

仕事を通してスキルを磨ける

フリーランスのWebディレクターとして仕事をすれば、さまざまな案件に携われます。1つの会社の中で仕事をこなすよりも幅広い経験ができる可能性があり、自分のスキルをさらに磨くことが可能です。

また、スキルアップすることで、参画する案件を選ぶこともできるようになります。自分が取り組む案件を選べることもフリーランスの大きなメリットと言えるでしょう。

フリーランスのWebディレクターになるデメリット

フリーランスのWebディレクターになるデメリットは、以下のとおりです。

  • 必ず仕事を獲得できるとは限らない
  • 雑務も自分で対応する必要がある

このようにフリーランスという働き方はスキルや経験が不足していると、リスクが生じる可能性があります。それぞれの内容について確認しましょう。

必ず仕事を獲得できるとは限らない

Webディレクターは、フリーランスとして独立したからといって仕事を獲得できる保証はありません。

会社員時代のように、営業担当が契約先を探すのではなく、自分で案件を見つけ獲得しなければいけないのがフリーランスです。仮に応募できる案件を見つけても、スキルや経験が不足していれば、足切りに遭い契約できない状況も起こり得るでしょう。

契約先が見つからない状況が続くと、経済状況が悪くなり生活自体が苦しくなる可能性があります。そのため、例えば副業から初めてみたり、数ヶ月単位での契約がほぼ保証されているような案件を見つけるなどし、独立に挑戦してみてください。

雑務も自分で対応する必要がある

フリーランスWebディレクターはメインのディレクション業務だけでなく、仕事に関連する雑務も自分で行わなければいけません。

税務処理や請求書の作成、発行、営業活動などがその例であり、人によっては手間や時間がかかると感じるでしょう。特に抱えている案件が多かったり、時間的なリソースを十分に確保できていなければ疎かになり、トラブルに繋がる可能性があります。

例えば税理士やオンラインアシスタントに財務周りを依頼したり、エージェントを上手く活用し営業活動を省くことで、自分で対応する雑務を最小限に抑えられます。

未経験からフリーランスWebディレクターになる方法

未経験からフリーランスのWebディレクターになるには、どのようなプロセスを辿ればよいのでしょうか。ここでは、未経験からフリーランスのWebディレクターになるための具体的な流れを解説します。

1.Webディレクションのスキル・知識を習得する

まずは、Webディレクターとして必要なスキルや知識をしっかり習得しましょう。Webディレクターに必要なスキルや知識は、努力すれば独学でも身につけられます。より確実かつスムーズに勉強したい場合は、スクールに通って基本的な内容を学ぶのもおすすめです。講師に質問できるため、分からない部分があってもつまずく心配がありません。例えば、以下のようなスクールがおすすめです。

必要なスキルや知識を身につけた後は、自分でWebサイトを運営すると実践的な経験を積めます。

2.企業に転職して3年以上の実務経験を積む

Webディレクターに必要な最低限のスキルを積んだら、転職をしてWebディレクターとしての実務経験を積みましょう。Webディレクターの人材は不足しているため、未経験であってもスキルを得ることで採用してもらえる可能性があります。

企業で3年以上の実務経験を積めば、フリーランスとして独立するために必要なことを学べるでしょう。なお、未経験ならまずはアシスタントとして転職し、Webディレクターを目指す方法もあります。

3.副業からスタートとして独立する

フリーランスのWebディレクターを目指すなら、会社員のうちに副業として案件を受けてみましょう。Webディレクター向けの案件のなかには、副業として取り組みやすいものもあります。難易度が低い案件から受けてみれば、フリーランスのWebディレクターとしての仕事内容や働き方をイメージしやすくなるでしょう。

Webディレクターとしてまず副業を始めようと思っている方は、以下の記事を参考にしてください。

Webディレクターが副業で稼ぐには?必要スキルや案件獲得方法

フリーランスのwebディレクターが年収を上げるためのキャリアパス

フリーランスのWebディレクターとして稼げるようになるにはスキルや案件を獲得する方法なども重要ですが、同時にキャリアパスを考えることも大事です。

フリーランスのWebディレクターが年収を上げるためには、以下のようなキャリアパスが挙げられます。

  • PMやWebプロデューサーなどのジェネラリスト
  • 得意スキルを極めてたペシャリスト
  • 会社を設立

PMやWebプロデューサーなどのジェネラリスト

まずジェネラリストとしてのキャリアパスがあります。ジェネラリストのポジションでは、プロジェクトマネージメント(PM)やWebプロデューサーなどがあります。これらの役割では、複数のスキルを活用し、プロジェクト全体の指揮を執る能力が大切です。

例えば、自社のシステムを作るプロジェクトでは、Webディレクターは中間管理職のような立場となります。さらに、プロジェクト全体を統括する管理職として、Webプロデューサーやプロジェクトマネージャーの役割もあります。

このような組織におけるWebディレクターが目指すキャリアパスとしては、当然プロジェクトマネージャーやWebプロデューサーが挙げられるでしょう。

PMやWebプロデューサーは、経営陣に対してプロジェクトの有効性を説明して開発予算を獲得し、開発スケジュールを立案、実行していきます。その計画どおりに開発を進めることで、プロジェクトの成功を果たせるようなポジションを担うことができれば、高額な報酬が期待できます。

得意スキルを極めてスペシャリスト

フリーランスのWebディレクターとして年収を上げる別のアプローチは、特定のスキルを極めてスペシャリストになることです。スペシャリストとしての道を選ぶ場合、特定の分野で深い専門知識と技術を身に付けることが求められます。

例えば、データ分析が得意な場合、企業や組織のデータを分析し、意思決定支援のための報告書を作成できる、データアナリストとして活躍できます。

スペシャリストとして成功するためには、継続的な学習と実践が不可欠です。高い専門性を維持するには、常に最新情報をキャッチアップし、他のWebディレクターと差別化を測る必要があります。

会社を設立する

フリーランスのWebディレクターは、案件によって何人ものクリエイターやエンジニアといっしょに仕事をします。中には、同じフリーランスのクリエイターやエンジニアといっしょになるケースも多いでしょう。それならいっそ、自分の会社を作って知り合いのクリエイターやエンジニアを使い、その会社でWebコンテンツの開発の仕事を請け負った方が稼げるかもしれません。

フリーランスのWebディレクターなら、会社を設立し、その社長として今まで以上に稼げるようになることもキャリアの1つです。

フリーランスwebディレクターの将来性

さまざまな企業がWebコンテンツを運営しており、Webディレクターに対するニーズは増しています。そのため、フリーランスのWebディレクター向けの案件は、今後も多く見つかる可能性が高いです。

ただし、ライバルもたくさんいるため、生き残るには他の人材との差別化も必要です。自分ならではの強みや専門分野を作れば、好条件な案件も勝ち取りやすくなります。また、他の人材より優れたスキルや経験をアピールできるよう、実力を磨いていきましょう。さまざまな案件を受注しながら、常に自己研鑽に励むことが大切です。

Webディレクターはなくなると言われる4つの理由と将来性の実態

フリーランスWebディレクターに関するよくある質問

最後にフリーランスWebディレクターに関するよくある質問に回答します。

フリーランスWebディレクターはどんな人に向いている?

フリーランスWebディレクターは、以下のような人に向いています。

  • 自主的に動ける人
  • スケジュール管理ができる人
  • コミュニケーション能力がある人
  • さまざまなスキルを習得する意欲がある人
  • 新しい環境や状況に柔軟に対応できる人

これらに該当する人であれば、フリーランスWebディレクターに向いています。

フリーランスWebディレクターとして安定した収入を得るには?

フリーランスのWebディレクターとして安定した収入を得るためには、特定の分野で専門的な知識と経験を持つことが大切です。例えば、特定の業界に特化したWebディレクションスキルや、高度なUI/UXデザイン能力を持つことが、安定した収入を得るための鍵となります。

次に、信頼できる関係性を構築することが大切です。クライアントや他のフリーランスとの良好な関係を築くことで、新しい案件を紹介される可能性が高まります。また、クラウドソーシングサイトやフリーランス向けエージェントの活用により、定期的に案件を見つけられます。

フリーランスWebディレクターに関するまとめ

これまで紹介したように、フリーランスのWebディレクターの仕事とは、Webコンテンツ制作に責任を持つことですが、その範囲が広く、求められるスキルもかなり広い職種です。また、クリエイターやエンジニアなどからステップアップした方もおり、経験や得意なスキルも人によって違います。

とはいえ、Webディレクターは不足しており、フリーランスのWebディレクターは多くの企業から求められています。そして、フリーランスであれば経験年数に応じて年収1,000万円も十分可能です。

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