フリーランスの講師業は稼げる?仕事内容や単価目安、案件の取り方

こんにちは、ITプロマガジンです。

フリーランスのなかには、講師として働く人もいます。これまでの専門性と経歴を武器にすれば、フリーランスとして継続的に稼ぐことも可能です。しかし、フリーランスの講師は具体的にどのように働くのか、案件はどうやって獲得するのかと、気になる人もいるでしょう。

この記事では、フリーランスの講師について、仕事内容や平均年収・単価相場、必要なスキルなどを解説します。稼ぐコツや注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスの単価の伸ばし方

「必要以上に安売りをしてしまう」「市場感より高い単価で参画してしまいトラブルになる..」

フリーランス市場は売り手市場であるものの、いまだに正しいノウハウが確立されておらず、多くの方が案件探しに苦労されています。

ですが、現在の市場感や企業側に刺さる経験・スキルを理解し正しく案件探しをすれば、誰でも自身のバリューを活かし単価を伸ばすことができる、というのも事実です。

ITプロパートナーズでは、

・9割がエンド直案件のため、高単価
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などの魅力的な案件を数多く保有し、マッチング能力の高い即戦力エージェントが完全サポートします。

初めてのフリーランス、情報収集段階でも大丈夫です。あなたの働き方にマッチし、単価も高く、最もバリューを発揮できる案件を探しませんか?

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フリーランス講師の働き方

フリーランス講師の仕事内容は多岐にわたります。以下に、講師として携わる可能性のある業務を一部挙げました。

  • ターゲットを意識した講義のカリキュラム設定
  • 会場の予約
  • 講義で使う資料の準備
  • 講義の案内・集客
  • 講義出席者の名簿作成・出欠確認
  • 講義後のアンケート作成・配布
  • 講義の振り返り

また、フリーランス講師の働き方はクライアントワークで働くスタイルと、自分でセミナーを開催するスタイルに大きく分けられます。

クライアントワークの案件で代表的なものは、企業研修やスクール講師。フルリモートの場合もあれば、指定された場所に出向いて働く場合もあります。

自分でセミナーを開催する時は、自分と参加者が同じ場所に集まるリアルセミナーか、ウェビナー(オンラインセミナー)かのどちらか好きなスタイルで実施しましょう。

フリーランス講師の主な職種と仕事内容

フリーランスの講師の主な職種と仕事内容を、3つに分けて解説します。

  • 企業研修講師
  • スクール講師
  • セミナー講師

企業研修講師

企業研修講師とは、新人研修や階層別研修、テーマ別研修などに外部講師として招かれる人のことです。

基本的なビジネスマナーや、ロジカルシンキング、プレゼンテーションスキルなど、企業研修講師にはそれぞれ得意とするテーマがあります。企業が抱えている課題解決や人材育成プランを意識し、講師として貢献しましょう。

企業研修講師は、専門性と教える力に加え、受講者のやる気を引き出すスキルも求められます。企業の意向で研修参加を促されている従業員もいるので、モチベーションが高い受講者ばかり相手にできるとは限りません。

スクール講師

スクール講師は、市民講座やカルチャースクール、プログラミングスクール、マーケティングスクールなどで働きます。ビジネス関連から趣味、日常生活まで、スクール講師が教えるジャンルはさまざまです。

近年は、フルリモートで在宅で働くスクール講師が増えてきています。また、企業研修と比べると、スクールは比較的拘束時間も短め。時間と場所の融通が利くスクール講師は、ほかの仕事と掛け持ちしやすい仕事といえます。

セミナー講師

ほかと差別化できる専門分野や経験、話術に自信がある人は、セミナー講師としても活躍できます。クライアントワークで働く講師と比べると、セミナー講師には企画力や実行力も必要です。自由に講義ができる反面、カリキュラムの開発・集客・会場の準備なども対応する可能性がある点は、セミナー講師の大変なところです。

例えば、英語を教えるセミナー講師なら、英語に興味がある人をネットで集客し、セミナー会場の手配を自分で行ったのちに、ようやく英語を教えられます。

フリーランス講師の平均年収・単価相場

仕事内容や実績によっても異なりますが、フリーランスの講師は専業でもしっかり稼げる仕事です。弊社「ITプロパートナーズ」に掲載中の講師案件について、平均年収・単価相場を解説します。

週1日程度の稼働だと、講師案件の月単価は9万~10万円程度。年収に換算すると、年収108万~120万円程度となります。また、稼働を週4~5日まで増やすと、月単価の相場は100万円程度に上昇。月単価100万円だと年収1,200万年程度になる計算です。講師専業でも十分な収入といえるでしょう。

CodeCampやテックアカデミーなどのプログラミングスクールも、講師を募集しています。例えばCodeCampは、1レッスン40分あたりの報酬は1,800〜2,800円程度が相場。1日8レッスンで週5日稼働すると月単価は28万8,000~44万8,000円となり、年収に換算すると345万6,000~537万6,000円です。

フリーランス講師の案件例

弊社ITプロパートナーズに掲載中の求人から、フリーランスの講師の案件例を紹介します。

エンジニア講師の案件例

案件名【人材開発/人材育成/研修】新人研修におけるエンジニア講師の案件・求人
案件単価〜1,000,000円/月
勤務地基本リモート一部出社
スキル・開発経験
・講師経験
・OJTやマネージャーとしての人材育成経験
職種・ポジションその他

3ヶ月にかけて行われる新人研修講師の案件です。企業を背負う人材教育にしっかりかかわる責任の重さが、報酬に反映されていると推測されます。

SEO講師の案件例

案件名【SEO/コンテンツマーケティング】マーケスクール事業におけるSEO講師の案件・求人
案件単価〜90,000円/月
勤務地フルリモート
スキル・コンテンツSEOの知識と実務経験
・コミュニケーションスキル
職種・ポジション・マーケター
・SEOコンサルタント

稼働日が週1日程度で、フルリモートで働けるSEO講師の案件です。コミュニケーションと専門性があれば、ほかの仕事と掛け持ちでも働けるでしょう。カリキュラムや教材はすでに用意されているため、準備の負担を抑えられます。

デザイナー講師の案件例

案件名【コンサルタント】デザイナー向けスクールにおける講師の案件・求人
案件単価〜90,000円/月
勤務地フルリモート
スキル・デザインやコーディング経験
・講師経験
職種・ポジションWebデザイナー,コンサルタント

稼働日が週1〜4日程度の、デザイナー講師の案件です。ターゲットは10~60代の未経験者で、初心者の学習をサポートするメンターとしての立ち回りも期待されています。

フリーランスの講師に必要なスキル

フリーランスの講師に必要なスキルを解説します。

  • 一般的なビジネススキルや知見
  • 専門分野に関する豊富な実績とスキル
  • コミュニケーション能力
  • 自己管理能力

一般的なビジネススキルや知見

専門性や経歴、実績はもちろん重要です。しかし、ビジネススキルが備わっていてこそ、ようやく仕事を依頼するか検討されるステージに立てます。

フリーランスのなかでも講師は人とのかかわりが多い仕事のため、関係者から信頼されなくてはいけません。専門分野に関係なく、業界・職種を問わず求められるビジネススキルを身につけましょう。

専門分野に関する豊富な実績とスキル

ほかの講師よりも実績とスキルが見劣りすると、仕事獲得は難しいでしょう。実績とスキルに不安がある講師に、わざわざ講義をしてもらうメリットはありません。

講師は教える側の立場になるため、その分野での素晴らしい実績やスキルは必須です。また、実績とスキルに加え、自分ならではの経験や話術が備わった人は魅力的な講義ができるでしょう。

コミュニケーション能力

人に教える仕事なので、相手が分からないところを把握し、分かりやすく伝えるスキルが必要です。専門性が高くても、伝え方が拙いと講師としての役割を果たせません。講義する際は以下のポイントを押さえておくと、受講者とコミュニケーションを取りやすくなります。

  • 受講者に適時問いかけをして、講義中の緊張を保つ
  • ゆっくり、はっきり話す
  • 短い文章を意識する
  • 部分的に声の大きさ、喋り方を変える
  • 分かりにくそうな部分は具体例を取り入れる
  • 受講者の表情を見て、理解度を推測して講義に反映する

自己管理能力

フリーランスには、自己管理が必須です。成果物さえ納品すれば、比較的時間に融通が利くフリーランスもいます。しかし、講師の仕事は受講者ありきです。自分の都合で講義を辞退することはできる限り避けてください。

企業研修講師のように大勢の受講者がいる時もあります。スケジュールや体調管理に気をつけないと、大きな迷惑をかけてしまうでしょう。

フリーランス講師の案件獲得方法

クライアントワークとして、フリーランスの講師の仕事を探す方法を紹介します。

フリーランスエージェントを活用する

フリーランスエージェントは、クライアントワークで働きたい人におすすめのサービスです。IT系に特化したエージェントなど、エージェントにはそれぞれ得意なジャンルがあります。講師をしたいジャンルに合わせて、登録するところを選びましょう。

フリーランスエージェントには、フリーランス向けの高単価な案件が多く見られます。ただし、案件を紹介してもらうには実績が重視される点に注意してください。講師として実績が無い人は、クラウドソーシングで実績を積んでから挑戦すると、スムーズに案件を紹介してもらえる可能性があります。

弊社「ITプロパートナーズ」は、IT系フリーランス向けの案件が豊富です。掲載中の案件の9割は、エンド直で高単価。数多くの自社開発の案件を通じてスキルアップも可能です。フリーランスエージェントを利用する際は、ぜひご登録ください。

クラウドソーシングを活用する

クラウドソーシングのランサーズやクラウドワークスなどにも、セミナー講師の案件は多数掲載されています。英会話、プログラミング、セールス・営業関連など、さまざまなジャンルで講師が募集されており、未経験でも受けられるものも少なくありません。報酬を得つつ、実績作りに役立てるとよいでしょう。

ただし、クラウドソーシングの案件は低単価なものが多い傾向。実績作りと割り切って受けつつ、ほかの案件獲得方法も試してみましょう。

クラウドソーシングサイトおすすめ15選!初心者が副業で稼ぐコツとは

スクールのHPから応募する

スクールのHPで講師やメンターを募集している場合があります。公式サイトを見たところ、「CodeCamp」や「テックアカデミー」が、講師を募集していました。

CodeCampは、フルリモート・フルフレックスな講師案件を獲得できるところが強みです。テックアカデミーでは、講師というよりもメンターの募集がなされていました。受講生からの相談や質問にチャットで対応するもので、人によっては講義形式で教える講師よりも取り組みやすいかもしれません。

研修会社から仕事を受ける

研修会社から仕事を受けることも可能です。総合的にあらゆるジャンルの講師ができる研修会社もあれば、ジャンルに特化したところも見られます。

例えば、「リスキル」では国内全ての地域で講師を募集中(2024年2月現在)。研修テーマは611種類と多ジャンルで、講師未経験者も積極採用中です。

求人サイトを活用する

indeedなどの求人サイトでも講師の仕事を見つけられます。ただし、求人サイトでは雇用形態が絞られていない点に注意しましょう。フリーランスなら、業務委託契約に絞って案件を探してください。

例えばindeedで業務委託の講師案件を探すと、「5,000件程度」の求人が掲載されていました(2024年2月現在)。

フリーランスが登録すべき案件・求人サイトおすすめ29選!仕事探しに最適

自身で情報発信して集客する

情報発信も、案件獲得に有効です。講師を探している顧客や先方が検索した時に、自分のブログやSNSが目にとまれば依頼してもらえる可能性があります。

情報発信するメディアでは、プライベートにかかわる発信を控えた方が無難です。多少ならば好意的に受け止められるかもしれませんが、あくまでも仕事上のツールとして専門性を意識して運用しましょう。

フリーランスの講師として成功するためのポイント

フリーランスの講師として成功するためには、自分なりの強みを打ち立てることと、高い専門性を維持することなどがポイントです。以下で詳しく解説します。

独立前に自分の強みを明確化しておく

具体的に何を教えることができるか、自分の強みを明確にしておくことが大切です。自分ならではの強みがあれば、ほかの講師との差別化につながるためです。ほかと同じような講義をしていても、より報酬が安く済む人、柔軟に対応してくれる人へと案件が流れてしまうでしょう。

専門性で差別化できなくても、講義の切り口や見せ方を変える、旬のテーマをいち早く取り扱うなどすると、差別化につながります。

知識やスキルのアップデートを図る

権威ある資格を取得している、実務経験を積んできた、といった自信があっても常に知識やスキルのアップデートは必要です。例えば、エンジニア講師なら、時代に合わせて需要の高い言語を押さえておかなくてはなりません。

社会やビジネスのトレンドに合わせられなければ、講師としての価値が薄れてしまうでしょう。価値ある情報を提供できるように、常に自己研鑽して専門性を高めてください。

先方や顧客との信頼関係を構築する

満足度の高いセミナーや研修を実施して、先方や顧客との信頼関係を構築しましょう。信頼関係があれば、継続的に依頼してもらえる可能性があります。

満足度の高いセミナーや研修を実施するためには、講義後の振り返りが欠かせません。例えば、新入社員研修のような数ヶ月にわたる研修では、毎日講義を振り返りましょう。レポートやアンケート、講義中に行われた発表の内容などを見ると、講義の課題を見つけられます。

必要に応じて資格を取得する

講義する際に資格はマストではありません。ただし、専門性をアピールできると案件獲得に役立ちます。多くのフリーランスの講師は営業活動のために、専門分野に関する資格を取得しているものです。

フリーランスの講師として活動する際の注意点

フリーランスの講師として活動して得た収益は、確定申告しましょう。講師に限りませんが、フリーランスは自分で確定申告する必要があります。

また、インボイス制度の概要を把握し、課税事業者になるか判断してください。制度が施行されたことで、売上先から適格請求書を求められる可能性があります。免税事業者のままだと適格請求書を発行できないため、契約してもらえないかもしれません。ただし、課税事業者になると適格請求書を発行できる代わりに、消費税の支払義務が生じます。

すでに顧客がいる場合は、適格請求書が必要かを聞いて課税事業者になるか判断するとよいでしょう。特定の顧客がいない場合は、メリット・デメリットを比較して課税事業者になるか判断してください。

まとめ

多くの人と関わるフリーランスの講師は、基本的なビジネススキルが重視されます。人よりも優れた専門性に加え、コミュニケーションスキルももちろん重要です。講師として成功するには、他者との差別化や、専門性を高めてアピールする努力をしましょう。

フリーランスの講師案件を獲得するなら、ぜひ「ITプロパートナーズ」をご登録ください。

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