サーバーエンジニアの年収は?給料を上げる4つのコツも解説

Programmer drinking coffee and computing at night, side view

こんにちは、ITプロマガジンです。

これからサーバーエンジニアを目指す人の中には、年収事情について気になる方もいるのではないでしょうか?そこで今回の記事では、

  • サーバーエンジニアの平均年収
  • サーバーエンジニアの年収の上げ方

についてわかりやすく解説していきます。

本記事を読めば、サーバーエンジニアの年収事情について知ることができ、目指すべきかの判断ができるでしょう。後半では、サーバーエンジニアのキャリアパスや将来性についても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

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サーバーエンジニアの平均年収は559万円

キャリアガーデンによると、サーバーエンジニアの平均年収は559万円となっています。IT・インターネット・通信の中では平均よりやや上の年収です。

なお、年代別の平均年収もまとめた数字は以下の通りです。

年齢平均年収
20代359万円
30代506万円
40代642万円
50代733万円
60代437万円
引用元:キャリアガーデンを元に作成

サーバーエンジニアに求められるスキルは次第に高度になってきており、求められるレベルの技術を持っている人に関しては年収アップが望めるという状況にあります。つまり、属する組織が求める役割を期待値以上にまっとうすることで、必然的に増えていくと考えられます。

サーバーエンジニアが年収アップを果たすためには、求められるスキル以外のスキルを先駆けて習得し、より広範かつ深い知識を身につけることが肝です。具体的には、ネットワークエンジニアとしての業務を並行して行えると、かなり年収がアップします。ネットワークインフラの設計・構築、保守管理の知識を身につけつつ、CCNAやCCNPといった資格取得にチャレンジしておくのがお勧めです。

今、サーバーエンジニアの平均年収は20代で350万円、30代で500万円程度ですが、需要はあり、努力次第で年収アップは十分可能です。

他のエンジニアとの年収比較

マイナビAGENTの年収情報を参考に、サーバーエンジニアと他のエンジニアの年収を比較すると以下のとおりです。

職種年収
サーバーエンジニア465万円
ネットワークエンジニア455万円
システムエンジニア443万円
プログラマー443万円

他のエンジニアと比較すると、サーバーエンジニアの年収の方が高い傾向にあります。サーバーエンジニアは、サーバーの構築や運用、保守などの高度な技術力を必要としているため、他のエンジニアよりも年収が高くなります。

スキルの拡大や向上を目指したり、経験年収を積んだりすることで、平均年収以上の収入も十分に目指せるでしょう。

フリーランスのサーバーエンジニアの年収は?

「レバテックフリーランス」によると、2022年6月時点では月額単価がおよそ65万円となっています。単価の幅は30万円台から100万円台まで広いため、スキルや経験に大きく左右されることは念頭においてください。

フリーランスの相場である65万円を月収と仮定すると、年収780万円となるため、正社員の465万円を大幅に超えます。スキルや経験を積んだエンジニアであれば、フリーランスとして独立したほうが稼げるといえるでしょう。

サーバーエンジニアが年収1,000万円を目指すのは可能?

結論から言うと、サーバーエンジニアとして働けば、年収1,000万円も目指すことができます。

基本的に年収1,000万円を目指せる方法は「大企業への勤務」と「独立」の2つです。

実際にen転職にて、サーバーエンジニアの年収1,000万円以上の仕事を確認できました。

また求人ボックスでは、フリーランスサーバーエンジニアの年収1,000万円を目指せる案件は以下のとおりです。

もちろん大手企業に就職したり、フリーランスとして案件を受注したりするためには、スキルや経験年数などが必要不可欠です。

サーバーエンジニアが年収を上げる4つの方法

サーバーエンジニアの年収の上げ方は大まかに以下の4つあります。

  • 副業を始める
  • 資格を取る
  • 転職する
  • 専門外のスキルを付ける

ここからは、それぞれの方法について詳細に説明します。

副業を始める

土日などの空き時間を見つけて、副業を始めることも1つの手です。単純に月あたりの収入が増えることはもちろんのこと、自分のスキルを身につけることにも繋がります。

先ほど紹介したとおり、一般的には正社員よりもフリーランスとして独立したほうが稼げます。そのため、本業と副業の双方でスキルと経験を積みながら、頃合いを見て独立していくという方法でも大幅な年収アップを狙えるでしょう。

サーバーエンジニアが副業で稼ぐには?案件獲得方法や収入目安

資格を取る

大手企業に勤めている場合は、資格を取得することも視野に入れましょう。大手企業であれば資格手当が支給されるケースが多いからです。一般的には、支給額は資格の難易度に連動するため、より難解な資格を取ることをオススメします。

オススメの資格は以下の4つです。

転職する

業績が伸びている企業に転職することも有効な方法です。転職する際には、2〜3年以上の経験が求められます。転職する際には資格が有効になるので、上記で紹介した資格をとっておくと良いでしょう。

注意点としては、サーバーエンジニアとネットワークエンジニア、インフラエンジニアが混同されている求人が多いので、求人票で業務内容をしっかりと確認するようにしてください。

専門外のスキルを付ける

専門外のスキルを身につけることで、より多くの仕事に取り組むことができるため、年収を上げることが可能です。例えば、データベース管理やネットワークセキュリティなどのスキルを身につけることで、より多くのプロジェクトに携われるため、年収を上げられる可能性があります。

またクラウドサービスやDevOpsなど、最新のスキルに精通していることも、年収を上げることができる要因です。専門外のスキルを身につけることは、同世代のサーバーエンジニアとの差別化を測れるため、エンジニアとしての価値を高められるでしょう。

サーバーエンジニアの仕事内容

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サーバーエンジニアの仕事は、サーバーの構築作業と、保守・運用のふたつに大きく分けられます。システムの監視という会社の根幹部分を担う仕事だけに、在宅勤務は少ないのが現状です。

しかし、ワークライフバランスが重視される昨今、育児と仕事を無理なく両立したい人や、介護など特別な事情があって常勤では働けないけれど優れた技術を持っているという人に在宅で働いてもらうという企業は少しずつ増えているというのが現状です。

ここでは、サーバー構築とサーバー保守・運用のそれぞれの詳しい仕事内容について紹介します。

サーバーの構築

メールサーバー、Webサーバー、ファイルサーバーといった様々なサーバーについて、構成と設計を行います。
回線の通信速度や容量、コストパフォーマンスなど、スペックや処理能力を多角的に検討した上で、プログラマと相談しながら構築していきます。

また、OSやサーバーアプリケーションの設定も仕事のひとつです。

Windows、MAC OS Xはもちろん、サーバーとしてはUnix系OS、スマートフォンでならAndroidやiOSと、多彩なOSを把握しておく必要があります。

サーバーラックにサーバーを固定するラッキングや、配線といった仕事も忘れてはなりません。

サーバーの保守・運用

サーバーに何らかの問題が生じた場合、その原因を探り、復旧させます。

また、起きてしまった障害に対応するだけでなく、サーバーがウイルスに感染していないかどうかを日々チェックし、メンテナンスを行って、障害を未然に防ぐのも重要な役割。バックアップの確認も行います。

いわば縁の下の力持ちとして、サーバーの状態を良好に保つことが求められます。

メールアドレスの追加や、OSバージョンアップに伴う設定変更、などの対応も保守業務のひとつです。

サーバーエンジニアに必要なスキル

Woman hand on computer mouse

サーバーエンジニアに求められる役割は、時代の流れとともに二極化が進んでいると言えます。

XaaSサービス提供事業会社に所属するサーバーエンジニアには、より低レイヤーの基盤技術(例えばプロトコルやミドルウェア)の深い知識と経験が必要でしょう。

Webサービスにより何らかの事業を提供する企業に所属するサーバーエンジニアには、オンプレミスでいくのか、XaaSをコスト見合いで利用することも含めて、より事業のニーズにそった判断力やXaaSに対する知見が求められます。

Webサービス事業会社においては、場合によってはアプリケーションやビジネスロジックについても理解できるるスタンスが問われると考えられます。

エンジニアリングとしてより広い視点で考えても、アーキテクチャや言語など技術そのものに対する深い知見が求められる場合や、よりビジネスに近いところでドメインを明らかにし、ビジネスそのものを分かりやすくモデリングするといった事業そのものに対する深い知見が求められる場合があります。

テックドリブンな文化においては、ビジネスとエンジニアリングの融合が必須であり、そもそも分けて考えることの方がナンセンスで、この融合の流れは時代的にもやは避けられないのではないでしょうか。

サーバーエンジニアに求められる役割も実は二極化ではなく、両方に長けた上で得意分野を持つ、よい意味でのゼネラリストが求められているのかもしれません。

なお、知識としては、Webサーバー、ファイルサーバー、データベースサーバー、アプリケーションサーバーといった様々な種類があるため、その特長を押さえておくことは必須です。

また、これらを扱うために必要なWindowsやLinuxなどのOSの知識、ミドルウェアの知識、ネットワークや通信に関する知識、セキュリティーの知識も必要になります。

サーバーエンジニアのやりがいやネットワークエンジニアとの違い

Businessman Using Laptop Working Thinking Concept

よく混同される「ネットワークエンジニア」と「サーバーエンジニア」。ここでは、そんなネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの違いやそれぞれのやりがいについて説明していきます。

サーバーエンジニアのやりがい

何といっても、何らかの障害が起きた際に多くの人に頼られ、求められることこそがやりがいでしょう。

IT化が進む昨今では、サーバーにトラブルが起きればほとんどの人の業務が止まってしまいます。障害が起きないよう管理するのはもちろんですが、もし起きた場合にどれだけ迅速に対処できるかという点は誰が見てもわかりやすいので、サーバーエンジニアに対する周囲からの評価が確実に高まるところです。

本当に信頼されるサーバーエンジニアになるために、サーバーを監視する通常業務の時間をうまく使って、想定されるトラブルへの対処法を勉強しておきましょう。
IT業界の移り変わりは非常に早く、今現在の対処法がいつまでも通用する保証はどこにもありません。

ネットワークエンジニアとの違い

サーバーエンジニアはサーバーの構築・運用・保守を担い、ネットワークエンジニアはネットワークをつなぐアプリケーションの構築・運用・保守を担います。

対象がまったく異なるにも関わらず違いがあやふやになりがちなのは不思議ですね。

職種名年収
サーバーエンジニア465万円
ネットワークエンジニア455万円

また年収は、サーバーエンジニアの方が若干高い傾向にあります。

共通点といえば、どちらも表立って目立ちはしないものの、コンピューターを問題なく動かすためには欠かせない仕事であるという点でしょうか。

OSやネットワーク、セキュリティなどの知識・スキルが必要とされる点も似ています。
両方の職種を経験してキャリアアップしていく方も少なくありません。

ネットワークエンジニアの大変なところは?

需要があり、将来性もある仕事ですが、前述したように日進月歩のIT業界で求められる技術をいち早く習得していかなければならないという点が一番苦労するところでしょう。

また、非常に重要な仕事でありながら目立ちにくいポジションであるため、存在を主張するのが大変という一面もあります。しかも、万が一障害が起きたときには一躍注目の的となり、仕事の成果をあらゆる人に注視されるというプレッシャーも。

サーバーエンジニアはやめとけ・きついと言われる5つの理由

サーバーエンジニアのキャリアパスは?

サーバーエンジニアのキャリアパスは、大きく3つあります。

  • マネージャー
  • スペシャリスト
  • フリーランス

ここからは、具体的にそれぞれのキャリアパスについて確認しましょう。

マネージャー

サーバーエンジニアは、マネージャーを目指すことが可能であり、業務内容は以下のとおりです。

  • プロジェクトの立案
  • プロジェクトの予算管理
  • サーバーエンジニアの採用、教育

マネージャー職は、サーバーエンジニアとしての技術力だけでなく、リーダーシップスキルやコミュニケーション能力なども必要になります。

スペシャリスト

サーバーエンジニアは、今後スペシャリストという役職も目指せます。

具体的にスペシャリストは、サーバー領域での一貫した技術的なサポートを行います。

スペシャリストになるためには、専門知識を習得したり、実践的な経験の積み重ねが必要です。また、「基本情報技術者試験」や「応用技術者試験」などの資格の取得も大切です。

サーバーエンジニアのキャリアパスとは?将来性と併せて紹介

フリーランス

サーバーエンジニアは、フリーランスとしての独立も十分可能な職種です。
基本的なサーバーエンジニアとしての業務は変わらないものの、仕事を選べることや、年収アップを見込めるのが魅力です。

ただ請求書を発行したり、営業活動を行うなど雑務やコア業務以外も自分で進める必要があります。

フリーランスを目指すためには、スキルや経験、ポートフォリオなども作成し、顧客に提案できる体制を整える必要があります。フリーランスのサーバーエンジニアについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

サーバーエンジニアがフリーランスになるには?案件例や単価相場も紹介

サーバーエンジニアの将来性は?

A young businessman sitting on a chair with hands on the back of his head in front of a panoramic window, graphs on the window. Concept of having a rest in office.

RDBMSの負荷分散、WEBサーバーの負荷分散、KVSなどNoSQLによるキャッシング、検索インデックスの構築、サーバーの仮想化とトレンドが移り変わっていく中で、サーバーエンジニアの仕事は多様化し増加しています。

しかし、「Linuxのホスト設定だけをしている」というような、OSのオペレーションだけを行っている場合は、残念ながら将来性には期待できないでしょう。

変化する業界にあって、個人のスキルやサービスも変化しなければ取り残されて当然です。

AWSや仮想化の台頭で仕事がなくなるのではないかというネガティブな予想も多くありますが、インフラがなくなることはありません。

どれだけ仮想化やクラウド化、自動化が進んでも、進化に追いついていく技術者であれば必ずニーズはあるのです。生き残るためには、サーバーも、ネットワークも、プログラムもできる「フルスペック」なエンジニアを目指すことです。

サーバーエンジニアに将来性はある?現在の需要や今後の展望

フリーランス案件数から見るサーバーエンジニアのニーズ

フリーランススタート調べによると、フリーランスサーバーエンジニアの案件は4,500件前後を推移しており、2022年1月の2018件から大幅に増加していることがわかります。サーバーエンジニアのフリーランス求人・案件が一定数存在し、基本的に上昇傾向にあることから、IT市場にサーバーエンジニアの需要があるといえるでしょう。

悩んでいるサーバーエンジニアの方に!

サーバーエンジニアの方が今属している組織から評価されずに「年収があがらない」などの悩みを抱えているとしたら、自分の目指す方向性と、組織が求める役割に何らかの乖離があるのかもしれません。

この場合3つの選択肢があります。自分を曲げずに目指す方向性を追求し続けるか、少し自分を変えて組織に歩み寄ってみるか、転職によって取引先・コミュニティを変えて違う組織で戦うか、のいずれかです。

後者になればなるほど大きな決断になるので、まずは一番エネルギーの少ない「自分を曲げない」という選択を一定期間やってみてはどうでしょうか。

それでも年収が上がらないようであれば、少し自分を変えてみる、ということを繰り返してみるのがお勧めです。

こうした行動の積み重ねによって、組織が求めるものと自分が求めるものが統一されていくということはよくあります。本当に価値を生み出す人はどの選択をとっても、年収は後からついてくることでしょう。

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