こんにちは、ITプロマガジンです。
IT系の人材が不足している昨今、サーバーエンジニアの仕事に興味のある人もいるのではないでしょうか?しかし、「サーバーエンジニアはやめとけ」という声を聞いて不安を感じている人もいるかと思います。サーバーエンジニアは責任のある大変な仕事ですが、魅力やメリットも多くある仕事です。後から後悔しないためには、仕事の内容や特性を理解して、自分に向いているか判断することが重要です。
この記事では、サーバーエンジニアが「やめとけ」と言われる理由や魅力・メリットを解説します。サーバーエンジニアの需要や将来性、向いている人の特徴などにも触れているので、ぜひ参考にしてください。
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目次
サーバーエンジニアの仕事内容と年収
サーバーエンジニアは、サーバーの構築・運用・保守といった業務を行います。具体的には、サーバーの設計やラックへの配置、ケーブルの配線、OS・アプリケーションのインストールなどです。サーバーの監視やセキュリティチェック、バックアップなども担当します。
会社員のサーバーエンジニアの年収相場は、平均で559万円。年齢よりも経験・スキルにより変動するのが特徴です。
会社員ではなくフリーランスとして活動する場合は、スキル次第でさらなる収入アップも期待できます。ITプロパートナーズの報酬相場を見ると「年収換算で600万〜1,000万円」ほどが相場です。
サーバーエンジニアはやめとけ・きついと言われる5つの理由
「サーバーエンジニアはやめとけ・きつい」と言われるのは、業務の過酷さや責任の重さなどが主な理由です。それぞれ具体的に解説します。
1.夜勤や休日出勤が多い
サーバーエンジニアは24時間・365日体制でサーバーを監視する必要があり、夜勤や休日出勤を求められることが多くなる仕事です。希望通りの勤務時間や休日を確保するのが難しく、私生活を犠牲にすることもあります。
そのため「規則正しい生活がしたい」「家族や友人と休日を過ごしたい」という人にとっては、思い通りにいかず大変に感じてしまうことがあります。
2.急な障害やトラブル対応がある
サーバーはいつ障害やトラブルを起こすか予測ができないため、サーバーエンジニアは予想外の出勤を求められることがあります。サーバーの障害やトラブルが多い現場で働くと、急な出勤や対応が多くなり、長時間労働を強いられることもあります。
さらに、障害やトラブルを早期発見して迅速に対応するための集中力・注意力を求められることにストレスを感じる人もいます。
3.常に勉強する必要がある
サーバーエンジニアは、「一度仕事を覚えればその後は楽になる」というような仕事ではなく、常に勉強を続けなければなりません。ITの分野は時代背景やトレンドの変化により必要とされる技術も変わってくるため、常にスキルアップが必要です。
また、企業によってはサーバーエンジニアに関連する資格を取得しなければならないこともあります。勉強を怠ると業務についていけなくなったり、自分の市場価値が相対的に低くなったりなどのリスクにさらされるプレッシャーもあります。このように継続した学びを求められる大変さから「サーバーエンジニアはやめとけ」と言われることがあるのです。
4.責任の重さがストレスになる
大勢の従業員が関係する社内システムや、多くのユーザーが利用するサービスのサーバーが正しく動かなければ、多くの人に影響が出ます。ユーザーからの信頼を失うことにもつながるため、大きな責任のある仕事です。
また、障害発生時の復旧作業に時間がかかると被害が大きくなりかねず、急いで復旧することが求められます。そのような責任の重さがストレスになることから「サーバーエンジニアはやめとけ」と言われることがあります。
5.サーバールームでの作業が大変
サーバールームで作業する大変さは、寒さなどによる環境の過酷さと、セキュリティの厳しさです。サーバールームは寒くて乾燥しているため、そのような環境での長時間業務を苛酷に感じる人もいます。
また、セキュリティの厳しいデータセンターで作業する場合は、入館するだけでも多くの手続きが必要になることがあります。例えば、上司からの承認やデータセンター入館サイトからの申請、入館時のセキュリティチェックなどです。
以上のようにサーバールームでの作業に大変な面があることから、「サーバーエンジニアはやめとけ」と言われることがあります。
こんな考えなら「サーバーエンジニアはやめとけ」と言える志望動機
前述の通りサーバーエンジニアの仕事には大変な面があります。「楽な割に給料が高そう」など、サーバーエンジニアについて勘違いをした状態では、「思っていた仕事じゃなかった」と失敗することになりかねません。「やめとけ」と言えるかもしれない、よくある間違った志望動機として、以下の3つが挙げられます。
ルーチーン業務が多く楽そうだから
サーバーエンジニアはルーチーン業務をこなすだけの仕事ではありません。業務のなかにルーチーンが含まれるのは事実ですが、要件定義や設計、開発・設置から保守運用など幅広い業務領域があります。
クライアントやプロジェクトによって規模・内容・進め方は異なるのが普通なので、設計・構築・運用・保守いずれにおいてもプロジェクトごとに適応しなければなりません。特に設計など上流の業務は多くの要素を考慮する必要があるため、ルーチーンだけではできない仕事です。
サーバーエンジニアはシステムの運用に重要なサーバーを扱うポジションなので、ルーチーンが多くて楽そうと考えている人には「やめとけ」という意見があてはまるでしょう。
1人での作業が多く気楽そうだから
サーバートラブルがなく監視している状態のサーバーエンジニアは、サーバールーム内で1人ないし少人数で作業したり、リモート環境から監視したりすることもある仕事です。1人での作業があることは確かですが、一切コミュニケーションを必要としないわけではありません。
例えば、要件定義や設計段階でクライアントの要望を具体的にヒアリングすることや、チームメンバーとすり合わせをしながらサーバー構築を進めることがあります。また、サーバー障害やトラブル時には各関係部署と迅速かつ適切なコミュニケーションを取り、早期解決に貢献しなければなりません。
単独で自由に取り組める仕事ではないので、「1人での作業が楽そう」という考えの場合、サーバーエンジニアはやめとけと言わざるを得ないでしょう。
給料が高そうだから
サーバーエンジニアは給料相場が高いのは事実ですが、高収入にはそれなりの理由があります。例えば、夜間の業務やトラブルでの長時間労働、休日勤務などにより時間外手当を稼ぎやすいなどの理由です。その分激務になりやすく、体調管理に気をつけていないと長期的に稼ぎ続けることが難しくなります。
また、システム効率化やクラウド化、セキュリティなど情報収集すべきことが多いため、単に金銭的報酬だけが目当てでは長続きしないほか、報酬アップも期待できません。高い給料だけが目的でサーバーエンジニアになるのは「やめとけ」と言えるでしょう。
サーバーエンジニアの魅力・メリット
サーバーエンジニアの仕事には大変な面もありますが、いくつかの魅力もあります。ここからは、サーバーエンジニアのキャリアの選択肢や将来性などの魅力・メリットについて見ていきましょう。
未経験でも就職・転職しやすい
サーバーエンジニアは「未経験者歓迎」で、学歴・職歴についての厳しい条件なしで募集されていることが多い職種です。そのような求人では、人材を育てるための教育体制が整っていることも期待できます。
未経験者歓迎が多い理由の1つとして、IT業界の人手不足が挙げられます。経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、2030年には少なく見ても41万人のIT人材が不足すると予測されているほどです。
仕事の難易度が高く「やめとけ」と言われがちなサーバーエンジニアですが、「実績や学歴を問われにくい傾向がある」という点で、未経験者がエンジニアに挑戦するスタート地点の職種としてメリットがあります。
キャリアの選択肢が豊富にある
サーバーエンジニアとしてのスキルはエンジニアとしての基本となるため、スキルを追加していくことでさまざまな職種へ転職できます。
例えばネットワークやセキュリティ、クラウドのスキルを身につければ、インフラ全般を扱える「インフラエンジニア」として市場価値が高まるほか、それぞれの分野においてスペシャリストを目指すことも可能です。
また、サーバーのスキルをベースとしてデータベースやフロントエンドのスキルを身につけることで、「Webエンジニア」としても幅広く活躍できます。
安定収入が期待できる
サーバーはIT/Webに不可欠な存在です。そのためサーバーエンジニアは継続収入を得やすい形での契約が多い傾向があります。
短期間で完結する開発プロジェクトへの参加が多い「Web系」や「アプリ系」のエンジニアとは異なり、サーバーエンジニアはシステム・サービスが稼働する限り長期的にプロジェクトに参画できることが多く、収入が安定しやすい職種です。
特に収入が安定しにくいフリーランスエンジニアの場合は、プロジェクトの期間の長さが安定した収入に直結するため、重要な要素といえます。
サーバーエンジニアの需要と将来性
「サーバーエンジニアの仕事はなくなるからやめとけ」という見方が出てきた理由として挙げられるのは「オンプレミスからクラウドへの移行」です。従来はサーバーへのインストールが必要なオンプレミス型のシステムが主流でしたが、昨今では社内サーバーの構築が不要なAWS/GCP/Azureといったクラウドサービスの利用が増えています。
とはいえ、クラウド型はカスタマイズ性の低さなどの問題点もあるため、自社サーバーと併用するケースもあるほか、クラウドへ移行するプロジェクトにおいてもサーバーエンジニアは必要です。
また、クラウドへの移行は「サーバーエンジニアが不要になる」というより「求められる内容が変化する」と表現したほうが適切です。従来のような自社サーバーを構築・保守・運用する業務は減ったとしても、クラウドサーバーを使って必要なインフラを構築していく存在として残っていくともいえるのです。
サーバーエンジニアに向いている人の特徴
サーバーエンジニアに向いている人の特徴は以下の通りです。
- プレッシャーに強い人
- 新しいことに挑戦するのが好きな人
- 機器をいじれる職種に就きたい人
それぞれ紹介します。
プレッシャーに強い人
サーバーエンジニアは障害対応の時に「急いで復旧しなければならない」「ミスをするわけにはいかない」などのプレッシャーを感じやすい仕事です。仕事における責任の重さが苦にならない人や、責任の重さがむしろ「やりがい」に感じる人はサーバーエンジニアに向いています。
逆にプレッシャーがストレスになる人は、サーバーエンジニアに向いていないかもしれません。責任の重さから「やめとけ」と言われても、それをやりがいに感じるならサーバーエンジニアを検討してみてもよいでしょう。
新しいことに挑戦するのが好きな人
進歩・変化の激しいIT分野を扱うサーバーエンジニアには、継続した勉強は必須です。サーバーやシステムに関する新しいことを学んだり、ITの最新情報を学んだりすることが好きな人にはサーバーエンジニアが向いています。
逆に日々新しいことを学び続ける意欲がない人は、「サーバーエンジニアはやめとけ」と言えます。そのような人は十分なスキルが身につかず、サーバーエンジニアとして収入アップしていくのが難しいかもしれません。
機器をいじれる職種に就きたい人
サーバーエンジニアはハードに触れることがあるため、機械いじりが好きな人は他のITエンジニアより向いているといえます。例えばWebエンジニアなどの「ソフト系」の職種では、ハードに触れられるチャンスがない場合もあるので、機械いじりが好きな人には不満を感じることがあります。
IT系のエンジニアのなかでも、機器をいじれる仕事に就きたい人は、サーバーエンジニアが向いているかもしれません。
サーバーエンジニアに求められるスキル
サーバーエンジニアに求められるのは、主に以下の3つのスキルです。
- サーバー設計・サーバーOSのスキル
- クラウドのスキル
- セキュリティのスキル
それぞれ解説します。
サーバー設計・サーバーOSのスキル
サーバー設計や、LinuxやUnixなどサーバーOSのスキルは、サーバーエンジニアに求められる基本的なスキルです。とはいえ全てのサーバーOSを扱える必要はなく、参画するプロジェクトで使用するOSを扱えれば問題ありません。
また、サーバー設計の業務を担当するには、サーバーを含めたコンピューターの仕組みを理解しておく必要があります。適切なサーバー台数やCPU、メモリなどを選択できるように、コンピューターアーキテクトの知識も必要です。
クラウドのスキル
クラウドサービスは企業にとってコスト削減や導入スピードの早さなどのメリットがあるため、活用する企業は増加しています。それに伴いサーバーエンジニアがクラウドサービスを扱う機会も増えるため、クラウドに関するスキルは重要です。
AWSなどのクラウドサービスは今後も普及する見通しなので、クラウドの使用を前提としたサーバーの運用知識や、トラブルシューティングなどの専門性を上げる必要があります。
「やめとけ」と言われる理由に、継続した勉強が必要なことを挙げていますが、クラウドのスキルにおいても変化に対応するための勉強が必要です。
セキュリティのスキル
デジタル化の推進によりインターネットへアクセスする機器やサービスが増えたことで、セキュリティの重要性が高まっています。また、クラウドやIoT(モノのインターネット化)など技術の変化に伴い攻撃対象も多様化しており、サーバーエンジニアにおいてもセキュリティに関する高いスキルが求められているのが現状です。
今後はサーバーのセキュリティを確保する設計だけでなく、クラウドやデバイスなどのセキュリティまで考慮した設計ができるスキルが必要です。セキュリティに関するスキルを備えておくと、セキュリティエンジニアとしても活躍できる可能性が広がります。
サーバーエンジニアを目指す人に役立つ資格
サーバーエンジニアに役立つ資格を取得しておくと、転職やキャリアアップの際に有利です。ここで紹介する資格は以下の3つです。
- LinuC
- AWS認定資格
- 応用情報技術者
それぞれ以下に詳しく解説します。
LinuC
LinuC(リナック)とは、NPO法人「LPI-Japan」が運営するLinux技術者を認定する資格です。仮想化技術やクラウドセキュリティ、オープンソースのリテラシーなどLinux技術者以外にも求められるスキルを証明できます。
レベルは1〜3が用意されており、まずは物理/仮想環境におけるLinuxサーバー構築・運用のスキルを証明できるレベル1から始めるのがおすすめです。
AWS認定資格
AWS認定資格は、クラウドサービスのなかでもシェア上位のAWSが公式で運営している資格です。12個の認定バッジがあり、それぞれの試験に合格することで認定を受けられます。役割と専門分野ごとに分類された認定試験のなかから選択でき、自分が習得したいスキルを段階的に学習できるようになっています。クラウド系のスキルを身につけるなら、ぜひ取得しておきたい資格です。
応用情報技術者
応用情報技術者の資格は、ITの基礎知識を証明する「基本情報技術者」の資格を取得、もしくは同レベルのスキルを習得した後に挑戦する資格です。
これからエンジニアを目指すのであれば基本情報技術者だけでもよいですが、サーバーエンジニアは高度で幅広い知識が必要なので、応用情報技術者まで取得しておくことをおすすめします。
技術・管理・経営など幅広い知識と応用力が問われる内容で、システム開発、IT基盤構築についての基礎知識があることを証明できます。
未経験からサーバーエンジニアになる方法
「やめとけ」という声もあるサーバーエンジニアですが、未経験者でも挑戦しやすいことが魅力です。未経験からサーバーエンジニアになる方法としては、以下に挙げる2種類のパターンがあります。
- 未経験者歓迎の求人に応募する
- プログラミングスクールで勉強する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
未経験者歓迎の求人に応募する
すでに紹介した通り、未経験者歓迎の求人を探して応募するという方法があります。
未経験者歓迎の求人であれば教育体制が整っていることが期待できるため、未経験者が技術を身につける最初のステップに適しています。
とはいえ、応募する前に基本的なIT全般の知識や、サーバーやOSの基礎知識は押さえておいたほうが無難です。基本情報技術者やLinuCのレベル1などを取得しておけば、自信を持って求人に応募できるでしょう。
プログラミングスクールで勉強する
十分に勉強してから就職したい人は、サーバー系のカリキュラムがあるプログラミングスクールで学ぶことからのスタートがおすすめです。
WebやモバイルアプリなどはPC1つで開発できますが、サーバーエンジニアは開発環境の準備が難しく、独学での習得が容易ではありません。スクールで勉強したほうが効率的に知識を身につけられます。
また、プログラミングスクールによっては案件を紹介してくれる場合もあるため、卒業と同時に就職が決まることもあります。例えば「テックアカデミー」では、IT企業への転職をサポートする「エンジニア転職保証コース」があります。
まとめ
サーバーエンジニアは、夜勤や休日出勤などで生活のリズムが崩れやすい点や、急なサーバー障害・トラブルに対応する必要があることなどから、「やめとけ」と言われることもある仕事です。
しかし、未経験でも就職・転職しやすくキャリアの選択肢が豊富なほか、収入が安定しやすいなどのメリットがあります。デジタルには欠かせないサーバーの仕事に魅力を感じる人や、新たな技術を学び続けられる人にはおすすめの仕事です。
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